【ミリマス】雪歩「プロデューサーが構ってくれないんですぅ……」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:04:36.88 ID:lnDpXi5J0

萩原雪歩(以下、雪歩) 「プロデューサー、お茶ですぅ」コトリ

ミリP(以下、P) 「おっ、悪いな雪歩……」ズズズ

P 「うん、飲みやすいけど温かい……流石だな!」

雪歩 「えへへ」テレテレ

雪歩 「……お仕事、多いんですか?さっき帰ってきたばかりだと思うんですけど」

P 「まぁな。最近、シアターの子達も仕事が沢山くるようになってきたし……」

P 「嬉しい悲鳴って奴なんだけどな」ハハハ

雪歩 「そ、そうなんですかぁ……」

P 「忙しいせいで、雪歩についてる時間も減っちゃってるんだけど……ゴメンな」

雪歩 「ええっ?そ、そんな事ないですよぉ!」

音無小鳥(以下、小鳥) 「雪歩ちゃんももっとワガママ言って良いのよ?プロデューサーさんったら、言わないと何時まで経ってもこのままなんだから」

P 「否定できないのが辛い……」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503579876
2 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:05:42.13 ID:lnDpXi5J0

青羽美咲(以下、美咲) 「……あのっ、プロデューサーさん!」ガタッ

P 「青羽さん、どうかしましたか?」

美咲 「ここの書類の所の参加ユニットのところってこれで合ってますか?」

P 「えーっと……はい、合ってます!」

美咲 「良かった……」

P 「しょうもない事でも良いんで、分からなくなったら聞いて下さいね!」

美咲 「はい!」

小鳥 「まーた女の子の前だからってカッコつけて……」ジトー

P 「別に教えてるだけじゃないですか……」
3 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:06:08.59 ID:lnDpXi5J0

バターン

春日未来(以下、未来) 「おはようございまーす!」

P 「元気がいいな、未来。おはよう!」

未来 「早起きは三文の徳だよ、プロデューサー君!」フフン

P 「社長の真似か?ことわざも使いこなせるなんて……偉いぞ未来!」ワシャワシャ

未来 「えっへへ〜」ニコニコ

小鳥 「おはよう未来ちゃん!」

美咲 「あれ、その水筒どうしたの?」

P 「……ドリンク?」

未来 「さっすがプロデューサーさん!正解です!」

P 「そ、そうか……」

未来 「今日のは大丈夫ですって!静香ちゃんにも、ちゃーんとお墨付きをもらいました!」グッ

P 「静香が?珍しいな」

未来 「私だってちゃんとやる時はやるって事ですよ!ささ、ぐいっといっちゃってください!」
4 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:07:35.19 ID:lnDpXi5J0

P 「そこまで言うなら……」ゴクゴク

P 「……あれっ?本当に美味い」

未来 「そうでしょうそうでしょう!」

P 「いや、凄いな!ここまで美味しくなるとは……成長した、よく頑張ったな未来!」

未来 「そんなぁ、照れちゃいますよー」デヘヘ

雪歩 「…………」
5 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:08:05.21 ID:lnDpXi5J0

―――――

雪歩 「はぁー……」

如月千早(以下、千早) 「あら、萩原さん?どうかしたの?」

雪歩 「千早ちゃん……ううん、なんでもないよ」

千早 「そう?」

雪歩 「うん……だから、千早ちゃんは私に気にせずレッスンに」

千早 「……そういうわけにはいかないわ」

雪歩 「へっ、千早ちゃん?」

千早 「仲間が悩んでるのにそのまま素通りなんて……私、出来ないもの」

雪歩 「千早ちゃん……」

千早 「それとも、私じゃ頼りないかしら」シュン

雪歩 「そ、そういう事じゃないよ千早ちゃん!」フルフル
6 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:08:37.50 ID:lnDpXi5J0

