モバP「アイドルたちが異能力者になったから安価でなんとかしろって!?」

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8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 19:56:46.80 ID:HGLzoUfwo
ksk
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 19:57:04.87 ID:AxVtSKWjO
被写体(任意)を写真に閉じ込める
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 19:57:16.83 ID:sYhY/niv0
撮ったものを写真に閉じ込める
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/20(日) 22:10:23.77 ID:2MxgHYZv0
P「!?」シュン

晶葉「き、消えた……!?」

ウィー、ヒラヒラ……

P(な、なんだ!? 目の前が真っ暗になったと思ったら今度は天井が見える……)

藍子「どれどれ……」スッ

P「あ、藍子!? 顔が近いぞ!?」

藍子「あっ、プロデューサーさんいい表情♪ いい一枚が撮れましたね」

P「は……? 何を言って……」

晶葉「ま、まさか、その写真に……」

藍子「そう。これでずうっと一緒ですね、プロデューサーさん……」

P「!!!」

P(ここは写真の中! 藍子の異能とはつまり、あのカメラで撮ったものを閉じ込める能力ッ!)

P(……って、これでどうやってドアをぶっ壊したんだ?)
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/20(日) 22:11:27.17 ID:2MxgHYZv0
晶葉「私の声が聞こえるか助手! 返事をすることは出来るか!?」

P(そうだ、呑気なこと考えてる場合じゃない。この状況を何とかしなくては!)

P「ああ、聞こえてるぞ晶葉! 身動きこそ取れないがな!」

藍子「無駄ですよ。プロデューサーさんの声はもう、私にしか届きませんから」

P「なっ、藍子……!」

晶葉「……なるほど。今の言葉、助手が私の呼びかけに対して何か応答したということだな」

藍子「さあ、どうなんでしょう……?」

晶葉「助手! こうなったらもう君の異能を使う他にない! どうにかして写真の中から脱出するんだ!」

P「っ、んなこと言われたって、どうすりゃ異能が使えるのか……」

藍子「……もう1枚撮ろうかな」

晶葉「!」

藍子「えいっ!」パシャリ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/20(日) 22:12:55.99 ID:2MxgHYZv0
シュン……

P「晶葉!? くそっ、閉じ込める人数に制限は無いってことかよ!」

ウィー、ヒラヒラ……

藍子「この写真はどうしようかな?」

P「晶葉、晶葉!?」

藍子「ダメですっ。プロデューサーさんとお話しできるのは、私だけなんですから」

P「っ……」

藍子「……うん、しまっておこうっと」スッ

P(写真に閉じ込められた人間は藍子としかコミュニケーションを取れない! つまり藍子を説得して、外に出してもらうしかないってことか!?)

P(いやしかし俺の異能……発現したっていうなら、早く使わせてくれ!)

藍子「どうしたんですか? プロデューサーさん。思いつめた顔をして」

P「……そりゃあ、担当アイドルがいきなりこんなことをしてきたらそういう顔もするさ」

藍子「そう、ですか……じゃあ、出して欲しいですか?」

P「あ、ああ! こんなことやめてくれ! お願いだから!」

藍子「……ふふっ、ダメです。出してあげません!」

P「くっ……」

P(どうすれば……いや待てよ、今の藍子は理性を失って欲望のままに動いている。それでこんなことをしているんだから────)



選択肢(一つだけハズレ)


1:藍子はずっとこうしたかったのか?
2:藍子は俺のことが嫌いだったのか?
3:そんなに写真が撮りたかったのか!


↓2
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 22:14:08.81 ID:85pq33HBO
2
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 22:14:16.03 ID:Gt4/5opSO
1
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/20(日) 22:35:05.07 ID:2MxgHYZvo
正解!

P「藍子はずっとこうしたかったのか?」

藍子「……はい。プロデューサーさんとこうしてずっと────」

P「ずっと、写真の俺を眺めてるだけでいいっていうのか!」

藍子「!」

P「確かにこうして俺を写真に閉じ込めればいつでもどこでも一緒に居られるし、話だって出来る」

藍子「そ、そうです! だから────」

P「でもな藍子、それはもう二度とお互い触れ合えないってことだぞ」

藍子「えっ……」

P「横に並んで一緒に散歩することも、LIVEの後によくやったと肩に手をおくことも、俺が藍子の写真を撮ってあげることも、全部出来ないんだぞ!」

藍子「…………」

P「それでも、これが……写真の俺をずっと眺めることが、藍子のやりたかったことなのか!?」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/20(日) 22:45:28.64 ID:2MxgHYZvo
藍子「違う……私は……」ブルブル

P(よし、いける!)

P「分かったら早く俺と晶葉を写真から出すんだ。怒ってないからさ」

藍子「私が……本当にやりたかったことは……」

P「……藍子?」

藍子「……私が本当にやりたかったことは、こういうことだったんですよ?」スッ

P「何ッ!?」

パシャリ、シュン……

P「あ、藍子、お前……」

藍子「私とプロデューサーさんのツーショット……こうして一緒の写真に映れば、触れ合うことだって出来ますよね」

P「……ああ、そうだな。脱帽したよ、自分から写真の中に入ってくるなんてな」

藍子「ふふっ、初めからこうすればよかったんですよね」

P「負けたよ。もう、藍子に写真の外へ出してもらうのは諦める」

藍子「今度こそずうっと一緒ですね、プロデューサーさん……」

P「……それはどうかな?」

藍子「!?」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/20(日) 22:57:31.84 ID:2MxgHYZvo
タッタッタッ……

藍子「な、何を────」

P「こうするんだよ!」ダキッ

藍子「!?!??!?」カァァァァ

P(不意に頭の中に浮かんできた俺の「異能」は!)

能力名:お願い!シンデレラ
能力:10秒以上抱きしめた相手の異能をコピーする。ただし、時計の長針が12時を指すと能力は消える。

P(7、8、9……10秒!)パッ

藍子「はうぅ……」パタリ

P「能力名は『お散歩カメラ』か。さて、とっとと外に────」

ピカァァァッ、バタッバタッ、バタッ

P「……って、あれ?」

晶葉「痛たたた……ん? 助手! やったんだな!」

P「え? いや、これからやろうとしたんだけども……」チラッ

藍子「」バタンキュー

P「本体が気絶したから異能も解除されたってこと、か」

晶葉「そのようだな。今のうちに解毒剤を飲ませるんだ」

P「よし。しばらくここで寝ててくれよ、藍子……」スッ

藍子「……んっ」ゴクッ



高森藍子『お散歩カメラ』────再起可能
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 22:58:06.51 ID:2MxgHYZvo
続きはまた今度書きます
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 22:59:20.53 ID:3Fs1rsRb0
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 23:09:02.79 ID:jGU1l7yeO

個人的に異能アイドル系めっちゃ好きだから超期待。曲名が能力なら能力者は個人曲持ちだけ?
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 23:12:01.16 ID:wTDpsUGk0
(藍子が初心じゃなければコピーしたところで泥試合だったのでは…?)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/21(月) 17:23:08.99 ID:SxR/Q8pJo

……
………

晶葉「なるほど、中々便利な能力を身に付けたな」

P「ああ。だけどコピーが一時間ごとにリセットされる以上はぐずぐずしてられない、解決を急ごう」

P(今は19時半。「お散歩カメラ」を使える間に志希を見つけられれば一番いいが……)

