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【艦これ】鎮守府に商店街をつくろう【安価】
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317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 05:37:10.85 ID:/yDmTmu0O
電
318 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/23(水) 05:38:26.94 ID:JBrvSGCMo
自分で踏んでしまいました・・・
次回はマッサージ屋で店長は萩風(適性:11+30=41)とさせていただきます
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 10:00:38.43 ID:xsGbuIlTO
>>301
このアンケートは2人で書いてる体です
もう1人が誰かは察してください
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 12:08:36.77 ID:3+jbSLgv0
又店長が低いタイプか、頑張れハギィ
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 13:45:20.03 ID:2cTSpNDU0
乙です。
どちらかと言うと本人よりも、やりたがってる姉妹とか、仲のいい艦娘の為に店を出した感じか?この能力だと。
もしくは覚えたてでとりあえずお店を出せるチャンスに食いついたか。
322 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/24(木) 02:42:24.60 ID:7gU2irPuo
店舗:マッサージ店
店長:萩風(適性:11+30=41)
提督「次は萩風のマッサージ店か。少し意外だが、健康志向の萩風らしい案だな」
吹雪「萩風ちゃんはヘルシーな料理のイメージがありますからね」
提督「料理も大切だが、身体を労ることも健康には大切だということなんだろう」
吹雪「艦娘は身体が資本ですから!」
提督「そうだな。……今までそういった施設がなかったのは、俺の怠慢とも言えるのかもしれん」
提督「とにかく萩風を呼んでみよう」
― ― ― ― ― ― ― ― ―
提督「――という訳で、五店舗目のマッサージ店を萩風に任せていいだろうか?」
萩風「あの、司令……」
提督「ん、どうしたんだ萩風?」
萩風「……実は私、マッサージは好きなんですけど、あまり詳しくないんです」
萩風「だから萩風よりも他に、店長に相応しい艦娘がいるかもしれません」
提督「そうだったのか。だが、お店の案を出してくれたって事はやってみたいんだろう?」
萩風「……はい!」
提督「一番先に案を出してくれたのは萩風だ。それに、萩風になら安心して店長を任せられる」
吹雪「心も体も健康的になれるようなマッサージ店になりそうです!」
萩風「……いいんでしょうか?」
提督「もちろんだ。出来る限り支援はするから頑張ってくれ!」
萩風「はい!! ありがとうございます、司令!」
323 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/24(木) 02:44:44.75 ID:7gU2irPuo
提督「ところで、どうして萩風はマッサージ店をやろうと思ったんだ?」
萩風「実は、最近は遠征から帰ってきた後に、嵐とマッサージをし合うことが多いんですが……」
萩風「遠征帰りで疲れた身体に、マッサージがとっても効くんです!」
吹雪「凄く気持ちよさそうですね」
萩風「例えると、深海棲艦が一発で艦娘になるくらい気持ちいいと思います!」
提督「そ、そうなのか……?」
提督「でも確かに、遠征はずっと立ち仕事なわけだしマッサージは効きそうだな」
吹雪「遠征は長時間の任務も多いですし、帰りは資源を持って帰りますからね」
萩風「特に鼠輸送はドラム缶を積むのもあって大変なんです」
吹雪「それから、私たちは関係ありませんが、支援艦隊が出る時の戦艦の皆さんは大変そうにしてます」
提督「支援艦隊の時は、サイズの合わない主砲を無理矢理に積んでもらってるから……」
萩風「……なので、出撃や遠征から帰ってきた艦娘を労るためにも、ぜひマッサージ店を開いてみたかったんです!」
提督「なるほど、優しくて世話焼きな萩風らしい理由だなな」
提督「ただ、マッサージ店を開くには、『按摩マッサージ指圧師』という国家資格が必要になる」
萩風「そう聞いていますが、私たち艦娘にはとても……」
提督「その通りだ。だから萩風には映像通信で外部の講師による指導を受けてもらい……」
提督「その講師から許可が降りれば、特例として鎮守府に居ながら資格を取れるようにする予定だ」
萩風「そこまでしていただけるなんて! ありがとうございます、司令!」
提督「マッサージというのは、誤った知識で行うと逆に体を痛めてしまう事もあるそうだ」
提督「萩風のためだけではなく、艦娘たちのためにもなるだろう」
萩風「はい!」
324 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/24(木) 02:45:15.86 ID:7gU2irPuo
提督「それから、ちょっと頼みたい事があるんだが……」
萩風「なんでしょうか?」
提督「萩風のマッサージ店は艦娘たちにとって、世界で唯一のマッサージ店と言っていい存在になると思う」
提督「他に似たような店を作る余裕も無いだろうし、マッサージに近いサービスを他にもやって欲しいんだ」
萩風「マッサージ以外ですか?」
提督「あぁ、例えばエステなんかは女性しかいない鎮守府だと需要がありそうだが」
萩風「さすが司令です! それなら……↓2」
@「司令の言うとおり、エステをやってみようと思います」
A「マッサージ店はお灸とはり治療もできるお店が多いみたいなので、その資格も取ってみたいです!」
B「最近は耳掃除が流行っているそうです。艦娘にとって音は生命線ですし、掃除してあげたいですね」
C「その他・自由」
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 03:12:30.05 ID:59E6uCijo
2
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 03:26:51.32 ID:sYfDJwtr0
3
327 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/24(木) 03:52:15.96 ID:7gU2irPuo
萩風「最近流行っている耳掃除はどうでしょうか?」
提督「耳掃除か。確かに一人だとちゃんとやるのは大変だよな」
萩風「少し前に、嵐が『最近対潜攻撃がイマイチ上手くいかない』って言ってたんですが……」
萩風「耳の中を覗いてみると、耳垢がぎっしりと詰まってたんです!」
萩風「綺麗に掃除したらまた調子を取り戻したみたいですが、他にも耳が聞こえにくくなっている艦娘がいるかもしれません」
吹雪「艦娘にとって音は生命線ですから、そのサービスは嬉しいですね」
提督「分かった、耳掃除も出来るように手配しておく」
提督「……あとは、他のスタッフをどうするかだな」
提督「出撃や遠征帰りの艦娘がターゲットなら、もう少し人数が欲しいところだが」
萩風「司令、それなら思い当たる艦娘が居るので大丈夫です」
萩風「↓1〜4が協力してくれるかもしれません」
↓1〜4艦娘名+マッサージ店でやってみたいと思っている事(例:耳掃除)
(コンマが能力になりますが、店長を入れてコンマ上位3人の能力がお店の質に反映されます)
短いですが今日の更新はおしまいです
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 03:55:05.81 ID:8UxVTw4l0
榛名 アロマテラピー
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 04:06:40.88 ID:i7S+p5+y0
陸奥 オイルマッサージ
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 04:12:40.03 ID:59E6uCijo
皐月 スポーツマッサージ
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 04:12:40.04 ID:/krDhCfN0
天城 足裏(足つぼ等)マッサージ
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 05:47:51.66 ID:r+CoovMmO
乙です。
あぁ見える……天城の足つぼマッサージで悲鳴をあげる艦娘達の姿が……。
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 08:10:56.16 ID:MhAJFkXpO
前半と後半の差よ
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 08:58:29.58 ID:hm2xfx7Zo
嵐がちょっと残念な娘に見えてきたww
335 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/25(金) 23:16:04.90 ID:nlKJfIOxo
マッサージ店の質:88+81+41=210
陸奥:88 オイルマッサージ
榛名:81 アロマテラピー
萩風:41 耳掃除
天城:4 足つぼマッサージ
皐月:3 スポーツマッサージ
陸奥「このメンバーが急に呼び出されたってことは……」
榛名「萩風さんが言ってたマッサージ店の話ですよね?」
提督「その通りだ。……マッサージ店というよりはエステサロンのようなメンバーだが」
吹雪「大人な感じの女性が多いですからね」
皐月「えぇっ? もしかしてボク、場違いだったりする?!」
提督「いや、場違いではないんだが、皐月はマッサージ店のイメージとは違うかもな」
陸奥「皐月ちゃんはマッサージというよりは、肩たたきのイメージかしら?」
皐月「そ、そこまで子供かなぁ……」
提督「中身はともかく、見た目はそうかもな」
皐月「がーん!」
提督「とりあえず、今回集まってもらった理由なんだが――」
336 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/25(金) 23:17:28.17 ID:nlKJfIOxo
― ― ― ― ― ― ― ― ―
提督「――という事で、みんなには講師による指導を受けてもらうことになる」
一同「了解です!」
提督「それから、マッサージ以外にお店でやってみたい事があるなら早い内に教えてくれ」
天城「お店でやってみたい事ですか?」
提督「あぁ、他に似たような店を出す余裕が無いから、その分できるだけ幅広くやってほしいんだ」
提督「だから、やってみたい事や、要望があった事には積極的に挑戦してほしいと思っている」
陸奥「なるほど。喫茶店のメニューがどんどん増えてるはどういう事だったのね」
提督「もちろん出来ればの話だからな? 喫茶店の時ははそれで苦労させてしまったし……」
皐月「でも、準備するなら早いに越したことはないよね」
提督「そういう事だな」
提督「ちなみに、店長の萩風は耳掃除をする予定なんだが……他に何かないか?」
榛名「それなら、榛名はアロマテラピーをやってみたいです!」
提督「なかなか良いアイデアだな。マッサージにも合いそうだ」
陸奥「ムードも良くなりそうね」
榛名「はい! アロマテラピーはその香りによって、さまざまな効果が得られるのですが……」
榛名「芳香療法なので、マッサージを受けながらでも大丈夫ですし、一石二鳥です!」
萩風「相乗効果でさらなるリラックス効果が期待できそうですね」
提督「実際にアロマを売りにしているマッサージ店もあるようだからな」
337 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/25(金) 23:18:54.62 ID:nlKJfIOxo
陸奥「それなら私はエステを……その中でもオイルマッサージをやってみたいわ」
提督「オイルマッサージか。名前は聞いたことはあるが……」
吹雪「普通のマッサージとどんな違いがあるんですか?」
陸奥「うーん……実は私もよく分かってないのよね」
萩風「えぇっ?」
陸奥「オイルの種類によってはリラックス効果があるらしいけど……」
提督「そうなのか。ただ、陸奥はこの間の脱衣麻雀騒動の時の事があるからなぁ」
提督「……もしかしてだが、他の娘の身体をベタベタ触りたいだけとかじゃないよな?」
陸奥「そ、そんな事はないわ! 濡れ衣よ!」
提督「そうか。なら良いんだが……」
338 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/25(金) 23:20:03.59 ID:nlKJfIOxo
皐月「じゃあボクは、スポーツマッサージをやってみたいな!」
天城「どんなマッサージなんですか?」
皐月「あまり詳しくはないんだけど、アスリート向けのマッサージだよ」
提督「艦娘も身体を使う仕事だし、アスリートみたいなものか」
皐月「ねっ? ほら、ボク達ってよく艦隊運動とかしてるしさ!」
提督「それはちょっと違う気がするが……」
皐月「スポーツマッサージは疲れを癒やすだけじゃなくて、体を動かしやすくしたり……」
