エルフ「ダンジョン荒らして金稼ぎ!」戦士「不安しかないが……」

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480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 01:21:01.72 ID:MhY/WEPPO


赤魔「た、助かったみたいだな……?」


銃士「ったく、何がお友達やねん。しかも俺は要らないってどういうことや。ちょっと傷付くわ」


戦士「今のはダンジョンのボスなのかもしれないな……二人とも動けるか?」


銃士「オーケーや。鏡が少し緩和してくれたみたいやな」


赤魔「む、無理かも……」


戦士「それなら俺がおぶろう」


赤魔「うう、ごめん……」


戦士「気にするな。仲間だろう」


銃士「階段やけどいけるんか?」


戦士「伊達に鍛えてない」


銃士「知ってたわ……おっ、あのお嬢ちゃん何か落としとるな」


『カースドレイン』を手に入れた!


銃士「なんやろ?」


戦士「……さあな。商人に聞けば分かるだろ」
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 01:23:08.94 ID:MhY/WEPPO


赤魔「……戦士の背中、落ち着くなぁ。なんだかクマみたい」


銃士「クマかい。父親やないんかい」


戦士「クマの背中は落ち着かなそうだがな……」


赤魔「……」すやっ


銃士「ね、寝とる……はやっ」


戦士「怖かったんだろ。さっきの敵の攻撃もあったしな」


赤魔<<すやすや…


銃士「うーん、守りたい、この寝顔」


戦士「そろそろ行くぞ」


銃士「へいへい」



・・・

盗賊「嫌な予感がするな……急ごう。赤魔が銃士に汚される前に」


商人「(盗賊さんの中で銃士さんの評価ひく……)」



to be continued...
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 01:25:36.77 ID:MhY/WEPPO

○戦士メモ

・飴:『魔物の洞穴』でしばしば手に入る飴。エルフの機嫌が悪い時に与えておくと少し機嫌が良くなるため常備するようにしている。赤魔も好きなようだ。

・少女:このダンジョンのボスなんだろうか。随分と都合のいい友人の観念を持っているようだ。

・カオスサーバント:シャドウサーバントが変化した魔物だ。こちらの動きを封じる攻撃をしてくる面倒な敵だ
攻撃力も低くないため長引けば俺たちが負けていただろう。どうやら真実の鏡に弱いようだ。



○盗賊のtips
赤魔に関する重大な情報

・赤魔の声:かわいい
・赤魔の笑顔:眩しい
・赤魔の慌て顔:癒される
・赤魔のむすっとした顔:ときめく
・赤魔の泣き顔:中毒性がある
・赤魔の照れ顔:国宝に指定するべき
・赤魔の寝顔:天使は現実にいた
・赤魔に害を与えるもの:“処理”する
・赤魔:私の生きる意味
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 01:31:45.89 ID:C1SwcwT2o
美少女、死霊使い、お友達……糞環境萌えメンkうっ…頭が……
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 01:49:52.23 ID:r5a7DZawO
あ、銃士好きなキャラだわ
野郎に気に入られても嬉しくないだろうが
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 02:37:53.98 ID:TH5mwOyHo
赤魔が可愛すぎる
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 02:53:34.42 ID:HZPOcZdWO
盗賊が赤魔に手出ししてないのは尊すぎるからかねえ。赤魔はノーマルっぽいけど。
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 02:58:01.36 ID:TH5mwOyHo
赤魔かわいい
まじ盗賊のtipsで赤魔の表情の想像掻き立てられるんだが
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 06:15:32.07 ID:jVdzWNJb0
ダンジョン形成の理由とか昔何があったのかとかそういうのワクワクする
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 18:53:40.79 ID:ihARdOCRO
おもしろい
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 21:55:50.86 ID:0RyjLfBAO

・・・

『RPG改造キット・R16ver.』を手に入れた!

『簡易医療缶』を手に入れた!

『グレートハチマキ』を手に入れた!



エルフ「1000Gドールは出ないか」


商人「そうですねぇ」


盗賊「……三人を探す気があるのか?」


エルフ「あー、そうだねぇ……あっ、もし囚われてたら助けるのにもアイテムが必要かもしれないじゃん?」


盗賊「今ちょうど思いついたみたいな反応だったな」


商人「たまたまアイテムを見つけてるだけですよ。決してアイテムをメインに探してるわけじゃないんです。『ビスクドール』や『セフィロトの杖』を探してるわけではないんです。決して。そう、決して」


盗賊「そこまで念を押されると逆に詭弁にしか聞こえないのだけど」


エルフ「それは心が曇ってるよ。ほら真実の鏡でも見て無垢な心を取り戻して」
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 21:58:22.79 ID:0RyjLfBAO


盗賊「……」


エルフ「無言で不快感を示すとかダメだよー。そこはビシッと突っ込まなきゃね」


商人「ボケ殺しは悪徳ですからね」


盗賊「私はマンザイをしてるつもりもなければ、そんな美徳も持ち合わせてない」


エルフ「ノーノー、そこはスカした感じでなくビシッといくべきだよ。ねえ?」


商人「緩急が大事ですよね」


盗賊「なるほど」



ゴチッ、ゴチッ



盗賊「少しは緊張感を取り戻したか?」


エルフ・商人「……はい」ぐすっ
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:01:27.98 ID:0RyjLfBAO


ギルティドール<<ユラユラ……



エルフ「やっぱりドールとか無機物の魔物が多いね」こそっ


商人「ダンジョンによってアイテムも違えば魔物も違いますからね。ただ、情報通りの魔物ばかりなのでここには『転移石』はないかもです」こそっ


エルフ「てっきりこのあたりにもパイオツちゃんが何か仕掛けてるかと思ったけどね」


盗賊「……」


エルフ「またシリアスな感じ出そうとしてるー」


盗賊「何よそれ…………さっきは悪かったわ」


商人「はい?」


盗賊「あなたたちは私の張り詰めた気持ちを和らげようとしてくれていたのかと思い至ってね。そうだとしたらさっきは悪いことをしたわ。……ごめんなさい」


エルフ「あはは」


エルフ「(別にふざけてただけなのに好意的に解釈されてるしぃ。真面目かよ。まあ、怒らせたくないし恩着せるために黙っておこー)」


商人「(などとエルフさんは考えてるでしょうし、僕も黙っておくのが最適な反応でしょうね)」


盗賊「……急に黙ってどうした?」


エルフ「えー? 照れてたんだよー?」


商人「そーですねー」


盗賊「……そう」
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:03:14.38 ID:0RyjLfBAO


盗賊「しかし商人はいつもと違うな。普段はもっと真面目な気がしたけど」


商人「バランスを取るタイプですから」


エルフ「君は横文字を入れないと死ぬ病気かね? うん?」


商人「そういうエルフさんも結構横文字使うじゃないですか」


エルフ「エルフちゃんは賢くて可愛いからいいのさー」


盗賊「ふっ」


エルフ「えっ、ちょっ、鼻で笑うのはどうなの?」


盗賊「あら? てっきりそういう反応待ちかと思ってたわ」


エルフ「そんな銃士みたいなことはしないよ。私は反応する側だもん」


商人「エルフさんは攻められると弱そうですよね」


エルフ「うるさいよ」
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:04:56.89 ID:0RyjLfBAO


