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ぐだ男「おうち帰る」 マシュ「は?」
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20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/01(金) 22:58:52.72 ID:rl7QZPYGo
>>19
あの3人+1女神が外出許可をとるとでも?
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/09/01(金) 23:56:11.64 ID:3NtG/7Rj0
いやエドモン呼び戻せよw
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 07:18:42.89 ID:5JgckB5E0
アンジーがエドモンを召喚できた理由がこれか
23 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 09:16:44.46 ID:dSpFeBJp0
近場のカフェ
茨木「吾は知っている。なんでも知っているぞ?」
茨木「なんでもこういう店には『ぱふぇ』なる巨大な菓子があるのだろう?」
茨木「クリーム! チョコ! アイス! なんかカリカリしたヤツ! 水菓子その他色々と盛り合わせたアレ!」
茨木「なんだアレは! あんなものがこの世にあっていいのか! キメラテック・オーバー・ドラゴンだってまだ大人しいぞ!」
茨木「というわけで吾はアレに勝負を挑んでみたいのだが、どうか!?」
デオン「また今度にしろ」
エリザ「ウェイター。BLTサンドとミルクちょうだーい」
ジャック「チキン南蛮サンド!」
ぐだ男「マシュは?」
マシュ「あ、えーと私は……カツサンドで」
ぐだ男「……まさか日本のカフェでサーヴァントたちと一緒に食事とることになろうとは」
マシュ「ごめんなさい」
ぐだ男「いや。いい。来てくれたのならそれはそれで嬉しいし」
ぐだ男「でも何で来たの? 観光?」
マシュ「先輩についてきたかったからです」
ぐだ男「特に見どころのある場所に住んではいないんだけど……」
デオン(女心がわかってないな)
エリザ(男か女かハッキリしてないヤツに女心説かれても……)
茨木(パフェ食べたかったなぁ)グスン
24 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 09:30:11.28 ID:dSpFeBJp0
ぐだ男「ま、いいや。サーヴァントが一緒に来ちゃった以上、マスターとしてそれなりに世話焼かないと」
茨木「その世話を焼くの中には『偉大なる茨木童子にぱふぇを献上する』というのも含まれていると思うのだが!?」
ぐだ男「含まれてないです」
茨木「ちくせう」
ぐだ男「そういえばお前、角はどうした」
茨木「ん? そんなものAランク変化で既に隠したわ。普通の人間が吾を見たらSAN値チェックものだろう?」
ぐだ男(そういえばハロウィンでもそんなことしてたような……)
エリザ「私は隠してないけどね。ギリギリ『コスプレです』で通ったわ」
ジャック「ペーパーナイフですで通ったよ」ギャランッ
ぐだ男「ナイフ出しちゃダメ……」
ジャック「はーい」
マシュ「すみません。せっかくの休日を」
ぐだ男「いいって。休暇の内容が変わっただけだ」
25 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 09:44:11.69 ID:dSpFeBJp0
ぐだ男「ところで、取ったホテルってどこ?」
エリザ「地図で見たらそこまで離れてないはずだけど」
デオン「あれだな。事前に写真で見た。ほら、窓から見えるアレだよ」
ぐだ男「でかいな。資金不足に喘いでるって話だったはずじゃ」
マシュ「コネがあったそうで安くできるそうです」
エリザ「まあ? 超一流アイドルの私としてはアレでも不足しているくらいなんだけど――」
ドカァァァァンッ!
ぐだ男「爆発したぞ」
エリザ「人生初のスイートルームがーーーッ!」ガビーンッ!
デオン「楽しみにしてたんじゃないか」
マシュ「……えっ。ていうか爆発? えっ、えっ!?」
26 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 09:49:34.23 ID:dSpFeBJp0
ホテル
従業員「申し訳ございませんお客様。どうやらスイートルームが悪意のある誰かに爆破されたようでして……」
ぐだ男「……桜の臭いが酷いな。なんだこれ」
従業員「火薬に芳香剤が仕込まれていたようです。おそらくすぐに散ると思われますが」
マシュ「桜……? 桜……」
エリザ「まったくふざけたヤツね! 誰よ、私のスイートルームを爆破したのは!」プンプン
デオン(どう考えてもBBだろ)
ぐだ男(わかりやすく署名してやがる……)
マシュ(タイミング的にもジャストすぎますしね……)
27 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 10:02:19.43 ID:dSpFeBJp0
従業員「破壊されたのは一部屋だけでしたので、四名様ならばまだ受け入れることはできるのですが」
従業員「残念なことに、五名様の内の一人は……」
デオン「空きがないからあぶれる、か?」
従業員「ええ。一室も空きがありませんので」
エリザ「えっ。待って。それって何? 普通の部屋や馬小屋すら空いてないっての?」
従業員「さようでございます」
ぐだ男「というかそもそも営業そのものを続行できるんですか?」
従業員「かなり前にはホテルが丸ごと爆破されたこともありますので、慣れっこでございます」
マシュ「ホテル丸ごと!?」ガビーンッ
茨木「どうでもよいわ。さっさと話を纏めよ」
ジャック「誰が仲間はずれになる? ついでに、その一人は宿をどうするの?」
五騎「……」ジーッ
ぐだ男(す、すごい見られてるぅーっ……!)
28 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 10:20:15.02 ID:dSpFeBJp0
ぐだ男「……一人くらいなら俺の家に受け入れるよ」
五騎「!」
ジャック「ねえみんな。聞いた?」
茨木「くっはははははは! 聞いた。聞いたぞ! 聞いておるぞ?」
茨木「なんでも現代日本のおもてなしというものは、すぷらとぅーんをやりながら炬燵に入りお菓子を貪る退廃の極みなものらしいではないか!」
茨木「興味があるぞ? 絶対に行くぞ?」
ぐだ男(この時期に炬燵に入ったら蒸し殺しにされるけどな)
エリザ「じゃんけんね。勝ったヤツがコイツの家に行くってことで。安心して? 一週間あるから順番で全員行けるでしょう」
デオン「代わりばんこ制なのか……いいだろう。やるか」
マシュ「恨みっこなし、ですよ!」
じゃーんけーん!
29 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 10:24:17.90 ID:dSpFeBJp0
休憩します!
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 11:14:59.39 ID:oVA8/hA+O
ファッ!?
