【咲-saki-】京太郎「力が欲しいっ…‥!」

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82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 21:14:02.76 ID:2f7XciF+0
2
ごめん
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 21:15:50.00 ID:huRa8Yh6o
ゴッレンダァッー
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 21:16:51.02 ID:2f7XciF+0
00は0か?
だとしたら本当にm(__)m……>>78で番号をかいておけば……
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 21:17:12.28 ID:PIpFNi8Fo
これは100か0か
86 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/15(火) 21:37:28.84 ID:sR7YiguGo
京太郎(よーし張ったッ!!)

京太郎「テンパイ即リー!」

一「むっ」

理想形の3面張。京太郎は基本強運。カピーの能力は京太郎に通常であれば相手にならない程の雀力差の相手すら互角以上に渡り合える運を彼にもたらす。

この時、既に勝負は決していた。2巡後に京太郎はツモ上がり。裏が3枚乗って、そこで勝敗は決していた。

それが分からぬ国広一ではない。百戦錬磨の経験は彼女に驚異的な冴えを与える。

それは反射に近かった。河から音もなく牌を拾う。

その牌は逆に彼女の当たり牌。

京太郎の思慮の外。京太郎は国広一の過去を知らない。否!知っていたところで逆に気がつかない。彼女は手錠をしている。手錠をしている彼女がイカサマなどできる訳がない!通常であればそのような思考プロセスにより、無意識にイカサマの可能性を排除する。

一(イカサマなんてする訳ないと思ってるんだろ?甘い、甘い、甘すぎる)

淀みなく、数万回と繰り返した動きで牌がすり替わる。

↓1
コンマ偶数:0が100扱い(イカサマ発覚)
コンマ奇数:0が0扱い(イカサマばれず)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 21:38:23.80 ID:+XRONYzkO
あげ
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 21:42:12.00 ID:PIpFNi8Fo
よっしゃ
89 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/15(火) 22:06:18.80 ID:sR7YiguGo
一(己の運命を賭けた一戦。自分の持てる力を全部使わなきゃ逆に失礼だよね?須賀くん)

手品を使うリスクを国広一は重々承知している。過去にそれで辛酸を舐めた。

それでも彼女が手品を使う理由は?勝つため、ということに他ならない。

魂を賭けたゲームで犯すイカサマの超ド級のリスクを心のどこかで一は楽しんでいた。

それは見えるか見えないかのギリギリを攻める彼女の服装にも表れている。

ただ、甘く見ているのは彼女もまた同じ。

ドン!

彼女が牌をすり替える瞬間、京太郎が雀卓の足を蹴った。わずかに卓が揺れる。

一「あっ」コロッ

突然の衝撃に、反射で手がわずかに開くことを誰が責められよう。

カピー「このアマ!手に牌を握り込んでやがるっ!イカサマだっ!」

京太郎「やれやれ。さっきの半荘から怪しいと思ってたけどやっと証拠を抑えられたぜ」

一「なんで…?」カタカタ

京太郎「視えるんだよ。不思議と。美穂子さんの見てる景色なのかなー、これが」

カピ「さすがだぜ!京太郎!既に使いこなしているようだな。俺っちの真の能力を!」

カピ「説明しよう!京太郎は勝った相手の能力を奪い取って使用することも可能なのだ!卓上のわずかな動きすら見落とさない福路美穂子の能力がなければ、どうしてメクラの京太郎が国広一の芸術品とも言える手品を見抜ける?」

京太郎「タイミングを計っていたんっすよ、一さん。あんたが絶対にイカサマするタイミングを。黙っていたら俺が和了って勝負が決する、この時、絶対動くと読んでいた」

一「あっ…ああっ…」カタカタ

一の震えは止まらない。絶対の自信を持っていた手品を見破られた。記憶がフラッシュバックする。全てを失ったあの日の記憶が…

カピ「しかし度胸ある女だな。知ってるか?賭場でサマがバレた奴の末路」

一は最悪の負け方をした。

カピ「さあ、京太郎!イカサマのお仕置きを決めな!ヒャッハー!!」

お仕置きは何にしますか?
↓1−3
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 22:08:29.31 ID:bdRTNWJro
コスプレの撮影でもさせようか
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 22:09:21.81 ID:wFfMySTPo
宥に匹敵するほどの厚着をさせる
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/15(火) 22:10:37.04 ID:SIQTGfeKO
俺の奴隷(性奴隷も含む)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 22:11:14.07 ID:huRa8Yh6o
龍門渕内の情報を京太郎に流す
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/15(火) 22:13:12.35 ID:SIQTGfeKO
>>92は>>93に変更で無理だったらそのままで
95 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/15(火) 23:22:12.71 ID:sR7YiguGo
京太郎「一さん。覚悟はできてますよね?お互いの魂を賭けた場で、こんなイカサマしてタダで済むわけがないと」

一「ごめんなさい」

京太郎「え?」

一「ごめんなさい!!何でもするから、許して」

その場で一は頭を深々と下げた。罪悪感、屈辱感、羞恥心、そして目の前の男にイカサマを暴かれたという敗北感。それらが全て彼女の心に重い枷となってのしかかっていた。

少しでもいい。少しでも楽になりたい。そのために一は頭を下げた。目の前の男からの許すの一言。それだけが欲しくて。

京太郎「本当に悪いと思ってんの?」

京太郎「その手つき、多分初めてじゃないだろ?鮮やかすぎるぜ。これまでも負けそうになったらやってただろ?イカサマ」

京太郎「答えろ」

一「あうっ、あううっ」

ベタつく粘液性の汗が身体中から吹き出してくる。心臓がバクバク脈打つ。色々な記憶がぐるぐる頭の中を巡る。小学生の頃の大会。あの時の蔑まれた目。罵倒。嘲笑。地獄のような孤独。それから透華との出会い。二度と手品はしないと誓って、枷られた手錠。そんな自分を受け入れてくれた龍門渕の仲間の顔。

一「はい…」

認めるしかなかった。黙っていると、心の重しで押しつぶされそうになる。一は嗚咽を漏らしながら、小学校の時の事を洗いざらい京太郎に打ち明けた。

一「でもっ……試合では……しなかったから!しないって誓ったから!透華や…みんなに…!」

一「それだけは信じて…下さい」
96 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/15(火) 23:23:15.60 ID:sR7YiguGo
京太郎「試合でしなければいいって問題じゃねーぞ!」

一「ごめんなさいっ!!すみませんでした!!」

京太郎「この事は透華さんに報告しなくちゃいけないな」

一「ダメっ!!それだけは……許してよぉ」

立ち去ろうとすると、一さんは足に縋り付いてきた。

一「透華には言わないで……黙ってて、下さい」

京太郎「じゃあ誓えよ。二度とイカサマしねーって」

一さんは頷いた。そして誓った。今度は透華さんではなく、俺に。もう二度とイカサマしません。罰として何でもやります。お詫びとして奉仕させて下さい。今後悪い事しないようしっかり躾けて下さい。

一さんはその晩、俺の奴隷になった。
97 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/15(火) 23:24:35.31 ID:sR7YiguGo

京太郎「とりあえず、これ着て(バニーコス)」

一「ええ?露出が……際どいよ」

京太郎「それはひょっとしてギャグで言ってるのかな?」

一「どう?」

京太郎「うーん、はい、一枚。笑顔でね」パシャ

京太郎「ほら、もっと足広げて!そうそう!」パシャ

一「ううっ…恥ずかしい」

京太郎「ほら、次はこれ(メイド服)」

一「あー、これは別に…」ヌギヌギキルキル

一「どうかな?(ドヤ顔)」

京太郎「うーん、板についてますねー」パシャパシャ

京太郎「はい、次はブルマーね」

一「どこで生産してるんだろう、需要あるのかな」

京太郎「そりゃもう紳士の需要がありますよ。(一さんのブルマ姿は児ポ単純所持になりそう)」パシャパシャ

京太郎「はい、次は巫女服ねー」パシャパシャ

京太郎(とりあえず一さんのコスプレ姿を写真に収めてみた。)

