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北上「我輩は猫である」

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574 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/01(日) 16:46:29.43 ID:hlST7fwS0
北上「うわっ!」

球磨「 」

部屋に戻ると球磨姉ちゃんが死んでいた。

いや生きてはいるけど、なんいというか死んでいた。うつ伏せに。

北上「いつから?」

多摩「今日の午後からにゃ」

木曾「具体的に言うと図書室完成の連絡が回ってきた時からだな」

北上「図書室?」

なぜ図書室。
575 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/01(日) 16:47:20.14 ID:hlST7fwS0
大井「北上さん北上さん」

北上「な、なにさ」

大井「アレです、アレ」

北上「アレ」

大井っちが部屋のある場所を指さす。

そこは私の買った本が積んであった場所だ。

なのだが。

北上「本棚?」

部屋の邪魔にならない細くて長い本棚が床から天井まで伸びていた。

棚は1/4ほどしか埋まっていないが、きっとこれなら私が図書室に運んだ分も合わせて全部収納出来ただろう。
576 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/01(日) 16:47:50.34 ID:hlST7fwS0
北上「でも何でこんなのが」

球磨「クマガカッタクマ」

北上「え゛」

うつ伏せのまま妖怪球磨雑巾が喋る。

球磨「オトトイノアサトドイタクマ」

一昨日の朝、というと図書室の家具が届いた時と一緒か。その時一緒に届いたのだろう。

球磨「ケサクミオワッタクマ」

北上「う、うん…」

流石に読めてきた。非常にわかりたくない真実が。

球磨「図書室なんて聞いてないグマ゛アァァ!!」ガバッ

北上「えぇ〜…」
577 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/01(日) 16:48:21.89 ID:hlST7fwS0
つまるところ私達が図書室なんて用意してるとは知らずに私の為に本棚を、しかも完成まで見つからないように1人で作っていたという事だ。

確かにサプライズ的な意味も込めて私達も図書室の件はあまり触れ回らなかったけどさあ。

球磨「 」チーン

多摩「うむ、球磨はよくやったにゃ」ヨシヨシ

木曾「なんだろうな。この誰も悪くない感じは」

大井「不運としか」

北上「嫌な事件だったね…」
578 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/01(日) 16:48:53.30 ID:hlST7fwS0
球磨「」

球磨姉は後ろから見ると良くわかるが、本当に髪が長い。それでいてフワフワとしていて触り心地がよい。それこそ毛皮のように。

なので

北上「とうっ!」
球磨「ぐえ゛っ!」

その毛皮に思いっきり飛び込んでみた。

球磨「何すんだクマ!死ぬところだったクマ!」

北上「う〜ん、やっぱ球磨姉の毛皮気持ち〜」

球磨「球磨は熊じゃないクマ!毛皮にしないで欲しいクマ!」
579 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/01(日) 16:49:26.01 ID:hlST7fwS0
北上「まあまあ良いではないか〜」

球磨「良くねえクマぁ!」

チラとほかの3人にアイコンタクトを取る。

木曾と大井っちは一瞬2人で顔を見合わせたが直ぐに察したのかニヤっと笑うと、

木曾「おらっ!」
大井「よっと!」
球磨「ギャーー!!」

さらに覆いかぶさってきた。

球磨「や、ヤメロクマー!ちょそこは違うクマ!くすあはははは、くすぐったいクマァ!」
580 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/01(日) 16:50:00.98 ID:hlST7fwS0
実際のところ球磨姉の上に3人なんて乗れるはずもなく、私が頭らへん、大井っちが背中、木曾は下半身となった。

でも、なんだか包み込まれているような気分だった。

北上「ありがとね」

球磨「へ?って木曾!何靴下取ってあはははは足!足裏はダメクマァ!」

大井「…」パチッ

北上「え、何外したの」

大井「ホックです」

球磨「何とんでもねえ技披露してんだクマ!」

北上「よし、球磨姉のを揉んで大きくしてあげよう」

大井「承知。木曾、足をお願い」

木曾「え、マジで?」

球磨「クマアァ!!多摩あ!助けろぉ!」

多摩「いい揉み方を知ってるにゃ」

球磨「多摩ああああ!!??」
581 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/01(日) 16:50:48.56 ID:hlST7fwS0
突如、バタン!と扉が叩き開かれる音が部屋の時を止める。

