【ガルパン】優花里「私の同志は手強いであります!」

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200 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:29:24.05 ID:s6Q42lea0

優花里(私だって何もしていなかったわけではありません。バミューダアタックを何とかしたいと思っていました)

優花里(ビデオを見て研究しました、どんな戦術も付け入る隙はある。完全無敵の技など存在しない!)

優花里「敵は横一列に並んで並走してくる、あの状態からの一斉砲撃はこちらに逃げる隙を与えない。それなら……」

優花里「ツチヤ殿、頼みます!」

ツチヤ「了解!」

クン!

ルミ「……来た!!」

ドオン! スカッ

ルミ「なっ、フェイント!」

優花里「今です!」

ギャギャギャ

ルミ「しまった抜かれた!」

メグミ「やるじゃない、アズミ、ルミ、いくよ!」
201 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:30:03.37 ID:s6Q42lea0

ギャギャギャ

優花里「ナオミ殿、頼みます!」

(優花里「いいですか?敵がこの動きをしたら注意して下さい。惑わされてはいけません」)

ナオミ(惑わされるな。一両目はフェイント、撃ってくる二両目が本命……)

(優花里「ただしスピードが速く、連携もしっかりしています」)

ナオミ(砲撃のタイミングは二両目が出てくるほんの一瞬……)

202 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:30:29.24 ID:s6Q42lea0






ナオミ「 そ れ だ け あ れ ば 十 分 だ 」ドン!





203 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:31:06.41 ID:s6Q42lea0

ザザザ

ナオミ「Chute!」

ドオン! シュポ

「大学選抜、パーシング走行不能!」

アズミ「なっ、うそでしょ!」

ナオミ「借りは返したぞ」
204 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:31:53.08 ID:s6Q42lea0

ギャギャギャ!


ルミ「ファイアフライは装填に時間がかかる、反撃はさせないよ!」

ねこにゃー「そいやっ!」ガコン

ドオン! シュポ

ルミ「へっ、なんで、何なのその装填スピードは!?」

ねこにゃー「装填ならまかせるにゃ」

優花里「やりました、後一両です!ああっ、後ろ!」

ドオン! シュポ

「高校選抜、ファイアフライ走行不能!」

ナオミ「くっ、ここまでか……」

メグミ「まさかここまでやられるとは、さすがは私の後輩ね。けどこれ以上はやらせない!」
205 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:32:56.00 ID:s6Q42lea0



ダージリン「見つけたわ……砲撃」

ドオン!

メグミ「次は紅茶の園が相手ね、応戦よ!」

ドオン ドオン!

ダージリン(相手の残りはセンチュリオンにパーシング二両、センチュリオンが来る前にしとめる!)

ダージリン(一対一……全国大会準決勝をことを思い出すわね……)

ダージリン(出来ることなら思い出したくない苦い思い出……)

ダージリン(あの時は負けてしまったけど、今回は勝たせてもらうわ!)
206 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/12(木) 14:40:06.17 ID:s6Q42lea0
<<192 の前にこれが抜けていた

---------第四話-----------

【サンダースの意地よ!】

207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/12(木) 14:40:44.51 ID:s6Q42lea0

とりあえずここまで

こっから白熱させるぞ〜!
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 17:09:10.07 ID:URVizQrho
乙乙
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 23:13:18.67 ID:xmE59VaNo

前スレのイメージBGMは龍星丸の飛龍光撃拳か対の光龍剣のBGMがレアな曲だったな
各々の因縁もあって盛り上がるな
210 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:29:48.77 ID:I2Q/+y960
>>209 知ってる人がいた!

砲撃開始します!
211 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:31:24.36 ID:I2Q/+y960

ブロロロ ドオン ドオン!

メグミ「向こうは防戦一方みたいね」

ドオン! ガラガラ

ダージリン「……後退」

ススッ

メグミ「…また!じれったいわね」


エルヴィン「ようし、敵さんだいぶ苛立ってるみたいだ」

オレンジペコ「うまくいくでしょうか?」

ダージリン「頼みましたよ坂口さん?」

桂利奈「よーしっ、やったるでぇ!」
212 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:35:04.26 ID:I2Q/+y960

ブロロロ ガツン!

桂利奈「あっ、しまった!」

メグミ「しめたっ!」

ブロロロ

ダージリン「………今よ!」

???「停止っ!」

キッ ドオン!

エルヴィン「馬鹿な、読まれただと!完璧なはずだったのに何故ばれた?」

メグミ「なっ、あれはT-34、いつの間に!……あなたがいなければやられていたわ」
213 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:36:09.73 ID:I2Q/+y960





メグミ「アールグレイ」





※アールグレイさんはダージリン対策に通信手として乗ってます
214 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:37:48.49 ID:I2Q/+y960

アールグレイ「慎重に事を運ぶあなたが不用意に一対一の勝負をしてくるはずがないものね、ダージリン……」

ダージリン「そんな……」パリーン

アールグレイ「ファイアフライがいない今、狙撃は無い。状況、タイミング的に仕掛けるとしたら今しかない……」
215 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:38:21.22 ID:I2Q/+y960







アールグレイ「 二 度 も 騙 さ れ る か ! 」ドヤァ!







216 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:40:42.03 ID:I2Q/+y960

オレンジペコ「ルクリリですね……」ボソッ



ドオンドオン!

アリーナ「武部さん、たのむっきゃ!」

麻子「しっかりやれよ沙織」

沙織『任せなさい、そっちこそしくじるんじゃないわよ麻子』

麻子「お前に言われる筋合いは無い、いくぞ……」





麻子「 グ ラ ン ド ク ロ ス 2 ! 」ドン!




217 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:43:45.16 ID:I2Q/+y960
>>216 ちょっと違った、こっちと置き換えてください


オレンジペコ「ルクリリですね……」ボソッ


〜〜〜〜〜〜〜


ドオンドオン!