晶葉「うむ。志希が普段実験等に使っている部屋は西棟の9階だ、真っ直ぐそこへ向かうか?」

P(事務所は西棟と東棟に分かれており、それぞれ10階建てで、この部屋は東棟の三階にある)

P(東棟から西棟へ向かうには7階の渡り廊下を通るか、一旦外へ出るしかない)

P「……でも、そこに志希が居るとは限らないよな?」

晶葉「解決を急ぐのなら、一番確率の高い場所から探すのがスジじゃないか」

P「…………」



選択肢(ルートで戦闘回数が変わります)

1.エレベーターを使って7階まで行き、渡り廊下を通ってまっすぐ西棟9階を目指す

2.階段で一階まで下り、外を通って西棟を目指す

3.階段で一階ずつ上がり、各階をじっくり調べながら7階渡り廊下を目指す


↓2
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 17:24:04.19 ID:PWLg8CJQo
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 17:25:40.67 ID:JA5MPeKNO
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 17:28:13.37 ID:usSW81jZo
2
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/21(月) 17:42:16.55 ID:SxR/Q8pJo
P「……じゃあ、外から西棟を目指そう。一階までは階段を使う」

晶葉「ここからならエレベーターの方が近いが、いいのか?」

P「エレベーターはほら、なんか罠っぽいだろ?」

晶葉「そ、そうか。……そうか?」

P「それに外を通って行けば途中アイドルに会う確率も低いだろうしな」

晶葉「なるほど、無用な戦闘を避けるのは鉄則だな」

P「よし、それじゃあ出発だ!」

ガチャン、スタ,スタスタ……

P「……こうして歩いているときに突然襲われたりしないよな?」クルッ

晶葉「うわっ、び、ビックリするじゃないか!」

P「なんだ? 意外とビビりか?」

晶葉「違っ、違うぞ! ……心配なら、カメラを構えておけばいいと思うぞ」

P「それもそうだな。極端な話、アイドルを発見するなり撮ってしまえばこっちの勝ちなわけだし……」スッ

スタスタ……
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 17:50:44.15 ID:/Dgjs/310
零かな?
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/21(月) 18:04:09.07 ID:SxR/Q8pJo
P「二階……なんだか妙に暗くないか?」

晶葉「廊下の電気がところどころ付いていないようだな」

スタ、スタ、スタ、スタ……

P「……」

P(さて、一階までは難なくたどり着いたが────)

P「真っ暗だな……」

晶葉「懐中電灯ならちゃんと持ってきたぞ。一本だけだが」

P「晶葉ともあろうお方が時代遅れですねえ。今どきはスマホのライト機能で十分!」パッ

晶葉「……」ムスッ

P「お、おい拗ねるなよ……ちゃんと付いてくるんだぞ?」

晶葉「……眩しい」

P「あ、悪い悪い。じゃあ、進むぞ?」

晶葉「ああ」カチッ

スタ、スタ、スタ……

P(ヤバい、晶葉をビビりだなんだ茶化しておいてアレだが俺も怖くなってきたぞ……)

P「晶葉? ちゃんと付いてきてるか?」

「……」

P「お、おい。無視するなよ、仲良くいこうぜ!」

「…………」

P「うんとかすんとか言ってくれよ!」

「………………」

P「……」スタッ

P(…………! 懐中電灯の灯りがいつの間にか消えている!?)

P「晶葉!」クルッ

骸骨「」ケタケタケタ

P「うぎゃあああああああ!? 」

パシャッ、パシャパシャパシャッ!

骸骨「」スゥ……
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/21(月) 19:06:16.99 ID:SxR/Q8pJo
P「はあっ、き、消えた、いや、撮ったのか……?」ゼエゼエ

ウィー……ペラッ

P「……い、いない。これも、これも、どの写真にも何も写っていない!」ペラッペラッペラッ

P「じゃ、じゃああの骸骨は一体……幻覚だったのか……?」

「…………」

P「そ、そうだ晶葉! 晶葉ーっ! どこ行っちまったんだよっ!」キョロキョロ

P(居ない……消えてしまった……ほんの数メートルを歩いている間に晶葉が消えてしまった!)

「こっち、だよ……」

P「!!!」クルッ

P(姿は見えないが、居るッ……!)

「一緒ニ遊ボウ……?」

P「小梅、なのか……!?」


晶葉を消し去って(?)しまった異能、「小さな恋の密室事件」の能力とは!?

↓2 (ここまでの描写は気にしなくてOKです)
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 19:07:33.64 ID:DlNGdLaKo
対象の目に映る相手を骸骨やゾンビに錯覚させる
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 19:10:10.78 ID:JA5MPeKNO

上+人だけで無く人形など無機物もゾンビなどに錯覚可能
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 19:10:15.06 ID:/V1dOD0VO
誰もいない世界に連れ去ることができる
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/21(月) 19:37:31.62 ID:SxR/Q8pJ0
能力名:小さな恋の密室事件
能力:対象の目に映る相手(人だけでなく無機物も含む)を骸骨やゾンビなどに錯覚させる


P「はあっ、はあっ、小梅……なんだな!」

「……ウン、そうだよ?」

P「晶葉をどこへやったんだ! それにどうしてこんなことをする!?」

「そんなことより、一緒ニ遊ボウよ……」

P「なっ、そんなことってなあ────」

ビチャッ、ビチャビチャ……カタカタカタ……

骸骨「」ケタケタケタケタ

P「!?」

P(まただッ! 今度は一体ではない! 数は分からないがとにかく通路の前後から俺を挟み撃ちにしようとしているッ!)

ゾンビ「ヴゥ……ヴァアア……」

P(しかも骸骨だけじゃなくてゾンビみたいなのまで混じってやがるじゃねえかッ……苦手なんだよ、こういうの!)

P「くっ、『お散歩カメラ』ッ!」スッ

P(さっきの骸骨は撮れば消えた、だったら……!)

P「そらそらそらそらそらそらーッ!」パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

骸骨たち「」「」「」「」スゥ…

ゾンビども「」「」「」「」スゥ…
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/21(月) 20:03:04.80 ID:SxR/Q8pJ0
P「はは、どうだ! 『お散歩カメラ』の前に敵無し!」

「わあ、すごいね、その能力……」

P「そ、そうだ! だから観念して出てこい、小梅!」

「…………」

ゾロゾロゾロ……

P「っ、またなのか!?」

「まだまだ、始まったばっかり……」

P「同じことの繰り返しだ!」パシャパシャパシャパシャ

「」「」「」「」「」スゥ…

骸骨「」ケタケタケタケタ

ゾンビ「ヴォァ……」

「消しても、同じことのことの繰り返し、だよ……?」

P「くっ! 数が多すぎる……!」

「ふふ……」

P「なーんて言うと思ったか?」パシャリ

スゥ……

「! みんな、消えちゃった……」

P「別に一枚につき一人しか消せないなんて制限は無いんだぜ? 前と後ろ、二回シャッターを押すだけのことだ!」

「…………うしろ」

P「!?」クルッ

ゾンビ「ウゥ……ヴァア……」ピトッ

P「うわああああああっ!」パシャリ

ゾンビ「」スゥ

P(いっ、いつの間に接近したんだ!?)

トントン

P「!」

骸骨「カカカカアカアカカカカカカ」ケタケタケタケタ

P「────ッ!」パシャパシャパシャパシャ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/21(月) 20:34:11.60 ID:SxR/Q8pJ0
「……おもしろかった?」

P「面白いわけあるか! 心臓バクバクだよ!」

「ふふ、よかった……」

P「よくないっての……」

P(しかし、これじゃあ本当にキリがない。本体である小梅を見つけなくては……!)

