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モバP「終わりから始まるヒナの物語」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:10:11.43 ID:qTd8CkOQ0
‘
※キャラ崩壊
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1500804611
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:11:22.80 ID:qTd8CkOQ0
11歳
赤城みりあ「アイドルの卵からデビューして半年。みりあもいっぱしのアイドルになったんじゃないかなー!ねー、プロデューサー!!」
みりあ「え?まだまだヒナ?……お雛様?つまり、みりあはお姫さま!!いつのまにかアイドルのテッペンだぁ!!すごいすごい!!」
みりあ「えー!違うのぉ?ひよっこって意味?む〜」
みりあ「実はお内裏様とお雛様は同じ意味?お姫様ポジションをお雛様というのは誤用?……よくわかんない!!」
みりあ「えへへ。とにかくみりあはまだまだなんだね!よーし、お姫さまみたいになれるよう今日もお仕事頑張るぞー!!」
みりあ「着くの早過ぎちゃったね。ん〜……そうだ!」
みりあ「ね、ね!お仕事までまだ時間あるから、積み上げゲームしよっ?一緒に新記録に挑戦したいな!」
みりあ「え?新記録もいいけど勝負?うん、いいよっ!高く積み上げた方が勝ち!負けたら何でもいうこと聞くことねっ!!えへへ〜、なにしてもらおうかな〜」
みりあ「みりあ積み上げゲーム上手だもん!もう勝った気でいるんじゃなくて、勝つのは当然なんだから……わわっ!積み上げるの早いよ!みりあもやるっ!!」
みりあ「むむ……あと一枚で追いつくけど、プロデューサーはもういいの?」
みりあ「そっか、崩れたら負けだもんね。よ〜し!あと二枚……慎重に慎重に……」
みりあ「……!やった!追いついた!ふぅ……次、成功すれば勝ち……うぅ、ドキドキする〜」
みりあ「手も震えるよ〜。プロデューサー、ぎゅーってして〜」
みりあ「んっ!ありがと〜!これでみりあは完全体!ふふ〜、自分のしてしまったことに今更顔を青くしても遅いよ。これを……」
ガシャ
みりあ「あぁ!!負けそうだからってダイブして崩すのはズルいよぉ!!もうもうっ!!」
みりあ「これはみりあの勝ちね!寝たふりしても駄目なんだからっ!!」
みりあ「……プロデューサー?」
みりあ「心配しなくても変な命令はしないよ?」
みりあ「どうしたの……プロデューサー」
みりあ「……プロデューサー!プロデューサーっ!!」
ドサッ
みりあ「ぁ、ぁ……だれか……だれかぁ!!プロデューサーが、プロデューサーがぁ!!」
―――
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:12:10.35 ID:qTd8CkOQ0
みりあ「ぅぅ……早く元気になってよぉ……」
みりあ「わかったって言ってよぉ……困った顔しないでよぉ……」
みりあ「みりあが勝ったんだから、いうこと聞かないといけないんだよ……」
みりあ「ぅぅ……ひっく……みりあもいうこと聞くからぁ……元気になってよぉ……」
みりあ「ぐすっ……?それじゃあ、約束?」
みりあ「うん…………わかった。でも、傍にはプロデューサーがいること。いつまでも一緒だってことだよ?いい?」
みりあ「ん……約束だからね!ふぅ……えへへ!みりあもう泣かないよっ!アイドルは笑顔が大事!!」
みりあ「かわいい?当然っ!!」
みりあ「あっ!笑った!!馬鹿にしちゃダメー!!」
みりあ「あはは……って、もう!みりあを元気にしても仕方ないでしょー!プロデューサーが早く元気にならないと!」
みりあ「その困った顔禁止!!」
千川ちひろ「みりあちゃん?そろそろお仕事ですよ?」
みりあ「あ、ちひろさん!」
ちひろ「あら?いつもの元気なみりあちゃんですね。最近塞ぎこんでたから心配してたんですよ」
みりあ「プロデューサーと約束したの!だから、もう大丈夫!」
ちひろ「約束?」
みりあ「うん!プロデューサー、明日もお見舞いに来るからちゃんと起きててね?それじゃちひろさん、いこー!!」
ちひろ「走ったら危ないですよ〜。……プロデューサーさん。みりあちゃんを元気にしてくれたのはありがたいんですが、あまり無理なさらないで下さいね」
ちひろ「……はい、任されました。ここからは私が完璧にサポートします。だから、安心して休んでください。少し顔色悪いみたいですし」
みりあ「ちーひーろーさ〜ん!!」
ちひろ「はーい。みりあちゃん、病院では静かに〜。……では、プロデューサーさん。行ってきますね」
みりあ「いってきま〜す!!プロデューサー!!!」
ちひろ「こらっ!!みりあちゃん!!静かにっ!!」
みりあ「ちひろさんも、しー!!」
ちひろ「おぅぐ……っ!」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:13:36.76 ID:qTd8CkOQ0
ちひろ「今日は一段とキラキラしてましたね。みりあちゃん絶好調?」
みりあ「えへへ。ありがとー!プロデューサーと約束したからね!!」
ちひろ「病院でも言ってましたね。どんな約束を?」
みりあ「いつまでもみんなを笑顔にする元気なアイドルでいること。プロデューサーはそんなみりあの傍にいること。つまりいつまでもみりあと一緒!それが約束!!」
ちひろ「ふふ、そうですか。あ、少しごめんなさい。……もしもし。今ですか?タクシーに乗ったところです。みりあちゃんを送って……え!?」
みりあ「……?」
ちひろ「う、運転手さんっ!○○病院までお願いします!!急いでっ!!」
みりあ「ちひろさん?○○病院って……」
ちひろ「プロデューサーさんの容態が急変したって……!かなり危ない状態だって!!」
みりあ「……ぇ」
ちひろ「プロデューサーさん!!」
社長「千川君……」
医師「手は尽くしたのですが……」
ちひろ「そんな……」
みりあ「え?え?」
社長「赤城君も来てしまったのか……。突然の事で千川君も動揺したんだろうが、私も軽率だったな……」
みりあ「社長?なんでそんなにつらそうな顔してるの?なんでちひろさんは泣いてるの?」
社長「……今日は帰りなさい。送らせるからロビーに……」
みりあ「プロデューサー?寝てるの?社長来てるよ?起きないと」
