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エルフ「ダンジョン荒らして金稼ぎ!」戦士「不安しかないが……」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga ]:2017/07/31(月) 19:28:57.60 ID:bFTrrninO
エルフ「絶望的なまでにお金がない」
戦士「は?」
エルフ「財布が薄いってレベルじゃないよ。無一文だよ無一文、たはは」
戦士「おい待て、待て待て」
エルフ「いやあ、今日のご飯どうしようかな? あ、お人好しの戦士さんじゃないですか! 今日これから戦士さんの奢りで一杯どうです!?」
戦士「ちょっと待てちょっと待て。最初に言っとくぞ? ついこの前、一緒にそこそこまとまった額を受け取ったよな?」
エルフ「お金ってね、一瞬にして消えちゃうんですよ……」フゥ…
戦士「……お前、俺への借金を返すつもりはあるのか?」
エルフ「あるある! あと20Gぐらい? ちょっと待っててよ」
戦士「1000Gだ。1Gも返して貰ってないぞ」
エルフ「あはは」
戦士「いや笑いごとじゃねえから。1000Gといったら贅沢しなきゃ三ヶ月は暮らせる額だぞ。こんなことならこの前のうちに取り立てとくべきだった……」
エルフ「戦士は金にうるさいね」
戦士「1000Gなんて大金を貸したら普通はそうだろ……」
エルフ「そんな大金をほとんど素性が知れない他種族相手に貸すんだから、とことんお人好しだよねぇ」
戦士「こんな奴だと知ってたらもう少しは渋ったよ!」
エルフ「まあ、エルフ族にはあげるつもりでお金を貸しなさいって言うし?」
戦士「少なくともお前の言うセリフではないな、それは……」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1501496937
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 19:31:39.36 ID:bFTrrninO
エルフ「そんなにカリカリしないでよ……そんなことよりご飯おごってよ。一昨日から何も食べてないんだよね」
戦士「お前ぇ……」
<<ぐうう……
エルフ「食べ物の話をしたらお腹なっちゃったよ、あはは」
戦士「……はあ。高い物はダメだかんな」
エルフ「いやっほう! 戦士さん、イケメン! 好き好き大好き愛してる!」
戦士「調子のいいやつ……」
エルフ「じゃあ中央区にあるグランドホテルのレストランがいい!」
戦士「一生に一度くらいは上流階級の飯を食ってみたいもんだな。さてど貧困の俺たちは大衆食堂にいくぞ」
エルフ「今日もデザート頼んでいい?」
戦士「遠慮って言葉を知ってるか?」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 19:36:45.32 ID:bFTrrninO
・・・
【大衆食堂】
エルフ「この濃い味付けがいいんだよね。The 不健康! って感じがたまらないよ」
戦士「……そんなことよりどうして無一文なんだ? この前、一緒にサンドワーム倒してそれなりに報奨金を貰っただろ」
エルフ「ギャンブルって怖いよねー。一瞬でお金が……むぎゅっ!?」
戦士「お前……返すもの返さずに博打してたのかよ……?」ぐぐぐ……
エルフ「やめへー! ちゅぶれりゅぅ……!」むぎゅぅ
戦士「賭け事をやる前に返すものは返せ」
エルフ「ほら、ここらで借金をチャラにしようと思い立って賭けトランプで一山当てようと思ったらさぁ……最初は勝ってたのに最後には身ぐるみ剥がされかけたよ、あはは」
戦士「お前、賭けトランプって、まさか酒場の地下にある賭場に行ったのか……?」
エルフ「よく知ってるね。おっぱいの大きいお姉さんと楽しんできたよ……いや、結果的に痛い目見たけど」
戦士「バカ……あそこのディーラーはやべえって聞くぞ。誰も見抜けない天才的なイカサマ師だってな」
エルフ「そうなの? もっと早く教えてよ」
戦士「俺は賭け事とか基本しないからな。お前がギャンブルする奴だとも思ってなかったけどさ」
