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ぐだ男「おうち帰る」 マシュ「は?」
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494 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 16:11:44.74 ID:O+xFKZqK0
コクピット
マシュBB「……特に異常はなし、と」
マシュBB「時差含めた計算をすると、向こうに着くときには昼でしょうか」
マシュBB「時差ボケ緩和のために寝ておくべきでしょうか」
ガチャリンコ
ぐだ男「……よう。ここにいたか」
マシュBB「あ、センパイ。どうかしましたか?」
ぐだ男「いや、特に何か用があるってわけじゃないんだが……」
ぐだ男「……」
マシュBB「……」
ぐだ男「俺は幸せだぞ。マシュや、アイツらと一緒に人理を修復できて」
マシュBB「なんだ。釘を刺しにきたんですか。わざわざご苦労さまです」
ぐだ男「茶化すなって」
BB(余計なことをするなって言われるのかな。まあ慣れっこですけど)
BB(……ぶっちゃけわかってましたしね)
ぐだ男「ありがとな」
マシュBB「?」
ぐだ男「この旅行の全部、楽しかったよ。お前のお陰でさ」
ぐだ男「まあアレだ。俺の幸せの中にはさ。マシュやアイツらと人理を修復できた分ももちろんあるが」
ぐだ男「お前と出会えたことも含まれてるってことだ」
マシュBB「――!」
ぐだ男「そこら辺忘れるなよ。お前がどれだけ意地悪かは知っているが、それでもさ……」
ぐだ男「感謝はしてる。心の底からな」
マシュBB「……」
495 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 16:26:11.55 ID:O+xFKZqK0
マシュBB「……カルデアも故郷、と言いましたね?」
ぐだ男「おう」
マシュBB「……いいんですか、それで。あそこには意地悪で小悪魔な私もいるんですよ」
マシュBB「訂正なんて認めませんよ。私、調子に乗っちゃいますよ?」
ぐだ男「あんまり調子に乗られるのは困るが……」
ぐだ男「あそこが俺の故郷って言葉を訂正する気はないよ」
ぐだ男「お前も俺の大事な仲間だ。BB」
マシュBB「ふ、ふふ……ふふふふふふ……!」
マシュBB「……あ、ダメ。ちょっと……笑いすぎて涙が……」
マシュBB「ふふふふふ……!」
マシュBB「……う、う……っ!」
ぐだ男「……」
ぐだ男(単純な話だったんじゃないのか)
ぐだ男(コイツは俺に死なれたり、俺に捨てられたりするのが怖かったんじゃないか)
ぐだ男(いや……あるいは、俺が俺のサーヴァントたちに愛想をつかす瞬間を見たくなかったんじゃないか)
ぐだ男(だからそうなる前に自分から捨てられてしまえばいいって考えたんじゃないのか)
ぐだ男(嫌われる前に嫌われてしまおう、みたいな心理自体はありがちだ。誰にだってある)
ぐだ男(殺される前に自分で死を選ぶ人間のように、理由がすべて自分にあるのなら、まだ納得できるから)
ぐだ男(納得できる事柄である限りは、自分を慰めることは容易だから)
496 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 16:38:41.79 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男(……コイツの好きな人っていうのが俺だったらよかったのになぁ)
ぐだ男(それなら迷わずに抱き寄せて、もっと強引に大丈夫だって言えたのに)
ぐだ男(……ない物ねだりだな。俺はもうこれ以上は何もできん)
ぐだ男「……外出てる。笑い終わったら呼べよ、BB」
マシュBB「待って」
ぐだ男「……?」
マシュBB「……その……」
ギュッ
マシュBB「……服の裾を掴むくらいなら、構わないですよね?」
ぐだ男「好きにしろ。そのくらいならお安い御用だ」
マシュBB「もうちょっと傍にいてください。この程度なら……まだ私たちはただの友人ですから」
ぐだ男「そうだな。俺じゃどうあってもお前の特別になれん」
マシュBB「……それでも好きですよ。私の一番好きな人の次に。ある程度は、ね」
ぐだ男(あー、くそ。何が悲しくて『他に好きな人がいますので宣言』を間近で聞かなければならないんだ)
BB(……ちょっと元気出てきました。センパイのその複雑そうな、不器用な対応を見てると本当に……)
マシュ(愛しいですか?)