各々揉むのや抑える、脱がす暴れるなどを辞め一斉に扉に向く。

彼女は扉からぬらりと部屋に入ってきてこう言った。

神通「皆さん…もう少し静かに。下の子達から苦情が来てます」

「「「「「アッハイ」」」」にゃ」










棚の余った段には現在、球磨型の写真が飾られていて、日に日にその数を増やしている。
582 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/01(日) 16:54:31.94 ID:hlST7fwS0
秋刀魚漁には間に合った…間に合った?
なんでも何かと幼女から奪うイベントが改修のために園児を集めるイベントになったとか

話が年内に終わる気がしない
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 18:23:37.12 ID:xGSMU+RKo
当の幼女は無いぞと手を振ってるらしいが
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:44:28.57 ID:Fj4g0i1j0
お持ちでないとわかっていても挨拶代わりに一度はぶちのめされるほっぽちゃんであった
585 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:32:52.75 ID:fUizg0w/0
37匹目:本の猫



本の虫とは、本が好きな人のことを指す。

しかしこれよく考えなくても害虫呼ばわりである。

物好きなって意味合いもあるんだろうけどもう少し言い呼び方はなかったもんかね。

まあいいけど。

趣味に熱中しすぎる人間は往々にして奇怪な目で見られがちである。

実際異質な行動をとりがちだし。

例えば鎮守府にも、
586 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:33:48.87 ID:fUizg0w/0
明石「記憶が蘇る方法?」

北上「そうそう。何かきっかけとかタイミングってあるのかなーって」

明石「もしかして記憶結構思い出したり?」

北上「あーうんまあ」

明石「ほほ〜う、それはそれは中々興味深いわねえ」

明石の目が怪しく光る。

大丈夫と分かっていてもこの手の人種の知的好奇心溢れる目はなんというか身構えてしまう気迫がある。

明石「あはは、何もしないってば。本人の許可なく」

北上「だよねー」

許可したら何するつもりだおい。
587 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:34:43.53 ID:fUizg0w/0
場所は工房。明石とはお仕事中にも関わらずこうして相談に乗ってくれるくらいの仲だ。

消して私という存在への好奇心じゃなく。多分。

明石「そーね。きっかけと言えば、変わる時、ね」

くるりとイスごと回転して作業に戻る。

私と話しながら行える程度の作業という事らしい。

何となく私もイスで回ってみる。

北上「変わる?」

明石「そうそう」

ちなみに彼女の服装はツナギにタンクトップ。

危ないだろと思ったが防護服とかで防げるようなものなら艦娘には何の影響もないという話である。

彼女曰く「この長ったらしい髪の方がよほど危険」だとか。自分で言っちゃあおしまいでしょ。
588 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:36:16.16 ID:fUizg0w/0
明石「一つは生まれ変わる時。これはまあ私達が生まれる時ね」

北上「船から艦娘へってことか」

明石「前にも言ったけど、艦娘って色々なものが混ざって交わって合わさって出来てるのよ。だから生まれる過程で異物、って言い方はアレだけどそういったものが入る事はまれによくあるのよ」

どっちだよ。

明石「もう一つは改造で変わる時」

北上「改造も?」

明石「ええ。私達の力の源は基本的に船の記憶。船としての機能の模倣。ありし日の戦いの投影なの。ほら!艤装もこうフワッて出せるでしょ!トレースオンって感じ!」

北上「お、おう」

急に振り向いたかと思うと凄く楽しそうに喋る。

わざわざ書く事でもないけど彼女は既に夕張によって染められている。何とは言わないが、色々と。
589 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:36:50.93 ID:fUizg0w/0
明石「改造による強化や艦種の変更はその船の記憶をより定着させたり、違う記憶を入れたりするものなんだけど。それもきっかけになったりはするわね」

