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神崎蘭子「死蝿の魔 殺人事件」【堕天使探偵・第六幕】
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/19(土) 18:00:24.86 ID:ABy7qIq50
これまでの事件↓
第一幕・悪魔館殺人事件
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447491615/
第二幕・魔神島殺人事件
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449306013/
第三幕・魔月学園殺人事件
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453539614/
第四幕・傀魔伝説殺人事件
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465030820/
第五幕・逢魔の海の殺人
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489827604/
※神崎蘭子が主演のドラマという設定なので、当たり前のようにキャラ崩壊
※事件に巻き込まれるキャラクターは殆ど仮名を使った架空のオリジナルキャラ
※今回765色の強い話になります あしからず…
※このSSを読むときは、部屋を明るくして、できるだけ離れて観てね!!探偵ランとのお約束だよ!!
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1503133224
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/19(土) 18:01:12.07 ID:ABy7qIq50
〜ここまでのあらすじ〜
天界でのほほんと暮らしていた大天使ラン(神崎蘭子)は
幼馴染である大天使チエリエルのプリンをこっそり食べた罪で人間界に堕とされてしまう。
ランが天界に帰るため、父である主神によって課せられた使命。それは、人間界に蔓延る高位悪魔、七つの大罪の浄化であった。
D県警きっての名刑事(笑)である赤羽根刑事のアパートに居候する傍ら
明らかに肋骨から生まれてそうな信仰心溢れるシスターたちの支えも手伝い
大罪悪魔にとり憑かれた人間たちが仕掛ける、悪魔的殺人計画をことごとく看破していく堕天使ラン
宿敵ルシファーとも相見え、浄化すべき悪魔は残り二柱
果たして彼女は、七つの大罪の全てを浄化することが出来るのか…!?
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/19(土) 18:03:49.46 ID:ABy7qIq50
プロローグ
国道沿いの浜辺に それは打ち上げられていた
周囲に人気は無く 最初に発見したのは車の故障により立往生していた観光客だった
フカをはじめとした様々な肉食魚の歯形がいたるところについており 著しく損傷したものだったが
調査の結果 肉塊は人間の死体であることが発覚した
肺に海水が殆ど入っておらず 腹部・内臓の損傷の軽微さに比べ 手足首と頭部が不自然に欠損していたことは
何者かが死体の身元を隠すために意図的に切断したのではないか という疑念を生み
それを裏付けるように 右足首には鋭利な刃物で切断されたような切り口が見つかったことなどから
現地の警察は何らかの事件に巻き込まれたものであるとして捜査を始めた
しかし
遺留品はおろか 前述したとおり指紋や歯の治療痕などのおおよそ個人を判別できそうな部分はことごとく失われており
骨盤の形から成人女性の死体であると かろうじて判断することはできたものの
それ以外の情報は皆無 未だに死体の身元すら特定に至らず 捜査は難航している
これが 後に繰り広げられる惨劇の序章であることは
少なくともそのときは 一人の人間と 一柱の悪魔しか 知らないことである
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/19(土) 18:08:28.56 ID:ABy7qIq50
※
なぜかというか、やはりというか、第四幕だけ挿絵のリンクが切れていますので
第四幕を読み返したい方はお手数ですが、ひとまず適当なまとめサイトに飛んでもらってください…
m(_ _)m
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/19(土) 18:09:39.00 ID:ABy7qIq50
…
ラン(神崎蘭子)「ぐ…はっ…!」
…それは突然の出来事だった
無慈悲な凶刃が、美しき堕天使の腹を切り裂いたのだ
赤羽根(765P)「ラン!」
ラン「ぐ…限界だ…これ以上は…体が保たん…」
ラン「私はもう…長くないのかもしれん…」
赤羽根「なにいってんだ!お前らしくないぞ!!」
ラン「いや、自分の体のこと…誰よりも、理解っている」
ラン「人間界に堕ち、息絶えし我が魂魄は…天に昇ってくれるのだろうか…それとも…」
赤羽根「縁起でもないこと言うなっ!」
ラン「気休めなどいい…これも私の…運命なのだろう…」
ラン「だが…だが我が相棒よ…私亡き後…私の代わりに残る悪魔の浄化を…!」ガクッ
憐れな堕天使の口から零れる、鮮やかな赤
そして、それを見下ろし不敵に嗤う少女が一人…
赤羽根「ちくしょう…何でこんなことに…!!」
話は少し前に遡る…
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/19(土) 18:14:00.58 ID:ABy7qIq50
