林田「よさこいやってみたい・・・」神山「え?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 15:12:22.85 ID:fQ6cadzG0
・ハナヤマタとクロマティ高校のクロスオーバーです
・話はハヤマタ基準で進みますが、結構はしょってる部分が多いです
 (ヤヤのバンド解散とか、常盤姉妹関係とか)まぁ、裏で解決してたって事で。

以上を踏まえた上でお読みください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1502431942
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 15:14:16.57 ID:fQ6cadzG0
林田「よさこいやってみたい・・・」

前田「よさこいってアレか?夏祭りとかで踊る・・・」

林田「そう、そのよさこいだ」

前田「また急な・・・だいたい、お前ボクシング部だったハズだろ?」

林田「あれはもうやめた・・・部員は俺一人だから自動的に廃部だ」

前田「お前はホントに飽きっぽいからな・・・そもそもなんで急によさこいなんだよ?」

林田「実は昨日の下校中に由比浜の前を通ったんだが・・・」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 15:56:46.54 ID:fQ6cadzG0
前日
由比浜学園前

林田(はぁ〜ヒマだヒマだ、ボクシング部も廃部になっちまったしな・・・)トボトボ

ハナ「お願いしまーす!」

林田「ん?」

ハナ「さぁ、あなたもよさこい部に入りませんかー?」

なる「あ、あの・・・どうぞ・・・」

ヒソヒソ ヒソヒソ

林田「よさこいか・・・」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 16:07:58.79 ID:fQ6cadzG0
林田「って事があったんだ」

前田「林田・・・お前すぐ影響されるよな・・・」

前田「つーか、ウチみたいなワルの巣窟でよさこいやりたい奴なんて、そうそう見つからねーと思うぞ」

林田「大丈夫だ、俺も含めて部員はもう3人いるんだし、すぐに集まるだろ」

前田「3人?」

林田「ああ。今日の放課後、さっそく入部希望を出しに行くつもりだ。よかったらお前も来ないか?」

前田「ちょっと待て!まさかとは思うが、残りの二人ってその由比浜の二人じゃないだろうな?」

林田「そうだが、何か問題でもあるのか?」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 16:14:27.74 ID:fQ6cadzG0
前田「あ、あのな・・・どこから突っ込めばいいのか・・・」

前田「いいか?まず、言うまでもなく由比浜は他校で、しかも女子校だ。それに話を聞く限りだと、その子ら中等部だろ」

前田「お前が入部なんてできるわけねーだろ!それでなくとも俺らみたいなワルが行ったらビビらせちまうだろーが!」

林田「そうなのか?」

前田「当たり前だ!第一あきっぽいお前によさこいなんて出来るわけねぇ!断言してもいい!」

林田「そうか・・・やっぱり俺にはよさこいは無理なのか・・・」

ポン

林田「ん?」

神山「大丈夫だ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 16:22:26.93 ID:fQ6cadzG0
神山「よさこいをやるのに必要なのは技術なんかじゃない。よさこいをやりたいという情熱があればいいんだ」

林田「神山・・・ありがとう、俺、勇気がわいてきたぜ!」

神山「こんな僕の言葉でよければいくらでも力になるよ!」

前田「だから待てって!」

林田「なんだよ前田、うるせーな」

前田「お前ら俺の話聞いてなかったのか!?他校に入部なんて無理だし、俺らが由比浜に行ったら迷惑がかかるんだよ!」

前田「神山、お前ならそのくらい分かるだろ!?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 16:30:36.18 ID:fQ6cadzG0
神山「確かに前田くんの言う事も一理あると思うよ。でも、その子たちにとっても悪い話じゃないんじゃないかな」

前田「はぁ?」

神山「だって、その子たちはよさこい部の部員が集まらなくて困ってるんだろう?」

神山「そして林田くんはよさこいがしたい。お互いの利害は一致してるじゃないか」

神山「もし相手が迷惑がってるようだったら、その時はあきらめて僕たちでよさこい部を作ればいいと思うよ。違うかい?」

前田「そ、それは・・・」

神山「前田くん、常識に縛られた生き方って寂しいと思わないかい?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 16:41:55.78 ID:fQ6cadzG0
前田「なっ・・・」

神山「たしかに社会で生きていくのに常識は必要だ」

神山「でも、本当にやりたい事があるのに常識に縛られて何もできないなんて、悲しすぎるじゃないか」

神山「青春は一度しかないんだ。ここは林田くんとその子たちを助けると思って、一緒に行ってくれないかい?」

前田「わ、分かったよ・・・ただし、あんまり迷惑かけねーようにしろよ?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 16:53:28.70 ID:fQ6cadzG0
放課後
林田「いやー楽しみだな、よさこい!」

