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[安価]勇者「ダークファンタジー」魔王「まともなことのなんとつまらないことか」
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501 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/19(火) 06:04:05.67 ID:BgzT7qLZO
ギルドのことについて聞いた
タクロフ「…何しに行くんだ?依頼ならそこだけはやめたほうがいいぞ」
勇者「そんなに悪名高いのか?」
タクロフ「ああ。本当なら俺がぶっ潰したいとこだが曲がりなりにもギルドは組織だからな…そうそう簡単にはいかねえんだ」
@勇者「いや、彼らの紋章が入った荷物を拾ったから届けようと思ってな」
A勇者「とりあえずありがとう。気をつけるよ」
B勇者「自由安価」
>>502
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 06:59:40.51 ID:1Hsp9C4YO
2
503 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/19(火) 07:18:40.21 ID:BgzT7qLZO
勇者「とりあえずありがとう。気をつけるよ」
タクロフ「何かあったら言えよ。俺のダチに粗相をしたら今度こそ総力挙げて潰さなきゃな」
勇者「そんな変なことにはならないと思うけどな」
@ギルド到着
A自由安価
>>504
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 07:45:08.77 ID:T8OicbHa0
2 ギルド庁舎が目の前で爆発。阿鼻叫喚が聞こえてくる
505 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/19(火) 15:03:18.80 ID:nuylr6cvO
チュッドーン
勇者「なっ!?」
「に、逃げろー」「だっ、誰か!あいつを止めてくれ」
勇者「変異体≪ヴァリアント≫!」
醜く膨れ上がった体、蛇のようにのた打ち回る血管
目も鼻も口も判別付かないグチャグチャになった頭
その左手には筒状の器官がついており、その口から小さく硝煙が立ち昇っている
辛うじてギルドの紋章が見て取れる旗
ここはギルド省庁だろう
そこからあの変異体が出てきたってことはこの爆発騒ぎはあいつが起こしたと見て間違いないだろう
@傍観
A悪名高いとはいえギルドだ。恩を売っておいて損は無いだろう
B自由安価
>>506
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 15:04:35.81 ID:/HxZj7L+o
1
507 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/19(火) 15:59:56.20 ID:nuylr6cvO
シュィィイイイイン
チュッドォォオオオオオオオオオオンンン
変異体の左腕の筒状器官から火炎砲が噴射され、火柱があがる
ギルドメンバーは逃げ惑い、誰も戦おうとすらしていない
ここ冒険者ギルドだろ?あの程度の変異体とも戦える奴いないのかよ
「おい、おいあんた、助けてくれ!」
あまつさえ見ず知らずの俺に助けを求めてくる。確かに悪評…というか役に立たなさそうなギルドだ
@勇者「しゃあねえなぁ」
A勇者「見返りは?」
B自由安価
>>508
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 16:31:42.42 ID:1Hsp9C4YO
1
>>504
ゾロ
509 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/19(火) 17:16:14.78 ID:nuylr6cvO
勇者「しゃあねえなぁ」
ニャル『出番か?』
勇者「だな」
小ボス戦:火炎砲変異体
左手に火炎砲を備えた変異体
元は人間のようだが既に自我は無く、話は通じそうに無い
勇者
両手共にニャルの力をデメリット無く自由に使える
ニャルも協力的なので腕をニャルに任せることもできる(もちろん片腕だけでも)
どう戦う(右手、左手を何に変化させるか。またはどんな魔法で戦うか)
>>510
>>508
ありがとう
>>454
がコンマ22、
>>504
がコンマ77なので計9エネルギーがたまった
現在の運命操作装置に溜まったエネルギー:29
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 17:33:40.03 ID:/HxZj7L+o
右手は鎖鎌、左手は大金鎚
511 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/19(火) 18:13:25.95 ID:nuylr6cvO
両の腕の刻印が蠢き、肉が引き伸ばされる感覚がする
そして右手は鎖鎌、左手は大金鎚に変化させる
勇者「さあ行くぜ」
変異体「ブジュルルルル」
キュィィィイインン
火炎砲の口に魔力が集まる
@鎖鎌を火炎砲に巻きつけて被害が出なさそうな方向へ向きを変えさせる
Aチャージしている間に鎖鎌でグルグル巻きに
Bチャージしている間に近づいて大金槌で攻撃
C自由安価
>>512
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 18:26:43.46 ID:/ttQCMvoO
1
513 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/19(火) 21:03:33.79 ID:nuylr6cvO
鎖鎌を巻きつける
勇者「ふんっ!」ガシャンッ!