京太郎「これお仕置きだからな!」

一「そうだったんだ」

京太郎(普段の格好がすでにコスプレの域の彼女に与えたダメージは少なかった…)
98 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/15(火) 23:26:42.14 ID:sR7YiguGo

京太郎「という訳で、一さんに俺から服のプレゼントがあります」

一「ありがとう、ご主人様」

京太郎「少しは淑女として恥じらいを持って生活してほしいという希望も込めて。はい、これ」

一「ん?え?こんな格好しろっての!バカじゃない?」

京太郎(とりあえず黒い綿タイツにスカート、Tシャツ、長シャツ、セーターとマフラーを与えてみた)

京太郎「バカとはなんだ!世の中にはこれでも寒くて夏なのにコタツに入らなくちゃいけない人もいるんだぞ!」

一「絶対病院行った方がいいよ、その人」

京太郎「他人の気持ちも知るために一さんは今日から私服はこの格好で生活して下さい」

一「む、無理!いま夏だよ!?長野の夏は暑いんだよ!?」

京太郎「嫁入り前の女の子が人前で肌を見せちゃいけません。これは命令です」

一「いやっ…それだけは勘弁して…ねえ、お願い…ご主人様もボクの服好きじゃない…いつもリングから指入れてくるし」

京太郎「性的な行為を連想させるあなたの服装が悪い!規約違反になりますよ?という訳で、今日からこの格好です」

一「恨むよぉ…」

京太郎(このお仕置きは結構応えたみたいだった。1時間もせず、汗だくになって、一さんは根をあげてしまった)

京太郎(裸にしてもらうために、一さんは体を使っておねだりしてきて)

京太郎(厚着のまま奴隷的な奉仕をさせた後、そのまま布団に入ったら熱中症になりかかって大変なことになった)

京太郎(とりあえずポカリスエットたくさん飲ませて裸にして冷やしたら何とかなったけど)

京太郎(それから厚着にするぞ、と脅せば一さんはいつも必死になって奉仕してくれる)

京太郎(すっかり彼女は俺の奴隷になっていた)

99 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/15(火) 23:35:20.50 ID:sR7YiguGo

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.    \ \___/             / /    /
       \}               ; ∨    /
         }                 { {    /
        /                { 乂 _/
.       /       i}           ',
    /{ノ⌒ヽ                  ',
.    乂ノ 〈__}ノヽ       ノ`ヽ ノヽー┐
     {≧=-< { ノ ⌒ヽノ⌒ヽ ノ }ノ V } ノ
    //\二二二7   ))---------=≦二}
. //    / ̄乂  ノ二二二二ニニ=-イ\
 /    /          }   /      ヽ \


一(あんな負け方しちゃったから、ボクは身も心も須賀くんに忠誠を誓わされた)

一(ごめん、とーか。とーかの事が嫌いになった訳じゃない)

一(奴隷にされて、ご奉仕している時もずっとみんなのことは考えている)

一(願わくば、いつの日かボクの王子様が助けにきてくれることを信じて)

Bad End



100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/15(火) 23:37:13.29 ID:2f7XciF+0
勝ったのにバットか……どうすればよかったの?
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 23:47:25.92 ID:A9HGhvN9o
イカサマ許して夜簡単に遊べる友達になるとか?
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 23:53:20.19 ID:cznbaLKM0
バッドになって当然のお仕置きばかりだからね
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 00:33:53.83 ID:ofecvPxS0

国広くんの心をケアできそうなおしおきすればよかったのか
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/16(水) 01:54:33.43 ID:JkGojzJp0
ホットギミックではお仕置きをせずに許し続けるとホモと戦わされる展開になるからね、仕方ないね
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 01:55:51.45 ID:9p53Erj60
>>104
一応、言って置くけどハギヨシのホモ設定は二次創作だからな
声優が小野大輔だからってそんなの勝手に作らないで欲しい
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 16:02:39.76 ID:0C6tsF+D0
実は京太郎SSでもホモ化する方が少ないと思う
便利キャラとしての登板の方がずっと多いかと
107 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 19:41:02.06 ID:tmz2MFoVO

                  / /        ./ ヘ Y.           \   |  j
                 / /        /   ヤ |      -―‐t `  |. /
                    /      .//\ /,ヘ .|   イ  7  | ヽ レ
                  ’/..     /,イ   /へ レ       /  ハ
              / /      \ /./    /′  ̄`ー‐-≦7.    ハ  ’
                 / /      /ヽ/   /'            .::  /  .ヘ  }
            / /      不、 lハ   {|            .::: /    }
            //       / { ;;;≧x、V |        /  /.    / ’
           //       ./. 弋__ツヘ  | ー=--――十 ./    / /
          //         ,イ  """      ノ   て≧芯x_ノ ./    / /
.       / ./  //     |               弋;;;__ ツクイ     / /
    /  ./  //    |. ハ       r:      """/介     ヤ /
   /   /'  / i     |.  ヽ    ト、         /"/ |    マ
 /   /{   { . |     ||./{ >、 ヽ ` ァ   ー‐' /__ ヤ   |. ヽ
    _廴_込 ヽ、   | |´   ヘ \  __  _チ'´ _. ヽマ    ヽ
    {      ヽ  `  .ト.!     ヘ      / ∨「〈.', マ¨ :.  マ     ハ ト、
    λ         マ  } .ハ ヽ    ヽ  /_  .| | マ、 ー-、  ヽ  / .l ! ::._
   / ハ.       /ヤ /ハ| ) /ミ≧≦チ_,マ  ヽ` く ̄¨¨¨.    \,.へj ̄`ヽ
.  / / ヤ    /   У′ リ / ィチ>二<< マ  フ`ーへ   ヽ    `ソ `ヽ ヘ
 / /  ヤ   /   /   / レ// / 厂|、ヾ、\、/    />  _`ー  /   `マヘ
  /     マ  .i   /  /  / /  / /  | ヽヘヽ \  ,イ /   // ̄`ヽ{     マ ヽ
      ヽ 八  .{       | .|  ./ /|   | iマヘ. > >/ | λ.  |.{三三/       .〉`

透華「それでは私が勝った暁には一を返していただけるという認識でよいですわね?」

京太郎(遠からず戦う運命にはあった)

カピ「ふんどし締めてかかれよ、京太郎」

京太郎(かつての俺なら歯も立たない。和と互角に渡り合う眼の前の女に。遠巻きに見ていることしかできなかった、大財閥の令嬢が眼前に!俺と対等の卓に!)

京太郎「ええ。しかしいいんですか?魂を賭ける。その意味を少々軽く見ているのでは?」

透華「ご心配は結構。私が万に一つもあなたに麻雀で遅れを取ることなどありえませんわ!龍門渕は長野で最も歴史のある、最強の血筋。その全てを統べる資格のある私が、男、それもどこから湧いたのかも知れぬ下々の草民に!敗北するなど!笑止千万!おーほっほっほ!」

京太郎(あながち笑えない話だ。こうして対面に座ると、肌で感じる。この女の持つ圧倒的な力を。こればかりは俺達がどれだけ鍛えても持てぬ、生粋の高貴さ。永い年月をかけて血を昇華させねば得られぬ、まるで貴腐ワインのようなオーラ!)