皐月「他にも、怪我をしにくくしたり、治りやすくしたり出来るんだって!」
提督「それが本当なら、艦娘にとってもかなり有用だな」
皐月「うんっ! だから、ボクがみんなを癒やしてあげるんだ!」
提督「じゃあ最後、天城はなにかやりたい事はあるか?」
天城「それなら私は、足つぼマッサージをしてみようかと思います」
吹雪「足つぼマッサージって……」
皐月「あの、たまにテレビで凄く痛そうにしてるのだよね?」
天城「はい♪ 最近、葛城にしてあげてるんですけど、こんなに痛いなら効果はすごいに違いないって!」
吹雪「やっぱり痛い分、効き目も大きいんでしょうか?」
提督(少し前から瑞鶴が、葛城の調子が悪いと言っているが大丈夫だろうか……)
339 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/25(金) 23:20:58.22 ID:nlKJfIOxo
提督「――では、これまでに出た案も含めてこちらも準備しておくが、まずは資格の取得を目標に頑張ってくれ」
萩風「按摩師の資格が取れないと、マッサージすらできませんからね……」
提督「その通りだ。資格が無いとアロマテラピーと耳掃除以外はできないと思ってくれ」
皐月「が、がんばらないと!」
天城「耳掃除専門店にならないように気を引き締めないといけませんね」
提督「開店の一週間前に視察を行う予定になっている。営業許可はそこで出すつもりだ」
提督「予定は出来る限り調整するが、それでも過密なスケジュールになると思う。頑張ってくれ!」
一同「はい!!」
340 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/25(金) 23:22:39.10 ID:nlKJfIOxo
――開店一週間前――
提督「これからマッサージ店の視察を行うわけだが……」
吹雪「どうかしましたか?」
提督「いや、内装や設備の確認はともかく、実際にマッサージをしてるのを俺が見るのもなぁと思って」
吹雪「そうですね。普通のマッサージならともかく、オイルマッサージもありますし」
吹雪「で、でも、司令官になら私……///」
提督「――という事で、視察は吹雪に任せて、マッサージは代わりに↓2に受けてもらう」
吹雪「えっ?」
↓2 支援艦隊で肩が凝ってしまっている戦艦の名前(店の評価には影響ありません)
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/25(金) 23:23:22.35 ID:AAUGxJgGo
愛宕
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/25(金) 23:23:23.59 ID:vLYzX32eo
ふそー
343 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/26(土) 00:38:22.50 ID:a7VA2UNbo
扶桑「まだ開店前なのに、お店でマッサージを受けられるなんて……」
提督「扶桑には支援艦隊で頑張ってもらったからな。そのお礼も兼ねてな」
扶桑「艤装に合わない46センチ三連装砲を担いで、何度も海域を往復したかいがあったわね」
吹雪「あの砲塔、すごく重そうですもんね」
提督「たしか、砲塔一つで駆逐艦一隻と重さが変わらないとかだったはずだ」
吹雪「そ、そんなにですか?!」
扶桑「その分火力は凄いけど、肩も腰も痛くて……」
提督「よ、よし、早速その痛みを癒やしてもらいに行こう!」
― ― ― ― ― ― ― ― ―
萩風「司令! お待ちしてました」
陸奥「はぁい提督、今日はお手柔らかにね?」
提督「まぁ、みんな資格はちゃんと取ったわけだし心配はしてないさ」
皐月「ボクと天城さんはギリギリだったけどね……」
天城「多分、艦娘だからお情けで取らせてくれたんだと思います……」
扶桑「今なにか不穏な言葉が……」
提督「いやいや、プロの指導を受けてるんだから大丈夫だろう!」
榛名「ところで、なぜ扶桑さんがここに?」
提督「いや、さすがに俺がマッサージ中の艦娘を視察するのもどうかと思ってね」
提督「それに、扶桑には支援艦隊で苦労をかけてしまったからな」
陸奥「……私でも46センチ三連装砲は積みたくないもの」
榛名「それは労ってあげないといけません!」
提督「あぁ。疲れてるみたいだし、早速マッサージをしてやってくれ」
萩風「了解です! さぁ扶桑さん、こちらへどうぞ!」
344 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/26(土) 00:49:24.64 ID:a7VA2UNbo
陸奥「マッサージを始める前に、まずはこの下着に着替えてもらうわ」
扶桑「……これは、紙の下着?!」
陸奥「今回はオイルマッサージもやる予定だから、下着も脱いでもらわないといけないの」
陸奥「一緒に入渠してる仲だから必要ないかもしれないけど、一応ね」
吹雪「しかし、かなり際どいですね。後ろなんてヒモじゃないですか……」
陸奥「そうじゃないと、マッサージできる部分が減っちゃうもの」
扶桑「確かにそうだけど、この姿を仲間に見られるのは少し恥ずかしいわね」
吹雪「流石にこれは、司令官には見せられません」
陸奥「着替え終わったら、こっちのマッサージ台の上でうつ伏せになってね」
扶桑「わかったわ……あら、いい香りね?」
榛名「これはスイートマジョラムの香りですね。肩こりや筋肉痛に効くんです」
榛名「支援艦隊任務の後に丁度良いいオイルだと思います!」
扶桑「あれはとても辛いものね……」
榛名「榛名にもその気持ち、よ〜く分かります……」
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/08/26(土) 01:03:17.00 ID:9XdiRxUn0
musashi
346 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/26(土) 01:17:11.01 ID:a7VA2UNbo
陸奥「それじゃあ準備も整ったし、早速マッサージを始めさせてもらうわね」
吹雪「あれ、店長の萩風ちゃんがマッサージするんじゃ?」
萩風「実は、私よりも陸奥さんと榛名さんのほうがずっとマッサージが上手くて……」
皐月「視察の時は、一番上手い陸奥さんにやってもらおうって事になったんだ」
吹雪「そうだったんですか」
陸奥「でも、こればっかりは仕方ないわ。マッサージって意外と力が必要だもの」
榛名「萩風ちゃんは駆逐艦ですし、私たちと比べて身体が小さいですから……」
萩風「体格を抜きにしても、陸奥さんたちにはとても敵いませんけどね」
萩風「でも、皐月ちゃん相手なら上手くできたので、駆逐艦や軽巡なら私が担当できると思います」
吹雪「じゃあ私が来たときは、萩風ちゃんにお願いしちゃおうかな?」
萩風「その時はぜひ!」
天城「…………」ず〜ん
皐月「あ、天城さんも練習すれば上手くなれるから! ねっ?」
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 01:20:41.61 ID:yX6MJQmN0
ミスされて体を痛める扶桑はいなかったんだww
348 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/26(土) 02:13:08.42 ID:a7VA2UNbo
陸奥「はぁい、ちょっと横向きになってもらって……」
扶桑「こうかしら?」ゴロン
陸奥「右肩から始めていくけど、支援艦隊任務の後って事だし念入りにやっておくわね」
扶桑「お願いしますね。痛くてあまり寝付けないくらいで……」
陸奥「あらあら……たしかにものすごく凝ってるみたいねぇ」
扶桑「あぁ、こんなに気持ちいいなんて……」
吹雪「そんなにですか?」
扶桑「山城が肩をもんでくれたけど、ぜんぜん違うわね」
萩風「やっぱり、効果的なマッサージの方法を知ってるか知らないかは大きいですから」
皐月「下手にやると逆に痛めたりするし、これからはここに来ると良いよ!」
扶桑「ぜひそうさせてもらうわ……」
― ― ― ― ― ― ― ― ―
扶桑「あぁ……空があんなにも青く美しいなんて……」キラキラキラ
吹雪「ふ、扶桑さんが輝いて見えます……!」
榛名「疲労が溜まっていた分、その効果も大きいでしょうから」
扶桑「まさかここまで良いものだとは思ってなかったわ。ぜひ通わせてもらいたいくらいよ」
萩風「本当ですか? 嬉しいです!」
扶桑「吹雪さん、提督には最高だったと伝えておいて。それ以外に言葉が見つからないの」
吹雪「わかりました」
扶桑「今日はありがとう。次は山城も……」
萩風「ちょっと待ってください、まだマッサージが終わっただけですから!」
扶桑「あら、まだあるのかしら?」
皐月「むしろここからが本番だよ!!」
扶桑「……?」
349 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/26(土) 02:49:36.21 ID:a7VA2UNbo
皐月「オイルマッサージの前に、まずはボクの『スポーツマッサージ』を体験してもらうよ!」
扶桑「スポーツマッサージ?」
皐月「運動する人向けのマッサージだよ。身体が動かしやすくなったりするんだ」
吹雪「具体的にはどんな事をするんですか?」
皐月「そうだね、扶桑さんの場合、航空甲板以外の艤装は全部背中で支えてるわけだから……」
皐月「下半身をメインに、背筋から肩にかけてストレッチしていくよ!」
扶桑「ストレッチね。ならお願いするわ」
皐月「まずは腰まわりから行くよ! 体重をかけてしっかり押していくんだ!」ゴリゴリ
扶桑「うぐぐ……」
吹雪「ゴリゴリいってるけど、大丈夫なのかなこれ……」
皐月「ボクは身体が小さいし、これくらい力を入れないと!」グッ
扶桑「ぐぐっ……!」
皐月「次は脚を上げてもらって、股関節のストレッチもしていくよ!」
扶桑「これは流石に恥ずかしいわ……///」
吹雪「紙ショーツのおかげでとんでもない事になってますね」
陸奥「マッサージの後で汗をかいてるのもあって、凄くいかがわしいわ……」
350 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/26(土) 03:38:19.44 ID:a7VA2UNbo
皐月「今度はふくらはぎからアキレス腱にかけてマッサージ!」
扶桑「痛い!」
吹雪「ちょっと乱暴に見えるけど……」
皐月「うーん、こんなものだと思うんだけどなぁ」
皐月「最後は肩周りのストレッチをしておしまいかな!」グリグリ
扶桑「うぅっ……痛いわ……」シクシク
吹雪「泣いてますけど……」
皐月「ちょ、ちょっと痛いくらいが効果があると思うよ!」
皐月「どう? 身体が動かしやすくなったと思うんだけど」
扶桑「そうかも知れないけど、痛みが勝ってよく分からないわ……」
吹雪「効果については経過を見てみないと分からないけど、戦艦が泣くほどっていうのはちょっと……」
皐月「がーん! そんなぁ……」
吹雪「とにかく一度、身体に悪影響が無いかを調べるので、それまでは控えてもらいますね」
皐月「うぅ……わかったよ……」シクシク
扶桑「今さらだけど、もしかしなくても実験台にされてるわよね……?」
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 04:18:23.75 ID:rPV2bG7Oo
おいカメラ仕事しろ
352 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/26(土) 04:35:45.99 ID:a7VA2UNbo
天城「次は私の『足つぼマッサージ』ですね!」
扶桑「もう嫌な予感しかしないわ。帰っていいかしら?」
吹雪「司令官からは一通り体験してこいと言われてるので……」
扶桑「そう……」
天城「た、確かに痛いですけど、ちゃんと効果はあるはずですから!」
扶桑「……やっぱり痛いのね」
天城「まずは榛名さんに調合してもらったオイルを足の裏全体に刷り込んで……」
天城「ちょっと足首を回しますね」グリグリ
扶桑「あっ、これは気持ちいいわね」
天城「続いて、つぼを指全体を使って伸ばすように押していきます」
天城「この辺りは食道や気管あたりのつぼなんです」グニグニ
扶桑「あっ、思ったよりも痛くなくて――」
天城「ここからはツボ押し棒をつかってしっかり押していきますね!」
天城「まずは首まわりのつぼから」ググッ
扶桑「うっぐ……!!」
吹雪「今すごい声が出ましたけど……」
天城「そして肩こりに効く指の付け根あたりのつぼを……」
扶桑「いっぎっ!!!いだだだだだだ!!!」
吹雪「ひぃっ?!」
天城「痛いかもしれませんが我慢してください。痛いほど効果もあると言われていますから」
扶桑「痛い痛い!!」シクシク
吹雪「また涙が出てますけど……」
天城「涙が出るくらい痛いですか? よかった、ちゃんと効いているみたいですね!」
天城「足のつぼは60箇所くらいあると言われていますし、まだまだここからですよ!」
扶桑「ひいいぃぃぃぃぃ!!」
陸奥「鬼ね……」
榛名「あれを善意でやってるのが怖いところです……」
353 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/26(土) 04:38:13.75 ID:a7VA2UNbo
中途半端ですが今日はおしまいです
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 06:05:50.69 ID:hyDJ/W7Eo
乙
皐月と天城はお互いにやってみればいいと思うの