鎖が音を立てて方向を変えさせる
チュドォォォン
変異体「ギュルオゥ!?」
勇者「ニャル!」
ニャル『うむっ』
勇者・ニャル『はぁっ!』
勇者の力をニャルが爆上げし、物理法則を超えた力で空高く放り投げる
放り投げられた巨体を鎌で突き刺し、引き寄せる
そして思いっきり金槌で殴りつける
勇者「おりゃぁっ!」ドガン
変異体「ぎゅごぉっっ!!!」
そのまま体液と骨の様な何かを飛び散らせて動かなくなる変異体
勇者「ふんっ、雑魚が」
「す、すごい。あなた、我がギルドに入りませんか?」
勇者「俺はギルドに入る気は無いよ」
@勇者「ただでさえこんな雑魚も殺せないギルドじゃな」
Aとりあえず荷物だけ渡して帰る
B勇者「ところであの変異体、どういう経緯で現れた?」
C勇者「自由安価」ギルドに入る流れになるセリフは無しで
>>514
514 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 21:04:33.92 ID:7t08LXbbo
3
515 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/19(火) 22:06:40.83 ID:nuylr6cvO
勇者「ところであの変異体、どういう経緯で現れた?」
「」ビクッ
「あ、あれは…突然ギルドに押し入って来て暴れまして」
勇者「嘘つけ、ほとんど服は破けてたが辛うじて残っていた布っ切れにあんたらのギルドの紋章が縫い付けられてたぜ?」
「…」
勇者「正直に言いな。あんたら、"何をした"?」
「失礼」
勇者「あ?」
そのまま追い詰めようとしたら糸目の男が割って入ってきた
「私、ギルド『レイドリック』のバンス支部、支部長『ラード・グレイディード』と申します」
勇者「ほう、大物自ら言い訳に来たというわけか」
ラード「言い訳とは人聞きの悪い。あなたは変異体をどういう存在と思いますか?」
勇者「思うも何もあれは人間の魔力が暴走した姿だ」
ラード「そうです。仮にあれが我がギルドの人間とはいえ魔力の暴走。事故に過ぎませんよ」
勇者「事故、事故ねえ…だったらそこの奴は何でギルドの人間であることを隠そうとしたんだ?」
「」ビクッ
ラード「それは…それはそうでしょう。事故とはいえ我がギルドから化け物が出たなんて評判を広められたら商売上がったりです」
ラード「それに彼は元来臆病者な性格なのです。どう答えてよいか迷った末にすぐにバレる嘘をついてしまったのでしょう」
魔王「まあ、筋は通るね?」ニヤニヤ
勇者(クッソ怪しいけどな。だが今の話に突っつく所あるか…?)
@:今は泳がせておくか
A:@+荷物を返す
B:勇者「だが何かきっかけがなきゃそうそう変異体にはならないはず」
C:まあ俺には関係無いか(これを選ぶと完全に関わらないしストーリーに絡んでこなくなる)
D:勇者「自由安価」
>>516
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 22:17:01.93 ID:OaAI5RxKo
3
517 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/19(火) 23:35:42.34 ID:nuylr6cvO
勇者「だが何かきっかけがなきゃそうそう変異体にはならないはず」
ラード「しかし絶対ではない。何のきっかけもなく変異体になることもありますよね?」
勇者「そんなことほとんどないだろ」
ラード「ほとんどです。実際にそういう例はいくつもありますよ?」
それ以上はこれに関して何も言えなかった
ラード「大した証拠も無く疑うものではありませんよ」ニッコリ
@:今は泳がせておくか
A:@+荷物を返す
B:まあ俺には関係無いか(これを選ぶと完全に関わらないしストーリーに絡んでこなくなる)
C:勇者「自由安価」
>>518
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/19(火) 23:37:09.38 ID:T8OicbHa0
4
B+荷物を返す
519 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/19(火) 23:59:24.22 ID:nuylr6cvO
今日はこれまで
520 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/20(水) 05:42:02.82 ID:cuP9XJSPO
勇者「まあ俺には関係無いか」
そう思い、荷物を渡して帰る
@この町を出る
A行動自由安価(このギルドに関することは無し)
>>521
521 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 07:22:31.64 ID:E0upOsPJo
1
522 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/20(水) 07:34:18.37 ID:cuP9XJSPO
町を出る
@草原
A森
B海岸沿い
>>523
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 08:41:39.16 ID:yuEbLs6gO
3
524 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/20(水) 09:18:10.07 ID:na0JCHd9O
町を出て草原を歩くとやがて海が見え、海岸沿いに出る
魔王「おぉ…ねえ勇者、夕陽をバックに海岸を走らない?」
勇者「少なくともお前とそんなロマンチックな仲になる気はない」
魔王「ふふ、今はね」
勇者「未来永劫だ」
ビュオオォ
勇者「うぉっ!?」
嵐のような強風が吹き、太陽の日が遮られる
魔王「すごいよ!」
勇者「だな…」
家を丸ごと飲み込んでしまいそうな巨大な鳥が上空を飛んでいる
ザッバーンッ!
