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【ミリマス】翼「わたしだって、プロデューサーに構ってほしいよ〜!」
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1 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:34:47.50 ID:Wgvd6JpS0
ミリP(以下、P) 「今日から、新しい人が入ってくれることになりましたー!さ、自己紹介お願いします」
青羽美咲(以下、美咲) 「え、ええっと……青羽美咲です!まだまだ新人ですが、元気だけはあります!どうぞ、これからよろしくお願いします!」ペコリ
音無小鳥(以下、小鳥) 「よろしくねー、美咲ちゃん……」ジロジロ
美咲 「?あ、あの……何か?」
P 「こら、音無さん。青羽さん、嫌がってるじゃないですか」
小鳥 「あ、ごめんなさい……履歴書でも見てたけど、ホント可愛いなあって思ったの」
美咲 「そ、そんな……ほめ過ぎですよ」カァア
小鳥 「いや!カワイイわ、私が保証する!」グッ
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1501414487
2 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:35:26.88 ID:Wgvd6JpS0
P 「音無さんの保証とか何の役にも立たないんですが……?青羽さん、これからよろしくお願いします」ペコリ
美咲 「は、はい!よ、宜しくお願いしますプロデューサーさん!」
P 「困ったことがあったら、あそこのお姉さん……」チラッ
小鳥 デヘヘ
P 「……は頼りないから、俺に何でも聞いてください。精一杯フォローしますから!」
美咲 「あ、ありがとうございます!」
小鳥 「…………」ジーッ
3 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:35:52.47 ID:Wgvd6JpS0
P 「……なんですか、音無さん。何か言いたそうな目でこっち見てますけど」
小鳥 「いやぁ、なんか仲良いなあと思って」ジトー
美咲 「わ、私なにかまずい事を……」アワアワ
P 「音無さん、早速新人の子をいびるのは辞めてくださいよ」キッ
美咲 「い、いえプロデューサーさん……私が悪かったのかもしれませんから」シュン
P 「大丈夫だよ。もし悪かったとしても、新人がミスをするのは当然なんですから」
P 「ああやってイジめられそうになったら俺に言ってください。いいですね?」ニコッ
美咲 「は、はい!」パアア
小鳥 (……まずいピヨ。プロデューサーさんと美咲ちゃんの距離が近くなってるピヨ……)
小鳥 (こ、このままいったら……プロデューサーさん取られる!?ど、どうすれば)アワアワ
4 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:37:45.01 ID:Wgvd6JpS0
伊吹翼(以下、翼) 「…………」ムスー
最上静香(以下、静香) 「どうしたのよ翼、珍しく黙り込んで……」
翼 「……ねぇ、静香ちゃん。自然とプロデューサーさんに構ってもらうにはどうすればいいと思う?」
静香 「いつもみたいに、積極的に声をかけに行けばいいじゃない」
翼 「そーいうのじゃないの!」
静香 「?」キョトン
翼 「……プロデューサーさんって、いつもわたしに対しては近づいてこないでしょ?」
静香 「まあ、翼は積極的に話しに行くから……プロデューサーとしては、あまり話せてないアイドルを優先するのかもね」
静香 「でも、それがどうしたのよ?」
翼 「わたしだって、プロデューサーさんに構って欲しいなぁって……」
静香 「構ってもらうって、そんなに良いものじゃないと思うけど」
5 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:38:20.82 ID:Wgvd6JpS0
翼 「静香ちゃんだって、この前プロデューサーさんと二人きりでレッスンしてたでしょ〜?」
静香 「!み、見てたの!?」
翼 「ニッコニコしてたの、わたし見てたもんね〜」ニヤニヤ
静香 「に、ニコニコなんてしてないわよ!」カァアア
静香 「……で、結局自然に声かけてもらいたいって事なのね?」
