打ち止め「ヘーイ店員さーん!ってミサカはミサカは!」一方「呼ぶな押せ」

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1 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/08/31(木) 22:58:56.58 ID:7Tj7yoad0


・8/31通行止め記念日SS。

・ほんのり昔>>1が書いた、

打ち止め「あそぼ!」一方「しょォがねェな」

の幕間っぽい話。


・なんでも許せる人向け。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504187936
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/08/31(木) 23:00:20.72 ID:7Tj7yoad0


打ち止め「あっそうだっけ?ってミサカはミサカははやとちりー!」ティヘ♪

一方「ったく…恥ずかしいマネしてンじゃねェよ」

打ち止め「それじゃー改めまして店員さん召喚のボタンぽちーっ!ってミサカはミサカはボタンをどーn!」

一方「…」ポチ



ティントゥーン♪



打ち止め「!?」

一方「…」クククク


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:01:45.67 ID:7Tj7yoad0



店員「お待たせ致しました。ご注文をお伺い…」



打ち止め「こ、この外道ぉー!ってミサカはミサカはほっぺたぐにぐに引っ張ってみたりぃぃ!」

一方「ほっふぇはひっふぁるンじゃふぇ(ほっぺた引っ張るンじゃねェ)」フォゴフォゴ


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:03:32.45 ID:7Tj7yoad0


打ち止め「ちょっと店員さん!聞いて聞いて!この人ったらひどいのひどいの!」グニグニグニグニ

一方「ほっふぇはひっふぁるンじゃふぇ(ほっぺた引っ張るンじゃねェ)」フォゴフォゴ

店員「えっ、えっと、」

打ち止め「いじわるいじわるーっ!って!ミサカはミサカは楽しみを奪われた事に憤ってみるぅーっ!」プップクプー

一方「うるせェ押すのが遅ェンだよ。次はオマエがさっさと押せばいいだろ」ケケケ

打ち止め「んもーう!!」

店員「あ、あの…ご注文は後でお伺いしま」

打ち止め「する!注文する!ハンバーグセット!A!Aの方でお願いしまーす!ってミサカはミサカはご注文っ!」

一方「ドリンクバー、単品。」

打ち止め「えっ?食べないの?」

一方「俺はコーヒーを自由に飲みてェだけだからな」

打ち止め「ふーん?」

店員(ああ…早く決めてくれ…)

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:05:39.71 ID:7Tj7yoad0


・・・。


打ち止め「でも珍しいね」

一方「あァ?」

打ち止め「ファミレスに連れてってくれるとか普段は絶対しないのにってミサカはミサカはどういう風の吹き回しか暗に聞いてみる」

一方「別に特に理由なンざねェよ」プイ

一方「コーヒーガブ飲みしてェ、腹を空かしてうるせェオマエがたまたま傍にいる、ファミレスは家の近く。『じゃあコイツと行くか』」

一方「それだけだろォが」

打ち止め「えー?でもいつもはミサカを置いてきぼりにして勝手に行ってきちゃうじゃない」

一方「連れてきてもオマエが退屈になるだけだろォが」

打ち止め「ミサカはあなたと一緒ならどこでも楽しいもんって、ミサカはミサカは不満げに上目遣いしてみたり」ブー

一方「…そォかよ」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:14:19.24 ID:n2qdrB9S0


一方「…コーヒーを注ぎに行ってくる」ガタッ

打ち止め「はーい!ってミサカはミサカはお留守番任務を承り!」

一方「ちょっと席離れるだけだろォが」

打ち止め「にしてもあなたの言葉もすごいよね」

一方「あァ?」

打ち止め「フツーはサーバー付近に行ってから何を飲むか決めるでしょ?」

打ち止め「だから出る言葉は『ドリンクバーに行ってくる』なはずなのに、最初っから『コーヒー注ぐ』って決まってるもの」

一方「はァ?コーヒーのお代わりが自由だから来たンだ。目的が最初から決まってンだから当たり前だろォが」

打ち止め「よくあんな苦いのガパガパ飲めるよねってミサカはミサカはある種の畏敬の念を抱いてみる」

一方「浴びるぐれェ飲ンでも美味いからな」




打ち止め「…あなたがいつか死んじゃう時が来るとしたら、きっとカフェインとか、何かしらコーヒーが原因なんだろうなーってミサカはミサカは遠い目をしてみたり」

一方「ハッ、好きなもンに殺されるなら本望だっつゥの」カツッカツッ


・・・。


7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:22:41.74 ID:n2qdrB9S0

〜ドリンクバー〜


浜面「あれ?どうしたんだこんな所で」

一方「あァ?オマエこそ」

浜面「いや俺は、っつーか俺らはいつも通りっつーか?あとアレだな、あいつら御所望のコーラをな」

一方「パシリくンは大変だなァ」ハッ

浜面「うるせっ!…アレ、お前1人?良かったら俺らんとこ来るか?」

一方「…」

一方「いや、いい」




浜面「あ、そう?」

一方「あァ。今日はいい」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:30:55.11 ID:VgN0UukV0