魔王「わーぉ」
それを越える大きさの魚が海面から跳ねて高く飛ぶ
グワァと口を目一杯開いた
いや、それは口と呼ぶのだろうか
頭の先から尻尾の付け目までがぱっくりと開き、怪鳥を丸々飲み込んでしまった
そして津波のような水飛沫を立てて海に飛び込んだ
勇者「すげぇ…海帝魚類だ。初めて見た」
魔王「あれ狩ったら当分食べ物には困らないね…」ジュルリ
勇者「食いきる前に飽きそうだな」
@夜になる
A魔物に遭遇
B漁村に到着
C洞窟を見つける
Dイベント自由安価
>>525
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 10:36:24.79 ID:Brh/pzKQO
5
勇者ほどの大きさがある赤ちゃん海帝魚類が浜に打ち上げられている。呼吸がままならず苦しそうだ
526 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/20(水) 22:15:11.10 ID:/GFSF8qDO
海帝魚類・海帝獣類
巨大生物が多数巣くう海の中でも特に巨大で生態系の頂点に位置する魚類
船乗りたちの間では海神の幼生、化身、遣い、等様々に言われている
様々な伝説にも登場し
・千年以上栄えていた島国が実は島ではなく海帝魚類の卵の上にあり、卵が孵ると共に滅んだ
・卵のある巣の上を通ってしまった巨大ギルド船団が卵を守る親に一口で全て飲まれた
・海上で戦争していた二国が海帝魚類の怒りに触れて国ごと飲み込まれた
・歴史上最も巨大な海帝魚類は大陸をそのまま飲み込んでしまうほどの大きさがある
・地球そのものが「帝王」と呼ばれる海帝獣類の卵であり、その卵が孵る時全ての生命は役目を終える
等々嘘か誠かいくつもの話がある
だが海帝魚類は巨大すぎるが故に殆ど捕獲されず生け捕りなどもっての外なため調査出来ず、その生態は全て謎に包まれている
その為に細かい分類分けはされておらず、「海帝魚類」「海帝獣類」の区別は専ら見た目である
しかし人間にとって幸運なことに彼らが存在する海域は限られており、漁業に出るときは絶対に踏み入ってはいけない海域とされている
それでも極々一部の船乗りは海帝魚類・海帝獣類に認められ、その祝福された餌場で漁をする許可を与えられるという
527 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/20(水) 22:21:31.99 ID:/GFSF8qDO
勇者「ん?ありゃ…」
魔王「生き物だよ!しかもまだ生きてる!新鮮!」
勇者「新鮮って…」
近づくとかなり大きいことが分かる
といっても勇者と同じ程度の大きさだ
勇者「こりゃぁ、海帝魚類の稚魚じゃねえか」
魔王「食べようよ!食べようよ!」
@勇者「馬鹿野郎」
A勇者「そうだな」
B自由安価
>>528
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 22:23:35.77 ID:ULu5Q4uIo
3 海に戻してやるか
529 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/20(水) 22:59:29.26 ID:/GFSF8qDO
勇者「海に戻してやるか」
魔王「えー、食べようよー」
勇者「海の神の遣いなんて呼ばれてる海帝魚の稚魚なんて食ってたまるかよ。縁起が悪いにも程がある」
魔王「むしろ海の神の力を取り入れられるかもよ?」
勇者「混沌の神の力を持ってるから十分だ」
ニャル『その通りだな』
そう言いながらその稚魚を海に浸けた
すると虫の息だった稚魚はすぐに元気になって潜っていった
その稚魚の見た目は
@サイズ以外普通の魚
A自由安価
>>530
530 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 23:07:14.62 ID:dbCCfBlI0
2 針のような鋭い背びれがいくつも生えている。また身体がうっすらと透き通っている
531 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/20(水) 23:50:40.27 ID:/GFSF8qDO
魔王「あーあ、食べ損ねた」
勇者「ニャル、こいつ暴食の神に関係する何かだったりしないよな?」
魔王「私をあんなのと一緒にするな!」
勇者「だいたい海帝魚類を食った例なんて無いんだ。縁起云々以前に毒とかあったらどうする」
魔王「知らないのか?魔王に毒と呪いと即死魔法は利かない」ドヤッ
勇者「じゃー今度怪しい食材があったら毒見役頼むわ」
魔王「え…」
@その時、海面から飛び跳ねる海帝魚を見かけた
A村が見えた
>>532
532 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/20(水) 23:51:29.01 ID:ULu5Q4uIo
1
533 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/21(木) 00:08:54.10 ID:MkokujfGO
サアァァァ
大きな漣のような音が聞こえる
叩きつけるような波の音では無く優しい漣の音
海の方を見ると巨大な海帝魚類が空高く舞い上がっていた
それは島ほどもある海帝魚、その全身はクリスタルのように透けており、骨や内臓までもが宝石のように芸術的な美しさを誇っていた
太陽の光を反射させ、雲ひとつ無い快晴の空に例え様も無い色合いのオーロラを映し出していた
鋭い背びれが波のように揺れる度にオーロラは不規則に揺らいだ
勇者「麗しき海の女王…海帝魚類"オーロラジュエルフィッシュ"」
魔王「………」
飛び跳ねてから再び海中に舞い戻るまで数秒もあっただろうか
それでもその光景は永い夢のように素晴らしい数秒であった
534 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/21(木) 00:14:05.66 ID:MkokujfGO
勇者「魔王…魔王?」
魔王「はっ、危うく浄化されちゃうところだった。私は魔王、恐ろしき闇と混沌を司る魔の女王だ!」
勇者「見惚れていた直後に言っても厨二病以下だぞ」
魔王「うるさいっ///」
@夜になる
A洞窟を見つける
B漁村に到着
Cイベント自由安価
>>535
今日はここまで
海帝魚類・海帝獣類の元ネタはワンピースの海王類
ワンピースとかトリコとか架空の巨大生物が存在する漫画大好き
535 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/21(木) 01:07:14.86 ID:/t9pKAl3o
4
海帝魚類の祝福の証である痣が勇者の首筋に現れる
536 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/21(木) 20:42:15.53 ID:ToNChQ2FO
首がふわりと暖かくなった
それは熱いとは違い、かといって生暖かいとも違う
まるで母が子の頬にする慈しみに満ちた口付け。そのような心が満ちる温かみ
魔王「勇者、これ」
魔王が鏡を作り出す
それに映っていたのは自分の首筋に出来た痣
勇者「…海帝魚類の刻印、信頼と祝福の証」
魔王「何で君にだけ」
勇者「お前むしろ食おうとしてただろうが」
537 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/22(金) 00:33:42.84 ID:09feGXRuo
鋼兵 うねめ祭 盗撮
538 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/22(金) 00:42:54.00 ID:MsLLS9K2O
何か気づいたら布団どころか廊下でぶっ倒れて寝ていた
別に酒も飲んでないし徹夜もした覚えないんだけどおかしいなあ
というわけで本当にすまないがまた明日
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/22(金) 00:45:29.99 ID:1/5JngKmo
乙です大丈夫?