盗賊「しっ……」


ズルズルズズズ……


エルフ・商人「!!」



カオスサーバント<<ズルズル……



商人「ひっ……」


エルフ「うわー……」


盗賊「……やり合いたくないな。迂回するか」



「私のお友達を無視しないで」



「「「!?」」」


「これから貴方のお友達にもなるのよ? なにせお友達のお友達はやっぱりお友達でしょう?」


盗賊「(気配が全くなかった……どういうこと?)」


カオスサーバント<<ズルル……ッッ


エルフ「こっちくんな」カシャッ
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:07:00.23 ID:0RyjLfBAO

ステータス解析マシン<<ピピッ……ピロンッ


・カオスサーバント
HP:8000
こうげき:500
ぼうぎょ:900
まほう:500
すばやさ:400


・幻惑の少女
HP:0
こうげき:0
ぼうぎょ:0
まほう:0
すばやさ:0


エルフ「なんだこれ? 故障ではなさそうだけど」


盗賊「実体じゃないようね。それならあのバケモノから片付けるべきだ」


商人「真実の鏡は効きませんかね……?」


盗賊「試す価値はある」


「はぁ……あなたたちはすぐに気付いてしまうのね……」


エルフ「あなたたちは?」じろっ


商人「戦士さんたちに何かしたんですか!?」


盗賊「……」
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:09:34.88 ID:0RyjLfBAO


「これ以上お友達を傷付けてほしくないの。大人しく私のお友達になってくれないかしら」


盗賊「するわけないだろ、馬鹿か。あなた、赤魔に手を出したの……?」


「……私の言うことなんてちっとも聞いてくれない。あなたたちは嫌な人たちね」


エルフ「勝手に嫌ってなよ、構ってちゃんのメンヘラわがまま娘め」


「どうしてそんなヒドいこと言うの?」


エルフ「あーん? 被害者ぶってんじゃないよ。美少女だからって容赦しないよ? むしろ美少女だから容赦しないよ?」


盗賊「ただの嫉妬ね」


エルフ「ちがわい!」


商人「銃士さんみたいになってますよ」


エルフ「あんなのと一緒にしないでもらえる!?」


「ああ、ああ……どうしてそんな汚い言葉を言えるの……どうしてお友達どうしで憎しみあえるの……」


エルフ「はあ? 憎しみ合う〜? お目目が腐ってるのかな?」


「ひどいわ……! そんな汚い言葉遣いをお友達になる私にするなんて……!」


エルフ「なんなのコイツ……病気かな?」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:17:21.50 ID:0RyjLfBAO


商人「(……ダンジョンで目撃されていた少女はおそらくこの娘ですよね。魔物をお友達と呼んで、かつ僕たちもお友達にしたいということは、この魔物も元は人間でしょうか? 他の冒険者も同様の目にあったと考えるのが自然ですね)」


盗賊「(今までの会話を踏まえると“お友達”が欲しくて冒険者に幻を見せて魔物化させた? 表情に悪意はない……子どもの純真さのままに悪魔の所業を行っているのか?)」


「私、あなたたちとはお友達になりたくない……! こんな気持ちは初めてだわ……!」


エルフ「頭がお花畑のメルヘンでメンヘラなビッチと性なるフレンズになりたいのは銃士だけだから」


「あの人も嫌い!」


エルフ「わかるー」


銃士「なんでや!」


エルフ「うわっ、出たよ」


銃士「どこぞの黒光りはんみたいな扱いはやめてくれはります……」


エルフ「黒光りGだね。GはガンナーのGだよ?」


銃士「悪意の塊やわぁ……」


商人「Gさんがいるということは……」


戦士「待たせたな」



戦士たちが合流した!



498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:21:28.79 ID:0RyjLfBAO


盗賊「赤魔!」


赤魔「よかった、無事か」


盗賊「私のセリフだ! バカ!」


赤魔「バ、バカじゃない!」


戦士「エルフ、まずは鏡で魔物を追い払うぞ!」


エルフ「悪霊退散!」


商人「ノリノリですね……」


赤魔「(俺も言ってみたい)」



戦士とエルフは『真実の鏡』を使った!


カオスサーバントを倒した!



エルフ「ふはは、弱い弱い。美少女退魔師エルフちゃんの敵じゃないよ」


赤魔「いつジョブチェンジしたんだよ」


銃士「成人向けRPGで陵辱されそうな肩書きやな」


エルフ「うるさいよ!」


商人「(触手責めで『んほぉ』しそう)」

499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:24:32.43 ID:0RyjLfBAO


「私のお友達を消すなんて……許せない」


盗賊「真実の鏡で消えるお友達だったな」


商人「 まさかとは思いますが、 この『お友達』とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか」


エルフ「すごーい! 君は妄想のお友達と戯れるフレンズなんだね!」


「お友達はお友達よ……!」


戦士「やめてやれよ。流石に可哀想になってきた」


赤魔「うん……」


銃士「せやかて、この嬢ちゃんのせいで人がぎょうさん死んどるんやし」


盗賊「ああ。特に同情の余地はないように思う」


「どうして……」


エルフ「可愛いからっていつも構って貰えると思ってはいけないよ。可愛いからってね。ブスだったらもっと酷い目にあってるよ? エルフちゃんくらい可愛くなってから出直しなさい」


戦士「お前はもう色々とすごいな」


銃士「可愛いは正義やからなぁ」


商人「美形プレミアムは実際に確認されてますからね」

500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:30:58.79 ID:0RyjLfBAO

「……もういや」


幻惑の少女は姿を消した!



エルフ「はー、都合が悪くなるとすぐ姿を消すとかこれだからメンヘラな構ってちゃんは」


銃士「メンヘラいうやつも大概メンヘラやけどな」


エルフ「うっさい! エルフちゃんは健康優良児だよ!」


戦士「(わりと構って欲しそうにはしてるけどな。別に俺は嫌じゃないが)」


商人「(とか考えてるんでしょうねえ)」


赤魔「とにかく合流できてよかった!」にっ


盗賊「あまり心配をかけさせるな」


赤魔「ご、ごめんなっ」


盗賊「(可愛い。許す)」はぁ…


商人「(とか考えてるんでしょうねえ)」
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:33:12.48 ID:0RyjLfBAO

・・・

エルフ「まあ、何はともあれ無事に合流できたわけだけど、1000G人形を取るくらいしたわけだよね? まさか失態を晒して手持ち無沙汰とかないのねえ?」


赤魔「こっちだって大変だったんだからな!」


エルフ「やかましい! 私たちの方が大変だったよ! どんだけ走ったと思ってるの!」


商人「そうですね……」


盗賊「(赤魔が無事ならそれでいい)」


銃士「まあまあ、全くの手ぶらってわけやないんや。ところで、手ぶらって何か卑猥やな?」


赤魔「?」


盗賊「……」ゴゴゴ…


銃士「なんでもないのね」


戦士「ところで商人、あの少女がこれを落としていったんだが」すっ


商人「これは『カースドレイン』ですね。一度だけ時計塔の封印を解けます。売値はつきません」
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22:38:03.26 ID:0RyjLfBAO