ちひろ「っ……ぁぁ……ぅぁぁ……」
みりあ「ちひろさん泣いてるよ?慰めないと。ねぇ、プロデューサーってば」
社長「赤城君……」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:14:18.81 ID:qTd8CkOQ0
みりあ「あ、みりあわかっちゃった。これドッキリでしょ。こんなのプロデューサーが死んじゃったみたいで、ありえないもん」
ちひろ「ひぐぅ……ぅぅ……」
みりあ「ちひろさんもう演技しなくて大丈夫だよ?カメラはどこかなー?」
社長「赤城君……もう……」
みりあ「ねぇねぇ。先生も仕掛け人なんでしょ?もう俯かなくて平気だよ?」
医師「……私はしばらく席を外します」
社長「……すいません。ありがとうございました」
みりあ「……なんでみんな演技やめようとしないの?みりあもうドッキリってわかっちゃったんだよ?」
ちひろ「みりあちゃん……っ!」
みりあ「ちひろさん、抱きつかなくてもみりあ平気だよ?だってドッキリだから悲しくないもん」
ちひろ「ぁぁぁ……っっ、ぅぁぁ……」
みりあ「ほら、プロデューサーもいい加減起きよ?ね、もういいでしょ社長?」
社長「……」
みりあ「……なんでまだ続けるの?ねぇ、プロデューサーってば……ねぇ……ねぇねぇ!!プロデューサーっ!!」
ちひろ「みりあちゃん!みりあちゃん!!」
みりあ「離してっ!プロデューサー約束したでしょ!いつまでも一緒にいるって!!」
みりあ「なんでこんないじわるするの!?いやだ、いやだよっ!!こんなのいやだよ!!」
みりあ「みりあなにか悪いことしちゃったの!?ごめんなさい!ごめんなさいっ!!」
みりあ「いい子になるから!みりあもうわがまま言わないからぁ!!」
みりあ「おきてよぉ!!ぷろでゅーさー!!ぷろでゅーさーってばぁ!!」
みりあ「なんでっなんでぇぇ!!」
みりあ「一緒にっいるって、言った、言ったのに!うそつきぃぃ!!」
みりあ「やだぁああ!やあああああ!!!」
ちひろ「っっ……っっっ!!」
社長「ぐぅ……!」
みりあ「ああああ!!うあああああ!!!」
―――――――――
――――――
―――
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:15:21.12 ID:qTd8CkOQ0
12歳
みりあ「……」
依田芳乃「そろそろ出番なのでしてー」
みりあ「……え?あ、うん……」
芳乃「……これを」
みりあ「鈴?」
芳乃「これは魔を払い、困難を切り開くものー。そしてー、存在を伝える導きの音ー」
みりあ「存在を伝える?」
芳乃「私はここにいるとー、良き魂に繋ぐ架け橋ー」
みりあ「良き魂に繋ぐ……」
芳乃「……あの方の望みはなんだったでしょうかー。少なくともファンの方々を心配や不安にさせるものではないかとー」
みりあ「わかってる……わかってるけど……」
芳乃「みりあはあの方との約束を守らないのでー?」
みりあ「え?どうしてそれを……」
芳乃「ちひろから聞いたゆえー」
みりあ「そっか……」
芳乃「いつまでもみなを笑顔にする元気なアイドルでいること……あの方とみりあが交わした契り。最期に託した想い、無駄にはして欲しくないのでしてー」
みりあ「けど……プロデューサーは約束破った……」
芳乃「……あの方はズルいところがありますがー、約束は破らない人柄ー」
みりあ「そんなこと言っても、いなくなっちゃったもん……」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:16:06.74 ID:qTd8CkOQ0
芳乃「最期を悟っていたからー、魂になっても見守っている所以を言外に含ませていたのでしょー」
みりあ「どういうこと?」
芳乃「心はいつも一緒だとー。あの方に言わせるなら、みりあの傍にいるのに体も心も大差ないー、大事なのは絆の強さだー、てところでしょうかー」
みりあ「あはは……大差あるよぉ……ホントにズルいなぁ……」
芳乃「しかして、今のような暗き心の音では、その鈴の音をもってしてもあの方はみりあを見失うのでー」
みりあ「そう、だね……。このままだとプロデューサー迷子になっちゃうね」
芳乃「みりあがみりあで舞えばすぐ見つけてくれるでしょー」
みりあ「あはは、なにそれー。でも……うん!わかった!!みりあはみりあで歌って踊る!それで、プロデューサーには見守らせるだけじゃなくて一緒に踊らせよー!」
芳乃「おー、その意気でしてー」
みりあ「だけど、みりあ達の出番に間に合うかなー?天国にいるだろうから時間かかっちゃうよね」
芳乃「かくりよの時や距離の概念はー、うつしよのそれとは異なるゆえー、心配ないかとー」
みりあ「ん?ん?かくりよ?うつしよ?がいねん?」
芳乃「すぐ来てくれるということでー」
みりあ「そっか。じゃあ、芳乃ちゃんもプロデューサーをノリノリにさせるんだよー!がんばろーね!!」
芳乃「かしこまりー」
みりあ「あはは、はは……。芳乃ちゃん……ありがとね」
『依田さん、赤城さん。スタンバイお願いしまーす』
芳乃「ふふ。それでは、みなの幸せを願って……そして笑顔にする為に舞いましょー」
みりあ「おー!!」
―――――――――
――――――
―――
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:17:47.15 ID:qTd8CkOQ0
18歳
天海春香「さあ、いよいよ大賞の発表ですっ!」
如月千早「司会の私達も緊張しますね」
四条貴音「アイドルを引退した身でも今だ熱くさせられます」
春香「初めてエントリーされたときの興奮……かすりもしなかった賞……そして会場の外で泣きながらアカペラ披露……なんだこれは……大体、一年で結果を求るのがおかしい……誰だ、こんな縛りを決めたのは……社長?よし、シメよう……迎えた二年目……私達は」
千早「春香……春香っ!!」
春香「……ハッ!当時を思い出して、つい」
貴音「致し方ないかと」
千早「とにかくっ!発表よっ!!」
春香「了解っ!では……本年度アイドルアカデミー大賞、大賞の受賞者は……」
貴音「せぇの……」
春香・千早・貴音「「「346プロ所属、赤城みりあ!!」」」
みりあ「!」
春香「さあ、みりあちゃん壇上へカモーン!!」」
みりあ「!」
春香「あはは、気持ちはわかるけど気をしっかり持って!なんとも言えない絶妙な表情になってるよ!……どうやるの?それ」