540 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/22(金) 21:10:06.47 ID:U/0SvH8rO
突然ぶっ倒れたわけじゃなくて眠すぎて布団までたどり着けなかったからそこまでやばくは無いはず
今日も同じ感じでこんな時間になってしまったが
まあ続ける
541 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/22(金) 21:10:56.86 ID:U/0SvH8rO
少し進むとやがて村が見えてきた
魔王「勇者、村だよ」
勇者「だな、今日はあの村で休むか」
―――――
―――
―
勇者「何だ…こりゃ」
魔王「わーお、これはこれは」ニヤニヤ
その村は、滅んでいた
542 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/22(金) 21:12:41.29 ID:U/0SvH8rO
人っ子一人見えない寂れた村
しかし、建物に壊された形跡は無い
経年劣化による崩れ等はあれ、他者による破壊の跡は見られない
勇者「何が、あったんだ…?」
その村を囲うフェンスの内側に入って数歩進むと
―ズクンッ―
勇者「がっ、ぁ…あ、ぁぁ…」
両の腕が熱い、ニャルの刻印が脈打ち、血管のように浮き出ている
勇者「ニャル…何、を…」
ニャル『す、すまぬ、興奮してしまった』
スッと熱も痛みも最初から無かったように消え去る
勇者「な、何なんだよ…」
ニャル『宿主よ…この村、すごく"濃い"ぞ』
勇者「濃い?まさか」
ニャル『うむ。同属の気配だ』
ニャルと同属…怪奇小説家ラヴクラフトが小説で描き、ファンにクトゥルフ神話と呼ばれた邪悪なる神々の神話体系
そのクトゥルフ神話に関係する何かがこの村に…?
543 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/22(金) 21:52:22.39 ID:U/0SvH8rO
勇者「いったい何があったんだ、ここで」
ニャル『流石にそこまでは分からぬ』
魔王「きっとおぞましいことがあったに違いないね」ニヤニヤ
そんなことを話しながら歩いていると
「旅人かの」
勇者「!?」
誰もいないと思っていたところにいきなり声をかけられて驚く
見ると海を向いて安楽椅子に揺られている初老の男がいた
勇者「すまない、てっきり誰もいないかと」
「誰もおらぬよ。儂がただ一人この町の最期を看取るために居残っているのだ」
勇者「最期?」
「最期だ。この村は二度と人が住んではならぬ土地。儂が寿命を迎える頃、全ての魔力を解放して土地ごと吹き飛ばすつもりだ」
「あんたらもこの村に滞在するのは勝手だが明後日の夜を迎えに来る前に出て行ってくれ」
勇者「明後日の夜?」
「満月だ。この村で満月の夜を迎えてはならん」
「それまでは良い、宿も自由に使え。駄賃はいらん、食事は出せないが暇つぶしに掃除してるから休むには問題無いはずだ」
@:勇者「掃除してもらってるなら金を払うには充分だ、その分だけでも払わせてくれ」
A:勇者「この村で何があったか聞いていいか?」
B:A+バンスの町で買っておいた酒を取り出す
C:勇者「ありがとう、宿使わせてもらうよ」
D:勇者「自由安価」
>>544
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/22(金) 21:54:10.53 ID:TwsIQfPgO
3
545 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/22(金) 22:31:15.55 ID:U/0SvH8rO
勇者「この村で何があったか聞いていいか?」
そう言いながら酒を取り出す
男性はそれを一瞥すると鼻を鳴らした
「ふん、酒程度で気を惹こうとは浅墓な坊主だ」
「だが別に断る理由も隠す理由も無い。いただこう」
546 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/22(金) 23:14:13.87 ID:U/0SvH8rO
ダグ・オルドと名乗ったその初老の男性は酒を一杯煽ると過去に思いを馳せた
ダグ「もう、数十年は経っていると思う」
ダグ「この村は、かつて漁村だった。あんたらも見たかもしれないがこの辺は海帝魚類の生息海域だ」
ダグ「そんなところにある漁村、分かるだろう?」
勇者「祝福された人間しか漁を許されず、祝福されたということは豊富に獲れたんだろ?」
ダグ「そういうことだ。小さな漁村とは考えられないほどに豊かな収穫、交易、笑顔と賑わい、餓えも悲しみも無縁と思われた良い日々だった」
魔王「ねえ勇者、老人の思い出話って長くなるよね?」
勇者「黙ってろアホ」
ダグ「…じゃあ省くぞ」
勇者「え、いや…すいません。このアホが」
ダグ「あるとき一人の馬鹿が邪悪な儀式をしやがったんだ」
ダグ「その目的と結果は俺には分からねえ。だが…」ギリ
ダグ「」ゴクン
酒を一気に飲み、飲み込んだ言葉を再び吐き出す
ダグ「奴は、自分の家族と数人の村の子供たち…そしてあろうことか、海帝魚の稚魚まで儀式の犠牲にしやがったんだ」
勇者「なっ!!」
魔王「ふぁーぁ」
547 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/23(土) 00:06:09.66 ID:6RTFrO1CO
ダグ「本当に恐ろしいことだ。海帝魚類の怒りを買うようなことを」
勇者「…この村は、それで…」