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 11:30:13.15 ID:QNWmBp6SO
ドガァァァァァァァァン
≡=- -=≡≡≡=- ==≡
ノ⌒⌒⌒ヽ
(( ⌒ ⌒ ヾ ))
(( ⌒ ⌒ ))
=- `(( ))ノ-=
≡=ヽヽ| |ノノ==≡
ノ⌒~|i |~⌒ヽ
嚇( (~⌒|| |⌒~) )=噐
噐ヽ ゙〜⌒〜⌒″ノ=咫
咫=-゙ー〜―〜ー″-=哥
哥- |||| -歌A
A咀=- ノ从ヽ -=F味
FH品=-- --==E唄H
H呈幵Fロ==---==呵且F品
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sagesaga]:2017/09/02(土) 12:26:58.84 ID:q9sozdUqO
エドモン何満喫してんだww
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 13:36:36.87 ID:6C9gFE/Y0
カフェと言ったらアーネンエルベ
34 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 14:35:05.33 ID:dSpFeBJp0
その後
茨木「くはははははは! 吾の! ストレート勝ちよ!」
エリザ「一回で全員負けたわね」
デオン「なんで全員パーを出してしまったんだ……」
マシュ「こればっかりは運ですので……」
ジャック「ざーんねん。じゃあまた今度ね。おかあさん」
ぐだ男「うん。じゃあえっと……茨木はうちで引き取るからな」
ぐだ男「で。宿はこれでいいとして、観光の方はどうする? 助けは必要か?」
デオン「それなんだが、予定が変わってしまったからね。観光の方に関してマスターは一切ノータッチでいい」
ぐだ男「えっ? なんで?」
デオン「色々事情があるからね」
エリザ「ちょっとちょっと。何勝手に話進めてるのよ」
35 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 14:41:57.81 ID:dSpFeBJp0
デオン「よく考えろ。考えようによってはこれはチャンスだ」ヒソヒソ
デオン「我々は一人ずつ確実にマスターの家へと潜り込める」ヒソヒソ
エリザ「それはそうだけど、観光のときもできれば一緒にいたいわよ。楽しいし」ヒソヒソ
デオン「私だってそうだが……よく考えろ。私たちの観光についてくる必要のないマスターは傍に誰もいないフリー状態だ」
デオン「つまり、二人きりになれるチャンスが増えるということだ」
エリザ「あっ」
デオン「対して、観光のときにまで私たちの傍についている、ということになったら……」
ジャック「カルデアと何も変わらないよねー。賑やかなパーティ、ちんどんしゃん」
エリザ「それは……考えてみれば、確かに里帰りについてきた意味がないわね……」
デオン「というわけで観光に関し、彼は何もしないでいただこう」
デオン「そして私たちは順番が回ってきたとき、存分に二人きりの状態を利用して彼と遊べばいい」
マシュ(ふ、二人きりで……)
エリザ「ところでこの後輩、さっきから顔真っ赤にして一言も喋ってないわよ」
デオン「ふっ。気が早い。他に質問は?」
エリザ「なし」
デオン「作戦会議終了! 解散!」
36 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 14:49:25.76 ID:dSpFeBJp0
デオン「話はまとまった。私たちは問題はない。こっちはこっちで観光を楽しむさ」
ぐだ男「そうか?」
デオン「茨木。キミの荷物はこっちで預かろう。私の部屋に放り込んでおく」
茨木「よかろう。かさばるものやお土産は貴様に預ける。丁重に扱えよ?」
エリザ「で。次は誰の番にするの?」
マシュ「後でまたじゃんけんして決めましょうか」
ジャック「何して遊ぶー?」
マシュ「……え、と。それじゃあ、先輩。また明日……」
ぐだ男「おう。休日、存分に楽しんでこい」
マシュ「はい!」
37 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 15:07:24.65 ID:dSpFeBJp0
ぐだ男「……うん。家族にも話は通したよ。友達連れていくってことになった」
ぐだ男「先に言えって怒られたけど」
茨木「なるほど。友達か。よし」ゴソゴソ
ぐだ男「ん?」
茨木「その一、天真爛漫乙女。その二、クールビューティ優等生。その三、ほわほわ系おっとり少女。どれがいい?」
ぐだ男「何が!?」
茨木「一応これでも渡辺綱を騙せる程度には演技力に自信はある。汝の家族を相手に角を立てたくないしの」
ぐだ男(そういえばコイツ、気配りとかするタイプの鬼だった……)
茨木「ひとまず汝の家族の前ではそれなりに猫を被る。汝も面喰ったりするなよ?」
ぐだ男「よ、よろしくお願いします」
茨木「莫迦め。吾の方が客なのだ。それはこちらの台詞であろう」
ぐだ男(真面目だ……!)
38 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 15:11:27.60 ID:dSpFeBJp0
休憩します!
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 16:13:22.34 ID:sBgPYUJBO
流石バーサーカー(鬼基準)
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 16:43:04.70 ID:LY+kh0d1O
自分で「○○の人」なんて名前つけちゃう人って………
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/09/02(土) 16:49:00.66 ID:quUz0jaOo
>>40
ss作家なんてこんなもんだろ
痛々しい奴しかいないのが痛々しい物を書いてるのを見て笑ってやるのがss読む楽しみの一つだぞ
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 16:57:23.52 ID:MbaJlqdrO
まぁ、消費しかしない読者様(笑)に比べたらどんな駄作でも生産してくれてるだけ痛々しくてもマシだな
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 18:12:19.65 ID:jRmOoHks0
きっといっぱい課金してくれた聖人のような人だよ
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/09/02(土) 18:26:15.38 ID:bKwXxrUy0
どっかで他の人に言われたんだろ。
45 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 19:35:47.33 ID:dSpFeBJp0
茨木「よし。行くぞ。案内するがいい」
ぐだ男「ああ」
茨木「ところで汝の家には何がある? すうぃっちか? ぴーえすふぉーか?」
ぐだ男「一応PS4はあるけど……」
茨木「くっは! 胸が高鳴るわ!」
ぐだ男(小学生男子かよ)
茨木「事前に調べた限りでは新宿を経由して行くのであろう?」
茨木「新宿……一度迷ったが最後よな。前の特異点では散々な目に遭った」
ぐだ男「ああ、そっか。一度来たことはあったな」
茨木「然り。故に吾はもう油断はしない」
茨木「ほれ」
ぐだ男「ん?」
茨木「手を繋げ。それが一番わかりやすいであろう」
茨木「せいぜい吾をえすこぉーとしろ?」ニヤニヤ
ぐだ男「……了解」
46 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 19:48:03.24 ID:dSpFeBJp0
新宿
ぐだ男「ここまで来ればもう乗り換えはしない。あとは一直線だ」
茨木「ふむ……やはり特異点とは違うな。ここは。まともに人がうじゃうじゃいよる」
ぐだ男「……そうだな。俺たちが特異点で暴れ回ったお陰だ」
茨木「くはは。いやここまでくると壮観至極。酒呑が一緒ならドーンってやってたな。ドーンって!」
ぐだ男「やめてくれ……あ。そういえばお前、酒呑童子連れてこなかったんだな?」
茨木「誘いはしたが、来なかったのだ。『でぇとと日にち被っとんなぁ。ごめんなぁ』って」
ぐだ男(多分金時関係の予定と被ってたんだろうけど、まともなデートじゃないんだろうな……)
茨木「む。そうだ。土産にTOKI●のサインを強請られたのだ。TOKI●とはどこにいるのだ?」
ぐだ男「そうそう簡単に会えないんじゃないかな……」
47 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 19:58:30.40 ID:dSpFeBJp0
ぐだ男の故郷
茨木「きゃはは! ついた! ついたぞ! ついた……けど……」
茨木「本当に何もないな。実は埼玉だったりしないか?」
ぐだ男「しないしない。本当に俺の故郷です」
茨木「ま、よいわ。吾の目的は主に汝の家だからな」
ぐだ男「何も無いから大したおもてなしはできないけど……」
茨木「ううん! 『私』、『あなた』の家がとっても楽しみなんです!」キラキラキラ!
ぐだ男「はぎゃっ!?」ガビーンッ!
