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【艦これ】吹雪「大変です、司令官!」 キット「パート2突入です」
- 358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 22:24:01.23 ID:vo3P1CFl0
-
-その日の夜 海新重工 工場前-
川内「ここが提督の言っていた工場だね。潜入してみますか」
ドカーン!
ドカーン!
メラメラ
川内「爆発!?」
リ級「あれは艦娘!始末するか」
タ級「待て。深提からの指示はアレを移動させた後、証拠隠滅のために工場を爆破することだ」
リ級「だが、邪魔者は早めに始末する方がいい」
タ級「奴はこの工場と我々深海棲艦の関係に気付いていない。こちらから仕掛ければ、関係があると教えている様なものだ」
リ級「確実に仕留めればいいだけの話だろ?」
タ級「仕留めそこなった時のリスクを考えろと言っているのだ」
リ級「チッ。運のいい奴だ。今日の所は見逃してやる」
タ級「さあ、気付かれる前に立ち去るぞ」
-翌朝 提督私室-
テレビ「昨晩遅くに海新重工の工場で火災が発生し、今も延焼が続いています」
提督「何だと」
吹雪「昨日の工場ですよ!」
提督「これで調査は不可能になってしまったな。吹雪が見たアレの真相は闇の中か」
- 359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/25(木) 22:28:24.67 ID:vo3P1CFl0
- 覚えている人が居るか分かりませんが昨年、ヲ級が瑞鳳に依頼したのは零戦のプラモの製作でした。
元々、去年のお盆頃にやるつもりでしたが、地中海編をやってしまったので、一年越しになってしまいました。
次回は久しぶりにうーパラ(うーちゃんパラダイスの略)の予定です。
先日の血のハロウィンの様な展開にはならないので大丈夫です。
しかし、血のバレンタインはあるかも知れません。
???「コーディは殲滅だ!」
???「もう止めようよ」
ザラ「光だ」
本日はここまで。
- 360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 23:19:00.85 ID:MaUWakwp0
- 乙
天龍ちゃんは鈴熊のときみたいに翌月とかにすぐ改二くると思うわ
- 361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 16:39:56.01 ID:11ZawJdCo
- 天龍も未改装なら弾薬消費が重い鬼怒改二より天龍使った方が良くない?
- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 21:52:33.87 ID:IxB/UP5e0
- >>360
そうだといいんですけどね・・・。何時まで経っても改二にならない青葉や、長女以外改二になった球磨型を見てるとですね。うん。
>>361
残念ながら天龍ちゃんは任務(新「三川艦隊」出撃せよ!か、抜錨!「第十八戦隊」)をやった時に改造してしまったんですよね。
龍田も任務の前に改造したと思ったら、してなかったのでそのまま使ってただけで。
で、任務終わって思ったのが、別に改造する必要無かったかも?
改二で龍田の様に燃費据え置きで大発搭載可ならあるいは。
- 363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 21:54:37.69 ID:IxB/UP5e0
- 小枝師匠に「うーちゃんパァ〜ラダァ〜イス」ってやって欲しい。
本日分、始まります。
- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 21:56:34.64 ID:IxB/UP5e0
-
-1月中旬 会議室-
ウォースパイト「The Scent of Roses」
一同「復讐の鎮魂歌・さらばナイト2000」
ウォースパイト「Tomorrow Never Dies」
一同「トゥモロー・ネバー・ダイ」
ウォースパイト「The World Is Not Enough」
一同「ワールド・イズ・ノット・イナフ」
ウォースパイト「Die Another Day」
一同「ダイ・アナザー・デイ」
キンコンカンコーン
ウォースパイト「では、今日の授業はここまでにしましょう。皆さん、復習を忘れない様に」
一同「はーい」
朝潮「ウォースパイト先生の授業、とても勉強になりました!」
霞「何の勉強になったのよ!」
夕雲(一体何処で使うのかしら?)
夕立「ウォースパイト先生の英会話教室で英語ペラペラになれるっぽい!」
睦月「睦月もこれでネイティブなのね!」
卯月「ためになったぴょん!」
吹雪「そ、そうだね(全部映画のタイトルを復唱してただけだよね・・・)」
夕立「お腹ベコペコだから早くお昼ご飯にするっぽい!」
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 21:57:19.71 ID:IxB/UP5e0
-
-サハラ砂漠-
レ級「クソッ!提督の野郎、今日も現れない。水も残り少ない」
レ級「数日前にレースの参加車が何台が近くを通ったが、それっきり何も通らない。ラクダすら居ない。待つ場所が悪いのか?」
レ級「野郎まさか、このレ級様に恐れを成して逃げ出したのか?」
- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 22:00:15.63 ID:IxB/UP5e0
-
-昼食後 鎮守府 正門前-
提督(誰も居ないな)キョロキョロ
卯月「お出かけぴょん?」
提督「!? 何だ卯月か。ああ、ちょっとそこまで」
卯月「キットには乗らないぴょん?」
提督「直ぐそこの商店街が目的地だからな」
卯月「うーちゃんも連れて行って欲しいぴょん!」
提督「・・・。お菓子しか買ってやらんぞ」
卯月「やったー!司令官、大好きだぴょん!早く行くぴょん!」グイグイ
提督「おいおい、引っ張らないでくれ」
-商店街の本屋-
店主「おや、提督さん。いらっしゃい」
提督「こんにちは。卯月、ご挨拶しなさい」
卯月「ハロー。アイ アム 卯月。プリーズ コール ミー うーちゃん」
店主「お譲ちゃん、英語話せるんだ。凄いね」
卯月「ディス イズ マイ サーヴァント」
店主「え?」
提督(召使い?)キョロキョロ
卯月「司令官、キョロキョロしてどうしたぴょん?」
提督「いや、卯月の召使いなんて何処に居るのかと思って」
卯月「司令官のことだぴょん」
提督「はい?」
卯月「だから、うーちゃんのサーヴァントは司令官だぴょん」
提督「・・・」
店主「」
卯月「嬉しさの余り、言葉が出ないみたいだぴょん♪」
提督「吹雪に言われるならともかく、誰が卯月の召使いだよ!」
卯月「吹雪ちゃんならいいんだ」
提督「いや、良くは無い。だが、嫁の尻に敷かれている旦那は世の中沢山いるだろ。俺は尻に敷かれてないからな」
卯月「分かってるぴょん。流石に、ケッコンしたからと言って、上官を尻に敷く艦娘なんて居ないぴょん」←上官をオモチャ、召使いと言い切った奴
提督「そうだろ?」
卯月「そうだぴょん。でも、司令官がサーヴァントであることに変わりは無いぴょん」
提督「一つ聞いていいかな?何処でそんな言葉を覚えた?(どうせウォースパイトだろ?帰ったら文句言ってやる)」
卯月「テレビでお笑い芸人の人が相棒をサーヴァントと言っていたぴょん」
提督「ウォースパイトが教えたのかと思ったら、菅ーーーっ!(※)」
店主「あはは・・・(提督さんも大変だな)」
※お笑い芸人 ロザンの菅ちゃんは相方で京大卒のクイズ王(笑)の宇治原のことを某番組で「マイ サーヴァント」と言っています。
- 367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 22:01:34.90 ID:IxB/UP5e0
-
卯月「じゃあ、サーペント?」
提督「誰がサーペントだ。俺はサジタリアスだ」
卯月「うーちゃんは蛇遣い座なんて言ってないぴょん」
提督「じゃあ、アレか?俺は狡猾でろくでもない人間だと言いたいんだな?悪かったな」
卯月「ひがみ過ぎがぴょん」
店主「まぁまぁ、落ち着いて」
卯月「うーちゃん末っ子だから、いつもお姉ちゃんたちにパシられてばかりだから、うーちゃんの言うこと聞いてくれる人が欲しかったんだぴょん・・・」
提督「卯月、そうだったのか・・・。ん?」
卯月「どうしたぴょん?」
提督「ちょっと待て。お前、4番艦だろ。(夕月は居ないけど)12人姉妹の四女じゃねーか!」
卯月「ばれたか」
提督「まぁいい。今日は卯月のサーヴァントになってやるよ」
卯月「本当ぴょん?」
提督「ただし、鎮守府に帰るまでだからな」
卯月「やったー!司令官、大好きだぴょん!」
提督「へいへい。とりあえず用事を済ませるから、少しだけ待ってくれ」
卯月「はーい」
- 368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 22:03:27.38 ID:IxB/UP5e0
-
店主「ありがとうございましたー」
提督「さて、卯月お嬢様、何処か行きたい所はございますか?」
卯月(何か召使いと言うより執事って感じだぴょん)
卯月「近くにケーキの美味しいカフェがあるって聞いたから、そこに行きたいぴょん」
提督「かしこまりました。では、行きましょう」
-カフェ-
店員「いらっいませー。お好きなお席へどうぞ」
提督「お嬢様、どれに致しますか?」
卯月「イチゴのショートケーキもいいけど、モンブランも捨てがたいぴょん」
提督「私はお嬢様の財布でございます」
卯月「? もしかして、両方頼んでもいいって意味ぴょん?」
提督「もちろんでございます(ただし、ケーキが原因で晩飯が・・・ってなっても知らんぞ)」
卯月「じゃあ、両方にするぴょん!」
提督「お飲み物は何に致しますか?」
卯月「ロイヤルミルクティーがいいぴょん」
提督「すみませーん」
店員「はーい」
- 369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 22:05:53.50 ID:IxB/UP5e0
-
卯月「美味しかったぴょん♪」
提督「満足して頂けたようで何よりです(卯月も普通にしてれば可愛いんだけどな)」
卯月「ありがとぴょん」
提督「お嬢様、睦月お嬢様たちのお土産も買って帰りましょうか」
卯月「え?いいぴょん?」
提督「もちろんでございます(流石に卯月だけって訳にはいかんからな)」
卯月「やったー!それじゃ、持ち帰りでコレとアレとソレもください」
提督「あとコレもお願いします」
卯月「一つ多いぴょん」
提督「吹雪の分だよ」
卯月「あー、なるほど」
店員「8000円になります」
提督「では、これで」つ諭吉さん
店員「2000円のお返しです。ありがとうございましたー」
提督「お嬢様、次はどうされますか?」
卯月「あまり長いこと留守にするといけないから、そろそろ帰るぴょん」
提督「宜しいので?」
卯月「ケーキ食べて満足したぴょん」
提督「では、帰りましょうか」
- 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 22:07:56.77 ID:IxB/UP5e0
-
-鎮守府 正門前-
卯月「司令官、今日はありがとぴょん」
提督「どういたしまして」
卯月「また、今日みたいに一緒にお出かけしてくれるぴょん?」
提督「時々ならいいぞ」
卯月「それじゃ、部屋に帰るぴょん。バイバイ」
提督「一人じゃ全員分のケーキ運べないだろ?部屋まで付いてくよ」
卯月「そうだったぴょん」
提督(忘れてたのかよ(汗))
榛名(提督とお出かけなんて羨ましい・・・。榛名も提督とデートしたいです(泣))←たまたま近くを通りかかった
-睦月型私室-
ガチャ
卯月「ただいまぴょん」
睦月「お帰りにゃしぃ」
卯月「司令官に姉妹全員分のケーキ買ってもらったぴょん」
睦月「提督、ありがとなのね!」
提督「どういたしまして。それじゃ、俺は帰るから」
- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 22:10:21.68 ID:IxB/UP5e0
-
-執務室-
ガチャ
吹雪「お帰りなさい」
キット「お帰りなさい」フォンフォン
提督「お土産にケーキ買ってきたぞ」つケーキ
バタン
吹雪「わぁー、美味しそう!ありがとうございます!」
提督「なぁ、吹雪」
吹雪「何ですか?」
提督「ウォースパイトの英会話教室ってどんな授業をしてるんだ?」
吹雪「えっとですね・・・映画のタイトルを復唱したり、何処で使うんだろ?って内容ばかりですよ」
提督「そうか。ところで、サーヴァントって知ってるか?」
キット(何故、召使いなどと言う単語を?)
