シンジ「槍でやり直そうとした結果がこれ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 16:14:09.46 ID:hZ4qXcJo0
エヴァ公式サイト更新記念 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qの後日談
自分なりのシンエヴァへの期待を詰め込みまくったので合わない人は合わないかも

カヲル(回想)『ごめん、これは君の望む幸せではなかった。ガフの扉は、僕が閉じる』

シンジ「カヲル君は意味不明な事言って爆発するし」

アスカ(回想)『リリンが近づけるところまで移動するわよ』

シンジ「とか言ってアヤナミと移動し始めたのはいいけど二人ともいつの間にか消えてるし」

シンジ「寒いよ・・・毛布があれば・・・あっ、落ちてる」
(道端の毛布を拾うシンジ)

シンジ「ヴィレとか言うところにも戻れそうも無いし」

シンジ「僕はこれからどうすればいいんだろう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501571649
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/01(火) 16:28:19.84 ID:vHFDjtk00
期待
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 16:31:06.83 ID:hZ4qXcJo0
ヴィレ

ミサト「マリはどうしたの?」

日向「8号機は大破していますが、生存を確認。L結界密度は低い場所に居たので、現在回収班が急行しています」

ミサト「よろしい。では、アスカとゼーレパイロット・・・アヤナミレイ(仮称)は?」

青葉「コード第三の少年とはぐれた後、様々な場所をさまよっているようです」

多摩「奇跡的なのか、L結界密度が高い場所を選ぶように歩いていますね」

ミサト「回収班は行けない、そう言うことね」

リツコ「艦長、マリは怪我をしている可能性が否定出来ないわ。アスカとゼーレパイロットが回収できないとすると」

リツコ「ネルフに急襲されたらひとたまりも無いわよ」

ミサト「・・・仕方ないわね。碇シンジ君は?」

北上「あんな奴、探す必要あるんですか?」

ミサト「命令よ」

北上「・・・旧第三新東京市街を歩いています」

ミサト「ネルフは旧第三新東京の上空に基地があるから・・・」

ミサト「敵対勢力の範囲に一部隊・・・回収部隊なんて送れないわね」

リツコ「詰んだわね」

ミサト「はぁ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 16:39:38.55 ID:hZ4qXcJo0
ネルフ

ゲンドウ「シンジはどうした」ガタガタ

冬月「貧乏揺すりを止めろ、うるさくて敵わん。お前が俺にだけ見せる親バカの本性を今現すな」

ゲンドウ「しくじったな、親バカをシンジの前でも出して説得して補完計画に協力させるべきだった」

冬月「それをお前は」

ゲンドウ(回想)『時が来たらその少年とこのエヴァに乗れ。話は終わりだ』

冬月「とか言って突き放し」

冬月「挙句の果てには第三の少年の旧友の制服を出して精神崩壊寸前まで持っていったんだぞ」

冬月「第三の少年の精神崩壊の有様なんて、自称他の世界から来たという渚とか言う少年から聞いただろう」
(そう言いながら飛車を打つ冬月)

ゲンドウ「悔やんでも悔やみきれん」

冬月「ゼーレの老害を殺すスイッチを押してしまったのだ。新しいシナリオを考える必要があるな」

ゲンドウ「ああ」ガタガタ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 16:45:02.18 ID:hZ4qXcJo0
月面

(6個目の棺から出てくる裸のカヲル)
カヲル「またこの世界とはね、変わらないね僕も」

カヲル「初号機に握られて殺されて、更にはフォースインパクトを止めようとして首輪が爆発・・・」

カヲル「いい加減この繰り返しは飽きたなぁ」

カヲル「シンジ君、君だけは幸せにするよ(断言)」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 16:51:25.78 ID:hZ4qXcJo0
(毛布にくるまりながらとぼとぼと歩くシンジ)
(視線は街にある、動かない巨人に向けられている)
シンジ「あれがインフィニティのなりそこないっていう奴か」

シンジ「まるでエヴァみたいだ」

シンジ「電車や雑草までも赤くなっているし」

シンジ「ニアサードインパクトって一体どんなんだったんだろう」

シンジ「だけど・・・これだけの被害なのになんでミサトさんたちは無事なんだ・・・?」

(歩きながら考え込むシンジ)
(やがて、シンジは普通の色の木が生えているところを見つける)
シンジ「なんかあそこだけ赤くないぞ」

シンジ「あそこで休憩するか」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 16:59:06.50 ID:hZ4qXcJo0
(不意に上を向くシンジ)
(白い鳥が群れを成し飛び去って行く)
(そして、瓦礫の上にシンジを見つめる制服の綾波レイが居る)
シンジ「・・・!」
(反対方向に歩き出すシンジ)
(毛布は無く、背中にαと書かれたプラグスーツを着ている)

