【艦これ】飛んで火にいる夏の虫

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1 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 15:21:50.15 ID:4xxdG3jx0
艦これSS、三作目の投稿です。

暑いので書いてみました。
特に誰にフォーカスをあてたわけではありません。

だいぶ久しぶりなので、ちょっと変な部分があるかもしれませんが、ご容赦ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1502000509
2 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 15:23:16.22 ID:4xxdG3jx0
ー午後2時 鎮守府執務室ー

荒潮「うぅ…ん……あはぁ……はぁぁ〜ん…」

提督「………」カリカリカリ…

荒潮「…んぅ……はぅぅ…」

提督「……」カリ…カリ…

荒潮「うふふ…かいかぁ〜ん♪ステキだわぁ…」

提督「………」ピタッ

提督「…オイ…荒潮?」

荒潮「あらぁ……な・あ・に、提督?うふふふ〜…」

提督「とぼけるな。なにをそんな色気の含んだ声を出す」

荒潮「だってぇ…ふふ、分かってるクセにぃ、私の口から、言わせたいの?底意地が悪いわねぇ〜」

3 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 15:24:04.86 ID:4xxdG3jx0

提督「誤解されるような事を言うな、ただ冷房の風にあたってるだけだろうが!」

荒潮「それだけじゃないわよ。ふわふわのソファで横になって、サイダーを飲んで、提督がお仕事してるのを眺めてるの。最高に贅沢ねぇ」

提督「いくら今日が休みだからって、だらけすぎじゃないか?」

荒潮「いいのよぉ、どうせ明日になれば、イヤでも体が動くから。働くのって怖いわね〜、頭が拒否しても体が言うことを聞いてくれないのよぉ」

提督「……まあそれは同意するがな」

荒潮「うふふふぅ、だからたまの休みくらいは、こうやってのんびりしてても文句言われる筋合いはないわよぉ」

荒潮「ところで提督、エアコンの温度、もう少し下げるわねー」ピッピッ

提督「ったく、ちゃんと腹は温めとけよ」

荒潮「はぁ〜い♥」

ピッ…ピッ…

エアコン温度【21度】

4 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 15:24:46.06 ID:4xxdG3jx0

ー同時刻 鎮守府 脱衣室ー

陸奥「〜〜♪」

陸奥「よし、オッケー♪」

陸奥「ふふん…少し遠出した甲斐があったわね。このオイル、お肌の保湿にはもってこいだわ」

ガラララララ

暁「うわあああぁあっっつーーいぃ〜!!もう響ったら、百まで数えないと大人になれないだなんて!騙されたわ、あんなの我慢できるわけないじゃい、もう!」

陸奥「あら暁ちゃん。体真っ赤よ、大丈夫?」

暁「む、陸奥さん!?ふわぁ!あ、大丈夫よ!平気よ?だって私、大人だもの」

陸奥「へぇ〜、あのお湯に耐えられるなんて、なかなかやるじゃない」

暁「当然よ。私、ごぞうろっぷ?に温もりが染み渡っているもの。えっへん!」

陸奥「あらあら、粋な言葉を知ってるのね。さすが淑女だわ、私もうかうかしてられないわねぇ」

暁「やったぁ、陸奥さんに認められたわ!嬉しい!(そりゃそうよね、見くびってもらっちゃ困るわ)」

陸奥「本音と建前が逆になってるわよ」

5 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 15:25:16.51 ID:4xxdG3jx0

暁「と、ところで陸奥さん。お風呂上がりのスキンケアっていうやつかしら、それって?」

陸奥「そう!これスゴいのよ?美容専門店に行ってね、椿とかオリーブとか調合してもらって、私の肌状態に合わせた必殺兵器なのよ。とっても効果があるの」

暁「えぇぇ〜すっごーい!?」

陸奥「ふふ、ちょっと費用がかさんだけど、女の美しさはそれ以上のモノよ。暁ちゃんも、もう少ししたら分かるわ」

暁「さすが陸奥さん、忙しい日々でもばっちりね!大人の女、レディー!」

陸奥「そうでしょうそうでしょう!やだもう暁ちゃんったら、誉めてもなにも出ないわよ?」ドャア

暁「そっか、やっぱり姉妹ね。長門さんもお肌とってもつるつる!やっぱり陸奥さんと一緒にお高いものを使ってるのね?憧れるなぁ〜」

陸奥「あっ…長門は別に何もしてなくてアレなんだけどね…ホント羨ましいわ…はは、あはははぁ…」

6 :全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga]:2017/08/06(日) 15:25:22.25 ID:nxoMlVsA0
荒潮スレとは珍しい続けろ在日朝鮮人は蟲じゃぞ課金ランキング至上DMM会社はダメだ問題は何年続いて月に5000円でも課金されるゲームを永久的に支持スルンダ
7 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 15:26:00.41 ID:4xxdG3jx0

