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モバP「美波も二十歳か」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 00:27:30.92 ID:wKOBUZhB0
モバマスSSです。
新田美波生誕を祝いまして、美波のSSを書かせていただきます。
作品都合故のキャラ崩壊有。
口調も変なところがあるやもしれません。
オリジナル設定もあります。
苦手な方はブラウザバックをお願いします。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1501082850
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 00:28:03.53 ID:wKOBUZhB0
「ああ、やっぱり可愛いなあ」
今俺は写真を眺めている。プライベートというわけではないが、どうしても私情を挟んでしまう。とある女の子の写真。かなり小さいころからの写真がそこに所狭しと置かれていた。
「あらプロデューサーさんまだ残ってたんですね」
扉を開いてやってきたのは黄緑の制服がやや眩しく笑顔がチャーミングな同僚にして事務員の千川ちひろさんだった。
「ん? ちひろさん。お疲れ様です」
俺は手に持っていた写真をデスクに置き、時計を確認してみる。時間は午後七時といったところだった。
「プロデューサーさんがまた時間を忘れて働いてるんじゃないかと思ってきて正解でしたよ」
「おっと、なるほど。今日はそろそろ上がらないと」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 00:29:53.87 ID:wKOBUZhB0
今日はちひろさん他三名と飲み会をする約束をしていたのだ。それを反故にするわけにはいかない。俺は写真をかき集め、綺麗に整えて封筒に入れ、鍵付デスクの引出にしまい込んだ。
「さて、パソコンも落としたし、うん。準備万端。行きましょうか」
「はい!」
事務所の戸締りをした後、ちひろさんと入口に向かうと飲み会仲間たちが待ち構えていた。
「もう遅いわよプロデューサー! お姉さんたちを待たせない!」
「すみません早苗さん」
いの一番に声を上げたのはボディコンのような時代錯誤を思わせるファッションセンスがぶっ飛んだトランジスタグラマーが特徴の片桐早苗さん。
「そうよプロデューサー。少しは時間というものを気にしなさい」
「いやあ、面目ないです」
追随してきたのは落ち着いた雰囲気の漂ういかにも出来るお姉さんといった感じのポニーテールが特徴の川島瑞樹さん。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 00:31:03.97 ID:wKOBUZhB0
「そうですよ兄さん! 今日は特別な日なんですから」
「ごめんごめん。そう怒らないでくれよ美波」
頬をぷくっと膨らませ俺を非難の目で見てるのは新田美波。俺の自慢の妹。
今日はいつものように髪をまとめておらず、落ち着いた服装と相まっていつも以上に大人っぽく見える。たれ目が少し潤んでおり、色気も出ている。お兄ちゃんはすでにお嫁シミュレートで五十回は泣いたけど、本当にいつかそういう瞬間が来るのかと思わせるほど美波は成長した。
「そうだそうだ! 美波ちゃん。もっと厳しく言ってあげて!」
「お、落ち着いてください! とりあえず、今日のお店に向かいましょう」
「そうね。糾弾会はとりあえずそこでしましょう」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/27(木) 00:35:02.94 ID:75mMdH88o
(オリジナル設定の中身を書いとくべきだと思ったまさか兄妹とは)
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 00:40:15.05 ID:wKOBUZhB0
俺たちは芸能人ご用達の個室居酒屋へ向かった。今日は美波の二十歳の誕生日。そのお祝いとして予約したのだ。瑞樹さんと早苗さんはどこからともなくそれを聞きつけやって来ており、いつの間にかメンツに組み込まれていた。どうやら美波と飲める日を待ち望んでいたらしい。
「では、美波ちゃん二十歳の誕生日おめでとう! かんぱーい!」
「かんぱーい!」
何故か早苗さんの号令で始まった美波の誕生日飲み会。とりあえずということで全員生ビールからスタートした。
「んくんくんく、ぱはあ! うまい!」
「ん、やっぱり夏は特に美味しいですねえ」
「ええ、ビール飲んでると友紀ちゃんも連れてくれば良かったと思わなくもないわね」
「まあまあ。今後も美波と飲む機会はあるんだから。どうだ、初めてのビールは?」
「んくんく、んー、苦くてあまり美味しいと思えないですね」
美波の苦そうにしている顔がビールは合わないということを如実に表している。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 00:42:00.53 ID:wKOBUZhB0
「あはははは! まあこの美味しさがわかったら呑兵衛の資格ありだったけど、美波ちゃんはあんまりそうじゃないみたいね」
兄としてはあんたたちみたいにはなってほしく無いわと思わないでもないが、それは黙っていることとする。
「ところでさ、プロデューサーはギリギリまで何やってたの?」
瑞樹さんが箸休めならぬビール休めとばかりに話を振って来た。え? もうあんたら三杯目? 早くない?
「仕事ですよ仕事」
「そんなの知ってるわよ!」
早苗さんにパンと軽く頭を叩かれる。この人は良い音を鳴らしながら痛くない叩き方をマスターしている。芸人かな? いいえ、アイドルです。
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 00:43:15.18 ID:wKOBUZhB0
「いえね。今度美波の二十歳記念イベントをするというのはみんな承知していると思うんですが」
美波のバースデイイベント。形態こそはそれぞれだが、他のアイドルでも実施しているものだ。
「それで、まあどういうイベントにするかというのは流石に決まっているんだけど、その過程で美波の過去の写真が必要になってね」
「ああ、それであんなに写真を広げてたんですか」
「ええ、それでとりあえず家にあるの全部持ってきたんですが」
「あ、わかった! 掃除しようとしたらアルバム見つけちゃった理論ね!」
「瑞樹さん。正解です」
「正解ですじゃないわよ!」
また綺麗に良い音を鳴らされた。今度他部署の難波さんと上田さんとの共演を考えてみよう。
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 00:44:16.42 ID:wKOBUZhB0
「そういえば。美波ちゃんとプロデューサーが兄妹なんだからなんかネタ無いのネタ?」
「ネタって早苗さん……」
「あ、私昔話聞きたいです!」
さも名案かのようにちひろさんは言い出した。それに乗るかのように瑞樹さんも早苗さんもいえーいと騒いでいる。
「ちょっと、恥ずかしいですね」
美波は頬を赤く染めている。目もとろんとしている。まだ一杯のビールすら飲み終えていないのにもう酔ってるのか。そういうところも可愛いなおい。
「まあ、じゃあ折角ですし長くなりますよ。語ると。やめるなら今ですよ」
「いいよいいよ。語っちゃいなさい!」
すっかり出来上がってしまっている酔っ払いどもに最早面白そうという思考回路以外なさそうだった。
「んじゃまあ。あれは――――」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 00:45:50.99 ID:wKOBUZhB0
――――
―――
――
二十年前、俺は小学校に入学した。初めてのランドセル、多くの同年代がいる学舎、真新しい教科書のインク臭、全てが俺をワクワクさせた。
しかし、その年はそれ以上にワクワクした出来事があった。それは入学から丸四ヶ月経とうかという夏休みの出来事。
「……ねぇお父さん、まだ?」
「ん? ああまだだよ」
「そっか」
病院の談話室で暇をもて余しながらも、今か今かと待ち続けていた。この時見た父さんは落ち着いており楽しみじゃないのかなって思ったけど、後々聞いた話では緊張していたが、俺にそんなカッコ悪い姿を見せるわけにはいかないと必死に踏ん張っていたそうだ。
父さんは時折立ち上がり、母さんが入っていった部屋の前まで行く。俺もそれに倣いついていく。赤いランプが煌々と灯っていた。それを確認する度、父さんは席に戻ってくる。
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