京太郎(それが、今晩俺に汚される)

京太郎「燃えるぜ」
108 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 19:46:54.49 ID:tmz2MFoVO

透華「フンッ!一程度に勝ったくらいで調子に乗らないことですわね。さあ始めましょう」

              //    ト、ヾ、 /// !      ゙、
              i |      ト、ヽ.V///i     |
                |  i    |゛゛゛゛/""´//     ゙、
                  |   !    丶   |   |.ハ     ゙、
             | /    i   \.!   || !_, -‐   ヽ
              !.//i  /    ヾ、 ーニ、´、 _   ヽ
           , .,ノ  !  /     i ハ ,::t==ァノ'´、    、\
        , -‐ ´'´/  / /.      /ノ::::i:..... ̄ 、、iヾヽ   、 、\
      /   // ./ /     //::;::ノ::::::   /) }| `   ゙、 丶ヽ
      i   ./.  //      //_  __   /_ノ| |     }  ヾi
       _ ‐'/ /´.    //、 `  ´  / l | //    ∧.   |
..----― '-‐.´ /     /,.イ | .!`:..、_,...::' |、| | |./    /、 `ー-ノ、_
フ ´  ̄    /     / / /,ィ'´ `ー- 、,、‐'´ .\./    /   \..ノ   ̄`ー-、__
      , -‐´i     i  l ̄\   ,イ、_|,_>、  /  / 丶   丶、       `ー
  _, -‐ ´    >、     \|   \//ハヾ、>' .//ヽ   \r-、  `ー-、_

龍門渕透華 雀力A

京太郎(一さんを奴隷にしていたら、程なくして龍門渕家の使いから連絡が入り俺はこの勝負の卓に招待された)

カピ「この女、厄介だ」

京太郎「何が」

カピ「多重人格者さ。」

京太郎(いつも最強を信じて疑わぬカピーがこの時妙に神妙な調子だった)

カピ「よーするに表の人格ぶっ倒しても、裏にヤベーのがいるかも知れねー。俺の経験上、多重人格者戦はほぼトラブル・ケースだぜ。苦戦必死かもな」

京太郎「たまには苦戦しねーと勝った気がしないからちょうどいいぜ」

カピ「それでこそ相棒!それじゃあさっさとこの目立ちたがり屋で高慢ちきな大財閥のお嬢様に世間の厳しさってのを教えてやるんだな!」
109 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 19:50:01.30 ID:tmz2MFoVO


                              __ノイイイイィィィィィzz_
           ,,ィ川/¨了!≧----------イイイイ´             毛
        ノ川     / ノ                          三\
      , ≦   ,ィス   `ヽ                         工  \
     /             ∨                      \\\\\
     ト、             ∨                     \\\\ ミ
      マ             川川                   \\\\\  ミ
      \_川川川川}     |||                   \\\\\ /
         ̄`ヽ  jノ川川川          \\\\\\\\     /
             >ノノノノノノ               |\\\\\\\  /
                 `丶川川川jj\i!\川川>-----、      /
                   ∨        /        \   /
                       }  }川    /          }  /
                    ,'  /  ∨  }         _ノ/  /
                 _ノ  /   ∨  ミ       <_,/  /
                   ー厶イ    }  ハ        厶ィ. }
                           厶しハノ        


京太郎体力:□□□□□□□□□□
美穂子:3/3 一:2/2

透華体力:□□□

↓1 チップを何枚賭けますか?(上限3)
↓2 コンマ50以上で京太郎勝利。
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 19:50:21.47 ID:zjxAvKeg0
3
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 19:59:12.78 ID:yMr28wwGo
ほい
112 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 20:14:50.63 ID:tmz2MFoVO


京太郎(通常の龍門渕透華は典型的なデジタリスト)

京太郎(基本に忠実がゆえ、強い)

京太郎(だが圧倒的な豪運の前には小手先のテクニックなど無駄無駄!)

京太郎「ツモ!リーチのみ!一発!裏は3枚!」

透華「ぐっ」

京太郎「悪いっすね、さっきから裏ばっかり乗せちゃって」

透華「ひ、卑怯ですわ!もう少し頭を使って麻雀を打てないこと!?」

京太郎「ああ。昔は色々使ってたよ。でも下手な考え休むに似たり。俺みたいなやつは案外テンパイしたらリーチしてるだけの方が強いんだぜ!」

透華「こんな男に」クラッ

透華「負けてしまうなんて」

ドッ ドッ ドッ

京太郎「それじゃあ恒例のお仕置きターイム!」

カピ「いや、様子がおかしい」

京太郎「へ?」



   ヽ   ヽ ヽ       ,ィIa __,,,ヽ  ヽ。。,,,_ヽ
    ‘,   ‘, ',      ,ィIa≦.o:‐〒ヽ  ‘,=xミ、
     }     ! !    ,イa爻K`ー'.乂 . ‘, ゚,   `゚,    l
     /     } l   ,.ィ爻从/  `~´     ゚,  i    .ハ      .l
   , イ    / .iャ爻" ,i'l从           .', l    ,杙}     l
 i´     , ィ  .,''"  ,イa           .i !  ,仏イ}     l
 ',   /   /  イ爻"               l .l  ,仏仗.!    .l
  }   ,′   ./  ./  :.             l .!,.イ仗ハハ,l      l
. /  l    ./      ::.._,.-- ,,,_       _,,。!.l爻"//.|    .l
.′ /    ./      ー==三三ミニ二三彡゙l.l-_'" "  .|    .:
 /    /             ̄-==ニ==T!´     l

透華「わ…わたくしが…ま…け…」

透華「まけ…る…など…」
113 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 20:49:13.77 ID:tmz2MFoVO

まるで歯ごたえのない敵だと思った。

正直、今までの敵で一番弱かった。

デジタルタイプには相性がいいのかもしれない。それを差し引いても、いとも簡単に勝てて。

嫌な予感がしたんだ。絶対裏がある。

冷たい透華「……」

目の前の女が突然無表情になって、静かになった。空気が凍りついたのがわかった。

カピ「ようやく裏人格のお出まし。ちょっとしたボス戦って気分だぜ、京太郎」

京太郎「この人格の魂は奪えないの?」

カピ「悪いな、俺が魂をチップにできるのは人間だけだ」

冷たい透華 体力 1000/1000 

カピーは語った。これは一種の守護霊獣のようなものだと。憑依タイプらしい。奪われた表人格の魂を取り戻すまで自動で対象者を攻撃するタイプ。無意識発動型。これを倒さぬ限り、透華さんにはお仕置きできない。倒せば守護霊獣は消える。

カピ「覚悟はいいか?」

京太郎「ああ。こいつを倒して、龍門渕透華をモノにしてやる!」

冷たい透華「……」

カピ「死ぬなよ、京太郎」

↓1 自分の体力をいくつ賭けますか?(上限10)賭けた体力×そのコンマ分のダメージ
↓2 透華の反撃。コンマ50未満で賭けた分の体力をすべて奪われる
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 20:50:12.05 ID:zjxAvKeg0
4
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 20:53:13.59 ID:utLGsaUJO
ほい
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 20:54:37.74 ID:zjxAvKeg0
スマン。コンマ悪くて次はコンマしないから
117 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 20:59:54.05 ID:tmz2MFoVO

京太郎「ロン!」

冷たい透華「……」

20のダメージを与えた!