銃士「お、これがあれば時計塔の中に進めるんやな」


戦士「もう即死して盗賊に蘇生魔法(物理)やられることもないな」


銃士「思い出させんといて。とにかく即死の心配はないわけや」


盗賊「赤魔の前で不用意なことを言ってると私の即死魔法(物理)がとぶかもな」


銃士「おぅふ」


赤魔「銃士は嫌なところもあるけど良いところもあるからやらないであげてな?」くいくいっ


銃士「天使がおるぅ……」


盗賊「赤魔は本当に天使よ(……仕方ないな)」


エルフ「盗賊も大概アレだよねー」



商人「あの、そろそろ気を引き締めて進みません?」


戦士「まったく……魔物が蠢くダンジョンってことを忘れそうだ」



to be continued...
503 :1週間以上お休みするよ [saga]:2017/08/27(日) 22:46:29.99 ID:0RyjLfBAO


○戦士メモ

・合流:騒ぎを聞きつけて合流できたが、何とも緩い雰囲気だった。魔物がいつ急襲してくるか分からないのに呑気なものだ。盗賊はふざけたようにしていても警戒しているだろうが、俺も気を張っておこう。

・美形プレミアム:『美醜が全て』という言葉には全く説得力がないが、『美醜は関係ない』という言葉もまた同様だ。俺たちが生物である以上は美人を好ましく感じるのは仕方ないことだろうが、それを認識した上で出来る限り公平性を失なわず接するように配慮したいものだ。



○エルフメモ

・メンヘラ:エルフちゃんはメンヘラじゃない。むしろ可愛いエルフちゃんならメンヘラなくらいでちょうどいいすらあると思うんだ。

・退魔師:戦士が『魔物の洞穴』で拾ってきた『ファンタジーRPG:キル・ゴッデス』を赤魔とかとやってて、私は退魔師をプレイヤーとして使ってるよ。魔法職のくせに肉弾戦が得意なあたり私と似てるかも。



○商人の鑑定

・RPG改造キット・R16ver.:売値は4G。ダンジョンで拾える既存のRPG(別アイテム)を主に成人向けに拡張できます。実は改造といいつつも本体の隠された領域に既に内蔵されていてそれを表示できるようにしてるだけだったりします。

・簡易医療缶:売値は30G。簡易といえど、異世界の医薬品は現代の技術では高価なものを当然のように入ってたりします。国立研究機関等が買い取ることが多いようです。

・グレートハチマキ:売値は2G。これを額に巻くと気分が高揚するようです。『いざビッグサイトーー最高の夏』という異世界文字が刻まれているそうですが、解釈に困っているようです。
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/27(日) 22:46:59.55 ID:qO1Hz+ZG0
休んじゃうのかー
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 03:20:08.36 ID:4o5YU9wg0
商人の鑑定眼すごい便利だな
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 06:05:53.71 ID:9oiUrMz3o
ファンタジーRPG:キル・ゴッデスにRPG改造キット・R16ver.使って戦士とエルフと赤魔が気まずくなる展開はよ
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 21:14:43.67 ID:JtYv4VFcO
商人がキモいなあいつ今こんなこと考えてるんだろうなぁとか想像力してるのか……
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 22:43:47.32 ID:xa9FBRaio
>>507
お前が一番きもいから大丈夫だよ
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 23:19:28.87 ID:ubQxWXMBO
(夏休みが終わるまで後少し耐えるんだ)
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 02:09:41.81 ID:X8wfhteO0
追いついた
とある所でオススメされて飛んで来て一気に読破したわ、すっげぇ面白い
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 22:50:03.03 ID:jI0sPvpo0
・・・

銃士は『TS薬』を手に入れた!


銃士「こ、これは……!」


商人「何か見つけました?」ひょこっ


銃士「お、おう……しー」


商人「……それは『TS薬』ですね。服用すると24時間ほど性別が逆転します。売値は50Gです」


銃士「やっぱし『TS薬』やったか……しかし高い価格で売れるっちゅうことは需要があるんやなぁ」


商人「まあ、銃士さんが隠し持とうとしたくらいですしね」


銃士「ま、まさか、わはは」


商人「そうですか? まあ、いつも通り僕が預かりますよ」


銃士「……いくら欲しい?」


商人「50Gですね」


銃士「高いわぁ……売値やん」


商人「パーティが得るはずの金額です。買値よりは安いでしょう?」


銃士「……仕方あらへんな」


銃士は50Gを商人に払った!
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 22:51:50.47 ID:jI0sPvpo0


商人「確かに受け取りました。悪用はやめてくださいね」


銃士「犯罪はせえへんよ。秘密にしといてな」


商人「顧客のプライバシーに関しては守秘義務がありますから」


銃士「さっすが」


エルフ「なにやってんのー?」ひょこっ


赤魔「面白いものであったかー?」ひょこっ


商人「じゅ、銃士さんの猥談に付き合わされていただけですよ」


銃士「うおいっ!?」


エルフ「こんなとこまで来て銃士きもちわる……」


赤魔「わいだん?」


エルフ「エロ話してたんだって」


赤魔「エっ……お、俺は盗賊のトラップ解除を見てくる!」ぴゅー
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 22:53:42.71 ID:jI0sPvpo0


エルフ「逃げたねぇ」


商人「赤魔さんはそういうの耐性なさそうですもんね」


エルフ「むっつりスケベだよね。やれやれ、これだから子どもは」


銃士「エルフはんも耳年増なだけのくせにー」


エルフ「は、はぁ!? 違うしー! 超違うしー! だ、だいたい変態キモ童貞にとやかく言われたくないしー!」


銃士「じゃあビッチなん?」


エルフ「んなわけあるか! キモいからもう口を開くな! 息を吸うな! 心臓を動かすなぁ!」


銃士「わはは、必死か」


エルフ「〜〜!」


商人「銃士さん、セクハラ発言はよろしくないですよ」


エルフ「はっ、モテないわけだよ! 話してて不快だもん!」


銃士「そ、そこまでか……堪忍な」
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 22:55:33.83 ID:jI0sPvpo0

戦士「お前ら、何度でも言うが、ここはダンジョンだからな?」


銃士「ダンジョンだからって全員が常に気を張っとる必要もないやろ。柔軟性に欠けるパーティは脆いで」


エルフ「それっぽいこと言ってるー」


戦士「相変わらず口達者なやつだな」


盗賊「それで本音は?」


銃士「めんどいことは他人に任せたい」キリッ


盗賊「死ね」


銃士「わずかに不快そうな表情と声音から繰り出される、シンプルかつ洗練された罵倒……うーん、マンダム」


エルフ「ソムリエかな?」


盗賊「……」


商人「(無表情こわっ!)」
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 22:56:43.33 ID:jI0sPvpo0


赤魔「なーなー、銃士ってたまに変だよな?」


戦士「あいつはだいたい変だぞ」


エルフ「街中で見かけても目を合わせちゃいけないタイプの人だよ」


商人「無益な危険に近寄らない、それも賢く生きていくのに必要なスキルです」


銃士「ちょいちょい、危ない人扱いせんどいて。んまっ、時代を先取りし過ぎて時代が俺に付いてこれへんのかもな」


盗賊「自意識過剰のバカか死ね。まずは自分をもっと客観的に見ろバカか死ね」


銃士<<ゾククッ


エルフ・商人「(うわぁ、あの表情は喜んでる……)」


盗賊「救いようがないな」ゴリリッ


戦士「まあ、落ち着こうか」
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 22:58:39.24 ID:jI0sPvpo0