ダグ「…儀式によって呼び出されたおぞましき存在。身勝手に仔を奪われた怒り」
ダグ「この村は二つの呪いが罹っているのだ。どんな破呪術者でも解きようの無い呪いが」
ダグ「唯一つ、"彼女"の慈悲か偶然か、この村には見えぬ結界が貼られており、儀式によって呼び出された存在はこの村から出ることが出来ないでいる」
ダグ「無論、その結界のせいでこの村の者は村を出ることが出来ぬままに死んでゆき、儂もいずれはそうなるのだろうがな」
ダグ「不安なのは、最後の村人である儂が死んでしまった後結界がどうなるかだ」
ダグ「仔を殺された怒り、それを止められなかった儂等村人への怒り。全員がいなくなったその後に結界を保つ理由等あるまい…」
ダグ「だから儂はこの村を最期まで看取る。あの存在が餓死して満月の夜に現れなくなるその時まで」
ダグ「それより先に儂がくたばるのであれば、永遠にこの土地に誰も住み着かないようにせねばならぬ」
ダグ「絶対に、これ以上奴に餌を与えてたまるか」ギリ
ダグ「さあ、話は終わりだ。満月が来る前に出て行ってくれ。安全な隠れ場はあるが儂一人しか入れない」
勇者「そうやって、"最期"が来るまで逃げ延びる気なのか」
ダグ「そうだ。奴を討伐することも、この二つの呪いを解くことも不可能だったからな」フン
その口調と表情は既に幾度と試したと言っているようだった
@:勇者「…俺なら解けるかもよ?」オーロラジェエルフィッシュの祝福の証を見せる
A:@+ニャルの刻印も見せる
B:その場では特に何も言わず、満月の夜に勝手に解決を試みる
C:自由安価(勇者の行動・セリフ限定)
>>548
今日はここまで
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 00:21:27.95 ID:PgCanB0uO
4 その"彼女"ってのは一体?
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 00:23:51.22 ID:XOfiPLgko
2
550 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/23(土) 07:30:07.34 ID:liBRwp22O
勇者「その"彼女"ってのは一体?」
ダグ「彼女は彼女さ、仔を奪われた憐れな母親だ」
勇者「海帝魚類か」
ダグ「ああ」
@:勇者「…俺なら解けるかもよ?」オーロラジェエルフィッシュの祝福の証を見せる
A:@+ニャルの刻印も見せる
B:その場では特に何も言わず、満月の夜に勝手に解決を試みる
C:自由安価(勇者の行動・セリフ限定)
>>551
551 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 09:06:59.98 ID:+rmubuBZ0
2
552 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/23(土) 14:05:28.88 ID:Vo1TziuEO
勇者「…俺なら解けるかもよ?」
オーロラジェエルフィッシュの祝福の証を見せる
ダグ「それ…は」
勇者「ああ」
ダグ「そう、か…彼女は、まだ………まだこんな儂らにチャンスをくれるというのか…」
そう言って海の方を向き、放心したように涙を流すダグ
ダグ「ずっと、見守っていてくれてたのだな。あれを止められなかった咎人にすぎぬ儂を…この村を…」
ダグ「」ズズ
ダグは涙を拭うと勇者達に向きかえる
しかし、再び涙が流れてきた
ダグ「…すまない、今は…一人になる必要があるようだ…ゥ、宿に行っていてくれ。あとで夕食を作って持っていく」
勇者「ああ」
553 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/23(土) 14:20:45.89 ID:Vo1TziuEO
宿
勇者「ニャルの刻印見せ忘れたな…」
ニャル『そうなのか?てっきり敢えて隠していたものかと』
魔王「…最近私のヒロインとしての活躍が薄いような気がする」
@勇者「気のせいだろ」
A勇者「俺にとってヒロインはニャルなわけだが?」
B勇者「じゃあ魔王の設定やめるか?」
C勇者「自由安価」
>>554
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 14:24:05.43 ID:TBQAdv4xo
3
555 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/23(土) 15:57:23.15 ID:Vo1TziuEO
勇者「じゃあ魔王の設定やめるか?」
魔王「くっくっく、我は魔の凶皇にして万物の魔を統べる魔族の王」
魔王「世界を作り変え、村娘に身を変えようともそれは決して変わることなき我が信念よ」
勇者「じゃあ無理だな」
魔王「くくく、魔王である我をコントロールしよう等無理なことよ!アーハッハッハ」
勇者「あー、はいはい」
魔王「何だ何だそっけないなあ?何なら我の悪っぷりを思い出させるために弱いお仲間が泣き叫びながら内臓ズタズタにされて殺されるのを脳内に魔法で映像再現させてあげようか?」
勇者「お前俺に嫌われたいのか好かれたいのかどっちだよ」
556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 16:53:35.23 ID:9VUUDufjO
仮にヒロインとしてジャンルは何になるんだろう
アホの子?Sを装った残念な子?
