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【けものフレンズ】 かみひこーきてき
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2 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:16:00.24 ID:4XiddDYG0
キコキコキコキコ……
アライ&フェネック「わっせ!わっせ!わっせー!」
アライ「……うぅ〜」
アライ「ピッカピカなのが全然、見つからないのだぁ〜!」
フェネック「まんまるいの、なーいねーぇ」
アライ「このままでは……このままでは……」
アライ「“ぱーてぃー”の日に間に合わないのだぁ!」
3 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:19:11.84 ID:4XiddDYG0
フェネック「そーかもねーぇ」
フェネック「でもアラーイさーん、焦ったってどうにもなんないよー」
フェネック「それに今日はもう空が暗くなっちゃったからさぁ、そろそろ皆のところに帰ろうよー」
フェネック「明日はきっと、見つかるさー」
アライ「ぐぬぬ〜……」
アライ「アライさんは……今日も手ぶらなのだ……」
……
…………
………………
4 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:21:05.58 ID:4XiddDYG0
――ゆうえんち
アライ「うぅ……」
フェネック「アラーイさーん、元気だしなよー」
アライ「アレがないと……かばんさんは海のむこうで困ってしまうのだ……」
アライ「だから……はやく見つけなきゃだめなのだぁ……」
フェネック「そうだねーぇ」
フェネック「でもアレって一体、どこにあるんだろうねー」
アライさん「見当もつかないのだ……」
キャッ キャッ
フェネック「……んー?」
5 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:23:05.62 ID:4XiddDYG0
コツメ「きゃははっ、たーのしー!」
プレーリー「ふむふむ、こうでありますな!?」
サーバル「そうそう、そうだよ!」
かばん「皆さん、とても上手ですっ」
サーバル「あーっ、そこにいるのはアライグマとフェネックじゃない!」
かばん「あ、こんばんは〜」
フェネック「おーおー、噂をすればーなんとやらー」
アライ「ま、まずいのだ!かばんさんの前でこの話題はしーっなのだ!」
かばん「?」
6 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:25:10.85 ID:4XiddDYG0
アライ「こ、こんばんはなのだっ」
フェネック「こばんはー」
サーバル「こんばんは!」
フェネック「ふたりともー、ここでみんなと何してるのさー」
かばん「えへへ、実は……」
かばん「みんなでコレ、作ってたんですっ」
フェネック「これってー……」
アライ「あ、あれなのだ!セルリアンと戦ったとき、サーバルが投げたあれなのだ!」
サーバル「そう!」
7 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:28:00.57 ID:4XiddDYG0
かばん「ちょうどさっき、博士さんに聞いたんですけど……」
かばん「これは“紙”でできてるから、“かみひこーき”って言うそうなんです」
アライ「かみひこー……き……」
アライ「……!」
サーバル「実は私もあの時、かばんちゃんが前に見せてくれたものを真似して作ったんだよ!すごいでしょー!」
アライ「かみひこーき……!」
フェネック「……?」
8 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:29:37.67 ID:4XiddDYG0
フェネック「かばんさーん、それの作り方……アライさんにも教えてあげてよー」
アライ「ふぇ!?」
かばん「いいですよ!アライさん、こっちにどうぞ」
アライ「ほ……ほんとにいいのかぁっ?」
かばん「もちろん!」
アライ「やるのだー!かみひこーき、作るのだぁ!」
サーバル「さっ、フェネックも一緒に!」
フェネック「ありがとー」
9 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:30:47.74 ID:4XiddDYG0
アライ「できたのだ!」
アライ「アライさんが一番、遠くまで飛ばしてみせるのだぁ!」
プレーリー「負けないのであります!プレーリー式かみひこーきで必ず勝つのであります!」
コツメ「しょうぶだー!たーのしー!」
アライ「ふぇ〜っ、真下に向かって飛んじゃったのだぁ!」
プレーリー「ぶわーっ!私の頭に!頭に落ちたのでありますうぅぅヴぇーへーへぇぇッ!!」
コツメ「わーい!バラバラになっちゃったぞー!」
サーバル「ふにゃあ!色んな飛び方をするんだね!すっごーい!」
かばん「え、えーと……」
かばん「ここはこうで、もっとこう……」
フェネック「あははー」
10 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:31:47.64 ID:4XiddDYG0
アライ「もう一度、作り直すのだぁ!」
フェネック(アライさん、元気になってよかったよー)
……
…………
………………
11 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:32:53.10 ID:4XiddDYG0
アライ「もともと飛ばなかったものを、飛べるように作りかえてしまうなんて」
アライ「やっぱりかばんさんは凄いのだ!」