商人「アイテムトラップの解除はどうです? 進捗ありました?」


盗賊「解除に成功したから呼びに来たんだ」


エルフ「レアいレアい? お金になりそう?」


盗賊「……これよ」スッ


商人「……これは『秘蔵のポルノ本』ですね。売値は1.5Gです」


盗賊「やっぱりレアアイテムでも何でもなかったか……」


戦士「どうしてあれだけ厳重なトラップの中にこれがあるんだか」


エルフ「ある意味では納得だけど時間を返して欲しいよ」


銃士「俺としては本の中身がめっちゃ気になるわ」わくわく


赤魔「無駄に良い目をしてる……」


盗賊「はっ」バリィッ


銃士「んああ!?」


エルフ「本を横に引き裂くとかどんな握力だよぉ……」
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 23:00:20.14 ID:jI0sPvpo0

銃士「いいや、まだ読める! 封された本の僅かな隙間を除いて妄想で補っていた頃に比べればこの程度……!」


盗賊「焚書だ。有害図書は燃やすに限る」


銃士「ちょっ、表現の自由を守れ! 本の遺棄は文明の衰頽を招く!」


盗賊「赤魔、やれ。華氏451度だ」


赤魔「か、火炎魔法!」メラッ


パチパチッ…


銃士「あ、ああ、ご無体な……お前はPTAか!」


エルフ「必死かよー、えろー」


銃士「男はみんなエロなんや! なあ、戦士!?」


戦士「沈黙は金」ふいっ


銃士「裏切り者めッッ! なあ、商人くん!?」


商人「僕は分別があります」ふいっ


銃士「なんでちょっとカタコトなん!?」
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 23:04:41.60 ID:jI0sPvpo0

盗賊「ふん」


銃士「戦士と商人くんが裏切ろうと俺が世の男どもを代表して言っちゃる! 男はなぁ! いくつになろうとポルノの前では純情な少年なんや! いくつになろうと捨てられたゴミ捨て場や河川敷でポルノを探した青春の日々を忘れられへんのや!」


盗賊「何の話だ」


エルフ・赤魔「えろー」


盗賊「救えないやつだな。生まれ直して来たらどう?」


銃士「俺が罵倒されると喜ぶと知っときながらそれでも罵倒する。それはもうセックスなのでは?」


盗賊「即死魔法(物理)」ズドッ


銃士「うぼぁ」


銃士は力尽きた!



エルフ「童貞を拗らせるとこうなるのか……」


戦士「(銃士は目を合わせただけでも同じことを言いそうだ)」


商人「(女性にイかされて、銃士さん的には本望かもしれませんねー)」
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 23:08:55.23 ID:jI0sPvpo0
・・・
【幻惑の街・時計塔前】



商人は『カースドレイン』を使った!


即死トラップが解除された!


赤魔「これで時計塔の中に入れるぜ!」


エルフ「ここに1000Gドールがあるといいね。あとパチスロの杖」


盗賊「エルフは金の亡者よね」


エルフ「マニーイズパワーだよ」


銃士「はぁ、いてて……戦士もう下ろせ」


戦士「まだ無理しない方がいいんじゃないか」


銃士「男におんぶされるとか何の罰ゲームっちゅう話や」


戦士「そうかよ」すっ


エルフ「運んであげたのにそんな口の利き方されたら、私なら足掴んだまま回転させて頭から落とすけどねぇ」


銃士「戦士やからな」


戦士「そうかよ……」
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 23:10:51.31 ID:jI0sPvpo0

・・・

盗賊「魔物はいないようだ」


エルフ「さくさく快適だね」


赤魔「どんどん進もうか!ふんふーん♪」


戦士「油断し過ぎだぞ」


赤魔「盗賊がいるから大丈夫だ! なんてたって俺の盗賊だからな!」


盗賊「アンタのものになった覚えはないわよ」


商人「……『セフィロトの杖』です!」


赤魔「おお!」


エルフ「なんだ、さくっと見つかったね」


銃士「えぇ……『解放の宝玉』に比べてこのチョロさは何なん?」


エルフ「ふっ、美少女エルフちゃんの前にはアイテムが進んで出てくるのさ」


戦士「商人がアイテム発見の天才だからな」


盗賊「道中のアイテムもあらかた商人が見つけるものね」
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 23:12:17.56 ID:jI0sPvpo0


エルフ「〜〜」


赤魔「……」ぷっ


エルフ「……!」バッ


赤魔「!?」ガシッ


ジタバタ…ゴロゴロ……


ゴチッ、ゴチッ


エルフ・赤魔「……」ぐすっ


銃士「さっ、取ってまうか」


商人「はい」


戦士「(今のエルフたちは流すのか)」
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 23:14:13.53 ID:jI0sPvpo0

商人「うーん……歯車に引っかかってますね」


盗賊「よく折れないな」


銃士「時計が止まっとるみたいやけど、これを引き抜けば動くんちゃうん?」


戦士「流石にそんなに単純な機構じゃないだろ。というか、これ抜けるのか?」



「……抜いてはダメよ」



幻惑の少女が出現!



エルフ「また出たね! 現れたり消えたり君は何がしたいのかな!?」


「みんなと友だちになりたいのよ。あなたたちとも」


エルフ「はあ!? なんで!?」


「むしろ何で友だちになりたいと思わないの? 私の気持ちが分からないの?」


エルフ「はああ!? 分かんねえから聞いてんだろ! なぞなぞマンかよぉ!?」


戦士「落ち着け」
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 23:18:27.02 ID:jI0sPvpo0

「とにかく時を動かしてはいけないわよ。この街は……ダンジョンが地獄と化してしまうから」


銃士「誰にとっての地獄なんやろねぇ。ところで、お嬢ちゃんはダンジョンのボスなん?」


「私は選ばれたの、このダンジョンを統べる者として」


戦士「選ばれた? 誰に?」


「人外の理よ。そうとしか言えないわ」


エルフ「はあーん? 毒電波受信しちゃった系女子なの?」


商人「(選ばれたという言い方からすると、元はただの人間だったんですかね。ダンジョンによって異質な存在に変容した? それにしてはあまり気にしていないようですが、開き直りでしょうか? それとも人間だった頃にいい思い出がない? やたらと友だちが欲するあたり孤独だったのかもしれません)」


「本当は時計塔に貴方たちを入れたくなかった……けれどこれも理なの。そういう呪縛のもとにダンジョンは成り立つの」


盗賊「(……制約条件か? そうするとダンジョンは魔法によって築かれたのか? サモナー? それとも別の誰か?)」


「質問に答えたのだから抜こうとしないで。人間に抜けるわけはないけれど」


盗賊「制止しているのに悪いが必要なんでな」がっ……


すぽんっ


「えっ」

524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 23:21:55.66 ID:jI0sPvpo0


『セフィロトの杖』を手に入れた!


