元勇者「さっき魔王倒して帰ったけど」

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1 : ◆/9yNbjaibo :2017/07/29(土) 15:39:49.10 ID:zlFpgG6Z0
元勇者(以後勇者)「1人で魔王どころか黒幕倒して姫様連れ戻したで」

勇者「んで役目終わりや!って神様にいろいろ力とか取り上げられたで」

勇者「もう少ししたらママンとパパンと妹君がいるおうちかえるけど、ちょっと都で元仲間とイチャイチャして遊ぶで!」

的なの

行動決定はバカの一つ覚えでコンマになるがスマンな
あと指摘とかあったら初心者故どんどんいってクレメンス


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501310388
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/29(土) 16:01:09.75 ID:gpxFd09ZO
分かったで
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/29(土) 18:01:19.58 ID:r6HXuQV50
18禁安価は下になるのかな
それともキンクリ?
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/29(土) 18:03:00.69 ID:r6HXuQV50
よく読んでなかったわ
安価じゃねえじゃねえか
連レスすまんな
5 : ◆/9yNbjaibo :2017/07/29(土) 18:24:14.17 ID:zlFpgG6Z0
地の文多めになるかも、基本的に自己解釈多めなのでどんどんつっこみドーゾ

コンマ判定は>> とか普通に決めていくのであしからず

異世界から〜とかはありません。

では始めます
6 : ◆/9yNbjaibo :2017/07/29(土) 18:35:18.75 ID:zlFpgG6Z0
俺は勇者だ。

何いってんだこいつ、って思われるかもしれないけどはっきり言っておく。

神に選ばれ、我が国を守り、魔物を倒し、そして悪の魔王の制圧を止めたんだから、名乗ってもいいだろう。

元々は平民で、平凡な林業を主にした農家の子供だったんだ。

しかし、王国で有名ななんかへんな婆の予言でさ。

「君は勇者だ!」


この一言で決定。はい。

そのあと、村の家族や友達に別れを告げる間もなく、あれよあれよと中央の都市につれていかれ。

教育という名の様々な洗礼を受け。

はいやっと魔王討伐だ。というとき、魔王が卑劣にも人間界に攻め入ることが多々あった。



他にも

東に魔物がもたらした疫病があれば、仲間とともに病魔をぶん殴り治しにいき

西に疲れた他国の勇者がいればいって看病しつつ問題をぶん殴り

南に呪いでいまにも衰退しそうな国があればいって、怖がらなくていい、と安心させた後元凶をぶん殴り墓穴にうめてやって

北に人同士での争いがあればつまらないからやめろと喧嘩両成敗と両方ぶん殴り解決して


色々回っていった後、目的の時は近いだかなんだかいって、王国の城まで魔王自ら攻め入ってきて、お姫様をさらって行った。

俺は姫を返してもらい、魔王を張り倒すために魔界にいく方法を探し、ついに1人魔界の地にたどり着く。

魔王とその仲間との争い。1人での厳しい戦い。その末、ついに魔王を倒すことができた。

が、なにか違和感を感じた俺は、魔界でであった奴らと一時協定を結んだ魔王と共に、黒幕、堕神について突き止めた。

魔王と勇者、いや、元魔王と元勇者が手を組み、現地の仲間をつれて、世界をすくったのだった。
7 : ◆/9yNbjaibo :2017/07/29(土) 18:46:53.47 ID:zlFpgG6Z0
そして今、いくつかの死闘の末隠居することになった元魔王の力を受け継いだ魔姫の力で、俺と姫は

人間界と魔界をつなぐほこらの中にとばされた。


勇者「・・・帰って、これた・・・のかな?」

あたりを見回す。これは俺が魔界に来る前にみた光景だ。
人間界に戻れた!