みりあ「!」
春香「!」
貴音「!」
千早「……二人共、あまりふざけない。赤城さん、大丈夫ですか?」
みりあ「……え?あっ。すいません!!」
千早「ふふ、ではこちらへ」
みりあ「はいっ!やった、やったよぉ!!みんなぁ!!」
貴音「346プロの皆様も大いに盛り上がっておりますね」
春香「すごい迫力ですね〜。今の346プロ何人在籍してるんだろ……っと、いらっしゃい!みりあちゃん!!」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:18:33.87 ID:qTd8CkOQ0
みりあ「お邪魔します!……わ〜、すごい眺め……」
春香「そう……この広い会場にいる数多のアイドル。そのトップが今の君だ……誇りたまえ……」
貴音「そして、みなのもの!触れ伏しなさい!姫の御出座ですっ!!」
千早「…………。改めておめでとう、赤城さん。この二人は気にしないでね」
春香「千早ちゃん!?」
貴音「千早っ!!」
千早「しっ!!」
春香・貴音「「!」」
みりあ「あはは!ありがとうございますっ!!」
千早「今の率直な気持ちを聞かせてもらえますか?」
みりあ「はい!先ほど春香さんがアイドルのトップだと言ってくれましたが、先代の方々を筆頭に、遥か高みで輝いてるたくさんの星をまだまだ見上げるばかりです。運良くこの賞を頂けることになりましたが、そんな皆さんに恥ずかしくないように、そして驕ることなく更なる飛躍を目指し精進していきたいと思っています!」
貴音「しっかりとした答えですね。慎み深さの中に確固たる決意を感じます」
千早「えぇ、良い意識の持ち方です。大賞を受賞したのも頷けます」
春香「特に先代の方々を筆頭にっていうところに如才のなさを感じるね!もっと春香さん達を敬ってもいいのよ?」
千早「……さりげなく受賞経験をアピールしないで。恥ずかしいでしょ……」
貴音「何を恥じることがあるのですか。ここで謙遜などしてはみりあに」
千早「しっ!!」
貴音「千早っ!!」
みりあ「あははは!でも、ホントにお三方を尊敬してますよ!貴音さん、姫って言ってくれたけど、私の中でお姫様は貴音さんなんです。なので……抱き付いていいですか!?」
貴音「断ることなんて出来ましょうか。この体みりあに預けましょう」
みりあ「わー、ん〜!やわらかい!いい匂い!お姫ちんマジお姫ちん!!」
貴音「ふふ、昔の亜美真美を思い出しますね」
春香「あら〜」
千早「んん゛っ!!今回久しぶりのソロでの受賞ということになりますが、そのあたりのお気持ちは?」
みりあ「ん〜……支えてくれた人がたくさんいるのでソロっていう意識はあまりないですね。……ずっと見守ってくれてる人もいますから」
春香「分かるな〜。私達はユニットで受賞だったけど、支えてくれた人みんなのおかげだって身に沁みてたもん」
みりあ「ですよね!だから、みんなありがとぉ!!……大好きぃ!!」
貴音「なぜ後ろを振り返って大好きと?面妖なっ!!」
みりあ「……照れ隠しっ!!」
春香「まっ!!かわいい!!」
千早「ふふ。では、そろそろ歌ってもらいましょうか。赤城さんスタンバイお願いします」
みりあ「はーい!よろしくお願いしまーす!!」
貴音「……見守ってくれてる人ですか。ふふ……後ろではなくて、舞台袖ですよ」
―――――――――
――――――
―――
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:19:59.64 ID:qTd8CkOQ0
21歳
城ヶ崎美嘉「今日のゲストはー?」
城ヶ崎莉嘉「アタシ達の大親友!」
美嘉「デビュー10年目にしてついにシンデレラガールとなった」
莉嘉「赤城みりあちゃん!!」
美嘉・莉嘉「「はりきってどうぞー!!」」
みりあ「……え!?なにをっ!?出ていいの!?」
美嘉・莉嘉「「どうぞー!!」」
みりあ「わ、わーい!みりあだよ!公開生放送での無茶ぶりに驚きを隠せないみりあだよー!!面白いことなんて期待しちゃダメー!!イェイイェ〜イっ!!」
莉嘉「あははっ!!みりあちゃん充分充分!!そのヤケクソ感最高っ!!」
美嘉「久しぶりに聞いたみりあって一人称もイイね!グッときたよ!!」
みりあ「も〜……勘弁してよ〜」
美嘉「ごめんごめん。それじゃ、改めて赤城みりあちゃんだよ!」
みりあ「今日はよろしくお願いしまーす!」
莉嘉「さっそくだけど、シンデレラガールおめでとー!」
みりあ「ありがとー!そして、投票してくれたみんなもありがとー!」
美嘉「アイドルアカデミー大賞から三年……ついに成し遂げたね」
莉嘉「選ばれるシステムが違うとはいえ、アタシはすぐなれると思ってたんだけどなー」
みりあ「あはは。そんなに甘くはなかったね。でも……だからこそ、アイドルアカデミー大賞で得た自信が傲慢にならなくて良かったと思ってるんだ」
美嘉「みりあちゃんが傲慢に〜?ナイナイっ!裏表なくてナチュラルな善人はいい意味で変われないから安心しな」
みりあ「買い被り過ぎだよぉ」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:20:57.14 ID:qTd8CkOQ0
美嘉「でもまぁ、傲慢なみりあちゃんでもアタシは受け入れるけどねっ!」
莉嘉「……あの子調子乗ってるね。みりあの前でいい度胸だよ……。美嘉?ちょっと教育してくるから見張ってて」
美嘉「やめてっ!みりあちゃんはそんな事言わないっ!!」
莉嘉「駄目じゃん」
みりあ「……美嘉?ちょっと教育してくるから見張ってて」
美嘉「や、やだ……ちょっといいかも……」
莉嘉「駄目じゃん」
みりあ「あはっ!美嘉ちゃんはいつも面白いねっ!」
美嘉「は、話を戻そう!」
莉嘉「お姉ちゃんが脱線させたんじゃん」
美嘉「莉嘉もノッてきたでしょっ!」
莉嘉「はいはい、話を戻すよ。……なんだっけ?」
美嘉「選挙の話!……そうそう、楓さんの壁は厚かったよね」
莉嘉「ねー!言い方悪いけど35歳にして今だトップランカーなあたり化物だよね。ホント憧れちゃうなぁ」
美嘉「……あれ?憧れはお姉ちゃんじゃ?」
莉嘉「……え〜?」
美嘉「みりあちゃ〜ん。最近莉嘉が冷たい〜」
みりあ「よしよし。でも、私も楓さんに憧れるよ。35歳でアイドル……それも変わらない美しさで。私の目標とするアイドル道と重なる部分がいっぱいあるから、楓さんがいてくれてホント良かった」
莉嘉「だよね〜。いいよね〜楓さん。アタシも35歳までアイドル出来るかなぁ」
