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北上「我輩は猫である」
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649 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:51:31.51 ID:8TRS/tjI0
さて作戦はどうなったかというと、語るに落ちると言った感じで。
明け方トイレに起きた木曾が寝ぼけ眼でバケツに顔面から直撃したという運びだ。
上手くいかないもんだね〜。
北上「ゴメンね、変なとこに置いちゃって」
木曾「いやいいよ。こっちも寝ぼけてたしな」
球磨「せいっ!」グシャ
多摩「…なんで卵が出るたびに片手で割ろうとするにゃ」
球磨「で、できたらカッコイイと思ったクマ」
大井「拭くものもらってきますね」
球磨「スマンクマ…」
650 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:52:15.70 ID:8TRS/tjI0
北上「球磨姉球磨姉」
球磨「クマ?」
北上「ほっ」タマゴカパッ
球磨「なぁっ!?」
多摩「北上煽るんじゃないにゃ」
球磨「木曾!それ寄越すクマ!」
木曾「やだよ!絶対失敗するだろ!」
球磨「貰いぃ!」
木曾「あぁ!」
球磨「てやぁ!」ゴシャ
木曾「あぁ…」
北上「うわぁ…」
多摩「にゃぁ…」
大井「球磨姉さん…?」スッ
球磨「ヒッ」
651 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:52:53.01 ID:8TRS/tjI0
北上「よいしょっと」
昼前。
自慢の魚雷を担いで出撃の準備をする。
と、勿論担ぐ必要はないのだが。
今度はこれで、
652 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:53:45.02 ID:8TRS/tjI0
北上「出撃めんどくさいな〜」
多摩「それを言ったら終わりにゃ」
北上「ただのパトロールじゃん?いらないじゃん?」
谷風「こういった所を怠らない事が大切なのさ。提督はそこんとこよぉ〜く分かってるからねえ」
伊勢「ほらほら、みんな準備して〜」
北上「魚雷重いなぁ…軽巡の頃は軽くてよかったよ」
多摩「まあ確かに量は増えたにゃ」
谷風「かぁーなっさけない。それでも軍艦かい?」
北上「ちぇー、皮かぶっちゃって」
谷風「そっちは猫被りだろ?お、リベが来たね」
多摩「北上お昼はどうするにゃ?」
北上「ん〜そだねー。うどんとか?」
653 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:54:20.17 ID:8TRS/tjI0
取り留めのない会話をしつつ多摩姉に近づく。
よし、ここなら当たるはず。
多摩「うどんはやっぱりオクラだと思うんだにゃ」
北上「私はとろろかな〜。あっ、蝶々だー」ブン
上半身を右に思い切り振る。
担いだ魚雷が勢いよく、多摩姉の後頭部めがけて振られる。
唸れ!黄金の魚雷!
リベッチオ「ヘブンッ!!」ゴチン
北上「えっ」
多摩「にゃ!?」
谷風「うわー…」
654 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:54:52.87 ID:8TRS/tjI0
どうなったかといえば、
何を思ったか思いっきり助走を付けて多摩姉に飛びついていったリベの顔面に魚雷が思いっきり当たった次第である。
飛びつかれる側の負担を一切考慮しない飛びつきと遠心力を加えた魚雷のスイングが見事にジャストミートした結果、場外ホームランが生まれたのだった。
飛んでったのはボールではなく意識なのだけど。
幸いにも出撃前の艤装装備時のことなので鼻血すら出ず、まるでギャグ漫画の如く仰向けで倒れるだけですんではいるが。
伊勢「え、何今の音?」
リベ「」チーン
北上「あはは…いやちょっとね」
多摩「ふ、不幸な事後がにゃ…」
谷風「おぉー白だねえ」ピラッ
多摩「こらっ」ペシッ
谷風「あいたっ」
655 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:55:29.30 ID:8TRS/tjI0
多摩「リベちゃんの部屋ってどこだったかにゃ」
北上「海外組だし4階だよ」
お昼の後。
私達は階段登っていた。
最早手段を選ぶ余裕はない。今までも大概だったけど。
やるしかない。
656 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:56:06.57 ID:8TRS/tjI0
3階と4階の間。
周りに人気はない。
私が前、後ろに多摩姉。
ええいままよ!
北上「うわっ」ズリッ
多摩「にゃ!?」
足を滑らしたていで多摩姉の体に体当りする。
転げ落ちるというより踊り場にすっ飛ぶ形になるはずだ。
大丈夫!艦娘だし!大丈夫、大丈夫?
飛んだ反動をそのまま回転に利用し、にゃんぱらりんと着地する。
北上「ほっ」スタッ
多摩「にゃ」スタッ
あれ?
657 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:56:38.33 ID:8TRS/tjI0
多摩「大丈夫かにゃ?」
北上「う、うん。多摩姉こそ、大丈夫、みたいだね」
多摩「気をつけるにゃ。艦娘とはいえ何があるかわからんにゃ」
北上「ごめんごめん。怪我人のお見舞いに行くのに怪我してちゃ世話ないよねー」
多摩「まったくにゃ。まあ周りに誰もいなくてよかったにゃ」
北上「だねー」
忘れてた。
いや忘れてるのは多摩姉で今まさに思い出させようとしているのだけれど、
私達は猫だったのだ。
この程度で怪我をするドンくささは持ち合わせていない。
658 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:57:04.78 ID:8TRS/tjI0
北上「もうだめぽ」
神風「何かよっぽどの事とお察ししますがだからと言って私の袴に顔を突っ込まないでください」
北上「え〜」
黙々と、淡々と言われた。
神風「話しなら聞きますから後数ページ待っててください」
北上「うい」
助けを求めに図書室に来ると神風が本棚に背を預ける形で座り本を読んでいた。
ので袴に芋虫の要領で顔を突っ込んでみた。
ところで猫は狭いところが落ち着くものだが私はそうでもない。
それでも袴の中はなんというか心地よかった。
659 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/03(金) 02:57:52.01 ID:8TRS/tjI0
秋刀魚漁に疲れて燃え尽きていました
あれこれなんのゲームだっけ
660 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/03(金) 12:35:50.63 ID:uJyNhjHT0
資源を集め年数回盛大に吹っ飛ばしてニヨニヨするゲームだったはず
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/03(金) 16:59:05.09 ID:NEpbq/V70
>660
その通りだね、後、新規艦娘のおっぱいをぷるんぷるんするゲーム
涼月はでかいぞぉ〜
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/04(土) 09:30:50.27 ID:90srvaLP0
おい北上さんその袴の中ちょっと代われ(血涙)
663 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/05(日) 23:42:19.09 ID:G47zqZum0
いなかっぺ大将ネタとは…
664 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 11:55:38.62 ID:EJVCjUyC0
乙です。
え?意地張り通すべくwiki信じて5-3空母入れたまま攻略しようとして、いつのまにか高確率で逸れるじゃなくて確定逸れと分かったらしいって聞いて愕然とするゲームだろ?
