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【モバマス】嫌われ日記
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1 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/14(月) 22:16:22.60 ID:tqMrYpHf0
ギャグなので初投稿です
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1502716582
2 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/14(月) 22:16:55.26 ID:tqMrYpHf0
プロデューサーである自分に、何人かのアイドルが好意を向けてると気づいたのはいつのことだっただろうか。
彼女らのアプローチが嫌なわけではない、むしろ天にも昇るほど嬉しい。が、これは正しくないことだ。
アイドルである彼女らと、プロデューサーである俺。この関係は絶対に許されるものでは無い。
『アイドルに嫌われよう、そうやって彼女らから身を引いてもらうんだ』
俺はいつからかそう思うようになり、そして明日から実践に移すことに決めた。そうだ、明日から日記をつけていこう。
日記を、俺がアイドル達に嫌われるまでの記録にするんだ。
3 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/14(月) 22:19:05.08 ID:tqMrYpHf0
【一日目】
いつも通りに出勤。仕事部屋に着くと同時に俺は全裸になる。
その後ローファー、ネクタイのみを装着し、頭からバラエティでも今日日見ない白鳥のパンツを被る。
正しくは股間につけるべきの白鳥をヘッドに装着した俺は、鏡を見て爆笑した。
だってあの白鳥がこれでもかってくらいのけぞってんだぜ?笑わないわけがないよ。
(参考画像)
http://imgur.com/kx3dUZd
のけぞり白鳥、上裸ネクタイ、素足インローファー。
作戦その一、『アホみたいな格好をして嫌われる』。これは中々にいいかもしれない。
浮き足だった俺は仕事部屋から出る。
「おはよ、プロデュ…」
「おお凛、おはよう」
そこで凛と遭遇した。白鳥を携え、ネクタイとローファーだけしか身にまとっていない、股間丸出しの俺の姿を見て言葉を失う凛。そうだ、それでいい。嫌え。
しかし、ここで想定外の事態が。凛は目にもとまらぬ速さで自らのスマートフォンを取り出し、俺にそれを向け100枚くらい連写する。
「…フフッ」
不敵な笑みを浮かべたまま、凛は走って逃げた。
「待て!凛!!」
俺は凛を追いかけるが、素足にローファーというのは意外に走りにくい。それに頭の白鳥がいい具合に視界を遮る。結局、凛にはまかれてしまった。
4 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/14(月) 22:20:07.81 ID:tqMrYpHf0
「くっそ…どういうことだ…?」
こういう格好をしたら嫌われるんじゃなかったのか?むしり凛のやつ悦んでなかったか?俺の中に想定外の疑問が浮かび上がると同時に、背後の曲がり角から気配を感じた。
「あら、P君おは…」
その気配の主は早苗さんだった。早苗さんと遭遇した、してしまった。まずい。早苗さんはマズい。
彼女は今でも警察と太いパイプを持っている。このままじゃ俺は逮捕されてしまう。アイドルに嫌われる前に、俺の存在が社会から嫌われることになってしまう。
「P君、何その格好…!?」
誤魔化せ。口から出任せでもいい。早苗さんが警察にコールする前に勝負を決めろ。
「…ば、罰ゲームですよ!は、はははは!!」
「え?」
「今度のバラエティの!ええ!罰ゲームなんですはい!そうですそうです罰ゲームです!アイドルにやらせる前に俺がすることになったんですよ!はは!はははははは!」
早苗さんは何が何だかよく分からない顔をした後、何かを悟ったのか、俺をまるで雨に打たれて震える子犬でも見るかのような哀れな目で見て、
「……辛いこととかあったら、いつでも私に相談してね?私はP君よりもお姉さんなんだから…」
とだけ告げ、その場を後にした。
俺はこの後すぐに部屋に戻り、泣きながらいつもの服に袖を通し、白鳥を床にたたきつけた。どうしてか涙が止まらなかった。
泣き顔を洗うためにトイレに向かう途中、やけに満足そうな顔の凛とすれ違った。
「ありがとう」とだけ、そのときぼそりと言われた。
5 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/14(月) 22:42:38.17 ID:tqMrYpHf0