何事も無かったかのように作業に戻る明石。切り替えが早い。

北上「そっか〜、改造かぁ…」

多摩姉は球磨型でも最高練度だ。当然改造済。う〜んまいった。頭でもどつきゃいいのかな。

明石「何か不備があるならとりあえず叩いてみる?」

そう言ってスパナ(?)を右手でヒラヒラとさせる。技術者がまず第1にそれを言ってどうする。

北上「遠慮しとくよ。でもありがと」

明石「お役に立てたかしら?」

北上「いやもう全然まったく」

明石「ひどい!」

北上「んじゃね」

軽口を叩きつつ席を立つ。
590 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:37:27.90 ID:fUizg0w/0
明石「あー待って待って」

北上「どったの?」

明石「さっき夕張が呼んでたの忘れてた」

北上「夕張が?なんだろ」

明石「アレでしょアレ」

明石が、多分スパナじゃなさそうな何かの工具を拳銃のように持ちパァンと効果音をつける。

北上「あーアレね」

明石「アレよ」

思わずニヤついてしまった。
591 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:38:37.15 ID:fUizg0w/0
パァン、と言うのが一般的に銃が弾丸を放つ時の効果音として用いられる。

がこれは猫がにゃあと鳴くと言われるのと同じで実際にそう聞こえなくてもそう言う意味、状況を表す一つの記号として存在するものだ。

つまり何が言いたいかというと私は発砲音はタァン派という事だ。

とか何とか考えながら4発を的に撃ち込む。悪くない命中率だ。

右人差し指でセミオートからフルオートに切り替える。

子気味いい音とともに数十発の弾丸が発射される。

うん、これはたまらん。

北上「パーフェクトだ夕張」b

夕張「感謝の極み」b
592 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:39:29.07 ID:fUizg0w/0
P-90もどきを棚に戻す。名前はまだ決めてないらしい。

北上「やっぱこのくらいの大きさのが好きだなあ私は」

夕張「えーアサルトライフルとか機関銃とかもいいじゃ〜ん。ヒャッハーって弾丸ばら撒くの!」

北上「トリガーハッピーめ」

夕張「化物狩るのが日常の艦娘が何を今更」

北上「そりゃそうだ」

以前に言ったが工房でちょくちょく消える改修資材ことネジ。え、逆?

まあともかくそのネジの行方がこれである。

ズラリと並んだ銃火器。

アメリカンな映画のような風景だ。
593 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:40:00.25 ID:fUizg0w/0
自身が軍所属の兵士であり軍所有の兵器であり化物を倒す生きた軍艦でありながら、意外にもこうした銃火器に触れた事がないのが艦娘である。

理由は反乱とかを恐れてだとか。

いやいや見た目が小学生低学年の駆逐艦ですら戦車とやり合えるというのに何を今更という話だが、実はちゃんと効果がある。

それは私達の燃費の悪さだ。

この大きさで軍艦同様の力を発揮するというのは末恐ろしい話だが、残念ながら自身で持てる燃料弾薬は人の大きさ基準なのだ。

便宜上「燃料」「弾薬」と呼ばれるそれは実に特殊なもので艦娘が身体に保有する以外での持ち運びが非常に難しい。

大規模な海域戦でこちらがジリ貧になったりするのはそれが原因だ。

補給艦なる者もいるが相応のリスクを伴う。
594 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:40:32.96 ID:fUizg0w/0
鎮守府に立て篭もるならともかく、私達は長期的な外部戦闘が難しいのだ。

簡単に言えば私達が人類を滅ぼしてやるーと意気込んでも守りに徹していれば勝手に息切れするのである。

弾丸がきれれば砲塔は飾りだし燃料がきれれば艤装は動かない。

残るのは身体能力のやたらと高いだけの少女である。

銃火器以外にも反乱等の対策は色々されているらしいがそこまでは夕張は教えてくれなかった。

なんて知ってるのとは聞かない。怖いし。
595 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:41:10.56 ID:fUizg0w/0
夕張「それじゃ今度はこいつね」

