モバP「アイドルたちが異能力者になったから安価でなんとかしろって!?」

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 23:48:33.02 ID:p5k2Pt8bo
P「奏か!」

奏「ええ。早くこっちへいらっしゃい、プロデューサーさん」

P(エレベーターの外はホテルの一室のような部屋になっている……)

P「…………」ポチッ、ポチッポチッ

奏「あはは、ダメダメ。『閉』も『開』も利かないわ、どのみちこっちへ来るしかないの」

P「そうかよ……だったら先手必勝! 『lilac time』!」シュルルル

奏「あら。いつになく乱暴なのね」スタッ

ギュウウウン

P「!?」

P(な、なんだ!? 奏が宙に浮いているッ!?)

奏「驚いた? あなたの攻撃はここまで届くかしら」

P「舐めるなよ!」スッ

奏「薔薇? それをどうするのかしら」

P「プレゼントだッ! 綺麗な薔薇にはトゲがあるってね!」シュシュシュッ

奏「それって、私のこと? 」クスクス

ギュウウン……スタッ

P「!」

P(着地して避けたか。しかしなんだ、この動きは……!?)

奏「マジックショーはもう終わり? それなら早く、こっちへ来て」

P「ま、まだ!」スッ

P(今度は木の枝を成長させて────)

……ギュウウン

P「!」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 23:49:49.13 ID:p5k2Pt8bo
晶葉「こっ、これは……!」

P「身体が浮いたッ!? 足に少し力を込めただけなのにッ!?」ブンブン

奏「あははっ、マジック勝負は私の勝ちのようね」

P(くっ、思うように動けない……!)

晶葉「この感覚は……いわゆる『無重力』! それが彼女の異能か!」

奏「正解。私の『Hotel Moonside』は一定の範囲内を無重力にする。どう? 宇宙に行ったような体験でしょ?」

P「はは、こいつは面白いじゃないか……ッ」

P(クソッ、思うように動けない!)

晶葉「助手! 足をこちらに向けるんだ! 私は手すりに掴まる!」

P「そうか、足の裏を合わせて蹴ればッ!」スッ

晶葉「いくぞ……っ!」ゲシッ

フワァ〜ン

P(このまま近づいて「ヴィーナスシンドローム」でケリを着ける!)スイー

奏「やっとエレベーターを出てくれたわね。でもゆっくり近づくのを待ってたんじゃ時間がもったいないし……」スッ

ギュウウン……

P「いいっ!?」ビターン

奏「あっ、ごめんなさい。能力を解いちゃった」クスクス

P「っの……! 『lilac time』!」シュルルルッ!

奏「!?」

P(よし、捕まえた……!)

……カチッ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 23:50:51.37 ID:p5k2Pt8bo
P「!」シュゥゥン……

P(こ、これは……まさか……)

奏「んっ……激しいかと思ったら、意外に優しい攻撃ね」プチッ,プチッ

P(9時になってしまったッ! これでもう「lilac time」も「ヴィーナスシンドローム」も使えない!)

晶葉「助手っ! 彼女が油断しているうちに近づいてコピーするんだ!」

P「それしかないッ……!」タッタッタッ

奏「油断? 言ってくれるわね。でも違うわ」スッ

ギュウウン

奏「これは『余裕』っていうのよ」スタッ

P「くっ……! 自分の周りを無重力にして空中へ逃げたか! しかし!」ダッ

奏「ベッドを足場にして跳んでくるつもり? でも、無意味よ」ギュウウン

P(跳ぶ直前に無重力の範囲を広げた!?)

P「くっ、届かないのか!?」

奏「大丈夫。ゆっくりでも私のところへ確実に近づいているわ。あと少し、もう少しよ」クスクス

P「このッ……!」

奏「ほら、手を目一杯伸ばして……あと数センチで指先が触れそう。でも、ダメっ♪」スッ

P「うわあっ!?」ビターン!
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/23(水) 23:52:00.46 ID:p5k2Pt8bo
P「はあっ、く、クソ……!」

奏「悔しい?」

P「痛いんだよ! ここまで4,5人と戦ったがこんなに物理的ダメージを喰らったのは初めてだッ!」

奏「ふふっ、そう。じゃあ今までの相手は生ぬるかったのね」

P「何を……!」

奏「私の『Hotel Moonside』に死角はない。プロデューサーさんの攻撃は私に届かないし、私はその気になればいつでもプロデューサーさんを倒すことが出来る」

P「……そういうセリフを吐く奴に限って、情けなく負けるってことを教えてやるよ!」

奏「ちょっとからかったらこれだもの。……だからやめられないんだけど」

P「行くぞ!」


選択肢(2つ正解)
1.無重力ということは動きが鈍いということッ!
2.晶葉、一緒に戦うぞ!
3.無重力にするだけの能力で本当に俺を倒せるのか?
4.……パンツ見えてるぞ?
5.そういえば幸子は?

↓2
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 23:52:50.07 ID:e6KPvg+wO
5
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 23:53:12.33 ID:lg4NJiIp0
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 23:53:18.04 ID:3Qss71nDO
4
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 23:53:50.23 ID:lg4NJiIp0
あっ連投がダメなら安価下で
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 23:54:14.09 ID:40GS4yWno
5
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 00:00:35.57 ID:D6J9/fFso
特に連取制限する必要もないと思うので>>107を使います
続きはまた今度
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 00:03:09.35 ID:zGffvExqo
おつ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/24(木) 10:13:11.23 ID:D6J9/fFs0
ハズレ


P(いや、ちょっと待てよ。そういえば────)

奏「あら、どうしたの? やっぱり怖気付いちゃったのかしら」

P「違う! ……お前、幸子はどこへやった?」

奏「ああ、幸子ちゃん。あなたたちを誘い出すのにちょうど良かったから、先にここへ連れて来たの。そっちのベットを見て」

P「ん?」チラッ

幸子「ボクはカワイイ……そうなんです……」zzz

P「ね、寝てる……」

奏「持ち上げてみて」

P「お、おう……?」スッ

ズウゥゥゥン

幸子「zzz……」プカー……

P「む、無重力幸子……」

幸子「重力が無くても、ボクはカワイイ……」zzz

P(だ、ダメだこりゃ。何か幸運が起きてもしかしたら奏を倒してくれるかもと思ったが……)

奏「もういい? それより早く、続きをしましょう」

P「…………」




選択肢(2つ正解)
1.無重力ということは動きが鈍いということッ!
2.晶葉、一緒に戦うぞ!
3.無重力にするだけの能力で本当に俺を倒せるのか?
4.……パンツ見えてるぞ?


↓2
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 10:17:31.30 ID:o0/X/w4Co
ksk
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 10:17:52.23 ID:1a7RN847o
4
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 12:11:00.73 ID:h6slXZ02O
暗琉天破をここまで使いこなすとは・・・
奏、恐ろしい子
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/24(木) 20:25:29.52 ID:D6J9/fFso
正解!


P(「お願い!シンデレラ」を使うには、俺が奏のところまで跳ぶか奏を着地させるしかない)

P(しかし、奏が無重力にする範囲を操作出来る以上は俺から近づくのはほとんど不可能!)

P(どうにかして奏を地面へ下ろさなくてはならない、そのための手段を……)スタ,スタ……

P「……ん?」スタッ

奏「どうしたの? あれだけの事を言っておきながら全然攻撃して来ないじゃない」

P「いや、たった今攻撃しようと思ったよ。……でも一つ、とんでもないことに気づいちまってさ」

奏「私にはどうあがいても絶対に勝てない、それに気付いてしまったってことかしら?」

P「違うね。奏、お前さっきから……パンツ丸見えだぞ?」

奏「!? どっ、どこ見てるのよっ!」バッ

P「隠そうとしても無駄ァ! 宙に浮いたままのその体勢じゃ、どうあがいてもパンツ見放題よッ!」スタスタ

奏「な……!? とんでもない変態ね……!」

晶葉「そうだぞ助手! いつからそんな下衆に成り下がったんだ!」

P「う、うるせえ! とにかく奏、パンツを見られたくなければ大人しく下りてこい!」

奏「くっ、そういうことね……いいわ、下りてあげる」

P(よし、そのまま抱きついて異能をコピーすれば……!)