それと年一回秋刀魚を集めるゲーム。
665 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/13(月) 02:44:34.14 ID:ZyLHAVHx0
北上「寝そう」
神風「って何してるんですか!?」ゲシッ
北上「ぐぇ」
文字の世界から現実に戻った神風がようやく現状を理解したらしく容赦のない蹴りをかましてきた。
北上「ぐおー…なんの本読んでたの〜」
神風「もりのくまさん。処刑人の方の」
北上「あーあれね」
羞恥心からか若干涙ぐむその幼い容姿からは想像もつかないくらいエグいもの読んでやがる。
666 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/13(月) 02:45:15.70 ID:ZyLHAVHx0
神風「記憶を戻す方法?」
北上「はい」
現在の姿勢。正座。
神風「北上さん記憶喪失なんですか!?」
北上「あーいや、私じゃなくて。でも同じようなものなのかな〜」
神風「んー、イマイチ要領を得ませんね」
北上「まああんまり深く考えずにさ、物語上でよくある記憶喪失って感じに考えて」
神風「方法ねぇ。定番なのは頭に衝撃を与えるやつですよね」
北上「だよね〜」
もうやり尽くした、とは言えないな。
667 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/13(月) 02:46:19.03 ID:ZyLHAVHx0
神風「科学の発達した今だからなにか馬鹿馬鹿しい方法に聞こえますけど、記憶や意志が魂に宿ると言った考えの名残って感じで私は好きですね」
北上「確かに今じゃあまりに危険な方法だよね。壊れた家電製品を叩いて治すようなもんだし」
神風「昔みたいな簡単な作りならともかく、今の家電は精密機械ですからね。そこへいくと人間の脳も精密機械、もしくはそれ以上ですから」
叩くなんて以ての外、と言ったふうに語る。
めっちゃ叩こうとしちゃってたよ私。
神風「後は入れ替わりなんかも同じですね」
北上「入れ替わり?」
神風「ほら、角で男女がごっんつんこして入れ替わっちゃった!ってアレですよ」
ザ・少女漫画。どうでもいいけどごっつんこって言う神風カワイイ。
668 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/13(月) 02:47:05.25 ID:ZyLHAVHx0
北上「改めて言われると凄い発想だよね。メモリーとメモリーを叩き合わせたら中身が入れ替わるなんて」
神風「だからやっぱり魂こそが人の根幹であり、体は入れ物という考えから来たものなんでしょうね」
北上「なるほどねぇ」
確かに、私にとってこの体は入れ物だ。
神風「荒っぽいのはなしだとして、後はキーワードですよね」
北上「定番だね」
事実、多摩姉が思い出しかけたきっかけも麦畑というキーワードだ。
残念ながらきっかけ以上の効果はあれ以降見られていないけれど。
669 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/13(月) 02:47:56.41 ID:ZyLHAVHx0
北上「ところでさ」
神風「はい?」
北上「足が痺れてきた」
神風「ダメです」
北上「はい」
神風「後はー、五感に訴えるですかね」
北上「五感?」
視覚聴覚味覚…嗅覚!後は〜ああ触覚か。
神風「物語上でいうなら、例えば思い出の場所に連れて行ったり、写真を見せたり音楽を聞かせたりとか。臭いや触覚はあまり出てこないですけど」
北上「五感かぁ」
視覚と嗅覚。とくに嗅覚は結構効果あるかもしれないな。猫だったし。でも何を使えばよいのやら。
670 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/13(月) 02:48:34.78 ID:ZyLHAVHx0
神風「思いつくのはこれくらいですね」
北上「ありがとね。やっぱこういうのは自分以外に聞いてみると意外な発見があるもんだよ」
神風「お役に立てたようで何よりです」
北上「さてでは」
神風「私が読み終えるまではそこに正座です」
北上「そんなにっ!?」
神風「日頃の分も含めてですよ」ジトー
北上「うっ」
それを言われると弱い。
北上「仕方ない。代わりに私のパンツを見せてやろう」ピラッ
神風「キャーー!何してるんですか!」
キャーが似合う系女子。顔を背けつつしっかりとチラ見してる当たりが高得点。
671 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/13(月) 02:49:20.96 ID:ZyLHAVHx0
北上「普段から見慣れてるし見られ慣れてるからねえ」
神風「ま、まあ確かに…」
艦娘の常である。
北上「大井っちなんかも露出度上がってがっかり来てたみたいだし」
神風「そうなんですか?」
北上「直接聞いたわけじゃないけど、最近少し元気ないからさ」
神風「意外です。なんていうか、そのー、北上さんさえいればって感じに思えたので」
北上「ふふ、結構大井っちは乙女なところあるよ」
それじゃ、と図書室を出る。
よし!脱出成功!!
672 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/13(月) 02:52:24.37 ID:ZyLHAVHx0
年末に向けて順調に更新が遅くなってますね…
レイテ怖い
673 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 03:05:43.65 ID:OtRB2vO00
大丈夫
最近は煩雑で理不尽なだけで難しくはない
674 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 10:30:20.36 ID:wuKi1S+z0
(ギミックが)煩雑で(夜戦が多めで)理不尽そうな今度のイベ
よし!2、3日は様子見だ!
更新お疲れ様です
675 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:49:40.69 ID:RbKvlfqg0
北上「うーむ」
しかし困った。
五感に訴えるとして、使えそうなのは嗅覚とか視覚かな。
嗅覚ってどうすんだ?