北上「うわごっつ。何それ」

夕張「名付けて、バレットY35!」

Yは夕張のYかな。35はなんの数字だろう。

北上「私の身長とあんま変わんないし…」

夕張「スナイパーだしね〜対物だしね〜」

北上「もどきならそこは私用にコンパクトにしてもいいじゃん」

夕張「そこにロマンはない」キリッ

北上「アッハイ」

銃を手に持つ。重い長いデカい。

こんな所までHELLSINGリスペクトしなくていい。

まあ実際は艤装の方が対化物用であり、こんなものは今の時代無用の長物なのだが。
596 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:41:46.06 ID:fUizg0w/0
北上「撃っていい?」

夕張「ちゃーんと海の方に的を浮かべといたから。音は作業音って言っときゃ大丈夫大丈夫」

北上「ならいいけど」

いいのかな。フラグにも聞こえるが。

艤装と銃をリンクさせ弾薬を装填する。

これがもどきの理由。

艦娘専用の銃。

作者、明張コンビ。

弾も艤装からなので深海棲艦にも効く、と言うと偉大な発明のようだがだったら戦艦が砲撃した方が手っ取り早いのでやはり趣味の範囲。

ちなみに先に述べたようにれっきとした銃なのでバレたら、どうなるのかね。

夕張「一応踏ん張っといてね。一般の女子中学生が撃ったら肩イくから」

北上「そこは流石に艦娘だし」

何せ普段は軍艦の砲撃を体で受け止めているのだから。
597 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/05(木) 02:45:41.82 ID:fUizg0w/0
艦娘の活動域、燃料等の扱いは人によって大きく解釈の分かれるポイントではないでしょうか

遠征などで燃料弾薬を持ち帰ったりもする辺り、持ち運びは簡単だけど補給方法が特殊なため基本的に鎮守府外で補給出来ないという設定もいいですね
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 12:11:11.33 ID:JLNi6zaa0
35…バストだな(無慈悲)
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 13:26:29.30 ID:q/r1jLA5O
肋骨以下のバストかよ
胸窪んでるじゃん
600 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:26:47.85 ID:SYfXOo7I0
以上が工房で消えるネジと資源の理由である。

無駄遣いどころの騒ぎじゃない。

元々は夕張と明石でコソコソやってらしい。

私が夕張に借りた本に影響され銃に興味を持ったのを切っ掛けに色々とはっちゃけだした。

そこへいくともしバレた時私も責任がなくはないのだが。

止めた方がいいかな。

とかなんとか考えながら自室へ戻る途中、提督に出くわした。

提督「おーいたいた。探したぜ」

北上「んー?どったの提督」

提督「いや、そのな。工房の、というか夕張と明石の話でな」

北上「うんうん」

あれ、何か嫌な流れが。

提督「ここ最近資材の減りが妙に増えてんだよ。お前アイツらと仲いいだろ?なんか知らないか」

OH…
601 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:27:30.26 ID:SYfXOo7I0
夕張「燃やそうか」

明石「事故装って爆破しよう」

北上「落ち着いて落ち着いて」

提督からの頼みをとりあえずは引き受け工房へとんぼ返りしてきた。

私にも責任の一端はあるからと対策を一緒に練ろうと思っていたのだが、二人がまず出したのは後処理だった。

北上「きっぱり切り捨てるんだねそこは」

明石「そりゃあ、まあねえ」

夕張「内容が内容だし」

自覚があるからなおタチが悪い。

明石「これが未来ガジェットとかなら誤魔化すとこなんだけどねぇ」

夕張「流石にこれはバレたら死ぬ」

北上「今更でしょそれは…」
602 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:27:57.63 ID:SYfXOo7I0
とは言え冷静な判断ではある。爆破焼却はともかく無かった事にはすべきだろう、とりあえずは。

明石「いやでも拳銃とかなら隠せるか」

夕張「あズルい!私だって1丁くらいなら」

北上「はいはいストーップ」

まあそうなるな。

ちなみに明石はリボルバー拳銃大好きっ子。

ファニングショットも出来る。

手先器用だからとの事。いやそういう話じゃないでしょ。
603 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:28:23.50 ID:SYfXOo7I0
北上「とにかく、早いとこ決めないとホントにバレるよこれ」

夕張「と言っても、ねえ」

明石「感情を殺したとしても後処理、フェイクの理由、色々と用意しなきゃだし…」

吹雪「あまり時間はないですよね〜」

んーと黙り込む4人。

4人?