奏「……でも、私に触れさせはしない」スッ

P「!」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/24(木) 20:26:42.32 ID:D6J9/fFso
ズウゥゥン……

P「か、身体が浮いていくッ!? 今度は俺の周囲を無重力にッ!?」

奏「見下ろされるのはイヤだけど、パンツを見られるのはもっとイヤだわ。だから大人しく浮いてなさい、プロデューサーさん」

P「チッ、だがな! 解毒剤を持っているのは俺一人じゃあ無いんだぜ!」プカー

奏「!」

晶葉「わ、私か!?」

P「おいッ!? そこは何も言わなくても連携取れてるトコだろ!」プカー

晶葉「くっ……!」ダッ

奏「ふふっ。残念ね、ほんの一瞬だけ私の不意を突けたのに」スッ

ズウゥゥン……

晶葉「!」 ブンブンブン

奏「空中を走る経験は初めて? 漫画そのものの間抜けな姿だけど」

晶葉「っ、すまない助手っ……」

P「……いいや! 十分だぜ晶葉! もう奏は避けられない!」

奏「!? そんな、どうやって接近を……!」クルッ

P「無重力ではな……『天井も床』なんだよ!」

ダキッ、バタッ!
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/24(木) 20:29:02.26 ID:D6J9/fFso
奏「離して!」ジタバタ

P「駄目だね!」ギュッ

奏「っ……」

P「自分が浮いている間は天井にぶつからないよう逐一制御していたようだが、今回は晶葉に気をとられて制御出来なかったようだな!」ギュウッ

奏「天井を蹴ったのね……! そしてそのまま私の背中に飛びついた……!」

P「そう! わずかな勢いでも、奏の周囲には重力があるから近付けたのさ!」

奏「くっ……!」スッ

ズウゥゥン……

P「無重力にしても無意味! 完全に奏を捕らえているんだからな! 一緒に浮くだけよ!」

奏「こんな……こんなはずじゃあっ……!」

P「言ったはずだ、大口叩くやつに限って情けなく負けるってな。……とっくに10秒! 続いて解毒剤!」

晶葉「抱きついている状態でどうやって飲ませるつもりだ!?」

P「……『1,2,kisskiss』」

ズキュウウウン!

奏「んっ……!?」ゴクッ

晶葉「なっ……んだと……!?」

ズウゥゥン……スタッ

P「ふぅ……これも仕方ないことだったのさ……」

晶葉「…………、上」

P「え?」スッ

幸子「んっ、ふああっ……って、うええええええ!?」ヒューン

ゴッチーン!

P・幸子「痛ッたーーーっ(い)!!!」


速水奏「Hotel Moonside」────再起可能
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/24(木) 22:08:55.53 ID:D6J9/fFso
PM9:10

P「あー、痛ってえ……今日一番のダメージだぞおい……」

幸子「こっちのセリフですよっ! だいたいなんで目が覚めたら落下してるんですか!」

P「それはまあ、無重力だったからとしか……」

幸子「は? 無重力? カワイイボクは、物理法則をも越えてしまった……!?」

P「違うわ! そもそも幸子さあ……俺たちはお前を助けるためにわざわざ敵の罠に嵌まったんだぞ? それ分かってる?」

幸子「……罠? そういえば、4階に戻ろうとしているときにエレベーターが止まって、そこからボクはいったい……?」

P「だから、敵の罠だったんだよッ! そこ!」

奏「」

幸子「奏さん!? ボクのあまりのかわいさに気絶してしまったんですか!?」

P「あーもういいわ、真面目に話すだけ時間の無駄だ……」

晶葉「……おい、助手」

P「ん、どうした。そういえば晶葉は怪我とか大丈夫だったか?」

晶葉「身体は大丈夫だ。それよりだな……さっきのアレはなんだ! 何故きっ、キスをする必要がある!」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/24(木) 22:10:31.00 ID:D6J9/fFso
P「ああっ、いや、それはだな……抱き締めた状態で解毒剤を飲ませるにはあれが一番なんだよ!」

晶葉「私が飲ませればそれでいいだろう!」

P「無重力! 無重力で浮いてたからっ!」

晶葉「異能をコピーしたのだからそれも解除出来たはずだ!」

P「うっ」

晶葉「それに間違えて飲み込んでしまったらどうする!まともに戦える人間が居なくなってしまうんだぞ!」

P「ううっ!」

晶葉「第一、キスなんてうら、けしからん事を、いくら正気を失っているからとはいえアイドルにするなど……」ブツブツ

P「ん? うら……?」

晶葉「なっ、なんでもないっ!」

P「あっはい。もうしません……」

晶葉「……そういえば、一つすっかりいい忘れていた」

P「? ああ、そういや幸子と会う前に何か言いかけてたな」

晶葉「解毒剤は助手が持っている物を含めてあと『10個』しかない」

P「……なんだって!? 晶葉、お前いっぱい持ってなかったか!?」

晶葉「どうやら、夕美から逃げているときにポケットから落ちてしまったようなんだ。……すまない」

P「あの時か……まあ俺が晶葉を引っ張って逃げ回ってたんだし、仕方ないよ」

晶葉「私は万が一のときのために一つ持っていれば十分。残りは助手が持っていてくれ」スッ

P「よし、分かった。落とさないようしっかりしまっておくよ」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/24(木) 22:11:03.48 ID:D6J9/fFso
晶葉「……もし手持ちの薬を使いきっても黒幕が見つかっていないようなら、探しに戻るしかない」

P「大丈夫大丈夫。奏を倒したってことはおそらくエレベーターも使える、もうすぐこの事件も解決さ」

P(……もし探しに戻ることになっても、こっちにはラッキー体質なアイドルも居るしな)

幸子「へくしゅっ……今日もどこかの誰かが、ボクのかわいさを噂してますね!」

P「OK、幸子はカワイイよ。じゃあそろそろ出発しよう」

晶葉「うむ。といっても、エレベーターに乗るだけだが」

P「行き先は『9階』、今度は大丈夫だろうな……」ポチッ

ガチャン、ウィーン……

P(扉が開いたらまた敵が居た、なんてことは勘弁してくれよ……)

チーン
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/24(木) 22:11:39.70 ID:D6J9/fFso
9階

ウィーン

P「……つ、着いたな」

晶葉「敵は居ない、のか……?」

幸子「だから罠は無いって言ったじゃないですか!」

P「既にあったんだよッ!」

幸子「えっ、そうなんですか?」

晶葉「……行くぞ」

P「……ああ」

幸子「ちょ、ちょっと! 無視しないでください!」

P(ま、本当なら階段でちまちま上がるはずだったのを、幸子のおかげでショートカット出来たと云えなくもないよな)

P(敵が居たとはいえ一人だけ。あのまま階段で進んでいれば何人と戦っていたのかは分からないわけだし……)

スタスタ……スタッ

P「ここだな」

晶葉「志希が居るか、居ないか……」

P「居ないにしても、何か手がかりはあるか……」

P・晶葉「……」ゴクッ

幸子「もしもし? 志希さーん、中に居るんですかー?」トントン

P「うおおおお前ってやつは本当になあ幸子ォッ!?」グイッ

幸子「なっ、ノックしただけじゃないですか!」

P「しなくていいッ! ……開けるぞ?」

晶葉「……」コクッ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/24(木) 22:12:17.42 ID:D6J9/fFso
キィー、スタ、スタッ……バタン

P「……誰も居ないな、暗いし」パチッ

晶葉「…………。詳しく調べてみよう、一応マスクを着けてな」スッ

P「サンキュー。じゃ、俺はこっち」

晶葉「私は反対側だな」

幸子「ボクは────」

P「いいッ! ここで待っててくれッ!」

幸子「なんですかもう……」

P「さて……」スタスタ

P(ビーカーや試験管の中に薬品っぽいものが入っているが、この中にアイドルの異能力者にした薬も入っているのだろうか?)

P(まあその判断は晶葉にまかせるとして……マスクしてるのにけっこうキツい臭いがしてくるな)

P「晶葉、そっちはどうだ?」

晶葉「いや、まだ何も手がかりはない」

P「そうか……ん? 貼り紙がある……」スタスタ

幸子「……」スーッ……

『にゃはは! 残念、志希ちゃんの居場所はここじゃありませんでした〜! 頑張って探すがよいぞよ?』

P「……」イラッ

P(ん? 裏にも何か書いてあるのか……?)ペラッ

『※DANGER※これより先はプロデューサー以外見てはいけません!』

P「…………」ベリッ

『あたしは黒幕じゃない……かもね?』

P「……なんだって?」

『……ちなみに、ここまで読んだキミには黒幕からの刺客をプレゼント!』

P「な……!?」クルッ

プツン!

