【安価とコンマの】異世界召喚されたらこんなとこでした【人生左右物語】

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123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 22:14:42.94 ID:Qyv6lL0Z0
作り直そう。むしろこういうのこそシロが作るとうまいかもしれない
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 22:15:18.51 ID:6C22cYcIo
作り直す
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 22:17:47.94 ID:3HF7L2XS0
作り直す
126 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 22:25:18.06 ID:8qDWvtzb0
龍斗「な、なにがいけなかったんだ……」

シロ「びええぇぇぇ!!」

龍斗「泣くなシロ! 次はこの失敗を乗り越えてみせるぞ!」

シロ「はんにん、リュートざん、だったのぉ!!?」

なんだろう。泣いてる時の方がハキハキ喋るよな、シロって。

龍斗「わ、悪い……」

シロ「びええぇぇぇ!!」

直後コンマ
30以上ならシロが作成を手伝います。
70以上ならシロが作成します。
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 22:27:50.23 ID:3WurtW6YO
南無
128 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 22:37:23.76 ID:8qDWvtzb0
泣き疲れたのか、シロはまたも寝てしまった。

次は失敗できない……!

グレイ「あのさぁ、バカなの?」

龍斗「うぎゃあ!」

いきなりの声に驚いてしまったじゃないか!
誰だよ!?

龍斗「……グレイ?」

グレイ「はいはーい。黒のとこいって、白に戻ってきたグレイちゃんでーす」

グレイ「ってそれは置いといて、私が作るからシロのそばにいてよ」

龍斗「え?」

グレイ「あのひっどいチラシなに? またあんなの量産する気?」

龍斗「ぐっ……」

何も言い返せないのが悔しい!!
129 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 22:45:59.93 ID:8qDWvtzb0
グレイに散々文句を言われ、大人しくシロのそばにいく。

龍斗「いつこっちに?」

グレイ「ついさっき。来た早々街が騒がしいからさ、話聞いたんだよね」

グレイ「一発で分かったよねー。あ、これりゅうくんの作品だ、って。」

龍斗「なんで分かるんだよ……」

グレイ「この世界に召喚したのは私。能力値を確認したのも私」

グレイ「私が気付かないはずないでしょ」

龍斗「……もっともな意見だ」

俺と話してる間にもグレイはさくさく作業している。

グレイ「ほい出来上がり」

龍斗「はや」

グレイ「んじゃこれ配ってくるねー」

龍斗「あ、あのさ……」

安価下1
1、ありがとな
2、悪かったな
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 22:47:44.17 ID:6C22cYcIo
131 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 22:58:28.43 ID:8qDWvtzb0
龍斗「……悪かったな」

グレイ「なに急に? 背筋がゾワゾワしてくる」

龍斗「うるせぇ。人が謝ってんだから素直に受け取れ」

グレイ「ふふっ。はいはい。何が悪いと思ったのかなー?」

こ、こいつ……!

龍斗「追い出したりして悪かったよ」

グレイ「よろしい。素直な子は大好きだ」

そう言ってグレイは、また俺の前から消えていった。

チラシを配ってくるだけだから、すぐ戻ってきそうだな。アイツのことだし。

龍斗「やれやれ……」

直後安価
グレイのチラシ効果
なんと! コンマ+50!!
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 22:59:22.77 ID:fxd4IuZn0
勝ったな
133 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 23:28:41.18 ID:8qDWvtzb0
チラシ効果 127%!! 大成功!!
――――――――

グレイ「たっだいまー」

龍斗「はやすぎだろ」

いなくなって十秒経ってないぞ!?

グレイ「『この私』が募集かけたんだから平気平気」

龍斗「どういう意味だ?」

その答えを聞く前にシロが目を覚ました。

シロ「……嫌な気配……」

龍斗「ん?」

瞬間、騒音が城中に響き渡る。
なんだこれ! うるさ!!

正体は、ジリリンジリリンと、あちこちから聞こえる昔ながらの電話だ。

シロ「びえ……また、くじょーでんわ……」

トラウマになっているようだった。
134 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 23:38:52.45 ID:8qDWvtzb0
グレイ「はーい、もしもーし」

