穂乃果「なんでも屋だよ!」

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149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:00:29.44 ID:+6JLvEHW0
−−−−−−−−−−−−−−−−
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:01:06.03 ID:+6JLvEHW0
カリカリカリカリ…

絵里「…」

カリカリカリカリ…

絵里「…」

カリカリカリカリ…

絵里「…」

絵里(ひ、暇だわ…)

絵里(私だけ、怪我してて何もできない…)

カリカリカリカリ…

絵里(もっと穂乃果さんとか、ふざけると思ったら、真面目にやってるし…)

絵里(なんか…罪悪感あるわね…)
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:01:53.96 ID:+6JLvEHW0
穂乃果「む〜……」

絵里(…!穂乃果さんが、うなってる!)

穂乃果「むむ〜…」

絵里(これは、会話が始まる予感…!)

海未「穂乃果…」ギロ…

穂乃果「うっ…」

海未「まったく…喋る暇があるなら、手を動かしなさい」

穂乃果「は、はぁーい…」

絵里(…海未さん…)

絵里(厳しいのね…)
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:02:19.33 ID:+6JLvEHW0
絵里(せっかくのチャンスを逃してしまったわ…)

絵里(…)

絵里(まだ、いけるかしら…)

絵里(穂乃果さんに、さっきの事について聞けるかしら…)

絵里(海未さんは怒ってたけど、私が喋るぶんには、きっと怒らないわよね…)

絵里(よ、よし!いくわ!この罪悪感から逃れるために…!)
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:02:56.60 ID:+6JLvEHW0
絵里「あ、あの穂乃果さん…」

穂乃果「ん?なんですか?絵里先輩」

海未 カリカリ…

絵里(いけそうだわ…!)

絵里「え、えっと、さっき唸ってたのって何だったのかしら?」

穂乃果「え?」

海未「絵里先輩?」

絵里(ま、まずいわ…不審がられてる…)

絵里(さすがに、時間経ちすぎてたか…)

絵里(と、いうか唸ってる理由とか聞くのおかしいわよね…)
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:03:22.76 ID:+6JLvEHW0
絵里「い、いや、別に大した事じゃないんだけどね??ほ、ほら、なんか会話が無いって言うのも変じゃない???だから、その、…ねっ!」

海未「は、はぁ…」

にこ「なんか、絵里がそんな事言うなんて変ね」

絵里「うっ…」

希「ふふっ…エリチは、一人だけ何もしてなくて寂しかったんやね♪」

絵里 ギクッ

にこ「はぁーん…あの絵里がねぇ…」ニヤニヤ

絵里「べ、別にいいでしょ!それで!?さっきはなんで唸ってたの?穂乃果さん!」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:04:01.17 ID:+6JLvEHW0
穂乃果「あー…えっと、大した事じゃないんですけど…」

穂乃果「仕事、たいへんだなーって…」

ことり「ほんとに、大した事じゃないね…」アハハ

穂乃果「ま、まって!まだ先があるよ!」

穂乃果「これをいつもは、二人でやってるなんてたいへんだなーって…」

海未「結局、同じ事じゃないですか…」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:04:33.89 ID:+6JLvEHW0
希「まあまあ、ええやん、これで話の種はできたんやし♪」

希「ん〜。たしかに、いつもは二人でたいへんやね〜」

海未「誰か生徒会に入ってくれる人はいないのですか?」

希「そうやね…いない事もないんやけど…。実は深ーいわけがあって二人で生徒会をやっとるんよ…」

真姫 ゴクッ…

絵里「ちょ、ちょっと!希!変な作り話はやめて、深いわけなんかないでしょ?」

希「あはは、ごめんなさーい♪」

穂乃果「えぇ、ちょっと期待したのに…」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:05:10.07 ID:+6JLvEHW0
希「ごめんな、穂乃果ちゃん、ウチらが二人なのは本当、大した理由じゃないんよ、」

絵里「えぇ、ただ、やる気のある人がいないだけよ」

希「それは、エリチがそう思ってるだけやろ?きっと入れば、みんな頑張ってくれたのに…」

真姫「それって、志望者はいるけど、絵里先輩が全部断ってるって事ですか?」

希「そうやね、みんな、いい子達だったのに、エリチが…」

絵里「ちょっと、希!それじゃ私が悪者みたいじゃない!私はただ、事前に生徒会の仕事は甘くないって事を伝えようと思って…」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:05:49.25 ID:+6JLvEHW0
ことり「でも、このまま誰も入らなかったら、どうなるんですか?」

絵里「…」

絵里「なくなるわね…」

穂乃果「えぇ!?一大事じゃないですか!!」

絵里「分かってるわ…」

絵里「だから、今なんとかしようって…」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:06:52.86 ID:+6JLvEHW0
にこ「なんとかって、具体的に何かあるの?」