P(電気が消えたッ!?)

P「晶葉! 幸子!」

シーン……

P(クソッ、迂闊だった……!)
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/24(木) 22:13:08.21 ID:D6J9/fFso
……パチッ!

P「戻った! ……なんだ、誰も居ないじゃないか……『誰も居ない』ッ!?」ダッ

「…………」

P「晶葉、幸子っ!返事を────、!」スタスタ

晶葉「……」

P「良かった……って良くはないが、倒れて気絶しているだけだ。消えてはいない……」

P(……誰がやった!? 電気が消えていたのはほんの1,2分。そんな時間で誰がこんなことを────)

「プロデューサーさん♪」ダキッ

P「え……?」チラッ

佐久間まゆ(以下、まゆ)「やっと……やっと二人きりになれましたね♪」

P「まゆッ、お前が……!」

まゆ「『邪魔者』は『始末』したんですよ……ここには、私とプロデューサーさんの『二人だけ』でいいんです」

P「し、『始末』だとッ!? おい、まさか────」

キィー……

P「!」

幸子「ふぅ……あぁすいません、またちょっとお手洗いに行って……あれ、まゆさん?」

まゆ「……まだ、居たんですね」

P「幸子ッ! 部屋から出るんだッ!」

まゆ「誰にも邪魔はさせないから……『エヴリデイドリーム』!」


黒幕からの刺客(!?)まゆの異能、『エヴリデイドリーム』の能力とは!?

↓2
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 22:15:08.59 ID:jTFxX2cpO
同じ時間に拘束される
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 22:15:15.36 ID:W3IJmMmL0
戦意を完全に喪失させる(Pのみ)
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 22:29:04.52 ID:D6J9/fFso
続きはまた今度書きます
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 22:35:33.10 ID:crQBUF0ko
おつ
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 16:55:52.30 ID:yC3P9BwVo
幸子「なっ、ななな何ですか!?」

P(くっ、幸子が攻撃される前に何とか解毒剤を────)

キィィィン!

P「………、あ、あれ……?」

まゆ「うふふ、どうしたんですかぁ……?」

P「いや、俺は、まゆに……」ドサッ

幸子「プロデューサーさん!?」

P(どういうことだ……まゆに解毒剤を飲ませなければならないのにッ!)

まゆ「そのままでいいんですよ、プロデューサーさん。まゆを『倒す』だとか『止める』だとか、そんなことは考えなくていいんです」

P「そうか……そう、だよな……」

P(駄目だ……出来ない……俺はもう、何も出来ない……戦えない……)グッタリ

まゆ「……少しだけ待っててください。邪魔者を片付けてきますから」

幸子「も、もしかしてボクのことですか……!?」

P「ま、待ってくれまゆ! 幸子には手を出さないでくれ!」スタッ

まゆ「…………」スッ

キィィィン!

P「あうっ! ぐっ、く……」

P(敵意を向けられない……! 身体から力が抜けてしまう……)ガクッ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 16:56:42.12 ID:yC3P9BwVo
まゆ「さて、幸子ちゃん」

幸子「は、はい? まゆさん、何かちょっと、様子が変ですよ……?」

まゆ「変? うふふ、そんなことありませんよ。これっぽっちもまゆはおかしくありません……」スタ、スタ

P「幸子っ、逃げろ……逃げるんだ……」

まゆ「……」スタ、スタ……

幸子「まゆさんっ! そ、それ以上近づかない方が……」

まゆ「大丈夫ですよ、苦しいのはほんの少し────」

ズルッ、ステーン!

P「……!?」

幸子「あぁ、やっぱり……だから近づかない方がいいって言ったんです」

まゆ「ど、どうしてこんなところに雑巾が……」イタタ

幸子「さあ、それはボクにも分かりませんけど……ってまゆさん!? その机に手を置いたら────」

スタッ……ブチュン

まゆ「……?」スッ

幸子「血、血じゃないですか!?」

まゆ「ひっ……!?」

幸子「あ、ごめんなさい嘘です。ただの絵の具ですね。……でもなんで絵の具が?」

まゆ「幸子ちゃん……あなた……」ギロッ

幸子「ひいっ!? ぼ、ボクはなにもしてないですからね!?」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 16:57:45.34 ID:yC3P9BwVo
P(これは「To my darling…」ッ!? 幸運が幸子を守っているってのか!?)

まゆ「そうですね、幸子ちゃんは何もしていない。でもその『異能』は厄介ですねぇ……」スタ、スタ……

幸子「ボクの『To my darling…』が何をしたっていうんですか……?」

P(まずい……幸運にも限界がある! まゆを止め続けることは出来ないッ!)

P(やはり……俺が戦わなくては……!)スタッ

まゆ「プロデューサーさん?」クルッ

キィィィン!

P(まただッ……攻撃の意志が、薄れていく……)

P「…………」グッタリ

まゆ「大人しくしていてください。もうすぐ、終わりますから」スタッ

幸子「ま、まゆさん!? 何をするつもりですか!?」

まゆ「……二つ、いいことを教えてあげます」

幸子「は、はい……?」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 16:58:30.48 ID:yC3P9BwVo
まゆ「一つ目……『エヴリデイドリーム』は戦意を完全に喪失させる異能。この能力から逃れることは出来ません」

P(そうか、そういうことか! しかし分かったところで……クソッ)

まゆ「……もっとも、この異能はプロデューサーさん専用。プロデューサーさんだけのための物ですけどね」

P(おいおい……)

幸子「い、いかにもまゆさんっぽいですね」

まゆ「そして、二つ目。……私の異能は一つじゃないんですよ」

P・幸子「!?」

P(馬鹿な、異能は一人一つだけでは……!?)

まゆ「永遠の魔法をかけて……『マイ・スイート・ハネムーン』!」


佐久間まゆ第二の異能! 「マイ・スイート・ハネムーン」の能力とは!?

↓2
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 17:03:28.75 ID:flZco6Cd0
kskst
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 17:28:36.67 ID:oaX3ftAQo
10秒以上抱き合うことでPと一つになる
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 17:34:41.94 ID:3CS0MXmGo
10秒以上手を触れるとまゆの支配下に入る
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 20:03:22.26 ID:yC3P9BwVo
まゆ「幸子ちゃんには特別に見届けてさせてあげますッ! まゆとプロデューサーさんが『一つになる』のを!」スタッ

幸子「ええっ!? 一つになるって、それはどういう……」

まゆ「見ていれば分かります……!」ダキッ

P「な、まゆ……っ!」

まゆ「『エヴリデイドリーム』!」キィィィン!

P「っ、あ、が……」

まゆ「抗うことはないんです……そのまますうっと、まゆを抱き締めてくれさえすれば……」ギュウッ

P「……」ギュッ

幸子「ボクはこのまま見ていればいいんですね!?」

まゆ「はい。……やっと、やっと……!」

ピカァァァァァッ!

幸子「眩っ……!?」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 20:04:10.33 ID:yC3P9BwVo
「…………」

幸子「な、何がどうなったんですか……?」

まゆ「やっと、一つになれましたね……♪」パッ

P「はあ……、そうだな……」グッタリ

P(なんということだ……)

幸子「な、何が一つになったんですか? どう一つになったんですか?」

まゆ「これを見てください♪」スッ

幸子「! 左手の薬指に指輪……ということは!?」

まゆ「……はい。私たち、結婚したんです!」

幸子「なるほど、一つになるってつまり夫婦になるってこと……ってえええええええっ!?」

P「なんという……なんという恐ろしい異能……俺の負けだ、完全に……」

P(不意をついて解毒剤を飲ませようにも────)

まゆ(エヴリデイドリーム!)キュイイン!

P「ううっ……」ガクッ

P(この能力で一つになった者の思考はお互い筒抜けになってしまう……)

まゆ(変なことは考えないでくださいね?)