P(そもそも小梅はどこから俺を見ているんだ? それにこの異能は……ゾンビや骸骨を出す能力?)

P(不意に晶葉が消えたことに俺はまったく気づかなかった。異能がただ単にゾンビたちを召喚するものだったら晶葉が消えた説明が付かない)

P(だとしたらまさか、「対象をゾンビや骸骨に変える」異能! ……いやいや、だったら俺をとっととゾンビでも骸骨にでも変えてしまえばいいじゃないか)

P(それに第一、小梅が攻撃を仕掛けてきた理由はいったい────)

「ねえ、考え、まとまった……?」

P「ま、まだ考え中だ! ちょっとタンマ!」

「じゃあもっと必死に考えて、もっと遊ぼうね……」

P「…………」

P(もしかすると小梅に攻撃の意図はなくて、単純に遊んで欲しいだけなのか? あーくそッ、わけわかんなくなってきたぞ!?)

P(とにかく本体だ、本体の位置さえ分かればいい……!)



選択肢

1.本体は天井に貼り付いているッ!

2.来た道を引き返せば必ず本体が居るッ!

3.本体はすぐ近くに居たッ!

4.土下座して見逃してもらえるように頼む


↓2
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 20:35:12.34 ID:/Dgjs/310
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 20:35:49.52 ID:JA5MPeKNO
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 20:53:54.54 ID:pZ3nGOy7O
あえての4だろそこは
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/21(月) 21:03:19.81 ID:SxR/Q8pJo
正解!


P「……すぐ近くに居るんだろう、小梅!」

「どうして……そう、思うの……?」

P「さっきから小梅は俺の一挙一動に反応しているじゃないか」

「それが……?」

P「ゾンビにビビったり、こうして考え込んでいたりなんてことは……この暗闇の中では、俺のすぐ近くに居なければ分からないはずだ!」

「……そうだね、私は、すぐ近くに居るよ……でも、見えないでしょ……?」

P(そうなんだよ……ライトで360見渡しても、小梅の姿はどこにも見えない)

P(「そこにいるはずなのに」居ないんだ!)

P「…………!」

「ねえ、もっと遊ぼう? いっぱい、いっぱいお化けたちに囲まれて……楽しい夜にしようよ」

ゾロゾロゾロ……

P「いいや、遊びはもう終わりだ!」スッ

「消しても、いっぱい出すよ。何十でも、何百、でも……」

P「だったら出せない状況にしてやるよ……『本体』ッ!」ジーッ

「……?」

P「……見つけたぞ」

「!?」

パシャリ!
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/21(月) 21:22:00.25 ID:SxR/Q8pJo
P「やっぱり『そこに居た』んだな」ペラッ

「ウソ……閉じ込められた……?」

P「もう小梅の真似をするのはやめろ、『あの子』」

あの子「あ……バレちゃった?」

P「そこにいるはずなのに見えないもの……それは幽霊だ。本体は小梅じゃなくてお前だったんだ」

あの子「でも……どうして私が見えたの?」

P「どうしてもこうしてもないよ。カメラのファインダーの向こうに居ると信じて目を凝らしただけだよ」

あの子「目を凝らしたら、見えたの?」

P「見ようとしないやつに幽霊は見えない。その逆」

あの子「そっか……じゃあ、私の負けだね……認めるよ」

P「結構結構。ってか顔初めて見たな……」

あの子「かわいいでしょ?」

P「あーかわいい。いいから早く異能を解除して、晶葉をどこへやったか教えるんだ」

あの子「……? もう力は使ってないよ」

P「え? ……もしかして、ここに落ちてる人形とかおもちゃがあの骸骨やらゾンビやらだったのか!?」

あの子「うん。錯覚させてただけ」

P(種が分かるとなんつーしょうもない能力……って)

P「じゃあこの散らばってる写真から晶葉が写ってるのを探さなきゃいけないのかよ!?」

あの子「頑張ってね♪」



あの子『小さな恋の密室事件』────再起可能
ちなみにこの力はあの子が元から使えるもので、正確には異能ではない……
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 21:44:44.72 ID:SxR/Q8pJo
続きはまた今度書きます
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 21:48:38.10 ID:DlNGdLaKo
おつ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/21(月) 21:52:03.81 ID:WQtRz13z0
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 08:44:02.54 ID:Px7nMMMZO
幻覚や錯覚って封印に対しては鬼札よな
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 09:52:40.20 ID:jjcqBlRso

……
………


P「すまんっ!」

晶葉「いや、別に謝ることはない。敵の攻撃だったんだから仕方ないさ」

あの子「敵って私のこと?」

P「お前は黙っとれい!」

晶葉「……どうした?」

P「あ、いやなんでもない、こっちの話……」

P(「お散歩カメラ」で閉じ込めた相手の声は本体である俺にしか届かないッ!)

晶葉「しかしその、『あの子』だったか。どうして私たちに攻撃を仕掛けてきたんだ?」

P「! そうだ、すっかり聞きそびれてた。答えろあの子!」

あの子「あの子ってどの子?」

P「お前以外に居るかァーッ!」

あの子「う、うるさいな君……ちょっとイタズラしてみただけだよ」

P「は?」

晶葉「何だって?」

P「……ちょっとイタズラしてみただけだそうだ」

晶葉「は?」

あの子「状況が状況だし? 面白いかなーなんて」

P「状況が状況だし、面白いと思ってやったらしい」

晶葉「…………」

P「……ペンある?」

晶葉「油性だぞ」

P「いいねぇ……」カキカキカキ

あの子「ちょっ、落書きするなー!」

P「ふんっ、お前はしばらく写真の中で反省してなさい」スッ
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 09:54:33.39 ID:jjcqBlRso
P「よし、先を急ごう。……ちなみに今何時だ?」

晶葉「19時57分。あと3分だな」

P「なんとか、ここを出るまでは『お散歩カメラ』をもたせたいが……」

スタスタ……

P「……光だ! 出口が近いぞ!」

晶葉「お、おい助手! 先走るな!」

タッタッタッ……スタッ

P「!!!」

美嘉・莉嘉「……………」

晶葉「どうした?」ヒョイッ

P「しっ! ……まだ気付かれてない、いける!」スッ

パシャリ!

P「危ない危ない、いきなり2対1になるところだったぜ」ペラッ

晶葉「出入口の前に居るとは……まるで番人だな」

P「ああ……おい美嘉、莉嘉?」

美嘉・莉嘉「…………」

P(なんだ? 呼び掛けても反応がない)

晶葉「! まずい、もう20時になる! その写真は捨てて早く外へ出るぞ!」

P「……お、おう!」パッ

タッタッタッ……ウィーン

ピカァァァッ! バタッ、バタッ

美嘉・莉嘉「…………」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 09:56:16.99 ID:jjcqBlRso


タッタッタッ……、スタッ

P「はあっ、はあっ、ここまで来れば大丈夫だろう」

晶葉「ああっ、追ってくる様子も、ない……」ハアッ

P「……、『お散歩カメラ』!」

シーン

晶葉「出ないか」

P「ああ。次に出会ったアイドルからコピー出来ればいいが……」

晶葉「そういえば『あの子』はどうなったんだ?」

P「……写真からは居なくなってるな。落書きだけそのままだ」ペラッ

ゾンビ「ヴヴォァ?」

P「うぎゃあ!?」

晶葉「!?」ビクッ

「また、遊ぼうね……」シュウゥゥ……

P(あ、あの幽霊〜ッ!)