吹雪「サーヴァント?動物ですか?」
提督「いや、動物では無い。知らないなら、それでいいんだ(やはり犯人は菅か)」
吹雪「それでサーヴァントって何なんですか?」
提督「知らないなら、知らないでいい。吹雪は吹雪のままでいてくれ」
吹雪「そんなこと言われると余計に気になります」
提督「頼むから知らないままで居てくれ」
吹雪「? (釈然としませんが)分かりました」
- 372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/30(火) 22:11:43.33 ID:IxB/UP5e0
- ローソン公式HPによると、今回も最寄のローソンには艦これのグラス付きゼリーは入荷しない模様。
今までジョジョとかエヴァンゲリオンは置いてたし、キティちゃんやカービィのマグカップ付きゼリーはあるのに、艦これは入荷しないって・・・。
カービィのマグちょっといいなーって思ったのは秘密だ。
そのカービィのマグだけど去年の11月発売っすか。マジっすか。今日、づほのタペストリー他を買いに行ったら置いてあったし。
買ってくれって言っている気がしてきた(謎の使命感)。
本日はここまで。
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:08:58.24 ID:AgtX67I+0
- ゼリー無事に入手できたでござる。
新しいゼリーを見て、前のゼリーどうしたっけ?ってなってしまった。
食べた記憶が無いからそのまま置いてるな。ゼリーって賞味期限長そう(個人の主観)だし、大丈夫だろう。
本日分、始まります。
- 374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:10:08.56 ID:AgtX67I+0
-
-1月下旬 執務室-
提督「もう直ぐ節分か」
吹雪「今年もやるんですか?」
提督「そうだな。中々好評だったから、今年もやろう。少し趣向を変えて俺と、新提と、師匠の三人が鬼役にしてみよう」
キット「鬼役が三人とは、戦略の幅が広がります」フォンフォン
提督「そうだろ?そして三人それぞれ獲得できる得点が違うと」
吹雪「なるほど!面白そうです」
提督「後で掲示板に告知を貼っておくか」
- 375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:12:05.21 ID:AgtX67I+0
-
-2/3 大ホール-
提督「これより豆まき大会を開催する」
ザワザワ
提督「ルールの説明をするのでよーく聞いてくれ」
一同「はーい」
提督「まずは、去年と同じく艤装の使用は禁止する。当然ながら艦載機の使用も禁止だ」
瑞鶴「えー」
提督「えー、じゃねぇよ!」
日向「瑞雲は艦載機では無いのでセーフだな」
提督「禁止に決まってるだろ。艦戦、艦爆、艦攻、偵察機、水戦、水爆、哨戒機、カ号に大発他、全部禁止だ」
日向「チッ」
あきつ丸「チッであります」
提督「明石と夕張」
明・夕「はい」
提督「変な道具を使うのも禁止だ」
明石「えー」
夕張「せっかく豆ガトリング砲を整備したのにー」
提督「二人は参加する権利を剥奪しようか?」
明・夕「ごめんなさい!変な道具は使いません!」
提督「それでいい。だいたい、俺以外にあんなの使ったら死人が出るぞ」
夕張「そう思って出力を下げたんですけどね」
提督「あと鈴谷」
鈴谷「なぁにー?」
提督「今年は某うる星なキャラのコスプレなんてしなくていいからな。寒かっただろ?」
鈴谷「きっちり見てたんだ」
提督「目の保養させてもらいました」ボソッ
吹雪「やっぱり司令官は胸の大きな女性が好きなんだ・・・。同じ吹雪なのに私より」ブツブツ
夕立「吹雪ちゃん、落ち着いて(汗)」
提督「今年は新たな試みとして鬼役が三人居る。新提、師匠」
新提「おう」
師匠「うむ」
提督「豆は一人100粒。俺に当てれば一粒につき5点、新提なら3点、師匠なら1点だ」
赤城「なるほど。提督を狙い一気に稼ぐもよし、師匠さんを狙い地道に稼ぐもよしということですね」
提督「そういうことだ。告知していた通り、優勝者は常識の範囲内で願いを叶えよう」
ザワザワ
提督「制限時間は1時間。俺たちは先に出発するので、5分経ったらスタートだ。では、キット頼む」
ピーーーーッ
キット「では、始めてください。4分59,58,57・・・」フォンフォン
提督「諸君らの検討を祈る」ダッ
- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:13:28.55 ID:AgtX67I+0
-
〜5分後〜
ピーーーーッ
キット「では、皆さん出発してください。これより1時間のカウントを開始します。59分59,58,57・・・」フォンフォン
清霜「絶対に優勝して戦艦にしてもらうんだ!」
夕雲「清霜さん、頑張ってね」
清霜「うん!頑張ります!」
鈴谷「ねーねー、熊野」
熊野「何ですの?」
鈴谷「熊野は優勝した場合の願い事決まってるの?」
熊野「もちろんですわ。神戸牛のシャトーブリアンを所望しますわ」
鈴谷「こ、神戸牛のシャトーブリアン!?」ゴクッ
熊野「もちろん、鈴谷の分もお願いして差し上げますわ!それで、鈴谷は決まってますの?」
鈴谷「鈴谷もそれにする!ちゃんと熊野の分も頼んであげるから!」
熊野「楽しみにしてますわ」
響「同志ガングート、行こうか」
ガングート「そうだな。このセツブブーンとやらで優勝してウォッカ一年分を手に入れるぞ!」
響「ウラー!」
榛名「何としても優勝して提督とデートする権利を!」
占守「やるからには優勝を狙うっす!」
北方棲姫「ホッポ、優勝シタラ、新シイゼロモラウ」
- 377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:15:19.01 ID:AgtX67I+0
-
-廊下-
赤城「師匠さん、覚悟してください」
加賀「鎧袖一触です」
師匠「赤城に加賀か。だが、ワシもタダではやられんぞ」
ポイッ
ポイッ
師匠「よ、っと」ヒョイッ
-グラウンド-
新提「朝潮ちゃーん、僕はここだよー!さあ、どんどん投げるんだ!」ハァハァ
朝潮「ひっ・・・こ、来ないでください!」
新提「朝潮ちゃん」ハァハァ
朝潮「嫌ぁぁぁぁー」ダッ
新提「何で逃げるんだ?朝潮ちゃーん」ダッ
霞「何してるのよ!このクズ!」ポイ
ポコポコ
新提「朝潮ちゃーん」ハァハァ
霞「止めなさい!クズ!」ポイ
ポコポコ
霞「しまった!豆がもう無いわ」
スピーカー「霞さん、240点獲得しました」
荒潮「あらあら、霞ちゃんが暫定1位ね〜」
- 378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:18:16.24 ID:AgtX67I+0
-
-厨房-
ガチャ
提督「さて、何処に隠れるか。去年は最初に執務室に隠れたな。速効で吹雪たちに見つかったが。流石に執務室の地下は卑怯だから無しだな。このまま冷蔵庫に隠れるか?」
ガサゴソ
提督「流石に無いな。うーん。また執務室に隠れるのもアリか。二年連続で同じことをするとは考えまい。飲み物も手に入ったし」
川内「ドーモ、提督=サン。川内デス」
提督「アイエエエ!川内!?ナンデ川内!?」
川内「どうして提督の居場所が分かったかって?何故なら私はクノイチだから」
提督「もう突っ込まんぞ。ん?その眼はどうしたんだ?」
川内「月読」
提督「!?」
提督「・・・」
提督「何も起きない?」
川内「やっぱり無理かー」
提督「えっと」
川内「いやー、万華鏡写○眼のコンタクト入れてみたんだけどね、やっぱ無理だったわ」
提督「そりゃコンタクトじゃ無理だろ。むしろそんなんで能力を使われると困るんだが」
川内「だよねー」
ピューン!
提督「!!!」ヒョイッ
神通「避けられてしまいましたか」
提督「川内で気を引いて神通が豆を投げる。陽動作戦か。あと0.5秒気付くのが遅ければ危なかった」
神通「ですが、次は逃しません。姉さん」
川内「オッケー」
- 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:20:12.48 ID:AgtX67I+0
-
-廊下-
師匠「相手が年寄りだからとなめてもらっては困るな」
加賀「一発も当てられないなんて・・・」orz
赤城「この赤城、戦いの中で戦いを忘れた」orz
赤城「見ておくがいい、戦いに敗れるとは、こういうことだ!」
師匠「馬鹿なことをするでない!」
加賀「赤城さん、止めてください!」
赤城「放してください!」
師匠「ゲームで負けた程度で命を捨てようとするな!」
加賀「その通りです!」
赤城「これはただのゲームなどではありません!命を賭けた真剣勝負です!」
師匠「いつからそんな大層なものになったんだ!」
-厨房-
神通「豆が無くなってしまいました」
川内「刀で豆を斬るなんて卑怯だよ」
提督「主催者特権だ。去年も避けて斬って凌いだからな」
ピューン!
提督「・・・」ヒョイッ
提督「目立ちたがりの那珂ちゃんがよく今まで気配を殺して潜んでいたな」
那珂「てへっ、ばれちゃってたか」
提督「川内と神通が居て那珂ちゃんが居ないとは考えられないからな」
那珂「ここからはアイドルとか関係なしの真剣勝負だよ!川内ちゃん、神通ちゃん、二人の敵は討つから!」
提督「かかって来い!」
- 380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:24:32.77 ID:AgtX67I+0
-
-グラウンド-
新提「清霜ちゃーん」
清霜「きゃー(笑)」
新提「さあ、どんどん投げるんだ!」
夕雲「新提さん。清霜さんに何をしているんですか?」ゴゴゴゴゴ
新提「ゆ、夕雲ママ、違うんだ。僕はただ」
夕雲「ママ?」ギロッ
新提「あわわわわ」
清霜「夕雲姉さま、新提さんは遊んでくれてただけだよ」
夕雲「そう。清霜さんがこう言っているので、今日の所は見逃してあげます」
新提「ほっ」
夕雲「ですが、けじめは付けてもらいましょう。跪きなさい」
新提「はい」
夕雲「いきますよ」ガサー
ポコポコポコポコ
スピーカー「夕雲さん、300点獲得しました」
夕雲「さあ、清霜さんも」
清霜「はーい」ガサー
ポコポコポコポコ
新提(あぁ・・・可愛い女の子が頭から豆を浴びせてくる。何て幸せなんだ・・・。天にも昇るとはこのことか)バタッ
スピーカー「清霜さん、300点獲得しました」
新提「あぁ・・・♡」ピクピク
清霜「新提さん、大丈夫?」
夕雲「放っておいて大丈夫よ。行きましょう」
清霜「はーい」
-空母寮 飛鷹型私室-
隼鷹「ひゃっはー!この豆、酒のつまみに最高だな〜」ゲラゲラ
隼鷹「あ・・・、無くなっちまった。まーいいか」
隼鷹「どんどん呑もうぜ!なー千歳、那智、ポーラ。あれ?誰も居ない」
- 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:26:37.87 ID:AgtX67I+0
-
-廊下-
提督「ふー、何とか那珂ちゃんも凌いだが、10発ほどもらってしまった。精進せねば」
磯風「エクスカリバー!」
提督「!!!」
ギリギリ
磯風「流石だな司令」
提督「これは一体何のマネだ?クソ山羊」
磯風「ふっ、知れたこと。節分とは戦だ。そしてエクスカリバーは艤装では無い。ルール上使用しても問題は無いはずだ。それと山羊とは何だ?」
提督「山羊は気にするな。確かにエクスカリバーは艤装では無くただの剣だが、何故俺を殺そうとしている?」
磯風「? 何故、私が司令を殺さないといけない?」
提督「いや、普通に斬りかかってきておいて、殺意はありませんなんて言われても説得力無いんですけど!」
浜風「提督、申し訳ありません」
提督「浜風!」
浜風「何度も止める様に言ったのですが」
提督「説得に失敗した訳か」
浜風「はい。しかし、戦である以上、この状況は利用させてもらいます。えい!」
提督「だから節分が戦って何だよ」
ポコポコ
磯風「景品が懸かっている以上、これは戦だ」
ポコポコ
提督「これも立派な戦術ということか。仕方ない」ゴソゴソ
スピーカー「浜風さん150点獲得、磯風さん100点獲得しました」
磯風「刀から片手を離すとは、なめられたものだ。片手で押さえられると思っているのか?浜風、今がチャンスだ!」
浜風「はい!」
提督「思っていないさ。だが」ポイッ
浜風「きゃー!」ダッ
磯風「おい、浜風!どうした?」
提督「自分の足元をよく見てみろ」
磯風「足元?」
G「やあ!」
磯風「うわぁぁぁぁぁ!」
提督(今のうちに)ダッ
- 382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:28:34.01 ID:AgtX67I+0
-
-執務室-
提督「今年もGのオモチャを用意しておいて正解だった」
ガチャ
キョロキョロ
提督「誰も居ないな」
バタン
提督「少し休むか」
ドスン
提督「はー、疲れた」
???「だーれだ?」
提督「!?」
提督(この声は吹雪。しかし、首筋に当たっている柔らかいものの感触、ボリュームからして吹雪ではない。ならば答えは一つ)
提督「黒ブキ」
黒吹雪「正解です♡」
ストン
提督「あの、何でそんなにくっ付いて座るのかな?ソファーだし、そんなにくっ付かなくても余裕あるよね?」
黒吹雪「司令官にお願いがあります」
提督「お、おう」
黒吹雪「私を優勝させてください。そうしたら、吹雪と二人でい・い・こ・と、してあげますよ♡」
提督「い、いいこと?」ゴクッ
吹雪(そのまま引き付けてね)
-グラウンド-
霰「つん、つく、つん」
新提「」
霰「うっほほーい!」ポイッ
ポコポコ
新提「」
霰「ばいちゃ」ダッ
スピーカー「霰さん、300点獲得です」
山城「まったく、提督は何処に隠れてるのよ」
扶桑「まだ時間の余裕はあるわ。焦らなくても大丈夫よ」
山城「ですが、姉さま。ん?アレは」
扶桑「新提さんね。新提さん、こんな所で寝ていると風邪をひきますよ」
山城「うわっ、何このキモイにやけ面」ドンビキ
扶桑「きっと何かいいことがあったのね」
山城「姉さま、せっかくだからコイツで点数を稼ぎましょう」ポイッ
ポコポコ
扶桑「寝ている人で点数を稼ぐのはどうかと思うけど・・・この際だから利用させてもらいましょう」ポイッ
ポコポコ
スピーカー「山城さん、扶桑さん、300点獲得です」
- 383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:31:49.64 ID:AgtX67I+0
-
-廊下-
提督「危なかった・・・。もう少しで誘惑に負けるところだったぞ。それに吹雪と連携して攻撃して来るとは」トボトボ
天龍「見つけたぜ、提督!」
提督「げっ、天龍」
天龍「アンタは、オレが討つんだ!今日、 ここで!!!」
提督「天龍、落ち着け。お前さんが持っているのはシュベルトゲベ○ルだ。それをやりたいなら、磯風からエクスカリバーを借りてきなさい」
天龍「そうだっけ?」
提督「そうだ。インパクトとか言う奴が持ってるのがエクスカリバーで、シュベルトゲベ○ルはストライクさんだ」
天龍「何てこった・・・。俺は何てミスを」
提督「まぁ、気を取り直してかかって来い!」
天龍「いや、いいよ。オレはもう参加する権利なんて無ぇよ」
提督「いや、そこまで落ち込まなくても」
島風「提督発見!」
天津風「ちょっと待ってよ」ゼエゼエ
提督「天津風も大変だな。天龍、俺は行くが、お前も参加しろよ。それじゃ」ダッ