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 06:37:38.90 ID:RAEBKyLuo
フリーダムすぎるwwwwwwww
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 06:55:59.69 ID:wOlEjpSp0
乙です。
まぁ、そうなるな。
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 23:30:08.77 ID:QilFSwzC0
国家資格保持者だけど皐月と天城は一週間も経たずにクビになるタイプだわw
358 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/29(火) 00:56:56.22 ID:lZnCpcAXo
― ― ― ― ― ― ― ― ―
扶桑「…………」大破
萩風「これって、本当に大丈夫なんでしょうか?」
吹雪「あの扶桑さんが、涙と鼻水であられもない姿に……」
陸奥「とりあえずティッシュで顔を拭かないとね。ほら、綺麗な顔が台無しよ?」
扶桑「あ、ありがどう……」ズビズビ
天城「…………」ず〜ん
榛名「あの、悲鳴を聞いて隣の本屋さんから雲龍さんが……」
雲龍「やっぱり、天城の足つぼマッサージだったのね」
天城「……はい」
雲龍「按摩の資格を取ったと聞いて安心していたのだけど、私の見込み違いだったようね」
雲龍「私はてっきり、葛城の足を壊した時に反省したとばかり……」ゴゴゴ
天城「ひぃっ?!」
萩風「あ、足を壊したって……」
359 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/29(火) 00:57:57.47 ID:lZnCpcAXo
雲龍「吹雪さん、この子にマッサージをさせるのは危険よ。今からでも――」
吹雪「一度、司令官と話し合う必要がありますね」
天城「そ、そんな……」
皐月「えぇっ、天城さんこのお店を辞めちゃうの?! せっかく一緒に頑張ってきたのに……」
萩風「雲龍さん、吹雪さん、何とかなりませんか?」
吹雪「決めるのは司令官なのでなんとも言えませんが、足を壊される可能性があるなら営業許可はとても……」
天城「うぅ……」
吹雪「一つ言えるのは、わざわざお金を払って拷問を受けに来る人は居ないという事です」
天城「ご、拷問ですか……」
陸奥「ものすごい悲鳴だったものねぇ」
榛名「戦艦棲姫の直撃弾を受けても涙を流さなかった扶桑さんが、この状態ですから……」
扶桑「う〜ん……」大破
吹雪「とにかく、足つぼマッサージとスポーツマッサージは、安全確認が取れるまでは禁止です!」
吹雪「天城さんと皐月ちゃんは、資格の範囲内のことをやっててください。いいですね?」
皐月「えぇっ、ボクもなの?!!」
天城「わかりました……」
360 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/29(火) 00:58:34.76 ID:lZnCpcAXo
萩風「あの、今から耳掃除をしようと思うのですが、大丈夫でしょうか……?」
扶桑「……今度は鼓膜を壊されるのかしら」
萩風「そ、そんなことありませんから!」
吹雪「すみません扶桑さん、お願いします」
扶桑「分かったわ……」
萩風「ありがとうございます、準備をするので待っててくださいね!」
扶桑「……あら? アロマの香りが変わったような?」
榛名「はい、アロマの精製油をカモミール・ローマンに変えておきました」
扶桑「その香りは何に効くのかしら?」
榛名「精神的・肉体的な痛みを和らげる効果があります」
扶桑「ものすごく気が利くわね……」
361 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/29(火) 01:30:16.55 ID:lZnCpcAXo
萩風「お待たせしました。さっそく耳掃除を始めますね」
扶桑「すごくたくさん耳かきがあるけど、これって全部種類が違うの?」
萩風「うーん、大体20種類くらいですね。どれも形が違うんですよ」
扶桑「この大きいのは?」
萩風「これはイヤースコープと言って、耳の中を見ることができるカメラですね」
吹雪「耳の中をカメラで映しちゃうの?」
萩風「最近そういうのが流行ってるみたいなんです。この画面に映るので、扶桑さんも自分で見れますよ」
扶桑「最近あまり掃除してなかったから、汚そうで心配だわ……」
萩風「詰まってるとかじゃない限りは大丈夫です!」
362 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/29(火) 01:41:05.27 ID:lZnCpcAXo
萩風「最初は耳たぶ周りの掃除とマッサージからです」
萩風「意外と耳たぶを掃除できてない人は多いんですが、扶桑さんは綺麗にされてますね!」
扶桑「山城が身だしなみにはうるさいから、身体はすみずみまで洗うようにしてるのよ」
陸奥(うるさいというよりは、洗う口実がほしいだけなんじゃ……)
萩風「では、右耳から掃除していきますね。先にカメラを入れちゃいますよ」
吹雪「あっ、奥に映ってるのは鼓膜でしょうか?」
扶桑「汚いってのもあるけど、意外と耳毛が生えてては恥ずかしいわね……」
萩風「この映像はかなり拡大されてるので、実際は産毛みたいなものですよ」
萩風「でも掃除の邪魔なので剃っちゃいますね」ゾリゾリ
扶桑「耳用のカミソリなんてのもあるのね……」
萩風「では、耳垢を取っていきますね。まずはピンセットで大きな垢を取り除いていきます」
吹雪「思ったより耳垢って湿っているんですね」
萩風「鎮守府は海に面していますし、艦娘は洋上に居ることも多いからか湿ってる人が多い印象です」
萩風「特に大型艦のみなさんは入渠も長いですから」
扶桑「なるほど……」
萩風「なので、スタンダードな竹の耳かきですくい取ってしまって……」スーッ
扶桑「あぁ、これは気持ちいいわね……」
萩風「残りはこの綿棒で丁寧に除いていきます」ズッズッ
吹雪「うわー、こんなに綺麗に掃除できるものなんですね」
萩風「よし、これで右側はおしまいです。次は反対側を――」
363 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/29(火) 01:47:33.01 ID:lZnCpcAXo
― ― ― ― ― ― ― ― ―
扶桑「はぁ〜、癒やされたわ……」
吹雪「どうでした? 身体や足の裏の痛みは取れましたか?」
扶桑「それはまだだけど、それでも随分といい気分になったわ。ありがとう萩風さん……」
萩風「いえ、気に入っていただけたのなら何よりです!」
364 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/29(火) 01:48:31.52 ID:lZnCpcAXo
陸奥「じゃあ最後は、私のオイルマッサージを受けてもらうわね」
吹雪「オイルを使う事以外で、普通のマッサージとはどう違うんですか?」
陸奥「う〜ん、そうね……」
陸奥「オイルには脂溶性の老廃物を排出しやすくする効果があるのだけど……」
陸奥「そこに榛名ちゃんが選んでくれたアロマの成分と、マッサージの効果が加わって――」
陸奥「……簡単に言うと、肌からアロマオイルが染み込んで健康になるの」
吹雪「なるほど……」
扶桑「すごく分かりやすいわね」
陸奥「さ〜て、準備もできたしオイルを塗っていくわよ!」
扶桑「……痛くしないでちょうだいね?」
陸奥「もちろんよ♪ マッサージ店なんて気持ちよくなりに来る所なのに、痛いのなんて私も嫌だもの」
天城「…………」
皐月「…………」
365 :
◆df7m4bsNCU
[sage]:2017/08/29(火) 02:32:40.02 ID:lZnCpcAXo
スランプ気味なので安価までたどり着けませんでしたが今日はおしまいです
続きは木曜以降になるとは思いますがあまり期待しないでください
あと、球磨のSSがかなり面白いのでおすすめです
とは言っても、途中までしか読めてないのですが・・・
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/29(火) 15:06:04.54 ID:h5ek7q2V0
おつ
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/29(火) 20:51:46.64 ID:EwipGqDF0
乙です。
球磨のだと責任て奴かな?
368 :
◆df7m4bsNCU
[sage]:2017/08/31(木) 22:33:34.46 ID:SDtiQ0jGo
>>367
球磨「面倒みた相手には、いつまでも責任があるクマ」ってタイトルですね
ああいうカッコイイSSも書いてみたいんですが、私には向いてないようで残念です
では始めますが、今回はいつもよりさらにゆっくりになります
369 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/31(木) 22:36:24.43 ID:SDtiQ0jGo
陸奥「人肌に温めたオイルを手に取って、オイルを肌に馴染ませるように……」ヌリヌリ
吹雪「押したり揉んだりというよりは、撫でるような感じなんですね」
陸奥「そうね。オイルマッサージは、あくまでもオイルの効能を活すためのマッサージなの」
陸奥「他にもオイルを使うマッサージもあるけど、摩擦を減らすために使ったりすることもあるわね」
吹雪「なるほど、そんな違いがあるんですね」
扶桑「そのオイルはどんな効果があるのかしら?」
榛名「今回は先程のカモミール・ローマンにマンダリンやプチグレンをブレンドしています」
榛名「このブレンドは、心の傷を癒やすのに丁度良いはずです!」
扶桑「な、なるほど……」
吹雪「さっきまでは大破してましたからね」
吹雪「でも、オイルと言うくらいなので、もっとベタベタしてるかと思ったんですが……」
扶桑「意外としっとりしてるのね」
陸奥「もしかして、重油みたいなイメージだった?」
吹雪「いえ、流石にそこまではいきませんが……」
萩風「私たちはそっちのほうが馴染み深いですからね」
吹雪「あと、こんなこと言うのもなんですけど、適度にてらてらとしていて……」
皐月「大人の女性なのもあって、すごい色っぽいよね!」
陸奥「……実際、オイルマッサージで調べたら、そういう目的の物も結構見つかるもの」
吹雪「な、なるほど……」
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/31(木) 22:37:13.36 ID:Sv/cKoDPo
なんにでも向き不向きってあるよ
俺は
>>1
のこのSS好きだよ
371 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/31(木) 22:59:43.05 ID:SDtiQ0jGo
>>370
ありがとうございます
ただ、私には安価スレも向いてなさそうではありますね
せめてもっとテンポよくしないと・・・
372 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/31(木) 23:00:09.14 ID:SDtiQ0jGo
陸奥「さて、これで全身にオイルが回ったことだし、しばらく馴染ませるのだけど……」
陸奥「せっかくオイルまみれになってるし、リンパマッサージもしちゃうわね」
吹雪「リンパマッサージですか?」
扶桑「ま、まさかまた痛いマッサージじゃ……」
陸奥「痛くしたりしないわ。リンパっていうのは、簡単に言うと血液みたいなものなのだけど……」
陸奥「リンパの流れをマッサージで良くしてあげる事で、身体の疲れが取れるのよ」
扶桑「そんなものが存在してるのね」
陸奥「まずは鎖骨近くのリンパ液の出口からよ。指を滑らせるように圧力をかけてリンパ節を空けていくわ」ググッ
陸奥「そして、鎖骨に近い順にリンパを流していくわ!」
吹雪「確かにこれは、オイルがないとやり辛そうですね」
陸奥「本当はリンパマッサージ用のオイルの方がやりやすいのだけど、別のオイルを使うと手間がかかるから……」
― ― ― ― ― ― ― ― ―
陸奥「ふぅ、これで施術は全ておしまいよ。おつかれさま」
扶桑「……気持ちは良かったんだけど、リンパマッサージって本当に効くのかしら?」
吹雪「そうですよね。さっきまでリンパの存在すら知らなかった訳ですから」
陸奥「ふふ、効果は後のお楽しみってところね♪」
373 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/08/31(木) 23:27:58.76 ID:SDtiQ0jGo
吹雪「さて、これでこのお店のマッサージが一通り終わったわけですが……どうでしたか、扶桑さん」
扶桑「そうね。少なくとも、スポーツマッサージと足つぼマッサージは二度と受けたくないわね」
天城「そ、そうですよね……」
皐月「そもそも、禁止されちゃったからしばらく出来ないよ……」
扶桑「けど、他のマッサージや耳かきは本当に良かったから、またお願いしたいくらいよ」
萩風「ありがとうございます!」
榛名「これで耳かき専門店にしなくても大丈夫そうです!」
吹雪「そうですね。天城さんと皐月ちゃんには研修が必要ですが、他には問題ないと思います」
吹雪「いつもはここで改善点を挙げるんですが……何かあったりしますか?」
萩風「いろいろあるのかもしれませんが、急にはぱっと浮かばないですね」
扶桑「……そうね、↓2なんてどうかしら?」(コンマの数値がマッサージ店の評価に加算されます)