翼 「そう!流石静香ちゃん、話が早い!」
翼 「じゃ、わたし行ってくるね〜」トコトコ
静香 「……えっ?ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」ダッダッ
6 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:38:51.26 ID:Wgvd6JpS0
―――――
美咲 「えっと、プロデューサーさん……この書類って、どう仕分けておけばいいでしょうか」
P 「ああ、これは俺に一度回して下さい。その後、判子押して社長まで」
美咲 「は、はい!ありがとうございます!」ペコリ
P 「でも、驚いたな……青羽さん、手馴れててそんな教える事ないや」ハハハ
美咲 「そ、そんな事ないじゃないですか!今だって聞かなきゃ分かりませんでしたし!」
P 「いやぁ、あれは特別な奴だから……普通にお仕事がもうできる時点で胸張って良いと思いますよ」
美咲 「そ、そうですか?」エヘヘ
小鳥 「…………」
7 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:39:36.20 ID:Wgvd6JpS0
小鳥 (まずい、まずいピヨ……二人の仲が急速に近くなってる……)チラッ
P ハハハ
小鳥 (あの真正の女ったらしめぇ……)ギリギリ
美咲 「……お、音無さん。何か私、まずい事を……?」ビクビク
小鳥 「あっ、ごめんなさい……そういう訳じゃないのよ」
P 「……まさか、若さに嫉妬してるだけなんじゃぐはぁッ!?」ボカッ
小鳥 「言ってはならない事を……ッ!」
美咲 「ぷ、プロデューサーさーん!」アワアワ
P 「だ、大丈夫……いつもの事ですから」プルプル
8 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:41:00.87 ID:Wgvd6JpS0
―――――
翼 「……いつもより楽しそう」ジトー
静香 「青羽さんの面倒見てあげてるんだから仕方ないでしょ」
翼 「それでも羨ましい……わたしにも同じくらい教えてくれないかなぁ」
―――――
P 「ぐぅ……あれ、今何時ですか青羽さん」
美咲 「へっ?えと、もうすぐ一時になりますね」
P 「やべっ、今日レッスン見るって約束してたんだ……」
P 「すいません、すぐに行ってきます!」ダッ
小鳥 「……もう」
美咲 「ご、ごめんなさい音無さん……」
小鳥 「……くすっ、小鳥で良いわよ」
小鳥 「さ、仕事終わらせちゃいましょうか!」
美咲 「は、はい!小鳥さん、宜しくお願いします!」
小鳥 「さ、小鳥のちょっといいトコ、見せちゃうわよー!」グッ
9 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:41:44.62 ID:Wgvd6JpS0
―――――
P 「ごめん、遅れた!」
所恵美(以下、恵美) 「もー、おっそいよプロデューサー!」
P 「悪い、ちょっと音無さんとな……」
島原エレナ(以下、エレナ) 「またコトリと?二人はいっつも仲が良いよネー!」
P 「仲良さそうに見えるか?」
エレナ 「だってスッゴク楽しそうだよ?」
P 「そうか……?っと、琴葉もごめんな。レッスン遅れちゃって」
琴葉 「い、いえ……気にしないでください、プロデューサー」
P 「……琴葉、今日気分が良くないのか?」
琴葉 「そ、そんな事ないです……」シュン
10 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:42:30.76 ID:Wgvd6JpS0
P 「……恵美、理由分かるか?」コソコソ
恵美 「プロデューサーが来るの遅かったからでしょー?」
エレナ 「コトハ、スッゴク楽しみにしてたもんネ!」
琴葉 「そ、そんな事ないから!」
P 「……違うのか?」
琴葉 「あ、ええっと……」
恵美 「あはは、照れない照れない!」
琴葉 「もう、恵美!」
エレナ ニヤニヤ
琴葉 「エレナもニヤつかないで!さ、レッスン始めるわよ!」
恵美 「はーい……んじゃ、プロデューサー!しっかり見ててよね!」
P 「おう、任せとけ!」
11 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:43:48.53 ID:Wgvd6JpS0
