モバP「人狼ゲーム風犯人当て番組開催!」【ミステリ】

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1 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:17:27.80 ID:bbva3m5g0

P「ちひろさん、ちひろさん! 企画通ったんで見てもらえますか!」

ちひろ「へー!、どうんな企画ですか?」

P「人狼ゲーム風な犯人当てゲームの企画です!」

P「犯人役にはトリックを使って殺害(するフリ)をしてもらい、犯人以外はトリックと犯人を推理してもらう企画です!」

ちひろ「ほほう?面白そうですね!」

P「ってわけで出演者決めたいんですけど、空いてる子いますか?」

ちひろ「はい!それならこの子達が良いんじゃないでしょうか?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1500808647
2 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:17:59.77 ID:bbva3m5g0

・・・・・・事務所・・・・・・

ガヤガヤ…

未央「次の企画とかで呼び出されたけど…」

藍子「何なんでしょうね?」

輝子「フヒ…」

幸子「9人となるとユニットにしては多いですね?」

美玲「うーん…なんだろうな?」

志希「zzz…」

ありす「志希さん、寝ないでください」

飛鳥「無駄だよありす…」

小梅「ぅ…」

輝子「…小梅ちゃん?」

小梅「ゲホッ…」ドバドバッ

 ドサッ…

藍子「きゃああああ!?」

ありす「え?…え?」

3 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:18:46.13 ID:bbva3m5g0

幸子「小梅さん!?しっかりしてください!!」

輝子「小梅ちゃん! じょ、冗談だよな…?」ユサユサ…

未央「ど、どどどどうしようとりあえず救急車…」

P「…」トコトコ

藍子「あ!Pさん!小梅ちゃんが…−」

P「…」スゥー







P「犯人は、この中にいる!!」バン!

全員「!?」

P「ありす…おまえやろ?」

ありす「え?え?違いますよ!? なんなんですかこれは?一体何が起こってるんですか?」

P「じゃあ志希、おまえやろ!」

飛鳥「『じゃあ』ってなんだい、『じゃあ』って」

志希「にゃふふ…バレてしまっては仕方ない…」ムクリ

飛鳥「ノリノリじゃないか!!なんなんだいこれは!!」

志希「…zzz」パタリ

美玲「この状況でコイツまた寝たぞッ!? 起きろー!!」

P「自由過ぎる…」

藍子「Pさんも大概ですからね?」
4 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:19:27.97 ID:bbva3m5g0

 パンパン!

ちひろ「はい!皆さん揃ってますね!」

藍子「ちひろさん!?」

P「よーしもういいぞー小梅ー、ありがとなー」

小梅「えへへ…みんな驚いてくれたかな…」ムクリ

輝子「よ、良かった…」ヘナヘナ

幸子「ボクのカワイイ心臓が止まってしまうかと思いましたよ…」

ちひろ「…というわけで、皆さんには犯人ごっこ&探偵ごっこ番組に出演してもらいます!」

飛鳥「『というわけ』と言われても全く因果関係が見えないのだが…」

ありす「そうですよ!いきなりなんなんですか!!」

ちひろ「まあまあ、詳しい話はロケ地まで移動しながら話しましょうか!」
5 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:20:35.06 ID:bbva3m5g0

・・・・・・バス内・・・・・・

ちひろ「…ということで、皆さんには番組でバレないように殺したり、殺した人を解き明かしたりしてほしいです。」

飛鳥「なるほど、推理番組のような展開をゲームになぞらえて自らの手で作り出すということか…面白い」

未央「うーん…要は犯人ごっこと探偵ごっこを番組でやるって感じ?」

藍子「私はまだ理解できてないです…」

ちひろ「まあまあ、詳しいルールはロケ地についてから話しますから」
6 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:21:15.70 ID:bbva3m5g0

・・・・・・ロケ地・・・・・・

ちひろ「ロケ地である取り壊し予定のホテルにやってまいりましたー」

小梅「わぁ…」パチパチ…

輝子(小梅ちゃんが喜んでるってことは…フヒ…やめよう、私の勘違いかもしれない)