島風「待てー!」ダッ
天津風「待ってってば!」
キキーッ
島風「おうっ!天龍さん、どうしたの?」
天龍「島風か。オレは膝に矢を受けちまってな」
島風「矢なんて見当たりませんよ」
天龍「比喩表現であって、物理的にって話じゃ無いからな」
島風「ふーん」
天龍「何かお前を見てるとつまらないことで悩んでいるのがバカバカしくなってきたな。よし、一緒に提督を追いかけるか!」
島風「はい!」
天龍「提督、待ちやがれー!」
- 384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:34:25.50 ID:AgtX67I+0
-
-食堂-
朝霜「壁際まで追い詰めてやったぜ。観念しな」
師匠「ワシをここまで追い詰めたことは褒めてやろう。だが」
朝霜「往生際が悪いな」
師匠「アレは何だ!」
朝霜「ん?」クルッ
朝霜「何も無いじゃねーかって逃げられた!あたいとしたことがこんな手に引っかかるなんて。ジジイ許さねーぞ!」
-グラウンド-
春風「司令官様、どちらにお隠れですか?」
神風「聞いて出てきたら苦労しないわよ」
旗風「大変です!神姉さん、春姉さん、あそこに人が倒れておられます」
松風「新提じゃないか。こんな所で寝ていると風邪をひくよ」ツンツン
朝風「うわっ、何このにやけ面」
神風「・・・。丁度いいから利用さえてもらおっか」ポイッ
松風「そうだね」ポイッ
春風「神風お姉様、流石にそれは・・・」
朝風「いいんじゃない?ほら、春風と旗風もやらないと損よ」ポイッ
春風「旗風さん、このままではわたくしたちだけが0点になってしまいます。新提さんには申し訳ありませんが、利用させてもらいましょう」ポイッ
旗風「新提さん、申し訳ありません」ポイッ
スピーカー「神風型の皆さん、300点獲得です」
- 385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:35:39.70 ID:AgtX67I+0
-
-廊下-
天龍「おかしいな。提督はこっちに走ってきたのに、何処にもいない」
島風「居ませんねー」
天津風「あんたたち、どんだけ走るのよ・・・」
夕立「あっちの方から提督さんの匂いがするっぽい」クンクン
時雨「確かに提督の匂いがするね」クンクン
夕立「ぽい!」
島風「おうっ!」
時雨「この辺りで提督を見かけなかったかい?」
天龍「オレたちも追いかけてたんだが、この辺りで見失っちまったぜ」
夕立「そう言えば去年もこの辺りで提督さんを見失ったわ。・・・。この壁の向こうから提督さんの匂いがする」
時雨「確かに」
島風「壁の向こうから?」
時雨「うん、壁の向こうからだよ」
天津風「ここから隙間風が吹いてるわね。まさか」
夕立「ぽい!」
ペタペタ
クルッ
夕立「ぽいぃぃぃぃ!」
天龍「壁が回転して夕立が居なくなった!?」
クルッ
夕立「ぽい!」
時雨「現れた。まるで忍者屋敷だね」
夕立「匂いを辿って追跡するっぽい!」
- 386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:37:21.14 ID:AgtX67I+0
-
-工廠-
提督「ここまで逃げれば大丈夫だろう」
瑞穂「提督」
提督「瑞穂か。明石、夕張が待ち受けているかと思ったが、意外だな」
瑞穂「私だけではありませんよ」
コマンダン「Bonjyour. Comment allez-vous?」
提督「Ca va bien, Merci.」
神威「お待ちしておりました」
提督「なるほど、水母同盟か」
瑞穂「提督、覚悟してください」
-執務室-
鈴谷「もー!ダーリンは何処に行ったっちゃ!」
熊野「コスプレはしなくていいって言われたのに、きっちりするとは(それと、提督は鈴谷のダーリンではありませんわ)」
鈴谷「当然だっちゃ。うちの魅力でメロメロにしてシャブリをゲットだっちゃ!」
熊野「その下品な略し方は止めてくださいます?シャトーブリアンですわ」
鈴谷「えー、いいじゃん」
熊野「そこは素で答えるのね」
- 387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:39:10.78 ID:AgtX67I+0
-
-食堂-
占守「鬼は外ーっす!」
鬼怒「鬼怒は鬼じゃ無いよぉ〜(泣)」
占守「ほら、クナも投げるっしゅ!」
国後「姉さん、豆を投げる相手を間違ってるわ。豆は司令に投げないと」
-甘味処 間宮-
吹雪「ダメだったね」
黒吹雪「いけると思ったんだけどな〜」
ガラガラ
間宮「いらっしゃいませ」
師匠「吹雪ではないか。豆まきはもう終わったのか?」
吹雪「師匠さん、お疲れ様です」
黒吹雪「お疲れ様です。二人がかりで挑みましたが、逃げられてしまいました」
師匠「ふむ。中々やりおるな(ワシが鍛えたのだから当然だな)」
吹雪(でも、これで良かったのかも知れない。ここで私が優勝すると司令官を独占してるみたいになるし)←セイサイの余裕
- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:42:27.49 ID:AgtX67I+0
-
-工廠-
夕立「提督さん、見つけたっぽい!」
提督「!!!」
時雨「さあ、提督。年貢の納め時だよ」
島風「私からは誰も逃げられないんだから!」
天津風「いい風吹いてる?」
天龍「怖くて声も出ねぇか?」
提督「明石、夕張の相手もしてやらないと悪いと思って工廠に来てみたが、これは完全に想定外だ」
瑞穂「ここは一つ、全員で強力して、この中の誰かが優勝したら報酬は山分けと言うことでどうでしょうか?」
一同「意義無し」
提督「・・・」チラッ
天龍「よそ見なんてして随分余裕だな」
提督(残り1分、逃げ切れるか?)
島風「島風、砲雷撃戦入ります!」ポイッ
夕立「ソロモンの悪夢、見せてあげる!」ポイッ
時雨「ここは譲れない」ポイッ
天津風「逃がさないわ!」ポイッ
ブンブンブン
瑞穂「セイバーを回転させて豆を弾きましたか。ですが」ポイッ
コマンダン「行きます!Feu!」ポイッ
神威「(お豆さんを)お届けしましょう」ポイッ
ブンブンブン
提督(残り30秒。全力で走るか)ダッ
天龍「待ちやがれ!」ダッ
天龍「天龍様の攻撃だってうわぁぁぁ!」
島風「天龍さんが派手に転んだー!」
夕立「そして豆が全部、提督さんめがけて飛んでいくっぽい!」
提督「マジかよ!?」
ポコポコポコポコポコポコポコポコ
スピーカー「天龍さん、500点獲得です」
ピーーーーッ
スピーカー「ただいまを持ちまして豆まき大会を終了します」
- 389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:46:09.62 ID:AgtX67I+0
-
-大ホール-
提督「えー、ではこれより、結果発表を行います」
ジャカジャカ
提督「優勝は・・・」
ジャカジャカ
提督「500点を獲得した天龍さんです!おめでとうございます!」
龍田「あら〜天龍ちゃん、凄いじゃない」
提督「では、約束どおり天龍の願いを叶えよう。願いを言ってくれ」
天龍「言っていいんだな?」
提督「そういう約束だからな」
天龍「よし、じゃあ言うぞ!」
提督(何を要求するんだろう?改二とか言われたらどうしよう)
天龍「オレ様を不老不死にしろーっ!!!」
一同「!?」
提督「不老不死って俺はシェ○ロンじゃないぞ!アレか?ニンニクJr.の様になりたいのか?アイツ確か不老不死になったよな」
天龍「今のは冗談だ」
提督「冗談で良かった。本気で言われても無理だからな」
天龍「最後に工廠に居たメンバー全員に間宮券一年分進呈してくれ」
提督「一人につき12枚×人数分でいいか?」
天龍「ああ、それでいい」
提督「了解」
- 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:48:31.38 ID:AgtX67I+0
-
榛名「うぅ・・・提督とデートする夢が叶いませんでした」
金剛「また次がありマース」
比叡「そうだよ!そんなに落ち込まないで」
霧島「姉さまの言う通りよ。またチャンスは有るわ」
提督「俺とデート?榛名はそんなのが望みだったのか?」
榛名「そんなのって・・・こういう機会が無ければ叶わない望みです!」
提督「いや、その程度なら言ってくれれば」
榛名「提督は良くても吹雪さんが」
吹雪「え?あの、普通にお出掛けする位なら、私は構いませんよ」
榛名「え?いいんですか?」
吹雪「はい」
榛名「提督をホテルに連れ込んだりしないので、榛名とデートしてください!」
提督(普通、男が連れ込む側じゃないんですかね?いや、そんなことしないけど)
金剛「榛名、それは犯行予告と言うのデスヨ」
提督「日程は後で決めよう」
榛名「はい!」
金剛「私もお願いしマース!」
提督「いいぞ」
大和「是非、大和ホテルにご宿泊を!」
提督「それはちょっと・・・」
ワタシモ!
ワタシモ-!
提督「そう言えば、新提はどうしたんだ?」
吹雪「姿が見えませんね」
師匠「何処に行ったのだ?」
- 391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:49:28.39 ID:AgtX67I+0
-
-夜 食堂-
提督「では、妖精さん、今年の恵方を教えてくれるかな?」
妖精ズ「羅針盤回しまーす。えい!」
グルグル
吹雪(え?あの、司令官?)ヒソヒソ
提督(大丈夫だ。羅針盤に細工をして今年の恵方を指す様にしてある)ヒソヒソ
吹雪(それなら大丈夫ですね。ルーレットで決めるのかと思ってビックリしました)ヒソヒソ
ピタッ
妖精ズ「東北東です」
提督「よし、では皆、太巻きを持って東北東を向いてくれ」
一同「はーい」
提督「よし、準備できたな。では、いただきます」ガブッ
一同「いただきます」ガブッ
-グラウンド-
新提「えへへ〜、かしゅみママァ〜」zzz
- 392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:50:06.29 ID:AgtX67I+0
- ちょっと遅くなりましたが、節分回でした。
本日はここまで。
- 393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:20:55.71 ID:cdBuqyq70
- ローソン公式HPによると最寄のローソン(徒歩2分)はゼリーの入荷が無いことになってたけど、
今日行ったら、2個も置いてたし。つい確保しまった。
ちょっと待って。最寄には置いてないことになってたから(実際、今まで置いてなかった)、遠い方(自転車5分)に夜中に買いに行ったのに、何で最寄に置いてるんだよ!
本日分、始まります。
- 394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:23:49.81 ID:cdBuqyq70
-
-工廠-
明石「提督、完成しましたよ!」
提督「完成?何が出来たんだ?」
明石「提督が依頼されたアレですよ」
提督「アレ?(何だっけ?)」
夕張「もー、分かってるくせに。アレが有れば深海棲艦を殲滅できるって言ってたじゃないですか」
提督「えっと・・・本当に分からないんだが」
明・夕「核ミサイルですよ」
提督「核!?ちょっと待て!そんな物使ったら」
明石「核の冬が来ますね。ですが、今日はバレンタイン。血のバレンタインですよ♪」
提督「真顔でしれっと何言ってるんだ!」
夕張「まーまー落ち着いてください。核がダメな時のために、もう一つ用意しましたから」
明石「じゃーん!プラズマダイバ○ミサイルです!」
夕張「ミサイルを発射することを強いられているんだ!!!」
提督「ちょっと待て!落ち着け!」
明石「私は冷静だ!夕張、発射ボタンを押しちゃって」
夕張「了解」
提督「待て!待つんだ!」
明石「提督は私が抑えるから早く!」ガシッ
提督「放せ!」
夕張「蒼き清浄なる世界の為に!」ポチッ
ゴーーーーッ
明石「忌まわしき記憶と共に深海棲艦の本拠地へ飛んで行け、ミサイル!」
提督「夕張ぃぃぃ!」
- 395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:26:07.00 ID:cdBuqyq70
-
-深夜 提督私室-
提督「うわぁぁぁぁ!」ガバッ
吹雪「」zzz
提督「あれ?」ゼェゼェ
提督「何だ、夢か・・・。いや、夢で良かった。念のため、夜が明けたら工廠に行ってみるか」
提督「そう言えば、今日はバレンタインか。だから血のバレンタインだったのか?」
-朝 工廠-
提督「明石、夕張」
明石「はーい」
夕張「何ですかー?」
提督「二人に聞きたいことがあるんだが」
明・夕「はい」
提督「俺に黙って何かを開発したりしてないよな?」
明石「そんなことしてませんよ(まさか・・・)」
夕張「する訳無いじゃないですか(黙って主砲を開発したことがばれた?)」
提督「本当だな?」
明・夕「神に誓って」
提督「ミサイルとか開発してないな?」
明石「ミサイル?」
夕張「流石にミサイルなんて造りませんよ」
- 396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:28:25.84 ID:cdBuqyq70
-
提督「うん、そうだよな。それならいいんだ。手間をかけて悪かった。それじゃ」
明石「提督、ちょっと待ってください」
提督「?」
明石「提督。はい、チョコレート。お返しは・・・う〜んと豪華なスイーツと、資材でいいですよ?」
提督「善処しよう」
夕張「はいっ、夕張からのチョコレート!ちゃ〜んと果汁が入ってるんだから。ホントよ?」
提督「ありがとう」
夕張「お返しは・・・スイ○チがいいです!」
提督「スイ○チ?工作でもするのか?」
夕張「違いますよ。ゲーム機ですよ」
提督「あー、そっちか」
明石「チョコのお返しにゲーム機って厚かましいわね」
夕張「明石も人のこと言えないでしょ」
提督「でも、何でスイ○チなんて欲しいんだ?」
夕張「ロック○ン11が発売されたからですよ!提督もお好きでしょ?」
提督「全然」
夕張「またまたー」
提督「9、10で醒めた。エッキスかSechsかD○SHの新作が出たら、新しいハードとセットで買ってやるよ」
夕張(こうなったらカプ○ンに突撃するしか)
キット「アドミラル、私もプレイしたいです」フォンフォン
提督「キットが好きなのはパック○ンだろ?」
キット「どちらも似たような物です」フォンフォン
提督「名前だけな」
- 397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:29:39.99 ID:cdBuqyq70
-
-執務室-
ガチャ
吹雪「おかえりなさい」
提督「ただいま」
バタン
吹雪「あの、司令官、これ!受け取ってください!」
提督「ありがとう、後で頂くよ」
吹雪「新提さんと師匠さんの分も用意しているので、後で渡してきますね」
コンコン
卯月「うーちゃんだぴょん」
提督「どうぞ」
ガチャ
バタン
卯月「司令官にチョコをプレゼントだぴょん♪」
提督「・・・。ありがとう」
卯月「どうしたぴょん?」
提督「一応確認なんだけど、普通のチョコだよな?」
卯月「当たり前だぴょん!流石のうーちゃんでも食べ物で遊んだりしないぴょん!ぷっぷくぷー!」
吹雪(流石に卯月ちゃんでも、ジョロキア入りチョコとか作ったりしない・・・よね?)