@「天城さんと皐月さんに地獄の特訓を受けてもらいましょう」
A「艦娘は潮風と太陽光で髪の毛や肌が傷みやすいし、ダメージケアのサービスもお願いしたいわね」
B「最近うわさの岩盤浴のようなサービスはどうかしら?」
C「その他・自由」
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/31(木) 23:29:19.48 ID:Mp3iZVzxO
1
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/31(木) 23:32:04.87 ID:Kez60Gjr0
1
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/31(木) 23:37:57.79 ID:kEfiAoG3o
現実は非情である
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/01(金) 00:10:08.52 ID:5SINBcOr0
最大の問題点だしね残念ながら当然
378 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/01(金) 00:17:28.99 ID:eST6rS1Yo
マッサージ店の質:210+87=297
扶桑「天城さんと皐月さんには地獄の特訓を受けてもらいましょう」
天城「えぇっ?!」
皐月「う、嘘でしょ?!」
扶桑「あまり言いたくはないけど、2人は自分のマッサージがどれ程のものか知らないわよね?」
天城「……はい、その通りです」
皐月「だって、自分にマッサージはできないし……」
扶桑「それなら、お互いにマッサージをしてみるのはどうかしら?」
扶桑「どちらも同じくらい痛かったから、丁度いいと思うの」
天城「……はい」
皐月「……わかったよ」
萩風「扶桑さんが珍しく怒ってますね」
吹雪「……それよりも、2人はどうやってマッサージの練習を?」
379 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/01(金) 00:48:39.76 ID:eST6rS1Yo
皐月「じゃあ、ボクから先にやるね……?」
天城「分かったわ。扶桑さんのときと同じようにお願いね」
皐月「さっきと同じように腰回りから行くよ! 体重をかけて……えいっ!!」ゴリゴリ
天城「へぶっ!」ボキッ
吹雪「……今すごい音が鳴りませんでした?」
榛名「頑丈な扶桑さんが泣くくらいですし、装甲の薄い空母だと……」
陸奥「竜骨が折れてなければいいけど」
皐月「か、身体が小さいから力を入れないと……!」
皐月「えいっ!!」グッ
天城「ふぐっ……!!」
皐月「次は脚を上げてもらって、股関節を……」グリグリ
天城「いたたたたた!!」
萩風「天城さんも泣いてますけど、皐月ちゃんの方も涙目になってますね……」
吹雪「自分のマッサージが間違っていた事が分かって、罪悪感を感じてるんでしょうか?」
陸奥「そんな所かしら?」
榛名「それに、同じような痛みを後で自分も体験するわけですから」
380 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/01(金) 01:17:53.57 ID:eST6rS1Yo
皐月「ふ、ふくらはぎからアキレス腱にかけて……」ミシミシ
天城「痛い痛い!!」
皐月「最後は肩周りのストレッチでおしまいだよ!!」グリングリン
天城「…………?!!」
天城「………」大破
吹雪「精神が大破しちゃいましたね」
萩風「目がグルグルしてますけど大丈夫でしょうか?」
陸奥「っていうか、よく扶桑はこれを耐えたわね……」
吹雪「でも、このままじゃ天城さんの足つぼマッサージは無理そうですね」
扶桑「そうね。気を失ってるように見えるけど……」
皐月(よ、よかったぁ〜……!!)
吹雪「……なら、代わりに榛名さんにやってもらいましょう」
榛名「わかりました!」
皐月「……?!」
381 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/01(金) 01:26:56.67 ID:eST6rS1Yo
皐月「えっ、そんないきなり出来るようなものなの?!」
榛名「榛名は大丈夫です! 天城さんのように力任せにツボを押せばいいんですよね?」
陸奥「そんな感じで良いと思うわ」
皐月「えぇ……」
榛名「任せてください、足のツボも榛名は勉強済みです!」
榛名「では、オイルを塗塗り込んでから足首を回して……」グリグリ
榛名「ツボ押し棒で力任せにつぼを押し込みます!!」ググッ
皐月「いっ……イタタタ!!!」グスッ
吹雪「いきなり大泣きですけど、大丈夫でしょうか?」
榛名「皐月さんは駆逐艦ですし、装甲が薄いのでかなり効いてそうですね……」
扶桑「流石に手加減してあげたほうが良さそうね」
榛名「でも、まだ一つ目のツボですから、もうちょっとだけ……」グリッ
皐月「うわあああーーーーん!!!」大破
萩風「流石に気の毒になってきました」
吹雪「これ以上はやめておきましょうか……」
382 :
◆df7m4bsNCU
[sage]:2017/09/01(金) 01:58:45.72 ID:eST6rS1Yo
中途半端ですが今日はおしまいです
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/01(金) 02:34:52.82 ID:wTbYvBD20
おつです
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/01(金) 08:15:22.46 ID:owLEcvDVO
まぁそうなるな
385 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/08(金) 01:22:21.73 ID:5cZC3GDLo
― ― ― ― ― ― ― ― ―
天城・皐月「――申し訳ありませんでした!!」
扶桑「分かってくれたなら良いのよ……」
扶桑「それに、私も少しムキになってしまっていたわ。ごめんなさい」
天城「いえ、あんなに痛くして怒らないほうがおかしいですから」
皐月「こんなマッサージでお金を取ろうとしてたなんて……」
吹雪「それから、これはちょっと言いづらいんですが、あれを見た後だといくら資格を持ってても普通のマッサージも信用出来ないっていうか……」
皐月「そ、そうだよね……」
天城「あんなに泣き叫ぶ声が聞こえたら、客足も遠のきそうです」
吹雪「なのでお二人には、もう一度最初から指導を受けてもらおうと思います」
吹雪「指導役は……陸奥さんと榛名さん、お願いできますか?」
陸奥「マッサージなら任せて♪」
榛名「榛名なら大丈夫です!」
386 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/08(金) 01:23:36.43 ID:5cZC3GDLo
吹雪「スケジュールは空けてあるとは言え、開店予定まで一週間しかありません」
吹雪「基本的にはお二人に任せますが、かなり厳しくやっちゃってください」
陸奥「分かったわ」
榛名「厳しくですか……」
陸奥「軍艦時代みたいに、海軍魂注入棒みたいなのを使っちゃうとか?」
皐月「ひぃっ?!」
吹雪「そ、そこまでやらなくても良いですけど!!」
吹雪「例えば、練習の時はさっきのようにお互いにマッサージし合うとか……」
陸奥「それは良いアイデアね。下手にやると自分に返ってくるわけだし」
扶桑「それに、お互いのためにも努力すると思うの」
榛名「私たちも痛い思いをしなくて済みますし、一石三鳥ですね!」
皐月「……やっぱり、内心ダメだと思われてたんだね」
天城「そうみたいですね」
吹雪(……逆に、どうしてダメだと思わなかったんだろう)
吹雪「とにかく、こちらでも怪我などの危険性が無いか調査しておきますが……」
吹雪「陸奥さんと榛名さんから許可が出なければ、お二人にはマッサージ自体を控えてもらいます」
天城「わ、わかりました……」
皐月「頑張らないと、鎮守府商店街で初めてのクビになっちゃうかも……」
榛名「そうならないためにも、一生懸命指導させていただきます!」
陸奥「一緒に頑張ってきた仲間だもの♪」
天城「榛名さん、陸奥さん……!」
皐月「ボク、頑張るよ!」
387 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/08(金) 01:24:13.91 ID:5cZC3GDLo
――開店当日――
提督「――それで、二人はどうなったんだ?」
吹雪「陸奥さんと榛名さんも頑張ってくれたおかげで、ちゃんと安全にマッサージが出来るようになったそうです」
吹雪「ただ、皐月ちゃんが一度、足の裏を骨折したみたいですけど……」
提督「その事はみんなに黙っておいたほうが良さそうだな」
― ― ― ― ― ― ― ― ―
皐月「いらっしゃい、司令官!」
提督「やぁ皐月、店の様子はどんな感じだ?」
皐月「へっへ〜ん!! 見てよこれ、予約表なんだけど……」
吹雪「すごい、全部埋まってますよ!」
提督「一ヶ月先まで埋まってるのか。思った以上だな」
皐月「大規模作戦も一段落ついたし、その疲れを癒そうって子が多いみたいで大盛況だよ!」
提督「今回の作戦は今までにない程大変だったからな」
388 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/08(金) 01:26:51.30 ID:5cZC3GDLo
提督「それで、肝心のマッサージはどんな感じなんだ?」
皐月「かなり好評だよ! ほとんどの艦娘が次の予約も入れてくれてるね」
提督「リピート率が高いのは良い傾向だな」
吹雪「艦娘は身体が資本ですからね」
提督「ところで、皐月のスポーツマッサージの評判はどんな感じだ?」
皐月「実は、今のところ一人にしかやってなくて……」
提督「そうなのか。まぁ、スポーツマッサージは認知度も低いだろうから仕方ないかもしれないな」
吹雪「開店初日なのもあると思います」
皐月「でも、スポーツマッサージだけじゃなくて、天城さんの足つぼマッサージも今のところ一人しか……」
提督「その一人っていうのは?」
皐月「睦月と雲龍さんがそれぞれ一回ずつ……」
提督「身内だけなのは辛いな……」
389 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/08(金) 01:29:51.96 ID:5cZC3GDLo
皐月「やっぱり、特訓中に悲鳴が聞こえてたのがダメだったのかなぁ……」
吹雪「最初の方は外にも聞こえてたらしいですからね」
皐月「ちょっとした怪談みたいな形で広まっててショックだったよ」
提督「地道に実績を積み重ねていくしかないだろうな」
天城「あっ、提督! 少しよろしいですか?」
提督「どうした、もしかして何かトラブルでも……」
天城「実は……↓2」(コンマの数値がマッサージ店の評価から減算されます)
@「オイルマッサージでの身体の触り方がいやらしいと怒り出した艦娘が……」
A「無駄毛の処理もしてほしいと頼まれたが、準備していないので困っている」
B「足つぼマッサージをしていたんですが、力加減を誤ってしまったみたいで……」
C「その他・自由」
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 01:30:38.69 ID:HkmfzOAHo
2
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 01:34:02.17 ID:LOTiQIXS0
2
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 01:38:51.94 ID:GvO5+uqoO
珍しく本当にこんまいトラブルだな−17なら……無駄毛処理……剛毛……あkうっ頭が……。
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 01:39:29.12 ID:ubbyIaPgo
3
394 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/08(金) 01:56:36.92 ID:5cZC3GDLo
マッサージ店の質:297-17=280
天城「実は、マッサージに加えて無駄毛の処理も頼まれたのですが……」
皐月「えぇっ? でも、そんなの準備してなかったよね?」
天城「はい。なので最初は断ったんですが、折角だからと……」
皐月「う〜ん、でも練習してない事をやるわけにもいかないし……」
提督「流石にいきなりは無理だと思うが、一度話だけでも聞いてみたらどうだ?」
提督「客からの要望は出来る限り取り入れて欲しいし、今後の参考になると思うんだが……」
天城「確かにそうですね」
提督「マッサージの途中だろうから、吹雪が代わりに話を聞いてみてくれ」
吹雪「わかりました」
― ― ― ― ― ― ― ― ―
吹雪「失礼します、ちょっとお話を聞かせて欲しいんですけど……」
↓2「……?」
↓2 無駄毛の処理を依頼してきた中型〜大型艦娘の名前
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 02:03:45.50 ID:HkmfzOAHo
摩耶
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 02:03:52.87 ID:KpqS3lg+0
プリンツ・オイゲン
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 02:05:40.76 ID:P0NNmYd10