アリーナ「武部さん、たのむっきゃ!」

麻子「しっかりやれよ沙織」

沙織『任せなさい、そっちこそしくじるんじゃないわよ麻子』

麻子「お前に言われる筋合いは無い、いくぞ……」





麻子「 グ ラ ン ド ク ロ ス 2 ! 」ドン!




218 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:45:08.40 ID:I2Q/+y960

アンチョビ「いくぞーペパロニっ!」

ペパロニ「了解ッス!」

ブロロロロ タタタタタ!

キキキキキキン

黒森OB2「ええいうっとおしい!」

ペパロニ「やーいやーい、悔しかったら撃ってみろー!」

黒森OB2「このおっ、あれ?」

ペパロニ「やーい俯角取れないでやんの〜」

アンチョビ「アンツィオ舐めんな!」

沙織「舐めんな!」

黒森OB2「〜〜!豆戦車を踏み潰せ!」

ブロロロロ

クラーラ「今です!」

ブロロロロ

麻子「相手の攻撃対象を入れ替えさせるグランドクロスの発展型、成功だ!」

ぴよたん「これでこっちはフリーになったぴよ!」

ニーナ「ダージリンさんの援護サ向かいましょう!」

クラーラ「Танки вперед!」
219 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:45:44.07 ID:I2Q/+y960

〜〜〜〜〜〜〜〜



ダージリン「でも状況は二対一、こちらが有利であることには変わりない」

アールグレイ「それはどうかしら?」

ドオン! ガキィン

クラーラ「Ой!」

アリーナ「いってえどこから?」

アリサ『みんな気をつけて!』
220 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:46:27.38 ID:I2Q/+y960





アリサ『センチュリオンがそっちに向かってる!』




221 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:47:54.92 ID:I2Q/+y960

オレンジペコ「ちょっと…遅かったみたいです……」

ダージリン「おやりになるわね……」

メグミ「あなたの相手は私よ」

アールグレイ「どうかしら、騙される側にまわる気分は?」

エルヴィン「してやられたか……」

メグミ「弱い物いじめみたいで気が引けるけどこれも勝負、悪く思わないでね」

「………」

華「みなさんしっかりして下さい、まだ勝負はついていません!」

華「当てれば勝つんです、私は諦めません」

桂利奈「重戦車キラーの実力見せてやる!」

ダージリン「そうね…勝負は最後までわからない、反撃開始よ!」
222 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:48:40.59 ID:I2Q/+y960

センチュリオン ズオオオオ

クラーラ「Что нам делать?(どうしよう?……)」

ぴよたん「大ボス登場ぴよ……」

ニーナ「でっけえなあ……」

麻子「まったく…いやになるな、敵の大将とタイマンか……」

麻子「だが絶望的な状況など今まで散々経験してきたんだ、もうこの程度で心折れたりはしない」

麻子「私たち最後まで諦めない」
223 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:50:37.38 ID:I2Q/+y960






華麻子「 私 の 同 志 は 手 強 い 」





224 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:51:22.59 ID:I2Q/+y960

麻子「カチューシャさんは知っているんだ、自分一人の力では勝てないことを」


華「カチューシャさんは私たちを信じて背中を預けてくれたんです」


麻子「みんなで一丸にならなければ勝てないことを」


華「ならばその想いに応えなくてはいけません!」


麻子「まだ勝負はついていない、いくぞ!」


華「一発あれば十分です……一発でしとめて見せます」
225 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:52:33.66 ID:I2Q/+y960



カチューシャ「くっ、愛里寿の仕業ね、道がふさがれてる!」

アリサ「こっちから迂回できるわ!」

カチューシャ「急いで、センチュリオンの相手は一両ではきつすぎる!」















「高校選抜、T-34走行不能!」
226 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:53:58.69 ID:I2Q/+y960



麻子「何も…出来なかった……」

麻子(すべての動きが読まれていた。予測なんてレベルじゃない、まるで未来予知のようだった…)

麻子(実戦経験、それは膨大な実践の果てに身につけることが出来る能力、本を読むだけでは決して手に入らない力)

麻子(並の努力ではこうはいかないはず、いったいどれだけの場数を踏んだというんだ)

麻子(だがそれだけじゃ説明がつかない…そうか、知識だ。戦術を加わえることで動きがさらに洗練されたものになる……)

麻子(知識と本能の融合、そんな感じだった……)

麻子「……すまないカチューシャさん、健闘を祈る」



冷泉麻子、彼女は天才の部類に入るだろう。だが、戦車道を始めてまだ半年、所詮はルーキーなのである……


227 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:55:06.52 ID:I2Q/+y960


アールグレイ「車長はダージリン、砲手はアッサムじゃないわね……」

アールグレイ「けど、腕はいい……おそらく元大洗の五十鈴華ね」

メグミ「中隊長で生き残ったのは私だけ、頼むわよ」

アールグレイ「任せなさい、どれだけ能力が高かろうと所詮は高校生……」
228 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:55:42.19 ID:I2Q/+y960





アールグレイ「 戦 い の 年 季 の 違 い を 思 い 知 ら せ て や る わ ! 」ドン!




229 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:56:39.15 ID:I2Q/+y960




ドオン ドオン!

華「……!行進間射撃では当たりません、一瞬でも動きを止めてくだされば……」

ドオン ガィィン!

桂利奈「うわあぁっ!だめ〜、スピード落とした瞬間撃ってくる〜」

オレンジペコ「向こうもこちらが止まるのを狙ってますね」

ダージリン(間違いない、この戦い方、向こうの戦車にはアールグレイ様が乗っている……)

ダージリン「……あれは?」



[アクアワールド 茨城県大洗水族館]



ダージリン「あそこで決めるわよ!」
230 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 17:57:46.47 ID:I2Q/+y960

ガタゴト

ダージリン「上りきったところで勝負よ。五十鈴さん、砲撃のタイミングはあなたに任せるわ」

華「分かりました。この一撃、必ず当てて見せます!」

スッ

華「 今 !! 」

ドオン! スカッ

エルヴィン「ああっ、これは……フェイント、完璧だと思ったのに!」

ダージリン(しまった、これが狙い!)