茨木「私……ずっと見てみたかったんです。あなたの生まれ育った町。生まれ育った家……家族……」
茨木「ずっと一緒だったんです。興味を持つなって方が無理ですよ!」キラキラキラ
ぐだ男「ごめん! 先に言うべきだった! お前の口調は『方言』で通すから演技をやめてくれ!」
ぐだ男「すげぇ気持ち悪い!」ガタガタ
茨木「ちっ」
48 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 20:10:28.56 ID:dSpFeBJp0
ぐだ男宅
ぐだ男「……ああ。俺の家だ」
茨木「マンションか。一軒家を想像していたが」
ぐだ男「本当パッとしない家だけど、それでいいならあがっていってくれ」
ぐだ男「……なんか今更だけど、人類史救ってよかったなぁ」
茨木「……ん? お? おい。マスター」
ぐだ男「何?」
茨木「超低級だが地縛霊がいるぞ。多分あの一番上の角っこの部屋だ」
ぐだ男「後でこっそり祓おう! それ俺の家だ!」ガビーンッ
茨木「事故物件か……酔狂よなぁ」
49 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 20:24:59.59 ID:dSpFeBJp0
茨木「そういえば汝の家には今、誰がいるのだ?」
ぐだ男「お母さんがいるはずだよ。お父さんは仕事中」
ガチャリンコ
ぐだ男「ただいまー! 一年ぶりに帰ってきたよー!」
ドヨォォォォン
ぐだ男「湿気ぎゃあ!」
茨木「カビ臭っ! 何事だ!?」
母「ああ……お、おかえりーーー……」ガタガタ
ぐだ男「……」
茨木「あそこで這いつくばっている貞子はなんだ? 駆除していいのか?」
ぐだ男「俺の母さんだよッ! 貞子になってるけど!」ガビーンッ!
母「ぐはぁっ」ビシャッ
茨木「御母堂、吐血したぞ」
ぐだ男「母さーーーんッ!」ガビビーンッ!
50 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 20:30:15.76 ID:dSpFeBJp0
茨木「ああ。なんだ。何が起こっているのかと思えば、吾の妖気にあてられて地縛霊が強化されてしまったようだ」
ぐだ男「霊障か! 茨木、祓うぞ!」
茨木「心得た」
地縛霊「お前もろう人形にしてやろうかァーーーッ!」
茨木「アンパーンチ」バキッ
地縛霊「ぎゃばんっ」ブシュウ
茨木「除霊完了よ」
ぐだ男「弱ッ」
茨木「バカめ! 吾が強いのだ!」
母「あ、元気になった」
51 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 20:38:52.58 ID:dSpFeBJp0
母「あら、ぐだ男。ごめんなさい。恥ずかしいところを見せちゃったわね」
ぐだ男「い、いいんだよ! そんなことより大丈夫!? さっき死にそうになってたけど!」
母「バッチリ全快よグヘァ」ビシャッ
茨木「あ、また吐血した」
ぐだ男「無理するなーーーッ!」
茨木「この国の救急車の番号は何番だ?」
母「あら。あらあらあら……ぐだ男。あなた、友達って女の子だったの」
茨木「あ。茨木……です。よろしくお願いす……します」ペコリ
母「ふふ。ふふふふふふ」
母「孫の顔くらいは見たかったわ」ガクリ
ぐだ男「母さーーーんッ!」ガビーンッ!
52 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 20:44:13.18 ID:dSpFeBJp0
あ、AP消費の時間だ。休憩します!
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 20:52:20.71 ID:OHlaFk6B0
乙乙
良かったら才囚学園に行ったエドモンの様子が分かるSSを教えてくだはい
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 21:05:42.75 ID:ntwJNSCDO
お母さんには孫を仕込む共同作業でもじっくり見学してもらおう
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 21:27:56.91 ID:KKn2dCego
乙―
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 21:37:59.49 ID:bUua+zJl0
スレタイの発言したら頼光さんに拉致されそう
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 22:50:39.83 ID:bvgwQF5ZO
乙
茨城童子外見年齢多めに見ても中学生ぐらいだからヤバイな
>>53
霧切「探偵として地味なのはどうかと思うわ」 最原「はあ……」 ?
何かアンジーが捕まってエドモンが脱獄させた
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/02(土) 22:52:20.22 ID:WHiIVq+vo
金さんが全力で止めるから…茨木さんは煽りそうだけど
59 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/02(土) 22:53:35.83 ID:dSpFeBJp0
>>57
最原「二周目は彼女と共に」 白銀("嘘"! だけどね!)
でも出てます。同じくちょい役だけど。
今日のところはドラクエしてから寝ます!
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/03(日) 03:46:12.44 ID:bIo2Z2Quo
ああ、逆転の人か!
61 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/03(日) 18:54:09.40 ID:8JDxdGfM0
その後
茨木「……悪いことをした。まさかしょっぱなから御母堂を病院送りにしてしまうとは」
ぐだ男「いや。いいんだ……極初期段階で霊障を祓えたから、どうも症状は単なる血液不足で済んだみたいだし」
ぐだ男「あの分なら軽く輸血して、経過を見たらすぐ退院だろ」
茨木「むう。この場合、旅行保険とは適応されぬものなのだろうか」
ぐだ男(思ったより気にしてるみたいだな。鬼なのに)
茨木「勘違いをするな。吾は吾が意図しない人的被害を是としないだけだ。心配しているわけではないぞ?」
ぐだ男「そういうことにしておくよ」
茨木「しかし御尊父殿にはどう説明したものか……」
ぐだ男「俺からやっとく。どうせお父さんは病院の方に直行だからな」
茨木「なに?」
ぐだ男「そのまま病院近くの漫画喫茶に泊まるって……あ! 気にするなよ! お前のせいじゃない!」
茨木「それはそうだが。吾が気にしているのは別のことだぞ?」
ぐだ男「ん?」
茨木「二人きりだ」
ぐだ男「……んっ!?」
62 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/03(日) 19:02:04.04 ID:8JDxdGfM0
茨木「きゃはは! いやまさかここまで完璧な二人きりの状況を作り出せるとは! 吾も予想外だ!」
ぐだ男「今となっては怪しいぞ! お前、まさか地縛霊を見たとき『しめた』とか思わなかっただろうな!?」
茨木「さてどうであろうなぁ? いや確かに意図的に地縛霊を強化することくらいはできようが、五分前のことなどとんと覚えておらぬわ」
ぐだ男「鬼ィ!」
茨木「莫迦め! 今頃気付いたか! きゃっはは!」
茨木「して。ぴーえすふぉーのソフトは何があるのかの……おお……!?」
茨木「FF十五があるではないか! 退屈せずに済みそうよな!」
ぐだ男「えっ。マジで?」
茨木「む? 汝……のものではないのか。当然よな。一年以上家を空けていたのだから」
ぐだ男「お父さんの趣味……ってわけでもなさそうだな。買っておいてくれたのか……」
茨木「きゃは。随分と思われていたようだ。妬けるぞ?」
ぐだ男「……」
茨木「料理も霊障の影響でカビだらけだ。飯はどうする?」
ぐだ男「外食しよう。ゲームは帰ってきてから」
茨木「今夜は長くなるぞ……?」ニヤァ
63 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/03(日) 19:13:11.86 ID:8JDxdGfM0
ファミレス
茨木「……?」
茨木「こんなものか? ぱふぇとは思ったより小さいものなのだな?」
ぐだ男「ここのヤツはコロコロ買える値段で提供されてるからな。それなりに小さいぞ」
ぐだ男「でも結構腹は膨れる」
茨木「ケチめ。まあいい。とにかく食べる」
茨木「……むう……これは……」
茨木「プリン。アイスクリーム。チョコアイスの味が……調和しているだと……!?」
茨木「この調和の正体は……そうか。バナーナ! バナーナだな! 溢るる滋味で子を抱く母のように優しく纏めておる!」
茨木「これは値段以上だ……値段以上の逸品だ、が!」
茨木「少ねぇぇぇぇぇぇ! こ、これが人間のやることか……あまりにも……あまりにも少ない……!」ワナワナ
ぐだ男「パフェ一つでどこまでエキサイトしてんだよ……」
リュウノスケェェェェ! 最高ニcoolナパフェヲ見セテアゲマショウ!