グレイ「あー、あんたダメ。出直して」

グレイ「はい合格ー。おめー」

一人で電話を捌く姿はどことなくカッコいい。
まるで別人を見ているようだ。

グレイ「最終選考まで残ったのは3人になったよ」

龍斗「俺に何の報告もなく!?」

グレイ「大丈夫大丈夫、私が選んだんだから」

まるで、子に何の相談なくお見合い相手を決めた親、みたいな言い草だ。

シロ「……くじょー、ちがう?」

グレイ「違うちがーう。安心していいぞー」

龍斗「して、その相手とは?」

安価3まで
グレイが選んだパートナーは誰だ!
必須:名前&性別
任意:性格
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 23:39:36.51 ID:3HF7L2XS0
ジャック・ジェスター 男
軽薄飄々とした切れ者
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 23:40:38.02 ID:koDsUmofO
エルー 女
勝ち気だけど割と素直
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 23:42:37.75 ID:lDHXxFrDo
グリン 男
物腰穏やか
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 23:48:47.40 ID:3im6kjwDO
レーゼ 女
達観してる風を装っているがお子ちゃま
139 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 23:59:10.56 ID:8qDWvtzb0
その後すぐに、城の中の一部屋をまるまるオーディション会場っぽくした。
ちなみに、シロは隠れて見ている。

グレイ「では一人目! その名はぁ……ジャ〜ック!」

コイツ、楽しんでるなぁ。
ジャックと呼ばれた男が部屋に入る。

ジャック「ジャック・ジェスター。よろしく」

龍斗「どうも」

グレイ「早速質問ですが! この男! どう思います!?」

龍斗「は!?」

ジャック「そーですね、頼りなさそう」

龍斗「おいこらテメェ!」

ジャック「でもどこか力を秘めている。そう感じますね」

グレイ「あざーす!」

安価下2まで
ジャックになにか質問ある?
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 00:00:56.73 ID:i0+P5NJMO
何ができるの?(>>1が決めて)
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 00:01:15.17 ID:00Mt7ehDo
しぼうどうき
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 00:05:09.44 ID:oDAIwcfiO
どうなるんだこれ
143 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 00:10:03.96 ID:l7yiczaG0
龍斗「で、ジャックさんでしたっけ?」

龍斗「何ができます? 特技とか」

ジャック「そうだなぁ、強いていうなら……」

突然、目の前からジャックが消えた。

龍斗「あれ、ジャックさーん?」

グレイ「……」

隣のグレイは何か考え込んでる様子で、スッ、と席を立つ。

龍斗「何してんだ?」

グレイ「身の危険を感じて立ってみた」

龍斗「?」

なに言ってんだ?
144 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 00:18:07.15 ID:l7yiczaG0
ガタ、ガタ……

龍斗「お?」

バターン!!

龍斗「いって!!」

説明すると、俺は座ったままコケた。

何言ってるか分かるだろうか。

椅子の脚が全て切られて、バランスを崩されたのである。

ジャック「特技、居合い切りでございます」

龍斗「おいこれ鉄製だぞ!」

龍斗「その前に刀はどこから出した!?」

ジャック「攻撃力に絶対の自信がある方募集とあったので」

ジャック「それが志望動機ですよ」

グレイ「立って正解。座ったままだと私もコケてたね」

教えてくれよ……。

グレイ「備品壊したので次の人と交代してねー」

ジャックは軽くお辞儀して退場した。
145 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 00:27:06.38 ID:l7yiczaG0
グレイ「次は……げぇ、女か」

グレイ「エルーさん、どーぞー」

明らかにやるき出してねぇな。
お前が選んだんだろ。

エルー「よろしく!」

龍斗「お、おぉよろしく」

グレイ「早速質問、この男、愛せますか?」

龍斗「はぁ!?」

グレイ「黙って!! 大事なことなの!!」

えぇ……。

エルー「いきなり答えづらい質問ね……」

だろうね。

エルー「それが合格に必要なら……愛すわ!!」

グレイ「よく言った!! 合か」

龍斗「ちょっと待て!!」

安価下2
質問して時間稼ぎ
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 00:30:59.51 ID:00Mt7ehDo
そんな簡単に愛するとか決めていいのか
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 00:33:14.51 ID:LnMkyVumO
これなんの面接かわかっている?
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 00:33:27.11 ID:1jMtwUxDO
あなたにとって愛の定義とは何ですか?
149 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 00:41:30.99 ID:l7yiczaG0
龍斗「そんな簡単に愛するとか決めていいのか?」

エルー「最初の質問から嫌われたら後がないじゃない」

龍斗「だからって、何も知らない俺を愛せとか言われてんだぞ」

グレイ「一目惚れって信じてないの?」

龍斗「無理矢理の一目惚れは嫌だよ!」

エルー「あたしも嫌です!」

龍斗「じゃあそう言え!!」

グレイ「息ぴったり」

龍斗「誰のせいだ!!」
150 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 00:48:49.41 ID:l7yiczaG0
なんだこの面接……。

龍斗「これ、なんの面接か分かってる?」

エルー「アタッカー募集ですよね?」

龍斗「それとさっきまでの話、噛み合ってた?」

エルー「…………」

エルー「全然違う話になってるじゃないかあぁぁ!!!」

どこからともなく彼女の武器であろうヌンチャクが唸りをあげる!