フェネック「そうだねーぇ」
アライ「……フッフッフ〜」
フェネック「?」
アライ「実は、アライさんはさっき……あの“かみひこーき”を見て」
アライ「とても良いことを思いついてしまったのだ!」
フェネック「思いついたー?」
12 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:34:26.53 ID:4XiddDYG0
アライ「フェネック、もう曲がってないアレは探さなくていいのだ!」
フェネック「んー?」
フェネック「それはいったい、どういうことさー」
アライ「今すぐ博士たちに、火山への“とざんきょか”をもらいに行くのだー!」
フェネック「……」
フェネック「アラーイさーん、まってよー」
……
…………
………………
13 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:35:31.68 ID:4XiddDYG0
博士「だめなのですっ」
助手「だめなのです」
アライ「えぇ〜っ!?」
フェネック「えー」
博士「あの山は神聖な場所なのです」
博士「おいそれと入山を許可するわけにはいかないのです」
助手「するわけにはいかないのです」
助手「相応の理由がない限りは」
アライ「り、理由なら……ちゃんとあるのだ!あの山には……」
アライ「あの山の頂上には……!」
14 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:36:21.81 ID:4XiddDYG0
アライ「“おおきなかみひこーき”がつきささっているのだぁ!」
博士「……」
助手「……」
フェネック「ほー」
15 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:38:15.79 ID:4XiddDYG0
博士「実に馬鹿馬鹿しいのです」
助手「ちゃんと食べているのですか?」
アライ「ア、アライさんは本当に見たのだぁ!」
アライ「かばんさんを追いかけて山に入ったあのとき!」
アライ「火口の近くに、かみひこーきの形に良く似たおおきなモノが、確かにあったのだ
!」
フェネック(んー……そういえば……)
アライ「あれはきっと、昔のヒト……かばんさんのご先祖さまたちが作った“かみひこーき”に違いないのだぁ!」
博士「はぁ……」
助手「はぁ……」
16 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:39:10.67 ID:4XiddDYG0
博士「よーく思い出してみやがれです、それはきっと雲か何かを見間違えたに決まっているです」
助手「決まっているのです」
アライ「し……信じてほしいのだ!」
アライ「もし“おおきなかみひこーき”に乗ることができれば……空を飛ぶことができれば!」
アライ「陸地を走らなくても、海に浮かなくてもいいのだ!バスよりもすごいのだ!」
アライ「そしたらきっと、かばんさんも大喜びしてくれるに違……」
博士「……」
助手「……」
アライ「うっ……」
17 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:40:40.07 ID:4XiddDYG0
博士「そもそものこと、空を飛ぶという行為は我々“トリ”と呼ばれる種の特権なのです」
博士「いくらヒトが“かみひこーき”を飛ばすことはできても、トリの助けを得ないで空を飛ぶことはできないのです」
助手「できないのです」
助手「いくらヒトでも、お前らや我々のようにできないことはあって然るべきなのですよ」
アライ「う〜!」
フェネック「アライさーん、だめだよー諦めよー?」
アライ「で、でも……!」
助手「そうです、諦めるのです」
博士「そんなことを考えている暇があったら、とっととまんまるなモノを探してくるのですよ」
アライ「ぐ……ぐぬぬ〜……!」
フェネック「……」
18 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/26(土) 15:41:59.04 ID:4XiddDYG0
信じてもらえなかったのだ……
博士たちはきっと、かばんさんやアライさんたちが空を飛ぶのが悔しいだけなのだ!
アライさんはただ、かばんさんに喜んでほしいだけなのに……
もうこうなったら、アライさんの実力で……!
ゼッタイに博士たちのハナをあかしてみせるのだぁ!
……
…………
………………
19 :
◆9l/Fpc6Qck
[sage]:2017/08/26(土) 15:42:44.64 ID:4XiddDYG0
きょうはここまでです
ありがとうございます
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 15:50:24.65 ID:jyesSF3hO
おつ
嫌な予感MAXなんだが
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 20:53:11.54 ID:Fsjd7MAGO
おつ
ただ紙飛行機って単語は1話でかばんちゃんが言ってたような?
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 21:21:34.61 ID:lWwKoD0O0
アラ虐だよね?
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 23:27:29.77 ID:+eyzzCRyO
おつ
続き楽しみ
24 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 04:25:55.97 ID:gKl8EkDT0
>>21
すっごーい!どうして分かったのー!?