エルフ「今回が初めてだよ! 次は勝つ!」
戦士「せめて返すものを堅実に返してからにしてくれ……」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 19:42:38.89 ID:bFTrrninO
エルフ「君ってお酒もタバコもやらないけど、冒険者としてどうなの?」
戦士「美味しく感じないんだから別にいいだろ。贅沢する余裕もないしな」
エルフ「見ず知らずのエルフに1000Gも貸しておいてよく言うよ」
戦士「あの時の貯金のほぼ全額だ」
エルフ「……マジでぇ?」
戦士「俺みたいなしがない冒険者にそんなに蓄えがあるわけないだろ」
エルフ「やばいね、お人好しっていうかバカじゃん?」
戦士「よく言われる」
エルフ「なるほどねぇ……ヘルプとしてよくパーティに入れられるわりに定常的な仲間が全然出来ないわけだ」
戦士「うん?」
エルフ「お人好し過ぎて連んでたくないんだよ。見ず知らずの第三者のために死にかねない奴に生命預けたくないでしょ。臨時ならとっても有り難いけどね」
戦士「…………」
エルフ「ははあ、その反応、さては似たようなことをかつて言われたな?」
戦士「ご明察。一年近く一緒にいた奴に同じこと言われて、そのままサヨナラだ」
エルフ「あはは、よく一年も君と組めたもんだよ。尊敬する」
戦士「……俺のことそんなに嫌いか」
エルフ「いやいや、扱いやすいバカは好きだよ」にこっ
戦士「飯奢ってもらっといてよく言うぜ……」
エルフ「どうせ君は怒んないでしょ」
戦士「怒らなくてもしょげるわ……」
エルフ「ごめんごめん」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/31(月) 19:47:05.75 ID:gTUCzhBSO
ホモ展開はよ
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 20:03:44.25 ID:bFTrrninO
undefined
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 20:24:39.19 ID:bFTrrninO
エルフ「しかしどうやってお金を稼ごうかねぇ……養ってくんない?」
戦士「無理だな」すぱっ
エルフ「うは、即答……稼ぎの少ない根無し草な冒険者さまにそんな経済力ないよねぇ」
戦士「お前は呼吸するように俺を蔑むな」
エルフ「仕方ないからダンジョンでも潜っとくかいな。ちょい付き合って」
戦士「また『魔物の洞穴』だよな」
エルフ「うんにゃ、あそこは敵もショボいけどアイテムもショボいじゃん。簡単に手に入るアイテムを10個売っても1Gになるかならないかって感じ」
戦士「仕方ないだろ。罠がなくて魔物が弱いのはあそこだけらしいからな」
エルフ「それなんだよー! おかげであそこで取れるアイテムは供給過多で買値はゼロに等しいか、売れる数量が規制されてるか、売買そのものが規制されてるかだもん」
戦士「なんで規制があるんだろうな」
エルフ「冒険者なのに知らない知らないの? ムカついたから調べたんだよ。例えば『冒険者の服』。『魔物の洞穴』でめっちゃよく取れるじゃん?」
戦士「この前も5着も手に入れたな……」
エルフ「そんな感じで『冒険者の服』がたくさん取れ過ぎるせいでほぼ無料で流通される状態。そのせいで大衆向けの衣料産業はボロボロだったらしいよ」
戦士「安くて質のいいものあったらみんなそれ買うわな。あれ、かなり質がいいかはな」
エルフ「それで既存産業を保護するために国が『魔物の洞穴』で取れるアイテムの流通規制や数量規制に入ったわけよ」
戦士「ああ、なるほど……」
エルフ「規制が入るまで街中で『冒険者の服』を着てる人だらけだよ。こうしてダンジョンのせいで職にあぶれた労働者がダンジョン冒険者となるんだね」
戦士「ダンジョン冒険者が増え続けるわけだ」
エルフ「死人もね」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 20:33:38.29 ID:bFTrrninO