みりあ「大丈夫!お互い頑張ろう!!」
莉嘉「うん!とりあえず目標は35歳だっ!」
みりあ「おー!」
美嘉「みりあちゃん!もっとアタシを構って!ちょっとおざなりだよっ!」
莉嘉「そういうとこが駄目なんだよ、お姉ちゃん!」
美嘉「ひどいっ!!」
高垣楓「褒めてくれてるのはわかるんですが、35歳の連呼はつらいです……。ね、菜々さん」
安部菜々「……なぜナナに振るんですか」
楓「だって……」
菜々「……ナナはっ!じゅうっ!ななさいっ!ですっ!!」
楓「ななさんじゅうななさい!ですね」
菜々「あ゛あ゛あ゛っ!!」
―――――――――
――――――
―――
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:21:42.22 ID:qTd8CkOQ0
32歳
渋谷凛『―――はい、幸せです。でも、ここまで待たされたのでもっと幸せにしてもらうつもりです。ふふ』
アナウンサー「タレントで元アイドル、渋谷凛さんの幸せ結婚会見でした。いや〜、いい笑顔でしたね」
みりあ「ですね〜。凛ちゃんキレイだったなぁ」
アナウンサー「ちなみにお相手は一般の方ということですけど、赤城さんはご存知なんですか?」
みりあ「はい、知ってますよ。なんていうか、表現しづらい人ですね……とか言ってると凛ちゃんに怒られそうなのでこれ以上はやめときます!」
アナウンサー「ははは、そうですか。では、赤城さんにはおられないんですか?結婚を考えてるようないい人は」
みりあ「いないですいないです!いつまでもみんなを笑顔にする元気なアイドル、赤城みりあ32歳ですっ!あはっ!」
アナウンサー「……え〜、そんな赤城さんに対するファンの方達にアンケートをとってみました。アイドル赤城みりあ32歳、結婚はありかなしかっ!」
みりあ「んな!?何でそんな事を……!悪意を感じる流れっ!!」
アナウンサー「純粋な好奇心です。てことで、ドーン!あり、5%!なし、95%!……えぇ!?」
みりあ「なんですか、その驚愕はっ!!も〜……みんな〜、みりあはみんなのアイドルだから安心してね〜」
アナウンサー「……え?もう一つある?」
みりあ「ん?」
アナウンサー「……ほう。なしと答えた95%の人達を対象にしたアンケートがこちら!赤城みりあ32歳、結婚はありかなしかっ!」
みりあ「んん!?」
アナウンサー「アイドル赤城みりあではなく、赤城みりあ個人に対する質問です!はいっ、ドーン!あり、88%!なし12%!」
みりあ「なにそれー!」
アナウンサー「理由は……『正直32歳だし……普通に心配』『みりあちゃんには幸せになって欲しい。けど黙っててくれたらありがたい』等々」
みりあ「32歳はまだ若いでしょー!!心配するような歳じゃないよぉ!!……たぶん」
アナウンサー「12%の方達も『凛ちゃんは36歳まで我慢したから、それ基準にしたほうがいいのかなと』『なんとなくみりあちゃんがこの回答を望んでる気がするから』など、あからさまな否定はないですね」
みりあ「凛ちゃんは我慢してた訳じゃ……激戦の末……」
アナウンサー「え?」
みりあ「そ、そうそう!結婚といえば、私の妹が最近結婚したんですよっ!子供も生まれましてそれがかわいくてかわいくてっ!」
アナウンサー「強引な話題転換ですね〜」
みりあ「凛ちゃんの子も早く見たいなぁ!!凛ちゃんガンバだよ!ガンバっ!!」
アナウンサー「おおっと!きわどい展開になりそうなので一旦CMっ!」
みりあ「あはは!とにかく凛ちゃんおめでとぉ!!」
―――――――――
――――――
―――
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:23:46.46 ID:qTd8CkOQ0
44歳
リーン
鷹富士茄子「……ん?鈴の音?」
みりあ「よっ!はっ!ん〜……とうっ!」
茄子「……みりあさん?」
みりあ「え?あ、茄子さん。珍しいですね、レッスンスタジオで会うなんて」
茄子「えぇ。何故か気になっちゃいまして覗いてみたんです。……すごい汗だくですね」
みりあ「ミュージカルの出演オファーがあったんです!結構激しいダンスもあるみたいだから予習もかねて体力づくりです!ほっ、やっ!」
茄子「そうですか。でも、ツアーが終わったばかりですよね。あまり無理されないほうが……」
みりあ「大丈夫ですよ!まだまだ若い子には負けられな……い?……あら?なんか……ぐるぐると……」
ドッ
茄子「みりあさんっ!」
みりあ「はっはっはっ……あ、あれ?立てない……ぅっ……吐きそう……」
茄子「もしもし!?救急ですっ!場所は――― 」
みりあ(あれ?ここどこだろ?なにしてたんだっけ……)
みりあ(……さみしいな。みんなどこだろ……)
みりあ(あっちかな……)
みりあ(ん?だれ?まぶしくてみえないよ。そっちにいけばいいの)
みりあ(ぁ……て……あったかい……つれてってくれるんだね。ありがとう)
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:24:24.81 ID:qTd8CkOQ0
みりあ「……ん」
茄子「あ、気がついた?みりあちゃん」
みりあ「茄子……さん?」
茄子「そうですよ〜。茄子さんです。みりあちゃん、気持ち悪かったりしない?もう大丈夫?」
みりあ「は、はい……。手、握っててくれたんですね」
茄子「あっ。ごめんなさい!みりあちゃ……みりあさんが子供のように見えて……」
みりあ「ふふ。みりあちゃんでいいですよ?」
茄子「んもう……割と余裕がありますね。では、ここからはお説教です」
みりあ「え〜?」
茄子「え〜、じゃありません!自主練は結構ですが、トレーナーの方がいない状態でろくに水分補給をせずに激しい運動など笑止千万っ!」
みりあ「しょ、しょうしせんばん……」
茄子「熱中症を甘く見てはいけません!あの時私が覗いてなければ、最悪死もありえたんですよ!?」
みりあ「ぅぅ……。猛省します……」
茄子「頑張るなとは言いません……でも頑張り過ぎないでください。みりあさんならわかってくれるでしょう?」
みりあ「……はい」
茄子「……ん。それじゃ、お説教はおしまいです。これからは自分の歳も考えて行動しなきゃ駄目よ?」
みりあ「は〜い。それにしても、茄子さんが来てくれて良かったぁ。私ツイてましたね」
茄子「ホントに良かったです。あと……みりあさんを助けられたこと、これまでの人生で一番の幸運でした。ありがとうございます」