陸奥「あら暁ちゃん?髪の毛の乾かしかたが良くないわね。そんなにバサバサやっちゃダメよ」

暁「ふぇ?」

陸奥「こっちへいらっしゃい。ドライヤーを使った方がいいわ」

暁「え!いいの!?」

陸奥「当然よ。暁ちゃんに秘伝の送風術を教えてあげるわ」

暁「やった!……あ、コホン…ありがとう。よ、よろしくね?」

陸奥「はぁい♪よろしくされたわ」

ドライヤー「」ブオォォォォ

ブゥゥゥゥゥゥゥ……

ドライヤー【1200W】

ボイラー【フル稼働】

エコキュート【タンク空っぽ】

8 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:26:47.88 ID:4xxdG3jx0

ー同時刻 工廠 準備室ー

スィィィ〜〜

夕張「あぁはあああぁぁ…ふああぁぁぁ…」

夕張「すーずしー…やっぱエアコン最高だわあ」

明石「いままではエアコン壊れてるも同然だったもんねえ。ちょっとだけ予算に余裕ができてホントよかったぁ!あぁもう仕事やる気でなーいー…」

夕張「ま、どうせ大してやることないわよぅ。いつも通りにやってりゃあ、問題ないわ」

明石「だーよねー!これでお金貰えるってさいこう!あっはははは、人類ばんざーい!」

夕張「ばんざーい。いぇーい!」

夕張「あっ、だったらこの時間を使ってアニメの消化しとかないと!今期も三十本近くあるからねー。はいパソコン起動〜」ポチ

明石「お、じゃあ私もパソコンつけよっと。…ふふ…もう排熱を気にしなくてもいいのね…食堂まで保冷剤をとりに往復しなくても済むのね…しゃーわせ…」ホロリ

夕張「あぁそっか。ここから食堂までスッゴい遠いんだっけ。歩いてる間に溶けて死んじゃうわね」

夕張「良かったじゃない。もう辛い思いはしなくて済むわね」

明石「そうだねえ……」グデーン

9 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:27:58.39 ID:4xxdG3jx0

由良「よくなあああああぁぁいっ!!」

明夕「「うわぁっ!?」」

由良「こんなのダメ、ダメよ二人とも!堕落してるわ、ふしだらよ!おへそまで出しちゃってもう…ばかっ!」

夕張「は…由良?驚いたぁぁ〜…」

明石「勢い余って首が…いたい…」

夕張「もう由良ったら、なにを怒ってるの?」

由良「部屋を見てみなさい!至るところで電気を使ってるでしょう?暑いのは分かるけど、さすがに使いすぎよ!もう少し自制しないと」

夕張「ムリ」キッパリ

明石「うん、ムリだね♪」

由良「無理って言わないの、もう」

10 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:28:45.72 ID:4xxdG3jx0

明石「だってぇ〜、せっかくエアコン買ったのに、使わないともったいないじゃない?」

夕張「もったいない精神は大切だもん。私たちは悪くないわよ」

由良「発揮するところが間違ってるわ」

由良「まず、エアコン!こんな広い部屋なのに全部涼しくしてどうするの!?しかも二人しかいないじゃない。扇風機でなんとかなるわ」

夕張「んなぁっ!?生命線断たれるのはちょっと…」

由良「パソコンも!二台も使ってなにするの。二人で一つを使えばいいでしょう?無駄を減らすことで、塵も積もって山脈よ。そんなんじゃ重巡洋艦になれないわ」

明石「いやいや由良ちゃん?パソコンってのは普通一人が一台なもんで、パーソナルと謳われているからにはやっぱ一人一台だから、それだけは認めるわけにはいかない聖なるテリトリーとかなんとかって…」