鳥海
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 02:06:41.61 ID:GvO5+uqoO
本当にそういうの気にしそうな子が来たな、無駄毛を気にする摩耶も見てみたかったが。
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 02:15:40.16 ID:TEtXoru50
ヨーロッパの女性だとかなり気にしますよね
400 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/08(金) 03:15:36.98 ID:5cZC3GDLo
プリンツ「うわぁっ!? なになに、何か用?」
吹雪「はい、なんでも無駄毛の処理をしてほしいそうですが……」
プリンツ「もちろん! 自分で出来ないこともないけど大変だし……」
プリンツ「それに、日本の艦娘は気にしない娘も多いけど、ビスマルク姉さまは気にしてるみたいだから!」
天城「そういえば海外の方は気を使っていると聞いたことがありますね」
吹雪「そうなんですか?」
天城「あくまで人であって、艦娘は知りませんけどね」
皐月「ん〜……。入渠の時にプリンツさんの毛は見たことあるけど、そんなに気にしなくて良いと思うけどなぁ」
皐月「プリンツさんの毛って、モジャモジャって感じじゃなくてサラサラしてて綺麗だったし……」
プリンツ「あまりそういう事は言わないで欲しいかも……///」
皐月「ご、ごめん……」
プリンツ「それに、見た目だけじゃなくて、衛生面の方が気になっちゃって」
天城「確かに言われてみると汚れが溜まりそうですね」
皐月「あー……。髪の毛ですら毎日洗わないと汚れが溜まるくらいだもんね」
天城「腋やデリケートゾーンの毛となると尚更でしょうね」
プリンツ「うんうん。だから、剃り残しとかあったらって思うと……」
天城「駆逐艦の娘たちが少し羨ましいです」
皐月「そうかな? ボクは逆に生えて欲しいけど」
吹雪「私はどっちでもいいかなぁ」
401 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/08(金) 03:16:37.22 ID:5cZC3GDLo
吹雪「ちょっと話が脱線しましたが、実は、今の設備だとちゃんとした脱毛は難しいみたいです」
吹雪「どうしてもって言うなら、普段使ってる道具でやってもらうくらいしか……」
天城「一応、シェーバーは持ってますけど……」
プリンツ「ホント? それならお願いしちゃっていいかな?」
天城「わかりました。でも、人の毛の処理はやったことありませんが……」
プリンツ「いいのいいの。自分でやるよりはキレイになりそうだし!」
吹雪「それから、脱毛について色々聞きたいんですけど、どんなサービスがお店で受けられると嬉しいですか?」
プリンツ「んん〜。やっぱりレーザー脱毛とかかな。専用の機械がないと出来ないし、痛くなさそうだし!」
プリンツ「他にブラジリアンワックスっていう脱毛方法もあるらしいんだけど……」
プリンツ「溶けたゴムみたいなのを毛の生えている所に塗って、冷めて固まったら毛ごと一気に引き剥がすんだって!」
皐月「うわー……すごく痛そうだよ」
吹雪「ガムテープを貼って一気に剥がすようなものですよね……」
プリンツ「でしょ? だから、レーザーがいかなぁって」
吹雪「なるほど……」
402 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/08(金) 03:29:08.78 ID:5cZC3GDLo
天城「吹雪さん、予約の時間があるのでそろそろ続きをやらないと……」
吹雪「わかりました。お邪魔してすみませんでした」
プリンツ「いいのいいの。もしかしたらレーザー脱毛が出来るようになるかもしれないし!」
吹雪「まだ店長の萩風ちゃんにすら言ってないので分からないですけどね」
皐月「気になったんだけど、海外の艦娘はともかく日本の艦娘が脱毛とかするのかな?」
プリンツ「脱毛しないって言っても、下の毛だけみたいだから……」
皐月「そうかもしれないけど、それは普段からある程度みんなやってるみたいだし……」
皐月「それに、女の子しか居ないのにそこまで気にする必要あるのかな?」
プリンツ「それはほら、アトミラールさんに見せる時とかに……キャッ///」
吹雪「み、見せちゃダメですから!!」
403 :
◆df7m4bsNCU
[sage]:2017/09/08(金) 03:31:24.23 ID:5cZC3GDLo
今日はおしまいです
先週からすこし持病が悪化して頭がぼんやりしているので
これからも更新頻度は遅めになるとは思います
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 03:46:56.96 ID:GvO5+uqoO
乙です。
体調を整えるのが一番ですから遅くなっても構いませんよ、無理はなさらず。
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 12:08:16.78 ID:QK+EfbhL0
乙
体大事にして、どうぞ
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 18:45:10.44 ID:2VQtzt9n0
お大事に
そんな時こそ皐月のスポーツマッサージだ!
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/09(土) 11:16:47.11 ID:6vTilc550
そもそも生えてない子には生えてる子の悩みは分からんだろう…
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/09(土) 12:22:54.32 ID:wcpwBkq4o
はやすな(過激派)
409 :
◆df7m4bsNCU
[sage]:2017/09/17(日) 00:16:35.29 ID:2nHPxbkzo
みなさんありがとうございます
失踪はしないように気をつけたいと思います
410 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 00:18:58.67 ID:2nHPxbkzo
― ― ― ― ― ― ― ― ―
吹雪「――という訳で、レーザー脱毛器を用意する必要がありそうです」
提督「なるほど。そう言えば欧米では女性だけではなく、男性も毛の処理をする事が多いと聞いた事があるな」
提督「ただ、女性しか居ない鎮守府で、レーザーまで使う必要があるのかは疑問だが……」
吹雪「女の子同士でも気になる艦娘はいるという事でしょう」
提督「そういうものなのか。男の俺には分からんが……」
吹雪「お風呂はともかく、被弾した時に丸見えになってしまうことがありますから……」
提督「確かにそれは恥ずかしいな……」
吹雪「それから、どうやらプリンツさんの勘違いからある噂が広まっているようです」
提督「どんな噂なんだ?」
吹雪「言いにくいんですが『司令官は毛をちゃんと処理してる女の子が好み』という噂です」
提督「……反応しづらい内容の噂だな」
吹雪「しかもその噂のおかげで、マッサージ店にちゃんとした脱毛サービスが無いことへの不満が……」
提督「なぜ不満に繋がるのかはよく分からないが……」
提督「まぁ、わざわざ訂正するのもなんだし、放っておくのが良いだろう」
提督「鎮守府の中とは言え男性の目もあるという事を意識してくれれば、風紀も改善するかもしれないしな」
吹雪「とんでもない格好で歩いてたりする艦娘もいますからね」
411 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 00:20:16.77 ID:2nHPxbkzo
――閉店後――
提督「みんな、お疲れさま」
一同「お疲れさまでした!」
提督「早速本題に入るが、オープン初日を終えての感想を聞かせて欲しい」
皐月「残念だけど、やっぱりボクと天城さんのサービスは受けてくれる人があまり居なかったよ……」
天城「どうやら一週間前の悲鳴が、みんなに聞こえていたみたいです」
提督「……悲鳴を聞いた雲龍が乗り込んできたくらいだからな」
陸奥「でも、雲龍に褒めてもらったのよね?」
天城「はい! 雲龍姉様が『これなら大丈夫』って言ってくれたんです!」
皐月「ボクのスポーツマッサージも、睦月が褒めてくれたんだ!」
皐月「本当は如月も受けてくれるはずだったんだけど、オイルマッサージに夢中になっちゃって……」
提督「はは、如月らしい話だな」
提督「他の3人はどうだ?」
陸奥「私たちのサービスは概ね好評だったみたい♪」
萩風「特にオイルマッサージとアロマテラピーは大人気でしたね」
萩風「中には扶桑さんの口コミを聞いて来たという娘も結構居ました」
提督「口コミか。狭い鎮守府内だとそういうのも大切だろうな」
皐月「ボクたちの場合はそれが悪い方向に出ちゃったけどね……」
吹雪「良くも悪くもって事でしょうね」
提督「さて、みんなも書いたことがあるかもしれないが……」
萩風「アンケートですよね?」
提督「あぁ、結果を見ながら反省会をしてもらおうと思ってな」
陸奥「そこまで問題もなかったし、大丈夫だとは思うけど……」
アンケート内容↓1〜5
コンマではなくお好きな点数(1〜100点)とその理由や要望を書いてください
ただし、最高得点と最低得点を除いた2〜4番目に高い得点のみがお店の質に加算されます
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 00:21:48.27 ID:VdpseswUO
80点
北上さんが私を誘わなかったので20点マイナスです
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 00:24:18.76 ID:O0wCPpD0o
100点
駆逐艦に耳かきしてもらえるとか天国か……
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 00:27:26.12 ID:IPC9+8Zjo
90点
遠征の疲れが消えてくわぁ〜
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 00:29:12.58 ID:ZrYFMnyEo
75点
賭け麻雀で負けて罰ゲームとしてスポーツマッサージを受けに来たけど
思っていたより全然よかった
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 00:40:28.84 ID:Yp6d5hLf0
80点
ぱんんぱかぱーん! 肩こりが酷いのでたすかるのよねぇ
417 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 01:00:30.22 ID:2nHPxbkzo
マッサージ店の評価:280+90+80+80=530
『北上さんが私を誘わなかったので20点マイナスです』
皐月「これって、ほとんど八つ当たりだよね……」
萩風「それが無ければ100点だったと考えると、喜んでいいと思いますよ!」
天城「80点でも相当高いですから!」
陸奥「そういえば北上ちゃんと大井ちゃんは別々に来てたような……」
提督「北上はよく魚雷が重いって言ってるからな。肩こりも酷いと言っていたし……」
吹雪「重雷装巡洋艦のみなさんは、見ただけで無理をしてるのがわかりますからね」
皐月「あの二人は魚雷発射管の上にさらに発射管だからね」
榛名「でも、北上さんが大井さんを呼ばなかった理由はなんとなく分かります」
提督「せっかくリラックスしに来てるのに、べったりってのはなぁ」
榛名「金剛お姉さまも、たまに一人になりたい時があると言ってましたから」
天城「比叡さんも結構べったりですよね」
萩風「喫茶店で一緒に働いてたような……」
陸奥「その金剛は、提督にベッタリみたいだけど♪」
提督「……北上の気持ちはよーく分かるよ」
皐月「一度、司令官が比叡さんにベッタリしてみるのもいいかもね」
418 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 01:02:22.56 ID:2nHPxbkzo
『駆逐艦に耳かきしてもらえるとか天国か……』
陸奥「……萩風ちゃん、私にも耳かきを教えてもらえるかしら?」
萩風「わ、わかりました!」
陸奥「あと、耳かき中に変なことされたら、わざと鼓膜を突き破っても構わないわよ」
萩風「えぇっ?!!」
陸奥「いいのいいの。ちょっとくらい痛い目に遭わせておかないと……」
提督「程々にしといてくれよ? あいつ、ちょっとの傷でも長風呂になるんだから……」
天城「でも、駆逐艦かどうかはともかく、耳かきはかなりの高評価みたいです」
皐月「気持ちいいだけじゃなくて、自分で耳垢を取ってる所を見れるのも良いんだって!」
萩風「自分の耳の中がきれいになっていくのが、視覚的にも分かりますから」
提督「そうなのか? 汚そうなイメージだが……」
皐月「ボクも最初はそう思ったんだけど、なんかくせになっちゃうらしいよ」
提督「へぇ、耳かきなら俺でも大丈夫だろうし、客として来るのもありかもなぁ」
萩風「是非いらっしゃってください!」
419 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 01:29:00.99 ID:2nHPxbkzo
『遠征の疲れが消えてくわぁ〜』
皐月(この字、どこかで見たような……?)