龍斗「やばいって! 恥ずかしさで正気失っちゃったよ!」

あれじゃ、バーサーカーだよ!!

グレイ「とどめはりゅうくんでしょ?」

龍斗「下ごしらえ、味付け、その他もろもろはお前だ!!」

二人目にして会場がボロボロになってしまった。
151 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 00:49:57.50 ID:l7yiczaG0
――――
会場修理のため終了です。

――次回予告的存在――
ジャック、エルーに続く三人目はどんな人物なのか。
そして龍斗は誰を選ぶのか?
次回へ続く!
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 00:53:32.30 ID:8kBO4ojA0
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 00:55:41.23 ID:LnMkyVumO
乙乙
154 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 13:38:14.26 ID:l7yiczaG0
――会場修理中――

エルーさんを静め、会場を直す俺たち。

グレイ「まったく、いきなり暴れだす危険な女と付き合っちゃダメだぞ」

龍斗「グレイが最初に変なこと聞いたせいだってーの」

ちなみに今は、ヌンチャクによって破壊された長机を新しいのに交換しているとこ。

シロは新しい椅子を持ってきてくれた。

グレイ「今後一緒にいる人なんだから、しっかり選んでよね」

龍斗「ならもっとまともな質問してくれ」

グレイ「善処いたしまーす」

龍斗「……はぁ」

やっと、オーディション会場が復活した。
155 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 13:44:17.95 ID:l7yiczaG0
グレイ「それではいってみよー! グリン!」

グリン「よろしくお願いしま〜す」

龍斗「よろしく」

アタッカー募集ということで、前二人の攻撃力は確かにすごかった。

ということは、このグリンとやらにも気を付けないといけない。

グレイ「この男どう思う?」

ずいぶん適当になったな。

グリン「どう? まだ何とも」

そりゃそうだ。

グレイ「つまんない回答だねー」

皮肉を言われたのにも関わらず、笑顔を崩さない。

結局は俺が質問しないと話が進まないんだよなぁ。

安価下2まで
グリンに質問ターイム
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 13:46:20.68 ID:00Mt7ehDo
やりたいこととか
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 13:51:20.29 ID:1jMtwUxDO
どんな戦闘技術持ってる?
158 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 13:59:14.84 ID:l7yiczaG0
龍斗「仲間になったあと、やりたいこととかある?」

グレイ「無難すぎじゃない?」

龍斗「こういうの大事だろ。仲間になったあと、バラバラに動いてたらこの面接意味ないじゃん」

グレイ「それもそうだけどさぁ」

龍斗「あ、コイツは気にしないでどうぞ」

今は隣のバカと話し合う時間ではないのだ。
にしても、ずっと笑顔のままだな。

グリン「そうですね、巨大な敵をボコりたいです」

龍斗「……もう一度」

グリン「巨大な敵をボコりたいです」

グリン「目指すは一攫千金です」

このグリンという男、顔とは裏腹に戦闘狂であった……。
グレイの人選なんなの? 何基準なの?
159 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 14:08:13.89 ID:l7yiczaG0
龍斗「ど、どのようにボコるの?」

龍斗「どんな戦闘技術でボコるの?」

グリン「自分の武器ってことですか?」

龍斗「は、はい」

グリン「武器って必要ですか?」

龍斗「は、はい?」

グリン「武器を持つと、そればかりに頼るじゃないですか」

グリン「いざって時、その武器がないと役立たずになりますよね」

極端な考え方だった。

グリン「それなら、自身が敵を倒す武器になればいいんです」

グリン「自分の武器は自分です」

龍斗「よ、よく分かりました……」

最後まで笑顔を崩さなかったグリンさんを退場させる。
これはこれで疲れる面接だった……。
160 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 14:51:11.97 ID:l7yiczaG0
グレイ「これで候補者三人の面接終わったね」