流石ダヨダンナァ!
ぐだ男「あれ。あっちも結構エキサイトしてるな……そんな美味しいのか?」
茨木「分けんぞ。絶対」
64 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/03(日) 19:23:00.58 ID:8JDxdGfM0
prrr
ぐだ男「電話? 非通知……」
茨木「出る必要あるまい?」
ぐだ男「まあ何かイヤな予感するけど一応出るよ」ポチリ
ぐだ男「もしもし?」
BB『セーンパイっ! どうですか!? ときめきでメモリアルに残る甘い日々を過ごしていますかー?』
ぐだ男「顔がうるさい」
BB『顔がッ!?』ガビーンッ
ぐだ男「いやなんかもうお前、どんな顔してんのか声でわかる。ウゼェ」
BB『ちょ、酷くないですか。ていうか私に対する扱いがメフィストさん級に悪いですよねセンパイ』
BB『そこまでされる謂われはないんですが』
ぐだ男「俺の予定を勝手に改竄するような後輩にはお似合いの対応だ。あとメフィストはお前より待遇が上だ」
BB『帰ったら床這いつくばらせて靴を舐めさせてあげます』
ぐだ男「そういうところだぞ?」
65 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/03(日) 19:31:20.63 ID:8JDxdGfM0
BB『まあこっちもこっちで悪いとは思ってたんですよ? 勝手にこんなことして』
ぐだ男「胡散臭ぇー」
BB『流石に逆ギレしますよ?』
ぐだ男「逆ギレだと自覚できてんのならやめろよ……!」
BB『まあともかく、困ったときはそれなりに責任は取りますって報告です』
BB『イタズラは後始末までしっかりと、ね?』
ぐだ男「あ、よろしく頼む。実は」
BB『お母さんの入院費はご心配なくー。あとコレに関してカルデアにレポートで提出する必要はありません』
BB『外に出たサーヴァントが被害出した、なんてクソ真面目に報告したらどんな目に遭うか……』
ぐだ男「もみ消すのか?」
BB『プルプル……僕、悪いBBじゃないよ……』
ぐだ男「……程ほどにな。ある程度はこっちでも泥被るから」
BB『あんっ! マスターの優しさで、脳味噌フットーしそうだよぉ!』
ぐだ男「顔がうるさい」
BB『またっ!?』ガビーンッ!
BB『じゃ、そういうことで。そろそろカルデアの内部から傍受されちゃうかもなので』
ぐだ男「了解……」
66 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/03(日) 19:46:38.81 ID:8JDxdGfM0
家
茨木「ば、バカな……国が滅んだ……? 昨日?」
茨木「昨日吾は何をしていた……!? 猫ちゃんのために魚釣ってた……!」ガタガタ
ぐだ男(ゲームに熱中してやがる……)
ぐだ男「……あ。ジュース切れた。コンビニに補給しに行く」
茨木「む? よせ。やめろ。行くな」
ぐだ男「え?」
茨木「せっかく二人きりなのだ。それに、一人でげぇむしてても楽しくない」
ぐだ男「……そうか?」
茨木「あ、でも吾が汝と一緒に行く分にはまるで問題はないな!」
茨木「な!」
ぐだ男「一人だけでいいって」
茨木「くはは! 莫迦め! 汝に決定権などあると思うか?」
ぐだ男「……まったくお前ってヤツは」
茨木「……そういう趣向も悪くはないと思うのだが、な」
ぐだ男「ん?」
茨木「……できるだけ『お前』ではなく名前で呼べ。そっちのがなんかいい」
ぐだ男「……茨木童子」
茨木「くは。もっと優しい感じで……」
ぐだ男(妙に甘えてくるな、今日は……いや、違うな。普段から甘えてきてるか。甘え方の質が違うだけで)
67 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/03(日) 19:56:59.05 ID:8JDxdGfM0
茨木「今日は汝は吾一人が独り占めだからな! とにかく思いついた贅や趣向を片っ端から試させてもらうぞ!」
茨木「今日は寒いので無駄にくっついてみたりとか!」ダキッ
ぐだ男「うわっ!」
茨木「おお、これは……いいな。酒呑とか傍にいたら恥ずかしくてとてもできぬ」
茨木「決めたぞ。寝るときもこんな感じで」
ぐだ男「お前、魔力放出で温まれるから必要ないだろ」
茨木「必要のないことを贅と呼ぶのだ。それに」
ぐだ男「それに?」
茨木「イヤではなかろう?」
ぐだ男「……」
茨木「……えっ? い、イヤなのか?」
ぐだ男(ぐっ……!)
ぐだ男「イヤじゃないです……」
茨木「そうであろう!」
ぐだ男(あー……寝てる間に溶かされて酒にされてないかだけが心配だな……)
ぐだ男(酒呑童子じゃないし、茨木ならその心配ないか?)
ぐだ男(いや、金時も鬼の危険性については言ってたし、一応それなりに警戒はしておくか……)
茨木「おい。何をしておる?」
ぐだ男「ん?」
茨木「汝の方からも吾を抱きしめよ……心細いであろう」
ぐだ男「……」
ぐだ男(警戒持つかなぁ!? これ!)
68 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/03(日) 20:06:39.90 ID:8JDxdGfM0
浅草 雷門周辺
BB『……という感じですね! イバラギンさんとセンパイの様子!』
マシュ「こ、これは……」
デオン「ふむ。デレッデレだな」
エリザ「喉からゴロゴロ音がしないのが不思議ねー」
ジャック「私たちもおかあさんに抱きしめられながら寝てみたいなー」
マシュ「待って。そこじゃなくって。まずそこじゃなくって!」
マシュ「これ盗撮ですよね!? どうやってカメラしかけたんですか!?」
BB『……』
マシュ「BBさん?」
BB『本当に聞きたいですか?』ギンッ
マシュ「ア、ハイ。ナンデモナイデス」
デオン「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ」
エリザ「え? なんで急に名言言ったの?」
ジャック「で。次は誰だっけ?」
デオン「私だな。おそらく母上も帰ってくるころになるだろう。いい感じにフォローしておくさ」
ジャック「よろしくね?」
デオン(ついでにカメラも駆除しておこう)
BB(とか考えているだろうから今は使ってない別のカメラを明日は使おう)
マシュ(って考えているんだろうけど、黙っておこう……)
ジャック(人形焼き美味しい)モグモグ
69 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/03(日) 20:20:27.39 ID:8JDxdGfM0
明日は早いので早めに寝る準備!
続きは夕方!