麦の匂いと言われてもねえ。
日向「おっと」
北上「むぐっ」
おお、ちょうど目の前に柔らかいクッションが。
日向「いや離れてくれないか」
北上「ごめんごめん」モミモミ
曲がり角でごっつんこ、とはならなかった。
676 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:50:48.25 ID:RbKvlfqg0
日向「五感、匂い、ね。一体何がどうしてそういう話になったんだ?」
北上「まあまあそこら辺は気にせず」
相談がある、と言ったら日向さん(と伊勢さん)の部屋に招かれた。
以前は部屋の半分が本棚、もう半分が船や飛行機の模型となっていたが図書室の完成により99%模型になっていた。
日向「何か案はあったのかい?」
北上「ん〜、とりあえず小麦粉でも嗅がせようかと」
部屋の中央のテーブルを挟み向かい合うように椅子に座る。
肘掛に手を置きいつもと同じ朴訥とした表情で話す日向さんはなんという貫禄を感じる。
日向「それは小麦粉の匂いだよ。麦畑というのならきっと、その土地の匂いであって麦自体の匂いではないだろう。私も詳しくは知らないけれど、麦はそうわかり易い匂いを放つ植物ではないはずだ」
北上「言われてみれば」
流石に安直すぎたようだ。
677 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:51:26.14 ID:RbKvlfqg0
日向「そもそも私達は五感、というか人間的な感覚が鈍いからね」
北上「鈍い?」
日向「砲撃音や被弾、至近弾による爆音に晒されても鼓膜はおろか精神に影響すらない。血や硝煙の臭いを嫌がる事もなく、彼方まで続く海からの照り返しに目を痛めたりもしない」
北上「そりゃあまあ船だしね、私達」
そんなんに一々反応してたら三日と持たずに海の藻屑だろう。
日向「私達は人に近い形をとっているが、それはつまり人とは決定的に違うということさ」
北上「人とは、違うね確かに」
船だったり猫だったり鳥だったりだ。
思えば猫の時に感じた匂いを今再現するのって中々無茶だよね。
何を迷走してるんだか。
678 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:52:07.32 ID:RbKvlfqg0
日向「『艦娘を殺すなら砲弾や魚雷ではなくナイフで動脈を切れ』なんて言葉がある。これは、なんだったかな。元ネタがあるらしいが。海外だったかな」
北上「なにそりゃ。初耳だよ」
日向「1種のブラックジョークってやつなんだろう。我々は怪我に鈍いからね。艤装が壊れても服が破けても体から煙が出ていてもバケツを被れば治る」
ここだけ聞くと爆発で髪の毛アフロになる世界の住人みたいだよね。
日向「逆に切り傷のような、艤装を付けていない生身の時の怪我に弱い。バケツじゃ治らないからね。そしてその事にひどく無自覚だ」
北上「でも実際そんな事あるかね。そりゃ本能的にヤバイと思えなくとも血が出るのがヤバイって知識はあるじゃん?」
679 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:52:50.41 ID:RbKvlfqg0
日向「以前に、誰とは言わないけれど駆逐艦の1人が包丁で指を切った事がある。本人はうわ血が出たという程度の反応だった様だが、他の者が一乙止血やら消毒やらの知識があってな。だから水で指を洗って清潔なタオルで傷口を抑えた」
北上「正しい、かどうかイマイチ私にゃ分からないけど。でも問題なさそうに思えるね」
日向「その場にいた1人が提督室に来たんだ。何せ艦娘相手に包帯やらなんやらを使う事はあまり無いからな。その手の道具は提督室にある」
北上「へー。そりゃ知らなかったよ」
以前に提督窓から落ちたのを思い出す。
なぜ提督室で看病してたのかと思ったがそれが理由か。
680 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:53:36.83 ID:RbKvlfqg0
日向「その時は私と提督が部屋にいた。そして部屋に来た駆逐艦は苦笑いしながらこう言った。妹が料理中に指を切ったから絆創膏が欲しい、と」
そういえば私は包丁を握った事がないな。
料理に興味はないからいいけれど。
日向「その顔を見て提督は何をやってんだ気をつけろと言いながら絆創膏を渡したんだ。そして少し気になるから一応私に付いていくように言った」
北上「なんだかオチが見えてきた気がする」
日向「まあそうなるな。ともかく私も台所についた。そこで見たのが、ケロッとした顔でこれどうしたらいいの?と問いかけてくる駆逐艦と、文字通り真っ赤に染まったタオルだった」
あれ、予想よりヤバそうなんだけど。
681 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:54:35.65 ID:RbKvlfqg0
日向「それほど大きくないとはいえタオルが一色に染まり、それでも吸いきれなかった血が滴り落ちるというのが本来どれほど危険な状況か。キミには説明する必要はないだろう?」
北上「別に詳しいわけじゃないけどね。でも普通なら救急車案件だよね」
人によっては痛みや、その惨状を見て気絶、なんて事も考えられる。
勿論医学的にとかじゃなく推理小説とかの展開的に、なのだが。まあ見当はずれな予想でもあるまい。
日向「文字通り痛感というやつだね。いかに人に近いと言っても、根本的に人間らしさが足りないのさ。私達はね」
北上「うーん。そりゃ確かに艦娘として人とはズレているところは多いとは思うけどさ。そこまでじゃないと思う」
日向「ほう」
相変わらずぶっ飛んだというか、極端な意見を言う日向さんに反論してみる。
682 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:55:09.72 ID:RbKvlfqg0
北上「痛みとかは人間らしさともいうより生物らしさでしょ?五感が鈍いのはその通りみたいだけど、文学的な人間らしさなら私達は十二分にそれがあると思うけど」
日向「例えば?」
北上「姉妹とか」
私の家族とも言える球磨型の皆を思い出す。
北上「恋しちゃったりとか」
恋する乙女な大井っちを思い浮かべる。
北上「そういうの」
提督の事を、思い返す。
日向「なるほどな」
といいつつ急に前のめりになって碇司令のあのポーズみたいな格好をする。
なんだかこちらも身構えてしまう。
683 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:55:47.60 ID:RbKvlfqg0
日向「確かにそうだ。それは人間らしさであり、私達はそれを持ち合わせている」
あ、これは否定されるパターンだ。
日向「だがそれは私達が持って生まれたものでは無い」
北上「ん?でもそういうものじゃないの?人間は幼い時に親や近しいものから受けた、色々で、人間らしさを会得するわけじゃん」
愛情、とは言えなかった。世の中がそれほどドラマチック出ない事は知っている。
日向「そうだな。例えば狼に育てられた人間という話を聞いたことがあるが、おおよそ人間らしさと言えるものはなかったらしい」
北上「へー」
ヤバイ。もののけ姫しか浮かばない。
あれはかなり人間らしかったよね。
あ、育ての親が人語を喋れるから別か。
684 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:56:20.19 ID:RbKvlfqg0
日向「でも私達に親はいないだろう」
北上「強いて言うなら、妖精さん?」
親、親かあ。アレは生みの親ではあるかもだが、親ではないなぁ。