P(…………)

P(「お願い! シンデレラ」はまゆの異能を両方コピーしたが、「マイ・スイート・ハネムーン」を解除するには────)

まゆ(ダメです♪)

P(両人が解除の意志を持たなければいけない……離婚届にハンコが必要なように……)
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 20:05:16.00 ID:yC3P9BwVo
P(……ん? というか、ちょっと待てよこの能力)

まゆ(なんですか?)

P(「一つになる」という言葉はつまり10秒抱き合った二人が夫婦になる……それだけの異能なのか?)

まゆ(いいえ。その気になれば文字通り「一つになる」ことも出来ますよ)

P(そ、それは勘弁してくれ……)

まゆ(……もっとも、この異能も「プロデューサーさんと一つになる」ためだけのものですけどね。まゆの異能はプロデューサーさんだけのものです♪)

P(つまり、俺なら誰にでも使えるってことか)

まゆ(……どういう意味ですか?)ジロッ

P(違っ、違うぞ! 浮気とかそういうのじゃないからな! 戦いで使えるかもってだけで)

まゆ(戦い……?)

幸子「あ、あのー……さっきから二人とも見つめあって何をしているんですか?」

P「あ、すまん。心と心で通じあってた」

まゆ「やだ、プロデューサー、いや、Pさんったら♪」

幸子「え、えぇ……?」

まゆ「そんなことよりPさん、今すぐハネムーンに出発しましょう♪」

P「ま、待てまゆ。今すぐっていうのはちょっと無理だよ」

まゆ「……どうしてですかぁ?」

P「いや、だからそのな────」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 20:06:44.57 ID:yC3P9BwVo

……


晶葉「……どうして目が覚めたら助手が結婚しているなんてことになっているんだ」

幸子「さあ、ボクにはさっぱりです」

P「いや……まゆの異能は俺に特化しすぎてて、勝ち目が無かったんだよ……」

まゆ「♪」

晶葉「なら、私が解毒剤を飲ませる。そうすれば助手一人で能力は解除出来るんだろう」

まゆ「はい……?」

P「ま、まあまあ、落ち着けって。まゆも事情を話したら協力してくれるっていうし、もう俺たちを攻撃する意志もない」

まゆ「Pさんと一つになれたんですから、当然です♪」

P「解毒剤が10個しかない以上、無理に飲ませる必要も無いんじゃないかな?」

晶葉「……はあ、ならそうすればいい。一生まゆと結婚したままでも私は知らないからな」

P「お、おいおい、それはちょっと困る────」

まゆ「……」ジロッ

P「わけないな! うん、結婚万歳!」

まゆ(隠しても分かるんですから、ね?)

P(ひっ……)


佐久間まゆ「エヴリデイドリーム」「マイ・スイート・ハネムーン」が仲間になった!
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 20:07:35.35 ID:yC3P9BwVo
PM9:25 志希の部屋

P「……薬?」

晶葉「そうだ、アイドルを異能力者にする薬とは別に、異能力者となったアイドルを支配下に置く薬がこれだ」スッ

P「ほうほう……」スーッ

幸子「ふむふむ……」スーッ

晶葉「ばっ、嗅いだらダメだ! 一定量吸い込むとアウトなんだぞ!」グイッ

P「あっ、そうか、悪い悪い。……まゆもこれを嗅がされたのか?」

まゆ「いえ。そんな覚えは無いですけど……」

P「でも、この貼り紙には黒幕からの刺客と書いてあるぞ? まゆの事じゃないのか?」

まゆ「まゆはただ、志希さんにプロデューサーさんがここに来ると聞いただけで────」

P「志希だとッ!? それはどこで!」

まゆ「……直接会ったわけじゃないんです。この異能を手に入れて、Pさんを探していたら、頭の中に声がして」

幸子「直接脳内に! というやつですね!」

P(こんな感じか!)

まゆ(まさにそうです!)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 20:08:20.08 ID:yC3P9BwVo
晶葉「なら結局、志希の居場所は分からないということか……」

P「今度はアテもなく探さなくちゃいけないな……」

まゆ「ごめんなさい。まゆ、この異能を手に入れて舞い上がっていたんです。他のみんながおかしくなっている事にも気付かないで……」

幸子「大丈夫です! このカワイイボクが居れば、探し物なんてすぐに見つかります!」

P「幸子はずっとそのテンションだなぁ……」

幸子「劣化しない永年保証のかわいさです!」

P「オーケー、オーケー……とりあえず、ここを出よう」

キィー……バタン

「にゃーっはっはっは! 黒幕からの刺客、参上だにゃ!」シュタッ

P「何ッ!?」

スタッ

前川みく(以下、みく)「Pチャン、その首もらい受けるにゃ!」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 20:09:18.42 ID:yC3P9BwVo
P「本当の刺客はみくだったかッ!」

みく「中々出てこないから、みーんな部屋の中で気絶でもしちゃったのかと思ったにゃ」

晶葉「……わざわざ部屋から出てくるのを待ってたのか」

まゆ「律儀な人ですね」

幸子「の割には不意討ちっぽく登場しましたけどねぇ」

みく「うるさいにゃ! 一人で四人相手にしなきゃいけないみくの気持ちにもなってみるにゃ!」

P「四人つっても、まともに戦えるのは俺一人だけどな……」

みく「とーにーかーくーっ! 戦闘開始っ!」

P「来るなら来い!」


黒幕からの刺客(本物)、みくの異能「おねだり Shall We 〜?」の能力とは!?


↓2
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 20:10:56.59 ID:gL8Nb0kVo
猫のように眠ってしまう
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 20:11:30.42 ID:FwFY8Hok0
相手を猫にする
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 20:12:03.34 ID:AAUGxJgGo
手で触れたものをランダムにネコかハンバーグに変える
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 20:14:21.72 ID:XN1Etb63O
でかい化け猫になる
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 20:38:46.43 ID:yC3P9BwVo
みく「先手必勝! 『おねだり Shall We 〜?』!」 シュビビビ

まゆ「危ないっ!」ドサッ

P「っ、まゆッ!」

まゆ(猫)「……ンニャ?」チョコーン

P「げーっ!?」

幸子「ま、まゆさんが猫に!」

晶葉「中々まずい能力だぞ……!」

まゆ「〜♪」ゴロゴロ

みく「じゃじゃ〜ん、的は違ったけど可愛い猫チャン出来上がり! おいでおいで〜!」チッチッ

まゆ「……」フンッ

みく「んにゃっ!?」

まゆ『まゆはPさんがいいんだにゃ♪』シュタッ

P(! 「マイ・スイート・ハネムーン」でまゆの思考が伝わってきたのか)

P「よーし、よしよーし」サスサス

まゆ『照れちゃいますにゃ〜ん♪』

みく「みくを差し置いて猫チャンを手懐けるなんて……許さんにゃ!」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 20:47:45.98 ID:yC3P9BwVo
P(まゆの思考から考えるに猫にされると知能も猫レベルにまで落ちてしまうッ! それはまずいッ!)

みく「『おねだり Shall────」

P(まゆッ! あのネコミミ着けた女の子を攻撃するんだッ!)

まゆ「ニャーッ!」シュタタッ
まゆ『了解ですにゃ♪』

みく「あっ、まゆネコチャン! やっぱりみくのところに来てくれるのかにゃ?」

まゆ「!」フシャーッ!

バシッ!

みく「い、痛あっ!? 飼い猫に手を噛まれ、いや引っ掛かれたにゃ!」

P「今だッ! 『Hotel Moonside』ッ!」

ズゥウウン……

みく「しまっ、って、わわっ、なにこれっ!?」フワァ

まゆ「フニャーッ!」ジタバタ
まゆ『身体が浮いていくにゃ〜んっ!』

P「『無重力』にさせてもらった。思うように身動き取れまい!」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 20:58:08.77 ID:yC3P9BwVo
みく「ぐぬぬ……でもっ! 『おねだり Shall────」

ズゥウウン……

みく「ふにゃああっ!? お、落ちっ……!?」

ズウゥゥン……

みく「……っない!? ま、また浮いていくにゃ!?」

P「重力を付けたり消したりってのは中々面白いなァ〜、晶葉?」

晶葉「なぜ私に振る……」

ズゥウウン……ズゥウウン……

みく「ううっ、自分が浮いてるのか沈んでるのか分からなくなってきたにゃ……」

まゆ「ニャーニャーニャー」クルクル
まゆ『目が回りますにゃあ〜……』

P「っと。まゆに悪いし、そろそろケリを着けるか!」

P(といったものの、近づくと猫にする異能を喰らってしまう可能性があるな……どうする)


選択肢(二つ正解)
1.このまま重力を操作するッ!
2.幸子、代わりに解毒剤飲ませてくれ
3.まゆを元に戻したら見逃してやるよ
4.まゆ、合体するぞ!