晶葉「だ、大丈夫か? 助手」

P「ああ……一瞬晶葉が晶葉ゾンビに見えただけだ」

晶葉「そ、そうか。それで大丈夫というなら信じるぞ」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 10:00:58.86 ID:jjcqBlRso
スタスタ……

P(美嘉と莉嘉の様子は明らかにおかしかった。理性を失っているというよりも、意識を操られているような感じがあった)

P(もしかしたら、本当に番人として東棟の出入口を守らされていた可能性もある……)

P(でもいったい誰がそんなことを? 黒幕は本当に志希なのか?)

P(それにもし、そんな人を操る異能を誰かが持ってるとしたら、その子に勝てるのか俺……?)

P「……にしても、今日はやけに外が明るく感じないか?」

晶葉「言われてみればそう感じるが……さっきまで暗い場所に居たからだろうな」

P「そうか、そうだな。……今日は満月か」

晶葉「残念だがお月見ウサちゃんロボは調整中だ」

P「そうなのか? って、月見してる場合じゃないなんて分かってるよ」

「じゃあお花見する? プロデューサーさん♪」

P・晶葉「!!!」

相場夕美(以下、夕美)「でもその前に……たくさんお花を咲かせなきゃねっ」スタッ

P「夕美ッ……!」


夕美のお花をたくさん咲かせる(?)異能、「lilac time」の能力とは!?

↓2
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 10:55:51.53 ID:l5lWXJo6O
種を植え付けた相手に花を咲かせ操る
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 10:56:08.34 ID:eVD4WMUZ0
植物を操る能力
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 19:12:18.42 ID:jjcqBlRs0
シュルシュル……

P「こ、この音は!?」

晶葉「……じ、地面だ! 地中から何かが来るぞっ!」

ズトン!

P「これは!? ……植物の茎ッ!?」

P(アスファルトを突き破ってくるこのパワー……相当ヤバいぞ!)

夕美「捕まえちゃえっ!」

シュルル!

晶葉「!!」

P「晶葉ッ!」バッ

タッタッタッ……

晶葉「どうするつもりだ助手!?」

P「どうするって!? 逃げるんだよォーーッ!」

夕美「逃さないよ!」

ズトン!

P「ッ、こっちだ! 手を離すなよ晶葉!」

晶葉「あ、ああ!」

ズトン!

P「こっちもかよ!」クルッ

ズトン! ズトン!

P「クソッ!」クルッ

タッタッタッ……

夕美「……♪」スタスタ……
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 20:05:26.20 ID:jjcqBlRso
晶葉「……ま、待て助手! 止まるんだ!」

P「な、なんだよ!?」スタッ

晶葉「どうやら……私たちはまんまと誘導されたらしいぞ」

P「…………!? ここは中庭! いつの間にッ!?」

スタスタ……スタッ

夕美「そう、プロデューサーさんは私から逃げるどころか、逆に追い詰められたんだよ」

P「しまった……地中から出てくる茎を避けているうちにまんまと誘き寄せられたってことかよ……!」ズサッ

夕美「ここからはもう逃さないよ?」

シュルルル……

P「っ……」

夕美「隠しても仕方ないから教えてあげるね。私の『lilac time』は『植物を操る』能力! 植物が多いこの場所では……無敵かもしれないねっ」

P(シンプルであるがゆえに能力を隠す必要もなく、効果も強い……!)

P「晶葉……これはもしかして、絶体絶命ってやつか?」

晶葉「……うむ。だがつけ入る隙はあるはずだ」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 20:30:34.47 ID:jjcqBlRso
P「どういうことだ?」

晶葉「彼女は助手の能力を知らない。接近して異能をコピー出来れば────」

夕美「作戦会議の時間はあげないよっ!」スッ

シュルルル!

P「この茎を避けながら夕美に近づけってのか!?」タッタッタッ

晶葉「バラバラに動いて的を絞らせないようにするんだ!」タッタッタッ

夕美「どんな風に動いても、二つしかない的は外さないよ?」

ズドン! ズドン! シュルルル!

P「くっ!」

P(地中からだけじゃない、プランターもその辺の雑草も全部俺たちを狙ってくるッ!)

パシッ

P「!」

夕美「捕まえた♪」

P(クソっ、引っ張ってもちぎれない!)ジタバタ

晶葉「ぐっ……!」

P「晶葉!」

夕美「えーいっ!」

ギュルルル……
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 21:02:33.70 ID:jjcqBlRso
P「っ、このっ……!」

P(両手両足が植物の葉や茎で縛られ、大の字で宙に固定されたまま動けない!)

夕美「綺麗なお花が二つ咲いたねっ。どれどれ……」スタスタ

晶葉「……向こうから近づいてきてくれたぞ」

P「動けないんじゃどうしようも出来ないって……」

夕美「えっとー、花弁の数は……ひとつ、ふたつ、みっつ……」コショコショ

P「あひっ、く、くすぐったいってっ!」

夕美「あははっ。こんなに楽しい『お花見』初めてかもねっ」

P「お花見って俺たちは桜かっ!? 見られる方なのか!?」

夕美「ふふっ。……私の大好きなお花だよ、プロデューサーさん」

P(結局そういうことか……! 藍子といい、好きな人を拘束って考えはどうにかならないのか!?)

P「こうなったら……!」


選択肢(正解は二つ)
1.思う存分お花見させてやるよ!
2.夕美、好きだーーーっ!
3.なんとかしてくれ晶葉!
4.もう負けを認める

↓2
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 21:08:20.03 ID:mjL4/3qG0
4
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 21:08:24.06 ID:LA/j6sJjO
4
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 21:12:29.15 ID:wVtHouNxo
2
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 21:28:46.00 ID:jjcqBlRso
ハズレ


P「……分かった、分かったよ。もう負けだ。諦める」

晶葉「助手!?」

夕美「負け? 何言ってるの?」

P「いや、だからもう抵抗はしないってこと。はいはい負け負け!」

晶葉「……」

夕美「……『勝ち』も『負け』もないんだよ? だってこれは『戦い』じゃない」

P「なに……?」

夕美「プロデューサーさんが私の『lilac time』から逃れられないことは分かってたもん。言ってみれば、プロデューサーさんは最初から負けてるの」

P「…………」

夕美「『戦い』じゃなくて、私が一方的に『蹂躙』してるだけ。勘違いしたらダメだよっ」

P(なんつー言い草だ……)

夕美「それとも、負けを認めればこの拘束を解いてあげると思っちゃったのかな?」

P「……クソッ」


選択肢(正解は二つ)
1.思う存分お花見させてやるよ!
2.夕美、好きだーーーっ!
3.なんとかしてくれ晶葉!

↓2


ちなみにゲームオーバーとかは特に無いので、ハズレを選んでも戦闘終了時の時間経過が多くなるだけです。
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 21:30:23.02 ID:wVtHouNxo
2
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 21:30:31.86 ID:bcLAddDpO
1
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 22:26:02.34 ID:jjcqBlRso
正解!


P「あーそうかいそうかい。だったらもう好きにしなさい!」

夕美「好きにされることしか出来ないもんね?」

P「そうとも言う……」

晶葉「…………」

夕美「じゃあどうしようかな……そうだ!」

シュルルル……プチッ、プチッ

夕美「お花を飾ってあげるねっ」モゾモゾ

P(とにかく今は耐えることだ……そうすれば勝機は巡ってくる!)