由良「言い訳無用。めっ!です。地球に優しく、ね?」

由良「もう、みんな電気使いすぎよ!もう、どうしてなのかしら、もう。怒るわよ?」プクー

明石(怒ってるの可愛い…)

夕張「怒ってるの可愛い」

由良「えぇっ!?」

11 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:29:19.59 ID:4xxdG3jx0

由良「とにかく!もっと節電を心掛けないと…お金も無限にあるわけじゃないんだから」

夕張「うぅ〜ん…」

明石「………」

明石「……ふぅ。仕方ないわね。そこまで言われちゃったら、無下にはできないわ」

夕張「そうだねぇ…妥協は必要かも」

由良「ほっ…良かったわ…ありがとう二人とも。分かってくれて」

夕張「じゃあ古い方のエアコンは消しとくわね。たいして役に立ってないし」

明石「古いタイプの家電は電力食うのよねー」

由良「ほか!他の家電も!」

12 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:30:18.58 ID:4xxdG3jx0

夕張「ふっふーん…ちなみに由良?これが最新のリモコンよ〜」ヒラヒラ

由良「それね。力づくでも奪うわ、えぇーい!」

明石「夕張ぱーす!こっちこっちー!」

夕張「そーおれーい!」ポーイ

由良「あぁっ、ちょ!?投げたら危ないわ!」

明石「大丈夫大丈夫、壊れてもすぐに直せるし。ほらほらこっちですよ〜」

由良「むむむむぅ…なんとしても電気のムダを止めさせるわ!」

アハハハハハ…

コッチダヨ―…

PCデスクトップ【70W】×2

ノートPC【50W】

スマートフォン 【6.9Wh】×2 充電中

液晶テレビ【490W】※付けっぱなし

業務用エアコン【14kW・冷房20度】

各種工作機械・電源接続済み

明石のスペシャル工作教室(瑞雲稼働中)【???kW】

13 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:31:06.25 ID:4xxdG3jx0

ー食堂ー

赤城「あついです…食堂は冷房がついていないのですね…」

加賀「この時間は人がほとんどいないからね」

赤城「正直言うと、つらいです…今すぐに文明の叡智を享受しに行きたいです…」

赤城「でも、それも言外のアクセントとなりえます。そう!この屋台で買った焼きそばの前にかかれば!」ジャーン

赤城「いやぁ、そこまで美味しいとは思わないんですけどねえ〜。けれどこの独特な匂いはたまらないです。青のりも紅しょうがも、縁日の記憶を思い出させるには十分です。昨日の晩に買い込んだ甲斐がありましたぁ」

赤城「ささ♪電子レンジでぱぱっと温めましょう♪あぁ〜楽しみです」ガチャ

加賀「屋内で食べるのも、それなりに味がありそうね」

ピッピッ

電子レンジ「」ヴィーーーーン

赤城「わあ、回ってますね〜」

電子レンジ【1100W】

14 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:32:26.14 ID:4xxdG3jx0

ー同時刻 近郊スーパーマーケットー

萩風「ナストマトきゅうり枝豆茗荷生姜にんにくカラシ、豚肉豆腐お蕎麦そうめん卵山芋あさりシジミはまぐりさーん。後はカレーの具材にニンジン玉ねぎじゃがいもクミンチリパウダーフェネグリーグコリアンダーターメリック。あとはお漬け物を…」