盗賊「まあ、こんなものだ」


赤魔「俺の盗賊を舐めるなよ!」どやっ


エルフ「はぁ……こういう時こそ図体の無駄に大きい戦士が活躍するところじゃないの? 毎回黒チビに無駄にドヤ顔されてムカつくぅ」


戦士「そんなこと言われてもな」



歯車<<ガガガ……



銃士「お、歯車が動き出しよった。ずっと動ける歯車を止めてた杖の強度どないなってんねや」


商人「まあ、ダンジョンですから」


戦士「便利な言葉だ」



「あ……ああ……!」


エルフ「ねえ、どんな気持ち? ドヤ顔で抜けないだろとかほざいてあっさり抜かれてどんな気持ち? 笑わないから言ってみなよ?」にやにや


赤魔「既に笑ってるだろ!」


「……嘘、いや、いや……お父様、いや……閉じ込めないで……仕返しなんかじゃなかったの……私はただ友だちが……ごめんなさい、ごめんなさい……」ガタガタ…


エルフ「ど、どうしたの? 大丈夫……?」
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/01(金) 23:27:30.30 ID:jI0sPvpo0


「やだ、やだ……あぁ……っ!」



ギィィィィィンーーーーッッ!



「「「「「「……っ!?」」」」」」



『幻惑の街』は『死霊の街』へと変容するーー!



「たすけーー」


幻惑の少女は姿を消した!


エルフ「ちょ、ちょっと……!」



ズゥゥゥンッッ……! ズゥゥゥンッッ……!


商人「ひっ!?」


赤魔「な、何の音だ!?」


盗賊「……足音か!? 」


銃士「はあ、あきまへんな。嫌な予感しかせえへん」


戦士「さっさと時計塔を出るぞ!」



エルフ「何がどうなってるんだよー!」



to be continued...
526 :次は火曜日以降 [saga]:2017/09/01(金) 23:30:29.28 ID:jI0sPvpo0


○戦士メモ

・時計塔:セフィロトの杖により時計が止まっていたが俺たちが取ってしまったことで動き出した。この止まった時計も一つのトラップだったのだろうか。

・人外の理:少女はおそらく特定の人物ではなく、何か超自然的な力を示しているのだろう。やはりダンジョンの出現は超自然的な力によるものなのだろう。

・足音:時計塔の外に響く巨大な足音だ。どうやら二足歩行のようだが、少しもたついてるようにも聞こえる。



○エルフメモ

・秘蔵のポルノ本:銃士って何であんなに気持ち悪いんだろう。童貞やら非モテを拗らせると異性との接触の全てを性的に解釈してそうで怖い。そういう人がやがて「楽器は男根のメタファー」とか言い出すのかもね。

・PTA:子どもへの悪影響絶対に排除するマンたちの別名。結構な頻度で物事に過敏だったりする。全く関係ないけど、暇を持て余した人間はろくなことしない。全く関係ないけどね。

・毒電波:メンヘラがよく受信したふりをする。本当に受信したら受診だ。お薬はちゃんと処方された通りに飲もうね。



○商人の鑑定

・セフィロトの杖:売値は貴重なためつけられません。異世界に生える生命の樹から作られた杖です。その力は明らかにこの世界の理から逸脱しており、使用者に莫大な力を与えます。
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/01(金) 23:31:36.93 ID:CaElPLhm0
セフィロトの杖は装備できるんかな
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/01(金) 23:42:36.30 ID:ozG1AEnDo
るっ!のネタがあった
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 00:38:12.39 ID:S23AGNXY0
何が起こるか分からない怖さ
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/02(土) 02:24:19.10 ID:0r0uVsSMo
>>524
馬鹿にする気満々だったのに相手が尋常じゃなく冷静さ失ってるの見て心配しちゃうエルフかわいい
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/03(日) 10:54:24.85 ID:fHeInavD0
見ただけでアイテムの詳細わかるとかすごい商人
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/03(日) 21:24:47.93 ID:opFp6TgD0
全員の装備とか今どんななのか気になる
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/03(日) 21:42:09.88 ID:qjossYDA0
sageろhage
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/04(月) 05:12:27.93 ID:EZXFcDQYo
ステータスの防御と魔法の位置がいつの間にか入れ替わっている
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/06(水) 20:29:24.30 ID:J/mRiXQC0
そうだな
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/06(水) 20:31:53.95 ID:+MTAbQ4Ko
>>535
sageろks
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/06(水) 20:46:30.53 ID:h55qMLzzO
age指摘は1分以内にやれ
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/06(水) 21:40:35.54 ID:tCvHWQIA0
>>537
お前みたいに皆暇じゃねーんだよハゲ
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/06(水) 22:13:28.58 ID:ZvEe+eQ6O
荒らしにふれちゃだめ
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/07(木) 15:13:30.85 ID:h+ct4O1do
age指摘が荒らしでしかないのにそんな事言ってもww
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/07(木) 15:17:45.87 ID:93ovHOZxO
hageろsage
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/07(木) 16:19:26.44 ID:c1kM42USO
自演
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/07(木) 18:16:18.26 ID:8E9ZF/xA0
大文字ww
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/09(土) 21:01:55.31 ID:BKhOa13Jo
また忙しいのかね
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/11(月) 19:20:41.75 ID:n1HjQZOOO
とうとう10日目
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 09:41:14.74 ID:PNZJdIla0
【死霊の街・時計塔前】


エルフ「……なんじゃこりゃ!」


<<フヨフヨ……


銃士「んー? 人魂かしらん?」


商人「い、至る所に浮いてますね」


赤魔「ゆ、幽霊……!?」ひしっ


盗賊「赤魔かわいい」


<<アー……アウー……


エルフ「なんかアンデッドっぽいのもいっぱいいるんだけど」


赤魔「もうやだぁ……!」


<<ズゥゥゥン……ズゥゥゥンッッ……!


戦士「それより後ろの巨大人骨が一番まずいだろ!」


銃士「ほんとデカいわぁ……」


エルフ「んもう、次から次へと忙しないなぁ」カシャッ
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 09:43:25.12 ID:PNZJdIla0

ステータス解析マシン<<ピピッ……ピロンッ


・ドレッド・ダド
HP:100000
こうげき:500
まほう:0
ぼうぎょ:400
すばやさ:100


エルフ「んん!? カルシウムをいっぱい摂ったのかな!?」


商人「た、体力オバケなガイコツですね……」


赤魔「こっちくんなぁ……」


銃士「いうて防御も攻撃も大したことあらへんようやし、焦らずに観察して対処法を見つければええやろ」


戦士「ああ、少し下がるか」


盗賊「……そうもいかないだろう」



ドレッドダド「ォォォォォォーー」グパァッッ


戦士「(口を開いて何をする気だ?)」



ズルルルゥゥッッ……!



ドレッド・ダド<<グチュグチュ……!


ドレッド・ダドは死霊を貪る!


銃士「なんや? 魔物どうしで共喰いかいな?」
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 09:45:32.40 ID:PNZJdIla0

赤魔「周りの幽霊っぽいのが減った!」ほっ


戦士「嫌な予感しかしないんだが……」


盗賊「同感ね」



ドレッド・ダド<<ボココ……



赤魔「ひゃぁぁぁ……!?」


商人「あばばばばば……」


戦士「に、肉がついたぞ……っ?」


銃士「おぞましいわぁ」


盗賊「エルフ、ステータスをもう一度確認して」


エルフ「ったく、皮もつけてよ。剥き出しでキモいなぁ……」カシャッ
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 09:46:35.39 ID:PNZJdIla0

ステータス解析マシン<<ピピッ……ピロンッ


・ドレッドダド
HP:150000
こうげき:1500
まほう:100
ぼうぎょ:1000
すばやさ:300



エルフ「成長してるしぃ……死霊を食べると強い子になれるのかな?」


商人「僕もいっぱい食べたいですね。あははははは」


銃士「逃げるで! 商人くんしっかりしいや!」


戦士「盗賊!」


盗賊「ああ」


エルフたちは逃げ出した!