みりあ「あはは。ありがとうは私のセリフですよ」
茄子「いえ。なんとなく言っておきたかったんです。……ね?」
みりあ「……?誰かいるんですか?」
茄子「ふふ」
―――――――――
――――――
―――
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:25:54.63 ID:qTd8CkOQ0
52歳
宮本フレデリカ「フーンフ、フンフ、フーンフ、フンフ、フーフーフーフー、フンフフー!」
みりあ「……」
フレデリカ「……」
みりあ「……あ。もう始まって……」
フレデリカ「ファーファファ、ファファファ、ファーファファ、ファファファ、ファーファーファーファーファー!」
みりあ「……」
フレデリカ「……」
みりあ「……はい。赤城み」
フレデリカ「ファファファ、ファーファーファーファー、ファーファファー!フーンフンフンフーン!!」
みりあ「ええい!やかましい!テーマ曲を自分で歌わないっ!!」
フレデリカ「え?今のSEだよ?」
みりあ「嘘っ!?」
フレデリカ「うん、嘘!ということで、フレ子の部屋へようこそー!!」
みりあ「な……っん……ん゛〜っ!!」
フレデリカ「どしたん?」
みりあ「どしたんって……相変わらずですねフレデリカさん」
フレデリカ「うん!お久ー!みりあちゃんおっきくなったねー。みりあもやるー!ってぴょこぴょこしてたときが懐かしいよ」
みりあ「そりゃ40年近く経てばおっきくもなりますよ。……ほら、そんなに前じゃなくて去年に会ってるでしょ、おばあちゃん」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:27:01.43 ID:qTd8CkOQ0
フレデリカ「みりあちゃんっ!台本通り進行しなきゃ駄目っ!ほらっココ!2ページ目!赤城みりあです、本日はお招きいただきありがとうございます!でしょっ!」
みりあ「……赤城みりあです、本日はお招きいただきありがとうございます。還暦を迎えられた長年の友人の番組ということで、心が弾んでおります」
フレデリカ「もー!後半アドリブ入れないっ!次のセリフは……真っ白だ!」
みりあ「いかにフレデリカさんが自由にやっていたか分かっちゃう台本ですね」
フレデリカ「ちょっとスタッフー、スタッフー?適当なのはいけないよー……ヘイ、ディレクター。なんで鏡を向ける?」
みりあ「あはは。それにしてもフレデリカさんも年齢気にするんですね。ちょっと意外かも」
フレデリカ「去年まではあんまりだったんだけどねー。60の壁は結構クるんだよー……」
みりあ「そうなんだ。でもかなり若く見えるから気にしないでいいと思いますよ?」
フレデリカ「ホントにー?じゃあ、またアイドルしちゃおうかなー!」
みりあ「いいですね!みんな引退しちゃって寂しいんですよ!また一緒にやりましょう!!」
フレデリカ「じゃーやっちゃうー?みりあちゃんも復帰してー!なんてー」
みりあ「やだなー。復帰もなにも私引退してないですよー」
フレデリカ「も〜、みりあちゃんまで適当なこと言い出すと収拾つかなくなるよー。ま、それもいいけどねー」
みりあ「あれー?同じ事務所なのにひどいですよぉ。一応最年長アイドルとして活動してますよ?」
フレデリカ「……マジ?歌手じゃないの?」
みりあ「マジマジ。歌手とは似て非なる者!いつも元気にみんなを笑顔にするパッションアイドルみりあだよ!キツっ!とか言ったらグーでパーンチ!……なんてね、あははっ」
フレデリカ「……っ。……んまー!力強い笑顔っ!漫画とかでよく見る顔マークみたい!」
みりあ「誰がぽげムたですかっ!!」
フレデリカ「おぉぅ?ぽげムた?」
みりあ「記号BA-90ですっ!!」
フレデリカ「あーはいはい。スターウォーズだよねー。わかるわかるー」
みりあ「……私の妙な知識を拾わずに自分のフィールドに落とし込むとは」
フレデリカ「そこんとこさすがフレちゃんだよねー。際立ってるー」
みりあ「褒めてませんよ……。でも、それでこそフレデリカさんです!ホントに復帰しませんか?」
フレデリカ「正直ないです!」
みりあ「え〜?その個性、もう一度アイドルとして花咲かせましょうよ〜」
フレデリカ「むーりぃー」
みりあ「そこをなんとかっ!」
フレデリカ「フレちゃんのライフはもうゼロです」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:27:42.01 ID:qTd8CkOQ0
みりあ「どうしても?」
フレデリカ「……」
みりあ「むむ……」
フレデリカ「……よーし!みりあちゃんっ!一万年に一度くらい見せるフレちゃんシリアスモードを出しちゃうぞー!」
みりあ「考えてくれるってことですか!?」
フレデリカ「んー…………。えーと……あのね?アタシの花は41年前に枯れちゃったの。どんなに咲かせようとしても根っこが腐っちゃってるから芽すら出ないんだよ」
みりあ「っ!」
フレデリカ「アタシにとってアイドルの畑は心が吸い取られる毒の沼。そんな辛い場所だから今まで距離を置いてた。みりあちゃんが現役だったのを知らなかった理由でもあるね」
みりあ「……」
フレデリカ「それでもまだ芸能界にいるのは、全部忘れて捨てちゃえるほどの心の強さは持っていなかったから。……アタシ弱いんだよ」
みりあ「……」
フレデリカ「だから……ごめん。出来ないよ……」
みりあ「……」
フレデリカ「でもね?さっきのみりあちゃんの笑顔で少し救われた。……ずっと続いてたんだね。想いは途切れなかったんだね。出来なかった事を紡いでくれてたんだね。……意志はそこにあるんだね」
みりあ「……ぁ」
フレデリカ「……笑顔が重なって見えたよ。逃げちゃったアタシが言うのはおかしいけど……悲しませないでいてくれてありがとう。笑顔でいてくれてありがとう。一緒に生きていてくれてありがとう」
みりあ「ぁぁ……ぅぁぁ……」
フレデリカ「アタシに……お礼を言わせてくれてありがとう。……だから、最後に……ありがとうございました。アイドル生活……楽しかったですっ!」
みりあ「ぅぅ……ぅぅぅ……」
フレデリカ「……ふふ」
みりあ「んく……フレデリカさん……」
フレデリカ「なんてー!!なんやかんや言ったけど、つまりは60のおばあちゃんにアイドルとか常識的にありえないってことー!ホントむーりぃー!ていうか、52のアイドルってのもパンチ効いてるよねー」
みりあ「ふれでりかさ〜ん!!うあぁぁ!!」
