まほ「西住まほ、5さい。なっとうにはネギをいれるタイプ」

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1 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/03(木) 21:15:55.37 ID:PDc8Cjgu0

 セミ<ミーンミミミミミミミ

まほ「・・・」ソロ〜

 セミ<ミーンミミミミミミミ

まほ「・・・」グッ・・・

 セミ<ミ"ッ バタタタタ・・・

まほ「あっ・・・にげちゃった。もう少しだったのに」

 バサッ!

みほ「わーい!おねえちゃんつかまえたー!」

まほ「・・・みほ、むしとりアミでわたしをつかまえるんじゃなくて、セミをとるんだよ」

みほ「だってアミでつかまえるのむつかしいんだもん」

まほ「みほのばあい、アミじゃなくてちょくせつつかまえるほうがいいかもしれない」

みほ「わかった!えぇ〜い!」ガバー

まほ「みほ、わたしじゃなくてセミをつかまえるんだよ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501762555
2 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/03(木) 21:27:44.53 ID:PDc8Cjgu0
 セミ<ミヂヂッ!ミヂヂヂッ!

みほ「つかまえたー」ワシワシ

まほ「わたしも」

 セミ<ジーワジーワワ

みほ「これはミンミンなくからミンミンゼミ?」

まほ「そう。わたしのはアブラゼミ。むしかごにいれておこう」ガポ

みほ「おとなになったらおねえちゃんとわたしでセミとりしょくにんになれるかもね!」

まほ「みほ、しょくにんになるのはたいへんなんだよ。あさ5じにはおきないとダメだし、こうけいしゃもんだいもある」

みほ「えーっ、じゃあおねえちゃんはおとなになったらなにになるの?」

まほ「わたしはおおきくなったらせんしゃいっぽんでたべていくつもり」

みほ「しっかりしてる!」

まほ「あ、みてみほ。トンボがとまってる。これはオニヤンマだ」

みほ「オニ!?すごい!とっつかまえよう!」

まほ「あわてないで。トンボをつかまえるには、ゆでびめのまえをグルグルまわして・・・」グルグルグル

まほ「めがまわってるすきに、はねをつかむ!」バッ ビビビビビ

みほ「おおー!おねえちゃんすごい!さいみんじゅつしになれるよ!」

まほ「フッ・・・」トクイゲ!
3 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/03(木) 21:32:10.31 ID:PDc8Cjgu0
 ―西住邸―

しほ「ふう・・・これでひとまず書類は整理がついた。西住流師範でもこれだけ仕事があると、家元襲名したらどうなるのやら・・・」

 ドタバタドタバタ! ドタバタドタバタ!

 ガラ!

みほ「おかーさん!」

まほ「おかーさま」

しほ「二人共、廊下をドタバタ走るのは危ないからやめなさい」

みほ「そんなことどーでもいいから!みてみて!」

しほ「どーでもよくないわ。もし転んでケガでもしたら――」

まほ「それよりもおかーさま、みて。みほとわたしでいっぱいむしをつかまえたよ」

 >セミ!< >トンボ!< >カブトムシ!<

しほ「っっっ!」ビクッ!
4 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/03(木) 21:36:31.92 ID:PDc8Cjgu0
まほ「あれ?おかーさま、いまビビった?」

しほ「・・・ビビってないわ」

みほ「こっちのむしかごにもいっぱいいるよ!みてほら!」

 >クワガタ!< >カマキリ!< >バッタ!<

しほ「っっっ!」ガタッ!ガタガタッ!

みほ「?・・・おかーさんどしたの?」

しほ「・・・何も」キリッ

まほ「おかーさま、セミ、セミ」ミ"ミ"ミ"

しほ「んっ!」バッ!

まほ「おかーさま、ビビってる」

しほ「ビビってません。私がビビったら大したものよ」

みほ「もしかしてむしがこわいの?」

しほ「いいえ、ちっとも怖くなんてないですけど?」
5 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/03(木) 21:45:25.42 ID:PDc8Cjgu0
みほ「じゃあ、はい!このクワガタ、おかーさんにあげるね!」スッ