提督「そうだよな。悪かった(卯月には悪いが食べる前に一応、キットにスキャンしてもらおう)」
卯月「分かればいいぴょん」
- 398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:33:43.88 ID:cdBuqyq70
-
叢雲「どうせアンタは誰からも貰ってないだろうから、持って来てあげたわ///」
提督(実の姉、しかもケッコンした吹雪の前で何を言い出すやら)
吹雪(何でこの鎮守府には素直じゃない子が多いんだろ?)
提督(吹雪の妹ってちょいちょい捻くれてるよな)
提督「ありがとう、嬉しいよ」
叢雲「この私が用意してあげたんだから感謝して食べなさい」
高雄「あの・・・提督、チョコを作ったので、よかったら召し上がってください」
愛宕「ぱんぱかぱーん♪愛宕の手作りチョコも食べてね」
摩耶「これはあたしからだ」
愛宕「摩耶ちゃんなんて、自分は甘い物が苦手なのに提督のためにって手作りしたんですよ〜」
摩耶「ちょっ、姉貴///」
鳥海「あ、あの・・・このチョコレート、どうぞ」
提督「皆、ありがとう」
瑞鳳「今年も九九艦爆チョコを作ろうかと思ったけど、今年はちょっと変えて彗星チョコにしてみたよ♪」
提督「ありがたき幸せ」
吹雪「瑞鳳様〜!」
瑞鳳「恥ずかしいから止めてよ///」
秋津洲「去年、瑞鳳が九九艦爆チョコを作ったから、私は1/72スケール 大艇ちゃんチョコを作ったかも!」
吹雪「また凄いのが来ましたね(汗)」
提督「うん、ある種予想通りと言うか・・・。これってプラモから型取りしたんだよな?」
秋津洲「そうだよ」
提督「一つ聞きたいんだけど、パーツは洗浄して使ったよな?」
秋津洲「当然かも!離型剤でベトベトな食べ物なんて作らないかも!って言うか、食べられないかも!」
提督「スマン。それならいいんだ」
秋津洲「失礼しちゃうかも!秋津洲はメイジン・アキツシマなんだから、ちゃんと知識を持ってるよ!」
提督「そうだよな。悪かった」
秋津洲「こうなったら、メイジン・タカハシよりも連打力が優れていることを証明してやるかも!」
提督「最早プラモは全く関係無いし。つーか、メイジン・タカハシって久しぶりに名前を聞いたが、生きてるのか?」
秋津洲「知らないかも」
提督「知らんのかい!」
- 399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:38:15.36 ID:cdBuqyq70
-
-神風型私室-
神風「作ってしまった! 私特製のチョコケーキ・・・。司令官、喜んでくれるかな? 大丈夫だよね?」
春風「ええ、司令官様はきっと喜んでくださいます。神風お姉様、司令官様に渡しに参りましょう」
神風「ちょっと待って!まだ心の準備が!」
-執務室-
日向「君にはこの特別な瑞雲をあげよう」
吹雪「また本格的なのが来ましたね」
提督「ああ、着色までしているとは凄いな。食紅で着色したのか?」
日向「食紅?何を言っているんだ?」
提督「何って、このチョコはどうやって着色したのか聞いたんだが」
日向「チョコ?何を言っている?これは瑞雲だ」
提督「は?」
日向「だから瑞雲だ」
提督「えっと、瑞雲のプラモを型取りして作った瑞雲チョコじゃなくて、瑞雲そのもの?」
日向「君は何を言っているんだ?瑞雲に決まっているだろう」
吹雪(うわぁ・・・)
提督「ありがとう・・・」
日向「では、私は瑞雲の布教活動に戻るとしよう。さらばだ」
ガチャ
バタン
提督「瑞雲を貰ってどうしろと?俺は人間だから使えないし、吹雪は装備出来ないし・・・。ほっぽにでもあげるか?」
吹雪「でも、勝手に処分したと知ったら日向さんが怒りそうですよ」
提督「だよな。仕方ないので飾っておくか」
吹雪「それが無難でしょうね」
提督「これがラジコン瑞雲とかだったら、飛ばして遊ぶかってなるんだけどな」
- 400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:39:53.61 ID:cdBuqyq70
-
響「バレンタインだからチョコを作ってきたよ。元気になる成分を色々入れておいたから」
提督「元気になる成分?元々、チョコは薬だったって聞いたことがあるが、そんな感じか?」
響「少し違うかな。チョコは軍の非常食なんかにもなるよね」
提督「ボナパルトは『我にショコラありせば、他の食糧を断つも可なり』なんて言ったそうだな」
吹雪(ボナパルト?)
響「同志ガングートがよく、我が冬将軍がボナパルトを返り討ちにしてやった!ってコタツの中で豪語しているよ」
提督(冬将軍って厳しい寒さであって、人じゃないけどな。それに、艦としてのガングートが建造されるより100年程前の話だろ)
吹雪(日本に来た海外の人たちは皆、コタツの餌食に・・・)
響「で、話を戻すけど、元気になる成分とは男性のためのものだよ」
提督「?」
響「これを食べて吹雪姉さんと子作りを頑張るといいよ、義兄さん」
提督「ブッ!な、何を言い出すんだ!」
吹雪「ちょ、ちょっと響ちゃん///」
暁「何言ってるのよ、響。赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくるのよ?」
電「なのです」
雷「///」
響「フッ、暁と電はお子様だね」
暁「お子様言うな!」
萩風「司令!カカオ100%の健康チョコレートです!」
提督「あ、ありがとう(物凄く苦そうだ)」
嵐(カカオ100%ってことは全く甘みが無いってことだよな?司令の顔が引きつってるぞ)
- 401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:43:55.12 ID:cdBuqyq70
-
磯風「司令、今日はバレンタインだ。チョコケーキを作ってきたぞ」つチョコケーキの缶詰
提督(何だコレは・・・。缶が蠢いているだと・・・)
吹雪(この兵器は何ですか?)
浜風「提督、申し訳ありません。磯風を止められませんでした」
提督「いや、浜風は悪くない」
磯風「何を謝っているのだ?」
浜風「一体、誰のせいだと」
提督「浜風、いいんだ」
浜風「提督がそう仰るなら。あの、これは私からです。受け取っていただけますと、幸い・・・です」
提督「ありがとう」
ポーラ「提督〜、ワインボンボンを作ってきましたよぉ〜」
提督「ありがろう。流石と言うか、何と言うか・・・」
吹雪「いかにもって感じですね(汗)」
ザラ「バレンタインのチョコまでお酒ですみません」
提督「ポーラらしくていいじゃないか(そんなに酒好きじゃないけど)」
グラーフ「アトミラール、この包みだが・・・そ、そうだ。貴官に差し上げる」
提督「Danke!」
リシュリュー「Mon amiral. これを受け取りなさい。いいから!」
提督「Merci!」
リシュリュー「よろしい。それじゃ、失礼するわ」
ガチャ
バタン
提督「リシュリューがくれたチョコだから、きっとフランスのチョコなんだろうな」
吹雪「きっとそうでしょうね〜」
提督「開けてみるか」
提督「ゴ○ィバかよ!」
吹雪「何か想像と違いましたね」
- 402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:45:43.41 ID:cdBuqyq70
-
金剛「提督にバァーニングゥラァァァーヴ!なチョコをプレゼントデース!」
提督「ありがとう」
比叡「私からは義理チョコです」つチ○ルチョコ
提督「流石にチ○ルは酷くない?(涙)」
比叡「冗談ですよ〜。こっちが本物です」
提督「なんだ冗談か。ありがとう」
榛名「あの、榛名からは本命です!」
提督「ありがとう(毎年のことながら本命をアピールされても困るんだが・・・)」
霧島「私のは秘密です」
提督「ありがとう(そしてやはり気になる)」
山城「提督、仕方ないのでコレあげます」
扶桑「山城、もう少し素直になった方がいいわよ」
吹雪(私もそう思います)
山城「何を言うのですか、姉さま」
扶桑「山城ったら提督に喜んでもらおうと手作りしたんですよ」
山城「ね、姉さま///」
提督「そうか。わざわざ作ってくれたのか。ありがとう」
扶桑「これは私からです」
提督「ありがとう」
- 403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:47:34.75 ID:cdBuqyq70
-
-夜 執務室-
提督「はぁぁぁぁー」
キット「どうしたのですか?」フォンフォン
提督「この山の様に積みあがったチョコを見てくれ」
キット「アドミラルが皆さんから好意を寄せられている証です」フォンフォン
提督「だからと言ってこの尋常じゃない量をどうしろと?」
キット「甘い物はお好きでしょ?」フォンフォン
提督「限度があるわ!」
キット「生ものでは無いので、少しずつ消費すれば問題ありません」フォンフォン
提督「そうだ・・・磯風からもらったこの物体を調べてくれ」
キット「何ですか、その物体は?」フォンフォン
提督「チョコケーキ・・・らしい」
キット「缶が蠢いていますが」フォンフォン
提督「一体、何を錬成したのやら」
キット(磯風さんは錬金術師ですか?)
〜分析中〜
キット「アドミラル、落ち着いて聞いてください」フォンフォン
提督「新種の生命体が誕生したと聞いても驚かんよ」
キット「正にその通りでした」フォンフォン
提督「だよねー。ギリシャの映画で『ムサカ』って料理が人を襲うってのがあると聞いたことがあるが、そんな感じか」
キット「この缶の中身がそのムサカと同様かは分かりませんが、気を付けた方がいいでしょう」フォンフォン
提督「いっそマリアナ海溝にでも沈めるか?」
キット「缶が潰れて中身が出てくる、あるいは深海棲艦に拾われて利用でもされたら大変です」フォンフォン
提督「だったら宇宙へ。いや、宇宙人に拾われると深海棲艦以上の大問題になりかねないか」
キット「一応、食品なのでいずれ賞味期限を迎えてダメになるかと」フォンフォン
提督「そうは言っても缶詰だからな。賞味期限は長いだろ?」
キット「その日を迎えるまで厳重に保管するしかないかと」フォンフォン
提督「はぁぁぁぁーっ」
- 404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:48:38.28 ID:cdBuqyq70
- 九九艦爆チョコとか作ってくれる彼女が居たらいいよね。いや、良くないか。
格の違いを見せ付けられて凹むだけだな。
今日のメンテは23時までってことになってるけど、完了は明日だろうな。
恐らく一期最後のイベントだし、最後くらいビシッと決めて欲しいな。
本日はここまで。
- 405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:23:31.52 ID:zEzUXBid0
- E3まで終わったけど、敵さんが接待モード過ぎて怖い。ドロップもやたら豪華だし。
後半戦は地獄ですか?そうですか?
お願いです。最後まで接待モードを続けてください。
本日分、始まります。
- 406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:24:46.47 ID:zEzUXBid0
-
-執務室-
コンコン
雪風「雪風です」
提督「どうぞ」
ガチャ
バタン
雪風「司令、大変です!」
提督「大変?どうした?」
雪風「今日は春節です!」
提督「ば、馬鹿な!?」
吹雪「しゅ、春節!?」
キット「旧暦のお正月ですか」フォンフォン
足型「そんな!執務室でお茶してる場合じゃないわ!カツを揚げないと!」
雪風「雪風は焼肉屋さんを呼んできます!」
提督「焼肉屋さん?」
雪風「はい!焼肉屋さんです。獅子舞を舞ってもらいます」
提督「焼肉屋さん、獅子舞・・・?」
キット「たむ○んでは?」フォンフォン
吹雪「そう言えばあの人、獅子舞してましたね」
提督「雪風」
雪風「はい」
提督「言いにくいんだが、中国の獅子舞と日本の獅子舞は別物だ」
雪風「アイヤー!本当アルか?」
吹雪(雪風ちゃんって確か戦後は台湾に渡ったんだよね?喋り方が・・・ねぇ)
キット「本当です」フォンフォン
提督「焼肉屋さんに会いたいなら、某探偵事務局にでもお手紙を送りなさい」
雪風「そうするアル」
提督(突っ込むべきなのか?)
- 407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:28:38.80 ID:zEzUXBid0
-
雪風「獅子舞がダメでも、雪風には変臉があります!」
足柄「え?貴女、変臉が出来るの?」
雪風「はい!準備するので少しお待ちください!」ダッ
ガチャ
バタン
吹雪「変臉って何ですか?」
提督「一瞬でお面が変わる芸を見たことないか?変面とも言うけどな」
吹雪「あー!見たことあります!」
提督「だが、あれは中国・四川の伝統芸能のはずなんだけどな」
吹雪「え?」
足柄「そう言えばそうね。台湾では無いわね。あの子なんで出来るのかしら?」
〜数分後〜
雪風「準備できました!早速始めますね!」
シュッ
提督「おぉー!」
シュッ
吹雪「一瞬でお面が変わりました!」
シュッ
足柄「凄いわね」
シュッ
キット「スロー再生でも捉えきれません」フォンフォン
雪風「しれー、どうですか?」
提督「正直、ここまで本格的なものが見られるとは思ってなかった。凄いじゃないか!」
雪風「しれーに褒められました♪」
提督「せっかくだから、夕食後に皆の前で披露してみるか?」
雪風「はい!」
- 408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:31:35.39 ID:zEzUXBid0
-
-夜 食堂-
提督「えー、皆さんにお知らせがあります」
ザワザワ
提督「今日は春節と言うことで雪風が変臉を披露してくれるそうだ」
清霜「春節ってなぁに?」
夕雲「旧暦のお正月よ」
清霜「へー、そうなんだ」
時雨(変臉?あれって中国の伝統芸能だよね?)