【二日目】
昨日は失敗してしまったが、あれしきのことで諦めてなるものか。
今日は作戦その二を決行しよう。
作戦その二、『でかすぎる態度と高圧的な口調』。
こういう上司は嫌われるだろうと言うところから着想を得た作戦だ。
今日は打ち合わせや資料の確認などで、何人かのアイドルが俺に部屋に訪ねる予定になっている。それを利用してやるのだ。
アイドルが来るまでに言う言葉をシュミレーションし、覚悟を決めると共に深呼吸二回。演技だと悟らせてはならない。
数分後、二回のノック音の後、ガチャリ、とドアが開く。同時に俺はシミュレーション通り、これまで上司に浴びせられた言葉を思い返し、一言一句違わず言い放つ。
「ノックしろよ〜!三回ノック〜!礼儀だろ〜!!」
罵倒や罵声と違わない言葉をアイドルに言い放つのは心苦しい。嫌だ、心がもう息苦しい。しかし、これもパパラッチやスキャンダルを避けるためのこと。
心を鬼にしろ。アイドルの為だ、いくらでも心を散らかす勢いでやれ。
「30分前には来とけよ〜!これくらい常識だろダメなやつだな〜!それだからお前はごめんなさい時子さん全部嘘ですはい私の本意ではありません演技です本当に申し訳ございません許してください」
しかし、俺は前言撤回をする。部屋に来たのは時子さんだった。
マズい、時子さん一言も喋ってない。さっきからまゆ一つ動かさず鞭の準備してる。
俺は覚悟を決め、時子さんの元へスライディング土下座。時子さんは鞭を一度俺の耳元の床にたたきつけ、音でこれからすることを予告する。
俺は今日以降、作戦その二の決行を断念することにする。
だって、後から来たアイドル達がみんな俺の擦り切れた額の皮膚と、背中側がボロボロに裂けたスーツの心配をしてくれたから。
こんないい娘たちに、あの上司と同じことをしてやろうと思ったのがそもそもの間違いだったのかもしれない。
嫌われるにしても、この作戦だけはやめようと、俺は心に誓った。
6 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/14(月) 22:46:34.94 ID:tqMrYpHf0
今日はここまでです、続きはまた
このように一日1〜2日分の投下を予定しています
時間がかかると思うので、その間に前作もお願いします
http://twpf.jp/vol__vol
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 23:05:07.92 ID:KkS5hBJGo
おつ
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 23:28:24.25 ID:lUAGzSZBo
初っ端からトバしてんなあ、このP
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 23:49:58.13 ID:BUErLKsxO
つまんな
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 02:40:26.25 ID:pVGHW5n2o
期待
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/08/15(火) 10:33:53.35 ID:K2ncMbqkO
悲しいなぁ
12 :
◆U.8lOt6xMsuG
:2017/08/15(火) 23:17:18.28 ID:P3slIz6F0
再開します
今日は三日目〜五日目までです
13 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/15(火) 23:17:57.86 ID:P3slIz6F0
【三日目】
作戦その三、『仕事をサボる』を決行。
泣きながらゲロを吐くまでちひろさんに怒られたため中止。もう思い出したくもないので今日の日記はここで終わらせてもらう。
14 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/15(火) 23:19:38.01 ID:P3slIz6F0
【四日目】
もうネタが切れてしまった。俺一人の力ではこれ以上作戦を思いつくことが出来ない。と、言うことで『嫌われる男性 行動』で検索し、インターネットで情報を集め、作戦を練ることにする。
いくつか良さそうなものがあったので今日はここから作戦を組み立てよう。
どうやら、女性は自慢話の多い男のことを嫌うことが多いようだ。だから今日の作戦その四は『自慢話』に決定。
ちょうどありすがいたので自慢話をすることにした。
しかし、俺には自慢できることなんてここ数年ない。仕方がないから、かなり昔まで遡って自慢話をすることにした。