―――――
翼 「レッスン……面倒かも……」
静香 「妥当な所よね、プロデューサーは大体ついてきてくれるし」
翼 「えっ?静香ちゃん、ついてきてもらってるの?」
静香 「ま、まあね……一応、居てくれた方が身に付くし」
翼 「ふーん……?」
静香 「……何よ」
翼 「べっつにぃ〜♪」
12 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:44:17.44 ID:Wgvd6JpS0
―――――
琴葉 タンッタタン
恵美 「……っと」
エレナ 「こんなもんだよネ!」
P 「そうだな、これで終わりにしようか」
琴葉 「プロデューサー、どうでしたか?」
P 「良くなってたぞ、三人とも前より動きにキレがあった!」
琴葉 「そうですか!」パァアア
恵美 「良かったね、琴葉!」
P 「それにしてもよくあそこまでやれたな……何か特訓でもしたのか?」
恵美 「何かやったっけ?」
13 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:44:49.52 ID:Wgvd6JpS0
エレナ 「あっ、皆でサンバ踊ったのが良かったのカモ!」
P 「サンバ?」
エレナ 「ソウ!コトハは最初恥ずかしがってたんだけど……やっていく内にノリノリになってきてネー?」
琴葉 「エレナ!その話は良いから!」
エレナ 「エー?ダメなノ?」
琴葉 「ダメ!」カァア
P 「はは……ん?」チラッ
琴葉 「プロデューサー、どうかしたんですか?」
恵美 「?」キョトン
P (汗で透けてる……まずいな、一応タオル渡してやるか)
14 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:45:43.76 ID:Wgvd6JpS0
P 「ちょっと待っててな……」
エレナ 「あ、もしかしてー……」ニヤッ
琴葉 「……まさか、プロデューサー」ジトー
P 「なんで俺は睨まれてるんだ……とりあえず、ほら」バサッ
恵美 「プロデューサー気が利くじゃーん!ありがとね!」
恵美 「……あれ?これいつものより大きいよね?」
P 「ああ、必要かと思って」
恵美 「そっか!ありが……と?」チラッ
恵美 「―――ッ!?」カァア
エレナ 「ホラ!やっぱりメグミの胸見てる!」
15 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:46:14.35 ID:Wgvd6JpS0
P 「別に他意があるわけじゃないから!」
エレナ 「ホントー?」
P 「本当だ!」
恵美 「あ、アハハ……」
琴葉 ズーン
P 「……琴葉?なんでそんなに落ち込んでるんだ?」
琴葉 「お、落ち込んでなんかないです!」ウルッ
16 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:47:09.29 ID:Wgvd6JpS0
―――――
静香 「またプロデューサーは……!」ワナワナ
翼 「静香ちゃん、嫉妬してるの〜?」
静香 「してないわよ!」
翼 「ふーん?まぁどっちでも良いけど!」
静香 「……あれ?翼、何処に行くの?」
翼 「ちょっとプロデューサーさん引き留めておいて〜」スタスタ
静香 「翼ー!?」
P 「……あれ、静香じゃないか」
P 「こんな所でどうしたんだ?」
静香 「え、ええっと……」
P 「もしかして、レッスン見て欲しかったのか?」
P 「だとしたら悪かったな、ちょっと今日はこれから野暮用があってさ……」
17 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:48:40.27 ID:Wgvd6JpS0
静香 「……忙しそうですね?」
P 「ああ、今日は特別な日だからな」
静香 「……そうですか」
P 「静香も、何かリクエストとかあったら聞くけど」
静香 「別に、特に注文することは……」
静香 「あ、そうだ。今度の日曜日、付き合ってもらえませんか?」
P 「ああ、丁度オフだし構わないよ」
静香 「良かった……」ホッ
P 「何か見に行くのか?」
静香 「見に行くってより聴きに行くって感じですけどね、千早さんにコンサートのペアチケット貰ったんです」
静香 「一緒に行こうって約束してたんですけど……千早さん、仕事で来れないそうなので」
静香 「代わりにお願いしようと思ったんです」