ドレッドダド「アァ……ウナァァァ……」ズゥゥゥン……グチャ……ズゥゥゥン……グチュュ……



赤魔「音が気持ち悪いっ!もうやだぁ!」


盗賊「……」ほっこり

550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 09:48:17.80 ID:PNZJdIla0


・・・
【死霊の街・出口】


銃士「よっしゃ、出口やん」


エルフ「1000Gドールは無理だったかぁ」


商人「命あっての物種です!」


銃士「消費できへんもんな」


戦士「最後まで気を抜くなよ……!」


赤魔「やっと逃げれるぅ……」えぐえぐっ



盗賊「……ちくしょう!」


「「「「!?」」」」



エルフ「え、な、なに……」


盗賊「……即死トラップで封鎖されてる。このままじゃ出られない」


赤魔「そ、そんなぁ……!」


ドレッド・ダド<<ズゥゥゥン……グチャチャ……ッ


戦士「このままだと追い詰められるぞ……!」


銃士「しゃあない、あっちの建物群に逃げようや」
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 09:50:54.04 ID:PNZJdIla0


ドレッド・ダド「……クナァァァーーッッ」コォォ…!


ドレッド・ダドの『エゴイックプラズマ』!


銃士「あれはあかん……!」



戦士「くっ!」



戦士はパーティをかばった!



戦士「うぉっ……がぁぁ……ッッ!?」ドガァッ!



戦士は力尽きた!




エルフ「うおい!?」


商人「せ、戦士さんが一撃で撃沈なんて……!」


エルフ「あー、もう! 重いんだから勘弁してよね!」ぐいっ


盗賊「私が背負う! さっさとしろ!」ひょいっ


エルフ「力持ちぃ」
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 10:01:05.08 ID:PNZJdIla0
・・・
【死霊の街・住宅区跡地】


死霊<<フヨフヨ……


赤魔「……」ぶるぶる…


エルフ「ここならあっちも見つけるのに手間取るかな」


商人「そ、そうですね。浮いてるのがいっぱいいますけど」


盗賊「直接の害はなさそうに思われるが……まあ、触れない方が無難ね」


銃士「あのデカ屍肉はんよりマシやけども、得体がしれへんからな」



エルフ「とにかく戦士さんを蘇生させますね」ぐいっ


戦士<<グビッ


戦士「ぐふっ…!?」ごほっ



戦士は復活した!



戦士「おえっ……」


エルフ「気付け薬マズイよねぇ」


銃士「戦士には蘇生魔法(物理)じゃないん?」


商人「あれは銃士さんの勝手な自爆でしたからね」


銃士「否定できひんな」


盗賊「そんなことより脱出するための方法を見つけ出すぞ」
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 10:03:11.91 ID:PNZJdIla0


死霊<<フヨフヨ……


赤魔「早く帰りたい」ほけぇ…


商人「気持ちは痛いほど分かりますけど、気をしっかり持ってください」


「もし」


盗賊「っ!」バッ


「ああ、お辞めください。私は悪いドールではありません」


エルフ「悪いドールはみんなそう言うんだよ」


「暴論です。まずはお話だけでもお聞きください」


盗賊「……」


エルフ「そう言って呪詛だったりしないの」


商人「トラップかもしれませんよね」


「潔白を晴らすにもどうすればよいのやら……ひとまず旦那様はこの一帯にはまだお入りになれない筈です。こちらにどうぞ」


銃士「エルフはん、どうするん?」

554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 10:05:16.99 ID:PNZJdIla0


戦士「悪者には見えないけどな」


エルフ「君のその発言にはカケラも説得力がないよね」


商人「前例もありますからね」


銃士「せやね」


戦士「……」



エルフ「とりあえず測ってみよう。迷ったらまず計測」


ステータス解析マシン<<カシャッ……ピピッ……ピロンッ



・バウンデッドバトラー
HP:1200
すばやさ:640
まほう:420
こうげき:430
ぼうぎょ:210



赤魔「……順番がぐちゃぐちゃ」


エルフ「あるぇ?」

555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 10:09:10.12 ID:PNZJdIla0

盗賊「……」ピッピッ…



・バウンデッドバトラー
HP:1200
こうげき:430
ぼうぎょ:210
まほう:420
すばやさ:640



エルフ「あ、直った……直った? まあ、いいや」


盗賊「これでボタンロックできそうね。うん、確かにかかってる」カチッ…ポチッポチッ


エルフ「どもども。……しかし、判断に困る。普通に強いから不意打ちされると危険だよねぇ」


バトラー「そう言われるのでしたら、多色の無力化は甘んじて受け入れましょう。私としてもあなた方の他に頼れる方もおりません」


銃士「頼る、ねぇ」



バトラー「みだりに留まっていると流石に旦那様がいらっしゃいます」


<<ズゥゥゥンーーッッ


銃士「あかんな」


戦士「(旦那様というのはあの魔物のことみたいだな)」


赤魔「よしっ、行こう! 早く行こう! はやくぅ……!」


商人「(赤魔さんは正常な判断が出来そうにありませんね)」
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 10:13:46.29 ID:PNZJdIla0


バトラー「こちらです。どうしても信頼できないと言うのならば諦めざるを得ませんが」


盗賊「エルフ、どうする?」


エルフ「えー……うーん……」


商人「あっ、中に『ビスクドール』がありますよ!?」


エルフ「1000Gドール!?」


バトラー「ビスクドールならば屋敷内にも幾つかあります」


エルフ「ついてくついてく! 金は命よりも重い!」


盗賊「清々しいまでの拝金主義ね」


エルフ「当たり前じゃん!? お金で買えないものはあるけど、それ以外のものはお金で買えるんだよ!?」


戦士「生命は金じゃ買えないだろ……」


銃士「売ることはできるんやけどな」


赤魔「はやく入ろぉ……」ぶるぶる…


商人「(産まれたての子鹿みたいです)」



to be continued...
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/17(日) 10:15:32.67 ID:PNZJdIla0
○戦士メモ

・死霊の街:俺たちが『セフィロトの杖』を引き抜いたことで『幻惑の街』は変貌を遂げた。しかし大賢者が杖を安置したことを考えると死霊の街こそがこのダンジョンの本当の姿だったのかもしれない。

・ドレッドダド:巨大な骨の魔物。街に漂っている死霊を取り込むことで血肉を纏い、恐ろしい見た目となっている。非常に強力な魔物で正攻法では勝てそうにない。

・バウンデッドバトラー:執事のような姿をしたドール。非常に理性的な魔物のようだが……。



○エルフメモ

・お金:10億Gほしい。



○赤魔の似顔絵ノート

エルフ
・ぶき:セフィロトの杖(その前はマジックワンドだった)
・からだ:魔道士のケープ
・アクセサリ:理力のペンダント
・小憎たらしい笑顔のエルフの似顔絵が添えられている…