……第一話を見返す作業が足りなかったようです
ほんとすみません勘弁してくださいなんでもしますから
25 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 04:27:23.23 ID:gKl8EkDT0
>>7
かばん「これ、“かみひこーき”っていうんですけど……」
かばん「もともとは、昔のヒトが遊びのために作ったものだったらしいんです」
サーバル「さっき博士たちがそう教えてくれたんだ!ね、かばんちゃん!」
かばん「うんっ」
サーバル「名前も、“かみ”って言うものでできた“ひこーき”だから“かみひこーき”なんだって!」
フェネック「ほー」
サーバル「あれ……かみ?ひこーき?なんだろ、全然分かんないや!」
アライ「かみひこー……き……」
アライ「……!」
サーバル「実は私もあの時、かばんちゃんが前に見せてくれたものを真似して作ったんだよ!すごいでしょー!」
アライ「かみひこーき……!」
フェネック「……?」
26 :
◆9l/Fpc6Qck
[sage]:2017/08/27(日) 04:31:05.68 ID:gKl8EkDT0
>>7
の内容を、上記レスにすげ替えて頂けると幸いです
大変失礼いたしました
27 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 04:38:09.54 ID:gKl8EkDT0
――翌朝、サンドスターの火山
アライ「わっせ!わっせ!」
フェネック「……アラーイさーん」
フェネック「やっぱり、博士たちに無断で山に登るのはマズかったんじゃないかなー」
アライ「うぅ〜……で、でも!」
アライ「みんなホンモノの“かみひこーき”を目にすれば、きっと信じてくれるのだ!ほめてくれるのだ!」
アライ「それに、フェネックもこうしてついて来てくれたのだ!」
アライ「怖いモノなんて、何もないのだぁ!」
フェネック「……」
フェネック「こうなったら、とことんつきあうよー」
28 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 04:42:26.23 ID:gKl8EkDT0
アライ「つ、ついたのだぁ……!」
フェネック「ほーほー」
フェネック「すごいよアラーイさーん、そういえばあったよこんなのー」
アライ「はーっはっはぁ〜!」
29 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 04:49:05.42 ID:gKl8EkDT0
アライ「さっそく、これを持って山を降りるのだ〜!」
フェネック「はいよー」
……
…………
………………
アライ「重すぎてびくともしないのだぁ……」
フェネック「だめみたいだねーぇ」
アライ「一旦、ジャパリまんを食べながら休むのだ……」
フェネック「さんせー」
30 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 04:55:19.19 ID:gKl8EkDT0
アライ「もぐもくっ、もぐもくっ」
アライ「うぅ……アライさんの作った“かみひこーき”はもっと軽かったのだ……」
フェネック「……」
フェネック「……これってさー、もしかして」
フェネック「“かみ”じゃないんじゃないのー?」
アライ「な、なに〜!?」
31 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 04:59:55.00 ID:gKl8EkDT0
ペタペタ
コンコンッ
フェネック「なんか冷たいしー、明らかに重いしさー」
アライ「ってことは、これは“かみひこーき”じゃないのかぁ!?」
アライ「飛べないのかぁ!?」
フェネック「それはわからないよー、“かみひこーきてきなもの”ってところだねー」
フェネック「でもー……このままじゃ持って降りられたとしても、飛ばし方がわからないよー」
アライ「ぬぐぐ……」
32 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:05:55.81 ID:gKl8EkDT0
フェネック「それに、どうしてこんなものが山の頂上にあるのかなー」
アライ「そ、それは……」
アライ「き、きっと……山登りを面倒くさがったかばんさんのご先祖さまが、楽をしようとしたのだ!」
フェネック「あーその線、アリかもー」
アライ「……」
アライ「と、とにかく!ここまで来て考え事をしても仕方がないのだ!」
アライ「ジャパリまんを食べ終わったら、早速うんぱんを再開……」
アライ「る……の……」
フェネック「……アライさーん?」
33 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:11:56.90 ID:gKl8EkDT0
アライ「大変なのだー!アライさんの食べかけのジャパリまんが、どこかに消えてしまったのだー!」
フェネック「あちゃー」
アライ「きっと落として、どこかに転がって行ってしまったのだ!」
アライ「フェネックもいっしょに探すのだぁ!」
フェネック「あーいよー」
……
…………
………………
34 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:19:22.78 ID:gKl8EkDT0
フェネック「ジャパリまーんジャパリまーんっ」
フェネック「どーこだーいじゃぱりまーん」
「フェ、フェネックぅ〜!」
フェネック「お、これはアライさんの声だねぃ」
35 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:28:47.36 ID:gKl8EkDT0
フェネック「アラーイさーん、見つかったー?」
アライ「そ、それどころではないのだ……!」
アライ「“かみひこーきてきなもの”のお腹の下に、こんなものが落ちていたのだ!」
フェネック「んー?」
フェネック「おー、なんだか大きなジャパリまんだねー」
“250lb-Low-Drag General-Purpose bomb”
アライ「見たこともない、不思議な模様もついているのだ!」
コンコン!