しほ「んきっ」ビクッ

まほ「わたしも、おかーさまにアブラゼミあげる」スッ

しほ「びっ」ビククッ

みほ「・・・おかーさん、いらない?」

まほ「みほといっしょけんめいとったのに」

しほ「っ・・・・・・西住流に逃げるという文字は無い・・・西住流は前進あるのみ・・・西住流は逃げない!」クワ

まほ「おかーさまこわい」

しほ「今お母さん気合入れたから!虫とか全然へっちゃらだから!今の内に早く!さあ!」

みほ「じゃあ、はい、クワガタ」ガシガシ

しほ「はだだだだだだだだ!」ガジガジ

まほ「みほ、クワガタをおかーさまのハナにはさませたらダメだよ」

みほ「ついうっかり」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 21:48:02.17 ID:o88ZYXFYO
幼じょりんシリーズのテイストを感じる
7 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/03(木) 21:50:07.38 ID:PDc8Cjgu0
菊代「しほさ〜ん、昼食の準備が出来ましたよ〜」ガラ

まほ「あ、きくよさん」

みほ「きくよさーん!」

菊代「あら、まほお嬢様もみほお嬢様もここでしたか。で、しほさんはどうして鼻にクワガタ挟ませてるんです?」

まほ「みほがやったの」

みほ「わたしがやりました」

しほ「んー!んー!」グググ

菊代「はいはい、今取りますからねー」ガシ ビッ!

しほ「んぎぃっ!」イテェ!

菊代「お嬢様達、しほさんは虫が苦手なんですから、虫でイタズラしちゃダメですよ」

みほ「はーい」

まほ「やっぱり」

しほ「苦手じゃない。西住流に弱点などない。私は虫全然大丈夫。ハチミツとか大好きだし」

みほ「きくよさん、きょうのおひるはなに?」

菊代「イナゴの佃煮ですよ」

しほ「・・・」ダッ!

まほ「あ、おかーさまにげた」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 22:31:16.66 ID:ZX6dXRvro
唐突なガタキリバコンボで草
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 22:51:02.39 ID:fVpM3HtN0
ハチとサソリがいればクロックアップ集団
クモがいればオンドゥル集団だったな
10 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/03(木) 23:40:45.88 ID:PDc8Cjgu0
>>2
誤 まほ「あわてないで。トンボをつかまえるには、ゆでびめのまえをグルグルまわして・・・」グルグルグル
正 まほ「あわてないで。トンボをつかまえるには、ゆびでめのまえをグルグルまわして・・・」グルグルグル

です。ゆでびめのまえって何やねん
このSSは何も考えずに書き始めたもので、短い内にすぐ終わる予定ですがゆっくり更新になります
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 10:47:57.17 ID:NOltPjSA0
一旦乙。

西住邸がどこにあるのかはわかんないが、オニヤンマが羽化できる上質な自然環境なのは理解した。
あとクヌギかナラとかの 広葉樹のでかいのも有る 結構敷地面積はある。

あれか、華道と一緒でいちゃもんと資格でボロ儲けしてるのか。
おいしいなあ。

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 12:50:19.40 ID:sCo4tjY30
映画見てないのか
13 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/05(土) 22:59:26.57 ID:FViEadXX0
 ・ ・ ・

 ―西住邸、戦車訓練場―

しほ「整列!」

 \ザッ!/

しほ「やすめ!」

 \バッ!/

しほ「気を付けっ!」

 \ビシッ!/

しほ「西住流門下生諸君、これより西住流戦車道稽古合宿一日目の稽古を始める」

 西住流門下生「・・・」 西住流門下生「・・・」 西住流門下生「・・・」

  ズラァ〜〜〜ッ・・・!

しほ「知っての通り、二週間後に島田流との交流試合を控えている。公式試合ではないが、戦車道連盟の会員や他流派の師範らも見に来る上、一般の見学者やマスコミも集まる。不細工な試合は出来ない」

 門下生's「「「・・・・・・」」」

しほ「島田流を真正面から叩きのめし、西住流の力強さを世間に見せつけねばならない。私も西住流の師範として、この合宿で試合までの最後の調整――」

 みほ「おかーさーん!おか〜さ〜ん!」タタタ

しほ「!?み、みほ!・・・どうして訓練場に・・・」

 みほ「ボコのクッションがどっかいっちゃった。いっしょにさがしてー」

しほ「あ、あのね・・・これから戦車道の練習するんだから、家の中で待ってなさい。後で探してあげるから・・・」

 みほ「ぶー」トボトボ

 西住門下生's「「「・・・・・・(師範も人の親なんだなぁ)」」」
14 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/05(土) 23:40:29.20 ID:FViEadXX0
しほ「・・・気をとりなおして」コホン