龍斗「シロは誰となら一緒にいられそうだ?」

グレイ「無視!?」

シロ「わ、わたしなの? リュートさんの、仲間なのに?」

龍斗「確かにそうだけど、シロの意見も聞いとかないと」

シロ「リュートさんに、まかせる……よ」

龍斗「そっかぁ」

一人目、ジャック・ジェスター。
武器、刀。
ひょろひょろしてそうだけど、腕は確か。

二人目、エルー。
武器、ヌンチャク。
バカの質問のせいで、怒ると狂暴化しか分からない。

三人目、グリン。
武器、グリン。
優しそうな笑顔は戦闘狂を隠す仮面のよう。

どうしたもんか。
直後コンマ
ゾロ目→まさかの四人目!
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 14:51:55.63 ID:TPbtP4A4O
コンマ表もなしにコンマ判定とな
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 14:52:01.68 ID:1jMtwUxDO
はい
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 14:52:32.61 ID:boXt1HYoO
164 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 15:03:36.81 ID:l7yiczaG0
コンマ表ない場合は何もなしです。
普通に再開します。
残念ながら四人目参戦せず。
――――――――

グレイ「…………」

龍斗「何隠した?」

グレイ「なんでもないですよ〜」

龍斗「ならいいけど」

無闇に突っ込んだら疲れる感じするし、ここはスルーだ。

龍斗「ちなみにあいつらの能力値どれくらい?」

グレイ「実績あって一人でポイント荒稼ぎしてる人なんで、結構強いですよ」

龍斗「マジかぁ……」

そんな奴らを集めることができるとは、お前は何者?

龍斗「そんじゃ、そろそろ本格的に決めるとするか」

安価下3まで。コンマ高いやつ
1、ジャックとエルーを呼ぶ
2、エルーとグリンを呼ぶ
3、グリンとジャックを呼ぶ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 15:05:23.28 ID:4e6ABKYgo
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 15:08:13.44 ID:TPbtP4A4O
1
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 15:08:23.55 ID:TrjQdYS70
2
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 15:08:26.78 ID:1jMtwUxDO
169 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 15:24:18.34 ID:l7yiczaG0
迷った結果、エルーさんとグリンさんの二次審査。

グレイ「お二人は無事に面接クリアでーす!」

ジャックさんは残念ながら一次審査で脱落だ
理由? グレイ曰く『りゅうくんをズッコケさせたから失格』とのことらしい。

後の祭りだが、ジャックさんのやろうとしたことを教えてくれればよかったのに。

エルー「で、この後は何をすれば?」

グリン「直接対決、でしょうか?」

グレイ「それいいね、採用」

龍斗「無計画だったのかよ!!」

安価下3まで多数決
1、もうそれでいいよ
2、他のにしよう(内容があると助かります)
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 15:30:11.63 ID:1jMtwUxDO
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 15:30:19.71 ID:00Mt7ehDo

1グレイと名前が紛らわしい、すまんグリン
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 15:31:58.05 ID:TrjQdYS70
1 グリン君はこの際そのままにしてグレイを変えよう。ハイとか
173 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 15:47:58.69 ID:l7yiczaG0
確かに一度『グレイ』を『グレン』と間違えてしまった。
投稿する前に気づけたけどね。
―――――

龍斗「もうそれでいいよ」

疲れている俺は反論する気になれなかった。

――シロの城 庭――

グレイ「ここで思い切りバトっちゃいなYO!」

龍斗「やりすぎ厳禁でお願いしますよ」

エルー「はい!」

グリン「分かりました」

エルーは、ヌンチャクを手に取って、静かに構える。
グリンは、握りこぶしをつくってファイティングポーズ。

グレイ「バトル開始!」

エルー「やっ!」

合図とともに駆け出すエルー。
グリンはそれをみて腰を低くする。

エルー「せい!」

ヌンチャクがグリンの脇腹へ迫る……!

直後コンマ
00〜09→残念、はずれ〜
10〜39→グリンのカウンター!
40〜99→クリティカルヒット!
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 15:48:33.08 ID:N7bA2vBYo
175 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 16:01:34.31 ID:l7yiczaG0
グリン「よっと」

後ろへと下がり、ヌンチャクの攻撃を避ける。

エルー「かわされたか……」

グリン「じゃ、次はこちらから」

地面を思い切り蹴って素早くエルーの目の前へ移動していく。

エルー「え、はや」

グリンは彼女の両手首を叩き、ヌンチャクをその手から奪う。

グリン「これで武器はなくなりました。降参しますか?」

エルー「…………」

動かないエルー。

グレイ「早くも決着?」

エルー「冗談!」

彼女はそこからくるりと一回転し、見事な回し蹴りをグリンに浴びせたのだ。
176 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 16:14:08.57 ID:l7yiczaG0
思わぬ一撃だったのか、彼から笑顔が消えている。