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 18:40:39.69 ID:XOfiPLgko
病みMってところじゃない
この狂い方はどちらかというとMのいきすぎたものに近いような
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/23(土) 18:54:31.73 ID:b4FCItEiO
おおむねかまってちゃん
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 03:51:37.96 ID:3/Oedma50
仲間って割には勇者冷めてるよね
560 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 11:25:34.50 ID:vdA3zgtHo
>>560
勇者にとって魔王はついてきてるだけ
前の世界での仲間はこの世界では絡んできてないので既に十数年以上も前の記憶に過ぎない
もしこの世界で前の世界の仲間とまったく同じ顔、名前の人間と出会うことがあれば何かあるかもしれないが
561 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 11:32:29.83 ID:vdA3zgtHo
コンコン
ダグ「失礼するぞ」
ダグが両手に大量の魚料理を持ってやってきた
ダグ「久しぶりに漁をしてきた。料理のほうは本分じゃねえから変な盛り付けは許せ」
勇者「いや、充分美味そうだぞ…」
魔王「その通りだ。私の中の食欲が暴走しそうだ…」ギュルルルル
@勇者「この辺で漁をできるってことは、やっぱり…」
A勇者「やっぱりここまでしてもらって金を払わないわけには」
Bダグ「じゃあ次の満月に向けて色々話そうか」
C勇者「自由安価」
>>562
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 11:33:12.35 ID:LmlXEMvIo
2
563 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 12:26:36.27 ID:vdA3zgtHo
勇者「やっぱりここまでしてもらって金を払わないわけには」
ダグ「ふん、こんなとこに住んでる儂が金を必要とすると思うか?呪いが解けたとしてもこの村に骨を埋めるつもりだ」
ダグ「そうだな、どうしてもというなら酒でもいただこうか」
勇者「分かった。ならこの酒で払うよ」
そう言ってダグに酒を注いで渡す
@ダグ「じゃあ次の満月に向けて色々話そうか」
A勇者「自由安価」
>>564
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 14:30:33.35 ID:saPSrKxgO
2
勇者「この辺で漁をできるってことは、やっぱり…」
565 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 14:38:59.07 ID:vdA3zgtHo
鬼「よう、体調はどうだ?」
勇者「まあだいぶ良くなってきたかな」
鬼「なら良かった。宿の人がおかゆ作ってくれたけど食えるか?」
勇者「ああ、食べさせてくれるか?」
鬼「ま、まあいいぞそのくらいはな」
鬼「フー、フー…ほら、あーんしろ」
勇者「」アーン
勇者「んぐ…モグモグ…なんか初めてロクな看病してもらった気がする」
鬼「てめえが熱でうなされてただけで皆ちゃんと看病してたぞ」
―――――
―――
―
勇者「ふう、ごちそうさま」
鬼「…オレの筋肉質な太ももでよければ膝枕してやろうか?」
@:勇者「いや、固そうだからいいや」
A:勇者「是非!」
B:サキュバス「交代の時間ですよー」
C:勇者「自由安価」
>>566
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 14:40:06.58 ID:Lp0lmzLKo
3
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 14:42:51.02 ID:9YHWakjzO
>1 タイトルタイトル
568 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 14:42:58.64 ID:vdA3zgtHo
しまった間違えた。誤爆だ
すまぬ
569 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 14:57:25.07 ID:vdA3zgtHo
勇者「この辺で漁をできるってことは、やっぱり…」
ダグ「ああ、そういうことだ。まだ効力を失って無いようで良かったよ」
ダグはそう言って左腕を捲くった
そこには勇者によく似た、しかし違う刻印が刻まれていた
だがその刻印は、何度も何度も刃物で傷つけたような痕が幾重にも重なっていた
ダグ「これはきっと彼女の与えてくれた最後のチャンスなのだろう」
ダグ「もう二度とチャンスなど無いと思っていた。こんな儂らのことなどもう許す気は無いと思っていた」
ダグ「だが、このチャンスだけは絶対に見逃すつもりはない。ただの偶然で何でもいい、儂に力を貸してくれ」
勇者「もちろんだ。任せな」
570 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 15:24:03.32 ID:vdA3zgtHo
ダグ「何度か言っているが満月の日、明後日だ。満月が高く昇る時に奴は現れる」
勇者「そいつの見た目は分かってるのか?」
コンマ30以下
>>571
もしこっちにRスレのエロシーンを誤爆してしまったらどうなるのだろう…怖ヒ…
571 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 15:35:34.67 ID:PR+wUp+Vo
よい
572 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 17:17:46.69 ID:vdA3zgtHo
ダグ「いや、あいつに姿は無い。ただ邪悪な存在感と物理的な当たり判定があるだけだ」
ダグ「それだけが不安な点だが…物理的辺り判定があるなら砂をかけるなりすれば輪郭ぐらいは分かるかもしれない」
勇者「いや、それは大丈夫だと思うぜ」
ダグ「何か秘策でもあるのか?」
勇者「策ってわけじゃないけどな」
両腕を捲くってニャルの刻印を見せる
ダグ「なっっ、それはっっっ」
ダグの顔には嫌悪感と果てしない怒りが現れていた
@勇者「邪神と言えども一枚岩じゃない。対立してるのもあるのさ」
A勇者「俺はどんな力だろうと自分の信じる"正義"のために使う。これが何だろうと関係無い」