ミサト「これより、碇シンジ君回収作戦を開始します」

ミサト「フェーズ1。陽動部隊がネルフ本部直下にてN2爆弾を爆発させます」

リツコ「N2爆弾は小型だからシンジ君は被害を被らない筈よ。郊外にいるもの」

北上「あんな奴、爆発に巻き込まれればいいのに」

ミサト「北上。いい加減にしなさい」

北上「・・・」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 17:04:15.14 ID:hZ4qXcJo0
ミサト「そして、フェーズ2で残っていると思われるネルフ職員の注意が爆発に向いてる隙に街中を通り回収班が移動」

ミサト「フェーズ3でシンジ君を回収した後、そのまま旧小田原に回収班は移動」

ミサト「それまでにヴンダーは小田原付近の海に着水し、回収班を帰投させます」

リツコ「しかし、ニアサー発生の張本人の為に、対ネルフ用のN2爆弾と多くの人材を使うとは」

ミサト「シンジ君を回収しておけば、ファイナルインパクトは防げるでしょ?」

リツコ「背に腹は代えられないわね」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 17:09:10.58 ID:hZ4qXcJo0
(腹に響く爆発音)
(赤い建物の向こうに、黒煙が見える)
シンジ「何があったんだろう・・・」

シンジ「なんか、第三新東京に初めて来たときのN2爆弾の音と同じような気がしないでもない」

シンジ「あの時は口の中がシャリシャリしてたっけ」

シンジ「ま、もう関係無いんだけど」
(言った直後、後ろから口を押えられるシンジ)

?「碇シンジ君だな、少し付いて来てもらう」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 17:10:29.66 ID:hZ4qXcJo0
>9
×後ろから口を押えられるシンジ
〇後ろから口を押さえられるシンジ
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 17:15:07.22 ID:hZ4qXcJo0
(そして、後ろを振り返れないまましばらく歩かされた後、口が自由になる)
シンジ「ぷは!誰ですかあなたは!」
(そう言って振り返るシンジ)
(表情がみるみる驚愕に変わる)

シンジ「加持さん!生きてたんですか!?」

加持「ああ。と言うか、勝手に死人にしないでくれ」

シンジ「あっ、すいません・・ヴィレとネルフで見なかったものですから・・・」

加持「まぁ、仕方ないな。しかしシンジ君は14年前と変わらないな」

シンジ「みんなが言うには14年寝てたそうですけど、実感湧きませんよ」

加持「ははは、寝てるわけでは無かったもんな」

加持「・・・で、手荒な送迎で申し訳ないんだが、少し来て欲しいところがあるんだ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 17:39:29.72 ID:hZ4qXcJo0
アナウンス「ゲートが閉まります。ご注意ください」

シンジ「特務諜報機関ライストン?」

加持「そう。ヴィレやネルフとは違う、第三勢力だよ。日本政府直属の非公開組織」

シンジ「日本政府直属で第三勢力?ヴィレって民間なんですか?」

加持「葛城がネルフから独立するときに、『フォースインパクトを防ぐ』って触れ回ったからな」

加持「ヴィレは義勇軍だと思ってくれればいい」

加持「ライストンはドイツ語で『遂行』という意味だ」

加持「『意思』のドイツ語、ヴィレと良い対抗馬だろう?」

シンジ「・・・で、ライストンに連れてって僕をどうする気ですか?」

シンジ「エヴァに乗れ、そう言うんですか?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 17:44:54.60 ID:hZ4qXcJo0
加持「乗れ、では無く乗って欲しいんだ」

シンジ「・・・」

加持「渚カヲル君から聞いただろう?槍を使えばこのどうしようもない世界をやり直せると」

加持「槍だけに」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 17:51:57.08 ID:hZ4qXcJo0
加持「その前に、見せたいモノがある」

加持「しかしまぁ、よく了承してくれたね。エヴァに乗るのを」

シンジ「もうこれが最後にしようと思います」

加持「まぁその方が君にとってはいいだろう。おっと、電気を点けなきゃ」
(加持がスイッチを押すと電気が点く)

シンジ「うわ!」
(シンジの目の前には白い巨人の顔がある)

加持「人の作り出した、究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン」

加持「その完成形、エヴァ量産型。試作一号機。我々の最後の切り札だ」

シンジ「見れば見るほどウナギに似てますが・・・なんでウナゲリオンっていう名前にしなかったんですか?」

加持「確かにそうだな」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 18:03:13.59 ID:hZ4qXcJo0
加持「ではこれより、ヴィレ急襲作戦及び世界再構築作戦を説明する」