加賀(あの子は戦後、台湾に渡ったはずだけど、変臉って台湾では無いはず)
提督「では、雪風さん、ステージへどうぞ!」
雪風「どうも、雪風です!今から変臉を披露します!」
電「はわわ。変わったお面なのです」
提督「ミュージックスタート!」
♪〜
シュッ
電「一瞬でお面が変わったのです!?」
暁「」ポカーン
シュッ
不知火「見えなかった・・・。これは不知火の落ち度です」
シュッ
ビスマルク「この国の駆逐艦は凄いわね」
提督「いや、雪風が特別なだけだ。あと、アレは中国の伝統芸能だから」
ビスマルク「え?そうなの?」
シュッ
アイオワ「以前、チャイナタウンで見たことがあるわ。凄いわね!」
ウォースパイト「That's amazing!」
シュッ
リシュリュー「一体どうなっているの?」
ローマ「変わる瞬間が全く見えないわ」
シュッ
雪風「以上で終了です」
ワー
パチパチ
- 409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:33:42.75 ID:zEzUXBid0
-
明石「続きまして龍舞ロボと獅子舞ロボによる龍舞と獅子舞を披露します!」
提督「ナニソレ?」
夕張「急遽こしらえちゃいました。てへっ♡」
提督「よく短時間で用意できたな」
明石「私たちの技術力を舐めてもらっては困りますね」
提督「まぁ、せっかくだから披露してもらおうか」
明・夕「はい!では、ミュージックスタート!」
♪〜
夕立「凄いロボットが出てきたっぽい!」
睦月「にゃしぃ!」
- 410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:34:52.06 ID:zEzUXBid0
- 急遽思いついてやってみたネタでした。
調べてみたら来年の春節は2月5日ですか。
順番が前後しますが、今回のネタは節分とバレンタインの間と言うことで。
本日はここまで。
- 411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:02:12.48 ID:lSMY5Yry0
- E4はボスより手前のル級×6の方が遥かにキツかった・・・。いや、ダイソン×6じゃないだけ有情だとは思いますけどね・・・。
ダイソン×6はボスだとしても無理か。
とりあえず、由紀さおりは許さん(八つ当たり)。
本日分、始まります。
- 412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:05:16.78 ID:lSMY5Yry0
-
-執務室-
コンコン
大淀「大淀です」
提督「どうぞ」
ガチャ
バタン
大淀「提督、元帥からお荷物が届きました」
提督「元帥から?」
吹雪「何でしょうね?」
キット「とりあえず開けてみては?」フォンフォン
提督「そうだな」
〜開封中〜
提督「酒か」
大淀「お手紙も一緒に入ってますね」
『拝啓 提督君。 〜中略〜 君にこの酒を贈る』
吹雪「高そうなお酒ですね」
提督「俺、あまり飲まないんだけどな」
大淀「とは言え、飲兵衛の方々にあげるのは勿体無いかと」
提督「そうだよな」
吹雪「そうですね。あの人たちにあげると味わうこと無く、一瞬で無くなりそうです」
提督「せっかくの頂き物だし、飲むとするか。キット」
キット「はい」フォンフォン
提督「あいつ等に見つかると厄介なので、車内に隠させてくれ」
キット「分かりました」フォンフォン
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:06:55.62 ID:lSMY5Yry0
-
-夜 執務室-
ガチャ
提督「ふー、いい湯だった」
バタン
キット「湯冷めをする前に布団に入った方がいいのでは?」フォンフォン
提督「せっかくだから元帥から頂いた酒を飲んでみようかと思ってな。飲んだら冷える前に寝るさ」
キット「では、どうぞ」フォンフォン
ガチャ
提督「一応確認だが、周辺に飲兵衛共は居ないな?」
キット「はい。アドミラル以外の反応はありません」フォンフォン
提督「それなら安心だな」
トクトク
提督「うん。ザ・日本酒って感じの香りだな」
キット「日本酒の香りは酢酸イソアミルとカプロン酸エチルが主な成分です」フォンフォン
ゴクッ
提督「口当たりが良く、飲みやすい感じだな」
〜数分後〜
提督「それじゃ、部屋に帰って寝るとするか。おやすみ」
キット「おやすみなさい」フォンフォン
- 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:11:07.52 ID:lSMY5Yry0
-
-翌朝 提督私室-
ピピピピピ
提督「んー、朝か」
吹雪「おはようございます」
提督「おはよう」
吹雪「!!! し、司令官?」
提督「何だか体が軽いな」
吹雪「鏡で御自分の姿を確認してください」つ手鏡
提督「どうしたんだ?」
吹雪「見てもらえば分かります」
提督「・・・。!?!?!?!?」
提督「なんじゃこりゃーーーーーー!」
コリャー
コリャー
コリャー
ドドドドドドド
提督「地鳴り?まさか」
吹雪「ええ、恐らく」
ドンドンドンドン
金剛「提督!何事デスカー!」
榛名「提督!大丈夫ですか!」
ガチャ
提督「驚かせてすまない」
金剛「・・・。ブッキー、この子誰デスカ?」
吹雪「司令官です。多分」
金・榛「て、提督?」
金剛「提督、どうして体が縮んでしまったのデスカ?いえ、そんなことはどうでもいいデース。お姉さんが貴方を護ってあげマース!」ギューッ
榛名「お姉さまばっかりズルイです!榛名も提督を抱きしめたいです!」
金剛「そうデスネ。交代デス」
榛名「榛名が提督をお守りします」ギューッ
提督「あの・・・榛名、それに金剛、何故か体は縮んだが、中身はそのままだ。おっさんだ。見た目は子供、頭脳は大人な某名探偵状態だ。だから、その・・・抱きつかれるのはその・・・」
榛名「恥ずかしがらなくても大丈夫です」
- 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:12:47.80 ID:lSMY5Yry0
-
摩耶「提督、重巡寮まで叫び声が聞こえたんだけどよぉ、って誰だ?その坊主」
榛名「提督です」
摩耶「提督?榛名姐さん、朝から変な冗談は」
金剛「摩耶、本当に提督デース」
摩耶「は?え?」
提督「摩耶、俺だ」
摩耶「」ポカーン
摩耶(ヤベッ。変な方向に目覚めそうになった)
北上「提督、何かあったのー?」
大井「朝から鎮守府中に響き渡る叫び声をあげるなんて迷惑です」
提督「スマン」
北上「誰?」
吹雪「司令官です。朝、起きたらこうなってました」
北・大「えぇぇぇぇぇぇーっ!!!」
加賀「提督」
時雨「提督」
夕立「提督さん」
夕雲「提督」
浦風「提督さん」
グラーフ「アトミラール」
瑞鶴「提督さん」
大和「提督」
足柄「カツ食べる?」
瑞鳳「卵焼き食べりゅ?」
吹雪(こんな時でもお二人は平常運転で・・・)
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:16:40.79 ID:lSMY5Yry0
-
-執務室-
提督「と、いう訳で目が覚めると体が縮んでいた」
新提「バ、バカな・・・」
師匠「ありえぬ」
大淀「一体どうして」
浦風「縮んだ理由なんてどうでもいいけぇ。うちが提督さんの母になるんじゃ!」
夕雲「そうはいかないわ!私が提督のママになるのよ!」
夕立「それは認められないっぽい!提督さんは私たち白露型の弟になるっぽい!」
時雨「夕立の言う通りだよ」
黒吹雪「ここは私たち特型駆逐艦に任せてください!」
瑞鶴「ここは私たち翔鶴型が護衛するべきよ!装甲空母を舐めないで!」
加賀「五航戦なんかには任せられません。ここは私たち一航戦にお任せください」
瑞鶴「何ですって!」
グラーフ「アトミラールの世話は是非私に!」
ヲ級「いえ、私に任せて!」
摩耶「いいや。ここはあたしたち高雄型が面倒を見るぜ!(姉貴たちは子供の扱い上手そうだし)」
金剛「提督の面倒を見るのは私たちデース!」
大和「いえ、ここは私が!」
足柄「ちょっと待ってよ!まずは腹ごしらえよ。提督にお腹いっぱいカツを食べさせてあげないと!成長期なんだから沢山食べないとダメよ!」
瑞鳳「はい、あーんして♡」
提督「恥ずかしいから止めてくれ///」
吹雪「皆さん、落ち着いてください!司令官の面倒なら私が見ます!」
一同「くっ・・・。そうこられると何も言えない」
提督「こんなことをするのは明石か夕張しか考えられない。呼び出すか」
吹雪「明石さんか、夕張さんですか?」
提督「ああ、あいつ等がアポトキシンナントカを俺に盛ったとしか考えられない」
〜数分後〜
明石「そんな物を造る訳無いじゃないですか!」
提督「こんなことをするのはお前たちしか考えられない!」
明石「だいたい、私たちは年を取らないんですから」
提督「だからこそだ!ウヰスキー、お前さんは産まれた時から大人の姿だったから、子供になってみたい願望がだな」
明石「そんなのありませんよ!」
夕張「そうですよ!」
明石「ちょっと待ってください!ウイスキーって誰ですか?」
提督「明石のことだ。あと、ウイスキーではなくウヰスキーだ。某高校生探偵を小学生にした黒い組織(仮)は酒の名前をコードネームにしている。そしてお前さんの名前の由来になっている明石にはウヰスキーの蒸留所がある。だから明石はウヰスキーだ!」
明石「何ですかそれ(呆)」
夕張「明石にあるのはニッ○じゃないですよ」
提督「だいだい、あのマンガは何時になったら『名前を言ってはいけないあの方』の正体が判明するんだよ。もう20年以上やってるのに引っ張りすぎだろ」
夕張「何かヴォルナントカ卿と混ざってますよ(汗)」
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:18:25.40 ID:lSMY5Yry0
- どうでもいいですが、これを書いていた時はまだ「あの方」の正体が判明する前だったので、正体不明のままにしています。
マンガは読んでないので、アニメで正体を知るのは何時になるのやら。
- 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:21:34.83 ID:lSMY5Yry0
-
キット「アドミラル、落ち着いてください。順番に整理してみましょう」フォンフォン
提督「確かにキットの言う通りか」
キット「昨日、いつもと違うことはありませんでしたか?」フォンフォン
提督「違うことねぇ・・・。いつもの時間に起きて、いつも通り仕事をして、いつもの様に風呂に入って、いつもと同じように寝・・・る前に酒を飲んだな。元帥から頂いた奴」
明石「そのお酒が原因じゃないんですか?」
提督「まっさかー、元帥からの贈り物だぞ?」
夕張「調べてみる価値はありますよ」
提督「そこまで言うならやってみるか。キット、分析を頼む」
キット「では、お酒を適当なグラスに注ぎ、アナライザーにセットしてください」フォンフォン
〜分析中〜
キット「アドミラル」フォンフォン
提督「何も出なかっただろ?」
キット「いえ、人体を幼児化させる物質が検出されました」フォンフォン
提督「ほらな。だから言っただろ?何も出な・・・今、何て言った?」
キット「俄かには信じられませんが、人体を幼児化させる物質が検出されました。飲んだ量が多ければもっと縮んでいたでしょう」フォンフォン
提督「バカな!そんなマンガの様なものが存在するはずが」
明石「そのマンガの様なものを造ったと私たちを疑ったのは何処の誰ですかねぇ?」
提督「悪かった」
キット「理論上は可能です。高度な技術と設備が無ければ不可能ですが」フォンフォン
吹雪「そうなると誰でも作り出せる訳では無いってことだよね?」
キット「はい。この様な物を簡単に生成できては大変なことになります」フォンフォン
提督「つまり、元帥からの贈り物だと思った酒は元帥からでは無かったということか」
師匠「そう考えるのが妥当だな。何かおかしな点は無かったのか?」
提督「そう言えば、同封されていた手紙が直筆では無く印刷した物だった。お忙しい方だから、秘書艦にでも代筆してもらったのだろうと思ったが」
師匠「この酒を贈った何者か、と言っても十中八九深海側の誰かだが、印刷した手紙を元帥の秘書艦の代筆と思うだろうと考えたのだろう」
吹雪「確かに元帥からの荷物を偽者が送ってきたとは思いませんよね」
大淀「宅配業者から受け取った時点で私が気付いていれば」
提督「まんまと引っかかってしまった訳か。大淀が悪い訳じゃない。自分を責めるな」
新提「解毒剤は造れるのか?」
キット「現在、シミュレーション中ですが、生成できそうです」フォンフォン
新提「とりあえず一安心と言ったところか。体は縮んでも中身はそのままなんだよな?」
提督「ああ、少々不便だが執務に影響は無い」
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:23:02.98 ID:lSMY5Yry0
-
吹雪「あの、司令官」
提督「どうした?」
吹雪「こんな時に不謹慎ですが、元の姿に戻る前に一度くらい一緒にお出かけしてみたいです」
提督「それって」
吹雪「今の司令官とデートしたいです。年上の司令官も素敵ですが、一度くらい歳の近い男の子とデートしてみたかったんです!」
青葉「アオハルかよ」
提督(今、一瞬だけ青葉が居なかったか?)
師匠「ならば、今日行ってくるといい」
新提「そうだな。鎮守府のことは私たちに任せておけ」
提督「しかしだな」
新提「嫁さんの願いを叶えてやれ」
提督「まだ結婚してないぞ」
師匠「新提の言う通りだ」
提督「そこまで言うなら、お言葉に甘えさせてもらうか」
吹雪「はい!お二人ともありがとうございます」
キット「解毒剤の生成方法を確立できました。プリントアウトします」フォンフォン
明石「じゃあ、私たちは解毒剤の生成に取り掛からないと!」
キット「少しでも配合を間違うと、効果が無いので慎重に作業を進めてください」フォンフォン
夕張「任せておいて!」
-執務室前-
伊13(提督と吹雪ちゃんはこれからデート?また川内さんにでも化けて、こっそり護衛に付いて行く方がいい・・・よね?)
- 420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:25:31.21 ID:lSMY5Yry0
-
-インド洋某所 インド洋深海鎮守府-
インド洋深提「提督の奴は今頃、体が縮んで赤ん坊になっているはずだ」
ツ級「解毒剤は用意しているのですか?」
インド洋深提「当然だ!奴を拉致しても元に戻せなくては意味が無いからな」
ツ級「それでどうやって拉致するのですか?ヲ級を忍び込ませる方法はもう使えませんよ」
インド洋深提「・・・」
ツ級「どうして黙るのですか?」
インド洋深提「・・・(汗)」
ツ級「まさか小さくした後のことは考えてなかったとでも?」
インド洋深提「はい(小声)」
ツ級「は?」
インド洋深提「どうやって拉致するかまで考えてませんでした」
ツ級「だいたいアンタはいつも」
ガミガミ
- 421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:27:54.31 ID:lSMY5Yry0
-
-鎮守府 執務室-
ガラガラ
提督「じゃあ、出発しようか」
吹雪「え?キットに乗って行くんですか?」
提督「そりゃそうだろ。公共交通機関より、キットに乗っている方が安全だからな」
吹雪「でも、その体で運転している姿を見られると」
提督「大丈夫だ。運転はキットに任せて窓にスモークを展開しておけばいい」
キット「お任せください」フォンフォン
吹雪「確かにそれなら大丈夫そうですね」
提督「それじゃ、後は頼んだ」
新提「任された。楽しんでこいよ〜」
ブーン
師匠「(行ったな)ちょっと雉を撃ってくる」
カンタイシンブンゴウガイダヨー!
