【安価】「安価でできたキャラ同士が戦うだけ」【オリジナル?】

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14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/28(金) 22:54:52.98 ID:e56i5Ti+0
優等生
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/28(金) 22:55:00.35 ID:4/MA//tho
引っ込み思案
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/28(金) 22:55:02.32 ID:b8H9+DzDO
無口無表情
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/28(金) 22:56:52.09 ID:GOqWnvjR0
ちょっと天然
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/28(金) 22:56:54.82 ID:e56i5Ti+0
知識豊富
19 : ◆zy2tIIL7uw [saga]:2017/07/28(金) 23:01:19.01 ID:9KVt9h8E0
鴻上 かばん(女
能力……人知を超えた頭脳
性格…引っ込み思案
  …無口無表情
  …ちょっと天然


では、次スレから始めます
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/28(金) 23:02:38.98 ID:e56i5Ti+0
スレ?レスじゃないの?
21 : ◆zy2tIIL7uw [saga sage]:2017/07/28(金) 23:07:28.49 ID:9KVt9h8E0
>>20

久々すぎて素で間違えました。すみません。
次レスです
22 : ◆zy2tIIL7uw [saga]:2017/07/28(金) 23:20:50.22 ID:9KVt9h8E0
 日本のとある町、一人の女子高校生が昼下がりの裏路地を歩く。
彼女の名は織部 綾。どこにでもいる普通の女子高生【だった】。

 きっと、多分そうだった。
1か月前のあの日までは。


織部(…………何故なんだろう。病気とか、多分そういうんじゃあない。
  これはきっと。もっと違う、何かだ)

 彼女はつい一月前、自分の体に異変が起こった。
それは、『自分の体を小さくできる』事だった。

 限界はアリ程度、本来より大きくなることは不可能。自発的に思考すれば一瞬で大きさは変えられる。

 これが、この一か月で知りえた情報である。

 ネット検索してみても、周りにそれとなく聞いてみても。何か他のことが判明することは一切なかった。

 この異変の正体が何なのか。自分の事だ、気にならないはずはない。


織部「ここ……ね」


 だから彼女は。ここに来た。

 自分の町から7駅離れた街の奥の奥。
その路地裏の角を8回曲がってたどり着く、本屋さんにも見える一軒家。

 そこに彼女はたどり着いた。

織部「【すべてを知る者】が住む家……なんて、ちょっと御伽話がすぎるかな?」
23 : ◆zy2tIIL7uw [saga]:2017/07/28(金) 23:32:03.79 ID:9KVt9h8E0
 数分の視察の末、玄関と思しき扉は見つかったが。呼び鈴が見当たらない。

織部[……。ええい、ままよ!」

 ドンッ!ドンドンドン!

織部「すいませーん。どなたかいらっしゃいませんかー?」

 ドンドンドンドン!

織部「すーいーまーせーーーん!」


 …………。

 返事はない。


織部「お留守かな? って、いやそもそも。友達の噂話だしただの空き家ってことも十分にあるし!」

 ひとり自分にツッコミを入れて、さらに織部は考える。

織部「でも、せっかくここまで来たんだしなぁ。このまま帰るのもなぁ……」

 さらにさらに考える。
否、実のところ。織部は自分に言い聞かせているだけなのだ。彼女自身、次の行動は決まっている。

織部「……うん。うんうん。 大体バレっこないし、いざとなったらどうにでもなるよね?」


 自分の事を知るためには、あらゆる可能性を確かめておきたい。
それが彼女の行動を支える。

 そして、誰に言うわけでもない独り言をつぶやいて、彼女は息をのんでグググと力を込める。
 すると、一瞬で、自分の体は蟻のように小さくなった。


綾部「ネズミさんとかに会いませんよーに!神様お願いします!」


 そして、その古ぼけた一軒家の給気口から……。一歩。
室内へと侵入する。

24 : ◆zy2tIIL7uw [saga]:2017/07/28(金) 23:53:06.53 ID:9KVt9h8E0
 ネズミに会うこともなく、小さな隙間から室内へ侵入できた織部は。
その部屋でまず驚く真実を発見する。


 少女が本を読んでいた。


織部「女の……子……?」


 小学生……。いや、下手をするとそれ以下に見える少女が。
本でできた山の上で、寝そべって本を読んでいたのだ。


織部「あの女の子が、【すべてを知る者】なのかな……。噂話って案外あてになるのかな?」


織部「……って、そんなわけないよねー……」

 ハハハと乾いた笑いを自分に投げかけながら、しばらくその少女をじーっと小さいままで眺めていた。

 すると

「…………ああ」

 と、少女が何か判明したかのように息を漏らして、ゆっくり立ち上がった。

織部「……?」

 そして、落ちているペンを拾い、適当な本のページの角を千切って、何かを小さく書いた。

織部「何してるんだろう……」

 その一部始終の動作が終わったと思うと。少女はその紙をぽいっと投げ捨てて、山に再び突っ伏した。


 偶然か、その切れ端は、小さくなった織部のそばにふわりふわりと落ちてきた。

織部「何を書いていたんだろう……。うぅう、小さい子供といえど、他人のメモ書きを勝手に見るのはプライバシー的に気はひけるけど……」

 近くにちょうど落ちてきたのだからと、織部はその紙に目を通した。



 織部は後悔した。
その紙を見たことを……。

 織部は後悔した。
今日ここに来たことを……。

 織部は後悔した。
小さくなる力を手に入れてしまったことを……。



【こんにちは。小人さん。不法侵入とはいい度胸ですね】


織部「え………なんで……?」


 そして、裏にも文字が透けてることに気づき、紙を裏返す。


【なんでって。知ってて来たんでしょう?私が【すべてを知る者】だって。
 ごめんね小人さん…… 死 ん で ? 】


織部「ど……どういう……こと」

 震えながら、彼女は顔を見上げる。
同時に……。織部は戦慄する。
顔を見上げ、本の山に突っ伏していたはずの少女を見て、戦慄する。


 彼女は顔色一つ変えず、仮面のように張り付いた表情で。


 完全に綾部を見つめていた……ッ!
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