「小三のとき!俺はクラスで一番、給食食べるの早かったからな!」
俺のとっておきの自慢話を聞いたありすは、『だからどうした』としか言いようのない目で俺を見る。その後タブレットで何か調べ物をした後、俺に『いかに早食いがよくないか』を説明しだした。
俺はありすの一言一言に「はい…はい…すいません…」としか言い返すことが出来なかった。
「プロデューサーさんには、いつまでも健康でいてもらわないといけませんからね」
得意そうな顔でありすに言われた。
15 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/15(火) 23:21:40.95 ID:P3slIz6F0
その日の午後、何を血迷ったのか、外回りから帰った俺に、ありすはいちごを使った満漢全席を用意していた。
「いちごは美味しいだけでなく、ビタミンCやポリフェノールなどが豊富に含まれてます。よく噛んで、ゆっくり味わって食べてください」
得意げで、更に満足そうな顔で俺に料理を差し出すありす。俺は「一人じゃ無理そうだ、それに他の人にも食べてほしい」とありすに告げることで、巴とあと一人を呼ぶことに成功。
その後、巴4、俺4、柚2の割合でイチゴの満漢全席を見事完食。
結果として、ありすと巴に嫌われることの全く真逆のことをしてしまいこの日は終了。一番食べるのが苦しかった料理は、麻婆イチゴかな。
16 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/15(火) 23:27:00.06 ID:P3slIz6F0
【五日目】
昨日と同じサイトで情報収集。そして作戦を思いついた。
作戦その五、『体臭』。女性は臭い男を嫌うらしい。今日はこのデータを利用させてもらう。
作戦実行のため、俺は自分の仕事部屋で、ある缶詰の用意をする。
その缶詰は、『シュールストレミング』。ニシンという魚を使った、世界で一番臭いとされる発酵食品だ。数値で言えば、くさやの6倍以上の臭さ。この匂いを俺が出すことで、アイドルから嫌われようという算段だ。
早速俺はその缶詰を自らの頭上で開封し、中の液体からニシンの切り身まで一つ残らずその身に浴びた。
悪臭に目がちかちかし、泣くを通り越して失神まで行きそうだがなんとかこらえ、その状態で俺は外に出る。匂いをばらまくための闊歩を始めるのだ。
しかし、ここで想定外の事態が。地獄の生ゴミのような悪臭を発している俺に二人のアイドルが近寄ってきたのだ。
一人はみちる、もう一人は七海。
「そのニシン食べていいれすか?」
「パンに挟むのがそれの一般的な食べ方と聞きました!」
二人はうずうずとしながら俺に尋ねる。俺は悪臭のせいでもう喋る気力もなかったため、ただ頭を縦に下ろす。
二人は俺の頭や肩に乗ったニシンを掴んではパンに挟み、モグモグフゴフゴと食べる。
あまりにも二人が美味しそうに食べるので、俺も右耳にかかっていたニシンの切り身をつかみ、口に含んだ。
このとき、俺は匂いで精神がまいっていて、正常な判断が下せなかったのだと思う。
一度咀嚼した後からに記憶は吹っ飛んでおり、気がついたときには病院のベッドの上だった。
聞いた話によると、シュールストレミングのにおいはすさまじく、衣服についた場合は諦めるしかないという。
俺は「まあでもあのスーツは背中が鞭で裂けてたしいいか」、と極めてポジティブな発想をすることで精神の安定に成功。この涙は、決してスーツがダメになったことに対してではなく、匂いのせいだと言うことにしておこう。
17 :
◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2017/08/15(火) 23:30:53.78 ID:P3slIz6F0
今日はここまでです、続きはまた
シュールストレミングを食べたことがある方が、もしいらっしゃったらご感想ください
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 23:50:46.58 ID:RvZk0Bkk0
時子様に破られたスーツそのまま着ていたのか…
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/16(水) 02:09:29.28 ID:ppveKuKOo
柚にはしっかり嫌われたんじゃないですかね…
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/16(水) 02:32:56.04 ID:Np3vmqWJ0
柚が安定の巻き込まれ事故で笑った
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