神山「うん、僕も楽しみだよ!」

前田「おい、ちょっと待って!」

林田「なんだよ前田、まだ何か文句あるのか?」

前田「いや、俺は別に構わねーけどよ・・・」チラ

フレディ「・・・」

ゴリラ「・・・」

メカ沢「俺って体かてーからよ、ちゃんと踊れるか自信ねーなぁ」

M竹之内「大丈夫だろ、毎日体動かしてればそのうち慣れるだろ」

子分「北斗さん、踊れる自信ありますか?」

北斗「愚問だな、俺にかかれば造作もない事だ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 17:00:34.39 ID:fQ6cadzG0
前田「迷惑かけるなって言っただろ!?こんな大所帯で行ってどうすんだ!せめてメカ沢とゴリラは外せよ!」

神山「いいじゃないか。よさこいって踊りの自由形みたいな物なんだし、メンバーに関する決まりはないよ」

神山「性別も年齢も、それこそ人間かどうかだって問題じゃない。大事なのはやりたいって気持ちだよ」

前田「いや、俺が言いたいのは、そういう事じゃなくて・・・それ以前の一般的な・・・」

ハナ「みなさーん、よさこい部に入ってみませんかー?」

林田「おっ、そろそろ着くぜ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 17:04:10.94 ID:fQ6cadzG0
ハナ「さぁ、私たちと一緒によさこいを踊りませんかー?お願いしまーす!」

林田「なぁ、ちょっと話聞かせてくれねぇかな?」

なる「あっ、はい!どうz・・・」

フレディ「・・・」

ゴリラ「・・・」

なる「ひっ・・・ひゃああああっ!?ゴ、ゴゴゴゴ・・・ゴリ、ゴリ・・・ゴリゴリゴリ・・・!?」

ヤヤ「な、何!?何なのこの人たち!?」

ハナ「OH!ザ・デストロイヤーさんとクイーンのボーカルの人デスね!私、本物はじめて見ました!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 17:13:28.95 ID:fQ6cadzG0
生徒「ちょっと、あれってクロマティ高校の人たちじゃない?」

生徒「えっ?あの不良校の?」

生徒「不良っていうか・・・何?ゴリラとプロレスラーと・・・体の硬そうな人がいるけど・・・」

生徒「だ、誰か生徒会に連絡して!」

生徒「それより警察呼んだ方がよくない!?」

前田「だ、だから言わんこっちゃねぇ・・・」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 17:21:16.33 ID:fQ6cadzG0
マチ「ちょっと、校門前がやけに騒がしいと思ったら、これは一体なんの騒ぎ?」

タミ「・・・」

ハナ「あっ!会長さん!」ビクッ

なる「タミお姉ちゃん・・・」

マチ「まったく、またあなた達?屋上の無断使用の次は、他校の生徒と絡んで何やってるの?」

なる「こ、これは・・・その・・・」

マチ「それに。そちらの方々?」

神山「僕たちの事かい?」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 17:23:55.94 ID:fQ6cadzG0
マチ「そうです。ここは女子校です。男子校生徒の来る場所じゃありません」

マチ「しかも、あなた達のような不良に・・・」

ゴリラ「・・・」

メカ沢「ん?」

マチ「・・・不良に来られたらわが校の品位に関わります。ただちに出て行ってください」

林田「なぁ、待ってくれよ会長さん」

マチ「なんですか?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 17:32:32.86 ID:fQ6cadzG0
林田「確かに俺はワルだし、どうしようもねぇバカだ。けどよ、よさこいをやりたいって気持ちは本物なんだ」

マチ「・・・」

前田「林田・・・」

マチ「あなたがよさこいに対して本気なのは分かりました。しかし、なぜわざわざわが校に入部する必要が?」

マチ「よさこいがしたいなら、あなた達が自分で部活を設立すればよいのでは?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 17:40:53.06 ID:fQ6cadzG0
林田「それは、ここにいる前田にも言われたよ」

林田「けど俺は、俺がよさこいをしたいと思わせてくれたこの子らの力になりたいと思ってよ」

マチ「それでわが校への入部を?」

林田「ああ。それに神山がこうも言ってくれたんだ」

林田「『本当にやりたい事があるのに常識に縛られて何もできないなんて、悲しすぎる』ってな」

タミ「・・・!」

タミ(本当に・・・やりたい事・・・)
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 17:48:01.81 ID:fQ6cadzG0
林田「だからよ、ひとつくらい型破りな部活があったっていいんじゃねぇのか?」

マチ「何を言って・・・」

タミ「ねぇマチちゃん、私からもお願いしてもいいかな?」

マチ「タミ!?あんたまで何言ってるの!?」

タミ「この人の言う事、私すごく共感できるの。本気なのも伝わってくる。タミちゃんもそう思わない?」

マチ「それは・・・分かるけど・・・けどフォンテーンスタンドさん達がどう思うか・・・」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 17:53:04.56 ID:fQ6cadzG0