北上「でもほら、姉妹艦とか。そうでなくとも色んな艦娘がいるじゃん。親代わりみたいな」
日向「ではこう考えよう。誰もいない鎮守府に1人の提督と、生まれたばかりの駆逐艦が1人やってくる」
北上「提督が親か」
日向「親どころではないさ。唯一の人間だ」
人間、という言葉を強調する。
685 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:56:48.07 ID:RbKvlfqg0
日向「今現在でも提督はこの鎮守府における唯一の人間だよ。それこそが提督であり、だからこそ私達に必要なんだ」
北上「ちょっとタンマタンマ。話がぶっ飛び過ぎだって」
流石についていけなくなる。この人いつもこんな事考えてるのかな。
この人、か。
北上「確かに提督が大元なのはまあ分かるけどさ。それってこう、なんだろ」
上手い例えが出てこないな。
北上「うーん、言い方は悪いけどウイルスの発生源みたいな話でしょ?大元なのはそうだけど、1度感染してそこからまた広がっていったらもう発生源はあまり関係ないじゃん」
日向「提督はウイルスか」
北上「なんでそこだけ真に受けるのさ」
686 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:57:29.83 ID:RbKvlfqg0
日向「元、というなら女王蜂と言った方が正しいだろうね。男女比は正反対だがね」
北上「女王蜂って…」
あれ、思い返してみると確かに私達のやっている事って働き蜂のそれと同じじゃあないか。
なんか釈然としないな。
日向「人と違って私達には生まれた時から人格がある。だがそれは型に過ぎない。言わばまだ白紙の塗り絵だ」
なんだがロマンチックな言い回し。
日向「考えた事はないかい?世の中には私と同じ日向が沢山いる。それは確かに同じだったろうけれど、実際会ってみるとその性格には差異がある」
北上「他の鎮守府の自分かあ。私は会ったことないや」
私はなにせ中身がアレなもんだから他所の北上を自分だというふうにあまり見れない。
687 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:58:09.76 ID:RbKvlfqg0
日向「常に帯刀してる危ない私や妙にイケメンな私や一言も喋らない私や、瑞雲狂の私なんかもいたな」
北上「瑞雲?」
何故に。
日向「同じ日向なのにこうも違いが出る。何故か。それは提督の影響だ」
提督と言い切る。すごい自信だ。
日向「鎮守府の最高責任者は提督だ。運営方針もその提督次第で異なる。極端な話、ルールに厳格で根っからの軍人基質な提督の鎮守府であれば、私や皆もそれに沿った性格になっていただろう。ウチの提督は、まあそれの真反対だな」
北上「確かに。うん、そうだね」
うんうんと頷いてしまう。
トップの意向にそうというのは一般社会でも同じかもしれないが、私達にとって鎮守府こそが生活であり全てだ。その影響はもろに出る。
なんたる社畜。
688 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:58:42.21 ID:RbKvlfqg0
北上「そういや何処ぞの鎮守府じゃ毎日艦娘と淫靡で淫らな生活を送ってるなんて話を聞いたことがあるよ」
日向「つまりそういう提督であり、そういう艦娘になったという事だ」
北上「…なんか洗脳じみてて怖いね」
日向「何をもって洗脳というか、だな。穿った言い方をすれば親が子供を躾るのを洗脳ととることも出来る」
北上「それは穿ちすぎでは…」
日向「私達の場合は刷り込みと言うべきだろう。元々染まりやすく出来ているのさ。提督色にね」
北上「刷り込みって…ああ鳥が最初に見たものを親と思うってやつか」
日向「それだ」
689 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:59:09.03 ID:RbKvlfqg0
日向「私達は無意識に色々と刷り込まれてるのさ。例えば姉妹。当たり前のように姉妹とされているが、それは誰が言い出した?
元来船の姉妹というのは同型艦の呼び方の1種であり、それだけでしかない。実際作戦などで姉妹艦と行動する機会は殆どないことが多いし、生まれの時期に差があれば一度も合わずに終わる事すらある。
それを人の姉妹のように受け取り、そうあれと願っているのは提督だ。部屋割りや作戦時の編成にもその意識は現れる。そしてそれが私達の意志になる。
勿論姉妹として扱わない提督もいる。その場合その艦娘もそれ相応の者になっていたが。
他には、そうだな。鎮守府の上下関係かな。
軍艦としての年齢、艦娘としての年齢。戦績、実力。ふっ、提督のお気に入りかどうか、なんて。鎮守府によって異なるがそれはそこでは当たり前の常識となる。
また… 」
上下関係か。ウチは、上から戦艦や空母、重巡、軽巡、駆逐艦、みたいな感じかな。あらためて考えると潜水艦だけ特別枠な感じだ。
しかしいつまで話すつもりだこの人。段々話が頭をすり抜けてきた。谷風を彷彿とさせるがこっちは内容が濃いのでついていけない。
690 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 02:59:43.54 ID:RbKvlfqg0
日向「
そして提督が居なくなると崩壊する
」
北上「え?」
不意に飛び込んできた言葉に意識を戻された。
日向「戦闘の結果鎮守府が壊滅するという例はいくらかあるが提督が居なくなるという例は少ないからな。あまり意識することもないだろう」
提督が、提督だけが居なくなる。
日向「この戦争が始まってまだ四半世紀もたっていない。寿命や病気でこの先そういった問題は増えていくとは思うが」
そういえば、提督は2代目だと言っていた。
だとしたらその数少ない例がここなのでは。
691 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 03:00:59.02 ID:RbKvlfqg0
北上「問題、なんだ」
日向「そう問題だ。染まりやすい。だが一度染まればその色は中々変わらないのさ。適応ができない」
北上「…つまり次の提督に、適応できないと」
日向「多くの場合はな。人は大勢の他人から自己を形成するが艦娘は提督1人からなる。女王蜂がいなくなった巣は、どうなるだろうな」
例えば提督の事を嫌いな艦娘はいない。likeではなくloveのほうで提督の事が好きな艦娘も多い。
その提督が消えたら、どうなるか。
日向「五感や人らしさも全て、提督からもらった仮初のものなのさ。結局のところ」
北上「なんというか、ぞっとしないね」
日向「好き好んで考える話題ではないかもな」
なら話すなよと目で訴える。
692 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 03:01:49.47 ID:RbKvlfqg0
日向「だから私は本を読むんだ」
北上「だから?」
日向「提督以外の好きな物であり、私が自身で見つけた趣味であり、私の個性であり、私の証明だからだ」
北上「なんでわざわざ」
日向「…提督を失った鎮守府を、知ってるからさ」
それってつまり…
693 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 03:03:55.86 ID:RbKvlfqg0
北上「はぁ…」
提督室に向かう途中、思わずため息が出た。
日向さん。吹雪に負けず劣らずの変人だ。
個性が光りすぎてる。
年長者は変人しかいないのだろうか。
いや色々と年を重ねるうちに変人になるのか?