北上「吹雪?」

夕張「アイエエエ!」

明石「ブッキー!?ブッキーナンデ!?」

吹雪「その呼び方やめて下さい…」
604 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:29:11.16 ID:SYfXOo7I0
吹雪「皆でしかめっ面して、もしかしてチャカの事バレました?」

北上「チャカって…」

夕張「まあそんな感じかなあ…相変わらず鋭いね」

吹雪「司令官が資料と睨めっこしてましたから。内容から予想しただけです」

明石「さすふぶ」

吹雪「なんですかそれ」

北上「アレ、ブッキーってこの事知ってたの?」

吹雪「その呼び方やめて下さい」

夕張「ブッキーにバレると怖いので早めに打ち明けて交渉しました」

明石「やり過ぎない限りは不干渉という事に」

吹雪「…まあそんなところです」

北上「ほう」

これはやり過ぎに入らないというのか。
605 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:29:51.85 ID:SYfXOo7I0
吹雪「私がしたいのはこの鎮守府の維持ですから。多少の無駄遣いや違法な武器製造に興味はありません。でも司令官の方は戦力の増強や施設の拡張など色々とやりたいらしくて。だからこそこの件も無視出来なくなったんでしょうね」

真面目な話をする時の彼女はおおよそその稚い容姿からはは想像もつかないような独特の雰囲気を発する。

駆逐艦といえど、何十年とここで秘書艦をやってきているのだ。年季が違う。

吹雪「とはいえこれがバレるのは私としても避けたいですね」

夕張「沈めよう」

明石「魚雷に詰めて深海に届けよう」

北上「堂々巡りだこれ」
606 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:30:18.83 ID:SYfXOo7I0
夕張「えー秘書艦さまなんとかしてよ〜得意の書類偽装とかなんとかでさ〜」

吹雪「そんな特技ないですよやった事も無いですよ。欲しいとは思いますけど」

明石「提督が北上に頼んだ以上あまり時間もないのよねぇ」

夕張「もうだめぽ」

吹雪「仕方ないですね。ここは助っ人を呼びましょう」

夕張「助っ人?」

明石「ダンス?」

北上「あ」

察しがついた。
607 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:31:01.86 ID:SYfXOo7I0
吹雪「……あ、むらむら、くもくも? うわっ!」

もしもし感覚で妙な事を言ったかと思うとさっと携帯を耳から遠ざける。

電話の相手、なんて言うまでもなく叢雲なんだろうけど、彼女が大声で何を言ったのかは想像に難くない。

吹雪「ゴメンゴメンそんなにムラム、イライラしないでよっ」

言い終わると同時に今度は予め携帯を離しておく。

なんで息をするように妹を煽るのだろうか…

吹雪「いやいやちょっと真面目な話でね。そう!さっすが分かってるじゃん。うんお願い。工房のとこ。うん、うん。じゃね」

携帯を切る。

吹雪「オッケー」b

夕張「ナイスゥ」b

明石「おk」b

誰かいたわって上げて…
608 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:31:53.15 ID:SYfXOo7I0
叢雲「で、私に頼ってきたわけ?」

