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【ミリマス】海美「プロデューサー、最近構ってくれないんだけど!」
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1 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/08/10(木) 21:27:08.62 ID:yd2DFdsk0
高坂海美(以下、海美) 「プロデューサー!今暇でしょ!?だったらさー、ボルダリング行こうよ!」
ミリP(以下、P) 「ボルダリングって……壁よじ登る奴だろ?やめとくよ、そこまで暇を持て余してるわけじゃないし」
海美 「えーっ!?それじゃ体に悪いよ、いつか美奈子のカロリーに負けちゃうよ!?」
P 「カロリーに負けるって、そんな事あり得る訳が……」
P 「……いや、下手すりゃ負けるな」アセアセ
海美 「でしょ!?じゃあ……」
P 「でもダーメ。俺は、今からビデオチェックの作業しながら飯食うのー」
海美 「び、ビデオチェックって」
P 「最近出来てなかったからなあ……ま、こういうのも欠かさないことがアイドルプロデュースってな」スタスタ
海美 「えー……そんなのつまんないよ、プロデューサー!」
P 「はーいはい、また後でな」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1502368028
2 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/08/10(木) 21:27:58.63 ID:yd2DFdsk0
P 「……っていっても飯どうするかな。今から買いに行くといつも通りになっちゃいそうだし……」
田中琴葉(以下、琴葉) 「あ、あの!プロデューサー!」
P 「ん、琴葉か。どうしたの?」
琴葉 「お昼ご飯、まだ何食べるか決まってないんですか?」
P 「ああ。とりあえず、冷蔵庫の中身でも覗いて――」
琴葉 「あの、ご迷惑でなければなんですけど……」
P 「ん?」
琴葉 「こ、これっ!」スッ
P 「四角い包み……もしかして弁当か?ダメだよ、これ琴葉の弁当だろ?俺が食べるわけにはいかないって」
琴葉 「違います!これは、私が別に手作りしたお弁当です!」カァ
3 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/08/10(木) 21:28:32.94 ID:yd2DFdsk0
P 「別に、手作り……?いいのか、琴葉」
琴葉 「良くないなら、わざわざ渡したりしません!」
P 「それなら、ありがたく頂こうかな……どれどれ」スッ パカリ
P 「おっ、量も多いし有難いな……!いただきます!」パクパク
琴葉 「……ど、どうですか?」
P 「美味いよ、これ!焼肉弁当なんて良いチョイスするな!俺の好みピッタリだ!」
琴葉 「そうですか!?良かった……」
琴葉 「本当は女の子っぽいお弁当にした方がいいのかな、なんて思ってたんですけど……」
P 「いやいや、腹いっぱい食えるならその方がいいよ!」パクパク
4 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/08/10(木) 21:29:36.11 ID:yd2DFdsk0
P 「けど……」
琴葉 「けど?」
P 「ご飯の上にゴマでハートマークは不味くないか?こんなの、俺以外に見られてたら勘違いされるぞ」ハハハ
琴葉 「……勘違いじゃないのに」ボソリ
P 「そうだ、琴葉も一緒にビデオチェックしよう!さ、隣座って!」ポンポン
琴葉 「え、良いんですか?」
P 「いいよいいよ!どうせ一人で見てたって寂しいだけだしな!」
琴葉 「じゃ、じゃあ……失礼します」オズオズ
琴葉 ピトッ
5 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/08/10(木) 21:30:24.07 ID:yd2DFdsk0
―――――
琴葉 「ちょっと大胆過ぎたかな……」
琴葉 「……」カァアア
琴葉 「!」ブンブン
ダッダッダ
琴葉 「えっ?」
海美 「こーとーはー!」ダキッ
琴葉 「えっ、海美ちゃん!?どうしたの、急に」アセアセ
海美 「たすけてぇ……」ウルウル
琴葉 「な、泣かないでよ!ほら、これハンカチ!」スッ
海美 「う、うん……あいがとごどはぁ……」ゴシゴシ
海美 「……うん、スッキリ!」
琴葉 「それは良かったね……?」
6 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/08/10(木) 21:31:12.05 ID:yd2DFdsk0
海美 「でさぁ、琴葉!助けてよぉ!プロデューサーが構ってくれないの!」
琴葉 「…………」
琴葉 『プロデューサーが構ってくれない』
琴葉 「…………」
海美 「……どしたの琴葉?」
琴葉 「なんでもない」
琴葉 「で、海美はどうして私を頼ってきたの?」
海美 「琴葉って女子力高いでしょ!?だから、なんとかならないかなーって思って……」
海美 「プロデューサーが構うの女子力高い子ばっかりじゃん……」ショボーン
琴葉 「そ、そんな事はないと思うけど」アセアセ
海美 「お願い琴葉!今度、何か奢るから!」
7 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/08/10(木) 21:31:48.06 ID:yd2DFdsk0
琴葉 「海美ちゃんのお願いなら聞いてあげたいけど……でも、私別にそんなに構ってもらってるわけじゃ」
海美 「そんな事ないって!さっきだってお弁当渡してたじゃん!」
琴葉 「ええっ!?みみみ見てたの!?」
海美 「直前まで私だって話してたもん、知ってるよ?」キョトン
琴葉 「は、はずかしぃ……」
海美 「で、琴葉はお弁当渡してたでしょ!?」
海美 「私も、プロデューサーが手放せないくらい女子力高くなれば、もっと構ってもらえるのかなぁ……なんて」ショボン
琴葉 「……海美ちゃんはそのままで十分魅力的だよ。いっつも元気だし、私元気もらってるもん」
琴葉 「プロデューサーも……きっとそうだと思ってると思うよ?」
海美 「で、でもぉ……私だって構って欲しいもん」
琴葉 「……もう、仕方ないんだから」ハァ
琴葉 「ちょっとだけだからね?」
海美 「ホント!?琴葉だーいすき!」ダキッ
琴葉 「も、もう海美ちゃん!」カァ
8 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/08/10(木) 21:33:25.57 ID:yd2DFdsk0
―――――
琴葉 「っていっても……構ってもらうって何するの?」
海美 「そりゃもう、女子力上げるしかないでしょ!」
琴葉 「だから、その女子力って……?」
海美 「……どういうのか分かんないよ」シュン
琴葉 「もう……先走っても仕方ないでしょ?」
海美 「仕方ないじゃん!急いでたんだし!」
琴葉 「……もう」
9 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/08/10(木) 21:34:19.72 ID:yd2DFdsk0
―――――
P 「それじゃ二人とも、レッスン始めるぞ」
松田亜利沙(以下、亜利沙) 「うう、優しくお願いします……」シュン
横山奈緒(以下、奈緒) 「もー、亜利沙はホンマに心配性やな?」
奈緒 「亜利沙だって、自主レッスン頑張ってたやんか」
亜利沙 「あ、あれはありさが出来ないからやってただけで……」
奈緒 「でも、自分から練習したんやろ?もっと自信持てばええのに」
亜利沙 「奈緒ちゃんみたいに出来れば、ありさももっと自信持てるんですけどぉ……」
P 「……でも、亜利沙は自分なりに頑張ったんだろ?」
亜利沙 「は、はい」コクリ
P 「なら、それで良いじゃないか」
亜利沙 「……へっ?」
奈緒 「せやな!十人十色って、昔の人もゆーとるし!」
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