エルー「ヌンチャクがない時の戦闘経験くらい、あるに決まってるでしょ?」

グリン「これはこれは……」

二人が思い切り戦ってる最中、俺は隣にいるバカに聞いてみる。

龍斗「なんでアイツら、あんなに必死なの?」

初めて俺に会って、その俺の仲間になるために、こうして戦っているのが不思議だった。

グレイ「言ったでしょー? 『この私』が募集かけたの」

龍斗「つまり、目的はお前ってこと?」

グレイ「それも少なからずあるかもねー」

グレイ「でも安心して平気よ? ちゃんとりゅうくんの仲間になるから」

龍斗「いや、だからさ、お前、何者なんだよ」
177 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 16:32:00.50 ID:l7yiczaG0
グレイ「何者、ねぇ。どう思う?」

龍斗「どう、って。俺を召喚して、シロや黒服の戦争に巻き込ませて……」

龍斗「そういやこの戦争って『シロの親孝行』のため、なんだよな?」

少し前、確かにシロはそう言った。
でも具体的な内容は、グレイの方が知っている雰囲気だったのだ。

グレイ「あら、それ知っちゃったんだ。そっか」

グレイ「でも今は私を問い詰めることより彼らでしょーが」

目を向けると、すでに肉弾戦だった。
グリンのパンチと、エルーのキックのぶつかり合い。

片方の攻撃が入ると、すかさずカウンターを打ち込む姿は、まるで格闘技を見ている気分になる。

というか格闘技そのものだ。

グレイ「これ、どっちが勝つと思う?」

龍斗「さすがに最後まで見ないと分からねぇな」

今のところ……

安価下3まで多数決
1、エルーが優勢
2、グリンが優勢
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 16:32:54.43 ID:tq2ifLJwo
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 16:33:07.91 ID:TrjQdYS70
2
でも負けそう
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 16:33:33.71 ID:98DXvii8O
181 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 16:50:35.34 ID:l7yiczaG0
グリン「やっぱり普段から武器に頼る人には負ける気がしませんね……」

そう言ってはいるが、確実にグリンも消耗している。

エルー「……はぁはぁ、まだまだ!」

かなり体力が削られているにも関わらず、全力で走るエルー。

グリン「無駄ですっ!」

あえて攻撃を受けるつもりなのか、最初からカウンターの体勢になる。

エルー「やぁっ!」

地面を強く蹴り、高く跳ぶエルー。

グリン「……!?」

キックが放たれると思っていた彼は、いきなりのそれに対応できずにいた。

エルーはグリンの真上を通り、着地。
その近くには、彼女の武器であるヌンチャクが落ちていた。

エルー「これで最後!!」

それを拾い、グリンの無防備な背中を狙って投げる!

直後安価
偶数→見事命中!
奇数→あぁ、届かない
ゾロ目→劣勢の味方! ヘッドショット!
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 16:50:57.25 ID:tq2ifLJwo
うりゃ
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 16:51:00.40 ID:98DXvii8O
ふい
184 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 17:15:43.88 ID:l7yiczaG0
しかし、エルーの体力は先の跳躍で限界だった。

ヌンチャクはグリンの背中に届く前に勢いをなくし、地面へと落ちる。

エルー「…………」

高く両手を上げ、戦意がないことを示す。

グリン「やっと、終わった……」

後ろを振り返り、それを確認した彼は、ふぅ、と溜息をついた。

エルー「最初にヌンチャクを奪われたのが敗因だったわ」

グリン「武器をなくしても自分をここまで追い込む人は初めてでした」

お互いがお互いを褒め、綺麗な形で幕を閉じた。

グレイ「あんたら良いコンビになれるわ」

……ん?

グレイ「いっそのこと付き合っちゃいなさい」

龍斗「なに言ってんの!? 俺の仲間は!?」
185 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 17:21:09.46 ID:l7yiczaG0
グレイ「客観的にみてアタッカー募集って、どうよ?」

龍斗「どうとは?」

グレイ「募集主は敵に対して何するのって話になるでしょ?」

龍斗「まぁ、確かに」

逆の立場になって考えると納得する。
俺が敵を攻撃する。あんたは?

素早くあなたを守ります。

……。
邪魔なんじゃね? と思う。

グレイ「集まっただけでも奇跡でしょ」

龍斗「え、でもお前言ったよな? 『俺の仲間になるから』って」

グレイ「言ったけど、こればっかりは当人の気持ちじゃない?」

龍斗「なんでお前はときどき正論言うんだよぉ!」

安価下1コンマ
グリンの気持ち
偶数→仲間になる
奇数→さよなら
ゾロ目→???