夕張「このと〜り」
明石「何卒何卒」

ジャパニーズ土下座。この2人に物作り以外のプライドはない。

吹雪「やっぱこの手の事は叢雲が1番頼りになるから。貸一つって事で、ね?」

叢雲「はぁ…まあいいわ。やったげる」

不承不承、という感じを醸し出しているが口元が僅かに緩んでいる事を誤魔化しきれていない。

あー吹雪が凄く、こう、生暖かい目というか、可愛いなコイツみたいな目で見てる。もう少し普通に可愛がって上げればいいのに。

叢雲「それで、その「趣味で作ったオモチャ」は隠し通せる前提でいいのよね」

夕張「イェスマム!」
明石「ノープロブレム!」

嫌味な言い方をするあたりこの件に賛成はしていないようだ。
609 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:32:38.94 ID:SYfXOo7I0
叢雲「となると必要なのはカバーストーリーね。「 無 駄 遣 い 」が増えたのはいつから?」

夕張「に、2ヶ月ほど前ですサー!」
明石「北上が来た辺りですサー!」

サー、は男性に対するものである。と言う場面ではないか。

叢雲「二ヶ月前ねぇ。えっと…」

スマホを弄り始める。カレンダーとか予定表などを参照しているのだろう。

叢雲「あっ」

夕張「い」

明石「う」

吹雪「え」

叢雲「お゛!」ダンッ
夕明吹「」ビクッ

怒りのこもった足で工房の床を踏み鳴らす。

北上「ビビるならやらなきゃいいのに…」
610 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/10(火) 17:33:11.08 ID:SYfXOo7I0
吹雪「何か思いついた?」

叢雲「これよこれ、これでいいじゃない」

夕張「これって?」

明石「端末何も写ってないけど」

叢雲「中身もそうだけれど、これ自体よ」

吹雪「あーなるほど」

夕張「ワケワカメ」

明石「二ヶ月前?スマホ…?」

叢雲「だからー
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 20:10:05.77 ID:ILSc/AHFo
乙カレー
612 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/13(金) 02:17:59.65 ID:5HydsKiY0
提督「端末の開発に?」

北上「うん。図書室のもそうらしいんだけど、勝手に色々と開発してたんだって」

提督室で作業中だった提督に今回の件の報告(偽)をする。

提督「でも資源はともかくネジは使うか?」

北上「いくらあの二人でも携帯は専門外でしょ?分からないところはネジと妖精パワーで無理やり作ってたんだって」

提督「妖精さんも共犯か…まったく、科学の結晶かと思ってたのにオカルトが混じってたとは」

やれやれとスマホを眺める提督。大丈夫、ちゃんと化学の力100%だから。

北上「本の貸出のアプリとかも前から作ってたらしくてさ。私が図書室欲しいって言ってたのに聞いてたみたい」

提督「それでここ最近消費が増えたのか」

北上「その通り」

ではない。こうして嘘を並べるのは2度目だけど、上官に対してそれってどうよ。
613 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/13(金) 02:18:36.15 ID:5HydsKiY0
北上「今回の事話したら暫くは自重するってさ」

これは本当。

提督「暫くかよおい。まあいいかぁ、結果役に立ってるんだし」

北上「あははーソダネー」

提督「何はともあれこれでようやく計画通りに進める」

北上「何か目標とかあるの?」

提督「そりゃあるさ。その為にやってんだから」

北上「何目指してんのさ」

提督「内緒だ」

北上「ちぇー」
614 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/13(金) 02:19:08.51 ID:5HydsKiY0
ふと机の上の書類を見る。

北上「ん?これが無駄遣いってやつ?」

提督「そ。大した量じゃないんだけどな。うちはまだまだ小さいから貴重なんだよ」

北上「へー」

おかしい。こんなに少ないわけがない。どういう事だ?

北上「それじゃ、北上撤退しま〜す」

提督「おう、ありがとな」

藪蛇な気がしたので無視して部屋を出る。

夕張に聞いてみようかな一応。

吹雪「その様子だとバッチリ見たみたいですね」

北上「うおっ、びっくりさせないでよ…」

吹雪「北上さん、取引です。夕張さんや明石さんと同じく」

北上「え」

同じく?