ダージリン「次っ!」

ドオン! シュポ

「高校選抜、チャーチル走行不能!」
231 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 18:00:33.04 ID:I2Q/+y960

アールグレイ「五十鈴華、砲手としての才能はひょっとしたら私たちより上かもしれない……」

アールグレイ「まともに撃ちあえばやられる可能性もある。しかし、まだ戦車乗りとしてはルーキー、付け入る隙はある」

アールグレイ「砲撃を当てるのに必要なのは才能だけじゃない……」

アールグレイ「わざと勝負に出ずに相手をじらし焦りを誘う」

アールグレイ「案の定、早く勝負をつけたい向こうは積極的に撃ってくる」

アールグレイ「あせりは判断を鈍らせ行動を単調にする」
232 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 18:01:13.43 ID:I2Q/+y960


アールグレイ「砲手が五十鈴華だと気づいた時点で勝負は早撃ちと決めていた」

アールグレイ「早撃ちはプレッシャーがあれば成功しない、だからこの状況に持っていった」

アールグレイ「私にとって撃ち気にはやった相手などただの的でしかない」

アールグレイ「これが戦いの駆け引きよ、ダージリン」
233 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 18:02:30.99 ID:I2Q/+y960





アールグレイ「あなたとはくぐった修羅場が違うのよ!」ドン!




234 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 18:03:03.39 ID:I2Q/+y960

メグミ「さすがね」

アールグレイ「私たちにあって彼女にないもの、それは……」

アールグレイ「地道な努力の積み重ね、戦車道への夢を刻んだ月日の差」

アールグレイ「才能だけで勝負は決まらない……」
235 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/19(木) 18:12:49.80 ID:I2Q/+y960
ここまで

私の中で華さんは砲手の才能はあるが経験値が少ない

つまり命中精度は高いがフェイントなどに弱い、ということになってます

ちなみにアッサムさんは慎重なのでこのような状況でもフェイントを読んできます

>>194 カッちゃんの作戦でパーシングは1両撃破されてます

戦局は

高校選抜

CV33(ゼクス)
W号H型仕様(戦神丸)

大学選抜

パーシング×2
センチュリオン

となってます

236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 15:21:41.04 ID:OFe3wM0bO
乙乙
237 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:45:07.39 ID:n15x4ysy0


ブロロロ ドオン ドオン

黒森OB2「おのれちょこまかと!」

アンチョビ「このままじゃやられちゃうぞ、どうするどうする?」

沙織「カッちゃんのところに行かせるわけにはいかない、私たちで倒そう!」

アンチョビ「本気か、それはパスタを生で食べるくらい無茶だぞ!?」

沙織「ノリと勢いだけはある。調子に乗らすと手ごわい、それがアンツィオ!!」

沙織「状況は最悪、さらに目の前にはパーシング」

ペパロニ「ヤバイじゃないッスか!」

沙織「ここで私たちがパーシングに突っ込むっていうのはどうかな?」

アンチョビ「なっ、本気か!」

ペパロニ「それって……」



ペパロニ「さいっこーじゃないッスか!!」



アンチョビ「腹をくくるか……よし、いくぞ!」ハァ





沙織「 私 の 同 志 は 手 強 い 」





沙織「カッちゃんはね、私たちを信じてるんだ。だったら私は何でもやってみせるよ、たとえそれが奇跡でもね!」



沙織「やっちゃえ女の子ぉぉっ!」



238 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:47:24.11 ID:n15x4ysy0

第四話終了

239 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:51:10.44 ID:n15x4ysy0

--------第五話----------


  【絶望的な攻防よ】
240 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:52:23.21 ID:n15x4ysy0

ブロロロロ

アンチョビ「とは言ったものの、実際なにか手はあるのか?」

沙織「あ…え〜と…う〜ん……」

アンチョビ「いいか、CV33の機銃じゃパーシングには傷一つつかないぞ。倒すんなら周りのもととかをうまく使うんだ!」

沙織「周りって言っても……あ、そうだ!」キョロキョロ

沙織「ペパロニさん、この場所に移動してください!」

ペパロニ「……?なんかよく分からないけど了解ッス!」

アンチョビ「沙織、何か策を思いついたな?」

ブロロロロ

黒森OB2「何処まで逃げるつもりだい?」

ペパロニ「姉さん、逃げ回ってるだけじゃ勝てないッスよ」

アンチョビ「心配ない、これも作戦だ。だろ、沙織?」

沙織「うん、ペパロニさん、さっき言ったやり方でそこを曲がって!」

ペパロニ「了解ッス!」

ギャギャギャ

黒森OB2「逃がすか……ってえ、ち…ちょっと!」

ギャギャギャァァァガシャァァン!
241 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:52:55.61 ID:n15x4ysy0


「いぃぃやったぁぁー!!」

「またかよ」

「お前んとこばっかりうらやましいのお……」

242 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:54:15.84 ID:n15x4ysy0


キキッ

沙織「よっしゃー!!成功だー、ペパロニ天才ー!!」

アンチョビ「おおっ、よくやったぞペパロニ!」

ペパロニ「さすが沙織さん、ナイスな作戦ッス」

沙織「よーし、これで二対二。勝負はまだまだこれからだよ!」

ゴトゴト

アンチョビ「ん?ああっ、まずい、後退しろ!」

ペパロニ「ん、何いってんすか姉さ……」

ドオン! バコーン!