あまり考えたくないなそれは。
少なくともあんなアドバイスの仕方をするようにはなりたくない。
694 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 03:04:26.07 ID:RbKvlfqg0
日向「つまり提督に相談してはどうかという事だ」
北上「え、今の壮大な話からそんなありふれた結論に帰結するの?」
日向「意外な回答は見ていて面白いが解決を望むならあまりオススメはしないぞ」
北上「いやそういう話ではなく」
日向「なに簡単な話さ。その手の人間らしさならば人間である提督に聞くべきというだけの事。まああまり期待できる相手でもないか」
さりげなくディスって行くスタイル。
695 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 03:05:57.11 ID:RbKvlfqg0
目的地周辺、回想を終了いたします。
北上「結局ここか」
2代目の、提督の部屋。
その事を頭の片隅に押しやる。
朝から色々あって身体も脳もへとへとだ。
ここらで休憩が必要だろう。
さて安らぎの空間へ、
北上「お邪魔しま〜す」
696 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/17(金) 03:10:47.18 ID:RbKvlfqg0
日向には何か難しい事を言って欲しいと思ったけど自分でも何言ってるか分からなくなってきた。もうやらない
アナタの日向はどんな日向?
697 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 11:55:34.71 ID:ASoTo+nc0
乙です。
瑞雲瑞雲言いながらカバディしてる日向さんです、瑞雲を受けとると退いてくれます、瑞雲教に入ると手伝わされます。
嘘だけど嘘じゃないかも。
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 13:28:22.86 ID:mJWKA6K10
低速戦艦最古参として幾多の海域の攻略を成し遂げた生真面目な武勲艦だよ
瑞雲瑞雲唱え続ける不審者ではない
699 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:13:53.86 ID:hFvFWQV80
提督「珍しいな。お前が本も持たずにここに来るなんて」
北上「別に本が目的じゃないもん。静けさを求めてここに来るのであって、読書はあくまでその静けさの中で最もやりたい事なだけ」
提督「んーよくわからん」
北上「まーつまりここが好きなのさ」
提督「ここがねえ。でも今は図書室もあるんだろ?」
北上「そりゃあ…まあ、そうねぇ。なんだろ、ここに慣れたというか、落ち着いちゃった?」
提督「いや俺に聞かれてもな。落ち着くなら、別にいいんだけどな」
そういって椅子ごとくるりと回りそっぽを向く。
なんか邪魔しちゃったかな?
700 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:14:46.36 ID:hFvFWQV80
北上「ん〜〜…ッ!」
とか思いつつくつろいじゃうんだけどね〜。
ソファーに寝転び猫のように思い切り伸びを1回。
提督「猫かお前は」
北上「え」
提督「あぁいや、その気持ちよさそうな伸びがさ」
北上「あはは」
ちょっとドキッとした。
701 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:16:24.63 ID:hFvFWQV80
北上「提督はさ、何か思い出したいのに思い出せない時とかってどうしてる?」パタパタ
提督「ソファーの上で足を揺らすな。思い出したいのに思い出せない?忘れてるってことか」
北上「そうそう。絶対記憶のどっかにはあるのにそれが見つからない〜みたいな時」
提督「んーなんか難しいな」
北上「テキトーでいいよテキトーで」
提督「そーだなぁ。まだ覚えてる時の自分が残したものを探すかな」
北上「残し、え?何それ」
提督「メモとかなんか残してるかもしれないだろ?それすら忘れてるだけで」
北上「おー…おー!」
提督「おー?どしたどした」
思わず声が出た。それくらいには意外な回答だった。
702 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:17:08.17 ID:hFvFWQV80
北上「目からウロコとはこの事だね。まさか提督なんかからこんな答えが出るとは」
提督「さり気にディスってないかおい」
北上「自分の胸に手を当てて考えてみるとよい」
提督「あ言ったな、後悔するぜ」
そう言うと机の横に立て掛けられていた板を持ち出した。
あ、ホワイトボードか。
提督「じゃん」
北上「わお、こりゃ凄いや」
ボードの上にはメモ用紙や文字がびっしり並んでいた。
703 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:18:04.84 ID:hFvFWQV80
提督「これでも提督の業務ってのは色々と忙しくてな。こうして書いてわかりやすくしてるのさ」
北上「へーなるほどねー。いやはや見損なったよ提督」
提督「それを言うなら見直しただろ〜」
北上「いやいや合ってる合ってる」
提督「え」
北上「これ殆ど吹雪の字じゃん」
提督「あ」スッ
さり気なく戻そうとするホワイトボードの端を掴んでぐっと引き寄せる。
704 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:18:44.52 ID:hFvFWQV80
北上「一人称に私とかあるし」
提督「いや」
北上「提督って二人称あるし」
提督「その」
北上「これってさ」
提督「あのね」
北上「提督がすぐ仕事忘れるからわざわざメモ残してくれてるだけだよね」
提督「ハイ」
蚊の鳴くような声で返事を返す。
鳴くというか泣きそうな声で。
705 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:19:40.44 ID:hFvFWQV80
提督「いやあのね、提督も男なんですよ」
北上「ほう」
提督「見栄を、張るんです」
北上「ほう」
提督「良く、見られたいんです…」
北上「何故私に張ったし」
提督「いやぁ…」
北上「…」
男ってめんどくさいなー。
706 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:20:49.96 ID:hFvFWQV80
提督「実際さ、これだけの人数を動かして資材資源の管理や食費やら電気代やらなんやらとはっきり言って一人でやる事じゃないと思う」
北上「うん、実際一人でやる人はいないと思う」
何のために秘書艦がいると。
提督「だから仕方ない」
北上「いや提督はもうちょっと、かなり働こう」
私が特になにかしているわけじゃないけど、流石に吹雪の負担が大きいのでは。
提督「人間大切なこと以外は中々覚えられないものじゃん?」
北上「提督業務は大切じゃないというのか…」
いったい何が大切なんだろう。まさか大井っち?