BB(……)
BB(まさか、ですよ)
497 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 16:39:50.87 ID:O+xFKZqK0
休憩します!
498 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 18:08:37.07 ID:O+xFKZqK0
数時間後 カルデア
BB「さぁて。後は……」
BB「……巌窟王さん、どうやって呼び戻そう」
イシュタル「未だに脱出の糸口が見つからないものね」
ナーサリー「ただ誰一人として未だに欠けていないのは凄いと思うのだわ。そこら辺だけは褒めていいと思うの」
BB「んんー? いや待って。外の世界の真実をやっとのこと見つけたみたいよ?」
イシュタル「あー? でもコレって……アレよね。ピカッと光って記憶をアレするアレ……」
BB「……っと。そろそろですね。席外しまーす!」
イシュタル「はいはーい! こっちはこっちで任せといてー!」
499 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 18:14:47.19 ID:O+xFKZqK0
同時刻 飛行機内
ぐだ男「カルデアの上空に辿り着いたのはいいが、滑走路なんてモンはあそこにはないぞ」
エリザ「どうやって降りる気? パラシュート?」
マシュBB「え? いや、どうって……決まってるじゃないですか」
マシュBB「普通に飛び降りますよ。生身で」
ぐだ男「え」
マシュBB「それじゃあ、ドアを開けまーす。気圧差で外にすべて吹っ飛ぶのでご注意くださーい!」
マシュBB「これにて、旅行は終了です! お疲れさまでした」ニカッ
ぐだ男「ま、待て。冗談だよな? 冗談だと言ってくれ」
デオン「マスター。大変言いにくいことだが、コイツは狂ったことこそ素面で言う」
ジャック「大体嘘は吐いてないよね。こういうとき」
ポチッ
ビュオオオオオオオッ!
ぐだ男「ぎゃああああああああ……」ヒューッ
茨木「魔酒は任せろ。エリザはマスターを」
エリザ「了解。任せなさい」バサッ
デオン「じゃ、私は一足先に落ちていくよ。後は任せた」
500 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 18:18:08.98 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男「あああああああ……あぐっ!」ガシッ
エリザ「大丈夫ー? このまま滑空してカルデアに降りていくわよー」
ぐだ男「……おお。ありがとうエリザ」
ぐだ男「……今日は晴れてるなー。珍しい」
エリザ「いつもはパッとしない曇り空か、さもなくば吹雪ですものね」
エリザ「綺麗だわ」
ぐだ男「ああ」
ぐだ男「……そういえばマシュは?」
エリザ「茨木がどうにかしてるわ。鬼種の魔って魔力放出みたいなことできるんでしょ?」
ぐだ男「マシュの身が心配だなぁ……」
501 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 18:34:02.25 ID:O+xFKZqK0
ぐだ男(こうして俺たちの奇妙で賑やかしい旅は終わった)
ぐだ男(BBの気遣いやらなにやらのせいで無駄に引っ掻き回されたことは事実だが、あんまり責める気にはなれない)
ぐだ男(実際にかなり楽しかったからだ)
ぐだ男「……あー……空を飛ぶって気持ちいいー……」
ぐだ男(さて。どうやって言い訳しようか。まあBBが怒られることは確定だが)
ぐだ男(……庇うとか、ある程度はこっちで泥を被るとか言ったしな。力は尽くそう)
ぐだ男(滑空している途中、空中で茨木に抱え上げられるマシュを見た)
ぐだ男「あれは……なんだ?」
エリザ「マシュの体が光ってるわね」
エリザ「なんか、大事なものが出て行ってるような……」
エリザ「……ああ、やっとマシュの体からBBが出て行ったのね」
ぐだ男「……なるほどな」
ぐだ男(お疲れ様。BB)
502 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 18:45:56.48 ID:O+xFKZqK0
マシュ「……ちょっと寂しい気もしますね」
茨木「まったく。今まで散々振り回されてきたであろう。その感想は人が好すぎるというものだ」
マシュ「ただ意地悪なだけな人じゃないと身に染みてわかりましたので」
茨木「酔狂よなあ」
茨木「ところで、門はどの方角に行けばいいのだ?」
マシュ「九時の方向。ただエリザさんと衝突しないように気を付けてください」
茨木「心得た」
茨木「……楽しかったぞ。魔酒」
マシュ「私もです」
503 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 18:51:28.62 ID:O+xFKZqK0
ゲート前
ジャック「あ。遅いよー、みんなー!」
デオン「私たちが速すぎただけだがな?」
ぐだ男「はー……戻ってきたな。カルデア。なんかもう懐かしい」
マシュ「ふふっ。そうですね。これだけ長くカルデアを離れたのは、もういつぶりでしょうか」
エリザ「ああ、レイシフトとかしてたものね。むかしも結構な頻度でカルデアから離れてたかしら」
茨木「さて。それじゃあ、元気よくぶちかますぞ?」
ぐだ男「おう! それじゃあ!」
ぐだ男「ジャック。そこのインターホンを鳴らしてくれ」
ジャック「はーい」ピンポーン
504 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 18:56:09.73 ID:O+xFKZqK0
ダヴィンチ「……さて。色々とヤンチャをしでかした件については、それなりに説教しようと思っていたのだけど」
ダヴィンチ「今日のところは見逃してあげようか。裏金……じゃなくて出所不明の献金が大量に入ってご機嫌だしね」
ダヴィンチ「はいはーい! 今ゲートを開けるよー!」
ポチリッ
バシュウウウウッ!