勇者「・・・ははは・・・。やった・・・」

勇者「やったぞおお!」

姫「・・・勇者様、あまり声を荒げると、魔物がよってきてしまいます・・・」

勇者「あ・・・。ひ、姫様、申し訳ございません!」

後ろから聞こえた声に対し、直立、片足軸に180度回れ右、膝をつく。・・・いくら疲れても、何故かスムーズに素早い動きができる、体に馴染む動作。

姫「いえ、お気持ちは分かります。私も、気が緩んで今にも倒れてしまいそうですから」

勇者「だ、大丈夫ですか!?」

姫「ええ。大丈夫ですわ」ニコ

ちら、と顔色を伺うと、姫の顔は消耗しきっており、すぐにでも倒れそうな感じである。が、あのおぞましい環境からの解放感と安堵からか、微笑んでいる。

さぞ、向こうで堕神のせいで、口にするのも思い出すのも嫌になるほどの思いをされたのか。

・・・・・・容姿は15という年齢にして、似合わない素晴らしい発達をとげている。

幼さを残しつつ絶世の美女である母の気圧される程の美貌の片鱗を見せつつあるその姿。

心身ともに疲れ果てている姿でも絵になってしまうのが、姫様らしい。とても不謹慎だが、そう思ってしまう程の気品もあるのだろうか。


柄にもなく変なことを考えてしまう。こう、戦いの中で抑圧された思いが弾け出してきたのか。

不敬だ、すぐ思考を切り替えなければ・・・!

勇者「た、ただいま転移の魔法を・・・」

姫「・・・貴方は、見てる限り、私なんかよりも、精神的なものではもっと疲弊されてます。今まともに魔法は使用できないでしょう」

ああ、この状況でも、俺のことを案じてくれるなんて、なんてお方だ・・・!

姫「・・・それに、もうちょっとお話していても、バチはあたりませんよね」ボソリ
8 : ◆/9yNbjaibo :2017/07/29(土) 18:58:15.02 ID:zlFpgG6Z0
これ以上姫様を煩わせることはしてはいけない。

そう思い自らの剣を探す。剣の柄を握り、魔術を展開・・・。


と思ったとき、腰が非常に軽いことに気付く。


自らの服装を見る。

向こうでアラクネ族からもらった特殊繊維の服のみだった。


勇者「あれ!?勇者の剣!?あ、盾も!?いや、鎧も!?」


血の気がひいていった。俺は杖や剣などの媒体がなければ、魔術の行使ができない。

不安になり、数少ない丸腰でも使える光の魔法を唱える。

使えた。が、すごく弱い。


勇者「しゅ、祝福も・・・か!?」


・・・もちろん、農民の俺に貴族の偉い方々のように血なんていいものではないので、魔法を使えるわけがない。

これでも、反吐を吐いてでも短期間で習得できたこと自体、稀である。


姫「・・・」


あばばば・・・。姫がこちらをじーっと見つめている。ああ、あああまずいまずい。

ここいらの魔物の強さは、尋常じゃない。とうてい、今使える魔翌力で、さらに丸腰は無理だ。


勇者「姫!申し訳ありません!」
9 : ◆/9yNbjaibo :2017/07/29(土) 19:05:51.21 ID:zlFpgG6Z0
姫「・・・フフ。貴方、本当に焦ると、すぐ地がでてしまいますね。これから名を残す勇者たるもの、それではいけませんわ」


あ。


姫「・・・私も先程から、「信号」を送っています。おそらく、まもなく使いがくるはずです。魔姫様にもらった魔翌力が有り余って仕方が無かったので」


俺がおろおろしている間に、姫は王族の血と先祖からの祝福を受けたもののみが使える特殊な魔法のひとつである、遠方との通信を行っていたようだ。

さすが、あの堕神相手に窮地に陥ってなお啖呵を切った精神力。


「姫様!勇者様!」


・・・まもなく、というより、最初からそこにいたかと思うほど素早い迎えだった。

そして、彼女も、聞き覚えのある声だった。


勇者「魔法使い!」


魔法使い「申し訳ございません!お迎えにあがるのが少々遅くなりました!お怪我はありませんか!?」


姫「落ち着いて下さい。大丈夫ですよ」


魔法使い「・・・姫様。勇者様。よくお帰りになられました。大変うれしくおもいます」

魔法使いが、涙ぐむ。

そして、戦時中は常に張り詰めていたあの時の声色ではなく、以前の上品で丁寧な佇まいとおっとりとした声としゃべり方を聞くと、本当にあの長く続いた戦いが終わったと実感が湧いてきた。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/29(土) 19:07:50.96 ID:gpxFd09ZO
姫「・・・勇者様、あまり声を荒げると、魔物がよってきてしまいます・・・」

勇者「ア。ヒ、ヒメサマ。モウシワケ、ゴザイマセン」

ウィーンガシャンウィンガシャンウィーン

後ろから聞こえた声に対し、直立、片足軸に180度回れ右、膝をつく。・・・いくら疲れても、何故かスムーズに素早い動きができる、体に馴染む動作。
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