沙織アンチョビペパロニ「 わ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !! 」

ガシャーン! ガラガラ



パーシング ガラガラ キュラキュラ

黒森OB2「なかなかいい作戦だったが詰めが甘かったな」



黒森OB2「 白 旗 見 る ま で 気 を 抜 く な ! 」ドン!



黒森OB2「戦場では何が起こるかわからない、最後まで油断してはいけない」

黒森OB2「強いといっても所詮はルーキーか……」


沙織「やだもー」プシュー
243 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:55:07.81 ID:n15x4ysy0


ザワ… ザワ…

カエサル「お、おい…これって」

おりょう「三対一ぜよ……」

佐衛門佐「厳しいな……」


ももがー「あわわわわわ……」


杏「うわぁ〜こりゃまずいねぇ……」

桃「もうおしまいだー、アキちゃーん!」ピエーン

アキ「よしよし……」

柚子「え、誰?」


ホシノ「カッちゃん……」

ナカジマ「それでもカッちゃんなら……」

スズキ「けど、この数はさすがに……」

ミカ「確かに戦局はよろしくない。けど、そんなことに今更何の意味があるんだい。初めから覚悟の上だったはずだよ?」

ミカ「それに、今戦っているのはカチューシャだ……」


ドオン! シュポ


「大学選抜、パーシング走行不能!」


ミカ「相手が規格外ならカチューシャもまたイレギュラー、戦場を縦横無尽に吹き抜ける風は誰にも捕らえられない……」

244 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:56:23.13 ID:n15x4ysy0


シロハタヒラヒラ

黒森OB2「……いったい…何が?」

黒森OB2(撃たれたポイントから相手のいる方向は推測できるが……)

ズラッ

黒森OB2(建物が密集していて、敵の姿が……見えない!?)

ブロロロ

黒森OB2「いたっ…て、あんなところから……嘘でしょ?」カタカタ
245 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:57:13.54 ID:n15x4ysy0



黒森OB2「 気 を つ け ろ ー !! 」




黒森OB2「相手は砲弾が通る隙間さえあれば狙ってくるぞー!!気を抜くと狙い撃ちにされるぞー!!」


246 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:58:11.34 ID:n15x4ysy0

メグミ「なっ!?」


愛里寿「!?」


愛里寿『メグミ隊、合流するぞ』

メグミ「はいっ!」

メグミ「砲弾の隙間ってそんなわけ無いじゃない、高校生よ」

アールグレイ「けど、警戒はしておいたほうが良いわね」

メグミ「早いところ隊長とごうりゅ……」

ブロロロ バキン!

メグミ「なっ、何処から!?」

シーン

アールグレイ「敵はいたの?」

メグミ「それが……方向はわかるんだけど姿が……」

アールグレイ「留まるのは危険ね、急いでここを抜けましょう!」
247 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 07:59:30.29 ID:n15x4ysy0


カルパッチョ「私たちを確認できなくてあわててるみたいですね」

ノンナ「“鎧通し”私の射撃に障害物は意味を成しません」

ノンナ「砲弾の通る隙間さえあればどこにいようと当てて見せます」

カチューシャ「どんなに経験をつもうと予期できない不測の事態に直面すると、人は無意識のうちに本能に従って行動してしまう」

アリサ「OK、順調よ。敵は予想通りのルートを取っているわ、先回りしてセンチュリオンとの合流を阻止する」

ミッコ「おっしゃ、行くよ!」
248 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 08:00:40.70 ID:n15x4ysy0

ザザザザ!

メグミ「あれはW号!」

アールグレイ「動きを読まれてたみたいね、一対一に持ち込まれた」

メグミ「好都合ね、私がここで倒せば試合終了よ!」

カチューシャ「準備はいい?」

カルパッチョミッコ「いつでもどうぞ!」

ブロロロロ

メグミ(突っ込んできた、やぶれかぶれの特攻か?…いや、そんなはずは無い……)

アールグレイ(私たちのここへの誘導した一連の動きといい無策のはずが無い、何かを狙ってる?)

カチューシャ(時間はかけられない…センチュリオンが来る前にカタをつける)

メグミカチューシャ「撃て!」

ドオン ドオン ギャギャギャ

メグミ「狙いはわからないけど時間がかかれば隊長と合流できるし、無理に急ぐ必要は無い。実際追い込まれてるのは向こうなんだから」

アリサ「これで取り乱してくれたらもうけものだったんだけどそうもいかないみたい。さすがは大学生ね、もう落ち着きを取り戻してる」

カチューシャ「できることならこんな危険なまねしたくないんだけど……」

メグミ「撃て!」





カチューシャ「 今 だ !! 」




249 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 08:02:11.81 ID:n15x4ysy0

ミッコ「おりゃあぁぁぁ!!」

ギュラララ ドオン スカッ

メグミ「えっ、うそでしょ!?」

メグミ(前進してきたのは私の攻撃を誘うため、そして十分ひきつけた上での……)

メグミ( 高 速 ド リ フ ト !? )

メグミ(早ければ撃たない、遅ければ撃破される。読みとチームワークが完璧で初めて成功する代物、これを狙ってやったって言うの?)

ドシン ギャギャギャ

カルパッチョ「今です!」ガコン

ノンナ「撃ちます」

ドオン! シュポ

「大学選抜、パーシング走行不能!」

カチューシャ「悪いけど、雑魚にかまってる暇はないの」

ブロロロロ
250 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 08:02:48.88 ID:n15x4ysy0


ワァァァ!