提督「軽巡と駆逐艦の子たちには、いつも遠征でお世話になってるからなぁ」
提督「特に皐月たち睦月型には遠征ばかり頼んで申し訳ないくらいだ」
皐月「ボクたち睦月型や神風型は燃費が良いからね」
皐月「確かに地味な仕事だけど、鎮守府を支える大切な仕事さ!」
提督「あぁ、いつも助かってるぞ」
提督「そうだ。定期的に配っているご褒美の間宮券を、マッサージ券と選べるようにするのはどうだろうか?」
皐月「良いアイデアだね! ドラム缶を引きずるのは肩もこるし……」
萩風「特にバケツや鋼材は持って帰るのも大変ですから」
陸奥「そして、マッサージ店も潤うわけね♪」
提督「なるほどねぇ」
萩風「いえ、そんなつもりでは……!」
『賭け麻雀で負けて罰ゲームとしてスポーツマッサージを受けに来たけど、思っていたより全然よかった』
皐月「……喜んでいいのかなぁ、これ」
提督「いいんじゃないか? 素直に喜べはしないだろうけど……」
皐月「しかも、マッサージを受けてくれた艦娘が少ない分、誰が書いたか分かっちゃうのが……」
天城「ちなみに誰だったんですか?」
皐月「鈴谷さん」
提督「……確かにスポーツマッサージは受け無さそうなタイプだな」
吹雪「それに、前に賭けマージャンで乱痴気騒ぎを起こしてますもんね」
陸奥「ら、乱痴気って程かしら……」
提督「まぁ、鈴谷は交友関係も広いしから、口コミでいい評判が広がるかもしれないぞ」
天城「そうですよ。それに私なんて、罰ゲームですら来てくれなかったんですから!」
皐月「それは慰めになってないよ……」
420 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 01:43:12.32 ID:2nHPxbkzo
『ぱんんぱかぱーん! 肩こりが酷いのでたすかるのよねぇ』
陸奥「これはもう、あの娘以外にあり得ないわよね」
吹雪「とても重そうですから」
皐月「重雷装巡洋艦の二人と愛宕さん、どっちが肩が凝るんだろう?」
榛名「流石に重雷装巡洋艦の方が肩が凝るはずです……」
天城「そうじゃなかったら困りますよ」
萩風「自信なくしちゃいます……」
提督(流石にこの話には入りづらいな)
榛名「愛宕さんも大変そうですけど、武蔵さんやアイオワさんもかなり……」
天城「雲龍姉様や蒼龍さんもなかなか大きいですよ」
陸奥「駆逐艦だと浜風ちゃんとかかしら?」
萩風「同じ陽炎型なのにどうしてあんなにも差が……」ガックリ
吹雪「……私たちには無縁の話ですね」
皐月「いいなぁ、ボクも肩が凝るとか言ってみたいよ」
提督「なら、ちょうど鼠輸送の枠が一つ空いているんだが……」
皐月「ドラム缶はもういいよ!」
吹雪「どちらかと言うと、体型がドラム缶みたいですからね」フフッ
提督「……?!」
421 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 02:04:33.49 ID:2nHPxbkzo
提督「アンケートの結果は平均85点か。今までで一番高い点数だな」
萩風「本当ですか?!」
提督「あぁ、今までの平均が確か60点くらいだったし」
陸奥「平均よりも25点も上ってなると、かなりの高評価よね」
萩風「嬉しいです! みんなで頑張ったかいがありました!」
天城「私は嬉しいというよりはほっとしましたね……」
皐月「ボクたちが思いっきり下げてるんじゃないかって思ってたから……」グスッ
陸奥「地獄の特訓をやりきった訳だし、もっと自信をもって良いと思うわ!」
榛名「そうですよ、あんなに努力したんですから!」
皐月「……ありがとう!」
天城「私も陸奥さんと榛名さんに負けないように頑張らないと……!」
萩風「これからも、みんなにやすらぎを与えるために頑張りましょう!」
一同「おーっ!!」
吹雪「最初はどうなるかと思いましたけど……」
提督「これでもうマッサージ店は心配ないだろう」
店舗:マッサージ店
店長:萩風(適性:11+30=41)
店員:陸奥(適性:88)、榛名(適性:81)、天城、皐月
マッサージ店の質:88+81+41=210
改善点:マッサージスキルの低い天城と皐月に地獄の特訓を行う(87)
トラブル:無駄毛処理のサービスがない事への不満が噴出した(-17)
アンケートの評価:平均85点(加算分は90+80+80=250)
最終評価:530点
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 02:10:05.43 ID:5DsNSGM4O
天城より皐月の方が低かったが最終的に天城の方がいいとこない結果に
423 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 02:14:08.90 ID:2nHPxbkzo
提督「どうやらマッサージ店は大盛況のようだな」
吹雪「スポーツマッサージと足つぼマッサージもお客さんが増えてるみたいですね」
提督「良くも悪くも、口コミの影響力は大きいという訳か……」
提督「さて、次の店舗をどうするかだが……」
吹雪「↓2という案はどうでしょうか?」
提督「なになに、店長は↓4か」
↓2:どのようなお店か(例:純喫茶、釣具店、書店など)
↓4:艦娘名(コンマによって能力が決まります。店長補正+30)
各店舗の評価
1. 530点 マッサージ店
2. 469点 書店
3. 422点 釣具店
4. 395点 純喫茶
5. 325点 雀荘
現在の鎮守府の所属状況
酒保:明石
甘味処:間宮、伊良湖
小料理屋:鳳翔
純喫茶:加古、金剛、龍田、サラトガ、比叡
釣具店:村雨、曙、利根、雷、潮
書店:雲龍、霧島、漣、香取、伊8
雀荘:鹿島、赤城、龍驤、川内、足柄
マッサージ店:萩風、陸奥、榛名、天城、皐月
※お店は掛け持ちできません、また、既存の店舗に近い内容の案はボツになる可能性があります
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 02:14:48.26 ID:9ERE5GMno
↓
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 02:14:50.31 ID:KPAm0w1l0
焼肉店
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 02:19:21.98 ID:IPC9+8Zjo
秋雲
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 02:19:41.65 ID:9ZSDserRo
阿賀野
428 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 03:00:56.14 ID:2nHPxbkzo
店舗:焼肉店
店長:阿賀野(適性:65+30=95)
提督「阿賀野の焼肉店か……」
吹雪「艦娘はたくさん食べる人が多いですが、大丈夫でしょうか……?」
提督「嫌な予感しかしないが、とにかく一度話を聞いてみよう」
― ― ― ― ― ― ― ― ―
提督「――という訳で、阿賀野の焼肉店を採用しようと思っている」
阿賀野「やったぁ!! って、自分で言うのもなんだけど、本当にいいの?」
提督「あぁ、しっかりやってくれるならだが……」
阿賀野「ギクッ」
提督「正直、秘書官を任せた時の事を考えるとなぁ……」
阿賀野「あの時はほら、能代と約束してたのもあったから!」
提督「秘書艦のシフトはかなり前から決まっていたはずだが」
阿賀野「あぁー……細かいことは気にしないでっ☆」
提督「ところで、どうして焼肉屋をやろうと思ったんだ?」
阿賀野「ん〜、お肉を食べる機会って以外と少ないかなぁって思って」
吹雪「魚料理が多い鎮守府だと、お肉を食べる機会って少ないですからね」
提督「確かに食堂でもあまり肉は出ないし、喫茶店だと唐揚げくらいしかないもんな」
阿賀野「食堂や喫茶店のご飯も美味しいんだけど、たまにはお肉を動けなくなるほど食べてみたいっていうか……」
提督(いつも動いてないだろって言うのは野暮だろうか)
429 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 03:01:37.15 ID:2nHPxbkzo
提督「とにかく、これから阿賀野には焼肉店を開くために準備に入ってもらうわけだが……」
提督「一口に焼肉店と言っても、いろんな方針があると思うんだ」
阿賀野「↓2」
@「もちろん食べ放題!! 安めのお肉でいいからお腹いっぱい食べたいなぁ」
A「ちょっと高くてもいいから、いいお肉をたくさん用意したいかな……」
B「艦娘はたくさん食べる娘が多いから、バランスを考えないと」
C「その他・自由」
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 03:03:21.71 ID:nXjWoeAhO
加速下
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 03:09:04.95 ID:zDNUd4L90
2
432 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/17(日) 03:29:14.43 ID:2nHPxbkzo
阿賀野「ちょっと高くてもいいから、いいお肉をたくさん用意したいかな?」
提督「意外だな。てっきり食べ放題にするのかと思っていたが……」
阿賀野「だって、食べ放題なんかにしたら一瞬でお店が潰れちゃいそうだから……」
提督「だろうな」
阿賀野「それに、霜降りのお肉ってめったに食べれないから!」
吹雪「いつでも食べられるってのは魅力的ですね」
提督「……思ってたよりちゃんと考えてくれてるみたいで、こちらとしても助かるよ」
阿賀野「えへへ、阿賀野だってやればできる子ですから!」
提督「なら、他のスタッフについても目星を付けてたりはするのか?」
阿賀野「う〜ん、↓1〜4さんあたりは手伝ってくれそうだけど……」
焼肉店の店員↓1〜4 (艦娘名+焼肉店でやってみたい事やこだわっているメニューなど)
(コンマが能力になりますが、店長を入れてコンマ上位3人の能力がお店の質に反映されます)
安価だけ取らせてもらって今日はおしまいです
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 03:36:52.32 ID:83vtyu3Eo
能代
野菜
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 03:54:36.11 ID:nXjWoeAhO
乙です。
長月 タレ
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 04:20:39.67 ID:5DsNSGM4O
球磨
肉のバリエーション
436 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 04:43:09.01 ID:PqLoi9L40
磯風
炭火
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 04:44:46.21 ID:9ZSDserRo
>>436
コンマ神分かってんな(白目)
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 05:02:12.61 ID:CLhR2CSpO
球磨以外あんまり頼りにならねえ!
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 05:41:40.89 ID:KPAm0w1l0
まさかの焼肉屋開店の危機ww
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 06:00:35.60 ID:6K3j0xl80
長月すまねぇ皐月の二の舞にしちまった、一番の戦力外……て思ったんだが……な。
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 07:42:29.22 ID:i0r14i0IO
炭火ってか炭化じゃねえか!お前は来んなよ!
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 08:42:54.46 ID:DwKaVuAa0
磯風ェ…
大惨事確定だわww
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 08:47:29.89 ID:IHzvtu7YO
燃えろぉ!