↓2
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 20:58:35.28 ID:MRrh4LBFo
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 20:58:44.01 ID:ZrfTyEh4O
4
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 21:12:26.99 ID:yC3P9BwVo
正解!


P(……待てよ? 猫にする異能ということは、猫になっていれば関係ないんじゃあないか?)

P「ふっふっふ……思い付いたぞ! 『おねだり Shall We 〜?』破り!」

みく「な、なんですとー!? ハッタリだにゃ、みくの異能に隙は────うわああっまた落ちるにゃっ!」

P(……まゆ、聞こえるか?)

まゆ『Pさん、まゆ、くらくらするにゃぁ……』

P(まずい、こりゃ一旦無重力を解かないとダメそうだな……)スッ

ズゥウウン……

みく「うわっ落ちっ、今度は本当に落ちてるー!?」ビターン

まゆ「ニャーッ!」シュタッ
まゆ『やっと収まりましたにゃ〜♪』

P(よしっ! まゆ、合体するぞ!)

まゆ「ンニャ?」
まゆ『合体? それなんですにゃ?』

P(しまった、異能のことも分からないのか……!?)

みく「いたた……もう怒ったんだからね!」スタッ

P(ヤバいッ……まゆ! 合体だ! 『一つになる』んだ!)

まゆ「ニャー……ニャニャ!」
まゆ『一つに、なる……!』

まゆ「にゃー!」シュタッ

みく「『おねだり Shall We 〜?』ッ!」ビィィィッ

晶葉「助手っ!」

ピカァァァァァッ!
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 21:21:44.25 ID:yC3P9BwVo
P(まゆ)「ふふふ、『おねだり Shall We 〜?』破れたり!」

みく「ななななんだにゃ!? その姿!?」

幸子「プロデューサーさんが女になって、ネコミミが生えて……あれ、まゆネコさんは?」

P(まゆ)「合体したんです! まゆと俺はまさしく一つになったのだです!」

P(って口調が安定しないぞ!)

まゆ(心も一つにするんですにゃ! Pさん!)

P(猫っ! 猫が抜けてないっ!)

みく「がが合体!? そんなのアリかにゃ!?」

P(まゆ)「ええいとにかく、抱きついて解毒剤を飲ませれば勝ちだですにゃっ♪」シュタタタタッ

みく「速っ!?」

P(まゆ)「フシャアアアアアアッ!」

みく「怖っ!?」

ダキッ

みく「んにゃっ!?」

晶葉「ネコとヒトの良いとこ取りか……悪くない」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 21:29:37.40 ID:yC3P9BwVo
P(まゆ)「……10秒ですっ! 続いて解毒剤! ええと……?」ガサゴソ

晶葉「どうした? 早く飲ませるんだ!」

P(まゆ)「服も合体しちゃったから、解毒剤どこにいったか分からないんだにゃッ!」

晶葉「んな……!?」

みく「み、みくは……まだ負けるわけにいかないんだにゃー!」バシッ

P(まゆ)「っ!」

みく「必殺、マタタビ乱れ投げ〜!」シュバババ

P(まゆ)「!!!」

みく「半分とはいえネコチャンはネコチャン! このマタタビの量を見れば〜!」

P(まゆ)「ニャーッ♪」シュタッ

P(だ、駄目だッ! 抗えないッ……!)

まゆ(にゃあっ♪)

P(まゆ)「……」ゴロゴロゴロ

みく「ふ、ふふふ……今回は引き分けということにしておくにゃ! さらばーっ!」

タッタッタッ……

幸子「逃げちゃいましたよ!?」

晶葉「……仕方ない。それよりこの二人、いや一人を何とかするぞ」

P(まゆ)「にゃ〜♪」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 21:46:54.23 ID:yC3P9BwVo
PM9:35

P「まさか合体があんなに強力だとは……」

晶葉「それはまゆが猫になっていたからだろう?」

P「『おねだり Shall We 〜?』もコピーしたんだ、その気になれば再現可能だよ」

まゆ「Pさんとならいつでも合体します♪」

幸子「合体してる間って、どんな感じなんですか?」

P「んー? いや、それは言葉で説明出来るものじゃないな……」

幸子「そう、ですか……」

P「どうした? リアクション芸人の血が騒ぎ始めたか?」

幸子「騒いでないです! だいたい、プロデューサーさんと合体なんかしたらボクのかわいさが50%も失われてしまうじゃないですか!」

P「そ、そうね……」

晶葉「……それより、これからどうする」

P「そうだな。どうやって志希を探すか……」

晶葉「居場所の手がかりはない。行き先は助手が決めてくれ」

P「…………」



選択肢(ここから先は一部を除いて移動中に戦闘になることはありません)
1.西棟1階:大浴場
2.西棟2階:食堂
3.西棟5階:レッスンルーム
4.渡り廊下を通って東棟へ
5.外に出る

↓2
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 21:47:50.03 ID:xuTJjwUno
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 21:47:53.62 ID:mg7Q8Tq/O
1
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 21:48:04.70 ID:MRrh4LBFo
4
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 21:51:17.63 ID:yC3P9BwVo
続きはまた今度書きます
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 21:52:09.36 ID:AAUGxJgGo
おつー
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 22:07:05.76 ID:Lmr8bnq40
乙乙
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 01:27:01.81 ID:BpWMiwWuo
どっかの帝国華撃団隊長みたいだな
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 01:43:31.56 ID:9BmRTm0zo
迷わず浴場に向かうエロガッパの鑑
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 08:42:06.49 ID:yt9fi3LU0
アイテム[バラムツ]をみくに喰わせれば、お尻から油がおねだりShall Weして楽に勝利出来るんだが…
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 10:00:13.74 ID:jikAVjiho
みくにゃんのお腹がぎゅるるるるぐるるるるになってしまう!
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 15:02:45.97 ID:OT/Fm0Mno
1階 大浴場

晶葉「……それで、どうしてここが怪しいと思ったんだ。そろそろ理由を聞かせて欲しいぞ」

P「いや、別にここが怪しそうとかそういうのじゃないんだけど。みんなそろそろお風呂に入りたいんじゃないかなー、なんて」

晶葉「……は?」

幸子「この時間にお湯張ってあるんですかねぇ?」

まゆ「大丈夫だと思いますよ。鍵は開いてますし」

P「ほら、こういうことだし、な! 戦いばっかりで疲れたしちょっと休憩しよう!」スタスタ

晶葉「……おい、助手。なにさらっと自分も入ろうとしてるんだ?」

P「えぇ? そりゃあ俺だって休憩したいし……」

晶葉「大浴場はアイドル専用、つまり女湯だっ! 男子禁制!」

P「くっ、バレたか!」

まゆ「まゆは別に、Pさんとなら一緒でも……」

P「ま、マジ? っていうか合体する? 合体すれば俺も女に────」

幸子「さすがにマズイですよ! ほらまゆさん、行きますよ!」

まゆ「はぁい……」

晶葉「……まあ、一応中を調べる目的で少しだけ入ってくるよ」

スタスタ……
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 15:03:21.92 ID:OT/Fm0Mno
P「ちぇっ、結局おいてけぼりかぁ」

P(しかし、アイドルが風呂に入っているとなればやることは一つなのでは……!?)

P「…………」

P(そうだ、ここは「選択肢」だッ! 「覗く」が選ばれちゃったら不可抗力でなんとでも────)

まゆ(……Pさん?)

P「ヒッ!」

P(び、ビックリさせるなよ。変な声出たじゃないか……)

まゆ(それより……今、変なこと考えてませんでしたかぁ?)

P(かっ、考えてない! 断じて考えてないぞッ!)

まゆ(……隠しても分かるって言いましたよね?)

P(思考を覗くなッ! 覗きは犯罪だぞッ!)