もしくっついたらサクッと引退しちゃいそうだなこの人。
人間かあ。それともやはり私達と提督とじゃ何か根本的に違うのかね。
707 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:21:38.58 ID:hFvFWQV80
提督「そういや北上って英語読めるんだよな」
北上「へ?うん、まあね」
それは覚えてるのか。
提督「丁度いいや。見せたいものがあってさ」
北上「見せたいもの?何何、サプライズ?」
提督「んな大層なもんじゃないけどさ、丁度お互いに暇だし」
北上「暇なの?」
吹雪「暇じゃねー!!」ドガッ
豪快な蹴りによるドアの開閉。いい加減なれてきた。
というかあのドアよく持つね。
708 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:22:24.01 ID:hFvFWQV80
吹雪「何のためにメモ残してると思ってんですか!」
提督「何を言う。次の出撃までは何も無いはずだぞ」
吹雪「あーりーまーすぅーちゃんと書きましたー」
提督「ああ?何処にもねーだろんなもん、ほら見ろよ」
吹雪「何言ってんですかほらここ、に、ない!なんで!?」
提督「書いたかどうかも忘れてちゃ世話ないぜ。指示がないなら俺は動かん!」
吹雪「いやトップが指示待ち人間誇ってどうすんですか!少しは自分で考えて動いてくださいよ小学生ですかあなた!」
提督「ちーがーいーまーすー力を蓄えてるんですぅー三年寝太郎なんですぅー」
吹雪「能無しの鳩が爪のあるふりしてどーすんですかいっそ永遠寝てろ」
709 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:23:07.90 ID:hFvFWQV80
提督「なにぃ?」
吹雪「なんですかあ?」
北上「おっとゴミ箱に何やらメモガー」
提督「おっと仕事を思い出したそれでワッ」ガクン
吹雪「おっと年貢の納め時ですよ寝太郎さ〜ん。もちろん3年分」グワシッ
提督「いやあ年貢より怒りを収めて欲しいかなあなんて」
吹雪「あはは」
提督「ははは」
吹雪「ふんっ!」ドス
提督「ごぉっ!?」
うわ入った、鳩尾入ったよぉ…
710 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:23:49.72 ID:hFvFWQV80
吹雪「あとは私が始末しとくんで」
満面の笑みで。笑顔とは本来攻撃的な意味があるというがなるほど、その通りだろう。
北上「ほ、ほどほどにね〜」
始末とは仕事の事だろうか、提督の事だろうか。私には知る由もない。
気にはなるけどタイミングもいいし部屋に戻ろう。
今の時間なら丁度、部屋には誰もいないはずだ。
711 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/11/20(月) 03:29:30.72 ID:hFvFWQV80
しおんちゃんエロい
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/20(月) 11:20:44.09 ID:rDNSRtmSO
>>697-698
この温度差
713 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/20(月) 11:40:13.54 ID:1TGd1Mf20
1さんお迎えしたのか・・・
E1Lで情報待ちの堀してるわ・・・
そろそろとっかかるかぁー
更新乙です
714 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/21(火) 02:15:29.40 ID:eddIodbf0
ふぶきすき
715 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/03(日) 04:14:16.98 ID:1YbTad+m0
43匹目:cat burglar
意味:泥棒、空き巣
二階から侵入する空き巣とかを指してそう言う。
泥棒猫、猫泥棒。
最も私は入口から堂々と侵入しているのだけれど。
いや自分の部屋なんだから侵入とは言わないか。
強いて言うなら、プライベートに侵入する。
716 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/03(日) 04:15:22.66 ID:1YbTad+m0
日本には
例えば兄弟や友人、彼氏の家に遊びに来た時などにとりあえずその部屋にエロ本がないかを探す文化があるらしい。(夕張談)
艦娘である私にとってそれが果たして一般的にどれほど行われている行為なのかは皆目見当がつかないが、
そういった秘匿しているもの。秘密にしている何かを見つけるというのは実に背徳的で興味をそそられるというのは分かる。
気になる。
気になるけれどこれまで気にならないふりをしていたが、せっかくの機会だ。
存分に探索しよう。
717 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/03(日) 04:16:17.59 ID:1YbTad+m0
北上「よし」
場所、球磨型の部屋。
皆は今のところ出払ってる。
時間制限、最低でも1時間。
がっつり皆の私物を漁っていこう。
全員分漁るとなるとなかなかの量に思えるかもしれないけど、実のところ個々の私物の量はかなり少ない。
理由は単純部屋が狭いから。
私達が下手なだけという可能性は否定出来ないが四人部屋を5人で分けて使うというのはなかなか難しいのだ。
図書室の完成で私の荷物がかなり減ったのだけどその代わり球磨姉の作った棚が共用として置かれたので結局私物の量はあまり変わっていない。
718 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/03(日) 04:16:57.28 ID:1YbTad+m0
北上「まあ最初はやっぱ球磨姉だよね」
球磨姉の机に向かう。
仕事用というよりは勉強机と言った感じの木製の机。ほかも似たり寄ったりだ。
北上「さてと」
あまり躊躇せず上から棚を開いていく。
左棚右棚、横についてるタンスの上からひいふうみい最後に大きめの棚。
内容は釣り雑誌情報誌、何かの作戦の書類、誰かからもらったのか封の空いてない手鏡etc
北上「これは…」
様々な種類の熊のボタン。
集めてるのかな?それとも駆逐艦から貰ったとか。
しかしまあやはりこれといったものは何も無い。
719 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/03(日) 04:17:38.92 ID:1YbTad+m0
球磨姉は、はっきり言って何も無い。
いやこの表現は少し違うな。
表裏がない。
360度どこからみても球磨姉ちゃんであり微分しようが積分しようが球磨姉ちゃんなのだ。
私達の頼れるお姉ちゃんなのだ。
北上「ん?」
これは、料理本!?料理なんてしないはずだが…
唯一付箋が貼ってあるページを開いてみる。
北上「そんなに片手で卵割れるようになりたいのか…」
なんとも球磨姉らしい。
720 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/03(日) 04:18:19.27 ID:1YbTad+m0