フレデリカ「うぉっと!フレちゃん今ディスったよ?なのに抱き付かれたら困惑しちゃうよー」
みりあ「あああ!うあぁぁぁ!!!」
フレデリカ「ん〜……よし!カットだっ!色んな意味でここのやりとり使えない!!あとで撮り直しっ!いいでしょー?」
スタッフ「撮り直しはオッケーですけど、カットは要相談でー」
フレデリカ「じゃあ346プロ本丸と要相談でー」
スタッフ「カット頂きましたー!ありがとうございまーす!」
フレデリカ「あはは!おっけおっけ!!じゃあ休憩っ!!」
みりあ「ぅぅぅ……すいません……」
フレデリカ「よしよし。お茶でも飲んで気分を落ち着かせよー。番茶あるよ番茶」
みりあ「……ホントにおばあちゃんですね」
フレデリカ「こらー!」
みりあ「あはは。冗談ですよ」
フレデリカ「……52歳もだいぶ」
みりあ「すとーっぷ!私が全面的に悪かったです!」
フレデリカ「わかればよろしいっ!」
―――――――――
――――――
―――
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:28:17.44 ID:qTd8CkOQ0
68歳
記者「―――退任するにあたり一言お願いします」
みりあ「はい。先代、千川社長からバトンを受け取って10年。芸能活動と社長業の両立に目まぐるしくも充実な日々を送れました。それはひとえに社員、友人、家族、そして応援してくださった皆様の支えがあったからこそ。この場を借りて今一度、心から感謝申し上げます。ありがとうございました」
記者「では、後任の方に何かメッセージを」
みりあ「そうですね……。引継ぎで言いそびれたことがあったのでそれを。んん゛っ!……一アイドルに戻るけど、元社長だからって気を使っちゃダメだよ?駄目なことは駄目ってちゃんと言ってね!けど、アイドル辞めろっていうのは無しでっ!」
記者「ははは。今だツアーを完売させる方をそうそう切れないでしょう」
みりあ「ふっふっふ……。受け継がれているアンチエイジングが勝因だね。例えおばあちゃんだろうがみんなを元気にする若々しさが溢れ出てるものっ!はっはっはー!」
記者「あ、赤城さん?」
みりあ「……あら。ちょっとテンション上がり過ぎちゃいましたね」
記者「そ、そうですか。え〜……先ほど触れちゃいましたけど、これからの予定を一応お聞かせ願えますか」
みりあ「はい!勿論ツアー……の前に、ちょっとオフがあるので、孫と遊ぼうかなと」
記者「え?ご結婚されてましたっけ」
みりあ「いえ、妹の孫……姪孫です。もうすぐ中学生なんですけどダンスバトルを申し込まれまして、軽く揉んであげようかなと」
記者「げ、元気ですね〜」
みりあ「それが私のモットーですからっ!!」
―――――――――
――――――
―――
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:29:30.22 ID:qTd8CkOQ0
××歳
女の子「おばあちゃん!!みりあおばあちゃん!!」
女性「こらっ!病院では静かにしなさいっ!」
女の子「おかあさんも、しー!」
女性「この子は……」
みりあ「あはは、子供の頃の私にそっくりだねぇ」
女の子「そうなの!?やったー!みりあおばあちゃんといっしょー!」
みりあ「あらあら。ちょっと元気過ぎるけどねぇ。ふふ」
女の子「だってだって!アイドルは元気が……そうだ!おばあちゃん聞いて!」
みりあ「はいはい。聞いてるよ、なんだい?」
女の子「私オーディション受かったの!アイドルになれたんだよっ!」
みりあ「そう……なのかい?」
女性「ええ。みりあおばあちゃんの様になるんだよね?」
女の子「うん!今はまだひよっこだけど、頑張ってアイドルのテッペンにいくんだっ!」
みりあ「そっか。……どんなアイドルになりたい?」
女の子「ん〜とね!いつまでもみんなを笑顔にする元気なアイドル!」
みりあ「あはっ。ホントに私とそっくりだ。……うれしいなぁ」
女の子「みりあおばあちゃんが目標だもん!ずっとみんなを笑顔にするんだ!」
みりあ「ふふ……。じゃあ、これをあげようか」
女の子「なになに!?……鈴?」
リーン
みりあ「悪いものを払って、大切な人に想いを届けてくれる音。私がずっと持っていたお守りだよ」
女の子「へぇ!すごい鈴なんだねっ」
みりあ「これから先、辛い事や悲しい事があるでしょう。そんな時、一人で抱え込まないで俯かないのよ?あなたの周りにはたくさんの幸せがあるの。どうか、辛くても顔を上げて。俯いたままだとそれを見つけられず笑顔になれないのだから」
女の子「ん〜……と?とにかく落ち込んでも笑顔でいようってこと?」
みりあ「あはは。そうだね。それが難しい時はこの鈴が助けてくれるから……あなたの大切な人が助けてくれるからね」
女の子「そうなんだっ!ありがとう、おばあちゃん!大切にするねっ!」
みりあ「ふふ。その笑顔があればあまり心配はなさそうだ。その調子で、たくさんの人に元気と笑顔を届けてね?」
女の子「まっかせてー!私はやるよー!」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:30:58.73 ID:qTd8CkOQ0
みりあ「ふふふ……後を託せるんだね……」
みりあ「……これで、ようやく……ホントの引退かな……」
みりあ「……なんか安心した……なぁ……」
女性「……おばあちゃん?」
女の子「おねむかな?」
みりあ「…………」
女性「……疲れちゃったのね。静かにしよっか」
女の子「うん。そうだね」
女性「ん〜、いい天気。窓、開けよっか。……ふぅ、いい風」
リーン
女の子「あ、鈴鳴っちゃった」
女性「ふふ。いい音ね」
みりあ「……プロ……デューサー……?」
女の子「起こしちゃったかな……?」
みりあ「ぁぁ……やっと……逢えた……」
女性「……え?おばあちゃん?」
女の子「涙?夢見てるのかな?」
みりあ「みりあ約束守ったよ……ほめて……くれる……?」
女性「……ぁ。ま、まって……だめ……」
女の子「おかあさん?泣いてるけど悲しい夢じゃなさそうだよ?」
みりあ「えへへ……これからは……ずっと……」
女性「おばあちゃん……みりあおばあちゃんっ!」
女の子「もー、おかあさんってば。静かにしないとダメでしょ」
みりあ「ぃ……ょ……」
女性「ぁ……ぁぁ……」
みりあ「……」
女の子「ふふ。嬉しそうな顔してる」
女の子「おやすみ。おばあちゃん……ゆっくり休んでね」
あのね!みりあ積み上げゲーム上手になったよ!