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/03(日) 22:34:15.17 ID:3y/xKYROo
デオンくんちゃん諜報活動競り負けてるやん
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/03(日) 22:59:29.35 ID:afU4qNyGO
乙
デオンくんちゃんは中世のスパイたしねえ……
72 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 17:53:38.49 ID:31YJvBuz0
マシュ「……でも。ふふっ。微笑ましいですね。茨木さんも二人きりだとハメを外すみたいです」
デオン「ああ。そうだな。地縛霊事件に関しては証拠がないので目を瞑るとしよう」
エリザ「……ん? 待って。何か様子が変よ?」
マシュ「え?」
茨木『さて。それではマスター。風呂に入るぞ。背中を流せ』
ぐだ男『はいはい』
デオン&マシュ&エリザ「何ィーーーッ!?」ガビーンッ!
ジャック「どうしたの?」
マシュ「せ、先輩が茨木さんとお風呂に……!」
ジャック「え? いつも通りじゃない? 私たちもお風呂に一緒に入ってるよ?」
デオン「余罪が増えたッ!」ガーン!
エリザ「え……ちょ、これ。あれ? 何? 何なの?」ワナワナ
73 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 17:57:41.82 ID:31YJvBuz0
マシュ「BBさん! 洗面所と風呂場の監視カメラは!?」
BB『えっ』
マシュ「……BBさん?」
BB『はっ、はあ!? 何言っちゃってんですか!? そんなところにカメラ仕込むわけないじゃないですか!』
BB『常識で考えてくださいよ!』
マシュ「がふっ」ガビーンッ!
デオン「カルデアでも最大級に非常識なヤツに常識を説かれた」
エリザ「私なら自殺してるわね」
マシュ「す……すいませんBBさん……私が浅はかでした」
ジャック「謝らなくってもいいよー。ナメクジにキスするより屈辱的でしょ?」
BB『どいつもこいつも私のこと何だと思ってるんですか』
74 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 18:02:02.33 ID:31YJvBuz0
BB『あ、でも音声を拾うくらいなら可能ですよ』
マシュ「いいえ! いいえ! これに関しては看過できません!」
マシュ「今すぐ先輩の家に直行して、この蛮行を止めてきます!」
デオン「待った。その必要はない」
マシュ「えっ」
エリザ「その理由は?」
デオン「絵だけ見れば確かに完全にアウトだが……それを言ったら、そもそも私たちの盗撮自体がそもそもアウトだ」
マシュ「ぐっ……それは……!」
デオン「何よりも、これはチャンスだしな」
マシュ「えっ?」
デオン「マスターが茨木童子と一緒に風呂に入っている……その事実を私が今知ったということが大事だ」
デオン「押せば私もこのくらいは……ふふふ」
マシュ「デオンさーーーんッ!?」ガビーンッ!
75 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 18:09:09.85 ID:31YJvBuz0
エリザ「……そうねえ。切り札としては悪くはないかしら」
エリザ「もしもアイツが私のことを拒絶したら、このことをネタにして思いっきり脅しかけてやるわ」ニヤァ
マシュ「いやいやいやいやいやいや! ダメですよ! 脅しのネタにするために看過しろと!?」
デオン「私はそこまでは考えてない。が、まあ万が一にでもマスターが私のことを拒むのなら吝かではないな」
ジャック「私たちにはネタはいらないよ。この魔法のステッキを使えば一発だもん」ギャランッ
マシュ「ナイフです、それはッ!」
マシュ「だ、ダメです。絶対に! そんなつもりなら猶更止めてきます!」
デオン「浅草から彼の家まで行くのには結構時間がかかるぞ。そのころには全て終わっているんじゃないかな」
マシュ「がっは……!?」
マシュ「……い、いえ。入浴を阻止できなかったとしても、これ以上なんらかの罪を犯そうとしているのなら……」
マシュ「更なる罪を重ねる前に、私が止めることができるはずです!」
デオン「なるほど。一理ある。どう思う? ジャック・ザ・リッパー」
ジャック「……」
76 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 18:15:29.41 ID:31YJvBuz0
ジャック「マシュは偉いね……」
マシュ「えっ」
ジャック「私たちはね、おかあさんが大好き。でもね、マシュのことも好きなんだよ」
ジャック「おねえちゃんがいたら、こんな感じなのかなって」
マシュ「じゃ、ジャックさん……」
ジャック「マシュはいい子で、頑張り屋で……私たちにも優しくって……」
ジャック「そんないい子なマシュにはイースターエッグをプレゼントしてあげる」ピンッ
コロンッ
マシュ「……?」
マシュ「……いえ、これはイースターエッグではなくフラッシュバ――」
ドカァァァァァァン!
マシュ「〜〜〜〜〜〜ッッッ!」
デオン「よし。警察が来る前にマシュを拘束。連行。夜が明けるまでホテルで監禁しよう」
エリザ「白百合の騎士のくせに真っ黒ね、アンタ」
デオン「ふふふ。私だって休日はハメを外すさ」
BB『サンクトペテルブルクみたいに! サンクトペテルブルクみたいに!』
デオン「黙れ」
ジャック「縛るよー」
77 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 18:24:00.38 ID:31YJvBuz0
マシュ「むぐー! むぐうー!」ジタバタ
デオン「暴れなくってもすぐに拘束は解く。そうだな、二人が就寝したあたりで」
エリザ「さてと。二人がこれからどんな醜態を晒すのか見物ね……」
エリザ「できるだけ参考にしないと……」
ジャック「爆音のせいで騒がしくなってきちゃった。早く行こう?」
デオン「縛ったマシュをまともに運ぶのは難易度が高いな。エリザ。飛行して輸送してくれ」
エリザ「えー。面倒くさーい」
マシュ(なんなんですか、この手際の良さ!)ガビーンッ!
78 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 18:25:58.19 ID:31YJvBuz0
休憩します!
79 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 19:45:13.64 ID:31YJvBuz0
BB『……』
BB(一応、BBちゃんの手に負えないヤツは出来る限り初期段階で同行できないよう除外してたんですけど、よく見たら……)
ジャック:混沌・悪
茨木童子:混沌・悪
エリザ:混沌・悪
デオン:中立・中庸
マシュ:秩序・善
BB『あれ? 混沌・悪率多いような……』
BB『……ま、いっか!』
デオン「BB。映像の中継は止めるな」ニヤァ
エリザ「ついでに録画もお願いねー」バッサバッサ
マシュ「もがー!」
80 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 19:48:52.05 ID:31YJvBuz0
茨木「あー。さっぱりしたー……」ツヤツヤ
ぐだ男「二人じゃあの風呂狭いだろ。のびのびはできなかったな」
茨木「いや。それはそれで乙であったぞ?」
茨木「さあ。そろそろ寝るとするか」
ぐだ男「……」
茨木「先も言ったが、布団は一つでいいからな?」
ぐだ男「マジか」
茨木「せいぜい寝首を掻かれぬよう、気を付けよ?」
ぐだ男(それも心配だけどさ……)
81 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 19:51:58.10 ID:31YJvBuz0
十分後
ぐだ男(……電気を消して、二人して布団に潜り込む)
ぐだ男(やっぱ微妙に熱いな……確かに今日は冷えるけどさ)
茨木「……くくく」
ぐだ男「ご機嫌だな」
茨木「当然であろう。中々できぬ趣向ゆえな」
茨木「……ああ、いい匂いだぁ……本当に」スンスン
ぐだ男「……お、おい……」
茨木「お、い、し、そ、う」ニヤァ
ぐだ男(やっぱりあまりにも軽率だったかもしれない!)ガビーンッ!