LIFE point 1000→980

京太郎体力:□□□□□□□□□□
美穂子:3/3 一:2/2 透華:3/3

京太郎「チッ。上手く和了ったんだが、ダメージをいなされちまった」

カピ「筋は悪くねーぜ!さあ、次の半荘だ!」

↓1 自分の体力をいくつ賭けますか?(上限10)賭けた体力×そのコンマ分のダメージ
↓2 透華の反撃。コンマ50未満で賭けた分の体力をすべて奪われる
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 21:03:15.80 ID:arf7s2fio
3
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 21:04:37.28 ID:yMr28wwGo
ほい
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 21:09:30.99 ID:zjxAvKeg0
出来たら他人の魂は失いたくないな
3〜4で1回ずつ攻めたい。
安価は3
121 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 21:14:41.54 ID:tmz2MFoVO

京太郎「ロン!ロンロン!」

冷たい透華「ぐっ…」

LIFE 980→740

京太郎「よしっ!そこそこのダメージ!(このペースで行けばすぐ決着かな?)」

カピ「避けろ!京太郎!」

京太郎「え?」

冷たい透華「ロン。一気通貫」

京太郎「がはっ(不意を突かれた!ちくしょう!)」

カピ「気ぃ抜くんじゃねーぜ!証明するんだろ?京太郎!最強の男であることを!だからこの勝負を受けた。龍門渕透華を屈服させて、長野で一番強い男だと証明するために」

京太郎「オウッ!いくぜカピー!」


京太郎体力:□□□□□□□■■■
美穂子:3/3 一:2/2 透華:3/3

↓1 自分の体力をいくつ賭けますか?(上限10)賭けた体力×そのコンマ分のダメージ
↓2 透華の反撃。コンマ50未満で賭けた分の体力をすべて奪われる
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 21:18:18.00 ID:yMr28wwGo
3
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 21:20:50.04 ID:/T4uPlWUO
よし
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 21:24:00.64 ID:zjxAvKeg0
駄目だ…コンマが……oh
125 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 21:37:53.30 ID:tmz2MFoVO

京太郎「リーチ」

冷たい透華「…‥」トン

京太郎「ロンっす。18000」

京太郎の麻雀は、最短距離でテンパイへ向かいそこからリーチをするのみ。例えるならベタ足のインファイト。

防御を捨て、捨て身の火力を得る。

冷たい透華「LIFE point 740→480」

京太郎「はぁ、はぁ」体力7→4

京太郎(ようやくお互い半分、ってとこか。こいつはなかなかタフだな)

冷たい透華「今の、8枚張っていれば終わっていましたのに」

京太郎「まあそうっすね。ただ、逆に8枚貼って8ダメージで全部体力奪われるって最悪のオチもあるでしょ?」

冷たい透華「オホホ……まるで凡夫」

京太郎(結果論ならなんでも言えるさ。ただ、俺は最善手を打っている。勝つために、最善の手を。信じろ!俺は最強だ!)

京太郎体力:□□□□■■■■■■
美穂子:3/3 一:2/2 透華:3/3

↓1 自分の体力をいくつ賭けますか?(上限10)賭けた体力×そのコンマ分のダメージ
↓2 透華の反撃。コンマ50未満で賭けた分の体力をすべて奪われる
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 21:41:51.17 ID:2zgPz91DO
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 21:42:32.31 ID:arf7s2fio
せい
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 21:42:35.41 ID:yMr28wwGo
ほい
129 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 21:58:53.18 ID:tmz2MFoVO
冷たい透華「LIFE point 480→446」

京太郎「ぐっ、はぁ、はぁ、はぁ…」体力4→2

京太郎(くそっ…ダメージは確実に与えているけど、こちらの消耗も激しいぜ)

冷たい透華「許してあげますわ」

京太郎「あ?」

冷たい透華「クスクス。もう勝ち目がない、それもわからぬほどの凡夫なの?今なら許してあげますわ」

冷たい透華「凍死しないうちに、主の魂をおいて帰りなさい」

京太郎(せっかく奪った龍門渕透華の魂を!)

カピ「慎重に考えろ、京太郎。撤退するのもまた勇気。体力を回復してから再度挑む、という手もあるぜ」

京太郎「弱気だな、カピー!俺は最強なんじゃないのか!」

カピ「おそらく敵の雀力はSSクラス。この手の相手はそうそう簡単には狩れねーよ。すべてを失う覚悟がはあるかい?京太郎。最強の男が全てを賭してようやく勝てる相手」

京太郎「すべてを、失う、か」

↓1 自分の体力をいくつ賭けますか?(上限10)賭けた体力×そのコンマ分のダメージ
↓2 透華の反撃。コンマ50未満で賭けた分の体力をすべて奪われる
↓3 降りますか?降りませんか?
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 22:05:18.64 ID:gu7iLIYu0
10
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 22:15:57.22 ID:yMr28wwGo
ほい
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/18(金) 22:16:33.35 ID:gu7iLIYu0
下りない
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/18(金) 22:46:30.01 ID:708JIaaoO
>>131
ゾロ目なのになぁ、持ってないで
134 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 22:56:49.97 ID:tmz2MFoVO
京太郎「目が覚めたよ、カピー」

カピ「あ?京太郎、お前!」

京太郎「ああ。オール・インだ!すべてを賭けなきゃ手に入らないだろ?」

冷やし透華「……」

安全な勝利などたかがしれている。安全に生きて手に入るものはなんだ?

幸せなマイホームと、そこそこ料理が上手な奥さん、子供が一人に犬一匹。

そんな人生も悪くない。その生き方に力はいらない。それはすでに京太郎の求めるものではない!

カピ「そのとおりだ、京太郎!なあに負けても死ぬだけだ。そして人はいつか死ぬのさ。俺が発現した皇帝たちもみなそうだ。最後には死ぬ。最強のままな!だから心配するな、京太郎。お前が負けるのは死ぬときでいい」

京太郎「そう。死ぬにはいい日だ。そして運命はまだ」

俺に[ピーーー]とは言っていない。

京太郎「透華さん。見てください。これが俺の力。配牌で…和了ってやがる。天和です」

冷やし透華「わたくしが……負けた?」

LIFE point 446→-194

冷やし透華「お見事ですわ。あとはこの娘をどうするかはアナタ次第。煮るも焼くも決めるのはいつの時代も勝者。ただ願わくば。この娘に幸せあらんことを」シュウウゥ
135 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/18(金) 22:58:09.36 ID:tmz2MFoVO


          / \_/\-―‐-y'´ \
         /-‐y'"  ,ヘ ヽ  / ∧   \
          /     ! \ヽ/ //i     ヽ
           ,:!.     |'"´`゙ y''"´ ´|      i
            | |     i |   /′   | i    .|
.           i |     ハ|   〈.!    | |    |
          !/   / |!   ヾ、   |ハ    |
          /    廾ー-_、__,  )!、_,._-‐┤  .゙、
         /   /./ fr、))  /′ fr、i) ゙、   `、
       /.イ   ∧|  ゛'"     `゙'"  ト、    丶
.      ///    ハ._ヾ⊂⊃      ⊂⊃ !人   ヾ、、
      i/ i ,i  〈  `,!             / .リ )  i、 ヽ!
.   /リ 、ソ   Y´;/i\.  ∠ニゝ ,..イ   /   |ノ ノ
  /      >、  ヽ!   `ー---イ´|:.:.:`ヽ/    / \
/   /:Y´:.:.:\   \       / |:.:.:.:/     イ、   \

透華「負けましたのね」

透華「記憶がありませんけれども、わかります」

透華「もう私の代わりに戦ってくれた彼女はいなくなったのだと」

透華「母から昔聞いたことがありましてよ。代々、龍門渕家の血を守る神がいると。それは龍の姿をしていて、この地の川を治める神の化身。私達の家は、その神様の末裔だとか。そして母も昔は自らの危機に何度もその神様に護られてきた、と。ただ、父と出会ってからはそれもなくなって」

透華「母は言っていました。父が神様の代わりに自分を守ってくれるようになったと」

透華「……いいですわ。負けたのですから。好きになさってくださいまし」

カピ「お仕置きを決めろ!京太郎!」

↓1-3
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/18(金) 23:00:02.62 ID:MIwnSzcwO
いちゃラブ
むりならあんかした
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23:07:28.08 ID:MIwnSzcwO
>>136に具体的がほしいなら「俺の嫁になれ」で
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/18(金) 23:10:14.10 ID:gu7iLIYu0
結婚して
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 23:28:40.07 ID:zjxAvKeg0
今じゃなくてもいいから俺の子供を産んでくれ
140 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/19(土) 00:55:33.20 ID:VW4pVsM0O
京太郎(透華さんはすっかり観念していた。ただ負けてなお、気品を失わず、震え一つせずに俺の方を見据えていた)