戦士「しかし、なんであんなにたくさんのアイテムが出て来るんだろうな」
エルフ「魔物についても言えるよね。全く減らないし、むしろますます増えているって話だよ」
戦士「らしいな。どうなってるんだか」
エルフ「ダンジョン冒険者なのに何も知らないんだねぇ。初心者の私以下じゃん?」
戦士「本職はダンジョン冒険者じゃないからな……あれに本職も何もないか」
エルフ「何? 無職なの?」
戦士「敢えて言うなら傭兵だ。一緒に暴れてるサンドワーム倒しただろ」
エルフ「無職だ」
戦士「無職いうな……」
エルフ「とにかく明日は『不帰の虚』に行こう」
戦士「待て。待て待て。どうして最難関に挑む」
エルフ「だって『魔物の洞穴』の次に近いじゃん」
戦士「いや近いけど死んだら元も子もないだろ」
エルフ「行ける行ける。私たちなら行けるよ」
戦士「『不帰の虚』の名は伊達じゃないからな? お前、8つのダンジョンの中で唯一つ生還者が誰もいないダンジョンだぞ? ダンジョン冒険者じゃなくてもあそこはヤバいって認識だぞ」
エルフ「んもう、じゃあどうしろと?」
戦士「『魔物の洞穴』じゃなく、俺たち二人で大丈夫なのは……『飛竜の塔』はどうだろう? 飛竜にさえ気を付ければ魔物自体は弱くて、アイテムの質は洞穴よりもいい……らしい。実際に行ったことはない」
エルフ「オッケー。じゃあ、君の提案だし君がリーダーね。ヘルプで入ってあげるから旅費とかよろしく。仕方ないなぁ……」にやにや
戦士「はあ!? ……あ、お前最初からそのつもりで……!」
エルフ「ふっふっーん、デザートもごちそうさま♪」
戦士「食えないやつ……」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 20:41:33.11 ID:bFTrrninO
・・・
【飛竜の塔】
戦士「やっと着いたか。そこそこ遠いよな」
エルフ「そうだねぇ……わりと魔物も漏れ出てたし帰りも面倒だね」もぐもぐ…
戦士「何を食ってんだ?」
エルフ「『桃のかんづめ』。早速アイテムが落ちてた」
戦士「ここのアイテムか……というか躊躇いなく拾い食いするなよ」
エルフ「お腹すいちゃってさ。最近はやりのRPGゲームでいえばHP回復だよ」
戦士「……戦う前からHP減ってる前提かよ」
エルフ「お腹減ったら体力も減るよ。よし、ずっと帰りたい気分だったけどやる気出てきた!」
戦士「帰りたかったのかよ!」
エルフ「さって、このゴツい塔を登って行きますか」
戦士「……塔の内部には飛竜は入ってこないって噂だし、中の方がここより安全だろ」
エルフ「そうだねー。よっしゃー! お金を稼ぐぞー!」
戦士「おー」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 20:44:07.85 ID:bFTrrninO
・・・
飛竜の塔1F
エルフ「しかし、変わった建物だよねぇ。今の建築技術じゃないよね、これ」
戦士「ダンジョンたちは20年前に突然現れたらしいからな。この辺りは昔は何もない丘だったみたいだが、今じゃ魔物と冒険者の巣窟だ」
エルフ「お陰様でこうして稼がせてもらえるわけだけどねぇ。まだろくに稼いでないけど」
戦士「一緒に現れた魔物のお陰で俺みたいな戦うことしか能のないやつでもそこそこ食っていけるからな」
エルフは『桃のかんづめ』を手に入れた!
エルフ「かんづめの宝庫だねぇ」もぐもぐ…
戦士「また自家消費すんのかよ。……まあ、かんづめも買値は100個で1Gとからしいしいいけどな」
エルフ「ダンジョンの出現で真に肥えるはダンジョン商人だよねぇ」もぐもぐ
戦士「ダンジョン商人で成功してる奴は大抵他の商売やっても成功しそうだがな」
エルフ「まあ、そうかも」
戦士は『桃のかんづめ』を手に入れた!
戦士「本当によく『桃のかんづめ』が手に入るな……」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 20:48:15.96 ID:bFTrrninO
戦士「お? なんだこれ?」
戦士は『ステータス解析マシン』を手に入れた!