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 10:21:39.90 ID:PqLoi9L40
すまない…すまない…
磯風がもしコンマ高かったら面白いよなぁ…って好奇心でコンマ90以上を目指す賭けをしてしまったんだ…
すまない…
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 11:47:05.74 ID:CLhR2CSpO
これは磯風
446 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 12:37:42.63 ID:WNA/+DCp0
5人中3人が50以下・・・
どーしよこの泥舟w
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 12:57:46.31 ID:GrzHOxmTo
阿賀野より低い能代なんて…(震え声
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/17(日) 19:39:29.37 ID:Yp6d5hLf0
阿賀野が目星をつけたスタッフがこの有様ということは、、、
阿賀野には人を見る目が無いということか、、、
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/18(月) 04:18:13.83 ID:P3ZEIbUe0
食品だし改善しないようなら出店中止だな
食中毒とか出したら提督の首が飛ぶ
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/18(月) 04:45:19.64 ID:IJuhOy3T0
鎮守府が爆発する
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/18(月) 12:53:14.62 ID:LSICgrZ50
これ、改善する時に低コンマだったらマジで業務停止されるんじゃ…
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 18:12:55.74 ID:KCGa3FYK0
磯風担当炭火ってシャレにならん、集団昏倒事件とか起きかねん
このお話は無かった事に…
453 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 19:32:04.80 ID:1+DCJjg/o
焼肉焼いても家焼くな
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 19:46:20.75 ID:PQCFhfiX0
×何の炭か ○本当に炭なのか
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 22:12:07.02 ID:uZI6YpTT0
吐こうが引き付け起こそうが作ったものは全部食わせよう
それでまだ磯風偉そうに能書き垂れるようなら出店禁止しかないわw
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 22:19:58.29 ID:QJVaZ3oOo
本人平気だったらどーすんだよ……
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 22:28:49.29 ID:xKYhgGBxO
無事な未来しか見えない
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 00:20:46.76 ID:03p4+3lx0
連帯責任で店員全員に食わせれば開店できず一件落着
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/09/20(水) 00:40:15.61 ID:20SEKvv/0
遅いかも知れませんが・・・焼肉店のメニューに「近江牛の味噌漬け」を是非!
江戸時代、徳川将軍家と徳川御三家に「養老の秘薬」として献上された品だそうです。
【補足】
近江牛は日本三大和牛(近江・松阪・神戸牛)の中でも歴史が古く、戦国時代、高山右近が蒲生氏郷や細川忠興らに振る舞ったとの史実があるとか。
その上、松阪・神戸牛などの他の(ブランド)和牛に比べてお値段がリーズナブルな価格でプロの料理人からも評価を受けているそうです。
460 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 00:59:10.87 ID:7jPtKaSgO
>>459
店が開けたら……だなそれは、その前の段階をどうするか……だ今は……やはり二人を修行させるしかないか……。
461 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 01:12:52.98 ID:KULY7QyQ0
>>460
磯風「よし!私が能代と長月の二人を鍛えてやろう!」
462 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 14:01:44.40 ID:dzQVPJWk0
落ち着け…担当は炭火としか書かれていない…
ひょっとすると炭火を調達する係という可能性はないだろうか?
463 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 15:04:59.32 ID:tS1Hr/Muo
どのみちコンマ01だからなぁ
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 19:06:36.07 ID:u4ZqgI//0
>>461
浜風「おらぁっ」コキャッ
磯風「うっ」バタリ
浜風浦風谷風が店の外から乱入(制裁)するタイミングを見計らってる気がしてきた。
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 20:03:48.33 ID:2NW5WEZB0
こんなん鎮守府が廃墟になるやん
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/09/21(木) 00:56:08.94 ID:rzeEsFez0
>>462
459です。
自分もそう思います。
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/21(木) 02:15:16.79 ID:P8+5CDZ90
「駆逐艦、浜、もとい磯風です」(やけに乳がでかい)
もはやこれしか
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/21(木) 05:30:52.91 ID:HTWmMFtX0
周りがsageてる中でsageない池沼はromっとれ
469 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:45:14.05 ID:/tplOVdMo
焼肉店の質:95+67+32=194
阿賀野:95 高級肉
球磨:67 肉のバリエーション
能代:32 野菜
長月:11 タレ
磯風:1 炭火
阿賀野「――という訳で、手伝ってくれる子たちを連れてきたよ!」
提督「なるほど、能代を連れてきたのはいい判断だな」
能代「私もカレーくらいしか作れないけど、阿賀野姉ぇがお店を開くなんて聞いたら居ても立ってもいられなくて」
球磨「確かに阿賀野が店長だなんて、恐ろしくて黙って見てられないクマ」
提督「そうだろうな」
阿賀野「えぇっ?! そ、そんなこと無いと思うんだけど……」
提督「しかし、能代はともかく、あとの3人は意外な顔ぶれだな」
球磨「そうかクマ?」
提督「3人共、あまり料理に興味が無さそうなイメージがあるんだが」
球磨「仮にも球磨は、あの問題児たちを取りまとめるお姉さんだクマ。家事は一通りこなせるクマ」
提督「なるほど、説得力があるな」
吹雪「球磨さんには何度かご馳走になったことがりますが、とても美味しかったですよ」
能代「ただ、かなりガッツリ系なんですよね……」
提督「球磨は鮭や蜂蜜のイメージの方が強いが……」
球磨「そういうのも好きだクマ。でも肉系はやっぱり外せないクマ」
吹雪「肉食系女子ってやつでしょうか?」
球磨「そうそう、多分そんな感じクマ」
提督「違うと思うぞ」
470 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:45:46.58 ID:/tplOVdMo
提督「長月はどうして焼肉店を?」
長月「私は……その、職人というのに興味があってな。志願させてもらったんだ」
長月「高い技術力と豊富な知識を持ち、それでいて一切の妥協を許さない。その姿に感銘を受けてな」
阿賀野「あー……ちょっと前にそういうテレビ番組やってたもんねぇ」
長月「そ、それは言わなくていい!!」
能代「そういえば菊月さんもラーメン屋がどうとか言ってたわね……」
提督「意外と流されやすい所もあるんだな」
提督「さて、この店の内装についてなんだが……」
磯風「……待て。この磯風には理由を聞いてくれないのか?」
提督「……なんだ、磯風も居たのか」
磯風「最初から居たのだが。あと、目を逸らさないでくれ」
提督「……あまり言いたくはないが、本当に大丈夫なのか?」
磯風「前に私が秘書官を務めた時の話だろう?
磯風「あの時の私は料理をする事自体が初めてだったからな。……だが、今は違う」
提督「ほう……」
磯風「研究に研究を重ねた結果、少なくとも腹を壊す事はもうないはずだ!」フンス
提督「それで金取ろうってのか……」
471 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:46:26.27 ID:/tplOVdMo
提督「ところで、『店長』は高級肉を主に扱う焼肉店にしたいそうなんだが……」
提督「他の4人もやりたい事やこだわりたい事があるなら、今のうちに言っておいてくれ」
能代「うーん、それなら私は野菜に力を入れてみようかな?」
提督「野菜か。なんていうか、能代らしいな」
能代「食べ放題ならともかく、高級肉を扱うなら野菜もちゃんとしたのを用意しておかないと!」
阿賀野「そうだよね。高いお肉ばかり食べるとお金かかっちゃうし……」
長月「肉だけという訳にはいかないのか。難しいな……」
提督「肉や野菜以外にも、麺類やご飯物がある店は多いな」
長月「そうか……」
提督「どうかしたのか?」
長月「実は、私は焼肉のタレを作りたくてな。その、秘伝のタレというやつだ」
提督「秘伝のタレか。確かに職人のイメージが強いな」
阿賀野「ずっと継ぎ足したりしてるやつだよね?」
長月「だが、それだけじゃ難しいのかと思うとな……」
球磨「そこは追々みんなで考えればいいだけだクマ」
阿賀野「そうだよぉ。皆で考えたら大丈夫だって!」
磯風「一緒に頑張ろう!」
長月(他に何も考えてなかったなんて今更言い出せない……)
472 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:47:41.90 ID:/tplOVdMo
提督「球磨はなにかあるか?」
球磨「ふふふ〜ん♪ 球磨は知っているクマ。この鎮守府のお店には共通点があるクマ」
磯風「共通点?」
球磨「それは『メニューの種類が必要以上に多い』事クマ」
能代「言われてみれば……」
球磨「艦娘は他のお店には行けないクマ。だから鎮守府内で全部を賄えるようにしているはずクマ」
提督「流石だな。実はその通りなんだ」
阿賀野「わぁっ、すごーい!!」
球磨「だから球磨は、牛肉以外のお肉も豊富に取り揃えるクマ」
球磨「鶏肉や豚肉だけじゃなく、最近流行りのジビエや、変わったお肉も用意するクマ」
提督「ジビエか。それなら熊の肉も……」
球磨「……それはなんとなくイヤだクマ」
提督「磯風はなにかあるか?」
磯風「そうだな。実は料理の修行を積むに連れて、あることに気がついてな」
長月「あること?」
磯風「あぁ、料理は炎が命だということだ」
磯風「どんな物でも、しっかり火を通せばお腹を壊すことはないからな!」
提督「はい、そうですね」
磯風「だから私は、炭火に力を入れたいと思っている」
磯風「既にいろいろと準備してあるから楽しみにしていてくれ」
阿賀野「炭火かぁ。ってことは、炭火焼肉のお店になるのかな?」
長月「火力の管理が難しいと思うが……」
球磨「でも、炭火だと遠赤外線効果に加えて、水分が出ないから美味しく焼けると聞いたことがあるクマ」
能代「それなら高級なお肉と相性も良さそうね」
473 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:48:30.61 ID:/tplOVdMo
提督「よし、これで大雑把にだが方針が決まった訳だし、こちらでも準備を進めておく」
一同「はーい!」
提督「まずは店舗自体の準備が必要だから、できるだけ早く内装を考えて案を提出してくれ」
提督「その後はメニューの開発をしつつ、仕入れルートや接客などの準備だな」
提督「分からないことがあったら、間宮か伊良湖、あとは鳳翔さんか加古に聞くといい」
提督「開店の一週間前には視察を行う予定だ。まずはそれに向けて頑張ってくれ!」
一同「はい!!」
474 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:49:28.38 ID:/tplOVdMo
――開店一週間前――
提督「さて、焼肉店の視察を始めようか」
吹雪「もしかしなくても、高級なお肉を食べれるんですよね? たのしみだなぁ〜♪」
提督「何もなければな……」
― ― ― ― ― ― ― ― ―
磯風「いらっしゃいませ。2名様でよろしいでしょうか?」
提督「おぉっ、それっぽい感じの接客だな」
吹雪「でも、仲間同士だと少しくすぐったい感じがありますね」
提督「お店とは言え鎮守府内だし、いつも通りで良いと思うぞ」
磯風「そうか、分かった」
提督「さて、これから視察を始めさせてもらうわけだが……」
提督「心なしかみんな、顔が暗いように見えるな」
阿賀野「…………」
長月「あぁ……」
球磨「後で分かるクマ」
提督「……?」
475 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:50:24.13 ID:/tplOVdMo
提督「まあいい、取り敢えずメニューを見せてもらうぞ」
吹雪「やっぱりたくさん種類がありますね。あっ、鹿のお肉までありますよ!」
提督「高級肉と言うだけあって、それなりに値段設定は高めなんだな」
阿賀野「でもこのお肉、原価そのままなのよ?」
吹雪「げ、原価ですか?」
阿賀野「そう! でも補助金のおかげで原価で出しちゃっても大丈夫なの!」
提督「それでもこの金額とは、さすが最高級和牛だな……」
能代「注文はどうしますか?」
提督「そうだな。とりあえず肉系を一通りと、この『オススメ野菜セット』を持ってきてくれ」
球磨「わかったクマ!」
吹雪「あぁ〜、楽しみだなぁ〜♪」
提督「今までになく嬉しそうだな」
吹雪「私たち艦娘は、今まで一度も最高級和牛やジビエを食べたことがありませんからね……」
提督「食堂でそれなりの肉は何度か出してもらったが、ここまでのは初めてだったか?」
吹雪「はい。それに、一度でいいから自分で焼いてみたかったんです!」
提督「なるほど、そういうのも憧れの対象になるわけか……」
476 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:51:24.39 ID:/tplOVdMo
長月「失礼するぞ。おしぼりとお冷を持ってきた」
長月「……そして、これが焼肉のタレだ」コトッ
提督「おぉ、これが長月の言っていた秘伝の――」
提督「――っ?!!」
提督(なんだこの焼肉のタレは?! 色が異様にドス黒い上に変な臭いが……)
吹雪「ゲホゲホッ」
提督(吹雪も匂いだけでむせてるみたいし、本当に大丈夫なのか?)