「おおっ、二両倒したぞ!」

「これで一対一だ!」

「これでまだまだわからないぞ!」
251 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 08:03:29.62 ID:n15x4ysy0


絹代「カチューシャどの、良くぞここまで……」

細見「快挙であります、大戦果であります!」

福田「あと一息であります!」

玉田「ぬ、センチュリオンが来たぞ!」
252 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/22(日) 08:04:09.01 ID:n15x4ysy0

ここまで

やっと隊長同士の対決に持ち込みました〜
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 11:38:38.15 ID:cFfKRsPCo
肴屋さん(^人^)なむー
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 15:17:14.32 ID:uqVyP6xeo

戦神丸って最後にタイマンで無双するのか
ワタル2だと敵に回った先生の本気モードはヤバイからな、いなくなって雰囲気悪くなったし
255 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:09:03.37 ID:1OMX/PpP0

それでは開始します、パンツァーフォー!
256 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:10:46.78 ID:1OMX/PpP0

ダージリン「グラスの中身がバーボンだろうと泥水だろうと、俺たちにはたいした問題ではない」

ダージリン「俺たちは戦うための存在……互いにぶつかり合うことでしかお互いを理解できない不器用な存在……」

オレンジペコ「ダージリン様……」

ダージリン「敗者に敢闘賞はなく勝者のみが栄光を得る世界、私たち戦車乗りの使命はただ一つ」

ダージリン「 勝 て ! 」
257 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:12:23.41 ID:1OMX/PpP0



ゴゴゴゴゴゴ……

センチュリオン


天にセンチュリオン、地にW号

真の戦車乗りはどちらに……
258 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:13:34.59 ID:1OMX/PpP0



愛里寿「………」



カチューシャ「………」

アリサ「上から見下ろすとはいい度胸じゃない……」

ミッコ「相手にとって不足なし!」

ノンナ「………」

カルパッチョ「これが最終決戦ですね……」
259 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:14:25.10 ID:1OMX/PpP0


私は強くなりたい……

私の居場所……役割……


ベサオ……私を戦車道に誘った張本人、ムードメーカーで常に場を盛り上げてくれた


華……ちょっと大喰らいだけど、華道で鍛えた集中力はどんな標的も打ち抜く


優花里……頼りになる装填手、自慢の知識はいつも世話になっている


麻子……学園一の天才。しょっちゅう寝てばかりだけど私は知ってる、みんなのために影で努力してることを


ダージリン、ケイ、アンチョビ、ノンナ、西住姉妹……


それぞれが、それぞれの役割を持っている


なら、私の居場所、役割は……

260 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:16:22.60 ID:1OMX/PpP0





 こ の 戦 い に 勝 利 し 、 大 洗 を 取 り 戻 す こ と 




261 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:17:19.21 ID:1OMX/PpP0

そして……



愛里寿「………」



己のすべてを賭け雌雄を決さなければいけない相手……

262 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:22:45.69 ID:1OMX/PpP0

カチューシャ「これが正真正銘最後の勝負……」

カチューシャ「いくわよ、パンツァーフォー!」
263 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:23:59.20 ID:1OMX/PpP0


そど子「島田愛里寿、飛び級で大学生になった天才少女」

梓「社会人チーム2位を下すその戦闘指揮能力は他の追随を許さない」

みほ「変幻自在の戦い方は忍者戦術と呼ばれているけど、自ら撃って出れば圧倒的な強さで敵を制圧する」

みほ「日本戦車道ここにありと知らしめた、島田流戦車道の後継者」

エリカ「そんなやつを相手にカチューシャは戦おうとしているっていうの?」


まほ「まったく、おおげさだとは思わないか?」フフッ

エリカ「隊長?」

まほ「目指すもの、守るもの、超えなきゃいけないもの、あの二人の間にはいろいろあるんだと思う」

まほ「なぜあの二人なのか……」

まほ「ただの偶然かもしれないし、ひょっとしたらあの二人は遠い親戚なのかもしれない」

まほ「実はカチューシャは今は無き古の流派の末裔かもしれないし、ただの天才なのかもしれない」

まほ「だが、今必要なのはそういうことじゃない」

まほ「どんな理由があろうと、どんなに力があろうと結局は……」

まほ「 勝 つ か 負 け る か 」

まほ「これは戦争ではない、ただの戦車道の一勝負。あくまで戦車乗り同士の戦いなんだ」
264 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:24:53.28 ID:1OMX/PpP0




ドオン ドオン! ギャギャギャギャ!

カチューシャ(わかってはいたけど…強い!)

ノンナ(動きが読まれているのか、狙いが定まらない……)

ミッコ「でっかい図体してちょこまかと!」

愛里寿(以前戦ったときとはまるで別物……仕留めきれない)

「この前より全然動きがいいじゃない、気を抜けば撃ち抜かれる!」

「面白い、これは倒し甲斐があるわね!」
265 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:27:32.96 ID:1OMX/PpP0

カチューシャ「まともにやりあうのは危険ね、ミッコ!」

ミッコ「はいよっ!」

ブロロロ

愛里寿「逃がすか!」

ドオン バコォン!

ブロロロロ ギャギャ

愛里寿「角を曲がった……!停止!」

キッ ドオン!
266 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:28:17.84 ID:1OMX/PpP0

カチューシャ「そこの角で急旋回!」

ギャギャギャ ピタ

カチューシャ「ノンナ、狙える?」

ノンナ「問題ありません」

アリサ「視界が悪いからタイミングで撃つのよ」

カチューシャ「3…2…1…撃て!」

ドオン スカ

カチューシャ「はずれた!読みなのか直感なのかわかんないけどやるじゃない……」
267 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:29:07.42 ID:1OMX/PpP0

ルクリリ「おおっ、何とかくらいついてるぞ!」

アッサム「………」

ルクリリ「どうしたんですか、ずっと黙ってて?」

アッサム「ご、ごめんなさい、なんでもないわ……」

アッサム(……せめて仲間が残っていてくれたら……)カタカタ
268 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:30:16.57 ID:1OMX/PpP0



W号VSセンチュリオンの勝率



    0%


269 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:31:42.26 ID:1OMX/PpP0

アッサム(私だって高校選抜に勝ってほしい。だけど……)




    0%




アッサム(希望を刈り取る残酷な数字……)