まゆ(覗きじゃないですよぉ、お互いに見せ合っているんですから)

P(な、なるほど、言わば露出ということか。でも露出だって犯罪なんだからな……)

まゆ(何言ってるんですかもう……)
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 15:03:52.21 ID:OT/Fm0Mno
浴場内

チャポン……ムムム

まゆ「……うふふっ」

幸子「どうしたんですかまゆさん?」

まゆ「あ、いえ。いい湯ですね♪」

幸子「は、はあ……」

晶葉「誰も居ないようだし、長湯はしないぞ」

まゆ「分かってます。……それにしても、誰も居ないのにどうしてタオルを巻いているんですか?」

ムムム……

晶葉「…………」ブクブク

幸子「そ、それは……まゆさんもじゃないですか」

まゆ「一応、です♪」

晶葉「……そうだ、一応だ」

幸子「ま、まあボクは別に取ってもいいですけど!」

晶葉「なっ、誰か入ってきたらどうする!?」

まゆ「プロデューサーさんは覗きなんてしませんよ?」

晶葉「そ、それは分かってるが……」ブクブク

ムムムム……ムムーン! ……ザッバーン!
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 15:04:50.37 ID:OT/Fm0Mno
「きゃあああああっ!」

P「!」

タッタッタッ……ガラララッ!

P「ど、どうした!?」

堀裕子(以下、裕子)「むむむ……? これは、サイキックテレポーテーション成功……?」ザブン

P「ゆ、ユッコ!?」

晶葉「お、おい……助手……」

P「あっ……いや、これ悲鳴がきこえたら来ただけだぞ! 体が勝手に動いただけだ!」

まゆ「……結局こうなるんですね」

幸子「と、取らなくてよかった……」

裕子「あっ、プロデューサーさん! 見てください! 私ついに、本当に本物のエスパーユッコになれたんです!」

P「お、おう……その格好、もしかして一緒に入ってたのか?」

幸子「違います! いきなり目の前に現れたんです!」

P「何?」

裕子「あ、私はサウナで精神統一していたんです! この前読んだ本に、薄着だとサイキックパワーが溜まりやすいと書いてあったので!」

P(タオルを巻くのは薄着に入るか……? っていうかどんな本だよ)

晶葉「……しまった。サウナルームは見ていなかった」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 15:06:18.52 ID:OT/Fm0Mno
裕子「そして精神統一していたら……なんと! サイキックテレポーテーションに成功してしまったんですよ! 三人とも、見ていましたよね!?」

まゆ「え、ええ……」

晶葉「認めたくはないが……」

幸子「この目でバッチリと……」

P「な、なるほど」

P(ユッコも異能力者になったのか、それともマジのエスパーだったのか……?)

裕子「今ならどんなエスパーでも超能力でも、何でも使えそうです!」

晶葉「……それなら裕子、助手を実験台にしてみるのはどうだ?」

P「は? っておい、何言ってんだよ!?」

幸子「ボクも見たいです!」

P「幸子ッ!!」

裕子「なるほど、それは面白いアイデアですね!」

P「おいおいおい……!」

P(やはり異能か!?「理性を失っている」のか!?)

P「……ま、まゆは止めてくれるよな?」

まゆ「…………」

P「う、嘘だろ……」

まゆ(プロデューサーさん、さっきから目線がいやらしいです……)

P(そんな目で見てない! 決していやらしい目線なんか送ってないッ!)

裕子「それではいきますよ〜っ。ムムムム〜ン……『ミラクルテレパシー』!」


裕子の異能、それともエスパー(!?)、「ミラクルテレパシー」の能力とは!?


↓2
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 15:11:27.60 ID:iOdJ3AmDo
ksk
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 15:11:31.32 ID:LszwbBwno
対象の理性を弱めたあとラッキースケベ体質にする(永続)
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 15:11:42.43 ID:e6Lpyr65O
ビームをうつことができるそしてビームに当たった相手は洗脳される
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 15:11:49.93 ID:JUaNH0bH0
相手の服が透けて見える
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 15:24:08.14 ID:OT/Fm0Mno
P「!!!」キィィィィン!

裕子「……はっ、はあっ、どうですか!?」

P「わ、分からない……」

幸子「外見的な変化はありませんけどねえ」

晶葉「不発、か」

裕子「そ、そんなぁ……」

P「いや、違う……確かに俺は何かされた、身体に何か変化があった……!」

裕子「どんな変化ですか!?」

P「それよりユッコ……お返しだ! 『Hotel Moonside』ッ!」

裕子「え? うわあっ、こ、これは、サイキック空中浮翌遊!?」フワァン

P「サイキック無重力だ! 覚えておけ!」

裕子「は、はい! というかこれ、あのっ、タオルがっ……!」フワーッ

P「!!!」

晶葉「は、早く重力を元に戻せ!」

P「お、おう!」スッ

裕子「えっ? ひゃああっ!?」ヒューン

P「まずい、しまったッ!」タッタッタッ

ザッバーン!
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 15:34:53.38 ID:OT/Fm0Mno
P「あいてて……お湯に落ちるなら受け止めに行かなくてもよかった、びしょびしょだよ……」

タプン……

P「!!!」

裕子「だ、大丈夫ですか? プロデューサーさん」チャプン

P「ゆ、ゆゆゆユッコ、たたタオルが……」

裕子「え……、っ!? み、見ないでくださいーっ!」バシャッバシャッ

P「そ、そうは言っても何か、色々当たってて────」

まゆ「……『エヴリデイドリーム』」ス

P「ううっ! ま、まゆ……!?」

まゆ「戦意は『喪失』させました。『どこの』とはいいませんが」

P「どっ、どこのって……変なこと言うなよ……」

まゆ「……裕子ちゃん、早くタオルを着けて上がってください」スッ

裕子「は、はい。ごめんなさい……」ザブン

まゆ「さあて……」

P「ま、まゆ……?」

晶葉「……南無三」

幸子「オーマイガッ、ですね」

まゆ「プロデューサーさん、ちょっと、やり過ぎましたね?」

P「ちっ違う! 不可抗力なんだ! 仕方なかったんだ! サイキックラッキースケベだったんだあああああっ!」

178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 15:44:53.79 ID:OT/Fm0Mno

……

裕子「大変なことになってたんですね。……でもそれならなぜお風呂に?」

晶葉「それはこの変態がどうしてもと言ったからだ」

P「違う……変態じゃない……俺は何もしてない……」グッタリ

幸子「プロデューサーさん、ボクがカワイイからって変な目で見るのは止めてくださいね」

P「だからちがーうッ!」スタッ

まゆ「『エヴリデイドリーム』♪」

P「ううっ! 反則、反則だって……」グタッ

晶葉「……まあ、とにかく。裕子も私たちと来た方が安全だと思うぞ」

裕子「そうですね。私のエスパーでみなさんをサポートしますっ!」

幸子「大人数になってきましたねえ」

P「……そういえば、結局ユッコの異能はなんだったんだ? ちょっとコピーさせてもらっても────」

まゆ「♪」スッ

P「ああもう拗ねるぞッ! 本当に俺が戦わなくなってもいいのかよーッ!」ガクッ

裕子「私に異能なんてありません! あるのはエスパーだけですから!」

P「はい、もうそういうことでいいです……」


堀裕子「ミラクルテレパシー」が仲間になった!
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 15:54:19.77 ID:OT/Fm0Mno
P「じゃあ、次はどこを探そうか……」グターッ

晶葉「……ちょっとやり過ぎたんじゃないか? まゆ」

まゆ「そ、そうですね……合体します? Pさん」

裕子「が、合体……?」

幸子「さも普通のことかのように合体を提案しないでください!」

P「いいよもう、合体とか……もういいよ、もういい……」

晶葉「スタミナドリンクが欲しいところだな」

裕子「志希さんを探すなら私に任せてください! サイキックテレポーテーションで一発ですよ!」

P「そう、そうね……」


選択肢
1.西棟2階:食堂
2.西棟5階:レッスンルーム
3.渡り廊下を通って東棟へ
4.外に出る
5.サイキックテレポーテーション!

