Fate/Zero 虚言の魔術師

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1 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 09:46:35.49 ID:WFKIIZJQ0
新参者、初投稿でございます。
今更ながらFate/Zeroにハマった>>1が、何番煎じになるか分からないFate/Zeroと星のカービィとのクロスSSを書きたくなり、この度本スレを立てました。
以下、本スレの注意事項です。

・アニメFate/Zeroの世界観が舞台です。
・エナジースフィアを触媒にした間桐陣営にて、バーサーカーとしてマホロアが召喚されます。
・Fate/Zeroはアニメ視聴済み、コミック読書中です。
・Fate全体の知識はにわかです。なのでキャラ崩壊・設定の乖離などがあるかもしれません。
・地の文は多めです。
・遅筆です。
・雑談はルールを守っていただければ、ご自由にどうぞ。>>1の元気ドリンクになります。

では、まったり投下していきたいと思います。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1502412395
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/11(金) 09:47:26.71 ID:yXFlgIROO
おちんちんびろーん
3 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 09:49:27.40 ID:WFKIIZJQ0
ナニも見えナイ……。

どこまでも真っ暗闇ダ……。

ナニも聞こえナイ……。

不気味なほど静かダ……。

ナニも感じナイ……。

まるで宇宙空間に浮かんでイルようダヨォ……。

アアッ、コレがいわゆる死後の世界ってヤツなのカネェ……。

イヤァ、上手くイクと思ったんだけどナァ……。

まさか、ランディアがカービィたちに協力するとは予想外ダッタヨォ……。

……ソレにしても、ナンなんだよデタラメすぎるよアノ二人!

コッチは伝説のアイテム持ちナンダヨ! 無限の力がアルんダヨ!

それなのに、まったく歯が立たないなんてネェ……。

まあ、ソコはさすがは『星のカービィ』に『銀河最強の戦士』といったところかナァ……。

……それにしても、死後って意外と退屈だナァ。

大抵ヒマな時って機械イジクったり、調べものしていたからナァ……。

そういえば、『マスタークラウン』に目をつける前に地球っていう惑星で行われてイル『聖杯戦争』のこと調べていたっけナァ……。

結局、参加するにはイロイロ問題点があったカラ諦めちゃったけどネェ……。

……ソレに、バトルロイヤルなんて野蛮なコトボクの性に合わないシネ!

……ハァ、ダンダン考えるのも疲れてきたヨォ。

……ウウン? なんか暗闇の奥カラ急に光ガァ……?

エッ!? ちょっまっ、マブシィィィィィィィィ!!
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 09:50:46.32 ID:sIgP8nmSO
 ギャハッハッ
  ズレてる!ズレてる!

∧_∧      ミ
   o/⌒(;´∀`)つ
   と_)_つノ ☆
       バンバン

∧_∧
   o/⌒(゚Д゚ )つ
   と_)_つノ


∧_∧
   o/⌒( ゚д゚ )つ
   と_)_つノ
5 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 09:51:26.04 ID:WFKIIZJQ0
〜間桐邸・蟲蔵〜

臓硯「さて、貴様に修行をつけてから一年足らず。令呪が宿ったということは、貴様は晴れて聖杯戦争へ参加するための最低限の資格と力を身につけたということじゃ」

雁夜「……臓硯。約束は覚えているだろうな」

臓硯「応とも。もし貴様が聖杯を勝ち取ればアレの教育を即時に打ち切り、自由にしてやるとも」

雁夜「……約束は破るなよ」

臓硯「わかっておる。さて、貴様には今宵サーヴァントを召喚してもらうわけだが、触媒にはこれを使いがいい」

雁夜「……なんだこの金色の歯車は?」

臓硯「儂がまだ日本に根を下ろす前に手に入れたものでな。儂の見立てでは、相当な神秘を宿した代物じゃ」

雁夜「……つまり、これで喚び出されるサーヴァントも相応の実力を持っていると?」

臓硯「そこまでは分からんが、まあ賭けてみる価値はあろうて」

雁夜「……分かった。やってやろうじゃないか」
6 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 09:52:48.65 ID:WFKIIZJQ0
臓硯「さて、いよいよサーヴァント召喚の儀を執り行うぞ」

雁夜「ああ」

臓硯「とはいえ、貴様は魔術師としてはまだまだ未熟者の域じゃからのう。それでは、サーヴァントの基礎能力にも影響しようて」

臓硯「そこでだ、おぬしには『狂化』の属性の付加によってパラメーターが底上げされる『バーサーカー』を召喚してもらうぞ」

雁夜「分かった」

雁夜「告げる。汝の身は我が下に。我が命運は汝の剣に……」

雁夜(必ず、この聖杯戦争を勝ち抜く! 桜ちゃんを、葵さんと凛ちゃんの元に帰す!)

