【ミリマス】紬「プロデューサーに構ってもらいたい……?」

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1 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/16(水) 23:15:42.18 ID:NI5LmSx80

白石紬(以下、紬) 「…………」

ミリP(以下、P) 「でな?ここはこの文法を利用して、形容詞を置く」

望月杏奈(以下、杏奈) 「む、難しい……形容詞って、なに……?」

P 「折角の宿題だしガッツリと調べようか……ほら、辞書」

杏奈 「開くの、めんどくさい……」

P 「ったく、しょうがないなぁ……」ペラペラ

P 「はい、ここ」

杏奈 「……ありがとう、ございます……」

紬 「……あの、プロデューサー」

P 「どうした紬、お前も宿題か?」

紬 「……あなたは馬鹿なのですか?」ハァ

P 「えっ」


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2 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/16(水) 23:16:43.02 ID:NI5LmSx80

紬 「プロデューサーの仕事は、アイドルをステージに送り出す事ではないのですか?」

P 「ま、まあその通りだが……」

紬 「……英語の宿題を手伝うのは、プロデューサーの仕事なのでしょうか?」

P 「うぐっ、そ、それはな……」

紬 「プロデューサーは甘すぎると思います」

音無小鳥(以下、小鳥) 「つ、紬ちゃん……そのへんにしてあげて?」

紬 「音無さんも仕事してください」ピシャリ

小鳥 「あう……」

P 「でもな紬、こういうのにも理由があるんだぞ」

P 「アイドルをやってて赤点取りましたーとかなったら本末転倒だからな」
3 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/16(水) 23:17:10.79 ID:NI5LmSx80

紬 「ですから、それは自己責任でなんとかするべきなのではないのですか」ピシャリ

P 「……まぁ、それはそうなんだが」アセ

杏奈 「プロデューサー、さん……迷惑、かけて……ごめんなさい……」シュン

P 「迷惑なんて思ってないから、心配しなくても良いよ」ナデナデ

P 「……ただ、辞書くらいは自分で引けるようにしてほしいかなとは思うけど」

杏奈 「……うん!杏奈、頑張っちゃうね!」

P 「おっ、やる気じゃないか!じゃ、とっとと終わらせるか!」

杏奈 「よーっし!」ペラペラ

紬 「…………」
4 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/16(水) 23:17:56.75 ID:NI5LmSx80
―――――

紬 「まったく、プロデューサーは意識が低すぎます」

エミリー スチュアート(以下、エミリー) 「つ、紬さん……?」

紬 「エミリーさん?申し訳ありません、お見苦しい所を」

エミリー 「いえ……どうかしたんですか?」

紬 「……プロデューサーが真面目に仕事をしないので、腹を立てていただけです」

エミリー 「仕掛け人さまが……?」

紬 「はい。まったく、プロデューサーだというのにまるでお守りをするように……」

紬 「アイドルのプロデュースというのを取り違えているような気がしてならないのです」

紬 「大体ですね……」クドクド
5 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/16(水) 23:18:36.07 ID:NI5LmSx80

エミリー 「あの、紬さん?」

紬 「?なんでしょうか、エミリーさん」

エミリー 「もしかして、紬さんは仕掛け人さまに構って欲しいだけなのでは?」

紬 「構って欲しい……?」キョトン

紬 「そ、そのような事はありません!」

紬 「だ、大体そのような事で怒るはずが……!」カァアア

エミリー 「分かります、紬さん……」ポン

エミリー 「私も、最初は恥ずかしかったんです」

紬 「エミリーさんが、ですか?」

エミリー 「はい!大和撫子として、はしたないとは思うのですが……」

エミリー 「それでも、仕掛け人さまと話して気分が穏やかになりましたから!」
6 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/16(水) 23:19:04.22 ID:NI5LmSx80

紬 「……真の大和撫子というものは、想いを殿方に正直に伝えられてこそだと思います」

紬 「恥じる必要はないのでは?」

エミリー 「ありがとうございます、紬さん!」

エミリー 「それで……紬さんは、構ってもらいに行かないのですか?」

紬 「で、ですから!私は……その」

エミリー 「?」キョトン

紬 「そ、そんなわらびしい事……」

エミリー 「……紬さんは、多分肩に力が入り過ぎなんだと思います」

エミリー 「仕掛け人さまに、甘えるつもりで接してみてはいかがでしょう?」

紬 「あ、甘える……ですか」

エミリー 「はい!」

紬 「…………」
7 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/16(水) 23:19:56.86 ID:NI5LmSx80
―――――

小鳥 「…………」ドヨーン

P 「音無さん……まだ落ち込んでるんですか?」

小鳥 「そりゃそうですよ……あそこまで否定されるとは」ヨヨヨ

青羽美咲(以下、美咲) 「大丈夫ですよ、小鳥さんはとっても頼りになりますから!」

小鳥 「ありがとう!美咲ちゃんは本当にイイ子ね……!」ウルウル

美咲 「え、ええっと……」

P 「ひいてるじゃないですか……すみません、青羽さん」

美咲 「い、いえいえ……」
8 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/16(水) 23:20:55.55 ID:NI5LmSx80

ガチャリ

箱崎星梨花(以下、星梨花) 「プロデューサーさーん!」トテトテ

P 「星梨花!お疲れ様!レッスンはどうだった?」

星梨花 「はい、バッチリです!今日もいっぱい褒めてもらっちゃいました!」

P 「そうか……よし、俺からも褒めてあげよう!」ナデナデ

星梨花 「えへへ……」テレテレ

美咲 「プロデューサーさん……」

P 「青羽さんは俺をロリコンみたいに思ってませんか……?」

小鳥 「その通りじゃないんですか」ボソッ

P 「何か?」ニッコリ

小鳥 「いいえ、何も」

星梨花 「あの、プロデューサーさん!お願いがあるんですけど……」

P 「おう、どうした?」

星梨花 「あのですね……」
9 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/16(水) 23:21:21.61 ID:NI5LmSx80
―――――

星梨花 ニコニコ

P 「……満足か?」

星梨花 「はい!プロデューサーさん、とっても温かくて……」

星梨花 「癖になっちゃいそうです!」パァア

P 「それなら良かった……」ナデリ

小鳥 「……さ、市民の義務市民の義務っと」ピッポッパ

P 「やめてくださいよ!足の間に座らせてるだけじゃないですか!」

小鳥 「いたいけな少女をそんな場所に座らせて恥ずかしくないんですか!?」

P 「そ、そんな事言われても……」

小鳥 「うう……」グヌヌ

美咲 「私もやって欲しいな……」ポーッ
10 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/08/16(水) 23:22:31.07 ID:NI5LmSx80

P 「ところで星梨花。なんでこんな事を?」

星梨花 「えっと、莉緒さんが――」


百瀬莉緒(以下、莉緒) 『いい、星梨花ちゃん?男の子はね?密着されるとドキドキする生き物なのよ!』

莉緒 『だからね……気になる男の人が出来たら座ってるところに割って入っちゃいなさい!それで、男の人はモテモテよ!』グッ


星梨花 「――って」

P 「あの馬鹿たれ……星梨花になんて事を」

星梨花 「えっ、プロデューサーさんは嫌いだったんですか……?」

P 「いや、勿論星梨花にそうしてもらえるのは嬉しいけどな……」

P 「でも、そういう事は人を選んでやらなきゃダメなんだぞ?誰にでも無差別にやっていい物じゃないんだ」
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