夕美「……よし! どうかな? って、自分じゃ分からないよねっ」

P「頭にめちゃくちゃ花が乗ってるのは分かるよ……」

夕美「お花見だから桜をイメージしてみたんだ。写真撮るね♪」

パシャッ

夕美「一緒に映ってるのも」

パシャッ

P「じゃあ俺が夕美に抱きついてるところを撮るっていうのはどうかな?」

夕美「え〜っ!? そ、それは……恥ずかしいからダメ!」

P「チッ……」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/22(火) 22:49:14.47 ID:jjcqBlRso

……

夕美「はぁ〜っ、楽しい……次は何をしようかな」

P「ま、まだ続くのか……」

P(飾りつけ、写真撮影に留まらず花言葉クイズ、品種当て、挙げ句の果てには勝手に歌い出す……)

P(一体いつになったら夕美は満足するんだッ……!?)

夕美「あれっ? その顔、もしかして疲れちゃったのかな?」

P「そりゃあもう……晶葉なんてほら」

晶葉「…………」

夕美「寝てるのかな?」

晶葉「起きてるぞっ! ……この姿勢は大分辛いが」

夕美「そっか。私もちょっと疲れちゃったし……もう終わりにしてあげるねっ」

P「! じゃあ────」

シュルルル!

P・晶葉「!?」

P(な、なんだ!? 俺と晶葉をどこかへ動かそうとしているッ!?)

夕美「あの辺りがいいかな?」スッ

シュルルル……ドサッ、ドサッ!

P「花壇の上ッ!? どういうつもりだ夕美!」

夕美「……お花は実をつけて、枯れるときにまた種を地面に埋めるんだ」

シュルルルッ! グググッ……

P「な……!?」

晶葉「これは……私たちを生き埋めにするつもりなのか!?」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/22(火) 23:01:51.98 ID:jjcqBlRso
P「お、おい晶葉ッ! アイドルたちは理性を失って欲望のまま動いているって、確かにそう言ったよなッ!?」

晶葉「あ、ああっ!」

グググッ……ズボッ

P「だったら、夕美は俺たちを地面の中に埋めたがってるってことかよ、おい!」

晶葉「わ、分からない! もしかすると、私たちを本当に花にしたと信じこんでいるのかもしれないぞ……っ」

P「んなわけあるかーっ! 明らかに、明らかに俺たちを『倒す』もしくは『殺す』つもりで攻撃しているじゃないかッ!」

夕美「殺したりしないよっ! 種からまたお花が咲くんだから」

グググッ……

P(まずい、もう半分埋まって来ている! 止めなくては……!)ジタバタ

夕美「抵抗しないんじゃなかったのかな? しても無意味だけどねっ」

P「ハアッ、く、クソッ……夕美!」

夕美「?」

P「埋める場所は本当にここで良かったのか!」

夕美「……どうして?」

P「夕美の大好きな花がたくさん潰れてるぞッ……俺と晶葉の下で!」

夕美「!!」スッ

シュルルル……バッ
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/22(火) 23:14:39.87 ID:jjcqBlRso
タッタッタッ……

夕美「そんな、こんなに……ううっ、私……」ドサッ

P(慌てて俺と晶葉を移動させたうえに、植物の拘束も緩んだ……そして)

P「動揺している……自分のやったことが信じられないといった様子で……」

晶葉「何か別の『原因』があるのかもしれない。アイドルの正気を失わせている原因が……」

P「ああ……だが、今やるべきことは一つ!」

スタスタ……ダキッ

夕美「ひゃっ!? えっ、なっ、ちょっと、プロデューサーさん!?」

P「動くな!」

夕美「は、はいっ!?」

P「……10秒! そして『解毒剤』!」スッ

夕美「んんっ!?」

ゴクッ……パタッ

P「……飲ませると気絶するのか? これ」

晶葉「即効性だからな。多少体に負荷がかかる」

P「そうか。……手強い相手だった、『lilac time』!」

シュルルル……

P「潰れた花を元通りにすることは出来ないが、花はまた咲かせることが出来る。夕美なら育てられるよ……」



相葉夕美「lilac time」────再起可能
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 23:16:02.75 ID:jjcqBlRso
今日はここまでです
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 23:47:35.56 ID:PHjHxkISo
おつ
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 16:02:29.57 ID:p5k2Pt8bo
PM8:30

P「……っし、こんなもんだろう。行こうか」

晶葉「何だ? その腕に巻き付けている蔦は」

P「『lilac time』は植物を操る能力。だからこう使うんだよ」シュルルル

晶葉「なるほど、私たちがされたように相手を拘束するというわけだな」

P「ああ、他にも草花や木の枝をちょっとばかり集めてたんだ。植物が無くちゃ、この異能はまったく使えないからな」

晶葉「そうだな……」ガサゴソ

P「なんだ、どうした?」

晶葉「いや、なんでもない。西棟へ向かうぞ」

P「……? ああ」

スタスタ……
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 16:05:24.24 ID:p5k2Pt8bo
西棟 一階

ウィーン……スタスタ

美波「あっ、おはようございます! プロデューサーさん」

P「! 美波……」

P(待ち伏せ、いや、東棟に居た美嘉と莉嘉のような門番……!?)

美波「どうしたんですか? そんな幽霊を見たようなビックリした表情をして」

P「はは、なんだよその例えは……でも俺は幽霊を見たってもう驚かないぞ?」

美波「あれ、プロデューサーさん怖いの結構苦手じゃありませんでしたか?」

P「いや、まあ、そうなんだけど……」スタッ

P(なんだ……まさか今の状況をまったく分かっていない部外者なのか……?)

晶葉「…………」スタ、スタッ

美波「……『この先』に進むむつもりですか? 『9階』に」

P「!」

美波「既に知っていますよ。プロデューサーさんが『私たち』を止めようとしていること」

晶葉「助手っ、やはり彼女も異能力者だ! 先手を取れ!」

P「あ、ああ────」

美波「遅いッ!」


名前がカッコいい(?)美波の異能、「ヴィーナスシンドローム」の能力とは!?

↓2
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 16:09:52.12 ID:cBX7USblo
ksk
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 16:09:54.72 ID:RTyCBAZGo
抱きついた相手の性欲を増大させを理性を削る(オンオフ不可)。10秒も抱きつけば(・抱きつかれれば)理性のない性欲だけで動くケダモノに
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 16:10:21.28 ID:la1q/rnKO
超強力な魅了(複数対象可)
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 16:29:44.84 ID:p5k2Pt8bo
ダキッ

P「んなっ!?」

美波「プロデューサーさん……」ボソッ

P「!!」

P(な、なんだッ!? 何か変な、クラクラした感じが────)

晶葉「助手っ! 離れるんだ!」

P「ッ!?」バッ

美波「っと……あと数秒だったのに」

P「はあっ、はあっ、なんだ、これはッ……!?」

晶葉「どうした!?」

P「体が熱いような、フワフワしたような、とにかく、これは……っ」

美波「……ふふっ」スタスタ

P「み、美波っ……」

晶葉「接近されているぞっ! もう一度抱きつかれる!」

P「くっ……『lilac time』ッ!」

シュルルル……バシッ

美波「やっ!」

P「ッ……! みな、みっ……!」スタ、スタ……

美波「そう、そのまま来ていいんですよ、プロデューサーさん……」

P「はあっ、ハアッ……」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 17:01:22.13 ID:p5k2Pt8b0
晶葉「待て助手! 危険だ! 迂闊に近づくな!」

P「危険だからこそ確かめる……コピーすればどんな異能かは、分かる……」

晶葉「いやダメだ! 接近するにしても腕や足をしっかりと拘束してからにするんだ! 腰を縛っただけの今の状態ではまた『抱きつかれる』ぞ!」

P「…………」スタ、スタ……

美波「……」ニヤッ

晶葉「助手っ……!」

P(なんだ……頭では晶葉が言ったことを理解出来ているのに、体が言うことを聞かない……!)