82 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 19:57:53.45 ID:31YJvBuz0
ぐだ男(闇の中にあってもコイツの眼光だけは爛々と光って見える)
ぐだ男(宝石だとか蛍だとか、そういうのが持っている神秘的な光みたいで美しい。が、怖い!)
茨木「……」ペロ
ぐだ男「うっ……」
ぐだ男(首筋を舐められた)
茨木「いいなぁ。いいなぁ……顔つきはどう見ても凡夫なのに、凄くいいなぁ……!」ペロペロ
ぐだ男「茨木。まさか本当に俺を食ったりは……」
茨木「……」ガブリ
ぐだ男「いっつ!」
ぐだ男(まだギリギリ甘噛みで片付けられる程度の痛み。だが、その内エスカレートしそうだ。その気配がある)
茨木「……」
茨木「血で汚れるかもしれんな。よし」ゴソゴソ
ぐだ男「ん? おい。おい。暗闇でよく見えないが、まさかお前」
茨木「服を脱いでおるぞ?」
ぐだ男「」
83 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 20:08:22.24 ID:31YJvBuz0
茨木「汝も血で服を汚したくなければ脱いでもよいぞ?」
ぐだ男「遠慮しておきます!」
ぐだ男(流石に布団の中で男女両者素っ裸はまずい! 一緒に風呂に入っておいて今更感凄いけど!)
茨木「はぁっ……はぁっ……あむっ」ガブリッ
ぐだ男「いたっ……!」
ぐだ男(今度は強く噛まれ、血が滴り落ちる感覚が肌を伝う)
ぐだ男(こ、これはまずい……明日には骨になってるかも……!)ゾッ
茨木「……高揚してきたぞ……いいなぁ。なんか汝の悲鳴と苦悶の顔を見ていると……こう、凄く……!」
茨木「もっと欲しくなるぞ」ニヤァ
ぐだ男「流石に全部はやれないぞ!? まだカルデアでやること沢山残ってるんだから!」
茨木「……」
茨木「汝、吾のマスターであろう。いよいよ危なくなったら手綱を取れ」
茨木「まだやめたくない。もっと欲しい」
ぐだ男「茨木童子……!」
茨木「んっ……ちゅ……れろ……」
ぐだ男(……鬼の食事はまだ続く)
ぐだ男(仮に、本当に俺が言ったところで止まるのか?)
ぐだ男(……)
ぐだ男(怖いので考えるのをやめた。それに――)
茨木「……ああっ……!」
ぐだ男(正直、ここまで悦んでいる茨木童子を中途半端なところで止めたくない)
84 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 20:14:07.35 ID:31YJvBuz0
ホテルの一室
デオン「……」
エリザ「……真っ暗闇で何も見えないわね。水音と悲鳴と布ずれの音は聞こえるけど。あと茨木の甘い笑い声」
デオン「布団で何かしているということしかわからないな」
ジャック「大人のプロレスごっこ?」
デオン「BB。画面を明るくできないのか?」
BB『いやぁー。あえて暗闇ではまったく視界が通らなくなるカメラをしかけたので無理ですねー』
BB『ブルーレイだと闇が全部晴れます』
エリザ「見えるんじゃない」
マシュ「見たいような、見たくないような……」
デオン「ふむ。まあいい。こっちも似たようなことをすればいいだけだ」
デオン「……」
デオン「いや、これ以上のことをすればいいだけだ」ニヤァ
エリザ「本当真っ黒ねアンタ。あの王妃が見たら泣くわよ」
デオン「黙っていてくれ」
エリザ「いいけど」
BB『私は黙っていられません!』キラッ
デオン「死んでくれ」
85 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/04(月) 20:17:46.00 ID:31YJvBuz0
今日のところはこれで終了! 続きはまた明日!
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/04(月) 20:19:41.68 ID:D172RKYDO
まぁ捕食されてもドラゴンボールがあれば生き返るから多少はね
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/04(月) 23:26:54.50 ID:88LoHW1do
ほら困った時はエドモン呼べばなんとかなるから
88 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/05(火) 19:20:24.08 ID:ieoj2/n50
BBの日記
イバラギンさんの番が終わり、次はデオンくんちゃんさんの番。
あの時期のフランス人って大抵堪え性がないからなー。心配だなー。
場合によってはジャックさんの荷物に入れておいた天然痘ウイルスが役に立つかもしれません。一応彼女? 彼? には罹患したという逸話がありますので。死因ではないにしろ足止めはできるでしょう。
ところで巌窟王さんから黒い本の形をしたアーカイヴデータが送られてきました。タイトルは学級日誌。
才囚学園の生徒十六人のプロフィールと、恩讐的(?)に点数が高いところを纏めたデータのようです。
うんうん。全部手打ちですか。生徒同士の恋模様とか激情とか屈託とか細かく書かれていて中々見ごたえが――
マジで何やってんですかあの人ッ!
仮のマスターは夜長アンジーさんという女の子だそうです。
やべぇ、ありえないほど馴染んでるんですけど。帰ってきますよね? 帰ってくるんですよね?
学級日誌の行間の節々から、あの『クハハ』という笑い声が聞こえてくるようです……ウゼェ!
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 19:27:11.59 ID:gRSytnRzO
礼呪三画で復活
90 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/05(火) 19:29:54.04 ID:ieoj2/n50
ホテルロビー
茨木「くはは! 楽しかったぞ!」
ぐだ男「マシュ。治療用スクロールとか持ってない?」ボロッ
マシュ「噛み傷だらけッ!?」ガビーンtゥ
デオン「エキサイトしすぎだ」
エリザ「ああもう。危うく私の分までなくなるところよ」
ジャック「いたいのいたいのとんでけー」
ぐだ男「ありがとジャック」
マシュ「す、すぐにスクロールを取って来ます!」バタバタ
91 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/05(火) 19:36:46.72 ID:ieoj2/n50
シュワァァン!
ぐだ男「あー、痛かった」
マシュ「い、茨木さん……! マスターになんてことを!」
茨木「いいっ!? いや、吾も悪いとは思ったのだぞ! 思ったのだが!」アタフタ
茨木「そ、その……マスターが優しすぎてな。かなりギリギリまでやってしまった。すまぬ」
エリザ「あー。わかるわかる。私もたまにコイツのこと刺殺したくなるもの。どうせ許してくれるし」
マシュ「!?!?」ガビーンッ
デオン「諦めよう、マシュ。悪属性とはこういうものだ」
ぐだ男「一緒に歩むこと自体は可能だと確信してるけど、決定的にわかりあうことは不可能な面子だからな」
マシュ「せ、先輩も先輩です! もっと強く拒絶してくれれば、こんな怪我……!」
ぐだ男「し、死んでないから大丈夫だ! なっ!」
茨木「大丈夫だぞ!」
マシュ「……酒呑童子さんに報告します」
ぐだ男&茨木「にゃんとぉ!?」ガビビーンッ!