2番手、木曾。
なのだが、正直躊躇するものがある。
木曾はまず、絶対に何かある。その上でなんというか、見るのが怖い。
こう、痛々しいというか、見てるこっちが恥ずかしくなるようなものがありそうで。
具体的にいえば黒歴史的なにかである。
偏見かもしれないが。
まあ見るけど。
721 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/03(日) 04:19:23.37 ID:1YbTad+m0
まず出てきたのは剣道の本。
これはまあ普通。やってるし。
上から初級中級上級。
おや最後のこれは普通の本だ。
北上「どれどれ」
パラパラと流し見してみる。
うん。所謂ラノベ、勧善懲悪ものだ。
主に刀を持った主人公が活躍するやつ。
722 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/03(日) 04:20:24.30 ID:1YbTad+m0
いやいやこれくらいは普通だよ憧れるよ。
やってんだもん剣道。
私だって猫ってだけで猫の本読みたくなるもん。
さて二段目の棚に。
また剣道の本と雑誌。
そして最後に、刀雑誌。
北上「ワンパターン過ぎでしょ!!」
思わず声が出た。
それほど隠す気がないながらもなんとな〜く見られたくない的な気持ちが漂う配置。
なんだろうこのこっちまで心の隅っこ当たりをくすぐられる感じ。
世の母親は息子のエロ本を見つけるたびにこんな感じになってたりするのだろうか。
723 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/03(日) 04:21:09.37 ID:1YbTad+m0
いやいやいやでもね、剣道やってるしさ、本人も元から刀、軍刀?刃物さしてるしさ。
趣味がこうじてこういったものに興味を示すのも自然な流れだようん。
さあラスト行ってみよう。
北上「お」
ファッション誌?これは意外な。
そういえば皆で街に行く時はお洒落してくーなんて大井っちが言ってたっけ。
木曾も乙女なんだなあ。
その下もファッション誌ファッション誌ファッション誌ファ
北上「じゃなーい!」
一番下のファッション誌(表紙)を取り出し不自然に凹んでるカバーをつまんではずす。
タイトル:イケてる眼帯
北上「…」
そっちか
724 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/03(日) 04:22:19.93 ID:1YbTad+m0
ようやく色々と再開
E3輸送が辛すぎる
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/03(日) 07:32:18.97 ID:9DGYIKoy0
ワロタwwwwwwwwww
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/03(日) 09:59:29.90 ID:WLu5Nne/o
そっちか……しかしイケてる眼帯ってどんなのだ
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/03(日) 12:15:52.88 ID:RcCbv53L0
今から輸送ですか
間に合うのかE4(丙ならラクラク?)
更新乙です
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/03(日) 14:25:51.58 ID:ODEmDp8c0
輸送が辛い
道中が辛い→青葉鬼怒浦波を混ぜれば伊勢型1+大鷹を入れても最短コース
まだ辛い→道中支援を入れましょう
Sが取れない→Aでいいのでいらん
729 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 02:52:27.43 ID:RF25deVt0
大井っちの机は他のみんなとは違って色々なものが置いてある。
そもそも私も含めて机を使う事が皆少ないのだ。
何かを書くための最低限の文房具と小物を除けばあとは雑誌や本が仕舞ってあるだけ。
基本的に外か海にいるし今は大抵の事がスマホで出来るのが原因だろう。
球磨型には机を使うような趣味を持つ人がいないし。
そんな中大井っちの机には、例えば裁縫道具やアクセサリー、色々な色のペンやヘアピン櫛髪留め。
雑誌や本も裁縫料理ファッションなどなど沢山ある。
マヂ女子力ちょぉ高い。球磨型の女子力は全て大井っちに集約されていると言っても過言ではない。
730 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 02:53:16.20 ID:RF25deVt0
私の髪を梳いてくれるのも、結んでくれるのも大井っちだ。
今使っている髪留めも大井っちの自作だとか。
改めて考えると大井っちに色々やってもらい過ぎである。
向こうが好きでやってくれているとはいえ。
北上「ありがとね」
流石になにか覗くようなものもないし、本命に行くとしよう。
731 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 02:53:52.54 ID:RF25deVt0
北上「ゴクリ」
と口に出してみる。
いよいよ大本命。
あるかどうかは分からないけど。
さて中身は、
まずは猫関係の本。
いちいち反応してたらキリがないな。
次だ次。
732 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 02:55:31.96 ID:RF25deVt0
北上「あ」
トランプゲーム攻略本だと?この前からやたらとトランプゲームを推してくると思ったら…これか。
しかも戦績は特に良くはない。
これは、CDか。随分古いものだ。
タイトルは『カレーライス』。なんで?
んー他も大したものはないなあ。
これは、メモ帳かな?
〇月〇日、皆で海に行った。
北上「うおっ!」
つい手を離してしまう。
まさか日記帳かこれ!
多摩姉がこんなもの付けてるとは…
733 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 02:56:13.05 ID:RF25deVt0
日記帳の下には同じ日記帳がビッシリ詰まっていた。これだけの量。着任当時からつけていたに違いない。
大当たりを引いてしまった。
恐る恐る一番下の日記帳を取り出して、開く。
北上「って、ありゃ。やぶけてら」
前半のページがごっそり無くなってる。
残ってるのは…四年前の日付か。
〇月〇日、全部回収された。今日からここが最初のページになる。でも忘れるわけにはいかない。他の娘もきっとそうだ。
734 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 02:57:01.02 ID:RF25deVt0
四年前?
というと、提督がここに着任した時期か?
でも回収ってなんだ回収って。
あれ、というか
北上「多摩姉っていつからここにいるんだ」
ここの艦娘は基本的に提督が来たあとに、つまりここ4年の間に着任している。
後は提督着任前からここにいるという吹雪、谷風。
でもだとしたら着任前からここにいるのは吹雪だけじゃないのか?