アッサム(圧倒的な実力差があるからこそ見えてしまう絶望的な結末)

アッサム(たとえ一時的に善戦するようなことがあっても、恐らくそれすらも愛里寿の作戦の上かもしれない。センチュリオンの勝利は揺るがない)

アッサム(どうあがこうと同じ結末に辿り着く悲しい定め……)

アッサム(私には高校選抜の勝利を信じることが……)
270 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:33:26.47 ID:1OMX/PpP0


ブロロロロ

カチューシャ「路地は狭い、引っ掻き回して引き離すわよ!」

愛里寿「これ以上調子ずかせるな、一気に追い詰めるぞ」

アリサ「道は狭いってのにさすがね、ピッタリとついてくる。そこを右に曲がりなさい」ググッ

愛里寿「逃がすか、右折しろ。この狭さでは砲塔の旋回は出来ない、判断を間違えたな」ググッ

キコキコ

愛里寿「なっ!!てっ停止!」

ドオン! スカ

ノンナ「жаль(惜しい)」

愛里寿(いったいどういう…そうか!T字路で砲塔の旋回を……)

カチューシャ「ちぃ、惜しいっ!」
271 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:35:55.61 ID:1OMX/PpP0


ぴよたん「ああっ、かわされたぴよ!」

アリーナ「どっちもすげぇ!」

麻子「だが気づかれた、やはりセンチュリオンに勝つのは無理なのか?」

麻子(実際に対峙したからこそわかる地道に積み重ねてきたのものの差……)

麻子(愛里寿対策で用意していただろうあの狙撃も、今やった奇策も恐らくもう通じないだろう……)

麻子(対応の早さ、そしてわずかな隙をも的確に突いてくる正確さ……)

麻子(どう動こうと何をしようと無意味と感じてしまう、すべてを見透かされているかのような……)





    圧 倒 的 な 恐  怖





ブロロロロ

麻子「いけない……そっちは!」

キキッ ギャウ!

ぴよたん「かわしたぴよ!」

ニーナ「すんげぇ!」

麻子(カチューシャさんも負けてない、だが決定打がない……このままではジリビンだぞ)
272 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:37:45.06 ID:1OMX/PpP0

華「これは…カチューシャさん、攻めあぐねいてますね」

桂利奈「ぶっとばせ〜!!」

オレンジペコ「やはり……」

エルヴィン「どうかしたのか?」

オレンジペコ「愛里寿さんの実力は本物、たとえ歴代の高校戦車道の猛者でも一騎打ちで倒せる人はそういないでしょう」

オレンジペコ「それだけ愛里寿さんの実力は飛びぬけてるんです」

エルヴィン「そんな、それじゃあ……」

ダージリン「落ち着きなさい二人とも」

ダージリン「運命は浮気者、強いほうが勝つとは限らないわ」

オレンジペコ「……覚悟の上でしたね」

エルヴィン「ああ、そうだな。私たちに出来ることは信じることのみ、頼んだぞ隊長……」
273 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:40:44.12 ID:1OMX/PpP0


ドオン ドオン ブロロロ


優花里「………」

ナオミ「どうしたんだ優花里?」

優花里「実はちょっと気になっていることがあって…」

ねこにゃー「気になってること?」

優花里「私は装填手としてカチューシャ殿の戦い方をずっと見てました。だから…胸騒ぎがするんです」

ツチヤ「カチューシャさんに弱点でも?」



みほ「カチューシャさんの本当の強さは連携力にあると思うんです」

みほ「味方の能力を最大限に活かし敵を追い詰める……」

みほ「チーム戦でこそカチューシャさんは新の力を発揮するんです!」

まほ「やはりみほもそう思うか」

梓「えっ、それってどういう?」

みほ「練習の時もそうでしたけど、連携能力はすごく高いんです。即席で作ったチームに的確な指示を出したり」

みほ「仲間がいる時のカチューシャさんは私たちでもそう簡単には倒せません」

まほ(実際模擬戦で私たちも負けている、あれは間違いなく本物だ……)

みほ「けど、一対一になるとそうとはいえない、弱いわけでは無いんですが倒せないほどではないと感じてしまう……」

まほ「確かにカチューシャの戦績を振り返ってみると分かることがある」

まほ「全国大会の決勝も隊長車との一騎打ちでは敗北している、前の島田愛里寿との戦いもポルシェティーガーとの二対一だった」

エリカ「相手は戦車も錬度も上、その上タイマンが……」
274 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:43:07.30 ID:1OMX/PpP0

※カチューシャと小梅のチームに負けてます、エリカは言うこと聞かないから勝てなかった
275 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:45:58.63 ID:1OMX/PpP0




梓「いい加減にしてください!」





「!!」

梓「弱気な発言なんて聞きたくありません……」

梓「カチューシャさんは私たちの隊長なんですよ、私たちが信じなくてどうするんですか!?」ポロポロ

「………」

梓「私はカチューシャ隊長なら絶対勝つって信じてます!」

みほ「ええ、もちろん信じていますそ。チューシャさんなら何とかするって」ニコッ

まほ「そうだな、いまさら愚問だったな……」

エリカ「わ、私は信じてるわけじゃないけど……ここまできて疑うのは愚か者のすることよ」

そど子(これがツンデレか……)



ナオミ「じゃあやっぱり厳しいか……」

優花里「けどそれは以前の話です、今のカチューシャ殿には当てはまらない」

優花里「黒森峰に入って新たな戦術も増えたはず」

優花里「なにより、カチューシャ殿はこの戦いの最中にも学び吸収し、成長しているんです」

優花里「自身のことより常にみんなのことを考えている」

優花里「普通の人なら無理なことでもカチューシャ殿ならやってくれる……」

ナオミ「信頼…しているんだな」

優花里「大洗の隊長を侮ってはいけません」
276 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:48:15.31 ID:1OMX/PpP0






優花里「 私 の 同 志 は 手 強 い で あ り ま す ! 」ドン!