嵐「はぎぃ〜〜…呪文の詠唱みたいだぜ。こえーよ」

萩風「あら、夏場は体調を崩しやすいんだから、これくらいたくさん食べなきゃダメよ?」

嵐「言葉のこと言ってんだけど。まあいいや」

萩風「この時期に美味しい夏野菜は、やっぱりトマトね。栄養満点で、そのままかぶりつけるの。塩をかけても美味しいわ」

嵐「あーあー、外に出てまで講釈は勘弁だぜ」

萩風「大丈夫よ。嵐も食べられるようにフルーツトマトも買うから。トマト缶はスパゲティにして食べましょう!」

嵐「聞けよ!まあフルーツトマトは好きだけど…」

15 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:33:24.66 ID:4xxdG3jx0

舞風「はーあぁ〜い二人とも♪こっちはたくさん収穫あったよー」

野分「大人数でも満足できるよう量を重視したわ。4号、2号、3号!最近は随分とカラフルなのね」

嵐「サンキュー、まい、のわっち。おぉ〜〜!?すっげぇ、これ音もでるのか!こっちは延びるし、これは打ち上げられるのか?こんなちっちゃいのにスゴいんだな!」

嵐「ほら見ろよ、はぎぃ!同じ火薬でもこっちは楽しそうだろ?健康のことばっかり気にしてないで、こっちも見てくれよ!」

萩風「……嵐は、そっちのほうが好きなの?」

嵐「え」

萩風「私は…私は…鎮守府のみんなに健康になってもらいたくて、舞風も野分も、もちろん嵐の事だってそう。元気で一日を過ごしてもらうために、風邪を引かない丈夫な体を作るには、日々の食事が一番大切だと思って」

萩風「嵐なら分かってくれると思ったけどな…やっぱり嵐は遊びのほうが大事なのね」

嵐「あ、あれ?」

16 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:34:18.96 ID:4xxdG3jx0

萩風「いいの!これは私のワガママだから。嵐が見向きもしなくたって、私はこれからも皆の健康に気を配るわ。だから…私のこと、忘れないでね」

嵐「な、なに言ってんだよ!俺がはぎぃの事を忘れるわけねーだろ!?そんな寂しいこと言うなよ!」

萩風「だって、私と一緒にいる嵐、あんまり楽しそうじゃなかった…舞風達と一緒のほうが良かった?」

嵐「バカ、そんなこと誰も言ってないだろ!でも…つまんなそうにしてたのは悪かった。それは俺が悪かったよ。ちょっと目移ろいしちまって…」

萩風「いいの。私怒ってないから。…でも、少し傷ついたな」

嵐「うっ。…わりぃ、お詫びにはぎぃの言うこと聞くよ。だから機嫌を直してくれ」

17 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:34:54.55 ID:4xxdG3jx0

萩風「大丈夫よ。どうせ口だけだもの。今までもそうだった」

嵐「いや、今度は本気だ!じゃあ、はぎぃの言うことを今すぐに実行に移して見せるよ。なんでもいい、言ってくれ、はぎぃ!」

萩風「…今度は本気?嘘じゃない?」

嵐「本気だ。さあ、言ってくれ」

萩風「じゃあ…」ススッ

嵐(うっ…はぎぃの顔がちょー近い…か、可愛いなやっぱこいつ、睫毛が長くて…)