浜面「ふーん…彼女との記念日とか?」

一方「ある意味間違っちゃァいねェな」

浜面「え!マジで!?彼女いたの!?」

一方「そォじゃァねェが、ニュアンスは類似してるってだけだ」

浜面「ほーん…ま、いいや。記念日?楽しめよ」

一方「わかったから早く席に帰りやがれ」

浜面「へーへ」



「はーーーーまづるぅああああああああ!!コーラまだーー?」



浜面「ちょっ、何恥ずかしいマネしてんのアイツ!!?」

一方「犬は大変だな。早く行けよご主人様待ってンぞ駄犬」

浜面「犬じゃねぇよ!」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:37:31.20 ID:VN8Nr/mg0



「ほらほら、超早く帰ってこないと浜面の膝が私の座布団に超変わりますよー」

「はまづらー」

「わけよー」


浜面「…あの席に帰るのやめちゃおっかなー…」

一方「そォか。だからと言って俺ンとこには来るなよ」

浜面「冷たっ!?」

一方「妥当だろ。そのまま飼い殺しされてろよ」

浜面「ちょっとちょっと!そりゃないんじゃないのか一方通行ぁ?!」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:42:39.77 ID:EY8UMVJd0

「にゃあにゃあ!大体早くしろー」

「つーか早く帰ってこねーと山盛りポテト浜ちゃんの分無くなんぞー」


一方「おォ、オマエの餌が無くなるンだとよ。早く戻れよ」

浜面「えぇー…」



「はまづらー。帰ってきたら頭撫でてあげるよ」


浜面「ハーイ///今戻るわー」デレー

浜面「じゃ!俺はこれで!」


たたたたたた…



浜面「どる〜ん!待ったぁ〜?」


「超遅いです!罰として超腿パーンッの刑ですッ!」ベシッ

「あいだっ!?」

「ほらはまづら。ご褒美にナデナデしてあげる。」

「おっほぅ!」




一方「…やっぱ犬じゃねェか」ハァ

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:52:39.99 ID:EY8UMVJd0



・・・・・。



一方「ただいm」




打ち止め「はわわわわ…って、ミサカはミサカは怖いお兄さん方に囲まれてビクビクしてみたり」


海原「小さい御坂さん…!」ハァハァ

白井「小さいお姉さま…!」ハァハァ

海原「いつでも、どこでも、誰からも、何度でも。このような事になるたびに、まるで都合の良いヒーローのように駆けつけてあなたを守ります約束します」

白井「片手に弓のような物を装着した男がこの辺を彷徨いているそうですの。危険ですから私と安全(エロス)な部屋に行きましょうねお姉さまに似たお嬢さん」



一方「はァ…」


一方「オーケーオーケー、愉快なオブジェに大決定だクソ野郎共」



────カチッ。





12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:54:26.81 ID:EY8UMVJd0





ずこーん!ばっこーん!ばちこーん☆ぼこぼこぼこぼこギャァアアアズンドコヒュー… ヒァィイァイイタスケッ…ずがしゃーん☆ぷにゅっ。






13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/31(木) 23:55:41.50 ID:EY8UMVJd0


─────カチッ。



一方「ああいう夏の暑さで頭が茹だっちまったような奴が現れたら警備員呼べっての」ペシベシペシベシペシベシ

打ち止め「あうう。やめれー!連続チョップはやめれーっ!ってミサカはミサカは頭を抑えて抗議してみる!」


14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/01(金) 00:03:18.00 ID:xlBEpeR40



打ち止め「あれ?何だかそのコーヒー普通のと違うねってミサカはミサカは違いの分かる女を醸し出してみたり」

一方「コーヒーっつゥかこれはエスプレッソだけどな」ズズー…

打ち止め「え?エスプレッソってコーヒーじゃないの?ってミサカはミサカは黒くて苦い液体は皆コーヒーと素人判断」

一方「違う。いや広義的には同じだが、」ズズズズ

一方「簡単に言えば、普通のドリップコーヒーよりもカフェイン少なくてコーヒーよりも圧縮濃度とカップ内の液体構造が違ェンだよ」

打ち止め「へ、へー…」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/01(金) 00:51:39.65 ID:e+nT0kAe0



一方「…あン?」

打ち止め「?」

一方「もう飯来てンじゃねェか。食わねェのか」

打ち止め「え?あっ食べる!食べるよ!」カチャカチャ

一方「…」


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/01(金) 00:53:55.29 ID:e+nT0kAe0


