男「夏休みだが家が飛んでったので>>2で何とかする」

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29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 22:33:03.23 ID:yGqXTHCc0
服だけ溶かすスライム
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 22:38:37.86 ID:iwZH/HPvo

男「金の延べ棒だぁ―――っ!!!!」バラララララララ

くノ一「うおおお!!! 金、金、金!!!!」シパパパパパ

美少女吸血鬼「ぬガッ!!」ガツン


男「よし、これでしばらくは足止めできる」

ワイバーン「あれだけの金塊……。あなたは一体何者なんです!?」

男「バレンタインで大量に貰ったんだよ……」

男「金の延べ棒型チョコレート」

ワイバーン「えぇ、半年前ですよ……」


――上空

男「ともかくコレで火山に向かえる!!」

ワイバーン「おお〜ぞらはたかいな、ひろい〜なっと」

妖怪ふすま「ちょっと待つばい」


妖怪ふすま「ここは現在、通行止めばい。通りたければ日本海側を迂回するばい」

男「何? なぜだ」

妖怪ふすま「あの、>>31が現れたばい……」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 22:50:20.05 ID:9VcCaXTBo
バックベアード
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 22:50:36.81 ID:/Hvp2rmVO
くねくね
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 22:53:41.15 ID:iwZH/HPvo

妖怪ふすま「あの、バックベアードが現れたばい……」

ワイバーン「バックベアードですって!?」

男「バックベアード? 誰?」

ワイバーン「大きくて黒くて球体で、一つ目の妖怪ですよ」

ワイバーン「あと出会うと決まって必ず……」


バックベアード「このロリコンどもめ!!!!!!」


ワイバーン「って言うのです」

男「ロリコン!!!?」

バックベアード「少年よ……。ロリコンか?」


男「お、お、お、俺は……。>>34だ!!!」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 22:55:34.82 ID:9VcCaXTBo
ショタコン
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 22:55:40.35 ID:/Hvp2rmVO
真正だ!年齢二桁の時点でないと思うほどのレベル
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 22:55:55.71 ID:yGqXTHCc0
ロリ巨乳派
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 23:00:26.84 ID:iwZH/HPvo

男「俺はショタコンだ!!!」

バックベアード「ショタコン……」

バックベアード「ロリコンではない……?」

ワイバーン「えっ私、若いオスなんですけど」

男「……それは僥倖」

ワイバーン「ヘンなとこ触ったら落としますからね」


美少女吸血鬼「待てぇぇぇぇ!!! 高圧洗浄ビネガー美顔機!!!!」

くノ一「待つでござる換金アイテム!!!!!!」


男「げっ、うかうかしてたら追いつかれた!!」

バックベアード「あれは、ロリ……?」

バックベアード「やはり、ロリコン……」

男「俺はショタコンだ。彼女たちとは、ただの>>38という関係だ」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:07:58.81 ID:i26h3cAU0
上司と部下
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 23:15:12.98 ID:iwZH/HPvo

男「彼女たちとは、ただの上司と部下という関係だ」

バックベアード「上司と部下……?」

バックベアード「ロが二つも入っている……? しかしリは無い……??」

ワイバーン「よくわからないですがバックベアードが混乱しています! 今が好機!!」


男「待て、きみたち」

美少女吸血鬼「なんだ、人間ふぜいが偉そうに。美顔機を渡してもらおうか」

男「俺ときみたちは上司と部下という関係だったはず」


男「はやく給料を振り込んでもらおうか」

ワイバーン「あなたが部下のほうなのですか!?」

くノ一「だが、雇用者は給料の対価として、労働者に労働を要求する」

くノ一「それが資本主義というものだ」


男「ぐぐ……。ならば、今ここで>>40させていただきます!!」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:19:37.64 ID:ZXOA6hC5O
くノ一が後継者になるために宣伝
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 23:25:04.75 ID:iwZH/HPvo

男「ならば、今ここでくノ一が後継者になるために宣伝させていただきます!!」

くノ一「なに!?」

男「みなさーん!! 明日から竜宮城の後継者はくノ一ですよー!! たぶん!」

くノ一「なぜ今日からではないのでござるか!? それにたぶんとは!!」

バッグベアード「……っ!」

ワイバーン「……?」

男「ついでにコレをくれてやるっっ!!」酢バシャァァァァ

妖怪ふすま「目が!! 目がァァァァァァ」

美少女吸血鬼「ぬおおおおおお美顔になるぅぅぅぅぅぅぅぅ」

男「いまだ、いくぞワイバーン!!」

ワイバーン「え、ええ……」


――火山の火口にある不動産

ガヤガヤ

男「やけに賑わっているみたいだな」

ワイバーン「秋から新居で生活を始めようという人が多いのですが」

不動産「おや、お客様。こちらの物件などいかがです?」

ワイバーン「おや、この物件……。>>42が特徴のようですよ」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:25:47.72 ID:yGqXTHCc0
幽霊が出る
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 23:28:52.79 ID:iwZH/HPvo