戦士
・ぶき:ディフェンダー(その前はショートソードだった)
・たて:ウインドシールド
・からだ:鉄の鎧
・アクセサリ:天使のペンダント(その前は堅身のアミュレットだった)
・少し美化された戦士の似顔絵が添えられている…


商人
・ぶき:チキンナイフ
・からだ:魔防の前掛け
・アクセサリ:大容量バックパック
・困り笑顔の商人の似顔絵が添えられている…


銃士
・ぶき:汎用型魔導銃
・からだ:ハンタージャケット
・アクセサリ:鷹目のイヤリング
・軽薄そうな笑顔の銃士の似顔絵が添えられている…


盗賊
・ぶき:バトルブーツ
・からだ:アサシンの服
・アクセサリ:身躱しマント
・優しそうに微笑む盗賊の似顔絵が添えられている…
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 10:33:14.01 ID:jr1lzWGcO
乙ー。復帰おめ。

赤魔の萌え度がどんどん上がっていく…
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 11:56:50.35 ID:05wpvicDO
投下乙
なんか役割上仕方ないとはいえ戦士が気絶しまくってる気が
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 12:18:18.16 ID:khOaokCwo
はー赤魔保護してえ
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 07:01:02.34 ID:uFa1ZNfn0
エルフかわいいすこ
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/18(月) 07:13:01.41 ID:B2ZxrFtZ0
死んでも死体を盾にすればいい
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 07:21:46.07 ID:NBfwMWcyo
>>552
>エルフ「とにかく戦士さんを蘇生させますね」ぐいっ

ここエルフじゃなくて商人か?
敬語エルフもそれはそれで可愛いけども
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 11:39:02.18 ID:FKAQKiVRO
生命もお金で買えてるんだよなぁ本来なら亡くなってるのに気付け薬で命吹き替えしてるんやから
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 18:51:11.05 ID:e94nvo34o
力尽きたからの蘇生だから実はぎりぎり死んでないって可能性もある
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 00:24:46.56 ID:P8I9KBp3O

【死霊の街・名家地下】



エルフ「はー、地下さむぅ……」


戦士「これを羽織るといい」ひらっ


エルフ「うむうむ、でも私が寒がる前に出さないとダメだよもう」


戦士「へいへい。赤魔も羽織るものいるか?」


赤魔「もう盗賊にもらったぜ! あったかい♪」


盗賊「……」どやっ


戦士「お、おう」


銃士「(ふむふむ、こういうところで差が出るんやな。俺は学習した)」


銃士「商人くん、寒いなら俺の……」


商人「防寒着を用意してるのでお気遣いなく」


銃士「あ、はい」
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 00:26:52.67 ID:P8I9KBp3O

バトラー「ふむ、身動きが取れませんな」ギチッ


銃士「完全に信用は置けへんから堪忍してや」


戦士「少し我慢してくれ。すまないな」


バトラー「仕方ありません。譲歩いただいて頼みを聞いていただけるならば有り難いですから」


エルフ「うぇいうぇい、まだ聞くとは言ってないよ?」


バトラー「そうでしたか?」


盗賊「魔物のくせに調子に乗るなよ」ごりっ


赤魔「盗賊、そういう言い方はイヤだ」


盗賊「む……」


バトラー「私なりのアイスブレイクですよ」


商人「むしろ場が凝ったのでは……?」


バトラー「それは失敬」


銃士「アイスブレイクでもテクノブレイクでも何でもええねん。まずは色々と説明をして欲しいわ」


エルフ「いちいち下ネタを挟まないでよ。やれやれ、これだから拗らせた童貞は」


銃士「どどどど童貞ちゃうわ!」


商人「(それはやめるんじゃなかったんですか?)」
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 00:30:41.37 ID:P8I9KBp3O

エルフ「やーい、非モテー」


銃士「くぅぅ、戦士、商人くん、言い返しちゃれ!」


戦士「商人、LEDライトをもう一つ出してくれないか」


商人「はい」


銃士「シカトせんどいてぇな!」


盗賊「エルフも耳年増なだけで初心だろ」


エルフ「想定外の横槍だ!? ……いやいや、むしろ付加価値だしー? プレミアムつくしー? 明らかにキズモノっぽいクールぶったお姉さんとは一緒にしないで欲しいね」


盗賊「……そう」


エルフ「え、なに、えっ?」


商人「(藪蛇ですよエルフさん。盗賊さんは経歴的にそういう点でも不幸な目に遭っててもおかしくないんですから。あまり他人を信頼しない辺りとかからも察しておくべきですよ)」


エルフ「(エルフちゃん重い話は嫌いじゃないけど好きでもないよ)」


赤魔「……」バシッ


エルフ「いだっ! 何すんだ黒チビ!」


赤魔「……お前のそういうところ本当にイヤだ!」ムスッ


エルフ「んぐっ……べ、べつに私わるいことしてないのに……そりゃ、ちょぉっと軽率だったかもしれないけどさぁ……ちぇ……」


盗賊「(……ん、もしかして妙な勘繰りをされている?)」


569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/23(土) 00:32:07.44 ID:3etKmvUG0
LEDが作れるほど技術が進んでるのか
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 00:32:30.51 ID:P8I9KBp3O

銃士「バトラーはん、ダンジョンについて質問タイムね」


戦士「ああ。このダンジョンについて詳しく教えて欲しい」


商人「そ、そうですね。この街の変わりようは一体何なんですか?」


バトラー「時計塔の時計が動き始めて、旦那様がお目覚めになったのです」


銃士「旦那様っちゅうのはあのデカ骨からゴッツい肉塊に変化した魔物やんね?」


バトラー「ええ。元々は魔物ではなかったのですが、20年前に街がダンジョン化すると共に魔物にお変わりになられました」


戦士「もしかして、ここの魔物たちも元は人間だったのか……?」


バトラー「私などはそうですが、多くは新しく湧き出た者たちかと。死霊……浮遊している淡い赤い光などは元は街の住人かと存じます」


商人「ど、どうして街はダンジョン化したんですか!? ご存知!? ご存知ですか!?」


銃士「(商人くんがやけに興奮しとるな。まあ、誰も知らない謎の答えがあるかもしれへん状況やし無理もないか)」


バトラー「それは私が与り知るところではございません」


商人「そ、そうですか……」

571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 00:34:02.32 ID:P8I9KBp3O


盗賊「ダンジョン発生の経緯はおそらく私のほうが詳しい」


エルフ「ほわっつ?」


盗賊「それよりも聞きたいのは『セフィロトの杖』と大賢者だ」


商人「え、ま、待って! 待ってください! ダンジョン誕生について何か知っているんですか!?」


盗賊「それは後で話す。私も全てを知ってるわけではない」


エルフ「えぇ……もっと早く話してよ」


赤魔「ふふん、そんな大切な情報を俺の盗賊がそう簡単に話すわけないだろ」ドヤッ


エルフ「次に盗賊は『なんであなたがイキるのよ。それに私はあなたのものじゃないわ』と言う!」


盗賊「ダンジョン化してから最初のうちは逆に現在の状態だったのよね?」


エルフ「ノリが悪いなぁ」


エルフ「(まだ怒ってるかな……?)」


572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 00:40:04.44 ID:P8I9KBp3O


