勇者「冒険が始まらねぇ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:27:47.53 ID:H9rn7qCC0
まとめ見てたら結構叩かれてたから
これで最後にするよ(´・ω・`)
今回は真面目に書いてみたから
よかったら見てくれ by やすり勇者


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503592065
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:28:16.67 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 勇者の家

勇者母「勇者、起きなさい」

勇者「まだ眠いんだけど・・・」

勇者母「あんたって子は、成人迎えたってのに全く・・」

勇者父「まぁまぁ母さん、勇者もちゃんと分かってるさ」

勇者母「お父さんは甘すぎるんですよ!」

勇者父「うぃす」

勇者母「勇者!早く起きなさい!何時だと思ってるの!!!」バシンッ

勇者「いてっ!何すんだよー?」

勇者母「たったか起きて仕事でも探してきな!!」

勇者「めんどくせぇ・・」




・・・・・・・・・




始まりの街 



鍛冶屋「おぉ勇者じゃないか、どしたんだ?」

勇者「鍛冶屋のおっちゃん、聞いてくれよぉ母さんがさぁ!」

鍛冶屋「どうせ、働けって言って来たんだろ?がははは!」

勇者「おっちゃんすげぇな!なんで分かるんだ!?」

鍛冶屋「うちにも図体だけは一人前のバカたれがいるからよ!がっはっは!」

戦士「親父!図体だけじゃねぇぜ!身も心も一人前だぜ!?」

鍛冶屋「てめぇは武器を使うのは一人前だが、作るのが全く駄目だろうが!!」ガツッ

戦士「いてぇなぁ!!俺は鍛冶屋は継がねぇんだよ!!兄貴に任せりゃいいじゃん!」

鍛冶屋「お前も少しは武器作れるようになれ!このバカ息子が!」

戦士「勇者、行こうぜ?クソ親父と話してると頭痛くなってくるわ」

鍛冶屋「クソとは何だ?クソとは!」

勇者「おっちゃん落ち着いてくれ!!!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:28:58.78 ID:H9rn7qCC0
始まりの街



勇者「お前の親父は相変わらずって感じだなw」

戦士「あの頑固短気クソ親父は武器を作る事しか頭がねぇ!」

勇者「まぁ鍛冶屋やってるくらいだしな?」

戦士「武器を使う側の方が楽しいぜ?狩りしてみてえええ!!!」

勇者「お前も相変わらずって感じだわ」




コンニチハー

アラ、コンニチハー

コンニチハー

オォ、ソウリョチャン コンニチハー



勇者「お、僧侶がいるぞ!行こうぜ」

戦士「僧侶にどうすれば親父が柔軟になるか聞いてみるか」

タッタッタ


勇者「よっ!」ポンッ

僧侶「ふぁっ!?あぁ・・・なんだ勇者さんと戦士さんでしたか、ビックリさせないでくださいよ」

戦士「丁度、見かけたから来たぜ!」

僧侶「これも神様のお導きです。このまま教会へ行ってお祈りでもいかかですか?」

勇者「いや、それは遠慮しとく」

戦士「なぁ僧侶〜、うちのクソ親父を柔軟にするにはどうすりゃいいかな?」

僧侶「う〜ん、まずは戦士さんが柔軟になられてみては?」

僧侶「相手を変えるのでは無く、まず己を変えてみるのです」

勇者「物凄い正論すぎてヤバいな」

戦士「僧侶は真面目すぎてつまらん!!!」

僧侶「戦士さんが不真面目すぎるんですよー?まったく」

僧侶「どうせお父様に鍛冶屋の継げと言われているのでしょう?」

戦士「鍛冶屋は継がねぇ!!!」

勇者「困ったもんだ」


ヒュンッ



魔法使い「アンタ達、何の話してんのー?」

僧侶「あ、魔法使いさん!こんにちは!」

魔法使い「うん!こんにちは!」

キャッキャッ

勇者「女子トークが始まった!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:29:26.36 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 魔法使いの家



魔法使い「戦士はさぁ、結局何がしたいわけ?」

戦士「えぇと、そうだな・・・狩 り が し た い!」

勇者「駄目だコイツ、どうにかしないと」

僧侶「いっその事、冒険者になられては?」

戦士「・・・おおぉぉぉ!!それだ!それがいい!!!」

魔法使い「今まで思いつかなかったのね・・流石バカ戦士だわ」

勇者「冒険者になるとしても、一人で冒険ってなるとキツくね?」

戦士「お前らも一緒に冒険しねぇか!?」

魔法使い「やだ」

僧侶「教会の仕事がありますので」

勇者「めんどくさい」

戦士「お前ら、それでも友達かよ!!!」

魔法使い「だって戦士と冒険したら絶対汚そうじゃない?」

僧侶「そうですね、血だらけの地面で朝を迎えそうです」

勇者「男と二人で冒険とか辛すぎる」

戦士「くそぉぉぉぉぉ!!!どうしていつもこうなんだぁあああああ!!!!」

戦士「勇者はどうなんだ!何かしたい事あんのか!」

勇者「俺?そうだなー、最近旅芸人が街に来てるじゃん」

魔法使い「あー何か見たかも!」

勇者「旅芸人さんから今、やすりっていう道具の使い方教わってんだよね」

僧侶「やすり?というと、あの削る奴ですか?」

戦士「よく分からんけど魔物を倒す道具か何かか?」

勇者「何故、戦闘に持っていくんだよ!w削る奴で正解!」

勇者「ノコギリとか工具の使い方も教わってるし大工にでもなろうかなって」

魔法使い「へぇ!勇者の癖に色々考えてるのね」

勇者「癖に、は余計だ!!!」

ハハハハハハハハ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:30:00.58 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 夜