エリザ「終わったわねー、二人とも」
92 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/05(火) 19:44:04.45 ID:ieoj2/n50
ジャック「ねえねえおかあさーん」
ぐだ男「なに?」
ジャック「朝起きたときに茨木が裸だったけど、なんで?」
ぐだ男「」
マシュ「……先輩」
ぐだ男「」ビクッ
マシュ「先輩」
ぐだ男「」ガタガタ
マシュ「先輩」ゴゴゴゴゴ
エリザ「やめなさい。心臓に負担がかかりすぎて死ぬわよ」
ぐだ男(なんでジャックはうちのことを見てきたみたいに話すんだろう……!?)ガタガタ
93 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/05(火) 19:47:30.06 ID:ieoj2/n50
デオン「ともかく、今日は私の番だ。観光の土産は期待している」
デオン「ふふふ。今日は忙しくなるぞ。マスター」
ぐだ男「あ、お、おう……」
ぐだ男「……サンクトペテルブルクみたいな待遇は期待するなよ?」
デオン「一応弁解させてもらうが、私は一応あそこに公務で行ったんだ!」
デオン「ついでに、文献にあるような贅沢三昧もしてないぞ! 少ししか!」
ぐだ男(してんじゃねーか)
マシュ(……ひとまず、デオンさんなら安心でしょうか……?)
94 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/05(火) 19:49:06.82 ID:ieoj2/n50
休憩します!
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 20:14:36.24 ID:ufCT96OBo
乙
エドモンの学級日誌見たい
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 20:40:35.81 ID:sNes4JUXo
乙
酒呑童子への報告に震える茨木童子であった
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 20:41:53.06 ID:ioXfAqMlo
エドモン元船乗りだし隅々まできっちり日誌書き込んでそう
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 17:13:12.80 ID:Ng0EGB9HO
頼光に報告してたら首が飛んでたなww
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 17:29:44.50 ID:1wu5LO1SO
産みの母親に対して母親をやらせていただいている頼光と申します、と挨拶する頼光ママ
100 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/06(水) 20:23:57.86 ID:vY3arngU0
マシュ「……行ってしまいましたね」
エリザ「デオン……デオンねー。カルデアではマシュの次の古株だったかしら。次点で私だけど」
マシュ「そうですね。冬木市から今に至るまでずっと私たちを守ってきてくれた頼り甲斐のある騎士です」
エリザ「アイツ割と欲しがるわよ。あの王妃やフランス系サーヴァントがいない場所では特に」
マシュ「え?」
エリザ「なんというかねー……経済観が違うのよね、根本的に」
茨木「堪え性はないな」
ジャック「食べられる? 今度は性的な意味で」
マシュ「えっ」
エリザ「うーん、デオンの伝記には妙に色恋の話が少ないのよねー。アイツの好みって何なのかしら」パラパラ
茨木「今はひとまずマスターであろうよ。まあごっこ遊びのようなものかもしれんが」
マシュ「なんかみんな妙にデオンさんの生前に詳しいと思ったら……!」
マシュ「エリザさんの持ってるそれ、伝記ですね!? デオンさんの!」
茨木「吾がマスターの家から拝借してきたぞ。正確に誰のものかはわからんが、カルデアに来る以前から知っていたようだな」
BB『……あ。それマスターの部屋にもありましたね。多分こっちのはカルデアの図書室から借りて来たものだと思いますが』
マシュ「あの二人にそんな因縁が……!」
マシュ「……」
マシュ「マスターの部屋に……?」
BB『あ。ご心配なく。マスターのいない間の不法侵入ですので甘い展開はありませんでしたよっと』
マシュ「後でお説教です」
BB『はい』
101 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/06(水) 20:32:43.29 ID:vY3arngU0
ぐだ男家
デオン「ここがマスターの家……か」
デオン「ふむ。確かに……どことなくキミの残り香を感じるね」
ぐだ男「変な言い方はよしてくれ」
デオン「おっと、すまない。気を悪くしないでくれ。こちらも少し気分が高揚しているんだ」
デオン「……ふふっ。で、マスター」
ぐだ男「なんだ?」
デオン「これくらいの量で大丈夫かな?」
ぐだ男「え。何それ……チャフ?」
デオン「うん。チャフ。そこら辺にばら撒けばあらゆる電波機器は一時的に使用不可になる」
デオン「BBがジャックの荷物にせっせこ入れていたのを見たんだ」
ぐだ男「……」
ぐだ男「で、デオン。まさかそれをバラ撒いたりしな――」
デオン「ぽいっと」ポイッ
ボォォォンッ!
102 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/06(水) 20:37:09.18 ID:vY3arngU0
ザザーッ
マシュ「……」
エリザ「BB。復旧は?」
BB『無理ぽ』
ジャック「あー。確かにチャフが無くなってるね」ゴソゴソ
BB『もう。扱いには気を付けてって言ったのに』
マシュ「先輩ーーーッ!」ガビーンッ!
BB『チャフが晴れたら復旧はすると思いますが……多分今、デオンさんは絶対に見られたくない何かをマスターにしているでしょうね』
茨木「具体的には?」
BB『ドロドロのキッスとか?』
マシュ「ドロドロの!?」
BB『ヤられちゃった』
マシュ「ピットくんみたいに言わないでくださいッ!」
103 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/06(水) 20:44:11.03 ID:vY3arngU0
茨木「魔酒よ。憂いても仕方がないぞ? というか序盤からこんなに飛ばすつもりなら」
エリザ「以降は大人しくするでしょうね。それなりに。BBを楽しませるようなマネもしたくないでしょうし」
ジャック「カメラの向こうでゲタゲタ笑われてるんだと思うと気分最悪だしねー」
BB『てへっ』
エリザ「鑑賞会一旦中止ー。今日は銀座で寿司食べに行くわよー」
茨木「最近の寿司屋はパフェを出すらしいな!?」キラキラ
エリザ「回らない寿司屋だから期待するだけ無駄よー」スタスタ
マシュ「先輩……どうかご無事で……!」
104 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/06(水) 20:54:15.69 ID:vY3arngU0
デオン「さあ。これで助けは呼べない……キミはまさに私の手の平の上というわけだ」ニヤァ
ぐだ男「お、お前……なんのつもりだ?」ヒキッ
デオン「監視カメ、ゲフンゲフン! もとい、キミが助けを呼べない今のうちに!」
デオン「私が!」
デオン「色々する!」ズギャァァァン!
ぐだ男「こ、この野郎! 正気か!? 部屋の中でチャフばら撒いたりしたら」
デオン「掃除が大変だな! だが安心しろ! 後で私が全部片づける! そしてジャックに返す!」
ぐだ男「使用済みのものを返すのならそれはゴミ処理だろッ!」
デオン「騎士道にもとるようなことはしないさ! しないとも! 何故ならば!」
デオン「休日だからな!」
105 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/06(水) 21:01:34.98 ID:vY3arngU0
デオン「覚悟しろ……私はキミに……私は……?」
ぐだ男「ん?」
デオン「……」
デオン「具体的に何するか考えてなかった……!」ガーンッ!
ぐだ男「チャフまで用意しておいて!?」ガビーンッ!
デオン「ああ……えーと、えーっと……ひとまず」ダキッ
ぐだ男「……え? ひとまず……何?」
デオン「だ、抱き着いてみたりとかー……?」カァァ
ぐだ男「……」
ぐだ男「お前、悪いこと考えるの得意じゃないだろ」
デオン「くそう」エグエグ
106 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/06(水) 21:07:52.91 ID:vY3arngU0
デオン(BBの監視カメラの完全除去は不可能だろうな、と思った)
デオン(なので発想を変えるしかなかった。除去せずに無力化させればいいと)
デオン(無力化できるのはせいぜいが三分かそこら。あんまり長い時間はない)
デオン(その短い時間で何をするのか……まったく考えてなかった!)