雪歩 「ただ、千早ちゃんに話すような事でもないってだけだから……」

千早 「言いにくくなければ、聞かせてくれないかしら」

雪歩 「……プロデューサーが」

千早 「プロデューサーが、どうかしたの?」

雪歩 「プロデューサーが、構ってくれないんですぅ……」

千早 「……はい?」

雪歩 「ほら、やっぱり!こんな訳の分からない悩みを抱えた私なんて、穴掘って埋まってれば良いんですぅー!」バッ

千早 「は、萩原さん落ち着いて!」ガシッ

雪歩 「は、離して千早ちゃん!恥ずかしいよぉ!」

千早 「い、良いじゃないそういう悩みでも!私だって構って欲しかったりするわ!」

雪歩 「……ホント?」グスッ

千早 「ほ、本当よ」

雪歩 「…………」フッ
7 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:09:47.07 ID:lnDpXi5J0

千早 「ふぅ……それで、急にどうしたの?」

雪歩 「うん……千早ちゃん、最後にプロデューサーと一緒にいたのっていつ?」

千早 「?事務所に来たら挨拶を……」

雪歩 「そうじゃなくて、仕事とかレッスンで付き合ってもらったのとか……」

千早 「そうね……確かに、考えれば結構前かも知れないわ」

雪歩 「やっぱり?」

千早 「でも仕方ないと思うわ。静香達も頑張ってることだし、プロデューサーの手を煩わせるのも悪いじゃない」

雪歩 「う、うぅ……それは、そうなんだけど」シュン

千早 「……寂しいの?」

雪歩 「……うん、プロデューサー取られちゃったような気がするの」コクリ

千早 「そう……」

雪歩 「ダメだよね、こんなんじゃ」

千早 「そんな事ないと思うわ、そう思うのは自然な事だと思うけど」

雪歩 「そ、そうかな?」

千早 「今までずっと一緒にやってきたんだもの、急にいなくなったら寂しいのは当然よ」
8 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:10:16.43 ID:lnDpXi5J0

雪歩 「……ありがとね、千早ちゃん!少し、元気が出たよ!」

千早 「それなら良かったわ」

雪歩 「……うん、それじゃ行ってくるね!」

千早 「待って萩原さん、私も行くわ」

雪歩 「良いの?千早ちゃん、レッスンにきたんじゃ……」

千早 「言ったでしょう?素通りなんて出来ないもの」
9 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:10:46.51 ID:lnDpXi5J0
―――――

星井美希(以下、美希) 「ハニー!」

P 「どうした?なにかトラブルでも起きたか?」

美希 「むー、いっつもお仕事の話ばっかりするの、や!」

P 「仕方ないだろ……それで、どうしたんだ?」

美希 「構って欲しいの!!」

小鳥 「おお、直球……」

P 「悪い……ちょっと今手が離せなくてな」

美希 「えーっ!構って欲しくなったら言ってこいって言ったのハニーなのにぃ」プクー

P 「それもそうか……よし!」スタスタ
10 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:11:17.83 ID:lnDpXi5J0

小鳥 「ソファですか?」

P 「はい、少し抜けますね」

小鳥 「大丈夫です、こっちでやっておきますから」

P 「ありがとうございます……さて」

P 「さぁ来い、美希!」バッ

美希 「ハニー!だーいすきなのー!」ダキッ

P 「よしよし……」

小鳥 「やっぱりムカついてきたんですけど」ビキビキ

P 「そ、そう言われても……」

美咲 「…………」ムスー

美希 「ハニー♪」スリスリ
11 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:11:53.89 ID:lnDpXi5J0

小鳥 「ホント、美希ちゃんは猫みたいですねぇ……気ままに振舞ってて」

P 「猫、ですか?」

美希 「猫さん……うん、良い事思いついたの!」ティン!