戦士「エルフ、飴をやるから少し大人しくしてろ」


エルフ「君、ちょっとエルフちゃんを安く見過ぎじゃない?」コロコロ…


銃士「そう言いつつ舐めるんかい」


赤魔「あめ……」クイクイッ


戦士「ああ、ほら」


赤魔「やった♪」


盗賊「(可愛過ぎる。箱にしまいたい。私だけのものにしたい)……こほっ、どうして大賢者はセフィロトの杖をこのダンジョンに安置した? ダンジョンを様変わりさせた目的は?」


バトラー「私には皆目見当がつきません。ただダンジョンの魔物と化して分かりましたが、私たちはあくまでギミックに過ぎないのです」


商人「……どういうことですか?」


バトラー「上手く表現できませんが、ダンジョンはどこかでその存在を壊して欲しがっているような……言うなれば攻略されたがっているように思うのです」


銃士「RPGじゃあるまいしアホか……とは言えんわな。難易度はどうあれトラップには解除する手段が存在しとる」


商人「ダンジョンは攻略されたがっている……うーん……?」


盗賊「解釈を間違えているだけで、別にそれは不自然な話ではないわ」


銃士「解釈違い……ダンジョンはドMっちゅうことかいな……?」


戦士「それはお前だろ」


エルフ「戦士も大概じゃん」コロコロ…
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 00:43:14.10 ID:P8I9KBp3O


盗賊「大賢者は重要なギミックに歪みを与えることで、この場合はあの少女と時計塔に魔法を用いることでダンジョンを変容させた」


バトラー「そのようですね。もうどれほど前かは私には分かりません」


商人「『憤怒の火山』の封印は18年前ですから、それよりは後ですね」


盗賊「18年前……ドレッドダドが邪魔だった……ダンジョンがこのままだと不都合だった……時を止めたかった……あの少女に力を与えたかった……これだけじゃ絞り切れないな……」ぶつぶつ…


商人「大賢者は何を考えてたんでしょうね」


銃士「『なぜ?』を考えるとダンジョンの出自やら発生原因が謎過ぎて分からへん。盗賊はん、はよ情報をくださいな」


戦士「それもいいが、俺たちの一番の目的は街から出るために即死トラップを解除することだ。そこを誤るなよ」


エルフ「やっぱり青リンゴ味が一番美味しいよ」


赤魔「レモン味の方が美味いだろー」


盗賊「(盗賊の口は今レモン味盗賊の口は今レモン味盗賊の口は今レモン味盗賊の口は今レモン味盗賊の口は今レモン味盗賊の口は今レモン味盗賊の口は今レモン味盗賊の口は今レモン味盗賊の口は今レモン味盗賊の口は今レモン味)」


戦士「(俺の言葉は聞いてくれていただろうか。しかしあの真剣な面持ち……邪魔はしないでおこう)」


商人「(赤魔さんのことしから考えてなさそうですね)」


銃士「(おっぱいや、ああおっぱいや、おっぱいや)」


574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 00:45:30.47 ID:P8I9KBp3O


バトラー「個人的な……これはあくまで私個人の当てずっぽうに過ぎないのですが、その方は純粋にお嬢様を救おうと考えたのではないかと存じます」


銃士「お嬢様?」きらんっ


戦士「あの少女だろ」


エルフ「女の子に対してすぐ反応するよねぇ。下半身に脳みそがあるのかな?」


銃士「否定できひんのが男の悲しいところやな」


盗賊「それなら邪な思考をしないように抉ってやろうか?」


銃士「ひぇ……いや、でも盗賊はんほどの女の子に去勢されるなら…………アリかもしれへん!」クワッ


盗賊「こわ……」


赤魔「盗賊を怖がらせた!? 銃士やるな!?」


エルフ「褒めるところじゃない。一切褒めるところじゃないからね」


商人「あはは……」


戦士「うちのが下品ですまん」


バトラー「いえいえ」


to be continued...
575 :短し [saga]:2017/09/23(土) 00:51:05.35 ID:P8I9KBp3O

○戦士メモ

・LEDライト:『魔物の洞穴』で手に入るアイテム。商人によると、大量に獲れて従来の照明器具をほとんど駆逐してしまったらしく今では流通に制限がかかっている。異界の技術であり極めて有用であるらしいのだが、原理を深く理解して応用する段階にはまだまだ至っていない。




○エルフメモ

・アイスブレイク:あれだよね。イチゴ味が美味しいよね。あと体力回復するよね。……すぐに横文字を使うのは思考停止なんじゃないの!?

・耳年増:盗賊はただの年増だ! おばさんめ!ばーか! ……メモを見られたら頭を潰されちゃう。
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 11:07:09.08 ID:y5rn42Sl0
流石に話の脱線が多過ぎてちょっと読みにくいな
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 11:10:58.32 ID:j7AK3C+7o
>赤魔「あめ……」クイクイッ

んんんんんん可愛い
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/25(月) 00:02:57.52 ID:mpoU9NgkO

盗賊「また随分と話が逸れた。お嬢様……幻惑の少女を救うとはどういうことだ?」


バトラー「その前にかつてのお話を致しましょう」


エルフ「別に興味ないけどね。まあ、続けて」


バトラー「私がお仕えしたマーチャント家は由緒あるものの先代の御当主様よりも以前は細々と続く家系でございました」


銃士「ふうん、親近感わくわ」


戦士「旧家の末っ子だったな」


銃士「お前に言ってたか? よう覚えとるな」


商人「本当なんですか?」


銃士「せやせや、やんごとなきお家の出なんやで」


赤魔「へー! すげー!」


盗賊「こんなのが上流階級か……」


銃士「辛辣や。んまっ、今は完全に名ばかりな上に、末っ子にゃ家に関する権利はほぼほぼ存在しとらん。ご覧の通り俺はやくざな仕事しとるパンピーや」


商人「(発言はアレですけど所作などがどことなく上品な感じなのはそういうことですか)」



バトラー「お話を続けさせていただきます」


戦士「いちいち話の腰を折ってばかりですまないな」
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/25(月) 00:06:02.77 ID:mpoU9NgkO

バトラー「先代さまは類稀なる才能と努力の方であり、一代でマーチャント家およびこの街の発展に寄与した偉大な方でした。稀代の大商人と人口に膾炙なされたほどです」


商人「すごい……」


赤魔「商人もそうならないとな!」


商人「あはは……頑張りマス……」


盗賊「その話がなんだと言うんだ?」


エルフ「分かりづらいなぁ。どうダンジョンと結びつくの?」


バトラー「これはその後の背景となる話なのです」


エルフ「なるほど、君は説明をするのがヘタクソなんだね。時系列にそって仔細に話すよりも全体の概要をまず話してくれないかな?」


銃士「せやな。話の鳥瞰図がある方が理解しやすいんや」


バトラー「左様でございますか。結論から言ってしまいますと、御当主さまとお嬢様の間には悲劇がございまして、それが街のダンジョン化の際にギミックとなったようです」


戦士「無知ですまん、ダンジョンのギミックの意味がイマイチ掴めていないんだが」


バトラー「なんといえば良いのでしょうか」


盗賊「ギミックは、ダンジョンを特徴付けるものだ。そのダンジョン固有のトラップや固有の魔物などがあげられる」
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