京太郎(貴族の血を引き、容姿・才能・家庭に恵まれた大財閥の一人娘)

京太郎(彼女は俺の持っていないすべてを持っている)

京太郎(すべてを持ちながら、俺に敗れた。普段は視界の端にも入らない、下賤な男、身一つで何も持っていない男に敗れた)

京太郎(その屈辱は筆舌に尽くし難いはずだ)

京太郎(そして魂を握られる恐怖。俺がここで何を命じても、例えばその体を差し出せと命じても逆らいない恐怖に襲われながら)

京太郎(負けてなお、誇りは失っていない。自分が龍門渕家の次期当主である矜持はなお、その瞳からほとばしっていた)

京太郎(この女には並大抵のお仕置きじゃあだめだろう)

京太郎(そしてこの時俺は)

京太郎(この女の全てが欲しくなっていた)

京太郎(俺の家が犬小屋と思えるような広大な屋敷)

京太郎(彼女のために傅く数十人の執事とメイド)

京太郎(黒塗りの高級車での送迎、最高品質の調度品に囲まれて)

京太郎(大財閥の当主として政財界に隠然たる影響力を持ち)

京太郎(国内外の総資産は数兆円と目される)

京太郎(この女の持つ、それをすべて奪うことが)

京太郎(究極のお仕置きに思えてきた)

京太郎「透華さん、結婚してください。俺と」
141 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/19(土) 00:56:53.83 ID:VW4pVsM0O

透華「あっ…」

透華さんの目が泳いだ。何かを言いたげに、一瞬口を開いて、それから噤んだ。

方や大財閥の令嬢。方や平民の男。釣り合っていないにも程がある。

ただ、透華さんは自分の口からそれを言うのを躊躇った。

それはおそらく、そんな男に負けてしまった自分の全否定に繋がるから。

俺は待った。透華さんの答えを。たとえ断られたとしてもいい。魂を奪われて、なお断ることができるのなら、認めてやるしかない。

透華「認めて、くれませんわ、父も母も、親族も」

透華さんは逃げた。家族を使って。そして俺に許しを請うように、少しだけ上目遣いで目をうるませていた。
142 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/19(土) 00:57:56.77 ID:VW4pVsM0O

京太郎「どうして認めてくれないんですか?」

透華「許してくださいまし」

京太郎「俺があなたに相応しくないから」

透華「そういうわけではございません!ただ……我が家は私だけのものではなくってよ。ですから……私は、家族の許しがないと……」

京太郎「安心してください、透華さん。俺はあなたの家がほしい訳じゃあない」

透華「え?」

京太郎「あなたが欲しいんです」

京太郎「家から出て俺と一緒に暮らしましょう。案外悪い生活じゃないと思いますよ。たしかにこの屋敷に比べたら何もないけど」

透華さんはとうとう震えだした。俺が言っている事の意味が分かって。

透華「本気、ですの?」

京太郎「ええ、本気です。透華さん。俺と結婚してください」

すべてを捨ててください。
143 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/19(土) 00:59:31.20 ID:VW4pVsM0O

京太郎「ただいまー」

透華「おかえりなさいませ」

京太郎「あはは、まだそのお嬢様口調抜けないねぇ」

透華「あら。そんなにおかしくって?」

1DK、家賃4万円。街の中心部から少し離れた小さなマンションの一室でエプロン姿の透華さんが俺の帰りを迎えてくれる。

駆け落ちだった。龍門渕家からはありとあらゆる脅しを俺は受けたけど、結局肝心の透華さんを握っている以上、向こうも口だけで手は出せない。

最初はしばらく透華さんも塞ぎ込んでいて、慣れない生活に苦労していたけど(買い物の仕方すら覚束なかったのだ)、持ち前のキャラクターで何とか今はうまくやっている。
144 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/19(土) 01:00:59.59 ID:VW4pVsM0O

透華「あなた、見てくださいまし。ほら、今日のスーパーの福引で3等賞のトイレットペーパーのセット当たりましてよ!カランカランカラ〜ンって、最高に目立ってましたわ〜」

京太郎「1等なんだったの?」

透華「伊豆の温泉旅行1泊2日だとか。ウチの別荘の近くの温泉で…あっ…」

京太郎「ならトイレットペーパーのほうがいいじゃん。透華さんの家の別荘のほうが絶対その温泉より立派だろ〜?」

透華「ええ。お風呂は広くって、昔麻雀部の方たちと一緒に行きましたわね、インハイのついでに」

京太郎「透華さん」

透華「ごめんなさい、ごめんなさい、つい昔を思い出して涙が」ポロポロ

京太郎「いいんっすよ。またいつか集まれる日も来ますから。それまで頑張りましょう、俺たち二人で」

龍門渕家の直系は彼女だけ。最後には向こうが音を上げるのはわかりきっている。

涙を流す透華さんの肩をさすりながら、長い時間一緒に無言で寄り添っていた。

145 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/19(土) 01:04:54.10 ID:VW4pVsM0O

京太郎「子供、作ろうよ」

ベッドの中で冗談交じりにいうと、透華さんは「冗談はおよしになって」と言う。

今の俺の収入じゃ、二人食ってくのがやっと。子供なんてとてもじゃないけど養えない。

でも、近い将来必要かもしれない。

一さんから聞いた話では、今の龍門渕家の当主(つまり、透華さんの母)が病に侵されて先は長くないらしい。これは一さんからは透華には絶対秘密にするように言われている。

次期当主は宙に浮いていた。天江の子に家督を譲るか、透華さんを呼び戻すか、家を割っての大騒動になっていたらしい。

一「とーかのお母さんが出した結論がその議論に終止符を打った」

一「家督はとーかに譲る。とーかを呼び戻す。ただ、そのために解決しないといけない問題は」

一「恥を忍んで麻雀のプロ協会に解決を依頼したってさ」

一「ご主人様。戦い続ければいつかは終りが来る。討伐のために協会が選んだのは国内無敗の最強、グランドマスター」

一「世界5指に入る実力者さ。勝てる?」

勝てば認めざるを得ないだろ、透華さんの母親も。だから俺は勝負を受けた。大丈夫、俺は最強だ。カピー、答えてくれよ!なあ、カピー!どこ行ったんだよ!俺は最強なんだろ!?
146 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/19(土) 01:07:39.72 ID:VW4pVsM0O

透華「あなた、明日の夜は予定ありまして?なければ一緒に駅前のファミレスでもいきましょ?たまには贅沢しなきゃ心が荒みますわ」

京太郎「いいっすね。たしか24時間営業のファミレスでしょ?帰りは夜遅くなりますけど、待っててください、一緒に行きましょうよ」

透華「あら。予定がありましたか」

京太郎「急用で。終わったらいっぱい贅沢しますよ〜」

透華「ではわたくしもエビフライ大盛り、タルタルソースたっぷりで」

京太郎「うんうん」

京太郎「ねえ透華さん。やっぱ俺の子供産んでくれ」

透華「突然どうしましたの?」

京太郎「ごめん、今させて。」

透華「あっ、ちょっと、きゃっ」

太陽が昇って沈むまで休む間もなく俺は透華さんにすべてを注いだ。

京太郎「じゃ、そろそろ行くから。さよなら」

隣ですやすや眠る透華さんのおでこにキスをして。

そう、今日は死ぬにはいい日だ。

Dead End
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/19(土) 01:10:54.67 ID:cJBGHftL0
どういうこと……?
今までクズすぎたからここから真人間に戻れるかと思ったけど……
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/19(土) 01:31:47.33 ID:5BAIv++J0
アラフィフに捕食されてしまったのか…
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 08:57:12.94 ID:pxPPJ5n2o
(京太郎が)dead end とは書いていない
つまりアラフィフを打ち倒した可能性が微レ存
150 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/29(火) 23:15:07.23 ID:3dQM8mySo
第1種危険生物。

国際麻雀協会による指定勧告に基づき五大国の承認を得て認定される。

国際試合の出場停止などの様々な制約が課せられる反面、麻雀による殺人も免責になる等の特権が与えられる。

現存する第一種危険生物は世界に10人に満たないとされている。


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       {_/⌒}」ノ//∨//|\ \_/ ////|///// !
       // / 乂////\////> __ </////!/////l|
        \/   \//// {_/ ///\\// !/////l|
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                    //////////////\|///// !
                /////////////////|///// !