P 「良いことって……どういう事だ?」

美希 「こうするの!」ゴロン

P 「?」

美希 「ごろにゃーん……」スリスリ

P 「……猫?」

美希 「なの!」

小鳥 「またイチャつきおってからに……」

美咲 「………にゃん?」スッ

小鳥 「猫耳頂きました!」パシャリ

美咲 「ちょ、小鳥さん!?やめて、消してくださいよ!」

小鳥 「貴重な物が撮れたわ〜」フフ
12 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:13:15.04 ID:lnDpXi5J0
――――― 

千早 「美希は相変わらずね……」

雪歩 「わ、私あそこまで積極的にいくなんて出来ないかも……」

千早 「あそこまでは、私も出来ないわ……」

雪歩 「……でも、やらなくちゃダメだよね!」

雪歩 「千早ちゃん、何かない?」

千早 「な、なにかって言われても……そうね」

千早 「あっ、そういえばこの前亜美たちがロッカーにイタズラ道具を隠してたのを見たわ」

雪歩 「イタズラ道具?」

千早 「律子がどうも厳しくしていたようなのだけれど……あの二人ったら懲りずに持ってきてたみたい」
13 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:13:49.16 ID:lnDpXi5J0

千早 「それでね?」ゴニョゴニョ

雪歩 「……そ、それって!?」

千早 「これならプロデューサーも構わざるを得ないんじゃないかしら?」

雪歩 「で、でもそれって……はうぅ」カーッ

千早 「私も協力するから!頑張りましょう、萩原さん!」

雪歩 「千早ちゃん……そうだね!年上なのに、怯えてばっかりじゃダメだよね!」

雪歩 「萩原雪歩、頑張りますぅ!」
14 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:14:23.13 ID:lnDpXi5J0
―――――

美希 「ハニー、顎のところなでなでしてほしいの!」

P 「顎?」

美希 「猫さんも、そうやったら気持ちよさそうにするでしょ?」

美希 「だから、本当はどうなのかなーって確かめてみるの!」

P 「なるほど……これでいいか?」サワサワ

美希 「んー……悪くないのー」

P 「そうか?」

美希 「うん!」ニコニコ

小鳥 「ぐぬぬ……美希ちゃんは可愛くても、なんか異様にムカっとくるわね……!」パシャパシャ

美咲 「それでも写真は撮るんですね?」

小鳥 「可愛いアイドルを収めるために疼いてしまうのよ、この手が……!」

美咲 「…………」
15 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:14:49.34 ID:lnDpXi5J0

美希 「……あっ」

P 「どうしたんだ?」

美希 「今日、律子にダンス見てもらう約束だったの……そろそろ行かなきゃ」シュン

P 「律子に?どうしてまた」

美希 「ハニー、この前ミキのダンス見た時に言ってたでしょ?ステップが甘いって」

P 「確かに言ったけど……他が完璧だったから言っただけだぞ?」

美希 「でも、ダンスはまだ上手くなれるんだよね?」

P 「まぁ、美希の実力ならな」

美希 「だから、ミキ少しでも頑張ろうって思ったの!」

P 「美希……」
16 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:15:20.28 ID:lnDpXi5J0

美希 「うう……でも、やっぱり名残惜しいの」

P 「……よし、帰ってきたら思いっきり甘えていいからな!」

P 「だから、レッスン頑張ってきてくれ!」

美希 「ハニー……うん!ミキ、頑張るね!」

美希 「それじゃ、行ってくるのー!」タッタッタ

P 「美希も成長してるんですねえ……」

小鳥 「昔はあんなに問題児だったのに……大きくなりましたねえ」

P 「まぁ、今でも甘えたがりなのは変わりませんけどね」

小鳥 「またノロけて……私もごろにゃーんってしていいですか!」

P 「そ、それは流石に……」
17 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:16:01.17 ID:lnDpXi5J0

ガチャリ

雪歩 「ぷ、ぷろでゅーさー……」プルプル

P 「雪歩?どうかし……」チラッ

雪歩 (猫耳)