前日 夜 D県 商業ビル 6F 記念式典会場
…
「定時連絡。会場入り口、異常なし」…「壇上、異常なし」…
赤羽根「…こちらも、異常なし、と」
たたたっ…
美千香(???)「はにー♪会いたかったのーっ♪」ぎゅむ
赤羽根「わぷっ…っと」
美千香「んふふー、お巡りさんのカッコしたハニーもカッコイイの♪」すりすり
赤羽根「まるで俺が普段警官じゃないような言い方をするな」
ざわざわ…
赤羽根「わ、わ、めちゃくちゃ見られてるじゃないか…もうちょっと人目を気にしてだな…」
美千香「そんなの全然へっちゃらだよ!」
美千香「むしろここまで堂々とハニーって呼んだり、ギュッてできるチャンスそうそう無いって思うな♪」キラキラ
赤羽根「お、おう…」
赤羽根(無事に七つの大罪の五体めを浄化し、敵の親玉と相見えたらしい堕天使のランは…)
赤羽根(折れかけていた芯を自分で叩き直したようで、すっかりいつもの調子になって帰ってきた)
赤羽根(あの時の縁でワカバ検事と顔見知りになり、度々事件の見解を聞かれるようになったが、それ以外には特に変わったことは無く日々は続いた)
赤羽根(そんな中、警備課から応援の要請があり、なぜか俺が駆り出されることになった)
赤羽根(推理作家である土井塔克(どいとうまさる)の最新作出版を記念して催される式典を警備することになったのだ)
美千香「あっ、お料理が運ばれてきたの!一緒に食べよ?」
赤羽根「まてまて、俺は仕事中なんだぞ」
赤羽根「脅迫電話までかかってきた案件なんだ。ちゃんと目を光らせておかないと」
美千香「えー」
赤羽根「誰かと一緒に食べたいんなら、せっかくだからあいつに構ってやってくれないか?」
ラン(神崎蘭子)「〜♪」ぱくぱく
赤羽根「…」
美千香「…」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/19(土) 18:19:34.44 ID:ABy7qIq50
赤羽根(単なる警備の仕事にもかかわらず、ランを連れてきたのには理由がある)
赤羽根(泊まりこみになるから夕飯の面倒が見れないということもそうだが、最大の理由は、きな臭い脅迫電話の文言だ)
『過去の栄光を誇示する日、富める者が血の海に染まるだろう』
赤羽根(これは、彼の代表作でありデビュー作でもある『死蝿の魔』から引用されているらしい。小説の分野はとんと疎くて俺は知らん)
赤羽根(しかし『死蝿の魔』は二十年以上前の作品にもかかわらず、未だ人気は衰えず映像化もされている名作という話で)
赤羽根(最近またキャストを一新して再映画化するという話が持ち上がり、最新作出版と合わせて今回の式典で発表された)
赤羽根(脅迫電話の主がどういう意図でその作品から引用したのか…それは見当もつかないが)
赤羽根(仮に悪戯電話だとしても、警備課はテロの可能性が僅かでもあるならば、と人員を裂くしかなかったのだろう。それで俺が呼ばれたのかもしれない)
赤羽根(事実、俺と、恐らく機動隊の新人であろう一名以外に、式典に配置されている連中はこのビルの保安警備員だけだ)
美千香「あの子が…ランってコ?」
赤羽根(ちなみに何の巡り合わせなのか、件の映像化企画で準主役に抜擢されたのが、何を隠そうコイツなのである)
赤羽根(ミステリー的雰囲気の会場に全然そぐわなそうな金色毛虫がむぎゅむぎゅしているのは、そういうわけなのだ)
美千香「ハニーの話に聞いてるほど、頭良いってカンジしないね」
ラン「あむ、ん、んく、んぐ」
ラン「ぱくっ、もむ、んふ〜♪」ふるふる
赤羽根「そんなことないぞ」
赤羽根「普段はああ見えても、ここぞって時には いつも頼りになるんだ。たのもしい相棒さ」
赤羽根「それこそ、いなくなったときの事を考えられないほど…なんてな。ははは…」
赤羽根(今までの難事件は…ほぼほぼアイツの手柄だから冗談にもなってないんだが)
美千香「…いつも、一緒にいるってコト?」ぴく
赤羽根「あ、いや、仕事の時な!よく意見とか聞くから!」あせあせ
赤羽根「毎日同じ屋根の下寝てるだとかそういった事実は…全く、決して、ないです、ハイ…」
美千香「…ふーん」
ラン「はむむ、んー」ちゅーっ
ラン「ごくん」
美千香「たのもしい、相棒…」
美千香「…」ぷく
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/19(土) 18:25:32.54 ID:ABy7qIq50
つかつか…すとん
ラン「んむ?」
美千香「始めましてなの」
ラン「ほむも…んっ」ごくん
ラン「ほう、星雲駆けし偶像ではないか。我が相棒の安寧司りしステラは、確とこの眼に焼き付けている(美千香さんですよね?赤羽根さんがいつもお世話になってます)」ぺこり
美千香「…」じーっ
ラン「?」
美千香(まだまだ花より団子…ってカンジ。銀髪の子って食いしん坊が多いのかな?)
美千香(でも、そんな子ほど、いつの間にかハニーの魅力にコロッといっちゃったりする…経験上)
美千香「…」ゴゴゴゴゴ…
ラン「む?その、なんだ、先刻我が相棒との睦言交わす比翼連理は優雅の一言であり(えーと、さ、さっき赤羽根さんと話してましたねっ?)」
ラン「や、やはり一筋の恒星はアステリズムのそれとはまた違った風情が…えっと、あの(ふ、二人で並んでるとなかなかにお似合いなカップルに見えます…ねぇ)」
美千香「…」
ラン「…」
美千香「ふーん、まぁ、それほどでもあるって思うな」
ラン「…は…はい」
美千香「…」ゴゴゴゴゴ…
ラン(こ、この有無を言わさぬ美千香さんのオーラは一体…?)
美千香(私だって…)
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