僧侶「それでは私はこれで失礼しますね!」

勇者「おう、また今度!」

戦士「じゃーなー僧侶」


スタスタスタ


勇者「なぁ、戦士?」

戦士「どうした?」

勇者「俺さ、大工になろうかなって言ってたじゃん?」

戦士「あぁ、そういえばさっき言ってたな」

勇者「お前が鍛冶屋にもしもなったら、俺がでっけぇ鍛冶屋の建物作ってやるよ!」

戦士「・・・ありがとな!でも継がねぇ!」

勇者「まぁだろうなw」

勇者「未来の俺達は一体何してるんだろうな」

戦士「さぁな、分からんな!がっはっは!!」


スタスタスタ


戦士「おっと着いちまった」

勇者「またな!相棒!」

戦士「おうよ!」


ギィィバタンッ


勇者「俺、この先・・・」





・・・・・・・・・・・




始まりの街 勇者の家


勇者「ただいまー」

勇者母「おかえり〜晩御飯丁度できてるわよ」

勇者「おっ今日の晩飯何!?」

勇者母「あんたの好きな焼き鮭よ」

勇者「しゃぁ!!!!」

勇者父「おかえり」

勇者「父さんただいま!」








「俺は大工になるのかな?」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 01:48:12.14 ID:NlUKNT4l0
王道そう
期待
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 01:56:52.56 ID:lGQFxH0/0
前々スレから見てます!(前スレは、リアルタイムで見てましたが叩いてる人なんて居ませんでしたよ。だから、辞めないでください!)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:56:55.08 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 朝


旅芸人「そうじゃないんだよーもっと優しく撫でる様に擦るのさ」

勇者「えっと、こんな感じ?」スリスリスリ

旅芸人「そうそう!勇者君はなかなかセンスがあるよ!」

勇者「あざっす!」スリスリスリ


スタスタスタ


戦士「おっ本当にやってんじゃん?」

勇者「なんだよ!w見にくるなよ!」

戦士「友人が頑張ってる姿みてみてぇじゃん?」

勇者「もう見たろ!たったか帰れ!」

戦士「んだよー、ケッ」


タッタッタ


旅芸人「彼は、君の友人かい?」

勇者「あ、はい!そうです!俺の親友です」

旅芸人「見たところ彼は戦いの才能があるね」

勇者「え?本当ですか?」

旅芸人「色々な所を旅してから分かるけど、彼は戦いの才能があると思う」

勇者「本人に言ったら喜びますよ!」

旅芸人「本当かい?じゃぁ次に来た時は言ってあげよう」

ハッハッハ




・・・・・・・・・・・・





戦士「勇者は、、ちゃんと自分の道考えてんだな・・・」

戦士「くそ・・・」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:57:23.76 ID:H9rn7qCC0
数日後 始まりの街 魔法使いの家


魔法使い「微弱火炎魔法!!!」

勇者&戦士「おぉぉぉぉぉ!!!」

僧侶「魔法使いさん!凄いです!」

魔法使い「ふっふーん!ドヤッ」

勇者「お前、魔法の才能あったのかよ!」

魔法使い「そりゃ、パパもママも魔法使えたしね?」

僧侶「私も魔法は微妙には扱えますが、ここまでしっかりした魔法はまだ・・」

魔法使い「えっとね?コツとしては、ゴニョゴニョ」

キャッキャッ



・・・・・・・・



戦士「お前ら、凄いよなぁ・・」

勇者「どうしたんだよ?らしくないな」

戦士「いやさ、勇者は大工目指しててさ魔法使いは魔法が使えて僧侶は教会の仕事」

戦士「俺と言えば戦いたいっていう気持ちだけで何もしてねぇなって」

勇者「戦士はそのままでいいんだぜ?俺の自慢の友だぜ!」

戦士「ありがとよ・・」

魔法使い「アンタ達、ちょっと僧侶の魔法特訓手伝いなさいよ!」

勇者「へいへい」

戦士「・・・あいよー!」


コウデスカ!

イヤ、チガウノヨ!

オマエラ、コレハ・・チョッ


戦士「・・・・・」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:58:23.50 ID:H9rn7qCC0
それから数週間後 始まりの街 昼


旅芸人「もう勇者君に教える事は無いよ」

勇者「え?どうしてですか?」

旅芸人「君は私より才能があるからだよw」

勇者「ありがとうございます」

旅芸人「もしよかったら今度、魔法テレビの番組に出演してみないかい?」

勇者「本当ですか!?出てみたいです!!」

旅芸人「君なら多分優勝できると思う!」

勇者「しゃああああああ!!!」





・・・・・・・・・・・・・・・・




始まりの街 魔法使いの家


勇者「って事がさっきあった」

魔法使い「凄いじゃない!!!テレビに出れるとか大物じゃない!」

僧侶「日取りは決まっているのですか?」

勇者「おぅ!!今度の日曜日の夜七時だ!」

魔法使い「これは絶対見ないと!」

僧侶「私も!早めに仕事終わらせて見てみますね!」

勇者「ありがとう二人とも!」

勇者「ってか今日は戦士来てないんだな?」

魔法使い「何かあったのかな?」

僧侶「お父様と大喧嘩とかでしょうか?」

勇者「なんか、普通に納得がいった」

魔法使い「とにかく!頑張ってね!!」

勇者「おう!!!」
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