優花里「私は信じています、カチューシャ殿ならどんな困難だって乗り越えてくれると」
277 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/26(木) 15:49:54.64 ID:1OMX/PpP0

ここまで

一対一って難しいですね
278 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/28(土) 07:55:47.69 ID:LiTiAkHc0


ドオン ドオン

チュイン!

愛里寿「かすっただと!?反応が遅れたのか?…いや違う」

ザザザ

「くっ、逃げられた。砲撃、狙えません」

愛里寿(やはり…)

愛里寿(さっきより動きが良くなってる…いや、違う、センチュリオンの動きに対応し始めているんだ)

愛里寿(いったい、何が起こってる……)

279 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/28(土) 07:57:16.59 ID:LiTiAkHc0
〜〜〜〜〜〜〜〜


カチューシャ「アリサあなたにはセンチュリオンの情報を片っ端から集めてもらうわ」

アリサ「は、何でそんなこと?」

カチューシャ「もし一対一で戦うことになった場合、悔しいけど今のままでは歯が立たない」

カチューシャ「一発でももらえば負け……相手は私達とは別次元の強さを持っている」

アリサ「確かにそうだけど……」

カチューシャ「アリサはセンチュリオンのあらゆるデータを徹底解析し、全力のセンチュリオンの動きを予測してもらうわ!」

カチューシャ「相手の動きを予測し事前に安全圏に移動する……才能、技術で勝てないなら連携で勝つ、あなたには私のフォローをしてもらう」

カチューシャ「二人で連携して指示を出すのよ」

アリサ「ええっ?」

カチューシャ「一人でダメなら二人で戦う。戦車で負けてる以上私たちが勝負できるポイントはここしかないわ!」

アリサ「ちょっと本気?」

カルパッチョ「二人で指揮を執るなんて、そんなこと…」

アリサ「そうそう言ってやりなさい!!」

カルパッチョ「最高じゃないですか!?」

アリサ「ええっ!!」

ミッコ「しっかりやんなよ?」

アリサ「ちょっとまだやるとは…」

ノンナ「同志アリサ、カチューシャのことお願いします」

アリサ「〜〜〜〜わかったわよ、やればいいんでしょやれば!!…いい?この私がここまでやるんだから、やるからには勝つわよ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜
280 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/28(土) 07:58:00.13 ID:LiTiAkHc0

子供のころからそんなに体が丈夫じゃなかった私は強さに憧れていた

そんなときにであったのが戦車道だった

非力な私でも堂々と戦えるこの競技に私は一瞬でとりこになった

中学卒業後迷わずサンダースに入学した、ここで私は強くなるんだ!

だが現実は甘くなかった、すべてにおいて万能なケイ隊長、狙った獲物は逃がさないスナイパーナオミ

ぶつかってしまった才能の壁……挑戦する気も起きなくなるような実力差

でも私にはこれしかないんだ、勝つためならどんな細緻な策だろうと弄してやろうじゃない……
281 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/28(土) 07:58:56.64 ID:LiTiAkHc0


アリサ「この前の汚名返上をしてやる、覚悟しなさい」

アリサ「さあ……反撃開始よっ!」




アリサ「 私 の 計 算 に 誤 り な ど 無 い わ ! 」ドン!



282 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/28(土) 07:59:37.73 ID:LiTiAkHc0



愛里寿(敵の動きが早くなってきたな……)

愛里寿(だがそれだけではこのセンチュリオンは落とせない)


まほ「まずいな……」

エリカ「何がですか、センチュリオンの動きにも対応しているし何も問題ないのでは?」

みほ「……!そうか、早すぎるんだ」

エリカ「??」

まほ「装填速度だ。この速度では相当な速さが求められる」

みほ「さらに戦車内の激しい動きの中で最速で装填しなくてはいけない、装填速度が少しでも遅ければタイミングがずれ攻撃を当てることは出来ない……」

そど子「ちょっと、大丈夫なの?」

梓「カチューシャ隊長……」
283 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/28(土) 08:00:23.49 ID:LiTiAkHc0


カチューシャ「これからもっと早くなるわよ、カルパッチョ、いけるわね?」

カルパッチョ「はい!」



高速戦闘において装填速度は生命線、コンマ1秒の差が勝敗を分けることもある

戦車の中は常に動いている、最速で装填するには一秒後の戦車の位置を予測しそこに装填しなくてはいけない

砲撃のタイミングに合わせて最短で装填をすることで隙がなくなるのだ

ガコン

カルパッチョ(この日のためにずっと練習してきたんだ……)

カルパッチョ(たかちゃんの居場所は絶対に守ってみせる!)




カルパッチョ「 装 填 速 度 な ら   負 け な い ! 」ドン!



284 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/28(土) 08:10:23.25 ID:LiTiAkHc0
五話終わり

ここまで

二人で連携って出来るのか?→こうでもしないと勝負にならない

普通の戦車なら無理かもしれないけどガルパンだから大丈夫!

285 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/10/28(土) 08:12:31.64 ID:LiTiAkHc0

ワタルのブルーレイBOX今更ほしくなってきたなあ……

メダロットクラシックの予約もしてなかったなあ……

そういえばガルパンも最終章やるんだっけ?

忙しくなりそうだ……
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/02(木) 09:11:38.57 ID:yDOljTygO
乙乙
287 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:24:12.29 ID:oNbZWKy70

いきます

パンチャーホぉぉ〜!
288 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:24:38.38 ID:oNbZWKy70


ドオン ドオン

愛里寿「攻撃速度が……落ちない!?」

ドガァ!

愛里寿「くっ、まさかここまでやるとは……」

愛里寿「なら、スピードでかく乱しろ!」

ギャギャギャ!