しほ「まず、準備運動の後に戦車での走行練習を3セット、フォーメーションの確認を10種×3、それから砲撃訓練に移行する。搭乗車輛は――」

 まほ「おかーさま」ポテポテ

しほ「んなっ!?・・・ま、まほ・・・なぜここに・・・」

 まほ「せんしゃフレンズのビデオみてもいい?」

しほ「・・・まほ、そういうことは一回一回私に訊く必要はないのよ。あなたが見たいのなら見ればいいの」

 まほ「でも3かんだから・・・」

しほ「えっ、何がでもなの」

 まほ「ほごしゃのきょかがひつようかとおもって」

しほ「まほ、お母さんは西住流師範として門下生の皆の前でビシっとした強い師範として振る舞わないといけないの。なのに娘達がチョロチョロ出てきたら格好がつかないの」

 まほ「おかーさまかっこつけてるの?」

しほ「聞こえが悪いわね」

 まほ「もんかせいのみなさん、おかーさまはムシにビビったり、イナゴのつくだにがニガテだったりしますが、きびしいながらもかっこいい西住りゅうしはんなのでよろしくしてください」ペコリ

 門下生's「「「・・・(利発そうなお子さんだ)」」」

しほ「ま、まほ!そんな風に言ったらお母さんカッコ悪いじゃない!ほらっ、これからお母さん戦車乗るから、菊代さんに遊んでもらいなさいっ!」

 まほ「はーい」
15 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/05(土) 23:50:49.46 ID:FViEadXX0

 <ドドドドド・・・     <ドーン!・・・

   <ギャラギャラギャラ・・・

みほ「わー、せんしゃがたたかってるね。すごいおと!」

まほ「きくよさん、おかーさまはどのせんしゃにのってるの?」

菊代「あの戦車ですよ。先頭でバリバリいわしてるやつです」

みほ「あれはなんてなまえのせんしゃ?」

菊代「ティーガーTです。西住流を象徴する力強い戦車の一角です」

まほ「おかーさまのせんしゃ、ガンガンたたかってる。すごい。つよい」

菊代「ふふ・・・そうですね。もしかしたら、お二人が見てるから格好付けてるだけかもしれませんね。まほお嬢様もみほお嬢様も、しほさんをお手本にしてくださいね」

みほ「おかーさんをおてほんに・・・?」

まほ「しってる、はんめんきょうしってやつでしょ」

菊代「言葉の意味知って言ってます?」

 <ドドドドド・・・

みほ「あ!みて!おかーさまのせんしゃ、てきのせんしゃをおいかけまわしてるよ」

菊代「あらあら・・・ほんとに気合入ってますね。いいとこ見せたいんだろうなぁ・・・しほさーん、あんまりやりすぎると危ないですよー」オーイ

まほ「あっ・・・せんしゃのなかからでてきたよ。せんしゃのうえにたった。はしってるのに」

みほ「カッコイイ!わたしもおおきくなったらせんしゃのうえにたちたい!」

菊代「しほさん!!!お嬢様達が見てるんですよ!!!危ない真似したらダメでしょ!!!」
16 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/06(日) 00:03:41.71 ID:eDESTX800
 ・・・

まほ「おはよーございます」フワァ〜

菊代「おはようございます、まほお嬢様。顔洗ってきました?朝ご飯食べちゃってください」

 みほ「おはよぉ〜」アクビィー しほ「おはおう・・・」アクビィ〜

菊代「今日の一番乗りはまほお嬢様ですよ。みほお嬢様、顔洗って来てください。しほさん、子供の前ではもっとシャンとしてください」

まほ「おかーさまねむそう」

しほ「試合までの稽古が追い込みに入ってるからね・・・忙しいのよ。今日の朝ご飯は卵焼きと焼き魚と納豆ね。西住流は和食で通す」キリッ

みほ「かおあらってきたー」テテテ

菊代「しほさん、納豆にはネギ入れます?」

しほ「ええ」

みほ「?・・・なんでなっとうにネギいれるの?」

しほ「薬味を入れると美味しくなるのよ。みほやまほにはまだちょっと早いけど」

みほ「ええ〜、ネギってニガイよ。ぜったいにいれないほうがイイにきまってるよ」

しほ「大人になればわかるわ」
17 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/06(日) 00:11:53.16 ID:eDESTX800
まほ「・・・・・・きくよさん、わたしもネギちょうだい」