戦士「なんだこれ?」
エルフ「なになに、金目のもの?」
戦士「さあ? 初めて見るもんだな」カチッ
解析マシン<<ピピッ
戦士「うおっ?」
解析マシン<<ピロンッ
・戦士
HP:5000
こうげき:400
まほう:0
ぼうぎょ:900
すばやさ:300
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 20:51:01.67 ID:bFTrrninO
戦士「……?」
エルフ「戦闘能力を表す数字とかかな? ぷぷっ、まほう0じゃん、本当に魔法の才能が欠片もないんだね」
戦士「……別に魔法使えなくてもいいからな」
エルフ「拗ねてるぅ」
戦士「……お前も測れよ」
エルフ「や、やめとく」
戦士「バカにしたんだから測れよ」
エルフ「いやですぅー」すすす…
戦士「お、これで距離が離れてるやつも測れるっぽい」カチッ
エルフ「げっ」
解析マシン<<カシャッ……ピピッ
エルフ「ま、まあ私ならいい結果に決まってるよ!」
戦士「それはどうかな……これでお前がめちゃくちゃ高かったら俺が辛いけどな」
解析マシン<<ピロンッ
エルフ「……」どきどき…
・エルフ
HP:1500
こうげき:600
まほう:600
ぼうぎょ:100
すばやさ:600
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 20:54:40.08 ID:bFTrrninO
エルフ「……私の方が優秀!」
戦士「むむ……」
エルフ「やーい、前衛職のくせに攻撃力ひくーい!」
戦士「ぐ……いや待て、お前は貧弱すぎだろ。HPとぼうぎょを見ろよ」
エルフ「当たらなければどうということはないんですぅー、攻撃される前に倒せばいいんですぅー」
戦士「だが不意打ちを食らったりしたらだな……まあ、いい」
エルフ「ま、これからはエルフさまと呼んでもいいよ」
戦士「そもそも基準値が分からんから何とも言えないだろ。平均が1000とかだったらお互いただの小物だろ」
エルフ「他に冒険者がいればコッソリ測れるんだけどね。何にせよ魔法が0は底辺オブ底辺だけどね! あはは」
戦士「放っとけ……」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 20:57:29.93 ID:bFTrrninO
・・・
飛竜の塔2F
エルフ「おっかしいな……」
戦士「ん?」
エルフ「あまりにも人が居なすぎじゃない? 『魔物の洞穴』よりは魔物が強いけど、そこまでじゃないし……これは流石に変なんじゃ?」
戦士「……確かに不思議だな。結構賑わってるダンジョンって聞くが」
エルフ「……いやな予感がするし一旦引き返すのもありかもね」
戦士「そうだな。飛竜は塔の内部には入ってこないって話が変わってたりしたら一大事だ」
<<グルル……
エルフ「げっ……まさか飛竜……?」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 21:02:23.11 ID:bFTrrninO
タワーキマイラ「グォォォッッ!」
タワーキマイラが出現!
戦士「……飛竜ではないみたいだが、こいつも大物だぞ。おかしいな、こんな奴がいたら話題になるだろ」
エルフ「……なるほど。コイツが最近現れたから、みんな近寄らないんじゃないかな……情報収集って大事だね」
戦士「本当にな……後悔は先に立たないんだよなぁ」
エルフ「君らしくないなぁ。するのは後悔じゃなくて反省だよ」スッ
戦士「そうだな。コイツを倒してから反省するか」チャキッ
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/31(月) 21:05:38.31 ID:bFTrrninO
エルフ「飛ばしていこー!」タンッ
エルフは杖の先に魔力を溜める!
戦士「おい、一人で突っ込むな!」ダダッ
エルフ「醜い怪物さん、炎をお一つ食べなさいな!」ググッ
エルフの『爆杖殴打』!
タワーキマイラはよろめいている!
エルフ「それ、もういっぱ……っ!?」
タワーキマイラの反撃!
戦士はエルフを庇った!
戦士「紙装甲のくせに無茶すんな!」
エルフ「ごめんごめん……もう一発!」
エルフの『爆杖殴打』!
戦士の攻撃!
タワーキマイラ「グルルルゥゥ……!?」
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