-会議室前-
師匠(誰も居ないな?)キョロキョロ
ガチャ
バタン
師匠「ヒトミ」
シュタッ
伊13「はい」
師匠「悪いが提督の護衛・・・もう準備万端か」
伊13「直ぐに追いかけます」
- 422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:29:52.94 ID:lSMY5Yry0
-
-ショッピングモール-
提督「さて、まずはどうしようか」
吹雪「あの、観たい映画があります」
提督「じゃあ、最初は映画にするか」
吹雪「はい!」
-映画館-
提督「丁度いい時間に始まるのがあって良かったな」
吹雪「はい、ラッキーでした」
提督「映画と言えば、映画を観にくる度にアレを思いだす」
吹雪「?」
提督「確かティーンエイジ・ミュータント・ニジャ亀を観た時だったと思うが」
吹雪「あー、アレですか」
提督「ああ、隣に居た知らないおばさんがラ・○・ランドのCMを観て一言『色使いが下品』って。あの発言は噴出しそうになったな」
吹雪「確かにあの色使いは無いですね〜。赤、緑、青と原色だらけでしたね」
提督「あまりに的確な指摘だったから面白かったんだろうな」
伊13(提督たち楽しそう・・・、私も提督とデートしたいって言ったら、してくれるかな・・・?)
マモナクジョウエイガハジマリマス
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:31:39.20 ID:lSMY5Yry0
-
〜約2時間後〜
提督「いやー、面白かったな」
吹雪「期待以上の出来でした♪」
グー
提督「・・・。よし、昼食にするか」
吹雪「そうですね、お昼ご飯にしましょう!」
伊13(二人はこれからお昼ご飯?私もお腹空いたし・・・お昼ご飯にしよう)
-フードコート-
提督「この辺に座るか」
伊13(提督たちと付かず離れずの場所に居ないといけないけど、結構混んでる・・・)
提督「ん?」
伊13(!!! 目が合った!?隠れないと!)
吹雪「どうかしましたか?」
提督「いや、何でもない(今のは川内か?)」
吹雪「? それじゃ、食べましょうか」
提督「そうだな」
提・吹「いただきます」
- 424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:32:49.96 ID:lSMY5Yry0
-
〜数時間後〜
提督「もうこんな時間か。何処か寄りたい場所とかあるか?無ければそろそろ帰ろうかと思うんだが」
吹雪「最後に夕日を見たいです」
提督「夕日か・・・よし!」
-摩耶山 掬星台-
提督「日没5分前。丁度いいタイミングで着いたな」
吹雪「夕日が綺麗」
提督「この綺麗な夕日と海を見られるのも吹雪たちのおかげだ」
吹雪「私たちだけでは何も守ることは出来ません。司令官が居てくれたおかげです」
提督「俺は吹雪たちが居なければ戦えない。これからも一緒にこの海を守っていこうな」
吹雪「はい!」
- 425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:34:23.34 ID:lSMY5Yry0
-
-鎮守府 執務室-
ガラガラ
新提「帰ってきたな」
ガチャ
夕張「お帰りなさい」
提督「ただいま」
バタン
明石「解毒剤、完成しましたよ!」
吹雪「もう出来ちゃったんですね」
提督「吹雪には悪いが、いつまでもこの状態で居る訳にはいかないからな」
キット「では、寝る前に200ml服用してください。そうすれば翌朝には元の姿に戻っています。量を間違うと危険なのできっちり計量してから服用してください」フォンフォン
夕張「多すぎると師匠さんの様になることもあり得るってこと?」
キット「はい。元の年齢を通り越してお爺さんになってしまいます」フォンフォン
明石「浦島太郎状態ね」
提督「それは危険だな、きっちり計量して服用しよう。二人に迷惑かけたからお詫びにケーキを買ってきたぞ」
夕張「わーい」
明石「ありがとうございます」
-会議室-
師匠「ご苦労だった。問題は何も起きなかったか?」
伊13「お昼に一瞬、提督と目が合ってしまいました・・・。気付かれたかは分かりません」
師匠「その位なら問題なかろう。仮にお前さんに気付いたとしても、今のお前さんはどこからどう見ても川内だ」
伊13「はい」
師匠「この後は何も無いから、ゆっくり休んでくれ」
- 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:36:54.19 ID:lSMY5Yry0
-
-フタサンマルマル 執務室-
提督「今日、吹雪とデートして思ったんだが、俺は本当に吹雪に指輪を渡して良かったんだろうか?」
キット「どういうことですか?」フォンフォン
提督「吹雪は歳の近い男の子とデートしてみたかったって言ってただろ?」
キット「はい」フォンフォン
提督「俺は吹雪とカッコカリとは言え、ケッコンと銘打っていることをした。そのせいで吹雪の未来を奪ったんじゃないかと思ってな」
キット「考えすぎでしょう。吹雪さんにその気が無ければ指輪を受け取っていないのでは?」フォンフォン
提督「・・・。そういう考え方もあるか」
キット「それに、未来のお二人は結婚して子供も居ますが、あくまで未来は未確定。そのことは貴方が一番良く理解しているはずです」フォンフォン
提督「確かにそうだな。これまでも未来を変えてきた。そしてこれからも変わる・・・か」
キット「それと、艦としての吹雪さんは1927年に進水しているので今年で92歳になります。アドミラルの祖父母くらいか、もう少し上の年齢でしょうか」フォンフォン
提督「そういうのは現存しているアイオワだけにしてくれ。日本の艦は残って無いんだから、進水からカウントせずに艦娘としての年齢だけでいい」
キット「そうなると吹雪さんの年齢は」フォンフォン
提督「言わなくていい。それを言い出すと吹雪に限らず、艦娘全員がアウトになる」
ヤセンダー!
ヤセンノジカンダー!
提督「川内の叫び声が段々近づいてくる(汗)」
ドアバーン!
川内「提督、夜戦の時間だよ!」
提督「ノックしてから入ってくれないか?」
川内「だって夜戦の時間だよ!ノックしてる時間が勿体無いよ!」
提督(コイツは夜戦が絡まなければちゃんとしてるんだけどな・・・)
提督「そうだ、今日はありがとう」
川内「何の話?」
提督「こっそり護衛のために付いて来てくれてただろ?」
川内「護衛?私は夜明けまで夜戦してて、昼間は寝てたよ」
提督「は?じゃあ、俺が見た川内は一体誰だ?」
川内「見間違いか、他所の鎮守府の川内じゃない?」
提督「他所の鎮守府の川内がわざわざこの辺りまで遊びに来るとは思えない。そう言えば耳飾りをしてなかった」
川内「提督から貰った真珠の耳飾りなら今もしてるよ」
提督「俺が見た川内の件は気になるが、これ以上考えても仕方ないか」
川内「そうそう。だから夜戦行こ!若返った分、体力も余ってるでしょ?」
提督「解毒剤の効果は寝ている間出るって話だから、夜戦は無理だ」
川内「えー」
提督「好きなだけ夜戦してきていいから」
川内「本当に?」
提督「許可する」
川内「やったー!じゃあ、行ってくるね!」ダッ
提督「まったく、騒がしい奴だ。じゃあ、解毒剤を飲んで寝るとするか」
キット「おやすみなさい」フォンフォン
- 427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:38:10.69 ID:lSMY5Yry0
-
-海上-
叢雲「ここまで来ればもう・・・」
吹雪「まだダメだよ!気付かれる前にもっと離れないと!もしも追っ手に捕まったりしたらタダでは済まないから」
叢雲「そうね・・・。弾薬も燃料も万全の状態では無いけど、全ては私たちに懸かってる」
- 428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:39:25.85 ID:lSMY5Yry0
- E6甲の2本目、ラスダンになった途端に道中事故多発、ボスに勝てない。で、仕方なく乙に下げたら虐殺が始まった・・・。
今までの苦戦が嘘みたいにワンサイドゲームな展開でE6あっさり終了。
甲と乙ってこんなに差があったっけ?
間違って丙まで下げたかと思ったら、やっぱり乙だった。もう分からん。
本日はここまで。
- 429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:03:27.06 ID:FdAOOYzj0
- E7は乙で51cm砲を回収しようと思ったけど、wiki見てると実用性に欠けるこれくしょん装備なのか。
運よく1月にのランカー報酬で貰えた46cm砲改の方が最終海域の報酬より使えるとは一体・・・。
本日分、始まります。
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:05:55.03 ID:FdAOOYzj0
-
-深夜 海上-
吹雪(ここまでは順調に進んだけど、急がないと・・・)
吹雪「!!!」
叢雲「どうしたのよ?」
吹雪「電探に反応が」
浦波「まさか、もう追っ手が?」
吹雪「違うみたい。でも、どんどん近づいてくる・・・まさか!」
ヒューーーーーン
吹雪「二人とも逃げて!」
ドーン!
タ級「外シタカ」
叢雲「タ級!?それに他にも!」
浦波「こんな時に・・・」
タ級「駆逐艦ガ、タッタ三匹デ我々ノ縄張リヲウロウロスルトハ、沈メラレタイ様ダナ」
吹雪「叢雲ちゃん、浦波ちゃん、二人は逃げて」
叢雲「何言ってるのよ。アンタ一人で勝てる相手じゃ無いわ。私も残る。浦波は早く逃げなさい!」
浦波「でも!」
吹雪「ここは私たちが時間を稼ぐから早く!」
叢雲「アンタと違って私たちは二次改装を受けてるの。この程度の敵に負けたりしないわ」
タ級「言ッテクレルナ」
浦波「クッ!武運長久を!」
タ級「仲間ヲ逃ガスタメ、犠牲ニナルトハ、愚カナ」
叢雲「何、私たちが沈む前提で物言ってんのよ」
吹雪「ごめんね、叢雲ちゃん。こんなことに付き合わせて」
叢雲「全く。出来の悪い姉を持つと大変だわ。行くわよ!」
- 431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:06:55.17 ID:FdAOOYzj0
-
-朝 鎮守府 提督私室-
ピピピピピ
提督「んー、朝か」
吹雪「おはようございます。ちゃんと元の姿に・・・あれ?」
提督「どうした?」
吹雪「少し若くなってませんか?」つ手鏡
提督「・・・。確かに。キット、聞こえるか?」
キット(コムリンク)「おはようございます、アドミラル」
提督「昨晩、言われたとおりに計量して解毒剤を飲んだんだが、薬がちゃんと効かなかったのか、元通りになってない様なんだが」
キット(コムリンク)「それで問題ありません」
提督「問題ない?」
キット(コムリンク)「はい。未来の吹雪さんのために実年齢より10歳ほど若くなる様にしておきました」
提督「そりゃどーも」
- 432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:09:30.57 ID:FdAOOYzj0
-
-執務室-
提督「さて、今日の哨戒任務は誰に頼むとするかな」
吹雪「はい!私が行きます!」
提督「吹雪が行ってくれるのか?」
吹雪「はい!最近、叢雲ちゃんと一緒の出撃が無いので、叢雲ちゃんと二人で任務に当たりたいです」
提督「では吹雪と叢雲に頼むとしよう。秘書はどうするか・・・キットが居るから無理に頼む必要は無いが」
???「話は聞かせてもらいました。是非、私にお任せを!」
提督「だ、誰だ!?」
吹雪(大和さんですね。そんなにノリノリで分からないふりをしなくても)
ガチャ
大和「大和です。是非、私にお任せを」
提督「では、大和に頼むとするか」
大和「お任せください」
-鎮守府近海-
吹雪「こうして叢雲ちゃんと一緒に出撃するのはいつ以来かな?」
叢雲「何で私が吹雪と一緒に哨戒任務に出ないといけないのよ///」ボソッ
吹雪「そっか・・・。久しぶりに姉妹水入らずの出撃だと思って浮かれてたのは私だけだったんだね。ごめんね、叢雲ちゃん」
叢雲「ちょっ!何でそうなるのよ!」
吹雪「帰ったら司令官にお願いして、今後は叢雲ちゃんと一緒に出撃しない様にしてもらうから」
叢雲「久しぶりに姉さんと一緒の任務で嬉しいな!」←半ばヤケクソ
吹雪「本当にそう思ってくれてる?」
叢雲「当然よ!」
吹雪「叢雲ちゃーん!」ギューッ
叢雲「ちょっ、抱きつかないでよ///」
吹雪「!!!」
叢雲「どうしたの?」
吹雪「電探に何か反応が」
叢雲「まさか敵?」
吹雪「違うみたい。でも、微弱な反応過ぎて何か分からない」
叢雲「確認した方が良さそうね」
吹雪「行ってみよう」
- 433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:13:05.43 ID:FdAOOYzj0
-
吹雪「大変!あそこに人が!」
叢雲「まだ息があるなら助けないと!」
吹雪「叢雲ちゃんは司令官に連絡をお願い!私は確認してくるから」
叢雲「分かったわ」
吹雪「聞こえますか!」
浦波「うぅ・・・」
吹雪「叢雲ちゃん、まだ生きてるよ!早く鎮守府へ運ばないと!」
浦波「吹雪・・・姉さん?良かった・・・」ガクッ
吹雪「この子は!?」
-執務室-
ピーッ
ピーッ
提督「無線通信?何かあったのか!」
提督「こちら提督」
叢雲「叢雲よ。海で遭難者を発見したわ。鎮守府へ運ぶから受け入れ準備をお願い!」
提督「分かった」
キット「海で遭難者ですか。船が転覆したといったニュースは入っていませんが、釣り人が足を滑らせて海に落ちたのでしょうか?」フォンフォン
提督「詳しいことは分からんが、兎に角、受け入れ準備をしないと。大和!」
大和「はい!」
- 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:16:08.83 ID:FdAOOYzj0
-
-???鎮守府-
大和「提督、昨晩駆逐艦三名が脱走した模様です」
提督「ふん。放っておけばいい。奴等には最低限の補給しかしていない。例え脱走したとしても何処へも辿り着けず、海の藻屑となるだけだ」
大和「ですが」
提督「俺にはお前だけ居ればいい。他の艦娘、特に駆逐艦など使い捨ての駒だ」
大和「・・・」
- 435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:18:03.01 ID:FdAOOYzj0
-
-鎮守府 医務室-
提督「遭難者が艦娘だったとは・・・。怪我はしていない様だが、遠征中にはぐれたんだろうか?」
大和「随分痩せ細っていますし、数日間、海を漂っていたのかも知れません。それにこの子」
吹雪「はい。特型駆逐艦10番艦の浦波。私の妹です」
コンコン
ガチャ
叢雲「鳳翔さんにお粥を頼んできたわ。あと水を持ってきたから」
提督「ありがとう」
パチッ
浦波「ここは・・・?」
吹雪「良かった、気が付いたんだね!ここは鎮守府だよ」
叢雲「アンタが海で遭難してたのを見つけてここへ運んだのよ」
浦波(そうか・・・あそこからは逃げられたんだ・・・。でも姉さんたちは・・・)
提督「俺はこの鎮守府の提督だ。早速で悪いが、君は何処の所属だ?君を保護したことを連絡しないと」
浦波「所属は、その・・・」
提督(訳ありか?)