しほ「!」

菊代「あら・・・本当に入れるんですか?」

しほ「まほ、無理にネギを入れる必要は無いわ。あなたはまだ5歳の子供なのよ」

まほ「わたし、おねえちゃんだから」フンス

みほ「おー、おねえちゃんかっこいい!」

しほ「・・・・・・そう・・・お姉ちゃんだものね。いい?まほ、あなたはみほのお姉ちゃんなんだから、みほが困っていたら助けてあげなさい」

まほ「うん。・・・・・・はい、わかりましたおかーさま。わたしはおねえちゃんだから、なっとうにはネギいれてたべれる」パラパラ

まほ「おねえちゃんだから、おとなとおんなじようにネギもたべれるから。いただきます」グルグルグル ネバー パクリ

まほ「にげぇ〜」ベー

菊代「やっぱりまだ早かったようですね」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 00:51:52.42 ID:/OxyhdvT0
かわいい(かわいい)
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 09:38:53.73 ID:ES9fLnmb0
このまほは尻だけで歩き回ったり、世界や宇宙を救いそうだな
20 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/09(水) 20:50:47.74 ID:Yn5U03Wn0
 ・・・

しほ「ふぅーっ・・・やっと出来たわ。障子の張り替えは大変だけど、やり終えた後の達成感は試合での勝利よりも大きいわ・・・」フッ

しほ「さて、この後は常夫さんが整備を上げてくれた戦車の動作チェックをしないと・・・」

 ガララッ!

みほ「わーい!」タタタタターッ

しほ「なっ!み、みほ!なにをいきなり――」

みほ「おねえちゃんとおっかくれんっこしてるのー!キーン!」シュタタターッ

しほ「ちょ、待ちなさい!おっかけっことかくれんぼを融合させたエクストリーム競技のおっかくれっこをするなら外で――」

みほ「ここにかくれよーっと!」バッ バリリンチョ!

しほ「ああっ!せっかく張り替えた障子を・・・!」

みほ「いけねっ」

しほ「みほっ!!!」
21 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/09(水) 20:59:10.89 ID:Yn5U03Wn0
 しほ<ガミガミガミガミ!

みほ「・・・」ショボン

しほ「まったく!こんなイタズラッ子は見たことないわ。親の顔が見てみたいものね。部屋の外に停めてある戦車の動作チェックをしなければならなかったのに、仕事が増えてしまったわ」

みほ「・・・」ションボリ

しほ「障子の穴を塞ぐ張り紙を買ってくるから、もう家の中でおっかくれっこしてはいけませんよ。今度また障子を破ったりしたら西住流お仕置き術ですからね」

みほ「はーい・・・」ショボボン

しほ「良い子にしてなさい」ピシャン

みほ「・・・おこられちった」テヘペロ

みほ「あーあ、もうおっかくれっこできないや。おかーさんおこってたなあ・・・」チラ

 戦車<・・・・・・

みほ「おそとにとまってるせんしゃ・・・おかーさんがどーさちぇっくするっていってたやつかな」

みほ「そうだ!わたしがおかーさんのかわりにちぇっくしてあげたら、おかーさんよろこぶかも!」

みほ「わたしってイイこ〜!」ニヘ〜
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 21:08:37.82 ID:n27t1YINO
家が壊れる
23 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/09(水) 21:10:09.10 ID:Yn5U03Wn0
 ガパ ストン

みほ「わあ、せんしゃのなかってはじめてだ」

みほ「どーさちぇっくってどうやるのかな?おとーさんがなんかゆってたとおもうけど・・・たしか、せんしゃがカゼをひいてないかしらべるっていってた」

みほ「えーと・・・せんしゃさーん、おげんきですかー?」コンコン

 戦車<・・・・・・

みほ「へんじがない・・・おーい、おーい」ガンガン グイン

 ガコンッ!

みほ「わっ!・・・いまのなんだろう・・・おこっちゃったのかな・・・」

みほ「・・・やっぱりこどもにはムチャなのかな。ヘンなことになるまえにそとにでよう」グッ

 戦車<グオン!

みほ「わっ!?わわ!?わー!」

 戦車<ドドドドドドド!