健夜「応援ありがとう、よろしくね」グギッ

京太郎「お会いできて光栄です!」ギュッ

警備員「はい、時間です、出口はあちらになります」

京太郎(今の最強との距離を測りに東京まで来て)

京太郎(握手会に2時間並んでやっと会えたけど)

カピ「いいのか?京太郎?何もせずに」

京太郎「ああ」

京太郎(あれが最強。卓につかなくても分かる)

京太郎(文字通り桁が違う。否。オーラの底が見えない)

京太郎「今の俺には勝てない」

カピ「強くなったな、京太郎」

京太郎(相手の強さを知る事。それもまた強さ)
151 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/29(火) 23:16:46.82 ID:3dQM8mySo


    /⌒ヽー------/⌒ヽ
   /            ヽ
   /              ヽ
  /               ヽ
  / ●           ● ヽ   でも東京に来たからには強い奴とやりたいだろ?
 /                 ヽ
 |                  |
 |        ▼        丿
 \       人       丿
  \_          _ノ
   ∪  ̄ー―――‐ ̄ ∪


京太郎(あれほどのオーラに触れた後の昂りを治めるには)

京太郎(勝負するしかないぜ)

カピ「好きな相手を選びな」

↓1
@大星淡 雀力A
A渋谷尭深 雀力B
B弘瀬菫 雀力A
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/29(火) 23:17:34.80 ID:lTeCehxOO
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/29(火) 23:29:58.08 ID:jwxr1b0r0
久しぶりー
154 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/29(火) 23:41:25.88 ID:3dQM8mySo

     /                  \
 _人_ '                      ` 、  \
  Υ'/ /  /              ト、        丶
   / /  /         |    | | Χ     }
  .′   il  /   |  | \ | / `、  リ   |
  i | _|l__∧ト、八  |   メ´  ニニ  /   } |
  | |   ||  `>x、\|   斗チ芋ミ、∨   ,′j
  | |l   l|斗示芋ミ、    ''h!::::::::}  ,′    ,
  |l 八  И'h!::::::}      乂___ノ /     /
  ||  \| 乂__ノ       /i/i/ /     /l|
  .八   ゝ /i/i/i    i       / /  / / |
   ‘,\ ハ      r    ア  /l/ /  /:: |
     ト、  込、         _ノ   //  ,イ::: l|
     |l l\ \> .,_       /∨  /l|:  八_
 |ヽ.  八l_\ \-─=ー ァ--<  /   / 八 {  \ `ヽ
 | | ./ /´  ハ 〕     { 〉     ,′ /   ` ヽ  \∧
 | |/─、_ / |∨  __ X__=|   /     〕\  \
 | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\)     |  ,′         \ 丶

淡「先輩に敬語使え?練習サボるな?あー、スミレはうるさいなー。一番強くて可愛い私が一番偉いのに!」


カピ「京太郎!世の中を舐めきったこの小娘にお仕置きだ!」

淡「は?なんで私がこんな男と麻雀しなくちゃいけないのさ」

淡「負けたら何でもする?おもしろ!私相手にそんな条件でいいの〜?」

淡「じゃあそうだね、私が勝ったら目でピーナッツ100個割ってもらお!それか逆立ちで町内一周してもらおうかなー」

淡「私が負けたら?ギャグで言ってる?」

淡「笑えない。じゃあ教えてあげる。身の程ってやつをね!」

カピ「さあ京太郎。油断するんじゃねーぞ?」


京太郎体力:□□□□□□□□□□
美穂子:3/3 一:2/2 透華:3/3

淡体力:□□□

↓1 チップを何枚賭けますか?(上限3)
↓2 コンマ50以上で京太郎勝利。

155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/29(火) 23:42:06.88 ID:b2uAlCwqo
3
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/29(火) 23:43:13.73 ID:9DQifJkDO
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/29(火) 23:44:00.99 ID:eac58HZb0
今回は最速勝利か?
158 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/30(水) 00:05:49.08 ID:c+VUmtIwo

淡「ダブルリーチ!」

淡(確かにただの男じゃないってのは分かるけどさー)

淡(白糸台の大将が売られた喧嘩を買わない訳にはいかない)

淡(テルとスミレが引退した後)

淡(白糸台を引っ張るのはこの私!男相手に負けたら示しがつかないから)

淡(最初から全力でいかせてもらうよ!)

京太郎「なら俺もダブルリーチだ!」

淡「っ!(私の絶対安全圏をこの男…!)」ギリッ

京太郎(こいつは強い。白糸台の大将の名前は伊達じゃあない)

京太郎(あの咲が苦戦を強いられる程の猛者)

京太郎(昨日までの俺ならビビってこんな前に出れなかった)

京太郎(でもこんなところで負けてるようじゃあ)

カピ「お前は最強だ。京太郎。今は勝てないかもしれねー、あの怪物に」

カピ「でも勝って勝って喰いまくれ!そうすればいつか辿り着くさ!あの頂に!お前にはその資質がある!」

京太郎「ツモだ、大星。ハネマン」

小鍛治健夜という最強に触れた後。俺の中の何かが燃えていた。

勝って勝って勝ちまくればいつかあの化物に辿り着く。あの山を乗り越えたら、どんな景色が広がってる?

勝ちたい。俺が最強であると、証明したい。

京太郎「ロン!倍満!」

この日、面白いように牌が動いた。
159 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/30(水) 00:19:03.18 ID:c+VUmtIwo

                       ´              \__
                         /                    マ三三三三三三ニ=-
                  /     /           \     ∨ /⌒> 三三三ニ=-
                         ,′          ヽ           \三三三ニ=-
                   /     _/ │  ∧          .     | ニ二  -=ニ\三三三ニ=-
.                /    / /│ '|  |\  :.       :. i   |\        ̄`丶三三三
           __/      / /  │/│  |   :. |\       :.   |             \三三
         _/´/ /    /| \| | |  |  |│ ::.     |   八   ー―‐=ニマ三\  マ三
       厂| |∨//    人 レl   | ト-|  |  |│ ::.     │ \ \       `マ三)  }三
__,,...  -┤│レ/゙∨   /\l |_|斤テ外八 ^ト--|/--│              ー=ニ二 `マ  /_三
       ││|{ {.  /  ∧ンリ 乂ツ   \|斗テ外、.|       卜、        丶、______ く_三三
       | ∨\八  {  /  Y::/::/  ,    乂)ツ 》│    | /\       \≫==≪\ マニ三
__,,,... -‐ヘ_ \,,>\∨廴_,人          ::/::/ / リ│  │  >ー──=ミ〃    `ヽ∨ニ三
          ̄    \__,))       ヽ      ∠/_7  イ /⌒)丿    \_ノ{ -‐〜‐- }ノ三三
                      ≧=‐   -=≦ / ∧|/ / ,.二二二二∨|\___/| ̄ -=
                                 / /  厂∨ / -――=マ 〉|      |
                               ((⌒´     ∨ 〈       ∨/l.     │
                                           `ーヘ      ∨|     │
                                         `、      ヽ、____丿
                                               \     \


淡「ばたんきゅ〜」

大星淡に勝利した!