多摩姉も、それにあの口ぶりからして日向さんも。
他にもいるのか?
だとしたら何故。
735 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 02:57:35.41 ID:RF25deVt0
日向さん言ってたよね。提督が居なくなった鎮守府がどうなるか。そしてそれを知っているとも。
どうなったんだ?そもそもなんで前任者はいなくなった。
北上「…」
可能な限り綺麗に日記帳を元の状態に戻し引き出しを戻す。
さて面倒くさくなってきたぞお…
736 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 02:58:34.91 ID:RF25deVt0
阿武隈「北上さ〜ん。いますうわっ!?」
北上「」
阿武隈「あの、何やってるんですか…」
北上「」
阿武隈「そのままうつ伏せてると鼻潰れますよ…」
北上「頭痛い」
阿武隈「エッ!?な、何か病気とかですか!」
北上「そうじゃないけど」
阿武隈「私に出来ることありますか?」
北上「ん〜」
阿武隈「?」
北上「あぶぅの膝枕あんまり気持ちよくないしなあ」
阿武隈「おりゃ」ゲシッ
北上「ぐえ」
737 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 02:59:25.79 ID:RF25deVt0
阿武隈「もう!変な心配させないでください」
北上「ごめんごめん。ちょっと疲れただけ」
阿武隈「…でも、顔色はあんまり良くなさそうですよ」
北上「そう、かな」
阿武隈「そうですよ」
流石にきつくなって仰向けになった私の横に座る阿武隈が、シュンと頭を下げる。
力になれない事を気にしているのだろうか?
そういえば
北上「おりゃ」ワシャ
阿武隈「ヒャァッ!ななななんですか急に!」
北上「いやさ、提督が阿武隈の前髪ワシャワシャやってたの思い出して。嫌だった?」
阿武隈「いや、じゃあないです、けど」
あれ、提督の時と反応が違う。もっとプンプンと怒るのを想像してたんだけど。
なんだか複雑そうな顔をされた。
738 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 03:02:34.21 ID:RF25deVt0
ちょいとばかり顔を赤くしてコチラを睨みつけてくるその表情は、しかし残念ながら余計に弄りたくさせるものでしかない。
北上「いやじゃないならないいよねー」ワシャワシャ
阿武隈「エェッ!続けちゃうんですかあ!やーめーてー」
北上「あ、じゃあやめる」
阿武隈「え」
北上「ほらそうやって物欲しそうな顔をする〜」ワシャワシャ
阿武隈「キャー!!」
739 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 03:03:09.81 ID:RF25deVt0
ガラッ
北上「ん?」
阿武隈「?」
大井「この泥棒猫」
阿武隈「大井さん!?」
またこれか
ちなみにこの場合の泥棒猫は英語でhome wreckerとなる。
直接的な表現だよね。
阿武隈「北上さん現実逃避してないで何か言ってくださいよ!!」
北上「私ファンタならグレープがいいかなあ」
阿武隈「きーたーかーみーさーん!」
740 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/11(月) 03:07:47.22 ID:RF25deVt0
惜しみ無いキラ付けとフル支援は裏切らない。
もうすぐイベントも終わりですね。
私は最後の手段と拾った扶桑を必死にレベリングしているところです、
丙のラスダンなんで大丈夫です…
741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 08:33:22.90 ID:0B1FC0Jq0
あっ、あっ、あぁ・・・・
色々お疲れ様です
攻略出来たのだろうか・・・
742 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 08:57:25.20 ID:C7FDj1CiO
乙
がんばれちょうがんばれ
743 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/11(月) 11:40:57.54 ID:yZQByB420
開始半年の友人提督は扶桑は行けるが山城満潮ちょっと苦手で50レベルまで急いで育てました状態で丙問題無く行けてたよ
だからきっとなんとかいけてると信じたい
というか聞いてくれればみんな知恵を貸してくれるんだから早く聞こうよw
744 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/15(金) 01:03:42.96 ID:xZtK72FO0
続きが気になるぜ
特に吹雪の現提督への感情とか
745 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/19(火) 02:41:57.45 ID:NNSlpbDu0
45匹目:猫と友人
一言で友人と言っても様々な種類がある、なんて言い方だとややもすればなんだか嫌な意味に取られるかもしれない。
親友とか友達とか腐れ縁とか、
立場上仕方なく付き合ってるとか便利だから友達やってるとか、
別にそんな友人にランクがあるなんて話じゃない。
例えば私も同じ球磨型姉妹でも一対一で話す時はそれぞれ違う対応をする。
他の艦娘や提督でも、それぞれ違った接し方になる。
ランクとかじゃなく、つまり距離感なのだろう。
近ければいいわけでも遠ければ悪いわけでもない。
その相手との最も適した距離が違うのだ。
746 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/19(火) 02:43:03.37 ID:NNSlpbDu0
だからつまりこういった少し気分が落ち込んだ、
なんだかパァっと気晴らしをしたい時に適した、
ちょっと不思議な距離感の二人の友人を訪ねて
夕飯や風呂を終え少しずつ眠っていく鎮守府の中で昼間と変わらない明るさを漏らす工房の扉を開けて中へ入る
747 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/19(火) 02:44:16.08 ID:NNSlpbDu0
夕張「エンダァァァァァァ!!!」
明石「イヤァァァァ!!」
夕張「っていうネタ」
明石「あるじゃん?」
北上「ネタという言い方はアレだけど、まああるね」
夕張「こう、愛し合う二人がさ」
明石「色々なんやかんやすったもんだあって」
夕張「最終的にキスをするシーンとかで」
明石「エンダァァァァァァ!!!」
夕張「イヤァァァァ!!」
明石「ってコメントがつくノリ」
夕張「あるじゃん?」
北上「あるね」
748 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2017/12/19(火) 02:45:13.87 ID:NNSlpbDu0
明石「アレのね」
夕張「エンダァァァァァァ!!!」
明石「イヤァァァァ!!」
夕張「の元ネタ」
明石「実は見たことがない」
北上「そだね」
北上「えそりだけ?」
明夕「「ソリダケ」
北上「ふz「エンダァァァァァァ!!!」「イヤァァァァ!!」誤魔化すなっ!!」
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