↓2
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 15:55:30.44 ID:jikAVjiho
1
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 15:56:37.51 ID:JUaNH0bH0
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 17:44:45.81 ID:OT/Fm0Mno
P「よし、じゃあユッコに任せてみよう」

裕子「分かりました!」

晶葉「いいのか?」

P「まあアテはないんだし、こっちにはエスパーに加えてラッキーウーマンも居るんだから案外うまくいくかもしれないだろ?」

幸子「フフーン!」

晶葉「……そうか」

裕子「では、輪になって手を繋ぎましょう。みんなも集中してください……」ギュッ

P「よし……」ギュッ

まゆ「Pさんの隣はまゆです♪」ギュッ

晶葉「…………」ギュッ

幸子「ボクはどの位置でもカワイイ!」ギュッ

裕子「いきますよ……ムム、ムムムム、ムムムムムム〜……サイキック、テレポーテーション!」

ビシュン! ドサドサドサッ
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 17:45:21.77 ID:OT/Fm0Mno
PM9:50 ???

P(凄い、本当に移動したぞ!)

P「ってここ、どこだ……? っていうか、なんか暗い……?」スッ

ゴチン!

P「あいたっ! なんだ? 天井……?」

晶葉「その声は、助手か……?」イタタ

P「晶葉……あれ、お前これ、何で目の前に顔が……」

晶葉「……ど、どうやら私は助手の上に寝そべるようにしているようだ。それでおでことおでこがぶつかったんだりう」

P「そ、そうか……めちゃくちゃ顔近いな」

晶葉「じ、じろじろ見ないでくれ! 上に何かあるのか、身動きがとりづらいんだ……、っ」ムズムズ

P「へ、変に動くなよっ!」

晶葉「違っ、なんとか退こうとしているだけだ!」ムズムズ

P「…………」

P(なんでまたこう変な体勢でテレポーテーションしちまったんだよォ〜ッ!)

まゆ(Pさん?)

P(ま、まゆッ! 俺は何もしてない! 何もしてないぞッ!?)

まゆ(そうじゃなくて、どこにいるんですか……?)
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 17:46:34.22 ID:OT/Fm0Mno
裕子「プロデューサーさーん! 他のみなさんも、ちゃんとテレポーテーション出来ましたか?」

幸子「ボクはここにいます!」ボスッ

裕子「ここ? ここってどこです? 暗くてよく……あうっ!」ドテッ

まゆ「今、照明のスイッチを探してますから」スタ、スタ……

まゆ(プロデューサーさん、みんなの声は聞こえましたか?)

P(ああ、みんな同じ部屋にはいるみたいだな。晶葉は俺のすぐ近くに居るよ)

晶葉「くっ、なんだこれは……重くて動かせない……」グググ

P「そういうときは……『Hotel Moonside』ッ!」

ズウゥゥン……

幸子「あ、あれ? これ、何か……」プカァッ

P「どうした! 幸子!」

幸子「う、浮いてます! なんですかこれ!?」

P「クソッ、敵かッ! 早く電気を付けてくれまゆ!」

まゆ「は、はい!」スタスタ

晶葉「お、おい助手! 私たちも一緒に浮かんだら意味がないんじゃないか!?」プカー

P「そ、そうか、そりゃそうだな!」

裕子「何がどうなってるんですか〜?」

まゆ「……ありました!」パチッ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 17:47:08.17 ID:OT/Fm0Mno
P「っ、敵はどこだ!?」クルッ

裕子「……?」キョロキョロ

まゆ「敵って……本当に居るんですか?」

P「あれっ?」

幸子「ちょっと! プロデューサーさん、これ無重力じゃないんですか!? ボクの座ってるソファが浮いてるんです!」

P「えっ?」

晶葉「なるほど、私たちはソファの下のわずかな隙間に居たわけか。人が座っているんじゃ動かないはずだ」

P「そういうことかよ……」

幸子「ちょ、ちょっと、早く止めてください! 天井が……!」

P「あ、悪い悪い! つっても、今解除したら床に叩きつけられてシャレにならんダメージが……」

裕子「だったら任せてください! ムムムム〜ンッ!」

幸子「早くっ! 早く〜っ!」

まゆ「……志希さんは居なさそうですね」ハァ

「あ、あの……まゆさん、ですか……?」ヒョコッ

まゆ「……?」スタスタ
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 17:47:42.64 ID:OT/Fm0Mno
東棟9階 Pルーム

P「あー、死ぬかと思った……」

晶葉「今回は運が良かっただけで、次は石の中にでも飛んでいきそうなテレポーテーションだったな」

裕子「おかしいですね……完璧なエスパーをマスターしたはずなのに」

幸子「テレポーテーション出来るだけでも凄いとは思いますよ」

P「そりゃそうなんだけどな。……っていうかここ、俺の部屋だな」

P(西棟1階から東棟の9階って、やっぱどう考えても凄いわユッコ……)

晶葉「見たところ誰も居ないようだか」

幸子「ハズレですかね。……そういえばまゆさんは?」

まゆ(こっちです)

P(こっち? というかみんなに聞こえるように言いなさい)

まゆ「こっちです、プロデューサーさんの机の下ですよ」

晶葉「誰か居るのか?」

まゆ「怖がらなくて大丈夫ですよ。ほら、出てきてください」スッ

森久保乃々(以下、乃々)「あぅ……ど、どうも……」

P「森久保! また机の下に隠れてたのか!」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 17:48:13.66 ID:OT/Fm0Mno
乃々「そ、そうです……怖くて……」

P「部屋を真っ暗にして机の下に居る方が怖いと思う」

まゆ「違うんですよPさん。どうやら乃々ちゃん、志希さんに会ったみたいなんです」

P「なんだって!? ど、どこで!」

乃々「6階のフリールームを通りすぎようとしたら、中から出てきて……脳が、どうとか……なんとか……」

P「異能かッ!?」

乃々「は、はいっ!? そ、そうかもしれません……もりくぼは、違うって言われたんですけど……」

P「違う? 森久保は異能を持っていないのか?」

乃々「はい……何のことかよく分からないですけど……」

晶葉「だから見逃されたというわけか……」

P「……6階のフリールーム。こいつは本命と見ていいな」

裕子「私のサイキックパワーは正しかったんですね!」

幸子「いいえ、カワイイボクが幸運を運んで来たんです!」

P「ええいっ! んなもんどっちでもいい!」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 17:49:25.22 ID:OT/Fm0Mno
まゆ「一番は乃々ちゃんのおかげ、ですね」

P「ああ、サンキューな森久保。これでこの事件も一気に解決だ!」

乃々「そ、そうですか……頑張ってください……」

P「あれ、一緒に行かないのか?」

乃々「えっ……む、むーりぃ……」モジモジ

晶葉「おい助手、無能力者を連れていっても────」

P「分かってるって、冗談だよ。森久保はここに居なさい、それが一番安全だ」

乃々「もとからそうするつもりですけど……」

P「よし、じゃあ早速6階に────」

バタン!

「ハーッハッハッハ!」

乃々「ひいっ!?」

P「ちっ、見計らったように出てきやがる!」

神崎蘭子(以下、蘭子)「月の女神に逆らいし者どもよ、我が魔翌力を以て葬り去らん!」ビシッ

P「何言ってるか全然分かんねえんだよ! 日本語喋れ!」

蘭子「あぅ、ひ、ひどいです……」

晶葉「今のは酷いな」

幸子「個性は否定したらダメなんですよ!」

P「わ、分かったよ……フン、ブリュンヒルデの魔翌力など、我が麗しの姫君(シンデレラ)たちの異能で打ち砕いてくれる!」

まゆ「蘭子ちゃんの真似をしろとは言っていないのでは……?」

P「いいんだよッ!」

蘭子「よかろう……往くぞッ!」



本物の魔翌力を手に入れた(!?)蘭子の異能、「華蕾夢ミル狂詩曲〜魂ノ導〜」の能力とは!?


↓2
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 17:50:57.18 ID:DvfS7en9o
相手の動きを自分で支配
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 17:51:04.84 ID:e6Lpyr65O
自身が書いたものを具現化する
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 17:51:27.02 ID:JUaNH0bH0
キスした相手を支配
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 18:00:21.35 ID:rD4QIKLE0
傷 つ い た 悪 姫
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 20:46:49.49 ID:OT/Fm0Mno
蘭子「グリモワールッ!」スッ

P「そんなスケッチブックで何をする! 夢物語でも紡ぐつもりか?」

蘭子「否! グリモワールこそが我が魔力の根源! ……『華蕾夢ミル狂詩曲〜魂ノ導〜』ッ!」

P(長い名前だなぁ……)

ピカァァァァン!