浦波「あれ?姉さん、指のソレは?」
吹雪「ケッコン指輪だよ」
浦波「ケッコン指輪?まさか」
- 436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:21:08.88 ID:FdAOOYzj0
-
〜想像中〜
吹雪「司令官とケッコンしたら妹たちには手を出さないと約束してくれますか?」
提督「いいだろう、約束してやる」
吹雪「分かりました。指輪をはめてください(これで白雪ちゃんたちを護れるなら、私は・・・)」
提督「クックック、これで憲兵共も口出しは出来ない。今日からたっぷり可愛がってやるからな。あーはっはっは!」
吹雪「不束者ですが、宜しくお願いします・・・(涙)」
〜想像終了〜
- 437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:22:47.26 ID:FdAOOYzj0
-
浦波「姉さんから離れろ!」
提督「?」
吹雪「浦波ちゃん?」
浦波「姉さんたちは私が護る!」
叢雲「急にどうしたのよ?」
浦波「吹雪姉さんは姉妹を人質に取られてコイツに脅されて、酷いことをされているんだよね?そうだよね!」
吹雪「司令官はそんなことしません!」
大和「そうです!」
浦波(大和!?)
叢雲「何を言い出すかと思えば、このヘタレにそんなこと出来る訳無いわ」
提督「誰がヘタレだ!」
キット(コムリンク)「そうです、アドミラルはヘタレなどではありません。奥手なだけです」
提督「ちょっと待て!全くフォローになってないぞ!」
〜数分後〜
提督「で、話を戻していいだろうか?」
コンコン
鳳翔「鳳翔です。おかゆが出来ました」
ガチャ
提督「ありがとうございます」
鳳翔「この子が海で遭難していた子ですね?」
提督「はい」
鳳翔「熱いから気を付けて食べてくださいね」
浦波「はい。ありがとうございます」
提督「話を聞くのは明日でいいから、食べた後はゆっくり休んでくれ。ここで休むより、吹雪型の部屋の方がいいか」
吹雪「そうですね」
提督「叢雲、案内を頼めるか?」
叢雲「ええ、任せておいて」
提督「俺は執務室に戻るから、何かあったら呼んでくれ」
- 438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:23:59.16 ID:FdAOOYzj0
-
-執務室-
提督「浦波のことなんだが、様子がおかしいと思わないか?」
大和「所属を聞かれた時に直ぐに答えなかったのが引っかかりますね」
吹雪「それに、私が司令官とケッコンしているのを知った時のあの反応」
キット「何かあると考えるべきでしょう」フォンフォン
提督「だが、聞いて答えてくれる雰囲気では無かったな」
吹雪「私が聞いてみましょうか?」
提督「うーん、姉妹なら正直に話してくれるかも知れないが・・・」
ユーガットメール
提督「呉の提督さんからメールだ」
吹雪「他の鎮守府から直接の連絡なんて珍しいですね。普段なら大淀さん経由で来るのに」
提督「会って話がしたいと書いてある」
大和「わざわざ会ってですか?」
提督「ああ、電話やメールではダメな様だ」
キット「直接会ってとなると、他人に知られては困るということでしょうか?」フォンフォン
提督「恐らくそうだろう。電話だと盗聴が無いとは言い切れないからな。とりあえず、明日か明後日でと返しておこう」
- 439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:26:05.61 ID:FdAOOYzj0
-
-翌日 呉鎮守府-
呉提督「ご足労おかけして申し訳ありません」
提督「いえ、直接会って話したいとなると、それだけ重要な用件でしょうから」
呉・高雄「お茶を淹れてきますね」
呉提督「頼む」
ガチャ
バタン
呉提督「ところで・・・提督さん、ですよね?何だか若くなっている気がしますが」
提督「はい。正真正銘本人です。話すと長くなりますが、深海棲艦に毒を盛られまして、こうなりました」
吹雪「そうなんです。色々と大変でした」
呉提督「そうでしたか。それで本題ですが、実は昨日、海で遭難した艦娘を保護しまして」
提督「え?昨日、うちもで同じことがありましたよ」
呉提督「その保護した艦娘の所属ですが、武羅悪(ブラック)鎮守府から逃げてきたと話しています」
吹雪「!!!」
提督「武羅悪!?良くない噂の絶えない、あの鎮守府ですか?」
呉提督「はい。武羅悪提督の所業を告発するために命からがら逃げてきたと話しています」
吹雪「では、噂は本当だったんですか?」
呉提督「残念ながらその様で。逃げる途中で深海棲艦と遭遇し、妹を逃がす時間を稼ぐために戦い、ボロボロになりながら流れ着いたそうです」
提督「その艦娘はどうしていますか?」
呉提督「後ほど、ここへ呼ぶので話を聞いてあげてください」
提督「ところで、どうしてこの話を俺に?」
呉提督「直接、上に報告しようかとも思いましたが、まずは信頼できる人物に話すべきだと思いまして」
- 440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:28:19.03 ID:FdAOOYzj0
-
-夕方 鎮守府 執務室-
提督「急に呼び出して悪いが、君に確認したいことがある」
浦波「はい」
提督「君は武羅悪鎮守府から逃げてきたんだな?」
浦波「!?」
提督「先ほど、呉の提督さんと会って聞いた話だ。君と一緒に脱走した吹雪と叢雲は無事だ。呉鎮守府で保護されている」
浦波「本当ですか!?」
吹雪「本当だよ。私たちがこの目で確認してきたから」
提督「武羅悪鎮守府のことを話してくれないか?」
浦波「はい。一日、この鎮守府で過ごして貴方は信頼できる方だと分かりました。今までの無礼をお詫びします」
提督「気にするな。今まで酷い仕打ちを受けてきたんだ、人間を信用できないのは仕方ない」
-夜 執務室-
長門「提督よ、それは本当なのか!?」
提督「ああ、本人がそう証言している」
新提「許せん!可愛い駆逐艦たちに何てことを!」
師匠「・・・」
大淀「何て酷いことを」
大和「それで昨日の浦波さんはあの様な態度だったんですね」
長門「私が今から乗り込んで叩き潰してやる!」
吹雪「落ち着いてください!」
提督「そうだ。お前が乗り込むと鎮守府が更地になりかねない」
長門「更地にして何が悪い!」
新提「そーだ、そーだ!」
提督「いい訳ないだろ。この件は俺に任せてくれないか」
長門「クッ。分かった」
シュタッ
川内「話は聞かせてもらったよ」
提督(毎度のことながら、コイツ忍者だよな)
川内「武羅悪鎮守府の調査は私に任せて」
提督「危険過ぎる!」
川内「何も分からない状態で乗り込もうとしてる提督の方が危険だよ」
提督「だが」
川内「私は提督の艦娘だよ?提督が信頼してくれなければ、誰が信頼してくれるの?」
提督「・・・。分かった。だが、少しでも危険だと判断したら直ぐに引け。いいな」
川内「分かってるって。情報は持ち帰らないと何の意味も無いからね」
- 441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:31:24.44 ID:FdAOOYzj0
-
青葉「天井裏からこんばんは。青葉だよ」
川内「それじゃ、今から潜入してくるから」
提督「頼む」
青葉「ちょっと!無視しないで下さい!」
提督「居たのか」
青葉「酷すぎません!?」
提督「冗談だ。それで何しに来たんだ?」
青葉「青葉も川内さんと一緒に乗り込んで証拠を押さえようかと思いまして」
提督「つまり、写真や動画を撮って証拠とすると?」
青葉「はい!」
提督「分かった。川内にも言ったが、くれぐれも無茶はするな」
青葉「大丈夫ですよぉ!青葉を信じてください!」
提督「では、川内、青葉の二名に武羅悪鎮守府の調査を任せる」
川内「了解!」
青葉「任されました!」
大淀「お二人が持ち帰った証拠は私が責任を持って元帥に届けます」
- 442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:32:22.25 ID:FdAOOYzj0
- 今回のイベントは、づほと阿武隈がMVPだった。
二人が夜戦時に生き残った空母棲姫×1と戦艦棲姫改を無視して深海瑞鶴をスナイプしてくれたおかげで勝てた!
何気に阿武隈フィニッシュは今回が初めて。
(ある部分を見ながら)まったく、駆逐艦は最高だぜ!
本日はここまで。
- 443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 21:57:26.30 ID:eXj2k4jh0
- マルユ、オイテケ・・・。
本日分、始まります。
- 444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 21:59:13.20 ID:eXj2k4jh0
-
-浦波保護から数日後 夜 執務室-
提督「浦波を見て薄々気付いてはいたが、ろくに食事も与えられていない様だな」
吹雪「皆、やせ細っています・・・」
青葉「ゴーヤさんなんてオリョクル・ハイを発症して危険な状態でした。周りが止めないと、補給もせずに出撃しようとするくらいでしたし」
大和「何て酷いことを」
川内「戦艦、空母は戦力として重要視しているみたいで、こんなに酷い扱いは受けてなかったみたい」
提督「浦波もそう言っていたな。奴は大艦巨砲主義に取り憑かれた男だと」
青葉「ですが、戦艦の人たちも皆さん目が死んでました」
長門「今すぐ私が乗り込んで叩き潰してやる!」
新提「私も同行する!」
提督「NAGATO-1 TITUS、シット」
長門「ワン!って私は犬ではない!」
提督「兎に角、落ち着け。先日も言ったが、お前さんは鎮守府を更地にしかねない。大淀、二人が集めれくれた証拠を元帥に提出してくれるか?」
大淀「はい」
提督「それと適当な理由をでっち上げて武羅悪提督にアポを取ってくれ」
大淀「分かりました」
吹雪「いよいよ乗り込むんですね?」
提督「ああ、証拠は押さえた。奴を捕らえて憲兵に突き出してやる。当日はキットもサポートを頼む」
キット「お任せください」フォンフォン
- 445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:00:14.19 ID:eXj2k4jh0
-
-武羅悪鎮守府 執務室-
武羅悪・大和「提督」
武羅悪提督「何だ?」
武羅悪・大和「○○鎮守府の提督から共同作戦を行いたいので打ち合わせをしたいと連絡が届いています」
武羅悪提督「奴から・・・、いいだろう。了解したとの旨を返しておいてくれ」
武羅悪・大和「はい」
武羅悪提督「向こうからわざわざ会いに来るとは都合がいい。奴さえ居なくなればこの俺が海軍でナンバーワンだ!」
- 446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:01:52.78 ID:eXj2k4jh0
-
-数日後 埠頭-
提督「留守中は頼む」
新提「任せておけ」
長門「護衛は吹雪だけでいいのか?必要ならば私も」
提督「大丈夫だ」
長門「そこまで言うなら、吹雪頼んだぞ」
吹雪「はい!」
明石「いつでも出港できますよ。それにしてもキットに乗って行かなくていいんですか?」
提督「キットに乗って行くと警戒されそうだからな。それに」
明石「それに?」
提督「以前、キットで海上を走行した時に、飛ばし過ぎて吹雪が酔ったたことがあってな」
明石「確かに自力で航行するのと、乗り物だと違いますからね」
提督「キットは後方から付いて来てくれ」
キット「はい」フォンフォン
大和「武運長久を祈ります」
提督「ありがとう。では、行ってくる」
- 447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:05:02.40 ID:eXj2k4jh0
-
-数時間後 海上-
提督「そろそろ武羅悪鎮守府の管轄区域だな」
吹雪「あと10分程で到着ですね」
提督「そろそろ連絡を入れるか」
吹雪「そうですね」
提督「こちら○○鎮守府の提督。武羅悪鎮守府、応答願う」
守衛長「こちら武羅悪鎮守府、守衛。どうぞ」
提督「本日、そちらの提督との面会を予約しているので、入港許可を願いたい」
守衛長「面会の予約を確認した。貴艦の入港を許可する」
-武羅悪鎮守府 埠頭-
守衛長「武羅悪鎮守府へようこそ。念のため、身分証の提示をお願いします」
提督「はい」つ身分証
守衛長「ん?」チラッ
守衛長(写真と同一人物か?何かおかしいぞ。どう見ても写真より目の前に居る人物の方が若い)
提督「どうかされましたか?」
守衛長(怪しい)
吹雪(あの、身分証の写真をまだ差し替えてないから、怪しまれてませんか?)ヒソヒソ
提督(うん、そうみたいだな。よし)ヒソヒソ
提督「余の顔を見忘れたか?」
守衛長「う、上様!?ははーつ。いや、上様がこんな所に居るはずが無い!曲者だ!者共、出合え出合えーっ!」
守衛ズ「イーッ!」
スッ
吹雪「し、司令官!?」
提督「かかって来い」
吹雪「ノリノリで構えないで下さい!それは某米将軍の刀じゃないですよね?拝さんのですよね?皆さんも落ち着いてください!」
武羅悪・大和「お止めなさい。その方は提督のお客様です」
守衛長「チッ。命拾いしたな曲者」
吹雪「この人は正真正銘本物です!」
提督「斬っていいですか?」
武羅悪・大和「ご無礼をお許しください」
吹雪「こちらこそすみません」
武羅悪・大和「提督がお待ちなので案内致します。その前に艤装をお預かりします」
- 448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:07:44.87 ID:eXj2k4jh0
-
-応接室-
武羅悪・大和「こちらでお待ちください」
提督「分かりました」
バタン
提督「とりあえず座って待つか」
吹雪「そうですね」
プシュー
プシュー