ちひろ「ではルール説明に入ります!」

ちひろ「犯人役はトリックを駆使して、バレないように誰かを殺(すフリを)してもらいます!」

ちひろ「犯人でない人たちは犯人のトリックを見破り、誰がどうやって殺したかを推理してもらいます!」

ありす「質問です」

ちひろ「はい?どうぞ!」

ありす「念のため聞きますが、本当に殺すわけではないですよね?」

ちひろ「それはもちろんです! あくまで殺すフリですよ!」

ちひろ「ちなみに殺された人は事件が解決するまで一旦退場してもらいます」

ちひろ「そして死体の代わりとして、スタッフが外傷を再現した人形をその場に置いていきますので、死体から何か情報を得たい時は人形を観察してくださいね!」

ありす「なるほど、把握しました。」

飛鳥「ははは、ありす、番組で本当に人を殺すわけないじゃないか」

ありす「わかってます、一応確認したかっただけです」ムッ
7 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:22:28.04 ID:bbva3m5g0

未央「はいはーい!犯人役かどうかってどこで分かるの?」

ちひろ「各自の部屋に端末が置いてありますのでそこで確認してできます!」

ちひろ「ちなみに各自の部屋はこんな感じです!」

http://i.imgur.com/V43nEgE.png

ちひろ「言葉で説明するより実際にやってみた方が早いです!とりあえず1戦やってみましょう!」

未央「おー!」
小梅「おー…!」
美玲「おー!」

ちひろ「それじゃあ皆さんの部屋のカードキーを配りますね!」
8 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:23:21.60 ID:bbva3m5g0

・・・・・・幸子の部屋・・・・・・

幸子「さて…自分の部屋にひとまず来てみましたが…」

幸子「部屋はきちんとしたところですね!」

部屋にはベッド、クローゼット、机、そして備え付けのトイレ、バスルームがあった。
机の上にはスマホが1台置かれている。

幸子「端末って言ってたのはスマホの事でしょうか?」

まずはスマホを手に取り、電源を入れてみる。
一般的なAndroidのスマートフォンのようだ、

幸子「ボクはiphone派なんですが…、まあ言っても仕方ありませんね」

見慣れないアプリケーションがある。「配役アプリ」という名前のアプリだ。

幸子「…配役アプリですか、これを見れば自分が犯人役が分かるんでしょうか」

アプリケーションのアイコンを押し、起動する。
少し起動に時間がかかるようだ。しばらく待つと画面が表示された。
9 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:23:54.24 ID:bbva3m5g0






P『ブアアアアアアアアアアア!!!!!』ヴヴヴヴヴ!!

幸子「ぴぃぃっ!!」ビクゥ

P『幸子は良い声で鳴くなぁ』

幸子「お、お、脅かさないでください!!なんなんですか!!」

P『なおこれは録音された音声を流している。苦情は言っても無駄だぞ』

幸子「このっ…!」

P『だが幸子の表情は透けて見えるわ、フハハハ』

幸子「ぐぬぬ…言っても仕方ないですが…腹が立ちますね…」プルプル

10 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:25:09.18 ID:bbva3m5g0

P『さて、まず配役だが 犯人1、一般人6、管理人1、コック1だ』

幸子「…なんとなく想像はつきますが、これはなんですか?」

P『それぞれ一人に1つだけ配役が配られる。 なんとなく想像がつくと思うが、各配役を説明するぞ』

P『犯人、これは名前の通り、今回人を殺す役だな。』

P『ちなみに犯人以外の殺人は禁止されてるから注意だ』

幸子「まあ、これは予想通りですね」

P『次に、一般人…これは犯人のトリックを暴く側だな。特に特別な能力はない』

P『見てわかる通り大半は一般人だ』

幸子「これも予想通りですね!」

幸子「次の管理人って何なんでしょうか」

P『管理人…これはマスターキーの持ち主だ。さらに言うと一般人サイドだ。犯人に協力したりはしない』

P『各自に部屋のカードキーが配られているな? 管理人役のカードキーはすべての部屋を開けることができるマスターキーになる。』

幸子「なるほど…」

P『次にコックだが…これは今日の料理当番だな』

幸子「そのまんまですね」

P『みんなも分の料理を用意しないといけないこと以外は一般人と同じだ』

幸子「…なくても良いんじゃないでしょうか、この役職」
11 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:26:18.56 ID:bbva3m5g0