愛里寿(先を読めたところでついてこれなければ意味は無い)



愛里寿「大学生を舐めるな!」


289 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:27:33.68 ID:oNbZWKy70

タイトル抜けてた

---------第六話------------



   【私の戦車道……】
290 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:28:20.33 ID:oNbZWKy70

ギャギャギャ

麻子「な、何だあの動きは!」

麻子(私たちとの戦いのときは本気じゃなかったのか!?全然動きが違うぞ!)

クラーラ「これがセンチュリオンの本気……」

ぴよたん「あわわわわわ!」

麻子(しかもただ早いだけじゃない、無駄の無い動きに加えてフェイントなども織り交ぜている……)


ツチヤ「あの動きはさすがに並みじゃないね……」

優花里「ツチヤ殿にそこまで言わせますか」


オレンジペコ「あれだけ激しく動いているのに、どことなく気品さえ感じます」

ダージリン「これが大学生の頂点、センチュリオンチームの実力……」

291 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:29:08.69 ID:oNbZWKy70


アリサ「………」

アリサ(フェイントなんかに惑わされないわよ!)

アリサ(わかる、敵がどこにいるのか、どこに行こうとしているのか……)

アリサ(あらかじめ移動先を決めないでおいて、相手の動きを見てカチューシャと瞬間の判断をシンクロさせる)



アリサ「食らいなさい、オプションルート!(行動予測)」




カチューシャ(相手の動きを読むには動物的本能が要求される)

カチューシャ(私の経験値では大学生に及ばない、けど、センチュリオンだけに意識を集中すれば何とかくらいつける)



カチューシャ「みせてやるわ、凡人が天才を倒すところを……」


292 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:29:44.31 ID:oNbZWKy70



ブロロロ

カチューシャ「後ろに付かれている……なら!」

カチューシャ「いくわよ、ナポリターン!」

ギュオ!

愛里寿「む!これは……」

キッ ドオン! スカ

ノンナ「くっ急旋回中の砲撃はさすがに……」

カチューシャ「でも動きを一瞬止めれた、反対に抜けるわよ!」

ブロロロ

愛里寿(向こう側を走っても交差点で姿を見せる)

愛里寿「………今だ、撃て!」

キッ ドオン! ブロロロ

愛里寿(やはり読まれていたか…逃がしてしまった)
293 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:30:11.00 ID:oNbZWKy70


ブロロロ

カチューシャ「何か手はないかしら……」ウーン

アリサ「気をつけて!」

ドオン

カチューシャ「!!…な、向こう側から?」

愛里寿「逃がさない……」

カチューシャ「まったく、やってくれるじゃない」
294 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:30:51.92 ID:oNbZWKy70


愛里寿「いくら撃っても倒れない、まるでボコみたい…」

カチューシャ「全く嫌になるわね、全然倒せる気がしない」

アリサ「右に道があるわ、曲がっ…」

カチューシャ「待ちなさい!」

アリサ「!?」



愛里寿「W号の正面右側、あそこで曲がれば逃げられる…」

愛里寿「曲がった瞬間を狙いうて!」

愛里寿「ただし、砲塔の旋回はするな、狙いを読まれる」

愛里寿「え…でもそれじゃあ?」

愛里寿「奴ら以上の曲芸を見せてやれ」

「…了解!」

ブロロロ キキッ

愛里寿「今だっ!!」

ギャギャギャ!
295 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:31:19.28 ID:oNbZWKy70


集団戦ならともかく、これは隊長同士、正真正銘の一騎討ち

ここで逃げるなんて弱気な行動、隊長としてとってはいけない

相手を勢いづかせるだけだし、なにより共に戦った仲間達にそんな無様な姿を見せる訳にはいかない!
296 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:32:12.78 ID:oNbZWKy70


カチューシャ「私たちは逃げるために走ってるんじゃない」

カチューシャ「センチュリオンを倒すために走ってるんだ!」

ギャルン!

愛里寿「なっ、曲がると見せかけて急旋回だと!まずい!」




カチューシャ愛里寿「 撃 て ! 」




ドオン ドオン

バコン!

カチューシャ「うわっ!!」

ボコン!

愛里寿「くっ!」

カチューシャ「前進!」

愛里寿「追うぞ」

ブロロロ
297 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:33:03.93 ID:oNbZWKy70


ケイ「カチューシャは戦車道歴は長いが、試合の経験はまだ半年。つまり、伸び代があるということ」

ケイ「一回の実戦は百回の練習に勝る、全国大会を通し度重なる強敵たちとの戦いがカチューシャを強くした」

ケイ「そして今この瞬間も成長している……」

ケイ「カチューシャ、あなたいったい何処まで強くなる気?」

298 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:34:04.77 ID:oNbZWKy70


愛里寿は若くして最強の座に着いた。そして今現在立ちふさがる壁も無く、気がついたときには何も無い道を目標も持たずただ歩き続けていた

勝負になる相手さえいない、特別だから、勝てっこない、世界が違う……



愛里寿にとって必要だったもの、それは


 好 敵 手 


カチューシャ、今まであったことの無かった自分を脅かす存在


時代が二人を引き合わせた


愛里寿の中に今までに無い感情が芽生え始めていた……
299 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/11/02(木) 20:34:41.38 ID:oNbZWKy70

愛里寿「………」

愛里寿(カチューシャさんは逃げずに勝負を挑んできた)

愛里寿(センチュリオン相手に一歩も退くことなく)


愛里寿はカチューシャが自分と同じ領域まで登ってきたことを静かに感じ取っていた


愛里寿(こんな気持ちになったのっていつ以来だろう……)

愛里寿(カチューシャさんには私のすべてをぶつけたい……)

愛里寿(こみ上げてくる熱い想い、抑えられない感情……)

愛里寿(そうか…ずっと勝つのが当たり前になっていたから忘れてたんだ、この気持ち……)

愛里寿(私はあの人に……)
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