ぐだ男(俺たちは帰る)
ぐだ男(俺たちの故郷……カルデアへ)
ぐだ男(そして、ここから続けていくんだ)
ぐだ男(俺たちの旅は、まだ終わっていない……!)
現代悪童旅情 東京
旅行終了
505 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 18:59:50.01 ID:O+xFKZqK0
虚構殺人遊戯 才囚学園
巌窟王「……おい。最原。ライターかマッチは持っているか?」フー
最原「やめたんじゃなかったっけ? アンジーさんがマネするからって」
巌窟王「今は吸ってないとやっていられん」
最原「……悪いんだけど、持ってないよ……」
巌窟王「……そうか……」
才囚学園生徒一同「……」ズーン
巌窟王「……全員酷い顔をしているな」
最原「それはそうだよ。だって、外の世界が、あんな……」
最原「……」ズーン
巌窟王「……」
巌窟王「帰れないかもしれんな。俺は」ズーン
506 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 19:02:52.38 ID:O+xFKZqK0
カルデア
BB「ふいー。帰った帰った。私の人格もようやく一つに統合されましたし、本腰入れて巌窟王さんの脱出計画に取り掛かれますね!」
BB「みなさーん! BBちゃんが戻ってきましたよー!」キラキラキラ!
ナーサリー「……」ズーン
イシュタル「……」ズーン
BB「……え。なに? 粘菌でも生えそうなくらいジメッとした空気なんですけど……」
ナーサリー「残念。巌窟王の冒険は、ここで終わってしまったのだわ」
BB「は?」
イシュタル「あー……もうダメ。流石に女神にも限界あるっての……」ブツブツ
BB「え? え?」
BB「……あ、あれ? 巌窟王さんは?」
イシュタル&ナーサリー「もう戻ってこない」
BB「……」
BB「えっ」
NEXT
巌窟王「旅行先間違えた」 アンジー「神様ですか?」
507 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/30(土) 19:04:51.58 ID:O+xFKZqK0
これにて赤の章、現代悪童旅情『東京』は終了!
お疲れ様でしたー。HTML依頼出してきます
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 19:09:39.44 ID:tQYp1NSOo
乙
ここのデオンかなりはっちゃけてて好きだ
509 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[sage]:2017/09/30(土) 19:37:07.21 ID:O+xFKZqK0
ちなみにSS内に出してて私が持っていないサーヴァントは主にケツァル……某ルチャの女神と巌窟王です。
こっちも死ぬほど課金したんよ
510 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[sage]:2017/09/30(土) 19:38:30.71 ID:O+xFKZqK0
ああ、いや他にもいたかもしれないけど割愛。
黒の章は後日! やる!
511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 19:58:55.88 ID:fxxEzL2Y0
乙
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 20:02:21.18 ID:kNnHXdrIo
口調崩壊激しすぎるのが嫌だ
513 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 21:14:46.04 ID:H8dxqygl0
???「待て、しかして希望せよ」
514 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/01(日) 13:57:51.12 ID:CFpokTJSO
次やるみたいだけどダンガンロンパ知らんとわからんかね
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 12:12:15.11 ID:N9Av+c8oo
面白かった!おもしろかった!!
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