アライ「固いのだ……」
フェネック「ジャパリまんじゃないみたいだーねー」
36 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:37:01.02 ID:gKl8EkDT0
アライ「でも……これはきっと、この“かみひこーきてきなもの”が運んできたに違いないのだ!」
アライ「かばんさんのご先祖さまが作った、“おたから”なのだ!」
フェネック「すごいよアライさーん、大発見だよー」
アライ「ふっふ〜ん!」
グググ……
アライ「すごく重いのだ……でも、この重さならなんとか転がして持って帰れそうなのだ!」
アライ「“おたから”を見れば、博士やみんなも“かみひこーきてきなもの”があることを信じてくれるはずなのだ!」
フェネック「おー」
37 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:38:27.72 ID:gKl8EkDT0
フェネック「じゃーさ、この“かみひこーきてきなもの”はひとまず置いていこーよー」
フェネック「みんなに事情を説明してー、別の日にみんなの力で運ぶのさー」
アライ「それがいいのだ!」
アライ「困難は群れで分け合うのだー!」
38 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:44:31.97 ID:gKl8EkDT0
ゴロゴロゴロ……
アライ&フェネック「わっせ……わっせ……」
アライ「それじゃ、今から山を降りるのだ!」
フェネック「はいよー、頑張ってい……っ」
アライ「……?」
アライ「フェネック?どうしたのだ?」
フェネック「……アライさーん、今から降りるのはマズいみたいだよー」
フェネック「下、見てー」
39 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:45:29.12 ID:gKl8EkDT0
セルリアン赤「グォボ……グォボ……」
セルリアン青「グチョ……グチョ……」
ゴワ…… ゴワ……
アライ「せっ、セルリアンなのだ……」
アライ「た、たくさんいるのだ……!?」
フェネック「登山道、どうやらふさがれちゃったみたいだよー」
40 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:46:40.96 ID:gKl8EkDT0
アライさん「フェネックぅ……ど、どうしようなのだっ」
フェネック「うーん、あっちには気付かれていないみたいだしー」
フェネック「ここでやり過ごすしかないかなー」
アライ「わ……わかったのだ……」
パッ
ゴロ……ゴロ……
ゴロゴロゴロッ
フェネック「あー」
アライ「ふえぇ〜っ!?」
41 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:48:14.53 ID:gKl8EkDT0
アライ「お、おたからが……」
ゴロゴロゴロゴロゴロ……ッ!
アライ「転がり落ちて行ってしまったのだ!手を離しちゃったのだぁ〜!」
フェネック「アライさーん、大声だしちゃだめだよー」
青セルリアン「……ギョロッ」
赤セルリアン「……ギョロッ」
アライ「き、気付かれてしまったのだぁ〜!」
フェネック「だから言ったじゃーんかー」
アライ「ご、ごめんなさいなのだぁ!」
42 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:49:34.90 ID:gKl8EkDT0
グチョッ グチョッ
アライ「ひわわ……向かってきたのだぁ……」
フェネック「……」
ゴロゴロゴロ……ッ
グチョッ グチョッ
アライ「フェネックぅ……!」
フェネック「アライさーん……」
ゴロゴ――ガッ
ピカッ
43 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:50:23.22 ID:gKl8EkDT0
たくさんのセルリアンが山を登ってきて、もうだめだって思ったのだ
フェネックもきっと、そう思ったのだ
でも、でも
アライさんが目にしたそれは、セルリアンよりずっとこわくて
たすかったはずなのに、なぜかとてもこわくて
44 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:51:47.44 ID:gKl8EkDT0
登ってきたセルリアンたちのそばにあった岩に、おたからがぶつかって
いきなりふくらんで、ぴかってなって
どんって、おおきなおおきな音がなって
体を強くおされたような、へんな感じにつつまれて
気がついたら、たくさんのセルリアンはいなくなっていて
かわりに、たくさんの火がそのまわりに広がっていたのだ
45 :
◆9l/Fpc6Qck
[saga]:2017/08/27(日) 05:53:34.84 ID:gKl8EkDT0
アライさんは、かばんさんのご先祖さまが作ったものなら
きっとみんなのためになると思ったのだ
みんなのところに、持っておりようとしたのだ
こんなものが――みんなのいるところで、こうなってしまっていたら?
かばんさんのご先祖さまはなんで――こんなものを作っちゃったのだ?
……
…………
………………
46 :
◆9l/Fpc6Qck
[sage]:2017/08/27(日) 05:54:26.85 ID:gKl8EkDT0
きょうはここまでです
ありがとうございました
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/27(日) 06:19:03.02 ID:56WDeTIgO
おつ
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 17:42:15.87 ID:V2II/tIZO
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