安価下2コンマ
エルーの気持ち
偶数→仲間になる
奇数→さよなら
ゾロ目→???
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 17:24:55.58 ID:eA0Rbjsjo
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 17:25:02.59 ID:g2znDIdDO
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 17:25:05.95 ID:TrjQdYS70
虚しい
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 17:25:09.78 ID:1jMtwUxDO
はい
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 17:34:54.78 ID:soWE3Evp0
どうにか二人とも仲間にしたいが・・・何とかならんか?
191 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 17:40:43.52 ID:l7yiczaG0
グレイ「面白いことができて私は満足した!」

…………。
あきれてものもいえない。

グリン「自分は勝ったら仲間になるつもりでしたよ?」

龍斗「!! あ、ありが」

グリン「じゃなきゃ、何のためにここまで頑張ったのか分からなくなりますもん」

龍斗「……そうだよね」

何かが折れた。

エルー「あたしはもうちょっと自分を鍛えることにする」

エルー「あんたと戦って、自分の弱点がなんとなく分かったし、そこをなくすよ」

グリン「じゃあお別れだね」

エルー「だな」

……気まずい。

安価下3まで。コンマ高いやつ
1、もうこの場から逃げ出す!
2、俺が悪かったから、もうお前ら付き合えよ!
3、旅は道連れ! エルーも仲間に引き込んじゃえ!
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 17:42:09.18 ID:soWE3Evp0
3
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 17:43:15.92 ID:eA0Rbjsjo
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 17:43:29.89 ID:1jMtwUxDO
195 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 17:57:33.76 ID:l7yiczaG0
龍斗「エルー! ちょい待ち!」

エルー「まだ何か?」

龍斗「その、弱点克服ってやつ、俺たちと一緒じゃできないのか?」

グレイ「え、りゅうくん、さすがにそれは……」

龍斗「言いたいこと分かるけど、俺の気が収まらないんだよ」

このままだと胃もたれしそうだし。

エルー「……いいんですか? あたし、負けたんですよ?」

龍斗「良い勝負だったからこそだ!!」

グリン「一緒にきませんか?」

グリンが手を差し出す。

エルー「…………」

ゆっくりと、その手を掴んだ。

この日、俺の仲間オーディション会場で一組のカップルが仲間になった。
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 18:07:25.83 ID:TrjQdYS70
こいつ、腹立つ
197 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 18:21:41.95 ID:QubqJg+Q0
――シロの城――

シロ「グリンさん、と、エルーさん」

グリン&エルー「よろしくお願いします。王女さま」

シロ「これからは、シロ、でいい」

龍斗「……なんか新鮮な光景が目の前にある」

シロに二人を会わせて、これで本当に終わり。

龍斗「さて、やっと落ち着いて話せるな」

グレイの方を向く。

グレイ「ちょっとちょっと、カップルがいる前でシリアス展開にもってくんですか?」

グレイ「勘弁してくださいよ〜」

エルー「カップル……」

そこ、顔紅く染めるな。そんで彼氏の手をそっと掴むんじゃない。

……これはこれで胃もたれしそうだ。
198 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 18:37:59.10 ID:QubqJg+Q0
グレイ「それに私がいなくても、平気でしょ?」

龍斗「はぁ?」

グレイ「すこし黒の方に用事を残しててね。それやらないと」

グレイ「良い息抜きになったよ、サンキュ!」

龍斗「あ、こら待て!」

グレイ「待たなーい! バ〜イみなのもの〜」

あっというまにその場から消えた。
聞きたいことあるの知ってるくせに逃げやがった……。

グリン「ありがとうございました〜」

エルー「忙しいんだね、あの人」

シロ「きっと、すぐに、戻ってくる」

龍斗「だといいけど」

これからどうする?
安価下1
1、改めて自己紹介
2、敵探索
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 18:38:59.33 ID:GHLGJzUAO
1
200 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 19:15:12.93 ID:QubqJg+Q0
龍斗「しゃーない。ここらで改めて自己紹介すっか」

反対の声はあがらず、俺からスタート。

龍斗「俺は巽 龍斗。好きに呼んでくれ」

龍斗「そうだな。シロは知ってるけど、俺は異世界人だ」

グリン「異世界?」

龍斗「この世界じゃない別の世界で生まれたんだよ」

エルー「はー。なんか難しい話ね」

龍斗「俺も異世界にこれるとは思わなかったし」

龍斗「あと言うことは……俺の役割は高速壁」

龍斗「お前らが危ないときに守るのが仕事だ」

エルー「あたしそういうのいらない」

グリン「戦場で信じるのは己のみなので」

…………仲間になってくれたのは嬉しいけど、つらい。

直後コンマ
01〜33→シロ
34〜66→グリン
67〜99→エルー
00→???
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 19:19:49.98 ID:8kBO4ojA0
202 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 19:31:54.59 ID:QubqJg+Q0
エルー「じゃ、次いきます」