吹雪「他言無用、ですよ」

北上「…イエスサー」
615 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/13(金) 02:20:00.23 ID:5HydsKiY0
吹雪「鎮守府にある資材。それは司令官も把握してます。なのに計算が合わない。司令官の知らない所から消費されている。さてどうしてか」

北上「…」

10あるものから2使われた。と思ってたら実際は4だった。なのに残りの8という計算は合ってる。2はどこから来たのか。

いやそもそも10はどこから来ているのか。

北上「抜いたな…」

つまり任務の報酬から、という事か。

10ではなく12あったのだ。

吹雪「ええ、提督に届く前に」

北上「書類の偽装はやったことないんじゃなかったの」

吹雪「得意じゃないだけです」

いけしゃあしゃあと。たいした秘書艦だこりゃ。
616 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/13(金) 02:20:39.20 ID:5HydsKiY0
北上「そこまで夕張達に協力するのはなんでさ」

吹雪「協力はついでです。私の目的は取ったものの活用ではなく取ることで提督に届かなくさせる事」

北上「…」

吹雪「…」

野生の勘、と言うやつかもしれない。

北上「他言無用ね」

吹雪「はい」

私は引いた。
617 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/13(金) 02:21:06.38 ID:5HydsKiY0
現状が維持できれば鎮守府の拡大は不要。

そう言っていたが実際は

現状を維持するには鎮守府の拡大の阻止が必要、という事らしい。

一体吹雪と提督はどんな関係なのか。

鬼嫁?どっちかというと怖い小姑みたいな。

前任者、提督の前の提督ってどんな人だったんだろう。

自分にはあまり関係のない話だが、段々と頭の中でその事が少しずつ、確実に忘れられなくなってきていた。
618 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/13(金) 02:21:41.82 ID:5HydsKiY0
北上「ん」

ポケットからバイブの振動が伝わってきた。

スマホを取り出すと夕張からのメッセージが表示されていた。

『パイルバンカーって、いいと思わない?』

北上「懲りてない…」

どころか味を占めてる。

やれやれ、流石にこれは一言言ってやらねばなるまい。

『ヒートパイル好き』

とりあえず返信。

さて工房へ向かおう
619 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/13(金) 02:26:21.98 ID:5HydsKiY0
海上輸送で三個もらえるのに北方撃破しても三個…?
これはまさか!(日記はここで途切れている
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 04:00:52.61 ID:hIL+EwqRO
パイルバンカーと言えば突破王、某会社のロボットもいいけどね。
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 11:25:55.59 ID:lds7sQDp0
ここの提督は部下へは性善説で接するいい上司なのねー
獲得報酬の聞き込みとか提督同士の横の繋がりが薄い?
海上輸送って何かなと思ったがネジ3本ならマンスリーの海上護衛かね?
ウィークリーの海上輸送は1本だったような?
東方はあれ単体でネジくれんかなと思うわ
更新乙です
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 18:07:37.39 ID:9JaYThtJO
油壺ぶつけてからの炎派生パイル最大溜めも好きです
623 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:51:41.88 ID:AMpF4EnN0
39匹目:猫と提督



提督室というのは本来上司の、というか職場におけるトップの部屋という意味なのだが、

30いくつの人間と生きた年数や生まれた年を考えれば三桁すらいる艦娘、人と兵器、人と船に一般的な上下関係やらが当てはまるはずもなく、

だからこの扉も一応ノックしろというあってないようなルールのみが辛うじて残る程度の薄いものなのだ。

北上「おじゃましま〜す」ガチャ

提督「お〜う」

適当な挨拶に適当な返事。

こんなもんだし、そんなもん。
624 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:52:53.36 ID:AMpF4EnN0
北上「うわ、すごい書類」

提督「紙一枚分の情報を3枚分に増やすのが上の仕事なんだよ」

北上「それを紙半分にまとめるのが提督仕事ってわけか」

提督「そゆこと。あー座るならこっちのソファーにしとけ」

北上「ん?なんでよ」

提督「れでぃーがお茶をこぼした」

北上「あ〜」

言われた通り机を挟んで反対側のソファーに移り仰向けに体を倒す。

おっと靴をソファーに付けないようにしなきゃ。

持ってきた本を開く。

ページと資料をめくる音だけが部屋を支配する。
625 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:53:31.70 ID:AMpF4EnN0
鎮守府はともかく人が多い。