今度は勝負じゃなくて、一緒に新記録目指そうねっ!
一緒にだよっ!プロデューサー!!
ハッピーエンド
’
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 19:31:54.10 ID:qTd8CkOQ0
―――――――――
――――――
―――
荒木比奈「映画化決定っ!!!」
モバP「……色々ダメ出しをしたいところだけど」
比奈「ダメ出し!?この力作に対して!?」
モバP「うん。この割と背景も書き込まれてる漫画に対して」
比奈「ひどいッス!なにが不満なんスかっ!」
モバP「……いつ書いたの、これ」
比奈「……」
モバP「三ヶ月前から休みをとってる荒木さん。復帰するまではそっとしておいて欲しいと言ってた荒木さん」
比奈「……」
モバP「いつ書いたの、これ」
比奈「……っ」
モバP「あっ!逃げんな、こら!」
終わり
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/23(日) 19:42:31.35 ID:PqLkNE8n0
ハッピーエンド・・・例のシリーズの人なのかな、おつおつ
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/23(日) 19:44:49.69 ID:xKLZJVjSO
(本人は)ハッピーエンド
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 20:20:28.80 ID:qTd8CkOQ0
リーン
あぁ……終わっちゃったスね……。意外とあっけないもんス。
泣いちゃってたな……。楽しく終わりたかったッスけど……ベタな展開は感情は入りやすいから仕方ないか。
……けど、アタシは笑えてたから良しとしよう!悔いはなしっ!!……じゃあ、行くッスよ!
リーン リーン
…………
リーン リーン リーン
…………楽しかった……なぁ……
―――――――――
――――――
―――
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 20:21:30.43 ID:qTd8CkOQ0
モバP「―――で、急に同人誌を見せてきてどしたんよ」
比奈「たぶん、このままじゃ悔いが残るからだと思うんス」
モバP「……何が?」
比奈「ここにアタシが存在しているという事象」
モバP「……話が噛み合ってない気がするんですが。中二感が凄いんですが」
比奈「あぁ、すいませんッス。同人誌の事ッスよね。まぁ、誰かに見てもらいたかったんスよ」
モバP「軽いな。ていうか、まだ3月なのにもう出来てんの?コミケって8月じゃなかった?」
比奈「……え?」
モバP「違うの?」
比奈「そこじゃないッス。今、4月でしょ?」
モバP「……時間の感覚が月単位で狂ってんの?部屋に籠り過ぎるのも大概にしなさいよ」
比奈「いやいや。ほら、カレンダー4月9日になってるッスよ?」
モバP「え?……ホントだ。麗奈の悪戯か?」
比奈「なんで4月だって認めないんスか」
モバP「そりゃ昼にひな祭りのパーティーをしたからだよ」
比奈「ひな祭り……。旧暦で祝ったとか」
モバP「だとしても、4月3日だろ」
比奈「う〜ん……」
モバP「ていうか、普通に生活してたら暦は間違えんって。荒木先生の生活リズムがおかしいんですよ」
比奈「……」
モバP「比奈?」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 20:22:41.07 ID:qTd8CkOQ0
比奈「……いや。そうッスよね。ここに居る事自体おかしなことなんスから」
モバP「……?さっきからちょいちょい噛み合ってないけど、マジで中二病に罹患しちゃった?」
比奈「してないッスよ。けど、今のアタシ達って夢の住人……みたいッス」
モバP「……」
比奈「憐れみの目で見つめないで欲しいッス」
モバP「……頑張って社会復帰しような?」
比奈「もー!なら、証拠を見せるッス!……やぁ!」
フワッ
モバP・比奈「「飛んだぁ!?」」
モバP「って、なんで比奈まで驚いてるんだよっ!」
比奈「飛べる気はしたんス!けど、いざホントに飛んじゃうとビビるッス!」
モバP「なんだそりゃ!ていうか……ホントに夢だったのか。……もしかして俺も飛べちゃう?」
比奈「夢ッスから」
モバP「だよなだよなっ!じゃあ……はぁぁっ」
比奈「……」
モバP「……はぁぁっ!!」
比奈「……ぶふっ」
モバP「……飛べないんだけど?」
比奈「ふふっ……んふふふふ!イメージは悟空ッスか?うひゅひゅひゅ……へ、変な笑いが出ちゃうッス……!」
モバP「……」
比奈「ふひゅひゅひゅ……!」
モバP「……パンツ見えてるぞ」
比奈「ふひゅ!?」
モバP「ほ〜れほ〜れ、夢だから俺は見続けるぞ!スカートありがとう!ありがとうスカート!!」
比奈「へ、変態ッス!うぅ、ジャージにすればよかった……」
モバP「人の恥を笑うと自分にも返ってくるという教訓だな!ふふんっ!」
比奈「……。はぁぁっ!!」
モバP「あ、テメっ!このやろっ!」
比奈「なんスか!やるんスか!?かめはめ波出しますよ!?」
モバP「おーし!上等だっ!!白パンティーさん、かかってきなさいっ!!」
比奈「なぁ!?もう容赦しないッス!!変態は処すッス!!」
モバP「やってみろやぁ!!」
―――
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 20:24:44.48 ID:qTd8CkOQ0
……サー…………ロデューサー……プロデューサー
渋谷凛「プロデューサー!」
モバP「比奈ぁ!!…………あ?」
凛「……渋谷です」
モバP「あ、あぁ……渋谷か……」
凛「……」
本田未央「おっと。般若」
島村卯月「阿形じゃないかな」
モバP「あれ?なんでソファで……あぁ、そっか。昨日帰らずそのまま寝たんだっけ」
凛「……プロデューサー」
モバP「なん……え、嘘、怖い」
凛「私の名前を言ってみて」
モバP・卯月「「君の名は!?」」
凛「あまりふざけないで」
モバP「……そうだぞ。卯月、未央」
未央「おうこら。私まで巻き込むな」
モバP「だって、あの渋谷さん世紀末感が凄いんだもの」
凛「……泣くよ?」
モバP「凛。おはよう。起こしてくれてありがとう」
凛「まったく……。こんなとこで寝てたら身体壊すよ」
卯月「そうですよ。ちゃんとお家帰って寝ないと」
モバP「帰るまでの時間を睡眠に充てたいこの頃です。ふわっ……寝む……」
未央「そうだとしてもちゃんと仮眠室で寝ないと。寝る姿勢が悪いと悪夢を見やすいらしいし」
モバP「ういうい。でも、このソファ凄い寝心地いいんだよ。悪夢を見るような苦しい体勢にはならんの」
凛「でも、さっき叫んでたよね。ひなぁ!って。……ひなって何?もしかして比奈さん?どんな夢見てたの?」
モバP「なぜそんなグイグイくる……。どんな夢って……どんなだったかな?……覚えてないわ」
凛「……ホントに?」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 20:25:38.05 ID:qTd8CkOQ0
モバP「ホントだって。ふわぁ……駄目だこれ。ちょっとシャワー浴びてくる……」
凛「むぅ……」
未央「まあまあ。夢ってすぐ忘れちゃうもんじゃん。嘘は言ってないと思うよ。それよりも、覗きに行かないようにね!」
凛「……私を何だと思ってんの」
未央「あははっ!冗談冗談!!……しまむー、ストップだっ!!」
卯月「な、なにかな?プロデューサーさんにコーヒーでも淹れようと……」
未央「そっか。ごめんごめん。給湯室は出て左だからね。知ってると思うけど」
卯月「知ってるよぉ。やだなぁ、未央ちゃんったら。じゃあ、行ってくるね」
トトッ
未央「……左に行ったか。流石のしまむーも……」
ダッ
凛「あの子方向替えたっ!!」
未央「なにその無駄なフェイントっ!流石に覗きはいけな……」
凛「っ!」
未央「あっ!蒼鬼が解き放たれたぁ!!しまむー逃げてぇ!!」
卯月「きゃあぁぁぁぁ…………………………………………ぅっ」
コラー!ロウカデアバレナーイ! リンチャンガトルコガリヲッ!!チヒロサーン!タスケテクダサイー!マウントトラレマシター!