エルー「あたしはエルー。得意な武器はヌンチャクです」

二次審査の時に使ったそれを取り出す。

エルー「えー、堅苦しいの嫌いだからふつうに喋るね」

エルー「タツミの言葉借りるなら、あたしの役割は、なんだろうな」

エルー「ま、敵からみんなを守るのがそうかな」

……俺の役割を奪われた。

エルー「ほかに何か聞きたいこととかある?」

安価下2ほど
何か聞いてみる?
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 19:42:15.16 ID:soWE3Evp0
格闘技も見事だったけど、全部独学で仕上げたのか?
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 19:44:34.43 ID:x+diarTcO
そんなに固いの?
205 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 20:00:19.10 ID:QubqJg+Q0
龍斗「そういや、あの格闘技、てか蹴り技? 見事だったけど、全部独学で仕上げたのか?」

エルー「うん。そだよ。ヌンチャクってさ、手や腕を使うじゃん?」

エルー「だからそこも鍛えているんだけどさ、脚も鍛えないとバランスとれないんだよね」

エルー「我ながらハードな武器を選んだもんだよ……」

龍斗「そうだったのか」

エルー「あとで分かったことなんだけど、あたしって脚技の方が威力出るみたいなんだよ」

エルー「それ以来、ヌンチャクと同じくらい脚も鍛えたんだ」

アタッカーの特訓の成果が、あの戦いってわけね。

龍斗「なるほど。心強いもんだな」
206 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 20:48:53.26 ID:QubqJg+Q0
龍斗「で、そんなに固いの?」

エルー「何が? このヌンチャク?」

龍斗「うん」

一次の面接の際、エルーが暴走し、長机を真っ二つにされたことを思い出す。

エルー「持ってみ」

ヌンチャクを手渡される。

龍斗「……重く、ないな」

これで攻撃されても痛くなさそうだ。

エルー「そう?」

彼女は俺の持ってない方を掴むとヌンチャクに異変が起こる。

龍斗「……ん? んん!?」

なぜだろう。急にずっしりとした重みが……。

エルー「このヌンチャクは、あたしの魔力に反応してる特注品なのさ」

エルー「重みを自由に変化させて、相手にぶつける時に一気に重くする」

エルー「常に重かったら持ち運びに不便だろ?」

彼女の手が離れると、徐々に軽くなってくる。
便利なヌンチャクだ。

直後コンマ
偶数→シロ
奇数→グリン
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 20:49:28.14 ID:uakOisZ5o
どうだ
208 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 21:14:47.84 ID:QubqJg+Q0
シロ「じゃ、次、わたし」

緊張のせいか、ふるふると身体を震わせている。

シロ「えーと、えーと」

目が泳いでいる。大丈夫か?
小声で『がんばれ』と言ってやるも、この状態じゃ聞こえず。

迷った結果、俺と初めて出会った時に使っていた幽霊布を持ち出し、被る。
そういやグレイの素顔、まだ見たことない。

シロ「……シロ、です。王女さま、じゃないです」

趣味でこの城を建て、みんなが勘違いしていることを口下手ながら説明するシロ。

エルー「それにしてもすごい」

グリン「でも、王女さまってのが浸透してるんだよね」

シロ「うぅ……」

龍斗「シロはシロだし、王女だったなんて、ここにきて初めて知ったんだ」

龍斗「これからは王女としてじゃなく、一人の女の子、シロとして接してくれ」

さすがにフォローしとかないとシロが泣き出してしまう。
いや、いっそのことそうして、ハキハキと喋ってもらおうか。
……かわいそうだから出来ないけどな。
209 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 21:45:19.66 ID:QubqJg+Q0
グリン「最後は自分ですね」

グリン「名前はグリンです。戦闘スタイルは戦いの通り」

グリン「強い敵と戦って自分の限界に挑戦したいです」

その笑顔から発していい言葉ではないぞ。

エルー「普段はどんなトレーニングを?」

グリン「それはですね……」

いかん、俺には理解できない会話が始まってしまった。
戦闘狂のトレーニングなんて過酷に決まっている。

エルー「あぁなるほど、そんな方法が!」

グリン「そうそう。意外と効率が良かったりするんです」

シロ「……さっぱり分からない……」

龍斗「大丈夫、俺もだ」
210 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 22:04:02.43 ID:QubqJg+Q0
グリンとエルーが二人の世界(というトレーニング話)に花を咲かせている間、俺たちは、