 \グワシャア! バリバリバリバリ!/

 戦車<ドドド・・・ドドド・・・ッ・・・
24 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/09(水) 21:16:17.98 ID:Yn5U03Wn0
みほ「・・・・・・」

 戦車<・・・・・・

みほ「・・・」ソロ〜・・・

 西住邸<ボロ・・・

みほ「・・・・・・どうしよう・・・せんしゃでウチをひいちゃった・・・」

みほ「・・・・・・どうしよう・・・」


まほ「こっちからおおきなおとがきこえたぞ。みほはこっちにかくれてるにちがいない。おねえちゃんにはおみとおしだ」ガラ

みほ「あっ」

まほ「やっぱり!みほみっつけ――」

みほ「・・・おねえちゃん」ボロ・・・

まほ「・・・・・・せんしゃがウチのなかにはいってる」

みほ「・・・・・・ほ、ほんとだぁ〜・・・ぜんぜんきづかなかったや〜・・・なんでウチのなかにせんしゃがあるのかな〜?」シラバックレ〜

まほ「きっとおかーさまがブっこんだんだよ。おとなのじょせいはイライラがおおいってテレビでゆってた」

みほ「そ、そうなんだぁ〜・・・」
25 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/09(水) 21:23:58.80 ID:Yn5U03Wn0
菊代「お嬢様達、何か騒がしいですけどどうかしましたか?」ヒョッコリ

みほ「あっ・・・」

まほ「きくよさん」

 西住邸<ボロッ・・・

菊代「」

みほ「・・・え、え〜っと・・・」

菊代「・・・こ・・・あの・・・・・・えっと・・・な・・・・・・」ガクガク

まほ「これにはふかいわけが・・・」

菊代「お、お二人ともケガはありませんか!」バッ

みほ「だ、だいじょうぶ・・・」

菊代「どうして戦車がウチの中に!?」

まほ「カベをブチぬいてはいってきたんだよ」

菊代「これは整備上がりの戦車・・・しほさんが動作チェックをするはずのもの!ま、まさかしほさんが点検してる内に何かあったのでは!?」バッ

菊代「・・・中には誰もいない・・・妙な痕跡もない・・・・・・と、言うことは・・・」

菊代「しほさんがイライラするあまり戦車を家にブッ込んだのですね!大人の女性はイライラが多いから!いくら常夫さんが仕事ばっかりで最近相手してもらえないからってなんてことを!」

みほ「・・・」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 21:25:55.23 ID:ruvte3vSO
>>9
キノコ狩りの男!
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 21:32:17.24 ID:ruvte3vSO
しほの人望の無さ
28 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/09(水) 22:05:05.55 ID:Yn5U03Wn0
みほ「おねえちゃん・・・きくよさん・・・あの・・・わたし・・・」

まほ「おかーさま、もうすぐシマダリューとのしあいだからさいきんいそがしくって、だからこのようなぼうきょにでたのかも・・・」

菊代「きっとそうです。そして戦車で家に突っ込み、今度は常夫さんにイライラをぶつけに行ったのでは・・・」

みほ「・・・ふたりとも、おききください・・・みほはたびにでます・・・」

まほ「えっ」

菊代「みほお嬢様・・・?」

みほ「わたしはもう・・・にしずみのおウチにはいられません・・・とおくはなれたイコクのチにゆき・・・せんしゃからはなれてくらします・・・おつかれさまでした・・・」ペコリ

まほ「みほ、なにをいってるの?」

菊代「みほお嬢様、お気持ちはわかります。ある日突然戦車が突っ込んでくるような家に嫌気がさすのは当然です。ですが今一度考え直してください」

みほ「ううん、そういうんじゃなくって・・・」


 <タダイマ〜

まほ「あ、おかーさまのこえ」

みほ「!」
29 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/09(水) 22:16:20.18 ID:Yn5U03Wn0
しほ「ふぅ〜・・・今日は真夏日ね。外を歩くだけでも汗が噴き出るわ。水分補給で熱中症にならないように・・・」ムギチャ ゴクゴク

まほ「おかーさま」タタタ

しほ「まほ、ただいま」

まほ「おかーさま、メッ」ピシッ

しほ「?」

菊代「しほさん!」タタタ

しほ「ただい――」

菊代「ど、どこかお怪我はありませんか!?」ガシッ

しほ「な、何なのですか二人して・・・何もケガなんてないけど・・・」

菊代「じゃあ言いますけど!しほさん、メッ!」ビシッ

しほ「???」

まほ「おかーさまもトシですから、イライラするのはわかります。でもモノにあたるのはよくないです」

しほ「ちょっとちょっと何の話をしてるの。私はただ障子の貼り紙を買いに行っていただけよ。せっかく張り替えた障子が破れちゃってね」

菊代「障子だけですか?」ズイ

しほ「あぁ〜、なるほど。私がイライラして障子パンチしたと思ってるのね。フフ、そんな子供みたいなことしませんよ」ニヤニヤ

菊代「・・・」ジトーッ
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 22:26:45.89 ID:P9bHHYG9o
しほさんかわいい
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 22:31:02.95 ID:8DLGQpwj0
フルハウスでこんなネタあったな
32 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/09(水) 22:37:05.13 ID:Yn5U03Wn0
まほ「おかーさま、そのめでみてください」グイ

しほ「そんな二人して血相を変えるほどの事でもないわ。ちょっと穴が空いただけよ。あれくらい小さな張り紙ですぐに直っちゃう――」

 ガラッ

しほ「ビックリフジツボ!!!」ガガーン!