P『さて、ここで幸子の配役だが…』ドン

幸子「…」ハラハラ

P『コックだ』

幸子「ホッ」

P『あ、あと配役を忘れたときとかはアプリ開きなおせば見ることができるぞ』
P『ルールの詳細もあるから見ておくのを推奨する。』

幸子(大体ルールを把握したつもりですが…一応後で確認しておきましょうか)

P『以上だ、幸運を祈る』ピッ
12 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:27:29.69 ID:bbva3m5g0

==========

ルール詳細

・ゲーム毎にそれぞれに役職が渡されます。
 役割はスマホのアプリから確認できます。

・殺人が起こったときは、現場を調査し、犯人とトリックを当ててください。
 推理が割れた場合、半数以上の支持を得た推理が採用されます。
 推理の支持率が半々で全員推理を譲る気がない場合は、引き分けとなります。
 
・殺された人はゲームから退場、次のゲームでは復活しています。

・当然ですが番組ですので、本当に殺人をするわけではありません。
 ナイフなどで切りつけるフリさえすればナイフで斬殺した事になります

・また、死体の状態を忠実に再現するために、殺害された人は人形に置き換わります。
 死体と人形の入れ替えはスタッフが専用の隠し通路を使って痕跡を残さないように行います。
 スタッフ専用の隠し通路は出演者には使うことはできません、
 死体と人形の入れ替え、スタッフ専用の隠し通路について推理に組み込むことは禁止します。


・役割について
 【犯人】●犯人サイド
  ホテルに紛れ込んだ殺人鬼、誰かの命を狙っています。
  あなたは自分の欲望を満たすため、誰かを殺さなくてはいけません。
  ただし、殺人、トリックに使う道具は、外部から持ち込んだものは利用してはいけません
  例)私物のスマホで撲殺はNG、配布されたスマホで撲殺はOK
  
 【一般人】〇探偵サイド
  特に能力はありません。
  あなたの推理と行動で犯人を暴くのです。
  
 【管理人】〇探偵サイド
  ホテルの管理人、すべての部屋に入ることができるマスターキーを持っています。
  ホテル内の施設を利用するためには、管理人による開錠が必要な部屋があります。
  
 【コック】〇探偵サイド
  ホテルのコックさん。
  みんなの料理を作ってあげてください。

・利敵行為は禁止です。
 探偵サイドの人間が故意に犯人に有利になることはしてはいけません
 犯人サイドの人間も故意に探偵サイドに有利になることはしてはいけません。

・配役、ルールは随時追加されます。

===========

13 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:28:33.17 ID:bbva3m5g0

・・・・・・13:30 ゲーム開始 幸子視点・・・・・・

幸子「さて…ゲームが始まりましたし、まず外に出てみましょうか」

幸子「コック役ですし、まずは食堂に行ってみましょう!」

扉を開け、幸子は自分の部屋から出る。
ふと、オートロックの場合カードキーが無いと困ることに気づき、ポケットを確認する。
ポケットの中にカードキーの存在を確認すると、安心してドアを閉めた。

幸子「…」ガチャガチャ

ドアを閉めた後、開くかどうかを確認する。
どうやら扉はオートロックのようだ

幸子「…うっかり閉め忘れて部屋に入られることはありませんね」

幸子「…ええと、食堂は…あ、ボクの部屋の正面にありますね。」

幸子「失礼します!」ガキッ

ドアノブが回らない、どうやら鍵が締まっているようだ

幸子「ええと、ボクはコック役なのですが…入れないと困りますよ!」
幸子「っと、あれは…」
14 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:29:15.79 ID:bbva3m5g0

ドアの隣を見るとカードキーを通す機械がある。
これにカードを通せば鍵が外れるだろうか、試しにカードを通してみる。
『ビー!ビー!ビー!』と警告音が鳴った。多分駄目だと思いつつもドアノブを回してみる。
もちろんドアノブは動かない、硬いままだ。