デオン(最悪の場合、開き直れば……つまりBBに嘲笑されることを気にしなければもっと色々できる! できるが!)
デオン(くっそーーー! それを差し引いても、このチャンスをモノにできなかったのは痛すぎるーーー!)
ぐだ男「別にいいって。甘えたいのなら素直にそう言えば」
デオン「……!」
ぐだ男「もう長い付き合いなんだからさ」
デオン「でも……」
ぐだ男「というか、今まで守ってもらってきたからさ。甘えてもらいたいんだ。こっちが」
デオン「む……」
107 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/06(水) 21:14:54.86 ID:vY3arngU0
デオン「じゃ、じゃあその……あの……キス……とか」
ぐだ男「ん?」
デオン「……する方じゃなくって、してもらいたい。キミの方から」
ぐだ男「……お、おう。いきなりハードル高いな」
デオン「頬でも手の甲でも好きなところに。唇でもいいが」
ぐだ男「……あー、えーっと……ごめん、頬で」
デオン「ふふっ。いいよ……来て……」
ぐだ男「……」
チュッ
108 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/06(水) 21:19:45.34 ID:vY3arngU0
ザザーッ
BB「あっあー……ダメですね。まだ復旧できません」
BB「チッ。古典スパイだと侮っていましたか。ジャックさんに渡したオモチャが裏目に出てしまいましたね」
BB「この分だと天然痘ウイルスも処理された後……」
ピロリンッ
BB「ん? あ、巌窟王さんからだ。なになに?」
BB「『卒業アルバムを作ることになったのでカメラマンをよこせ。ゲオルギウス希望』……っと」
BB「『知るかボケッ!』と返信」ピロリンッ
BB「……」
BB「監視カメラに次ぐ別の監視手段を考えるべきですね」ニヤァ
109 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/06(水) 21:20:48.33 ID:vY3arngU0
休憩します!
110 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/07(木) 20:32:41.77 ID:ltx+bvf/0
ネロ祭が捗り過ぎてやばいな……続きは九時あたりから!
111 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/07(木) 20:45:24.37 ID:ltx+bvf/0
虚構殺人遊戯 才囚学園
巌窟王「……突っぱねられてしまったか……」
巌窟王「夜長アンジーに『俺の黄金律の力を見るがいい!』と大見得切ったからな。どうしたものか……」
巌窟王「……」
巌窟王「クハハ! カメラを一から学ぶしかあるまい!」ギンッ
巌窟王「見ているがいいモノクマよ! 俺は! 俺の仮初のマスターは!」
巌窟王「この絶望的な学園を、あえて楽しんでやるぞ! あえてなぁ!」
巌窟王「さて、図書室はどこだったか……地下だったな」スタスタ
五分後
カシャッ
巌窟王「……ム? 今、本棚が光ったか?」
112 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/07(木) 20:51:53.95 ID:ltx+bvf/0
ガンッ
ぐだ男「うわあああああ! 巌窟王、上だーーー!」ガバァッ
デオン「うわっ、ビックリした。な、何?」ドキドキ
ぐだ男(ここは……俺の家、か……)
ぐだ男(そうだ。デオンが掃除している間、暇だったから寝ていたんだった……)
ぐだ男「あー、変な夢見た……巌窟王が砲丸程度でやられるわけないよな……」
デオン「ん……? まあ、魔力も何もない砲丸なら死なないと思うけど……?」
デオン「あ、マスター。掃除は終わったよ」
ぐだ男「……本当だ。なんなら昨日より綺麗になったくらいじゃないか」
デオン「ふっ。エミヤから色々教わった成果が出たな」キラーンッ
ぐだ男「色々してるんだな、デオン……」
113 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/07(木) 21:03:15.51 ID:ltx+bvf/0
デオン「さてと。ここまで色々したところで……」
デオン(もうBBの監視カメラも復活しているだろうから)
デオン「まともな活動に戻ることにしよう。母上はいつ帰ってくる?」
ぐだ男「今日、だな。父さんも一緒だ」
デオン「そうか。ならば……できる限り豪勢な料理で迎えてあげないとな」
デオン(交渉事の基本として、食事をしているときはタイミングと挙動で主導権を握れるからな)
ぐだ男「お前、料理もできるのか?」
デオン「いや? 流石に日本料理に関しては無理がある。ので」
ぐだ男「ので?」
デオン「この札束で出来得る限り、出前を取るぞ」バサッ
ぐだ男「……」
ぐだ男「デオン。その札束、どこにあった?」
デオン「私たちサーヴァント五人は共用の財布を持っていたんだ。観光用の。主にマシュが管理することになっていたんだが」
デオン「そこからゴッソリ抜いてきた」キュピーンッ
ぐだ男「マシューーーッ!」ガビーンッ!
デオン「流石にカードまでは抜いてないので、銀座で回らない寿司でも食べに行かない限りは大丈夫だ!」
ぐだ男「行った場合は!?」
デオン「ダヴィンチかイシュタルに金を借りることができる。トイチで」
ぐだ男「死んだ方がマシかもしれない!」
114 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/07(木) 21:12:14.54 ID:ltx+bvf/0
デオン「きっと大丈夫さ。なにせ悪属性が固まっているからね。借りる以外にも方法はある」
ぐだ男「例えば?」
デオン「カツアゲ」
ぐだ男「……!?」
一方そのころ 銀座の外れ
エリザ「オラオラオラオラーーーッ! 財布をよこしなさいよーーー!」ドカァァンッ
ジャック「悪そうな人を中心的に狩っていこうね!」ザクッ
茨木「くっはははははは! 血がたぎるわ!」バキバキッ
マシュ「」
モヒカンチンピラ「が、がはっ……な、なんだテメェーらは……!」
エリザ「チャーリーズエンジェルよ!」ビシィッ
マシュ「絶対に違います!」ガビーンッ!
115 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/07(木) 21:13:33.32 ID:ltx+bvf/0
休憩します!
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/07(木) 21:26:26.30 ID:NkBa/zLto
どっちが悪役だよww
ダヴィンチやイシュタル金貸ししてるのか…アルジュナいたら金が湯水の如く集まってそうだし、俵藤太ならあの人の墓に行ってそう
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/07(木) 21:39:47.54 ID:R0sEXc6yO
チャーリーズエンジェルって古いな。
チンピラは財布(龍が如く脳)
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 17:42:46.08 ID:R5gltJ9Wo
向こうから寄ってきてくれる上に財布もくれる
119 :
爆死の人
◆SxyAboWqdc
[saga]:2017/09/08(金) 20:19:44.94 ID:AfTYhIWY0
ぐだ男「……BBに情報の隠滅は任せよう。身から出た錆だとは言え可哀想になってきたな」
ぐだ男「この予測ばっかりは外れてほしいけど」
デオン「まず間違いなく狩ってるだろうね」
ぐだ男「そもそもお前が財布から金をスらなければ……」
デオン「え? 何故?」
ぐだ男(罪悪感なし!)ガビーンッ
ぐだ男「いや、なんでもない……」
デオン「出前は寿司でいいかな?」カタカタ
ぐだ男「うおーーー! 当たりまえみたいにうちのパソコン使って注文してるーーー!」
デオン「特上。特上。ルンルン」
ぐだ男「並にしろ並にッ!」
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