淡「強いんだね、名前は?」

淡「キョータローって言うの。ふーん、ちょっとは見直した。男でも強い奴はいる」

淡「でも今日は調子が悪かっただけ!また今度やろうよ!次は本気の本気で行くから!」

淡「え?負けたらお仕置き?そんな話あったっけ?」


カピ「さあ京太郎!正義のお仕置きを選べ!」

↓1
@スカートめくりの刑
A身体測定の刑
B許す
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 00:19:58.35 ID:e7/8HHrv0
2

胸が初期より大きくなっているので
161 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/30(水) 01:02:28.67 ID:c+VUmtIwo

淡「待って!いくらキョータローが勝ったからって」

淡「ダメに決まってるじゃん……私たち、さっき会ったばかりなのに」

京太郎「でも負けたらなんでもやるんだろ?」

淡「限度があるから。ダメなものはダメ」

京太郎「別にいやらしい目的じゃないって。初期より大きくなってるだろ?豊胸疑惑もあるし、その疑惑を晴らすため」

淡「なにそれ、バカにしてるの?これ、自前だから」

京太郎「なあどうやったらそんなに大きくなるんだよ〜最初は咲と大差なかっただろ?」

淡「超新星爆発的な現象だよ!」

京太郎「意味わかんねー!なあいいだろ〜減るもんじゃないし。揉めばもっと大きくなるかもだし」

淡「だからダメだってぇ……んっ」

京太郎「おおっ」

淡「いやっ……」

京太郎(すげえボリューム。確実にEはあるな。いや、Fあるか?可変式だからわからん)
162 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/30(水) 01:07:09.75 ID:c+VUmtIwo

京太郎「淡、直に触らせて」

淡「許可する前に触るな…あっ…」

京太郎(プルンプルン!)

淡「ひっ」ビクッ

淡「あっ、いやっ、んっ。ちょ、どこ触ってんの!あっ!抓むなバカ!」

京太郎(それから俺はじっくり淡の身体測定を行った)

京太郎(あくまで測定しただけ。密着して体のサイズをしっかり確かめた)

淡「はぁ……はぁ……んっ」ピクッ

京太郎(途中から淡も諦めて俺の好きに測定させていたけど、いつのまにかお互い無言になって)

京太郎(変な気分にさせられたのは、淡が時折堪えきれずに小さな声を出すから)

京太郎(悪いのは俺じゃない。ただ身体測定していただけなのだ)

京太郎「そろそろ勘弁してやる」

京太郎(これ以上は洒落にならないと思って切り上げようとしたら)

淡「……もういいの?」

京太郎「どうやら豊胸手術はしてないみたいだしな!あはは」

淡「……ねえ、キョータローもさっきからずっと大きくなってたと思うけど」

京太郎(密着してズボンの上から擦り付けてたからなぁ…)

淡「今度は私が測定してあげよっか?」

Happy End!
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 01:17:15.36 ID:bRV0VatAo
今回はずいぶんとあっさり勝ちましたね……
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 06:43:13.32 ID:yElAf044o
再開してたのか 乙
165 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/30(水) 22:00:38.00 ID:c+VUmtIwo
        /⌒i____i⌒ヽ
       /           \
     /              V
    /                V
  /    ●          ● V
 /                    ヽ
 |           . ■       |
 |             __人__         |
 ヽ                    ノ
  し―――、_,r――――――t_ァ−’´

カピ「今日は何する?京太郎」

京太郎「私、もっともっと強い人と打ちたいよ!」

カピ「その心意気やよし!だが時には休息って奴も必要なんじゃねーか?」

カピ「王たるもの手に入れた女たちへのケアを怠ったらダメだぜ」

京太郎「確かに最近戦ってばかりで相手してやれなかったなー」

カピ「それじゃあ選択肢から選んでくれ」

↓1
@美穂子
A一
B透華
C新たな敵と戦う
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 22:06:21.32 ID:e7/8HHrv0
4
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 22:08:52.07 ID:e7/8HHrv0
すいません。1に変更でお願いします
168 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/30(水) 22:22:23.96 ID:c+VUmtIwo
京太郎「戦うに決まってんだろ、カピー!」

京太郎(淡にストレート勝ち。今の流れを切るべきじゃない)

京太郎(目指すべきは最強だろ?今の俺に休んでる暇はない)

カピ「やれやれ、それでこそ相棒」

カピ「それじゃあ誰と戦う?」

京太郎「鹿児島とかどうかな?」

カピ「いいぜ。それじゃあ早速選択肢を」

ピコン。

京太郎「あ、ラインの着信……美穂子さんから」

美穂子『あいたいです』

京太郎(美穂子さんからライン…地味に初めてだな)

京太郎(機械音痴って聞いてたから既読スルーされてもめげずにたまに連絡してたけど)

京太郎(一応、俺たち付き合ってんだよね)

京太郎(最近ご無沙汰だなぁ、美穂子さんと)

京太郎「……」ムラムラ

カピ「どうした?京太郎」

京太郎「なあカピー。やっぱり美穂子さんと会うに変更で」

カピ「いいぜ。鹿児島はまた今度だ」
169 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/30(水) 23:18:12.57 ID:c+VUmtIwo
京太郎「久しぶりっすね」

美穂子「お待ちしていました」

美穂子さんとの待ち合わせは町の小さなカフェだった。

美穂子さんの魂はまだしっかり俺の手の中にある。だが、心は奪えていない。美穂子さんに認められる強い男に俺はなれただろうか。あれから色々な相手と打ったけど未だ負けなし。強さは証明できているはずだ。

美穂子「今日お呼びしたのは」

美穂子「お願いがあります。もう一度私と勝負してください」

京太郎「え?」

美穂子「私、やっぱりまだ諦めたくないんです。自分の雀士としての道を歩みたい」

美穂子「風越女子の後輩たちと打って、それを再認識しました」

美穂子「須賀さん。私の魂、返して下さい」

京太郎(カピー!どういうことだ!魂奪ったのに、歯向かってきたぞ!)

カピ「俺っちの能力はあくまで魂を奪うだけ。あくまでお願いの範疇を禁止するものじゃない。禁止されてるのは主への反抗の具体的な行動!京太郎が拒否すれば勝負を受けずにこのままこの女を慰み者にし続ける事は容易!」

カピ「この女もそれは十分分かっている。分かった上で言っているんだ。挑発されてるんだよ、京太郎。リスクを犯してもう一度自分と戦えるか?怖いのか?私に負けるのが怖いのか?」

カピ「断るならこの女は心の中でほくそ笑む。私が怖くて再戦も受けなかった男。そうやってこの女は心の優位を保とうとするに違いない」

カピ「でも逆に勝負を受けてお前が勝てば?もう一度お仕置きだ。この女もそうなりゃ認めるだろう。自分が誰の女なのかって事をな!」
170 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/30(水) 23:20:45.96 ID:c+VUmtIwo


     /    .′′  !   i i   ! | ! | ! i i||!     |   i
      ′ ,′i |i |i  ! |  | l   ! | i | ! | ! | li   |   |
    | i i  | || !| _,|_jl   | |!  |f|丁lT¬ー-| i|   |   |
    | | |  | lj.イ「{|l ト、 { li、 l|リハノ}从 ,}|   |   ||
    | | |  | ヘハ八从| ヽリ ヽ|、{,.ィテ示云ミ、|   |   |.!
.     、l |\| ト、,ィf云示ヽ        うハ::::ri:} |    |  i  l !  負けられない。もう一度、自分を取り戻す。こんな男のいいなりになる人生は、私の望む生き方じゃない。
.      ヽ{ヽ{ヽハ {{ ゙ぅi.,_ハ       ヾ=‐' !    |  |  |.|
        |i   ∧  ヽ-‐'              l !  || |  l |
        ||   j ∧       、             | !  !| |  | |
        ||   |′ ',              | |   l l  |  | |
        ||   |   人     ` ̄     / ||  ! !  !  ! |
        ||   | /  !>: ...__     _.. イ   ! |  ! |  !  ||
        ||   l /  |.: : : : : :丁:T ´      ||  ! |  !  ||