龍斗「暇ですねぇ、シロさんや」

シロ「そ、そうですね、リュートさん……」

老夫婦ごっこをしていた。

グリン「…………あ、ごめんなさい、二人とも」

俺たちに気付いたグリン。

龍斗「いいんですいいんです。若いもんは若いもん同士で」

シロ「え、リュートさん、若くないの……?」

どうやら老夫婦ごっこをしていたのは俺一人だったようだ。
ちょっと悲しい。

龍斗「……あぁはいはい、そんじゃ次いきますよ次!」

エルー「なんで荒ぶってんの?」

安価下1
1、敵感知スキル使って敵捜索
2、最初くらいは敵を探す
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 22:04:29.45 ID:TrjQdYS70
1
212 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 22:17:21.52 ID:QubqJg+Q0
龍斗「少し静かにしててくれよ」

目を閉じ、意識を集中。

……周りの気配が全て消え、敵の気配を探し出す……。

気配を……

直後コンマ
偶数→感じた
奇数→感じない
ゾロ目→???
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 22:20:35.62 ID:eA0Rbjsjo
214 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 22:31:43.00 ID:QubqJg+Q0
……いる。

ここからそう遠くない場所だ。
しかし、この世界の地理に詳しくない俺はそこまでの道のりが分からない。

龍斗「ここから北西に……どれくらいだ? とにかく北西に敵がいる」

感じたままを言葉にする。

シロ「北西……、このお城、一番北にあるから、門の外……」

グリン「デカイ敵だといいですね」

エルー「うん。倒しがいがありそう」

……頼りになるアタッカーがいてよかったよ。

直後コンマ
数字が大きいほど雑魚敵わっさわさ
逆に小さいほど敵は強いよ〜
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 22:33:55.59 ID:7exo96d7O
ごっつごつ
216 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 23:07:51.90 ID:QubqJg+Q0
59 数:そこそこ、敵の強さ:平均

――外――

とりあえず北西に向かって歩いてみる。

……すると遠くに黒い影がうごめいている。

エルー「あれじゃない?」

グリン「あれですね」

龍斗「感知スキル便利。シロは俺から離れるなよ」

シロ「……うん」

気付くと、アタッカーの二名がすでに俺のそばにいない。

龍斗「ポイントってさ、パーティメンバー全員に振り分けられるのかな?」

そうじゃなきゃ俺が困るのだが……。

安価下1
1、すぐに二人のもとへ
2、このまま観戦
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 23:09:27.50 ID:00Mt7ehDo
2
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 23:09:59.61 ID:soWE3Evp0
1
219 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 23:22:14.54 ID:QubqJg+Q0
俺が呆然と立ちつくすしかない。
黒い影がなくなっていく様を見守ることしか出来なかった。

龍斗「アイツら強いな」

シロ「うん、すごい」

初の戦いであり、初のパーティ戦は観戦だった。

……見守ること数十秒。

グリン「手応えなかったですね」

エルー「ねー」

帰ってくるなりこの一言。
俺の出番は必要なかったようだ。

…………あれ、戦ってないのに、痛みがするよ?

安価下1
1、俺にもポイント入ったの?
2、二人を見守ってみる
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 23:23:42.51 ID:eA0Rbjsjo
221 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 23:34:44.09 ID:QubqJg+Q0
この痛みを必死で隠し、二人を見守ってみる。

エルー「グリン? ちゃんと背後の攻撃にも注意してよ」

グリン「そのつもりなんですけど、不意打ちは少し苦手でして」

エルー「あたしがいなかったら大怪我してたかもよ?」

グリン「助かりました。ありがとう」

…………けっ。反吐が出た。
俺が仲間を募集した手前、こういったものを我慢しないといけないのか。
そのうち血反吐に変わりそう。

シロ「大丈夫?」

龍斗「うんだいじょぶだいじょぶー」

渇き笑いをして、俺たちは城へ戻っていった。
222 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/05(土) 23:49:59.79 ID:QubqJg+Q0
――シロの城――

龍斗「えーでは、先ほどの戦闘に対して一言」

帰るなり俺は、

龍斗「なんで突撃しちゃったの?」

アタッカーに対して理不尽な質問をしていた。

エルー「そこに敵がいたから」

グリン「戦いたかったから」

龍斗「……もう個人で戦ってないんだから、そこんとこ考えて……」

この戦闘狂どもめ。
グレイとは違う意味で疲れるよ……。

今頃なにしてんのかなぁ……。

安価下3まで。コンマ高いやつ
1、次の作戦を決める
2、明日に備えて寝ましょ
3、グレイ視点に切り替え
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