B勇者「やっぱりこれと同列の力か。毒を以って毒を制す。そういうことだ」
C勇者「自由安価」
>>573
>>528
がコンマ77なので計7エネルギーがたまった
現在の運命操作装置に溜まったエネルギー:36
573 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 17:21:35.17 ID:PR+wUp+Vo
1
574 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 21:58:16.28 ID:1JrixqAVO
勇者「邪神と言えども一枚岩じゃない。対立してるのもあるのさ」
ダグ「…あんたは対立する邪神を殺しに来たってのか?」
勇者「それは半分偶然だ。その存在を知った以上打倒するするつもりだがこの村にそれがいるとは思わなかった」
ダグ「…」
勇者「信じられないか?まあ、そうかもな。あんたにとっては村を滅ぼした元凶とおなz…」
ダグ「いや、信じるさ。"彼女"の祝福の証があるんだからな。彼女を疑うことなどできようはずもない」
勇者「ありがとう」
ニャル『物は言いようだな。均衡が崩れたこの世界にあって我が対立するのは他全ての神であり、例え善神でも食らうつもりだからな』
575 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 22:49:32.78 ID:1JrixqAVO
勇者「ということで多分見えない敵も大丈夫だ。俺なら感知できるだろう」
ダグ「そうか。じゃあ頼んだぞ」
ダグ「奴が出現する位置には儂が案内する。悪いが儂は戦えぬ故足手まといにならぬように逃げるのが精一杯だ」
勇者「ああ、問題ない。そうしてくれ」
@その満月の夜が来るまでカット
A自由安価
>>576
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/24(日) 22:50:04.32 ID:mRr/uhwD0
1
577 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/24(日) 23:58:41.48 ID:165EgjYgO
今日はここまで
誤爆本当にすまん
アブノーマルなエロSSやらリョナSSやら書いてるからマジに気をつけなきゃな…
578 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 04:57:27.41 ID:C0Ben/v40
他のスレも気になるね
579 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[sage]:2017/09/25(月) 05:48:52.75 ID:hraw4RXqO
>>578
今書いているSSの中でこのSSと同じ勇者魔王系ファンタジーはこれくらい
ジャンルが同じってだけで完全に関係は無いので読む必要はないです
わざわざ隔離されてるR板のURLを直接張って良いものか分からないので下二つはタイトルだけ
勇者「安価で人外娘とイチャコラ旅したい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448453901/
女勇者「さあ魔王、人間を滅ぼそうよ」魔王「何を言っているんだ貴様は」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1438/14385/1438598471.html
[安価]女勇者がリョナられるSS[R-18G]
女冒険者「異種姦しまくる旅に出る!」
580 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/25(月) 07:06:10.63 ID:hraw4RXqO
夕方、陽が海面に沈み、丸い月が上がってくる
ダグ「暗くなる。行くぞ」
勇者「ああ」
魔王「ふふ、楽しみだね」
勇者「お前も手伝えよ」
魔王「やだよ。君が死のうと生きてようとどっちに転んでも私は良い思いしかしないからね」
魔王「で、できれば生きていたほうがいいんだからね!」
勇者「むりやりツンデレ演出しても何もならんぞ」
ダグが案内したのは
@小高い丘
Aとある地下室
B村の外れにある洞窟
>>581
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 07:55:56.53 ID:BbEyy4xno
2
582 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/25(月) 08:31:22.72 ID:hraw4RXqO
仕事に行くので一旦ここまで
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 08:37:25.03 ID:/CV8EjKlO
あーもしかしてRが分離する前に人外ハーレムとかヤンデレ彼女書いてた人かな
おつ
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 08:51:28.75 ID:y6lkQtNL0
あなたの書くss好きだわ
乙
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 11:48:20.88 ID:/hRuCsYzo
思った以上に過去作が沢山あってすっごく驚いた
586 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[sage]:2017/09/25(月) 12:05:19.34 ID:VUsKGYWHO
>>585
エタったSSの方が多いんだけどね…
逆になんかエタる傾向が分かってきてる
学園ギャルゲ風SSとか異能力バトルとかは書きたいけど絶対に落とし所が分からなくてグダグダになって必ずエタる
だからこのSSも落とし処はきちんと考えています
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 12:07:46.13 ID:lBOC0mggO
完結しない作者の代表格じゃんって思ったけどそもそもこの板のSS自体が完結すること殆ど無かったな
588 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 12:08:39.89 ID:lBOC0mggO
ぶっちゃけ完結すること求めてる人殆どいなさそうだしエタるならエタるで構わんけど
589 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/25(月) 12:11:41.71 ID:VUsKGYWHO
ダグ「こっちだ」
村の中でも外れの方に位置する大きな屋敷に連れていかれる
それは他の建物より一層廃れ、禍々しい気配を放っていた