萩風「私が嵐にしてほしいのは…」

嵐「……」ゴク

萩風「……私が作ったトマト、た・べ・て」ボソ

嵐「っ!」ゾクッ

18 : ◆E7idzvHwo6 [saga]:2017/08/06(日) 15:35:35.60 ID:4xxdG3jx0

萩風「なんでもしてくれるのよね?ね、食べてくれるんでしょ?」

嵐「くっ…それは普通のトマトだよな?」

萩風「うん♥太陽たーっくさん浴びた、私の血液みたいに真っ赤な真っ赤なトマト。嵐にも食べてもらいたいの」

嵐「ちっ……分かったよ。約束だ。はぎぃのトマト、食べるよ」

萩風「やったぁ♥」

19 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:36:05.11 ID:4xxdG3jx0

舞風「なんか盛り上がってるねー、あははは!」クルクル

野分「結局これ、どうするの?たくさん持ってきたけど、全部買うのかしら」

舞風「気にしない気にしない〜、私が踊ってる間にじゃんじゃん入れちゃえ!そーれあんどぅ、とろわぁ!」バサバサドサドサ−

野分「お金足りるかしら……」

小計【35120円也】

20 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:37:04.22 ID:4xxdG3jx0

ー同時刻 喫茶店ー

熊野「……」

鈴谷「……」ズズズー

熊野「……」

鈴谷「……ジンジャーエールうまっ!もう一杯たのも」

熊野「…同じものばかりで飽きないのかしら?」

鈴谷「いやぁ、美味しいものはいくら飲んでも食べても飽きないじゃん?へへへ〜、熊野は人生損してるね」

熊野「そりゃあジンジャー以外にも美味しい飲み物はありますから、そちらを飲みますわ」

鈴谷「ちぇー、それっぽいこと言って達観しちゃってさあ。空母に改装したら、お高くとまるようになったっての?そんなん熊野らしくないなあ〜」

熊野「そんな事はありませんわ。わたくしはいつも通りでしてよ」

鈴谷「にゃははは〜、じょーだんじょーだん!でさあ、どうしたの?なんか神妙な顔して黙ってて、なんか用があるんでしょ?」

熊野「…そう…話があるからこそ、呼び出したのですわ…」

鈴谷「?」ズズズー

21 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:37:42.53 ID:4xxdG3jx0

熊野「単刀直入に尋ねますわ」

鈴谷「うん」

熊野「鈴谷、あなた、変態ですの?」

鈴谷「!?!?!?」フブブゥホッ!

鈴谷「ゲエッゥッッほげほ、げほ!な、な、な、なんんんっ!?」

熊野「聞き方を変えると、鈴谷、あなた痴女ですの?」

鈴谷「バっカじゃないの!?お店に連れ出してわざわざ言うことぉ!!?」

熊野「だって、気になりますわ!急に下着が黒になったり紫になったり、以前はもっと地味な柄で控えめでローテーション回してて、安心してましたのよ?」

鈴谷「チェックしてんのッ!?そっちが安心できないよ!」

熊野「相部屋なんですからイヤでも目に入りますわ。うっすい生地でしたわね」

鈴谷「余計なお世話じゃん!可愛いから買ったに決まってんでしょ!?つーか触ってんじゃん…興味津々すぎでしょ」

22 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:38:27.53 ID:4xxdG3jx0

熊野「誰かに見せる予定でも?」

鈴谷「なーいよーだ。見せない見せない。勝手に下着漁るような子には教えてやんないもんね!」

熊野「ムッ……」

熊野「ふーん?どーせ殿方に見せる勇気もないのに、何を気遣っているのやら。不思議ですわね〜」

鈴谷「かっちーん。言ってくれるじゃん?」

鈴谷「やたらとお尻に拘るようになった子が大口叩くとはね〜?下着よりもお尻に宇宙の真理が宿ってるとでも?」

熊野「はぁッ!?な、そそそ、それは誰のことですの!?」

鈴谷「熊野に決まってんでしょうが!バレてないとでも思った?」

23 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:39:02.72 ID:4xxdG3jx0

鈴谷「経緯も知ってる。提督にお尻丸出しを見られたときだ。大破して帰って来て新しい服に着替える前だった」

熊野「ドキュメンタリー風に解説しなくてもいいですわ!」

鈴谷「変態」

熊野「違いますわ!」

鈴谷「目覚めたんでしょ?お尻見られてさあ、興奮したんでしょ?だから拘り始めたんでしょ?もっと見られていたいんでしょ?」

熊野「そそそ、そんなエッチな漫画の男性キャラみたいなセリフやめてくださる!?」

鈴谷「へぇ〜、そんなつもりで言ったんじゃないのにな〜?そっかあ、エッチな本にはこんなセリフが載ってるのか〜」

熊野「ち、違いますわ!ていうか今のセリフ、聞いたことがあると思ったら、昔鈴谷が隠し持ってた本にあったワンシーンじゃなくって!?」

鈴谷「ちっっがーーーうもんね!そんなの鈴谷は一度も持ったことないし!?で、デタラメ言わないでよさあ!」

24 : ◆E7idzvHwo6 [sage]:2017/08/06(日) 15:39:42.92 ID:4xxdG3jx0

熊野「まったく…鈴谷があんなにイヤらしい本を所持していたとは驚きでしたわ。提督似の殿方に犯されてるページで折り目がついてましたが、そういうことですの?」

鈴谷「がっつり見てんじゃん…やだこの子、ムッツリ過ぎでしょ」

熊野「さりげにセックスアピールしてる鈴谷に言われたくありませんわ!」

鈴谷「大胆にお尻見せつけるより健全でしょ!?」

熊野「……はぁ……はぁ…ッ…」

鈴谷「ゼェ……ハァ……」

熊野「…この話、やめましょう。お互いにダメージが大きいですわ」

鈴谷「…さんせーい」

店員「あの…お客様?店内にて、そのような卑猥な会話はお控えいただきたいのですが…」

鈴熊「「ッッ!!??」」

乙女のバイタリティー【無限大】

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