提督(まさか、磯風ではなく長月が地雷だとは――!!!)
長月「…………っ!!」オロオロ
提督(くっ、吹雪がむせているのを見てか、今にも泣き出してしまいそうな顔だ……)
提督(恐らく、タレの出来が良くないという自覚はあるのだろう)
提督(自覚があるのなら、心を鬼にして正直に感想を言うべきだろう。その方が店のためにも――)
磯風「――炭を持ってきたぞ」
提督(……ここで磯風の登場か)
吹雪「わ、わぁ……七輪みたいなのを机にはめ込むんですね?」
磯風「どうやら机の上に七輪を置く店もあるようだが、こちらの方が食べやすいからな」
吹雪「あれ、あまり炭が入っていないみたいだけど……?」
磯風「それは種火だな。本来は炭を熱してからテーブルに運ぶんだが……」
磯風「今回は特別に、目の前で炭火を起こす所を見てもらおうと思ってな」
吹雪「そうなんだ」
提督(嫌な予感しかしない……)
477 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:52:06.92 ID:/tplOVdMo
磯風「今回使う炭は材料にも拘っていてな。私が自分で焼いた炭なんだ」スッ
提督「……なんだその炭の形は?」
吹雪「もしかして、こっちは魚の形かな?」
磯風「その通りだ」
吹雪「なるほど! 炭の形にもこだわってるって事なのかな?」
提督「だが、こっちの円盤のような炭はなんだ?」
磯風「あぁ、それは『チーズの炭』だ」
提督「……?!!」
吹雪「えっ……?!」
磯風「この炭は今朝出来たばかりでな。なかなかの自信作なんだ」
提督「待て待て、ってことはこっちの魚の形の炭は……」
磯風「それはサバの炭だな。2週間前に魚市場で安く仕入れたんだ」
提督「う、嘘だろ……?」
吹雪「どうしてこんな炭を……?」
磯風「あぁ、栄養バランスを考えたらこうなったんだ」
提督「栄養バランスだって?」
478 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:53:25.86 ID:/tplOVdMo
磯風「……私は料理について研究している内に、ある事に気がついたんだ」
磯風「料理は味も重要だが、栄養が無ければ食べる意味など無いのだと」
磯風「焼肉店で摂取できる栄養は、肉のたんぱく質や脂質、野菜のビタミンなどに偏りがちだ」
磯風「……そこで、足りない栄養素を魚と乳製品で補うことにした」
提督「だから炭にしたと?」
磯風「その通りだ。この炭で肉を焼く事によって、足りない栄養素を間接的に摂取できるはずだ」
吹雪「すごい、こんなに黒い物は初めて見ました」
磯風「どうだ、上手く出来ているだろう?」
提督「…………」
磯風「さて、早速だがこの炭を使って火を起こしていくぞ」モクモク
提督「うっ……く、臭い……!!」
吹雪「真っ黒い煙が出てますけど、大丈夫でしょうか……?」
提督「まるで重油が燃えてるような黒い煙だが……」
提督「うっ、臭い上に目が痛い!!」
吹雪「生ゴミみたいな臭いがします!!」
球磨「な、なんだこの臭いはクマ!!」
磯風「なに、多少匂いがキツイほうがいいだろう。燻製みたいなものだ」
479 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:56:10.51 ID:/tplOVdMo
提督「……それにしても、煙が出すぎじゃないか?」
吹雪「ゲホゲホッ、た、たしかに、排煙ダクトが煙を吸いきれていないような……」
『ピーピー!! 火災発生!! 火災発生!!』
磯風「な、なんだと? 火災報知器が……」
阿賀野「ちょっと目を話した間に大変なことになっちゃってる?!」
提督「まずい、早く火を消すんだ!!」
ウウウゥゥゥゥーーーーーー……
吹雪「こ、この音は……」
長月「確か、緊急時のサイレンだったはずだ!!」
阿賀野「あぁっ、開店前からボヤ騒ぎだなんて〜っ!!」
能代「煙で前が……」
伊勢「提督はこの中ね?」
日向「……突入!!」
ドンガラガッシャーン!!
阿賀野「ああ―っ!! お店のドアがぁぁぁ……」
伊勢「提督、ご無事ですか?!」
提督「あぁ、少し目が痛むが大丈夫だ」
日向「目が痛むという事は毒ガス攻撃か? 今すぐ明石に見てもらわないと」
伊勢「でも、防空体制は完璧だったはずよ。深海棲艦はどうやって攻撃をしたって言うのさ?」
日向「この黒煙だと、深海棲艦の空爆の可能性が高そうだが……」
吹雪「じ、実はですね――」
480 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:57:12.66 ID:/tplOVdMo
― ― ― ― ― ― ― ― ―
磯風「本当に申し訳無い」
伊勢「まぁ、無事だったから良かったけど……」
日向「とにかく、今後は磯風に炭を作らせるのは禁止した方が良いだろうな」
提督「少なくとも、正しい炭の作り方を学ぶまではそうした方が良いな」
磯風「分かった……」
球磨「燃え残った炭を調べたクマ。炭なのは外側だけで、中は生焼けだったクマ」
提督「それが腐っていて、とんでもない臭いと煙が出たと言う訳か」
球磨「そんな感じだクマ」
長月「私が言うのもなんだが、一体どうやって作ったんだ?」
磯風「ふ、普通に焼いていただけのはずなんだが……」
提督「料理に限っては、磯風の普通は当てにならんな」
磯風「……返す言葉もない」
481 :
◆df7m4bsNCU
[saga]:2017/09/23(土) 04:57:55.17 ID:/tplOVdMo
球磨「まさかここまで酷いとは思ってなかったクマ」
能代「せっかく苦労して作ったんだし、視察の時だけでも提督に出してみようって話だったんだけど……」
阿賀野「まさかボヤ騒ぎになるなんてねぇ……」
長月「……私の作ったタレも処分しておいた方が良いだろうな」
提督「正直に言うと、臭いだけでもキツかったしな」
長月「すまない……」
吹雪「ちなみに、あのタレってどんな味だったの?」
長月「実は、保存方法が甘かったみたいでカビが生えてしまってな。恐らくカビ臭い醤油みたいな味だろう」
提督「……なんでそれを出そうと思ったんだ?」
482 :
◆df7m4bsNCU
[sage]:2017/09/23(土) 04:58:47.34 ID:/tplOVdMo
一段落ついたので続きはまた別の日に・・・
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 05:58:23.97 ID:LofdtuI8o
これはひどい
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 06:13:32.70 ID:gAxPI7oO0
乙です。
やはり視察が既にダメだったか、しかし磯風……仮に上手く炭になっててもそれで焼いたところで魚やチーズの栄養が取れる訳ではないぞ……。
485 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 06:51:46.77 ID:NAdQpVea0
乙です
分かっちゃいたけど開店に漕ぎ着ける事すら困難だな
修行を積むのかそれとも初のメンバー入れ替えという惨事が起きるのか
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 07:02:48.06 ID:4QTdm/y+o
おつー
草も生えねえ
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/09/23(土) 07:10:09.43 ID:Ca28OAm80
「炭」の字がつくからってことで石炭で焼こうとか言い出したのかと思ったら、そのさらに上を行っていた。
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 08:48:15.27 ID:8yNZvOLfO
炭に直のせくらいだと思ってたけど流石磯風だな!(白目)
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 09:49:31.75 ID:irnGlveKo
>>磯風「どんな物でも、しっかり火を通せばお腹を壊すことはないからな!」
>>提督「はい、そうですね」
提督、この時点で悟ってるだろ
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 10:20:29.44 ID:BZlIdQ5v0
まだ修正パートが残ってる
それでコンマ値が低ければ・・・
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 10:38:28.94 ID:1PtwQm3Q0
>>1
は頑張った
492 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 11:33:18.34 ID:5kKhSA9vo
「大抵のものは火を通せば食える」とどこぞのアイドルも言ってるが
それは要するに火を通してもダメな奴もあるということで・・・
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 12:12:22.90 ID:xsCFFDUK0
頑張って酷いコンマを上手く捌いたけど取り敢えず無神経に食物を粗末にする磯風はもう置いといちゃダメだわw
戦時の記憶的にこういうのに食品触られること自体許せない艦娘多いでしょ
長月は涙目になる程自覚があるからまだ救いようがある
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 21:06:15.00 ID:PG9531Y50
これ、どこから修正はじめれば良いんだ?
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 21:15:50.00 ID:irnGlveKo
まずお店を更地にします
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 21:31:26.53 ID:YKsgW3IYo
外部から民間の焼肉屋さんの実務担当の人を呼んで
みっちり研修しか。
外部に行って研修ってのはムリだろうしね
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 16:06:55.42 ID:kNbDLJEX0
吹雪頑張ります!で磯風が海の家で食物触らないように谷風と浜風が17駆を近海警備任務に付けてくれと大淀に必死に頼む話があったの思い出す
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 19:26:17.08 ID:tzjaSzsxO
駆逐艦の中では指折りの武勲艦の磯風は何故ステータスでは特に優れたところがなく味方に害をなすキャラクターに設定されてしまったのだろう…
武勲艦を武勲のぶん誰かの命を奪った者と解釈すれば料理が下手っていうのも確かにそうではあるが
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 20:30:38.21 ID:kNbDLJEX0
歴戦艦であるし多くの人命を救助した奮闘ぷりは控えめに言っても功績大だけど武勲は平凡だからね
現段階のステは妥当でしょ 改2に期待
ただメシマズは二次創作に悪乗りした結果の不当な待遇としかw
500 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/27(水) 21:57:17.78 ID:jzMqxHul0
彼女は秘書艦にするといきなり提督を毒殺しようとする(超訳)から…
しかし史実ネタでも他の駆逐艦と比べて特に酷かった記録は無いんだが、かわいそうな
(ある意味おいしい)設定にされたもので。
せいぜいアヒルの首の水煮を作って乗員の根性を試したくらいなのにね。
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/07(土) 12:43:17.58 ID:VxSgzmy6O
ほしゅ
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 12:52:52.03 ID:kLowCZI1O
madaka
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/02(木) 22:03:31.26 ID:JfnfZf6B0
捕手
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/21(火) 03:19:09.78 ID:aBW1Vofdo
磯風の取り回しで参っちゃった感じかな?
505 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 13:00:23.97 ID:rQPB/s06O
ふぇぇ…
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/06(水) 22:20:44.58 ID:jx5vSoEJo
■ その他依頼スレッド Part8 (作者以外のHTML化依頼用)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486203829/
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/10(日) 14:46:12.41 ID:atcnM0mM0
面白いから続きを書いてくれないかなー。 紫煙
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