スタ、スタ……

P(美波を抱きしめたい、美波に抱きしめられたい、それで、そのまま────)

スタッ

P「! 晶葉、何をっ……」

晶葉「私が解毒剤を飲ませる。この異能をコピーする必要はない」

P「なんだと……!」

美波「それはダメだよ、晶葉ちゃん」

晶葉「!」

ダキッ

P「晶葉ッ! このっ────」

晶葉「今だ! 今のうちに解毒剤を飲ませるんだっ!」

P「なっ……」

美波「動かないでくださいプロデューサーさん。でないと……」ギュッ

晶葉「ぁ────、っ、は、早くっ……!」

P(クソッ、どうすれば……!)


選択肢
1.解毒剤だッ! そうするべきなんだ!
2.美波の異能をコピーするッ!
3.黙って静観する

↓2
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 17:02:24.97 ID:gi/OXmk5o
2
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 17:02:35.11 ID:cBX7USblo
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 17:07:41.16 ID:40GS4yWno
2
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 17:24:35.86 ID:p5k2Pt8b0
P「くっ……!」タッタッタッ

晶葉「助手っ……何を……!」

P「『お願い!シンデレラ』でコピーする能力の数に制限は無いッ!」ダキッ

美波「やっ、まだプロデューサーさんの番じゃないですよっ!」

P「『lilac time』ッ!」シュルルッ

美波「!?」パッ

晶葉「っ……」ドサッ

P「俺は美波を抱き締める、だが美波に俺は抱き締めさせない!」

美波「くっ……!」

P「10秒だッ! 続いて解毒剤を飲ませるッ!」スッ

美波「そんなの、絶対に飲まな────」

ズキュウウウウウン!

美波「んぅっ!? っく……」ゴクッ

P「っ……はあっ、飲ませたぞ……」

美波「ぷ、ぷろでゅーさーさん、反則、ですっ……」パタッ



新田美波「ヴィーナスシンドローム」────再起可能
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 17:46:52.71 ID:p5k2Pt8b0
P(き、キスしてしまった……いや仕方ない! これは勝つために仕方なかったんだ!)

P(そうだ、この「ヴィーナスシンドローム」の能力的にもこれは仕方のないことで────)

晶葉「……」スタッ

P「晶葉! ……あ、晶葉?」

晶葉「…………」スタ、スタ……

P(晶葉も美波に抱きつかれていた! しかも明らかに10秒以上ッ! つまり今の晶葉は、理性を失って性欲だけで動くケダモノということに────)

ダキッ

晶葉「身体が、熱いんだ……どうすればいい……?」

P「どどっ、どどどどどうすれいいって!?」

P(こ、これは知らないのか!? 知らないから聞いているのか!?)

P「あ、晶葉、こういうときはだな、心を落ち着かせて冷静になればいいんだ。例えばおばあちゃんの顔を思い浮かべるとか……」

晶葉「…………」パチパチ

P「……晶葉?」

晶葉「ひっ、やあああああああっ!?」ボスッ

P「うおおっ!?」ドサッ

P(こっ、これは押し倒されたってことになるのかッ……!?)

晶葉「な、なんだ……助手がいきなりゾンビに……それより、私は……」

P「……ん?」

『じゃぁ〜ね〜』スウッ……

P「『あの子』ッ! あの野郎また────、いや、ここは感謝しておくべきか……」

晶葉「……じょ、助手、わ、私はいったい、何をしようとしたんだ……?」プルプル

P「……どっちにしてもこりゃ地獄だな」

P(「ヴィーナスシンドローム」……倒してからが一番厄介な能力じゃないかっ!)
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 18:03:09.50 ID:p5k2Pt8b0
PM8:40

晶葉「…………」

P「……まあ、その、なんだ。気にせず行こうぜ。うん」

晶葉「……ああ」

P(しかし本当に厄介な能力だ……オンオフが利かない以上は「お願い!シンデレラ」を使うとき必ず一緒に発動してしまう)

P(まあ9時まであと20分ほどだし、これ以上無理に異能をコピーしなければいい話ではあるが……)

晶葉「……9階まではエレベータを使うか?」

P「ん、ああそうだな、どうしよう……」

晶葉「エレベーターを使えばもちろん早くたどり着くが、黒幕が俺たちの存在を認知している以上は罠を張ってある可能性も高いと言えるな」

P「かといって階段はな……」

P(西棟の建物は面倒な構造になっており、例えば三階に行こうと思っても一階の階段から直接は上がれず、二階まで上がった後通路の反対側まで歩かなければいけない)

P(つまり建物の端と端を行ったり来たりするハメになる。移動距離も長いうえ、アイドルに出会う確率ももちろん高いだろう)

晶葉「どちらにしよ、戦闘は避けられないだろう。助手が決めてくれ」

P「うーん……」

選択肢
1.リスクを考えて階段で一階ずつ上がる
2.罠があるのを承知でエレベーターに乗る

↓2
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 18:06:31.99 ID:lg4NJiIp0
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 18:12:29.24 ID:prXiDO3So
1
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 19:14:51.18 ID:p5k2Pt8bo
P「……やっぱりエレベーターは駄目だ。階段で一階ずつ上がろう」

晶葉「うむ、そうか。では急ごう」

スタスタ……

P「ここから階を一つ上がるごとに戦闘って可能性もあるんだよな」

晶葉「一階あたり一人ならまだいいだろう。集団で待ち構えてるかもしれないぞ」

P「確かに……さっき美波が言ってたことからして、『黒幕』は全員でないにしろ、何人かのアイドルと協力していることは確かだ」

晶葉「ああ……この異変は事故ではなく、何者かが故意に起こしたものだったということだな」

P「そして、そんなことが出来る『黒幕』は志希である可能性が今のところ高い、と」

晶葉「しかし、アイドルを異能力者にする必要があったんだろうな……」

P「……それは黒幕に聞いてみなきゃ分からんよ」

晶葉「…………」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 19:57:51.03 ID:p5k2Pt8bo
二階

晶葉「東棟のように暗くはない、か」

スタスタ……

P「来るなら来い……でも不意討ちするなよ、正々堂々来い……」

晶葉「……」ガサゴソ

P「どうした? 晶葉」

晶葉「いや、実はだな────」

「ボクが正々堂々来てあげましたよ!」

P・晶葉「!!!」

輿水幸子(以下、幸子)「フフーン! プロデューサーさん、今日もボクはカワイイですか?」

P「お、おう、可愛いぞ幸子。つかどっから出てきた?」

幸子「人を虫みたいに言わないでください! そこのお手洗いに入っていたんです!」

P「そ、そうか。……ここ通ってもいい?」

幸子「……? いいですよ、どうしてボクにそんなことを聞くんですか?」

P「おい晶葉、もしかするとこれは……」

晶葉「さっきもそのパターンで先手を取られただろう! たとえ相手が無能力者でもとりあえずこちらから攻撃するんだ!」

P「いや、さすがにそれはちょっと……」

幸子「……ただし! その前に────」

晶葉「ほらみろ! 敵だ! 異能を出して────」

幸子「ボクのことをたくさん褒めてからにしてください! さあ、早く!」

晶葉「……来ない」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 19:58:51.65 ID:p5k2Pt8bo
幸子「さっきから晶葉さんは何を言ってるんです? 異能? おいしいんですかそれ?」