ワイバーン「おや、この物件……。幽霊が出るのが特徴のようですよ」

ワイバーン「ってワケあり物件じゃないですか!!」

不動産「いやはや、最近は新しい物件の入荷が少ないものでして」

男「……ちょっと待て。この物件……」


男「俺の家じゃないか!!!」

ワイバーン「な、なんですって!!?」

男「俺の家とカタチ一緒だし……。幽霊もよく出るし」

ワイバーン「よく出るんですか、幽霊……」


男「おい、不動産!! この家を不動産に売ったのはどいつだ!!」

不動産「え、ええと……。>>44様でございます」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:30:09.95 ID:9VcCaXTBo
和尚
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 23:38:41.37 ID:iwZH/HPvo

不動産「え、ええと……。和尚様でございます」

和尚「ご用ですかな」

男「坊さんか。いったい、どうしてこの家を?」

和尚「この家を売った隣に寺を建てれば、客寄せになるかと思いましてな。ほっほっほ」

ワイバーン「ほっほっほて」

男「いや、そうじゃない」

ワイバーン「?」


男「どうしてこの家を“手に入れることができたんだ”?」

和尚「……!」

ワイバーン「……っ!」

男「答えてもらいましょうか」


和尚「……わしもまた売ってもらったのじゃよ。織姫さまにな」

男「織姫!! そいつは今どこにいる!?」

和尚「……>>46じゃよ」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:39:44.92 ID:yGqXTHCc0
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 23:42:21.40 ID:iwZH/HPvo

和尚「……海じゃよ」

男「空の次は海だと!? しかし遠すぎる……」

和尚「いや、そうではない」

和尚「―――溶岩の海じゃよ」


ザパァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!


ワイバーン「!? 火山の火口の、溶岩の海から……」

男「何かが出てきた! あれは……ッ」


男「>>48だ!!!」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:43:33.92 ID:9VcCaXTBo
ヒコボシ
49 : ◆pEJ9MK47TM [saga]:2017/08/06(日) 23:50:39.99 ID:iwZH/HPvo

男「ヒコボシだ!!!」


ヒコボシ「やあ……。皆さん、こんにちは」ザパァァァァ

ヒコボシ「僕のハニーを呼ぶ声がしたのですが」

ヒコボシ「声の主はどちら様かな」


ワイバーン「ヒコボシ……? 牽牛星、七夕伝説の象徴たる牛飼い!?」

ワイバーン「それがいったい何故ここに!?」

男「意外やアルタイルは火山にあった、ということかな」


ヒコボシ「あの物件の、元の持ち主か何かは知りませんが」

ヒコボシ「マイハニーの関わった商談、オジャンにはさせませんよ」スッ

ワイバーン「来る……!」

???「―――ふん」ヒュッ


グサッ

ヒコボシ「っ……!? ア、アアアアアアアアッッッッ!!!!!!」

ワイバーン「ッ!? ヒコボシに何かが刺さった……!」

男「あ、あれは……! >>50だ!!」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:52:39.77 ID:i26h3cAU0
ドラクエのどくばり
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:53:02.57 ID:yGqXTHCc0
女スナイパー
52 : ◆pEJ9MK47TM [saga]:2017/08/07(月) 00:01:22.50 ID:2tXIg9MZo

男「あ、あれは……! ドラクエのどくばりだ!!」

???「ドラクエのどくばりの効果を知っているかな」

???「攻撃力は1、しかし一定確率で敵の急所を突いて即死させる……」

男「……? ま、まさか!!」

???「家に巣食う幽霊に対抗するには、様々な暗器を用意する必要があった」


祖父「そう、このどくばりのような、のぅ」

男「じ、じいちゃん!!」

ワイバーン「お、男のおじいさまですか!?」

祖父「そうじゃ。今回はメイワクをかけて悪かったのぅ」

祖父「コトの始末は、わしがつける」

ヒコボシ「ぐっ……!!」


祖父「さあ、わしらの家をどこに隠したのか。教えてもらおうか」

ヒコボシ「そ、それは……。……>>53ですよ」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 00:05:57.79 ID:NMWhDxero
天ノ川のどこか
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 00:11:47.96 ID:2tXIg9MZo

ヒコボシ「……天ノ川のどこかですよ」

男「どこかだと!?」

ヒコボシ「ええ。ベガだと思いましたか? そんなわかりやすいところにはいません」

ヒコボシ「広い広い、天ノ川のどこか! けっして見つけられはしないでしょう!!」

男「くそっ……」

祖父「……男よ。高圧洗浄機は持っているな?」

男「えっ。じいちゃんの残した『高圧洗浄ビネガー美顔機』?」

祖父「そう。あれの出力を全開にするのじゃ」

男「オッケー!! 出力全開!!!」ブオオオオオオオオ

ヒコボシ「あっ、そんなことをしては……!!」


織姫「あれは!! 美顔になるとウワサの高圧洗浄ビネガー美顔機!!!」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 00:17:15.55 ID:2tXIg9MZo