魔王「なんとも素敵な場所だねえ。私だったら魔物の巣窟に選んでるよ」
勇者「そうでなくてもヤバいのが住み着いているけどな」
ダグ「準備はいいか?入るぞ」
勇者「ああ」
魔王「問題無いよ」
ギィィィと音を立てて寂れた大きな扉を開く
―――――
―――
―
勇者「ぅ」
酷い悪臭がする
これは一度味わった、あのツァトゥグァの落とし子のところで嗅いだおぞましい悪臭と同じ
間違いない、ここにいるのはニャルと同じクトゥルフ神話の神話生物
それがいるに違いない
ダグ「臭いは気にすんな。いずれ慣れる」
ニャル『慣れた頃には大抵狂っているがな』
とある部屋は巨大な書斎となっており、時空が歪んでいるかのように錯覚する程天高く本棚が聳えていた
どうやって上の方を取るのか考えるよりあれも模様ではないかという疑問の方が強くなる膨大な蔵書と粘りつくような重い空気
ふと見ると
「アレイスター・クロウリー」「テオフラストゥス・フォン・ホーエンハイム」「サンジェルマン」等世界中の魔術師と錬金術師達の著書
「エイボンの書」「無名祭祀書」「屍食教典儀」「死霊秘法」
等物語の中でしか聞いたことの無いようなおぞましい書物の数々
そのようなものが軒を連ねていた
@無意識に惹かれた一冊に手を伸ばす
A勇者(後で屋敷ごと燃やし尽くした方が良さそうだ)
B勇者「ダグ、この屋敷の持ち主はどういう奴だったんだ?」
C自由安価
>>590
※小ネタ解説
本の著者達はどれも現実に実在した魔術師と錬金術師。本のタイトルはどれもクトゥルフ神話の魔導書
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 12:16:46.54 ID:ZFoTBb9wO
1
591 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/25(月) 12:23:33.81 ID:VUsKGYWHO
コンマ10以下とゾロ目
>>592
592 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 12:26:50.15 ID:eQCmDiJUO
やっぱりアカン本やん
593 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/25(月) 12:45:41.92 ID:VUsKGYWHO
コンマ値15
運命操作装置をエネルギー5消費して10にしますか?
>>594
現在の運命操作装置に溜まったエネルギー:36
運命操作装置を使った場合、ゾロ目判定とクリティカル判定は利用できません
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 13:54:31.65 ID:nrXeW5GeO
そうす?
595 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 13:54:57.24 ID:nrXeW5GeO
ミス、そうする(消費する)
596 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/26(火) 00:06:50.40 ID:77yc5KwqO
某アニメ監督関係で色々ショック受けたり調べたり愚痴ったりしてたらこんな時間になってしまった
本当にすまん、明日はちゃんと書く
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 01:10:30.99 ID:2G7V86GaO
いろんなところで言われてる「後任監督かわいそう」に納得
矢面に立たされる仕事だもんなあ
598 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/26(火) 06:38:58.12 ID:DTJkuN+FO
勇者「…これは…」
ニャル『だっ、ダメだ!!』
ふと目に映った本を手に取ってしまった
それを手に取った時、自分の意識が遥か彼方に飛んで行くのを感じた
無明の闇、どこまでも続いていく深淵の彼方、無名の霧が門を形作り、俺の魂を顔の無い鬼が運んでゆく
幾星霜の時が遥か後方に吹き飛んで行き、光を吸収する暗黒星団が自分を睨めつける
ダークマターを食らって生きる旧き神の成れの果てが失った自我の匂いを嗅ぎつけて俺を食らおうと迫ってくる
だが俺は次元のズレたところを飛んでいる。襲い来る恐ろしい怪物たちは触れることすら出来ない
やがて永劫に思われた恐ろしき飛行は終わり、終点に着くことになる
そこは
@誰からも忘れされれた旧き都
A原初の混沌吹き荒ぶ狂気の宮殿
Bニャルがいたところと同じような封印の間
>>599
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/26(火) 06:45:35.67 ID:6fS7Nl6LO
2
600 :
◆z5rHt/.r1Ne6
[saga]:2017/09/26(火) 11:29:06.58 ID:j/tlmPGPO
闇も光も炎も氷も電気も物質も精神も風も重力も魂も器も何もかもが待っている
どんなものにも限らず、何もかもが渦を巻き、そこで時間も空間も、全ての概念が混流し、混濁し、混沌たる渦となっている
勇者「こ、ここは」
「原初の混沌。なべての無限の中核であり外なる宇宙の中心点なのです」
この空間は"空間"とすらいえず、どこが地面なのか、どこが上なのか、自分は立っているのか倒れているのか、落ちているのか、上っているのか、それすらわからない
そんな中、自分の目の前にゴシックロリータ調のドレスを着た幼女が姿を現した
いや、目の前といっても良いのだろうか。目の前にいると同時に真後ろに立たれているような、ともすれば真上から見下ろされているような感覚するある
「再びここに人が来る事は予想していましたがそれでも驚愕を隠せないのです」
「あなたのように人間としての正気を保ったままここに来れたのは未だ片手で足りる程度なのです」
「ランドルフ・カーター、タイタス・クロウ、大十字九郎、どいつもこいつも人間というには疑問が残る化け物どもなのです」
「さて、アルはオマエに問うのです。この先に進むのです? この先にいるのは見たものの精神を破壊する存在、外なる宇宙において最高神とされる禁断の存在
人が踏み入れてはいけない領域なのです」
アル「とは言ってもランドルフ・カーターの奴は何事も無く謁見して帰還しやがったのですが。それもノーデンスとかいう旧き神の加護あってこそのこと
オマエが正気を保ったままあのアザトホートを見られる保証は一切無いのです」
@進む
A進まない
B勇者「ここは…これは、本、だよ…な?」
C勇者「その前にお前は何なんだ?」
D勇者「自由安価」
>>601
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