P 「!?」

小鳥 「雪歩ちゃん!?」

雪歩 「や、やっぱり穴掘って」

千早 「萩原さん、ここまで来たらいきましょう!勢いで押し切るのよ!」グイッ

雪歩 「ち、千早ちゃん押さないでよぉ……」フルフル

P 「千早?」

千早 ‘(猫耳)

千早 「……何か?」

P 「いやー、その……似合ってると、思うぞ?」

千早 「そ、そうでしょうか……」カァア
18 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:16:30.53 ID:lnDpXi5J0

小鳥 「千早ちゃんまで……ちはゆきの猫耳、イケるわ!」パシャパシャ

千早 「お、音無さん!」

小鳥 「良いじゃない!良い宣材になるわよ?」

千早 「だ、だからって……」

雪歩 「……プロデューサー、私はどうですか?」

P 「勿論可愛いに決まってるだろ?お家に置いときたいくらいには可愛い!」

雪歩 「そ、そうですかぁ?良かったですぅ……」ホッ

千早 「萩原さん、次の段階に」

雪歩 「そ、そうだね……あの、プロデューサー!」

P 「おう、どうかしたのか?」

雪歩 「そ、そこに座ってくださいぃ!」
19 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:17:49.45 ID:lnDpXi5J0

P 「構わないけど……それで、どうしようって」

雪歩 「千早ちゃん!」スッ

千早 「ええ、いきましょう!」スッ

P 「……?」

雪歩 ダキッ

千早 ギュッ

P 「……あの、二人とも?」

雪歩 「ぷ、プロデューサー……どうですか?」ギュゥウ

P 「ど、どうって……うん、なんというか――」

小鳥 「とりあえず通報しておいても良いですか?」

P 「やめてくださいよ!」
20 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:18:15.71 ID:lnDpXi5J0

雪歩 「……うう、やっぱり恥ずかしいですぅ!」ダッ

P 「雪歩!?」

千早 「は、萩原さん待って!」タッタッタ

P ポツーン

美咲 「……私もやったら構ってくれるのかな?」

小鳥 「プロデューサーさん……」ジトー

P 「不可抗力、不可抗力ですって!」
21 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:19:03.26 ID:lnDpXi5J0
―――――

雪歩 「うう、結局逃げてきちゃいましたぁ……」

千早 「萩原さん……」

雪歩 「千早ちゃん、ごめんね?折角付き合ってもらったのに」

千早 「気にしないで。私もやってて楽しかったから」ニコッ

雪歩 「楽しかった?」

千早 「ええ。萩原さんとこうやってするの、滅多にないから……」

千早 「萩原さんは楽しくなかった?」

雪歩 「う、ううん!すっごく楽しかったよ!」フルフル
22 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:19:29.83 ID:lnDpXi5J0

千早 「良かった……」

雪歩 「でも、これからどうしよう」シュン

千早 「そうね……やっぱり、様子を伺ってみるしかないんじゃない?」

千早 「プロデューサーはどういうのが好きなのかって確かめてみないと」

雪歩 「千早ちゃん……うん、そうだね」

雪歩 「もう一度、勇気を振り絞ってみますぅ!」
23 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/24(木) 22:20:02.81 ID:lnDpXi5J0
――――― 

P 「結局、雪歩と千早は何がしたかったんでしょうか……」

小鳥 「それっぽいお店みたいな事して……恥ずかしいと思わないんですか?私だってやって欲しいんですけど!」

P 「欲望混じってるじゃないですか……確かに俺も可愛いと思いました、けど」

小鳥 「けど?」

P 「……尻尾も、やっぱ必要ですよね?」

小鳥 「流石プロデューサーさん……尊敬します」

美咲 「プロデューサーさんってそういうのが趣味だったんですね……」

P 「青羽さんやめてください、心が痛いです」

P 「でも、ああいうのもアリですよね。今度、企画書書いてみます」

小鳥 「仕事の材料になるなら何よりでしょう……いざとなれば、この写真も宣材に使ってください」

P 「助かります、音無さん」

美咲 「むー……」プクー
27.79 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)