晶葉「古典的なボケを……」

P「……幸子ォ!」ギュッ

幸子「な、なんですかいきなり手を取って!?」

P「良かった……幸子みたいな子が居て本当に良かった……」

幸子「は、はぁ……」

P「よし! 褒めて欲しいっていうならいくらでも褒めてやる! 幸子カワイイ!」

幸子「フフーン! それでいいんです!」

晶葉「おい助手、無関係のアイドルに構っている時間は────」

P「幸子カワイイ! 可愛いぞ幸子!」

幸子「そうです! ボクは存在そのものがカワイイ! ボクが居てプロデューサーさんは幸せですよね」

P「幸せ! めっちゃくちゃ幸せ! 幸子の名に偽り無し!」

幸子「もっとです! もっとボクを褒めてください!」

P「カワイイプリティーキュート最高! 広辞苑に載る日も近い!」

幸子「もっと……もっともっともっともっと!」

晶葉「……! ま、まさか!?」


幸子カワイイ(!?)異能、「To my darling…」の能力とは!?

↓2
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 20:03:40.56 ID:W2JRprhio
動物と心を通わす程度の能力
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 20:04:24.74 ID:u7jnFENMO
カワイイと褒めるほど幸運になる
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 20:04:34.57 ID:T+69CSXD0
カワイイといわれると身体能力アップ、ただし頻尿になる
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 20:47:26.38 ID:p5k2Pt8bo
P「も、もっとか……ちょっと疲れちゃったかな……」ゼエゼエ

幸子「だらしないですね、それでも男ですか!」

P「いやね、ここに来るまで俺と晶葉がいったいどれだけ苦労したと……」

幸子「そんなことより! もっともーっと、いつまでもボクを褒めてください! ボクはカワイイ!」

P「分かった分かった。カワイイ! はいカワイイ!」

幸子「そうです、ボクはカワイイ、ボクはカワイイ……!」

晶葉「……助手!」スッ

P「なっ、なんだよ晶葉」

晶葉「おそらく幸子も異能力者だ。理性を失って、『自分を褒めて欲しい』、『認めてもらいたい』という欲望のまま行動しているんだよ」

P「何……!?」

晶葉「試しに可愛くないとか、何か否定的な言葉を言ってみればいい」

P「な、なんだか気が引けるが……幸子!」

幸子「ボクはボクだからカワイイ、カワイイボクだからカワイイ……、はい?」

P「幸子、カワイクナイ!」

幸子「!?!!?」ズガガーン
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 20:48:22.68 ID:p5k2Pt8bo
幸子「こ、このボクがッ! 可愛くないっていうんですかッ!?」

P「あ、ああそうだね!」

幸子「なんですと……プロデューサーさん……言ってはいけないことを言ってしまいましたね!」

晶葉「来るぞ!」

P「……って、おい! これは『避けられた戦闘』ってヤツじゃないのか!?」

幸子「こうなったら逃がしません! プロデューサーさんがボクのことを褒めて褒めて褒めちぎるまで絶対に逃がしません!」

P「お、おう。……それで異能は?」

幸子「だからその異能ってなんですか! 伊能さんですか! ボクよりカワイイんですか!?」

P「いや、普通の人間には無い特別な力のことだよ……」

幸子「……あ、もしかしてボクの『To my darling…』のことを言ってたんですか?」

P「そうそれ! ずっと待ってたんだよッ! どんな能力だ!?」

幸子「『カワイイと褒めるほど幸運になる』能力! ボクは異能までカワイイ! 」

P「は?」

幸子「あ、またラッキーになっちゃいましたね。名は体を表す、幸子の幸は幸運の幸です!」

P「……おい晶葉、これは本当に敵じゃあなさそうだぞ」

晶葉「そ、そのようだな……」

P(……)

選択肢
1.野放しにすると後々敵になるかもしれない。一応異能をコピーして解毒剤を飲ませる
2.無害そうなので仲間にしてやらんでもない
3.もうほっといて先に進む

↓2
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 20:53:00.47 ID:40GS4yWno
2
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 20:53:31.80 ID:Mi4+7s7J0
2
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 20:53:38.61 ID:T+69CSXD0
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 21:58:26.56 ID:p5k2Pt8bo
P「……まあ、戦う必要が無いならそれでいいよな」

晶葉「なら解毒剤を飲ませるか?」

P「その必要もない。幸子ー、ほら、行くぞ」

幸子「はい? どこに行くんですか?」

P「俺たちは今9階を目指している。ついてくるならいくらでも幸子を褒めてちぎってやるよ!」

幸子「本当ですね!? もう可愛くないなんて言わないですよね!?」

P「あんなの嘘嘘、本当はみんな幸子のことが大好きだよ」

幸子「み、みんな? どこからみなさんの話に……? まあいいですけど、事実ですから!」

晶葉「助手、いいのか? もしかすると敵になるかもしれないんだぞ」

P「敵になったとしてもあの能力なら簡単に勝てるよ。それに味方にしておけば幸運が味方して、敵を勝手に倒したりしてくれるかもしれないしな」

晶葉「……助手が決めたなら構わないが」

P「なんだ〜? 二人パーティーじゃなくなってちょっと残念か?」

晶葉「そんなわけないだろう!」ムスッ

P「お、おい、怒るなよ!」スタスタ

幸子「ちょっと! ボクをおいてけぼりにしないでください! 一歩につき1カワイイで進むんです!」スタスタ


輿水幸子「To my darling…」が仲間になった!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 21:59:29.39 ID:p5k2Pt8bo
PM8:50 三階

幸子「ふむふむ、なるほど……つまりボクはカワイイということですね!」

P「違うわ! この事件を起こした黒幕を探しに9階にある志希の部屋を目指しているって言ってるんんだよ!」

晶葉「理性を失っているんだ。真面目に話すだけ損だと思うぞ」

P「ああ、そうか……いつもとあんまり変わらないようにも見えるんだけど」

幸子「24時間365日ボクはカワイイですから! ですよね?」

P「オーケー。幸子はカワイイよ」

幸子「はい!」

P(しっかし自画自賛しまくってるけど本当に段々幸運になってるのか? さっきからラッキーの一つも起きないが……)

P「……あれ、もう階段か」

晶葉「この階に敵は居なかったようだな」

幸子「ボクのおかげですね」

P「……そうなのか?」

スタスタ……
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 22:01:50.14 ID:p5k2Pt8bo
四階

スタスタ……

P「なあ、こうして一階ずつ進んでいるわけだし、やっぱり部屋を一つ一つ調べた方がいいんじゃないか?」

晶葉「その意見には反対だ。黒幕が私に気づいている以上、ただ進んでいるだけで敵はやって来る。それに加えて余計な戦闘をしている余裕はないだろう」

P「まあ、な」

晶葉「美波も私たちが『9階』に行くことを強調していた。まずはそこへ行くべきだ」

P「……そうだな」

幸子「そういえばどうして階段なんです? 9階に行くなら、エレベーターを使えばいいじゃないですか」

P「いや、エレベーターは罠がありそうな感じだからさ……」

幸子「罠? 何言ってるんですか?」

P「いや、近道に罠が張ってあるなんてありがちだろ?」

幸子「ふーん、そうですねえ……だったら」タッタッタッ

P「お、おい! 幸子!?」

幸子「ボクが確かめてきてあげます!」ポチッ

ガチャン、ウィー……

P「お、おいおい、行っちまったぞ……」

晶葉「…………」

P(エレベーターの位置は9階を指し、そしてしばらくするとまたここへと戻ってきた……)