祖父「かかった!!」

ヒコボシ「織姫が……、来る……!? う、うおおおおおおおおおおっ!!!」バビューン

男「ヒコボシが飛んでいった!?」

ワイバーン「今日は七夕ではありませんからね。絶対に会うことができないのでしょう」


織姫「美顔、美顔! 美顔になれる高圧洗浄機とはコレのこと!?」

祖父「フィッシュですな。ミス・織姫」

織姫「っ……! あなたは、私に家を売った、じいさん……!!」

祖父「なかば買い上げるようにですがね」

祖父「だが、どうしてもわしには金がすぐに必要だった」


男「織姫さん……。どうして俺たちの家を買い上げたんです?」

織姫「……っ。私もすぐに金が必要だったのよ。和尚に売りつけて手にいれたこの金で―――」


織姫「竜宮城の後継者有力候補のくノ一を買収するためにね!!!」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 00:21:40.19 ID:2tXIg9MZo

男「……は?」

織姫「あなたは知らないでしょうけどね、いま竜宮城はモメてるのよ」

織姫「城主の乙姫が死んで、その後継者争いでね!!」

ワイバーン「あっ……」

織姫「最後に残った後継者候補は私と、くノ一という女の二人」

織姫「だけどあの女は成金趣味。大金を用意すれば買収は簡単なはず」

織姫「そして私が竜宮城の主となるのよ! オーッホッホッホッホ!!!」

男「うわぁ……」

ワイバーン「繋がってしまった……」

祖父「なるほど。事情は理解した」


祖父「ならば、あなたの行動は無駄だったようだ。ミス・織姫」

織姫「な……?」


祖父「死んでいないのですよ。竜宮城の城主、乙姫は」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 00:25:13.35 ID:2tXIg9MZo

バックベアード「ロリコンがいたぞー」ビューン

美少女吸血鬼「とほほ……」プラーン


ワイバーン「あ、あれは!!」

男「バックベアードと、美少女吸血鬼……!」

祖父「ひさしいのぉ。美少女吸血鬼……、いや」

祖父「我が妹よ」

美少女吸血鬼「げっ、兄さん!? まさか、バックベアードを金で雇ってロリコンを探させたのも……!」

祖父「わしじゃよ」

男「に、兄さん!? ってことは、じいちゃんの妹なのか、あの美少女吸血鬼!?」

祖父「そうじゃよ」


くノ一「残念でござる、織姫。この勝負はおあずけのようでござるよ」

織姫「くノ一……? いったいどういうこと?」


くノ一「あの美少女吸血鬼が、竜宮城の乙姫だったのでござるよ」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 00:28:37.18 ID:2tXIg9MZo

織姫「え……ええええええええええええっっっ!!!?」

男「美少女吸血鬼……、じいちゃんの妹が竜宮城の乙姫!!?」


美少女吸血鬼「だって乙姫とか、つまんないんだもーん」

美少女吸血鬼「街にロリっ娘探しにいけないしさー」


祖父「吸血鬼は、処女の生き血を好む……」

祖父「つまりロリコンじゃな」

男「これはひどい」


その後、じいちゃんにケツを蹴られて、美少女吸血鬼こと乙姫は、竜宮城に出戻り。

くノ一と織姫は、なし崩し的に和解し、俺の日常にも平和が戻ったのだった。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 00:30:16.05 ID:2tXIg9MZo


――自宅

男「あーあ、結局出会いを求めて近所の図書館には行けなかったなぁ……」

男「家は戻ってきたけど」

ワイバーン「なら良かったじゃないですか」

男「まあ、それでもいいかな」

ワイバーン「?」


男「だって俺には、>>60がいるからな」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 00:30:51.40 ID:NMWhDxero
キミ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 00:53:31.17 ID:2tXIg9MZo

男「だって俺には、キミがいるからな」サワッ

ワイバーン「ひゃあ!」ビクッ

ワイバーン「も、もう。どこ触ってるんですか……!」

男「ははは。ショタコンの俺には、ワイバーンでもドstrikeだぜ」


いよいよ夏休みも折り返し地点。

今年の夏休みは、いつにもまして楽しくなりそうだ……



 ― おしまい ―
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 00:54:18.54 ID:2tXIg9MZo
当作品の投下は以上になります。
お付き合い頂きありがとうございました。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 01:19:00.37 ID:3OxCPxqwO
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 01:19:15.16 ID:SUWTseYUo


上手くまとまったな
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 13:57:27.24 ID:Hre/WdCEO

安価さばきすげえな
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