美穂子 LIFE 1/1
京太郎:保有 3/3

カピ「京太郎、安心しな。この勝負、死ぬことはない。それどころか、一度勝てば屈服させられる。まさかの3連敗はよしてくれよ?そうなりゃ晴れてこの女は自由の身だ」

京太郎「圧倒的な有利。でも油断はしないぜ!」

美穂子「それじゃあ卓につきましょう。私は負けません。前は久を取り戻すための戦いだった。でも、今日は自分を取り戻すだけ。勝ってもあなたを[ピーーー]わけじゃないのなら」

美穂子「思う存分、力を出せます!」

↓1
コンマ50以上で京太郎勝利!
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 23:22:27.42 ID:Xy2+tzwH0
こい
172 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/30(水) 23:29:51.49 ID:c+VUmtIwo
美穂子「ロン!」

京太郎「ぐっ…」

美穂子「これでトップですね」


美穂子 LIFE 1/1
京太郎:保有 2/3

美穂子さんの魂の1/3が還っていく。

カピ「安心しろ、京太郎。最後に勝てば全て戻ってくる」

京太郎「やっぱりこの人、強い…!」

美穂子「さあ、次の半荘行きますよ!」


↓1
コンマ50以上で京太郎勝利!
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 23:34:17.57 ID:150bPImvo
うむ
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/30(水) 23:35:48.69 ID:bhrlISHNO
勝った勝った
175 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/30(水) 23:52:45.14 ID:c+VUmtIwo
京太郎「だが無駄無駄無駄ァ!」

京太郎「豪運の前に小手先のテクニックなど児戯と同じ!」

京太郎「どんな相手だろうと、須賀京太郎の麻雀は変わりなし」

京太郎「テンパイ即リー。相手の手牌を読むことを一切放棄した俺相手に」

京太郎「いくらその目で俺を読んだところで」

京太郎「ツモ!倍満!自ら和了すれば問題なかろう!」

美穂子「あっ…」カタカタ

京太郎「これでひっくり返りましたね、美穂子さん。この半荘、俺がトップ」

京太郎「わかりました?美穂子さん、あんたが毎日血のにじむ努力をしてきたのは知ってますよ?でもどんなに努力をしても俺には勝てないんですよ」

美穂子「嘘……こんな……私は振り込んでないし」

美穂子「最善手を打ち続けたのに……」カタカタ

京太郎「さーて、美穂子さん。勝負の前になんて誓ったか、もう一回言って下さい」

美穂子「うっ、ううっ」

京太郎「それじゃあもう二度とこんな馬鹿なことしないよう、お仕置きだな」

カピ「お仕置きを選べ!京太郎!」

↓1
@ペットとして躾ける
A恋人関係をしっかり確認させる
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 23:55:26.91 ID:e7/8HHrv0
2
177 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/31(木) 01:27:09.92 ID:qqNDB6vmo
京太郎「いやー、なかなかいい湯でしたね」

美穂子「はい」

あの勝負の後、美穂子さんを誘って2泊3日で奈良の松実館と言う鄙びた温泉に遊びにきた。

一風呂浴びて、浴衣姿の美穂子さんと和室で二人っきり。

美穂子「……」

隣に座った艶っぽい美穂子さんの横顔をじーっと見つめてみた。

美穂子「恥ずかしいです…」

美穂子さんがそんなことを言って、俺にもたれかかってきて目と目が合った。

麻雀の時以外は滅多に開けてくれない右目が開いていた。

美穂子「んっ…ちゅっ…ちゅっ」

どちらともなく、口づけから始まった。

美穂子「電気、消して……下さい」

布団の上で仰向けになって、浴衣がはだけた無防備な美穂子さんを見下ろす。

美穂子「あうぅ……大きい……」

美穂子さんは怯えていた。でも、いつもと反応が違った。ぐっしょり濡れていた。
178 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/31(木) 01:28:06.87 ID:qqNDB6vmo

美穂子「あっ!」

美穂子さんをしっかり組み敷いて、体を隙間なく密着させ、腰を振った。

美穂子「あっ!あっ、あっ、あんっあんっ、あんっ、あんっ」

美穂子さんと俺の繋がった場所から、ぐちゃぐちゃと汁が混ざり合う音がする。

美穂子「やっ、やんっ、あんっ、ああんっ!あんっ!あっ、あううっ!」

いつも喘がない美穂子さんがこの時、狂ったように声をあげていた。

美穂子「んっ、んんっ、あんっ、あっ、んっ、くっ、あっ、イク」

勝負の後。美穂子さんが仲直りしたいと謝ってきた。じゃあ旅行しましょうと言ったら、美穂子さんは頷いた。それまで半ば無理やり体を差し出させていたけど、今日は違った。

美穂子「んっ」ビクッ

美穂子さんが体を自分から差し出してきた。

美穂子「きゃっ、ひっ、ううっ」

四つん這いになった美穂子さんの尻を揉み、腰を振って中を擦り上げると美穂子さんは枕を握りしめながら震えていた。

美穂子「あっ、あっ、あっ、あ〜〜、ああ〜〜、あっ」

尻を叩くと、小さな悲鳴をあげて、キュッと締め付けてくる。

美穂子「ひゃうっ」

お互い汗だくになって、一晩中恋人がすることをやった。
179 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/31(木) 01:28:49.61 ID:qqNDB6vmo

美穂子「んっ、イク。イクッ!」ビビクン

京太郎「あぁ〜〜」

美穂子さんの絶頂に合わせて抱きしめながら空っぽになるまで出した。

次の日も温泉で汗を流した後、昼間から何度も恋人的行為をやった。

美穂子「ダメッ、イクッ、イクイクイク!」

美穂子「やぁ〜〜〜あっ!ああぁ〜〜〜あっ、イク!」

美穂子さんは達した後、お腹を出して放心していた。

美穂子「好き……」

布団の中で美穂子さんに認めさせた。

美穂子「もう……逆らいませんから……」

美穂子「許して…」

美穂子さんは裸で体を使って媚びながら俺の耳元で許しを乞うてきた。
180 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/31(木) 01:30:32.34 ID:qqNDB6vmo

美穂子「うううぅ〜〜っ!んっ!んあっ!イクッ!」

美穂子さんに、自分は誰のものかしっかり麻雀で教えた後は後は体に教え込むだけ。

美穂子さんじゃなければ、多分都合のいい女かペット扱いで終わり。聖母のようで、弱かった頃の俺の憧れだったから。

どんな関係にも上下がある。普段はそれは曖昧だけど、人は知らず知らずに関係性の中に上と下を決めていく。恋人同士でもそう。

俺は勝った。だから美穂子さんの上に跨って、好きに振る舞う。美穂子さんは俺の股に顔を埋めて、俺を喜ばせるために奉仕する。

京太郎「くっ!出すぞ!中に!」

美穂子「イクッ!イクぅ…」

美穂子さんと目が合った。美穂子さんはこの時、何かを認めたように、笑った。
181 : ◆GGi0oSrGxK.8 :2017/08/31(木) 01:31:14.00 ID:qqNDB6vmo

3日目の朝。時間ギリギリまで眠っていた美穂子さんを起こして、俺たちは松実館を後にした。

美穂子さんは疲れ切ってヨロヨロになり、俺に支えられるようにして長野行きのバスに乗った。

長野に帰るまで、バスの中でずっと手を握り合っていた。

もう美穂子さんは女だ。雀士だった頃の、猛禽類のような目の光はなく、甘くて蕩けた眼差しで俺を見てくる。

美穂子「また連れて行って下さい」

美穂子さんは俺の女だ。またいつ変な気を起こして勝負を挑んできてもいい。その度にどっちが強いか教えてやる。

恋人END
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