雁夜「されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者」

雁夜(そして、桜ちゃんを見捨て、葵さんと凛ちゃんを悲しませた時臣に引導を渡してやるんだ!)

雁夜「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

詠唱が終わると共に、蟲蔵の床に描かれた魔法陣から吹き出していた光と風が収まった。

雁夜(……成功、したのか?)

だが、魔法陣の中には人らしい影は見当たらなかった。

代わりにいたのは……。

???「……うっ、ウウン? ココはドコダイ?」

丸い体に、青いローブと白いマントを着込んだ謎の生き物であった。
7 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 09:54:08.08 ID:WFKIIZJQ0
マホロアは困惑していた。

なぜなら、突然眩しい光に包まれたと思ったら、次の瞬間には薄気味悪い穴ぼこだらけの謎の場所にいたからだ。

だが、マホロアが困惑している理由はそれだけではなかった。

マホロア(……生きてる?)

そう、マホロアはさっきまで自分は死んだものとばかり思っていたため、だからこそ生きてるとしか思えない今の状況にマホロアは困惑していた。

現に、つい先程まで視覚も、聴覚も、触覚もまったく機能していなかったからだ。

それなのに、今は全ての感覚がある。

目は世界の形を捉え、耳は音の姿を聞き分け、肌は空気の有り様を感じ取っていた。

すなわち、自分には今現在確固たる肉体があり、つまりは生きているというわけだ。

マホロアは、おもむろに両の手で自分の体をペタペタと触りはじめると、自分の体が確かにここにあることを実感していった。

すると、頭のてっぺんを触ったとき、頭に何か乗っていることに気づいた。

マホロアは頭に乗っているソレを確認しようと外そうとしたが……。

マホロア(とっ、取れない!?)

ソレは、まるで接着剤でついているかのようにマホロアの頭にがっちりとついていて、外せなかった。

しかたなく、マホロアは注意深く頭に乗っているソレを触りながら、頭の中でソレの形を想像した。
8 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 09:55:17.31 ID:WFKIIZJQ0
間桐雁夜は困惑していた。

なぜなら、自身の目の前で今まで見たことのない姿をした生き物が宙にふわふわと浮きながら、同じくふわふわ宙に浮いている手袋みたいな手で自分の体を触りまくっていたからだ。

だが、雁夜が困惑している理由はそれだけではなかった。

雁夜(……どういうことだ? サーヴァントは英霊から選ばれるんじゃないのか? だったら、なぜ人間じゃないんだ?)

そう、雁夜は事前に臓硯から聞いていたサーヴァントに関する情報が、自分が召喚したであろうサーヴァントに当てはまらないことに困惑していた。

サーヴァントとは、日本の冬木という土地で六十年に一度の周期で行われる『聖杯戦争』という魔術儀式において、参加者である七人の魔術師に割り当てられる特殊な使い魔のことである。

その正体は、聖杯の膨大な魔力とマスターとなる魔術師からの魔力供給によって現代に蘇った英雄の魂――英霊の分身体である。

だが、英霊であれば誰でも召喚できるというわけではなく、魔術基盤の関係上、基本的には西洋の英霊でかつ、聖杯を求める意志があるもののみが『聖杯戦争』の召喚に応じるのだ。

だから、聖杯を求めるという『欲』があり、三大欲求以外の『欲』を持ちえる生き物、つまりは人間が召喚されなければならないはずなのだ。

だが、雁夜の目の前にいるのはどうみても人間どころかおそらく人類が初めて見る類いの生き物であった。

無論、何事にも例外というものがある。とりわけ雁夜は魔術に関する知識が疎いため、もしかしたら自分が魔術師として未熟だから召喚に失敗したのではないかと内心焦っていた。

だが、サーヴァントと契約することでマスターに授けられる『透視力』の存在が雁夜がマスターであり、また謎の生き物がサーヴァントであることを証明してくれた。
9 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 09:56:39.97 ID:WFKIIZJQ0
雁夜(……どうやら、こいつは話に聞いていたのとは違うが、サーヴァントであることは確かなようだ。だが……)

雁夜は『透視力』で読み取った自分のサーヴァントのステータスに愕然とした。

雁夜(筋力と耐久は最低のE、敏捷もDと低い。一様、魔力がAに宝具がEXと際立ったところもあるが……)

つまりは、正面切っての戦闘など以ての他で、『アサシン』のようにマスター狙いか『キャスター』のように搦め手を使わないと、『聖杯戦争』を勝ち抜くことなど不可能と言われているようなステータスであった。

とある理由で、魔力を生成するだけで身体中に激痛が走ってしまう雁夜にとっては、激痛に耐えながらさらに策を講じなければならないという、余計な負担が増えたことに思わずため息を漏らした。

そして、もう一つ雁夜の気になっている点は……。

雁夜(だいたい、低いステータスを補うためにわざわざ『バーサーカー』のクラスで召喚したのに、肝心の『狂化』がなされてないのは一体どういうことだ?)