ハナ「私は一向に構いませんッ!」

なる「は、ハナちゃん!?」

ハナ「私、日本に来たばっかりデスから、クロマティ高校の人たちがどんな人なのかは分かりません!」

ハナ「でも、よさこいをやりたい気持ちがあるなら私、どんな人でも迷惑だなんて思いません!」

ハナ「だからお願いします!みなさんの入部を認めてください!」

なる「わ・・・私からもお願いします!」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 18:00:27.68 ID:fQ6cadzG0
ヤヤ「仕方ないわね、私からもお願いしてあげるわよ」

なる「ヤヤちゃん・・・」

ヤヤ「あの引っ込み思案のなるが、ここまで積極的になってるんだもの。放っておけるわけないでしょ」

ヤヤ「その代わり、私も入部させてもらうからね。文句は言わせないわよ?」

なる「うん、ありがとう・・・!」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 18:04:42.57 ID:fQ6cadzG0
神山「僕からも頼むよ。前田くんと彼女たちの情熱を認めてくれないか?」

前田「嬢ちゃん、無茶を言ってるのは百も承知だ。けど、ダメかどうかを判断するのは活動を見てからでもいいんじゃねぇか?」

前田「もし林田の奴がすぐ飽きたら、俺がシバいてやるからよ。頼む、この通りだ」

全員「「「「「「お願いします!!」」」」」」」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 18:06:41.52 ID:fQ6cadzG0
マチ「はぁ・・・分かったわよ。生徒にここまで頼まれてるのを無下にしたら、生徒会長失格だものね」

マチ「無茶を覚悟で先生に相談してみるわ。でも、許可が下りるかどうかは分からないわよ?」

なる「あ、ありがとうございます!よかったねハナちゃん!」

ハナ「はい!クロマティ高校の皆さんもご協力ありがとうございました!」

林田「いいって、気にすんなよ。何はともあれクロマティ・由比浜混合よさいこい部、ここに結成だな!」

前田「いや、まだ許可下りてねーけどな・・・」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 18:11:43.31 ID:fQ6cadzG0
数日後・土曜日・前田宅
ハナ「え〜、というわけで、会長さんの説得の甲斐あって無事よさこい部結成と相成りました!」パチパチ

林田「いや〜話の分かる会長で助かったぜ!」

なる「まぁ先生の説得にはかなり苦労したみたいですけどね・・・」

前田(なんでまた俺ん家なんだよ・・・いつもなら文句言うとこだが、さすがに関谷たちにそんな事言えねぇよな・・・)

ハナ「でもビックリしました。まさかサリーちゃん先生と会長さんが姉妹だったなんて!」

タミ「確かに雰囲気とか全然違うものね」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 18:15:21.68 ID:fQ6cadzG0
林田「ところで話は変わるけどよ、具体的にはこれからどんな活動するんだ?」

ハナ「はい。私たちは初心者なので、まずはよさこいのDVDを見て振付を真似るところから始めます」

ハナ「午前中はDVDを見て勉強。午後からは神社で実際に踊ってみましょう!」

神山「うん、具体的な目標ができると俄然やる気が出てきたよ!」

ハナ「それではクロマティ・由比浜混合よさいこい部、略してクロ由比よさこい部、活動開始デス!」

女子「「「おーー!!」」」

男子「「「応!!」」」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 18:22:09.43 ID:fQ6cadzG0
午後・神社
ハナ「はい!では一旦ここで休憩しましょう!」

ヤヤ「つ・・・疲れた〜〜!」

メカ沢「踊るのって意外と体力使うんだな」

なる「でも、大勢で踊るのってやっぱり楽しいですね!」

M竹之内「ああ、それは言えてるな」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 18:28:06.03 ID:fQ6cadzG0
マチ(あら?あそこにいるのってよさいこ部?集まって練習でもしてるの?)ササッ

マチ(あの時は勢いに押されてOK出しちゃったけど・・・私はまで完全にクロマティ高校を信頼したわけじゃないから)

マチ(もしボロを出すようなら、すぐに由比浜から出て行ってもらうんだから・・・)

マチ(盗み見するようで悪いけど、少し様子を見させてもらうわよ)
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 18:34:52.02 ID:fQ6cadzG0
神山「でも、北斗くんが予想以上に飲み込みが早くて驚いたよ」

北斗「当然だ、造作もないと言っただろう。北斗財閥の跡取りたる者、日本舞踊くらいは心得ているからな」

林田「でも北斗はターンが下手だよな」

北斗「ぬぅ・・・」

タミ「大丈夫ですよ武士さん。軸さえブレないよう気をつければ綺麗に回れますよ」

北斗「そ、そうか。参考にする」

子分(北斗さん、なんか丸くなったか?)
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 18:41:19.57 ID:FcLs/HnZO
なんと言うかクロマティ要素が低い気がするんだけど
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