絵里「うっ…」

にこ「ないんでしょ?何のプランも」

絵里「こ、これから、考えて…」

にこ「無理ね」

絵里「なっ!そ、それじゃあ!どうしろって言うのよ!」

にこ「決まってるじゃない」

にこ「ね、希?」

希「ウチ?ふふっ、でもこれはエリチに言ってほしいなぁ」チラッ

絵里「…」

絵里「で、できるの…?あなた達に…」

にこ「愚問ね、私達はなんでも屋よ。受けた依頼は必ず成功させるわ」

絵里「…!」

絵里「じゃ、じゃあ、その…」モジモジ

絵里「せ、生徒会の…」

絵里「後継者を…見つけてきてもらえないかしら…///」

希(何を、そんなに緊張してるんや…)
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:07:29.05 ID:+6JLvEHW0
穂乃果「分かりました!絵里先輩!その依頼、このなんでも屋が必ず成功させます!」

穂乃果「よーし!それじゃあ、私、一年生の教室行ってくる!」ダッ!

ガチャッ

海未「えぇ!?ちょっと、穂乃果ぁ!?」

ことり「…行っちゃったね…」

真姫「一年生の教室って…まさか」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:07:56.16 ID:+6JLvEHW0
ガチャッ

穂乃果「たっだいまー!」

凛「私たちに頼みたい事ってなんですか?絵里先輩?」

花陽「わぁ…ここが生徒会室…初めて入った…」

真姫「やっぱり…」

絵里「星空さん…小泉さん…」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:08:57.28 ID:+6JLvEHW0
凛「あ!そうだ!絵里先輩、怪我は大丈夫なんですか??」

絵里「え、えぇ、大丈夫よ。ありがとう…」

凛「良かった〜。凛、あの後結構心配したんですよ」

凛「あ、それで、私たちに頼みたい事っていうのは…」

絵里「えっ…」

穂乃果「それはね、二人に生徒会に入って欲しいって事だよ!」

絵里「ちょ、ちょっと…」

花陽「えぇ!?私たちが!?」

凛「生徒会に!?」

穂乃果「うん!実は、今、生徒会って絵里先輩と希先輩の二人しかいなくて…、後継者に困ってるところなんだよ、」

絵里「…」

花陽「二人だけ…」

穂乃果「それで、二人は大丈夫かな??」

凛「どうする?かよちん?」

花陽「う、う〜ん…」

花陽「それで絵里先輩達が助かるなら…」

花陽「私達は部活にも入ってないので…」

花陽「どうかな?凛ちゃん?」

凛「凛もそう思うよ、絵里先輩を助けられるなら、入ってもいいと思う」

花陽「凛ちゃん…!」

凛「どうせ、いつも暇してたしね!」

凛「生徒会で絵里先輩や希先輩と仕事ができたら、楽しそうだにゃ!」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:09:47.91 ID:+6JLvEHW0
穂乃果「ほんとに!?やった!絵里先輩!ふたり…はいっ…て…くれる……」

絵里「……」

穂乃果「…絵里先輩?」

絵里「…ってに、決めないでよ……」

花陽「え?」

絵里「勝手に決めないでよっっ!!!」

凛「にゃ…」タジ…

絵里「そんな、暇だからとか、楽しそうだからとか、私を助けたとか……!!」

絵里「そんな軽い気持ちで、やってほしくなんかないっ……!!!」

絵里「第一、それで了承したら、今まで断ってきた子達はどうなるのよ…!!」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:10:18.25 ID:+6JLvEHW0
希「エリチ…」

絵里「…はっ……!」

みんな「………」

絵里「…ごめんなさい……」

穂乃果「そ、そんな…絵里先輩が謝る事じゃ…」

絵里「私、もう帰るわね……」クルッ ガチャリ…

穂乃果「あぁ!絵里先輩っ!!」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:10:46.37 ID:+6JLvEHW0
にこ「…絵里……」

穂乃果「ご、ごめんなさい…。私が勝手にいろいろしちゃったから……」

ことり「…」

海未「…」

花陽「穂乃果先輩…」

穂乃果「な、なに?花陽ちゃん?」グスッ

花陽「今すぐ絵里先輩を追いかけてください。そして、明日も生徒会に来るように伝えてください…」

穂乃果「花陽ちゃん…?」

花陽「穂乃果先輩…!」

穂乃果 ビクッ!

穂乃果 「わ、分かったよ…!花陽ちゃん、何か考えがあるんだね…!私、行ってくる……!」クルッ ガチャ!

ことり「穂乃果ちゃん…!」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:11:13.60 ID:+6JLvEHW0
花陽「なんでも屋のみなさん…。頼みがあります…。」

花陽「この仕事…私達二人に任せてくれませんか?」

凛「かよちん…」

にこ「なるほどね…。この仕事を二人で明日までにやりきる事で誠意を見せようってわけね」

にこ「分かったわ…、さぁ行くわよ、みんな」

真姫「で、でも、この仕事量は、とても慣れてない二人じゃ…!」

にこ「真姫…!」

真姫 タジッ…

にこ「私達には、もうやれる事は無いはずよ」

にこ「…穂乃果以外はね…」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:13:57.74 ID:+6JLvEHW0
廊下ー


絵里(また、やってしまった…)

絵里(あんな強く言うつもりなんて無かったのに…)

絵里(傷ついたかしら…)

絵里(傷ついたわよね…)

絵里(最低だわ私…星空さんも小泉さんも、なにも悪くないのに…)

穂乃果「…っ絵里先輩!」

絵里(!?)
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:49:21.09 ID:+6JLvEHW0
絵里「穂乃果さん…」

絵里「そ、その…ごめ…」

穂乃果「ごめんなさいっ!」ペコリッ!