チーン、ウィーン

P「幸子?」

「…………」

P「!! さ、幸子が居ない! エレベーターが無人で下りてきたッ!?」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 22:04:05.21 ID:p5k2Pt8bo
晶葉「やはり罠だったか!」

P「クソッ、幸子めとんだアンラッキーを運んできやがったな!」スタスタ

晶葉「乗るのか!? 乗れば確実に敵の攻撃を受けるぞ!」

P「どの道戦うならエレベーターの中でで戦ってやる! それにアイドルを見捨てたらプロデューサー失格だ!」

晶葉「くっ、仕方ないな……!」

P「行き先は9階ッ!」ポチッ

ガシャン、ウィーン……

P(さあ、いつ仕掛けてくる……!)

ガタッ、ガタガタ!

P「うおっ、ゆ、揺れているッ! まだ5階だぞッ!?」

晶葉「っ!?」フラッ

P「晶葉! ……大丈夫か?」ダキッ

晶葉「あ、ああ。……ッ! 離してくれ!」バッ

P「えっ? あ……『ヴィーナスシンドローム』! やっちまった……!」

晶葉「…………。いや、少しくらくらするだけだ。突き飛ばしてすまなかった」

P「そうか、良かった……」

晶葉「もうすぐ9時になる。戦闘途中で異能が使えなくなるのを覚悟した方がいいぞ」

P「……ああ」

……ガチャン! チーン

P「止まった……何階だ?」

晶葉「どの階も指していない……!?」

ウィーン……

P「扉が勝手に……!」


「ようこそプロデューサーさん。私の『Hotel Moonside』へ」


幸子が運んできたアンラッキー(?)速水奏の異能、『Hotel Moonside』の能力とは!?


↓2(ここまでの描写は無視してもOKです)
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 22:08:03.69 ID:67OhxBpJo
一定の範囲を無重力状態にする
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 22:08:25.15 ID:lg4NJiIp0
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/23(水) 22:08:41.36 ID:T+69CSXD0
キスした相手を操る
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 22:12:33.82 ID:1vaCgzyD0
キス(顔ならどこでもOK)した生物をほんの数十秒間だけ操る
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 23:48:33.02 ID:p5k2Pt8bo
P「奏か!」

奏「ええ。早くこっちへいらっしゃい、プロデューサーさん」

P(エレベーターの外はホテルの一室のような部屋になっている……)

P「…………」ポチッ、ポチッポチッ

奏「あはは、ダメダメ。『閉』も『開』も利かないわ、どのみちこっちへ来るしかないの」

P「そうかよ……だったら先手必勝! 『lilac time』!」シュルルル

奏「あら。いつになく乱暴なのね」スタッ

ギュウウウン

P「!?」

P(な、なんだ!? 奏が宙に浮いているッ!?)

奏「驚いた? あなたの攻撃はここまで届くかしら」

P「舐めるなよ!」スッ

奏「薔薇? それをどうするのかしら」

P「プレゼントだッ! 綺麗な薔薇にはトゲがあるってね!」シュシュシュッ

奏「それって、私のこと? 」クスクス

ギュウウン……スタッ

P「!」

P(着地して避けたか。しかしなんだ、この動きは……!?)

奏「マジックショーはもう終わり? それなら早く、こっちへ来て」

P「ま、まだ!」スッ

P(今度は木の枝を成長させて────)

……ギュウウン

P「!」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 23:49:49.13 ID:p5k2Pt8bo
晶葉「こっ、これは……!」

P「身体が浮いたッ!? 足に少し力を込めただけなのにッ!?」ブンブン

奏「あははっ、マジック勝負は私の勝ちのようね」

P(くっ、思うように動けない……!)

晶葉「この感覚は……いわゆる『無重力』! それが彼女の異能か!」

奏「正解。私の『Hotel Moonside』は一定の範囲内を無重力にする。どう? 宇宙に行ったような体験でしょ?」

P「はは、こいつは面白いじゃないか……ッ」

P(クソッ、思うように動けない!)

晶葉「助手! 足をこちらに向けるんだ! 私は手すりに掴まる!」

P「そうか、足の裏を合わせて蹴ればッ!」スッ

晶葉「いくぞ……っ!」ゲシッ

フワァ〜ン

P(このまま近づいて「ヴィーナスシンドローム」でケリを着ける!)スイー

奏「やっとエレベーターを出てくれたわね。でもゆっくり近づくのを待ってたんじゃ時間がもったいないし……」スッ

ギュウウン……

P「いいっ!?」ビターン

奏「あっ、ごめんなさい。能力を解いちゃった」クスクス

P「っの……! 『lilac time』!」シュルルルッ!

奏「!?」

P(よし、捕まえた……!)

……カチッ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 23:50:51.37 ID:p5k2Pt8bo
P「!」シュゥゥン……

P(こ、これは……まさか……)

奏「んっ……激しいかと思ったら、意外に優しい攻撃ね」プチッ,プチッ

P(9時になってしまったッ! これでもう「lilac time」も「ヴィーナスシンドローム」も使えない!)

晶葉「助手っ! 彼女が油断しているうちに近づいてコピーするんだ!」

P「それしかないッ……!」タッタッタッ

奏「油断? 言ってくれるわね。でも違うわ」スッ

ギュウウン

奏「これは『余裕』っていうのよ」スタッ

P「くっ……! 自分の周りを無重力にして空中へ逃げたか! しかし!」ダッ

奏「ベッドを足場にして跳んでくるつもり? でも、無意味よ」ギュウウン

P(跳ぶ直前に無重力の範囲を広げた!?)

P「くっ、届かないのか!?」

奏「大丈夫。ゆっくりでも私のところへ確実に近づいているわ。あと少し、もう少しよ」クスクス

P「このッ……!」

奏「ほら、手を目一杯伸ばして……あと数センチで指先が触れそう。でも、ダメっ♪」スッ

P「うわあっ!?」ビターン!
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 23:52:00.46 ID:p5k2Pt8bo
P「はあっ、く、クソ……!」

奏「悔しい?」

P「痛いんだよ! ここまで4,5人と戦ったがこんなに物理的ダメージを喰らったのは初めてだッ!」

奏「ふふっ、そう。じゃあ今までの相手は生ぬるかったのね」

P「何を……!」

奏「私の『Hotel Moonside』に死角はない。プロデューサーさんの攻撃は私に届かないし、私はその気になればいつでもプロデューサーさんを倒すことが出来る」

P「……そういうセリフを吐く奴に限って、情けなく負けるってことを教えてやるよ!」

奏「ちょっとからかったらこれだもの。……だからやめられないんだけど」

P「行くぞ!」


選択肢(2つ正解)
1.無重力ということは動きが鈍いということッ!
2.晶葉、一緒に戦うぞ!
3.無重力にするだけの能力で本当に俺を倒せるのか?
4.……パンツ見えてるぞ?
5.そういえば幸子は?

↓2
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 23:52:50.07 ID:e6KPvg+wO
5
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 23:53:12.33 ID:lg4NJiIp0
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