みほ「・・・おかーさん・・・」

しほ「わ、我が家が・・・!我が家に戦車が・・・障子破ったからってここまですることないでしょ!」ワーン

菊代「え?・・・しほさんがやったんじゃないんですか?」

しほ「私がやったんなら張り紙なんて買わずにリフォーム屋さん呼んでくるわよ!いくら戦車道の家元とはいえウチの中に戦車上げるもんですか!どうして家の中に戦車が!?」

まほ「かべをブチぬいてはいってきたんですよ」

みほ「・・・あの・・・」モジモジ

しほ「動作チェックをしようと外に停めておいたのにどうしてこんなことに・・・」ヨヨヨ・・・

みほ「・・・えっと・・・」モジモジ

菊代「もしや西住に敵対する者の陰謀では・・・」

しほ「お、おのれ島田流!おのれちよきちぃ!試合の前に私を陥れようという狙いね!いいでしょう、ならば抗争よ!島田流家元へ全軍前進!」

みほ「おかーさん!!!」

しほ「っ!・・・」

みほ「・・・・・・ごめんなさい・・・わたしが・・・やりました・・・」
33 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/09(水) 23:44:29.81 ID:Yn5U03Wn0
まほ「!」

菊代「みほお嬢様が?・・・毎日楽しそうに過ごしてらしたのに、人知れずストレスを貯め込んでいたのですね・・・」

みほ「うぅん・・・ちがくて・・・おかあさんがせんしゃのどーさちぇっくしなくちゃっていってたから・・・わたしがやってあげたら・・・おかあさんよろこぶかなっておもって・・・」

しほ「!・・・」

みほ「しょうじやぶっちゃったから・・・めいよばんかいしたくって・・・おかあさん、よろこばせたくって・・・」

しほ「・・・みほ・・・」

まほ「・・・おかーさま、ちがいます。ほんとはわたしがやりました」

みほ「おねえちゃん?・・・」

まほ「みほはわたしをかばってくれてるのです。ほんとはわたしがやりました。すべてのせきにんはわたしにあります。たいへんイカンであります。まことにもうしわけありませんでした」ペコ

みほ「おねえちゃんウソいってる!ほんとのほんとはわたしだよ!わたしがしょあくのこんげんだよ!」

まほ「いや、わたしだ」

みほ「わたしだよ!」

 まほ「やいの」 みほ「やいの!」

 \ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!/

しほ「・・・二人共、やいのやいのと言い争いはやめなさい」
34 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/08/09(水) 23:54:22.98 ID:Yn5U03Wn0
しほ「まほ、本当にあなたがやったのですね?」

まほ「はい、まほウソつかない」

みほ「ウソだよ!」

しほ「では、まほには罰則を与えます。今後一ヶ月、外出禁止・・・そして、お夕飯抜きです」

まほ「なんですとー!?」ガガーン

菊代「しほさん・・・」

しほ「まほがやったのでしょう?悪い子には罰則を課せられるものです。本当にまほがやったのなら、仕方ないことです。反省しなさい」

まほ「うっ・・・」

みほ「おかーさん!おねえちゃんはなにもしてないよ!わたしがぜんぶやったの!」

しほ「・・・・・・まほ、そうなのですか?」

まほ「・・・むむむ」

しほ「・・・・・・まほ・・・あなたはみほのことを思って自分が身代りになろうとしたのでしょう。それは素晴らしい事だけど、良い事とは限らないわ」

しほ「いつも助け舟を出しているばかりでは、みほは姉がいないと何もできない子になってしまうわ。みほが間違いを起こしたり壁に当たった時、一人で乗り越えられるようにならないといけないの」

しほ「困っている妹を助けることは大事だけど、そればかりではダメなの。みほが一人でも生きていけるように・・・みほを信じることも大事よ。わかった?」

まほ「・・・・・・はい・・・」
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