穂乃果「私…、全然絵里先輩の気持ち考えられませんでした……!!」

穂乃果「自分の事ばっかりになっちゃって…周りが見えなくなっちゃって…そうやって絵里先輩に迷惑かけちゃいました……!!」

絵里「そ、そんな…」

穂乃果「本当にごめんなさい……!!」

絵里「い、いいのよ、穂乃果さん…頭を上げて?」

絵里「悪いのは私よ、キツく言ったりしてごめんね…」

穂乃果「絵里先輩…」グスッ…
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:50:07.28 ID:+6JLvEHW0
絵里「星空さんや小泉さんにも謝したいんだけど…」

絵里「一緒に来てくれる?」

穂乃果「はいっ!」

穂乃果「あ!違う!違う!やっぱ今の無しで!」

絵里「え?」

穂乃果「絵里先輩、明日!謝ってください」

絵里「え?明日?今じゃダメなの?」

穂乃果「ダメです!あと、明日、生徒会室で!謝ってください」

絵里「えぇ…なんで、そんな限定的なの…」

穂乃果「ちゃんと伝えましたからね!」

穂乃果「そ、それじゃあ!また明日!」タッタッタッ

絵里「え、えぇ…また、明日…」

絵里(謎だわ….やっぱり、生徒会室行ってみようかしら….)
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:50:33.43 ID:+6JLvEHW0
生徒会室−

凛「う、うーん……」

凛「かよちん、これ分かる?」

花陽「うーん…」

花陽「わ、分からない…」

凛「…どうしようか……」

花陽「やっぱり、二人じゃキツかったのかも…」

凛「そ、そんなー!」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:51:44.62 ID:+6JLvEHW0
希 コンコン

凛「あ!の、希先輩っ!!」クルッ

希「お困りのようやね、」

凛「は、はい!ちょうど今、分からないことがあって…」

花陽「凛ちゃん!ダメだよ、この仕事は私達だけでやらなきゃ…!」

花陽「私達だけでやって、絵里先輩に認めて貰わなきゃ…!」

凛「かよちん…」

凛「分かったにゃ!凛も頑張る!だって凛も、生徒会入りたいもん!今度は軽い気持ちじゃなく…!」

希「ふふっ、その気持ちだけで十分や、」

希「貸してみ、」

花陽「あ、希先輩っ!」

希「後輩の生徒会役員の面倒を見るのは、ウチの仕事やろ?」

凛「え?…生徒会役員って…」

花陽「まだ、私達…」

希「ウチは認めたよ、」

花陽「で、でも!絵里先輩は!」

希「ふふっ…エリチも…」

希「OKやろ?エリチ」

絵里 ドキッ

凛「え、絵里先輩っ!?」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:56:04.10 ID:+6JLvEHW0
絵里「あー…コホンッ…///」スッ

絵里「小泉さん、星空さん」

絵里「まず、さっき強く言ってしまった事を詫びます….」

花陽「そ、そんな、絵里先輩が謝ることじゃ…」

絵里「そ、それから…!」

絵里「小泉花陽、星空凛の生徒会への入会を認めます…!」

絵里「これから、一緒に頑張っていきましょ!花陽!凛!///」

花陽、凛 「…!」パアァァァア…!!

凛「え、絵里せんぱーいっ!!」ガバッ!

花陽「わ、私もーー!!」ガバッ!

絵里「ちょ、ちょっと!今、私怪我してるから…!」

希「ふふっ…楽しそうやん!ウチも混ぜてー!」ガバッ!

絵里「きゃ、きゃっ!」

ズキィィッン!!!

絵里「い、いったぁあ!!!??」

希、凛、花陽「あっ…」


第3話「なんでも屋と生徒会」 完
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/05(土) 23:57:14.18 ID:+6JLvEHW0
読んでくださった方、ありがとうございました!

とりあえず、ここで「第一部完」って事で、このスレは終わりです。
また、別スレで「第二部」を書くつもりなので、見ていただければ幸いです。

174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 04:09:09.56 ID:oem5YvMn0
乙、面白かった
続編も楽しみ
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 02:00:12.79 ID:ALu9L3GA0
面白かった!
第二部書き始めたら誘導してくれたら助かる
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/10(木) 20:26:05.30 ID:t4eZkCzu0
穂乃果「なんでも屋だよ!」海未「第2部です。」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502364270/
続きです。よろしくお願いします。
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/11(金) 01:42:32.28 ID:sIgP8nmSO
いや残ってるんだからそのままやれよ
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