提督「な、何だ!?」
吹雪「まさか・・・毒ガス!?」
ガチャガチャ
提督「開かない!」
吹雪「そんな!」
提督「クソッ!奴を捕まえるはずが、読まれていたか」
吹雪「司令官、最後まで護れなくてごめんなさい」
- 449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:11:35.90 ID:eXj2k4jh0
-
-執務室-
武羅悪提督「そろそろ息絶えた頃か」
武羅悪・大和(ごめんなさい。でも、提督のためにこうするしか無かったんです)
提督「そうだな。奴等のマヌケな死に顔を拝んでやるか」
武羅悪提督「ああ、さぞかし・・・!!!」
武羅悪・大和「!!!」
提督「さぞかしどうした?」
武羅悪提督「き、貴様何故!」
提督「何故生きているのかって?敵の本拠地に乗り込もうって時に何の下調べもせずに乗り込むと思うか?」
吹雪(天井裏の通気ダクトを通って脱出後、執務室に忍び込むなんてスパイ映画みたいです)
武羅悪提督「クッ!」
提督「相手の一手先を読んでこその提督!」
吹雪「貴方がこの鎮守府で行ったことは全て浦波ちゃんから聞きました」
武羅悪提督「浦波だと、まさか!」
提督「そのまさかさ。お前が轟沈したと思っている浦波はうちで保護している。そして全て上に報告済みだ。観念しろ」
武羅悪提督「俺はこんな所では終わらん!貴様を倒し、俺こそが最も優れていると証明してやる!そうすれば些細な問題など」
吹雪「些細な問題?貴方にとって艦娘はどういう存在ですか?」
武羅悪提督「決まっている。艦娘は深海棲艦を倒すための道具だ。駆逐艦など大和を運用するための資材を集める使い捨ての駒でしかない!俺には大和だけ居ればいい!」
提督「本当に浦波から聞いた通りだな。その腐った性根を叩きなおしてやる」
武羅悪提督「やれるもんならやってみてくださいよぉ、先輩!」ピキピキ
提督「お前に先輩と呼ばれる筋合いなど無い」
武羅悪提督「アンタに無くても俺にはあるんでね。大和、その小娘の始末は任せたぞ。艦娘と言えども艤装が無ければただの小娘。いや、艤装があったところでたかが駆逐艦だったな!」
提督「うちの吹雪をあまり嘗めない方がいいぞ」
武羅悪提督「随分な自信だな。艤装の無い駆逐艦と、ご自慢のナイト2000も無い状況で何が出来る?」
提督「いつから吹雪に艤装が無く、キットも居ないと錯覚していた?」
ブーーーーーーーーン
武羅悪提督「エンジン音?まさか!」
ドンガラガッシャーン
キット「お待たせしました。吹雪さん、艤装のスペアをお届けにあがりました」フォンフォン
吹雪「ありがとう」
提督「トランクにスペアを積んでおいて正解だったな」
武羅悪提督「馬鹿な!鎮守府周辺に奴の反応は無かったぞ」
キット「レーダーを掻い潜って潜入する方法はいくらでもあります」フォンフォン
- 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:13:16.42 ID:eXj2k4jh0
-
提督「さて、どうする?大人しく投降するか?」
武羅悪提督「そうだな。大人しく投降しよう・・・と、言うとでも思ったか?」
パンパン
提督「まぁ、そうなるな」
スパッ
吹雪「大和さん、貴女はどうしてあんな人に?」
大和「吹雪さん、貴女も指輪を貰ったんですね。だったら分かるはずです。あんな人でも私にとっては唯一の存在であると」
吹雪「大和さん・・・」
大和「吹雪さん、貴女に恨みはありませんが、提督のために消えてもらいます!」
武羅悪提督「刀で銃弾を斬るとは流石だな。先輩」
提督「過去に深海棲艦を真っ二つにしたこともあるんでな」
武羅悪提督「流石だな。だが、何時まで続くかな?」
提督「減らず口はその辺にしておけ」
武羅悪提督「アンタたちが死んだ後、深海棲艦は全て俺たちが倒し、戦争を終わらせてやるから安心して死んでくれ」
提督「やれやれ」
-埠頭-
守衛「あ、貴方様は!」
大淀「このお方を止めるとこは出来ませんよね?通してもらいますよ」
守衛「どうぞお通り下さい!」
- 451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:14:47.40 ID:eXj2k4jh0
-
ドーン!
ドーン!
吹雪(さっきから大和さんの砲撃は狙いが定まっていません。キットが間に入って妨害してくれているのもあるんだろうけど、やっぱり迷いがあるんですね)
大和「ちょこまかと!」
キット「無駄ですよ、大和さん。例え貴女の砲撃が直撃したとしても私には傷一つ付けられません。そして吹雪さんも撃たせません」フォンフォン
吹雪「大和さん、もう止めましょう」
大和「クッ・・・。提督のためにこんな所で終わる訳にはいきません!」
吹雪「大和さん・・・」
ドーン!
大和「きゃあ!」
カチッ
カチッ
武羅悪提督「しまった!弾切れか!」
提督(チャンスだ!)
提督「春風流剣術奥義 海航艦娘舞」ゴキッ
武羅悪提督「ぐわぁぁぁぁぁぁ!」
ドーン!
ドーン!
ドーン!
武羅悪・大和「提督!!!」ダッ
吹雪「あの人、壁を突き破って飛んで行きましたけど、大丈夫ですか?(汗)」
提督「安心しろ、峰打ちだ」プルプル
吹雪「峰打ちって時代劇でよく見ますが、本当にやると刀が折れるって聞きますけど」
提督「コイツはその程度で折れる様な鈍らじゃないさ」プルプル
吹雪「さっきから様子が変ですが、大丈夫ですか?」
バタッ
吹雪「司令官!?」
提督「いってぇぇぇ!全身筋肉痛だー!」ゴロゴロ
吹雪「えぇ・・・」
提督「実はさっきの技は陸上では力の逃げ場所が無いから使用禁止だと、春風から止められたいた!」ゴロゴロ
吹雪「どうしてそんな技を使っちゃったんですか?(汗)」
提督「いかにもって感じの必殺技で締めるとカッコイイだろ?」
吹雪「はぁ・・・、男の人ってそういうところありますよね」
提督「だが、今は激しく後悔している。春風の言いつけを守るべきだったと!あああー!」ゴロゴロ
吹雪「そうやってのた打ち回るくらいなら、止めておくべきでしたね」
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:16:21.71 ID:eXj2k4jh0
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ガチャ
大淀「元帥のおなーりー!」
元帥「武羅悪君・・・、って何だが凄いことになっているが」
大淀「うわぁ・・・。あ、あの、提督?」
提督「」チーン
吹雪「司令官は訳あって全身筋肉痛で死にそうになってます(汗)」
武羅悪提督「まだだ、まだこの程度で。ぐはっ(吐血)」ヨロヨロ
武羅悪・大和「もう止めて下さい!このままでは死んでしまいます!」
武羅悪提督「奴を倒すまでは・・・、俺とお前こそがナンバーワンだと証明するまでは!」
師匠「武羅悪よ」
武羅悪提督「し、師匠!」
提督「は?師匠?」ムクッ
師匠「隠していた訳では無いが、機会が無かったので話していなかったが、コイツもワシの教え子でな。お前の弟弟子だ」
提督「寝耳にウォーター!ファーストイヤー!」
吹雪(金剛さんみたいになってます)
師匠「何処で間違ってしまったのやら・・・。お前はワシに対して辛辣なことを除いて真っ直ぐ育ってくれたのだが」
提督「誰のせいですかねぇ?誰かさんが裏切ったりしなければ今でも尊敬する師匠でしたよ」
吹雪「その通りです」
師匠「いや、それを言われるとだな、返す言葉が無いと言うか」
元帥(完全に空気だ)
師匠「お前が道を踏み外したのは師であるワシにも責任がある」
元帥「いいもーんだ、無視されても泣かないから・・・」
大淀「落ち着いてください」
提督「げ、元帥!?」
元帥「いいよ、いいよ、気付いてもらえなくても気にしないから」
提督「申し訳ありません!」
元帥「提督君、君からの報告書と添付資料は一通り目を通した。武羅悪君のやったことは許されることではない」
提督「はい」
元帥「彼は解任され、軍法会議に懸けられるべきだが、君も知ってのとおりこの仕事は誰にでも勤まるものではない。もう一度だけ彼にチャンスを与えてやって欲しい」
提督「御意(うちに一人暇してる奴がいるんだけどなー)」
元帥「新提君は施設の再建が済んだら着任してもらうから安心したまえ」
提督「はっ!」
- 453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:17:49.99 ID:eXj2k4jh0
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師匠「叢雲」
武羅悪・叢雲「はい」
師匠「この叢雲はお主の初期艦だそうだな」
武羅悪提督「はい」
武羅悪・叢雲「アンタが鎮守府を建て直すのを手伝ってあげるわ。ずっと側でアンタを見てきた初期艦としての義務よ」
師匠(もう一度だけチャンスを与えてやって欲しいと土下座して頼んだ甲斐があった)
武羅悪・叢雲(あんなことされたら断れる訳無いじゃない。それに、本当に昔の様に戻れるなら・・・)
武羅悪・吹雪「叢雲ちゃんを放っておくことは出来ません」
武羅悪・大和「提督、やり直しましょう。また昔の様な賑やかな鎮守府に」
武羅悪提督「こんな俺に付いて来てくれるのか?」
武羅悪・叢雲「さっきも言ったでしょ?アンタの面倒を見るのが初期艦としての義務だって」
師匠「いい艦娘に恵まれたな。ワシも師として教育し直す責任がある。提督」
提督「うちは大丈夫ですよ」プルプル
師匠「もう帰って来るなと言いたげな顔をせんでくれ」
提督「してません」プルプル
吹雪「そうですよ、考え過ぎですよ」
師匠「・・・」
提督「普通に立ってるだけで痛いんだ」プルプル
師匠「引き止めて悪かった。鎮守府に帰ってゆっくり休むがいい」
大淀「肩を貸します、掴まってください」
提督「スマン」
吹雪「あの」
元帥「どうしたんだね?」
吹雪「以前いただいた人間用の高速修復剤をお持ちではありませんか?」
元帥「悪いな。今は持ち合わせておらん」
吹雪「そうですか・・・。普段から持ち歩く物では無いから仕方ないですよね」
元帥(アレの中身はリ○ビタンDだ。飲んだとしても効果が無いだろうし、嘘だとばれてしまう)
- 454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:18:40.72 ID:eXj2k4jh0
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-数時間後 鎮守府 提督私室-
春風「だからあれ程あの技は陸上では使ってはいけないと申し上げたのです」
提督「はい。バカなことをしたと反省しています」
春風「しばらくお仕事はキットと新提さんに任せるとして、吹雪さんお一人で看病は大変でしょうから、私もお手伝い致します」
吹雪「ありがとうございます」
提督「いや、この程度で休む訳には」
春風「お箸すらまともに持てない状態でどうするおつもりですか?数日は安静にしていてください」
提督「面目無い。ところで浦波は本当に良かったのか?」
浦波「はい!助けていただいた恩返しをさせてください!」
提督「これから宜しくな!痛てて」
ドンドンドン
金剛「テイトクー、死にそうって本当デスカー!!!」
榛名「もしも提督が亡くなられたら、榛名も直ぐに後を追います!」
ガチャ
吹雪「お二人とも大げさです。司令官はただの筋肉痛ですよ」
金剛「ヘ?本当デスカ?」
吹雪「本当です。また青葉さんが大げさに言いふらしてるんですね?」
提督「青葉も心配してくれているんだろうし、大目に見てやってくれ」
- 455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:19:08.05 ID:eXj2k4jh0
- 本日はここまで
- 456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:29:31.26 ID:c6o9fU7b0
- 今回のイベントは、まるゆの収穫ゼロであることを除けば中々楽しいイベントだった。
E1で拾った海防艦を全部まるゆとチェンジしてくだち・・・。
本日分、始まります。
- 457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:30:52.03 ID:c6o9fU7b0
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-甘味処 間宮-
ガラガラ
大和「今日は何にしようかな。ぜんざいもいいけど、戦艦パフェも捨てがたいし」
イラッシャイマセー
ピシャン
清霜「なれるもん!」
朝霜「んなもん、なれるわけねーだろ」
清霜「絶対になれるもん!提督と夕張さんが『自分の中の可能性を信じて力を尽くせば道は自ずと拓ける』って言ってたもん!」
大和(清霜ちゃんと朝霜ちゃん?何を言い争ってるんだろう?)
清霜「あ!大和姉さま」
朝霜「ん?大和さん」
大和「清霜ちゃん、朝霜ちゃん、こんにちは。何を言い争ってたの?」
朝霜「聞いてくれよ、大和さん。清霜の奴がガン○ムになるとか言い出したんだぜ」
大和「え?ガン○ム?」
清霜「うん!清霜、ガン○ムになりたいんです!」
大和「清霜ちゃんは戦艦になりたかったんじゃ」
清霜「戦艦なんてもう古いよ」
大和(戦艦なんて古いよ、古いよ、古いよ・・・)ガーン
朝霜(おい!大和さんが露骨にショック受けてるぞ)ヒソヒソ
清霜(えー、そう?大和姉さまはこんなことで凹む人じゃないよ)ヒソヒソ
間宮「ご注文は何にされますか?」
大和「戦艦なんて古いわよね。そうよね。戦艦なんて・・・」ブツブツ
間宮「あ、あの、大和さん?」
大和「あ、ごめんなさい。ガン○ムパフェをお願いします」
間宮(ガ、ガン○ムパフェ?戦艦パフェのことでしょうか・・・?きっとそうですね)
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