そう、本来ならば付加されているべき『狂化』の属性がなぜかついておらず、それゆえ雁夜は眼前のサーヴァントはステータスが低いのではないかと推察した。

雁夜(まあ、この際細かいことは二の次にしよう。もともと、俺には魔術に関する知識がない。ともかく、俺はどうあってもこいつを使って『聖杯戦争』を勝ち抜かなければならないんだ。そのために一年、あんなおぞましい修練に耐えてきたんだ)

雁夜は拳を握りしめ、あらためて『聖杯戦争』に赴く決意を固めた。
10 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 09:58:01.61 ID:WFKIIZJQ0
undefined
11 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 09:58:57.88 ID:WFKIIZJQ0
今回はここまでです。また書き溜めができたら投下します。
12 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 10:12:23.12 ID:WFKIIZJQ0
すいません。うまく反映されてないところがありましたので、もう少し投下します。
13 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 10:13:40.14 ID:WFKIIZJQ0
臓硯「では、儂が教会に赴き、サーヴァントを召喚した旨を監督役に伝えるとしよう。雁夜よ、せいぜいそのサーヴァントで無様に踊ってみるがいい」

雁夜「わかっているさ、吸血鬼め」

雁夜(とは言ったものの、さてどうするべきか。とりあえず、話しかけてみるか。どういうわけか狂化はかかっていないが、だったら会話はできるはずだ)

雁夜「おい、バーサーカー」

雁夜はサーヴァントに声をかけたが、サーヴァントは雁夜の声に何ら反応を示さなかった。

雁夜(……無視か。いや、まてよ。まず狂化云々の前にこいつはあきらかに人間じゃない。じゃあ、そもそもこいつには人の言葉は通じないんじゃないのか?)

雁夜はそんな懸念を抱きはじめていたが、それは杞憂に終わった。

なぜなら、サーヴァントの方から雁夜に話しかけてきたからだ。
14 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 10:14:36.00 ID:WFKIIZJQ0
マホロア「ネェ、キミ。ココは一体ドコダイ?」

雁夜(話しかけてきた。どうやら人の言葉を理解できるらしいな。ああ、そういえばサーヴァントは現界するときに、聖杯から現代で活動するのに支障のない程度の知識を授けられると臓硯が言っていたな)

雁夜「ここは間桐邸の蟲蔵と呼ばれる場所だ」

マホロア「マトウテイ? ムシグラ? 一体ドッチなんダイ?」

雁夜「どっち? どういう意味だ?」

マホロア「イヤ、ダカラ、ココはナンテイウ名前の星ナンダイ? ソレともマトウテイノムシグラっていう名前の星ナノカイ?」

雁夜(星? どういう意味だ?)

マホロア「どうしたノ? 答えられないノ? じゃあイイや、別の人に聞くカラ」

雁夜「あっ、おい待て、バーサーカー!」

マホロア「……アト、さっきも気になってイタんだけど、ボクはバーサーカーって名前じゃないヨ」

雁夜「いや、わかっている。真名は別にあるんだろ。バーサーカーはおまえのクラス名だ」

マホロア「クラス? ナンだいソレは?」

雁夜(おいおいおい、本当にこいつサーヴァントなんだろうな。話せるのはいいが、言ってることがまるで支離滅裂だ)

雁夜「おい、お前本当にサーヴァントなんだろうな?」

マホロア「サーヴァント? サーヴァントってタシカ『聖杯戦争』で召喚される英霊の分身体のコトでショ?」

雁夜「そうだ。お前はそのサーヴァントなんだろ?」

マホロア「ボクが? ナンデ?」

雁夜「……何でって、俺の召喚に応じたから来たんだろ」

マホロア「……召喚?」

マホロアは、そこではじめて床に描かれた魔法陣を目にした。

その魔法陣にマホロアは見覚えがある。それは『聖杯戦争』で英霊の召喚するために用いられる魔法陣だ。

そして、今自分は魔法陣の中にいる。ということは……。

マホロア「えええええーーー!? ボクがサーヴァントーーー!?」

雁夜(……本当に大丈夫なんだろうか。俺の『聖杯戦争』)
15 : ◆plU7ZTi7fYF3 [saga]:2017/08/11(金) 10:16:49.27 ID:WFKIIZJQ0
今度こそ終わりです。では、また書き溜めができたら投下します。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 10:20:57.70 ID:NLdNL1+rO
は?
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 12:53:44.32 ID:pfN4dn+ZO
コミックより先に原作小説読むと良いよ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 10:10:35.35 ID:Nno6aZArO
おじさんに勝ってもらいたいけどおじさんが勝つと切嗣が可哀想だし、切嗣勝たせるとおじさんが可哀想というジレンマ
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