未央「……ん。ニュースでも見よ」
―――――――――
――――――
―――
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 20:26:25.88 ID:qTd8CkOQ0
モバP「……おはよう」
比奈「おはようッス」
モバP「やっぱこれ、夢?」
比奈「夢ッスねぇ」
モバP「……明晰夢と思っていいの?」
比奈「ちょっと違うと思うッス。胡蝶の夢みたいなものだと思うんスよね」
モバP「胡蝶の夢?荘子?」
比奈「いや〜……なんていうか……夢ではあると思うんス。けど、現実でもあるんス。だから、カレンダーも正しい日付に戻ってるッス」
モバP「……?どゆこと?」
比奈「あ〜やめましょう。頭がこんがらがるだけッスね!プロデューサーにとっては夢!これで結論ッス!」
モバP「……そうだな。この前起きたら全部忘れてたし考えても仕方ないか」
比奈「……忘れてたんスか?」
モバP「え?……あぁ。夢ってそういうもんだろ」
比奈「そッス……よね……」
モバP「……?どした?」
比奈「……ん!なんでもないッス!」
モバP「なんか無理してない?」
比奈「してないッスよ〜。それよりもっ!そこの変態プロデューサー!」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 20:27:07.41 ID:qTd8CkOQ0
モバP「お?この前の続きか?白パンティーには負けんぞ!黒パンティーだと危なかったけどなっ!」
比奈「さっぶい事言ってないで説明するッスよ!」
モバP「……ひっどい事言うなよ。説明って?」
比奈「アタシの力作に対して、ダメ出しをしたいって言ってたことッスよ!これで的外れな事ばっかり指摘するしょーもない批評家様だったらキレるッスよ!?」
モバP「もうキレてるじゃん。そもそも専門家じゃなくて素人。そこら辺ちゃんと考慮してくれるんならダメ出しをしてやらんこともないよ?」
比奈「じ、自分でダメ出しをしたいって言っといて!この変態すんごい偉そうッス!!」
モバP「こらこら。せめてプロデューサーはつけよ?ダイレクトに変態って言われるとナチュラルボーン感が出てくるじゃん」
比奈「出てくるもなにも存在が変態なんだから別にいいと思うッス!」
モバP「パンツ見られたくらいで変態とか子供ですかー?」
比奈「見てた時の顔面が弩級の変態面だったんスー!」
モバP「自意識過剰ー」
比奈「潜在的犯罪者ー」
モバP「……」
比奈「……」
モバP「かかってこいやぁ!子供パンツー!!」
比奈「飛べない変態はただの変態なんスよ!ばーかばーか!」
モバP「飛ぶのは卑怯だぞっ!!こ、このっ……!降りてこい」
―――
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 20:28:48.38 ID:qTd8CkOQ0
……サー…………ロデューサー……プロデューサー
双葉杏「プロデューサー!」
モバP「比奈ぁ!!…………あ?」
杏「杏だお」
モバP「あ、あぁ……杏か……。この前と同じような寝起きだな……」
杏「そんなんどうでもいいから、おいたん早くどいて。そこは杏の特等席」
モバP「おいたん言うな。……お前、ここで寝るつもり?」
杏「なに当たり前なことに疑問を持ってんの?」
モバP「事務所来て早々寝ようとするのが当たり前なの……?あん?」
杏「……わかった。整理しよう。まず杏が事務所に来たことを褒めよ?」
モバP「で?」
杏「そんで、ご褒美にそのソファで寝かせよ?」
モバP「何が整理だ。キミは、今日、レッスン、だ」
杏「そうやって念を押すように言っても無駄無駄。プロデューサーは杏に甘いんだから結局は許しちゃうんだよ。ほら退いた退いた」
モバP「……ほう。一理ある」
杏「お?素直じゃん。じゃ、そういう事で」
モバP「……きらりー!きらりー!!」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/23(日) 20:29:22.91 ID:qTd8CkOQ0
杏「馬鹿めっ!きらりは今日オフなんだ!杏が調べてないとでも思ったか!そういうとこも甘いんだよ!!」
ニョッワー!!
杏「……覚えのある声が聞こえたんだが?」
モバP「気のせいだといいなぁ?……予言しよう。一分後にお前はレッスンスタジオへ向かっている。小脇に抱えられて」
杏「い、嫌だっ!杏は寝るって決めたんだ!こ、このぉ!!」
モバP「あ、あほっ!隙間に入ろうとすんな!お、落ちるっ!!」
杏「落ちちゃダメだよ!そのまま杏の盾になるんだ!!」
モバP「訳の分からん事をっ!!」
凛「なに……してんの……?」
モバP「……杏のせいで面倒くさいぞ」
杏「はいはい。なんとかするって」
凛「なにしてんのか聞いてるんだけど?」
杏「同衾だね」
モバP「なに言ってんの!?なに言ってんのぉ!?」
凛「ふーん」
モバP「ま、まて凛!これには事情がっ!!」
凛「ちひろさんと社長。どっちに怒られたい?」
モバP「くそぅ!!」
杏「この隙に杏は隠れて……」
諸星きらり「杏ちゃん、みーっけ!!」
杏「くそぅ!!」
―――――――――
――――――
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