18 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:49:40.74 ID:Wgvd6JpS0
P 「あー……それは悪かったな、静香。千早と一緒に行く機会を無駄にさせてしまって」
P 「今度、何かで埋め合わせするよ」
静香 「ありがとうございます!」
P 「でも、一緒に行くのが俺でよかったのか?お父さんとか未来とか、他にも相手はいただろうに」
静香 「べ、別にいいじゃないですか!」
P 「ふーん……?」
翼 「ゴメーン、お待たせ〜!」ピトピト
P 「翼?……ってオイ!どうしたんだ、その恰好?」
翼 「えー?こういうのが好きなんじゃないんですか〜?」ビシャビシャ
19 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:50:17.34 ID:Wgvd6JpS0
静香 「……翼、何しに行ったの?」
翼 「Tシャツ一枚でちょっとだけシャワーを……」
P 「馬鹿!風邪ひいたらどうするんだよ!」
翼 「あ、あぅ……ご、ごめんなさ〜い……」
P 「とりあえずこれ巻いとけ!後で服乾かしに行くんだぞ、いいな!」
P (余分に持ってきといて良かった……)
翼 「…………」シュン
P 「翼?」
翼 「プロデューサーさん、こういうの好きじゃなかったの?」
20 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:50:44.71 ID:Wgvd6JpS0
P 「す、好きっていうか……うーん」
翼 ジィーッ
P 「……そりゃな、俺も男だしそういうのには目を魅かれるけどさ」
P 「でもそれ以上に、翼が体調崩す方が心配なんだよ」
P 「だから、こうやってわざと体調崩すような真似はやめてくれ」
翼 「……は〜い」
P 「分かってくれたら良いんだ」ナデナデ
翼 「あっ……」
P 「そんな事しなくたって可愛いんだからさ……な?」
翼 「……も〜プロデューサーさんってば〜!」
静香 「…………」スッ
P 「……静香、お前まで水を被りに行くんじゃないぞ」
静香 「そ、そんな事しませんから!」
21 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:51:36.54 ID:Wgvd6JpS0
―――――
翼 「えっへへ〜♪」
静香 「ご機嫌ね、翼」
翼 「だってカワイイって言って貰えたも〜ん!」
静香 「良かったわね……」
翼 「……うーん」
静香 「どうかした?」
翼 「でも、もっと構って欲しいな〜って」
静香 「あんまりプロデューサーに迷惑かけちゃダメよ?今日、プロデューサー忙しそうだから」
翼 「……でも、わたし今日はもっと構って欲しいもん」プクー
静香 「翼……」
翼 「うん、もう一回頑張ってくる!静香ちゃん、またね!」
静香 「えっ、翼!?」
22 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:52:07.82 ID:Wgvd6JpS0
――――
P 「ただいまー」
美咲 「お帰りなさい、プロデューサーさん!」
P 「青羽さん、ただいま……仕事は大丈夫そうですか?」
美咲 「はい、小鳥さんがすっごく丁寧に教えてくれて!」
美咲 「小鳥さんって、すっごく良い人ですね!」ニコッ
P 「へ?」チラッ
小鳥 グッ
P 「……どういう風の吹き回しですか?」
小鳥 「たまには頼れる先輩でいたいじゃないですか……」
P 「なるほど……」
23 :
◆SESAXlhwuI
[saga]:2017/07/30(日) 20:52:33.66 ID:Wgvd6JpS0
小鳥 「そういう事なので、褒めてください!」
P 「褒めてくださいって……音無さん」
小鳥 「……ダメですか?」
P 「……もう」クスッ
P 「ありがとうございます音無さん、助かりました」
小鳥 「……もう、しっかたないですねえ」
小鳥 「今日はそれくらいで勘弁してあげます!」
P 「いっつもそのペースでやってくれませんか?」
小鳥 「うぐっ、それはですねぇ……」
美咲 「二人とも仲良いですねー……羨ましいです」
P 「青羽さんも仲間なんだから遠慮しないでくださいね?」
美咲 「はい!」
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