シンジ「ヴィレ急襲作戦?ミサトさんたちを倒すんですか?」

加持「本音で行くんだが、今、残った人類はこの世界を再建しようと試みている」

加持「そんな中、フォースインパクトの阻止、それだけの為に必要な物資をヴィレは根こそぎ奪っていく」

加持「空中戦艦AAAヴンダーはカッコイイかもしれんが、実態はただの金ならぬ資源食い虫だ」

加持「残っている人達の為に、ヴィレを急襲し、奪われた資源を取り返す。ついでに、ヴンダーも拿捕する」

加持「葛城達を殺すとは言っていない」

シンジ「それならよかった・・・」

加持「そして、世界再構築作戦だ」

加持「この前侵入したリリスの部屋の槍はどちらもロンギヌスの槍でフォースが起きたが」

加持「実は安置されてたMark.6の下にカシウスが埋もれている」

加持「リリスはこの前砕けたので、リリスによる再構築は不可能」

加持「ロンギヌスとカシウス、二つの槍を使い、リリスのコピー、初号機による再構築を行う」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 18:10:56.32 ID:hZ4qXcJo0
シンジ「え?初号機はヴンダーのメインエンジンに・・・」

加持「ヴィレ急襲作戦でヴンダーを拿捕しているから問題はない」

加持「初号機を量産試作一号機に牽引させ、十字架にかけた後、両脇に二つの槍を突き刺す」

加持「すると、ファイナルインパクトが起き、人々のATフィールドが無くなる」

シンジ「それってどういうことですか?」

加持「個々を保つためには心の壁、ATフィールドが必要なんだが、それが無くなるということは個々が保てない」

加持「つまり、人類全員が一つになる。ゼーレや碇司令が目指していたのはこれさ」

シンジ「人類補完計画・・・!」

加持「だが、それは滅亡ではない。補完のコアとなった者が、一つになった中で自分の望む世界をイメージすると」

シンジ「思い通りの世界にいつの間にかなると」

シンジ「つまり、僕を人類補完のコアにして、僕の望む世界をイメージしろ、と言うことですね?」

加持「平たく言えばそうだな」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 18:12:28.43 ID:hZ4qXcJo0
シンジ「なら、僕は14年前の世界に戻したいと思います」

加持「ほう、使徒もいるのに?」

シンジ「あの頃が一番楽しかったですから・・・」

加持「そうか。幸運を祈るよ」

加持「出撃の準備をしてくれ」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 18:18:02.96 ID:hZ4qXcJo0
シンジ「エヴァンゲリオン量産型試作一号機、起動!」
(ウナギ頭の口が開く)

青葉「信号来ました!新型エヴァの起動を確認!」
(青葉のコンソールには、『New EVA Unit』と表示されている)

ミサト「何ですって!?発信源は!?」

日向「旧第三新東京です!」

ミサト「回収班をすぐに撤退させて!」

北上「了解!」



ゲンドウ「始まったようだな」

冬月「ああ。フォースが出来なかった時の為に加持君を仕掛けておいて本当に良かった」

ゲンドウ「もうすぐだ、ユイ」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 18:27:02.83 ID:hZ4qXcJo0
加持『ヴンダーの場所は旧小田原方面だ!射出されたら右を向いて、翼格納装置のスイッチを押せ!』
(言ってる間にも、モニターのシンジは強烈なGによって苦痛に歪んでいる)

シンジ「ふー、射出って中々慣れないなぁ。えっと、翼格納装置のスイッチ・・・」
(シンジがスイッチを押すと、モニターに『Wing:ON』と表示される)
(それと同時に、量産型の背中から翼が出て、羽ばたき始める)

シンジ「エヴァって飛べるようになったんだ」

加持「まぁ14年経ってるしな。ほら、早く行くんだ」
(小田原方面に飛ぶ量産型試作一号機)
(下を赤い住宅地や赤い小田原城が駆け抜けていく)

シンジ「あれがヴンダーだな!」

加持「ATフィールドを展開しているようだ。こっちも展開して中和してくれ」
(オレンジ色の光を展開する試作一号機)

加持「そうだ。いいぞ。ヴンダーの操作系統を破壊する武器を今キャリアーで運んでるから、受け取ってくれ!」
(黒いキャリアーが箱根方面から飛んでくる)
(キャリアーは爆撃のように武器を投下した)

シンジ「諸刃の剣ですか、しかし大きいですね」

加持「プログレッシブナイフはネルフが特許を取ってるから使用できなかったんだ」

シンジ「じゃぁ仕方ないですね」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 18:32:33.44 ID:hZ4qXcJo0
加持「ヴンダー後部の細い部分を斬ってくれ!そこには人が居ない筈だ!」
(ヴンダー後方の部分を切断する試作一号機)

シンジ「あとは!?」

加持「主砲・・・パラボラアンテナ付近の、試作一号機を向いている銃口をひねりつぶせばいい!」

シンジ「分かりました!」
(試作一号機を向いている銃口を言われた通りにひねりつぶす試作一号機)

加持「これで抵抗はできまい」

加持「状況終了」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/01(火) 18:38:40.09 ID:hZ4qXcJo0
シンジ「意外にあっけないんですね」

加持「試作一号機が強かっただけだな」

加持「主砲射撃も全く効いていないし」

シンジ「言われてみれば確かにですね」

加持「さぁ、資源の回収は別動隊がやってくれるはずだ。シンジ君、帰投してくれ」

シンジ「はい!」

やべえ加持とは通信してるからかぎかっこを『』にしてたのに途中から忘れとった
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