幸子「うーん…管理人役に開けてもらうしかなさそうですね」

美玲「幸子か? どうしたんだ?」

幸子「あ、美玲さん!役職はなんですか?」

美玲「な、なんだよッ!ウチは一般人だぞッ! いきなり疑うのかッ!」

幸子「い、いえ!違いますよ! 実はボクはカワイイコック役に選ばれたのですがーー」

15 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:30:01.95 ID:bbva3m5g0

美玲「なるほどなっ! 食堂に入るために管理人を探してたのか」

幸子「ええ、なので美玲さんに管理人かどうか確認したんですが…」

美玲「残念だけどさっき言ったとおりだ。ウチは一般人だ。他を当たってくれ」

幸子「そうですか…」

美玲「じゃあなッ」トコトコ…

幸子「あっ…何処へ行くんですか?」トコトコ…

美玲「ドコって…ショーコのところだけど…」

美玲「アイツ多分部屋の隅で小さくなってるだろ、番組なんだしウチが引っ張って外に出してやらないとなッ」トコトコ…

幸子「なるほど…確かに輝子さんならあり得ますね…」トコトコ…

美玲「…ん?ついてくるのか?」

幸子「いえ、ボクは管理人役の人を探しますよ。」

幸子「ただ、道がこっちにしかないので…」

美玲「ああ、同じ道になるんだな…」
16 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:30:45.31 ID:bbva3m5g0

・・・・・・13:45 飛鳥視点・・・・・・

飛鳥「フム、ルールの把握はこんなところか」

飛鳥「しかし、ホテル内にあるものしか犯行に使ってはいけないとは…」

飛鳥「いや、当然か、あの天才娘なんかは毒の一つや二つは持ち込めてしまうだろうからね」

飛鳥「そうなるとフェアじゃない、このゲームは皆、同じ手札で戦うのが一番面白はずだ」

飛鳥「となると、今の自分の持ち札は何なのか?…それを把握すべきだ」

飛鳥「把握しておくべきはこの施設の様子だな…」

飛鳥「まずはこの部屋を調べるとしようか」
17 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:31:17.41 ID:bbva3m5g0

飛鳥は、クローゼットの中、机の中身などを確認していった。
机の中にはメモ用紙とペンが入っており、
クローゼットの中には、着替え、タオル、そして衣装をかけるためのハンガーが入っている

飛鳥「ふむ…特別なものは何もないか」

飛鳥「次は、食堂と娯楽室、大浴場の様子を把握しに行こうか。何かあるかもしれない」

そう考えると飛鳥は外に出るためドアを開く、
するとそこには、小梅が居た。
18 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:31:54.76 ID:bbva3m5g0

小梅「あ、飛鳥ちゃん…」

飛鳥「小梅じゃないか、キミも部屋を見て回るつもりかい?」

小梅「見て回る…? ううん、そうじゃないよ。娯楽室に行くつもり」

小梅「娯楽室にテレビとかがないかなーって…」

飛鳥「テレビ…ホラー映画でも見るのかい?」

小梅「うん…みんなで一緒に見れたらいいな…」

小梅「飛鳥ちゃんもいっしょに見る…?」

飛鳥「…いや、ボクは遠慮しておくよ」

小梅「飛鳥ちゃんは怖いのダメなの…?」

飛鳥「ダメというわけではないさ、人間の感情として痛い、怖いといった負の感情は避けるべきだ」
飛鳥「ただ、そういった避けるべき負の感情をわざわざ体験することに意味を見出せないだけさ」

小梅「そっか…残念…」シュン…

飛鳥「…まあ、ボクも娯楽室には居座るだろうからね、気が向いたら見るとしよう、これも挑戦さ」

小梅「! ありがと…えへへ…」
19 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:32:46.94 ID:bbva3m5g0

二人が娯楽室に向かおうとしたとき、
廊下の角から人が現れた。隣の部屋…ありすの部屋の前に立っている。

志希「ありすちゃーん!お邪魔していいー?」ドンドン

ありす『嫌です。あと名前で呼ばないでください』

志希「えー?暇なんでしょー?」

ありす『…暇じゃないです』

志希「えー?」

飛鳥「何をしているんだキミは…」

志希「んー?ありすちゃんにちょっかいかけてるとこ」

飛鳥「…まあいいさ、他人の行動にどうこう言うつもりはないよ」

飛鳥「行こうか、小梅」

小梅「え…?いいの…?」

飛鳥「いつものことさ、ああ見えてありすも嫌がってないから、あまり干渉しない方が良い」スタスタ

小梅「良いのかな…」トコトコ
20 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:34:05.30 ID:bbva3m5g0