蘭子「……見よ、これこそが我の真の姿。ブリュンヒルデとしての存在の現れ」バサアッ

乃々「ふ、服が一瞬で……」

裕子「サイキック衣装チェンジですね!」

晶葉「あのスケッチブックに書いてあるものと同じだな……分かるか、助手」

P「フン、ブリュンヒルデの魔力とは己を飾り立てるだけのものなのか? そんな虚飾には何の意味もない!」

蘭子「我が纏いし衣装には魔王の力も宿っている……断じて泡沫に消える偽りなどではない!」

P「では見せてみよ! 戦女神と魔王を騙る小娘がどれほどの力を秘めているのか!」

蘭子「ふっ、現れし我が宝具に刮目せよッ!」キュイイイイン!

幸子「す、スケッチブックから次々と武器が!」

晶葉「やはり、あのスケッチブックに書いた物を具現化する────」

P「正体見破ったぞ神崎蘭子(ブリュンヒルデ)! その力、自らがグリモワールに描きし魂を導くものなり!」

晶葉「……いいかげん、そのテンションは止めてくれ」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 20:47:28.68 ID:OT/Fm0Mno
蘭子「ハーッハッハッハ! 褒めてあげるわ、姫君(シンデレラ)を従えし者。しかし我が魔力は看破されたところで輝きを失うことはない!」

P「ならばその宝具を携えて我に向かってくるか!」

蘭子「もちろ……んっ、ぐっ、あれっ、ちょっと……」グッ

P(重くて持てないのか……ハンマーとか槍とかゴツいのばっか出すから)

蘭子「ふ、フフ……ほっ、宝具など使わずともこの魔装に宿りし力のみで十分ッ!」

P「ほう……では我が『姫君』の力を少しだけ見せてやろう。『月』よ、歌を奏でろッ!」

P(「Hotel Moonside」!)スッ

ズウゥゥン……

蘭子「……! こ、これはっ……!?」フワァン

P「クハハハハ! 『月』の前にはいかなる抵抗も無意味! そして次が決着の一撃となる!」

蘭子「くっ……!」フワフワ

P「はああああっ!」ビシュッ

P(「おねだり Shall We 〜?」!)
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 20:48:29.45 ID:OT/Fm0Mno
シーン

P「……あれ?」

ヒューン……

蘭子「ひゃうっ!」ドサッ

P「これは、まさか……!?」

晶葉「10時だ! コピーした異能がリセットされてしまったんだ!」

P「や、やっぱり……」

裕子「えっ? どういうことです?」

幸子「それはですね────」セツメイ

裕子「ええっ!? だ、大ピンチじゃないですか!」

晶葉「調子に乗っているからだぞ……!」

P「す、すいません……」

まゆ「大丈夫ですか? 合体しますか?」

幸子「事あるごとに合体を提案しないでください!」

蘭子「クク、ハーッハッハ! 姫君を従えていない主は翼の折れた天使も同然! 最早我が魔力の前に屈するのみ!」

P「コピーした異能が消えても俺にはまだ『お願い!シンデレラ』がある! もう手加減無しだからな!」

晶葉「おいっ、手加減していたのか!?」

P「あっいや、それは言葉のあやで……」

蘭子「ククク、力を隠していたのは我も同じ。我が魔力は『華蕾夢ミル狂詩曲〜魂ノ導〜』だけに非ず!」

P「何ッ!?」

P(ま、まさかまゆのように異能を二つ持っているのか……!?)

蘭子「これこそが我が最大の魔力にして神髄ッ! ……『LEGNE』ッ!」



ここからが本気の戦い(?)蘭子第二の異能、「-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律」の能力とは!?


↓2
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 20:50:23.42 ID:DvfS7en9o
まぶしい光で攻撃の
命中率を下げてくる
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 20:50:38.96 ID:jikAVjiho
影をカラスに変化させて襲いかからせる
光が強く影が濃く出る場所ほど強力に
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 20:51:05.52 ID:JUaNH0bH0
光の剣を出す
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 21:07:48.84 ID:OT/Fm0Mno
シュルルルッ

P(な、なんだ!? 蘭子の影が変化していくッ!?)

バサバサバサ……シュタッ

蘭子「我が影が作りししもべ、『LEGNE』……漆黒の翼は全てを呑み込みし暗黒」

影カラス「グァーッ!」

P「相変わらず何言ってるか分からんが……カラス一匹で俺を止められると思うか!?」タッタッタッ

蘭子「『一匹』……? 否ッ!!!」クイッ

バサバサバサ!

乃々「ひゃううっ!? か、カラスがたくさん……!?」ガタガタ

P「何ッ!? カラスを生み出せるのは自分の影からだけではないのかッ!」

幸子「ぼ、ボクたちの影もカラスに……!」

蘭子「往けッ! 『LEGNE』!」

影カラス「グァーッ!」バサバサバサ

P「くっ、この野郎!」バシッ

影カラス「グァッ……」シュウゥ……

P(! パンチ一発で消えた……?)

影カラスたち「グァーグアーガー!」バサバサバサッ!

P「ぐあああああっ!」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 21:22:46.93 ID:OT/Fm0Mno
まゆ「Pさんっ!」ダッ

晶葉「待てまゆ! 今近づくとやられるぞ!」ガシッ

まゆ「でもっ……!」

裕子「わ、私のサイキックならこの距離からでも!」スッ

影カラス「グアーッ!」シュバババッ

乃々「ひいっ!? は、羽根が……」

蘭子「この戦いは我と姫君を従えし者との決闘……『瞳』持たざる者が介在するのは禁忌!」

影カラスたち「グアーッ、ガー……」バサバサバサ……

P「っ、参ったな……ここまで物理で押してくる相手は初めてだぜ……」ボロボロ

晶葉「助手……!」

蘭子「……やはりこの魔力には対抗出来ないようね」

P「そいつは、どうかな……何匹かはパンチ一発で消えるほど弱っちかったぞ」

P(もっともそれは強い個体も居るということ……影が関係しているのか)

蘭子「フッフッフ、我が『LEGNE』は仇なす者を討つための魔力……そして『魂ノ導』と『LEGNE』が合わさることによって我の真の力が目覚めるのだッ!」

P「何回真の姿だとか力だとかが出てくるんだよ……ッ」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 21:43:44.45 ID:OT/Fm0Mno
蘭子「『華蕾夢ミル狂詩曲〜魂ノ導〜』ッ!」ピカァァァァァッ!

P「っ、眩しい……」

蘭子「『魂ノ導』の光によって影はその闇を更に深め、『LEGNE』はその魔力を高める……」

P(濃い影はより強いカラスを生み出すということか……!?)

蘭子「その『光の旋律』によって『LEGNE』は『仇なす剣』を持つ者になるッ!」

P「…………。?」

P(ヤバい、今度は何言ってるかマジで全然分からんッ……!)

影カラスたち「グァーッ!」ガシッガシッガシッ

P「こ、これはッ……!?」

晶葉「カラス一匹一匹が具現化された武器を拾った!」

幸子「あ、あれでプロデューサーさんを攻撃するつもりじゃ……」

まゆ「そんな……!?」

P「ちょっ、ちょっと待て蘭子ッ! それはマジに死んでしまうッ!」

蘭子「クックック、決闘とはすなわち互いの魂を懸ける戦い……その終焉は神々の黄昏ともに我を緋に染めるの」

P(お、俺を本気で殺すつもりってことかよッ! まずいッ! あのカラスどもを何とか消さなくてはいけない!)

P(その方法は分かる、光を完全に消せばいい! ……しかし、そのための手段はッ!? )

P(電気のスイッチはちょうど蘭子が立っている位置のすぐ左……そこまで近づけるのか!?)

P「いや、やるしかない……やらなきゃやられる……!」


選択肢(二つ正解)
1.一か八か特攻する
2.幸子! 「To my darling…」だッ!
3.サイキックテレポーテーション!
4.合体ッ!
5.森久保、ひっそりお願い!
6.土下座して負けを認める

↓2
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