打ち止め「よっしゃー!ごはん食べるモード出撃準備かんりょーう!!」

打ち止め「いた 一方「だきます」 …ふぇ?」

一方「…」プイ

打ち止め「…今、」

一方「…」

打ち止め「…」



    ・・・
一方「…今度は、冷めきらねェ内に食え。」

打ち止め「…?」






打ち止め「───あっ。」




17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/01(金) 00:55:14.66 ID:e+nT0kAe0


──────
──────────

────────────────




    ・・・
────あの日。


あったかい料理を食べるのは初めてで。本当に嬉しくて。

誰かとの食事が、嬉しくて。




『何やってンだオマエ。湯気でてるメシはこれが初めてなンだろォが』


『でも、誰かとごはん食べるのも初めてだったり、ってミサカはミサカは答えてみたり。』


『いただきまーす、っていうの聞いたことある、ってミサカはミサカは思い出してみる。あれやってみたい、ってミサカはミサカはにこにこ希望を言ってみたり』



そして、十五分ほど経って。もうミサカの料理からは湯気が消えた頃にあの人のごはんが運ばれてきて。

それから一緒に食べはじめて。



でも、その時に


『いただきます』



は。




────────────────

────────────

────────



18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/01(金) 00:57:04.15 ID:e+nT0kAe0


打ち止め「…ねぇ」

一方「なンだ」

打ち止め「前も。ミサカと初めて会ったあの日もここでごはんだったよねってミサカはミサカは懐かしい思い出話を振ってみる」

一方「…あァ」

打ち止め「ミサカは毛布1枚でさ、」

一方「あァ」

打ち止め「あなたは”実験”が凍結されて、やる事なくて。どこか放心状態で。まるで死んでるみたいに生きていてさ、」

一方「あァ」

打ち止め「…あの日、ミサカは迷子で。生存するためにしか生きる理由もなくて、」



打ち止め「─────あのね、きっとね、」





打ち止め「ミサカだけじゃなくて、あなたも迷子だったんじゃないかなって」

一方「……あァ、かもな」




19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/01(金) 01:00:39.79 ID:Ibm6Nawu0


打ち止め「…そういえば。」ジロジロ

一方「…」

打ち止め「あなたの今着てる服も。今気づいたけどあの日着てたシャツだねってミサカはミサカは指さしてみる」

一方「あァ」

打ち止め「ひょっとして」

一方「ハッ、たまたまだっつゥの。たまたま。」

打ち止め「ねぇ」

一方「…なンだ」

打ち止め「迷子だったミサカ達はあの日出会って。それからは一緒に目的地を探して歩いてきて」

打ち止め「今は────」




黄泉川『ごはんできてるじゃんよ』


芳川『相変わらず仲いいわね、キミ達は』


番外『悪意以外の感情、か。妹達の悪意だけを抽出するミサカがねぇ』



打ち止め「ミサカ達、もう迷子じゃないね。って、ミサカはミサカは微笑んでみたり」ニコッ

一方「…そォだな」



20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/01(金) 08:23:39.06 ID:oFlpDQeBo
ちょっとしんみり
21 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/09/01(金) 15:43:12.17 ID:+k/bsIsQ0


打ち止め「あっ、ねぇねぇ」

一方「あァ?」

打ち止め「ひょっとして今日連れてきてくれたのって…?って、ミサカはミサカは期待の眼差しで見つめてみたり」

一方「…フン」

一方「別に。オマエが考えてそォな殊勝な考えなンざねェよ」

打ち止め「むー」プクー


一方「ただ…」

打ち止め「?」

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/01(金) 15:44:03.14 ID:+k/bsIsQ0

一方「オマエが色々と俺が失くしちまったもンとか、欠けてたもンを補いやがるから」

一方「ちょっと奢って借りを精算しよォとしただけだっつゥの」プイ

打ち止め「…」ポカン

打ち止め「…ぷっ。」

一方「…」

打ち止め「あなたってさ、」

一方「あァ?」

打ち止め「本当に素直じゃないよねって、ミサカはミサカはそんな照れ屋なあなたのほっぺたツンツンしてみたり」ツンツン

一方「…」

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/01(金) 15:45:21.44 ID:+k/bsIsQ0


打ち止め「ほりゃほりゃ。ちょっとは素直になーあれーって、ミサカはミサカは微笑みながらツンツン続行!」

一方「…」



一方(コイツの背後のガラスに俺の顔が写ってやがる。)


                         カオ
一方(コイツの”眩しさ”に目が眩んでるよォな、そンな表情が。)


一方(…あァ…俺とコイツは今、同じ表情して、…)



一方(…あァ…そォ、だったな、)



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