歩いて娯楽室に向かう途中、2人の人影があった。

飛鳥「美玲に幸子じゃないか」

幸子「飛鳥さん、それに小梅さん!」

美玲「娯楽室か食堂に向かってるのか? だったら意味ないぞッ」

小梅「え?…どうして?」

幸子「鍵がかかってるんですよ… ボクはコック役なんですが、食堂に入れなくて困ってるところです」

飛鳥「なるほど…つまり君たちは管理人を探しているわけだ」

飛鳥「コチラ側には部屋しかない…特筆すべき施設もないわけだから来るわけがないと思っていたが…なるほどそういう理由か」

美玲「ウチはフツーにショーコに会いに来たけどな?」

飛鳥「なっ… そうか、人に会いに行く、というのもあるのか」

飛鳥「孤独だからかな…ボクにその発想はなかったよ フフ…一つ勉強になった、ありがとう美玲」

幸子(飛鳥さんって本当にブレないですね…)

美玲「相変わらず飛鳥は色々考えてるなッ」

藍子「あれ?皆さん何してるんですか?」

幸子「藍子さん! ええと…管理人を探しているんですが…」

藍子「あ!私管理人ですよ!」スッ

藍子はカードキーを取り出して、みんなに見せた
21 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:34:48.24 ID:bbva3m5g0

飛鳥「ちょうど良かった。藍子、娯楽室と食堂のカギを開けてくれないか?」

藍子「あ、やっぱり鍵がかかってるんですね。分かりました。行きましょう♪」

美玲「よかったな。ウチはショーコのところに行くから…じゃーなッ!」

藍子「あ、美玲ちゃんは輝子ちゃんのところに行くんですね」

幸子「それじゃ、また後で会いましょう!」
22 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:36:14.24 ID:bbva3m5g0

・・・・・・14:00 藍子視点・・・・・・

幸子、美玲、飛鳥、小梅と合流し、娯楽室の前に立つ
ドアの横にカードリーダーが取り付けられている。
カードリーダーにマスターキーを通すとピピッという軽快な音が聞こえた。

藍子「あ、空きましたね」ガチャリ

小梅「娯楽室…テレビあるかな…」

飛鳥「ボクとしては、ダーツやルーレットがあると嬉しいのだが、どうかな」


・・・・・・
・・・

娯楽室は落ち着いた洋室のようになっていた。
ソファーが並び、電気をつけると灯りとしてシャンデリアが灯った。
遊び道具としてはトランプやボードゲームが設置されている。
備え付けに冷蔵庫がある所を見ると、中にはドリンク類が入っているのだろう。
そのほかテレビやDVD、マガジンラックや本棚がある
23 : ◆KnLLEh/CdU [saga]:2017/07/23(日) 20:36:46.08 ID:bbva3m5g0


飛鳥「…ボクの考えていた娯楽室とは少し違うようだ」

飛鳥「ダーツやルーレット設置されて、バーがあるような施設を想像していたんだが、期待とは違ったようだ…」

小梅「テレビがある…ビデオデッキもあるから、映画が見れるね…」

飛鳥「冷蔵庫の中身は… ジュースだけだね」

藍子「雰囲気的にはお酒が入っていそうでしたけど…さすがに未成年しかいないから配慮されたんでしょうか?」

幸子「藍子さん、今度は食堂を開けてほしいんですが…」

藍子「あ!そうでしたね。食堂も鍵を開けましょうか」

幸子「お願いします。」

飛鳥「ボクはまだこの場所を調べるとするよ、中途半端に調べるのが一番無駄だからね」

小梅「私も残るね…なんのDVDがあるか見たいから…」

幸子「そうですか…では藍子さん、2人で行きましょう!」

藍子「はい♪」
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