そりゃ田舎のそれほど大きくもない建物に百人以上もの人間がいればそうなるわって話。

別に皆でわいわいやるのが嫌いなわけじゃないけどやはり一人になりたい時ってのがある。

そういう機会はあるにはあるけれど、出撃や遠征の関係で偶然訪れるものでなりたい時になれるわけじゃない。

だからこそ、そういう場所を探す必要がある。

そして見つけたのがここ。

図書室とは少し違う。

少し特別。

お昼ご飯の後、おやつの時間の前の提督室。

予定がある者は出撃し、そうでなければお昼寝など。

ティータイムや間宮に提督を誘う人達はまだこない。

この時間こそが、至福の時となるのだ。
626 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:54:04.55 ID:AMpF4EnN0
北上「ふう」

パタンと本を閉じる。

本というのは基本的に章などで区切られているのだが、私には章を読み終える毎に本を閉じそれまでの内容を頭で反復するという癖がある。

いつ何故ついた癖なのかサッパリだが、癖とはそういうものだろう。

提督「今日はなんの本だ?」

北上「えと、ふしぎの国のアリスって知ってる?」

提督「大体は。読んだことはないけどな」

北上「それを元にした殺人事件」

提督「えらく物騒だな。しかし元にしたってどういう事だ」

北上「アリスの夢ってやつだよ」
627 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:54:43.74 ID:AMpF4EnN0
提督「夢?」

提督が作業をやめて椅子に深々と座りリラックスモードに入る。

つまり休憩という事だ。

北上「まず主人公がね」

今しがた読みえた所までの粗筋を話す。

いつも通り。

提督は本が苦手というわけじゃ無いらしいけど、仕事人間なのか読む事はないらしい。

最初は単にどんな本を読んでるんだって質問だった。

そのうち内容や感想等を色々聞いてくるようになって、私の方も提督に分かりやすいように伝えたり感想をまとめるのが好きになっていた。

人に教えるにはその三倍理解してなくてはならない、という言葉があるけど、こうして人に話すことによって新たに気付く事や自分の思っていた事がハッキリしたりと思わぬ収穫もあった。
628 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:55:23.37 ID:AMpF4EnN0
北上「この夢の中の会話が好きなんだ〜。アリス風の独特の言い回し」

提督「独特っていうとアレか、和訳する際に出る違和感みたい話か?アリスって海外の作品だし」

北上「それもあるけど…相手に伝える事を前提にしてない会話っていうのかな〜。そんな感じ」

提督「あとは読んでみろってか」

北上「そゆこと」

提督「そうだなあ、戦争終わったらのんびり田舎で読書三昧とかいいな」

北上「あ、それいいね〜。ベランダとかにあの、なんだっけ、揺れる椅子」

提督「ロッキングチェア?」

北上「それそれ。あれに座って本読むとかよくない?」

提督「俺はあれだ、ハンモックとかやってみたいな」
629 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:55:53.24 ID:AMpF4EnN0
北上「どっちも元は海外のだよね」

提督「畳にチェアは合わないし、ハンモックするような木もないからな」

北上「いいよね〜。外国の本とか読んでるとさ、一度行ってみたいなっておもうんだ」

提督「ん?お前外国語読めんの?」

北上「え、あー、うん。英語なら」

しまった口が滑った。別に問題は無いのだけど。

提督「そうか、なんか意外だな」

北上「あはは、だよね〜」
630 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:56:33.26 ID:AMpF4EnN0
とりあえず話題を変えなくては。

慌てて本を開きページをめくる。

北上「あ、これこれこれだよ」

提督「どれどれどれだよ」

北上「んしょっと」

ソファーから体を起こし提督の隣に移動する。

北上「おりゃ」

提督「おいおい、書類の上に本置くなよ」

北上「こいつのせいで机に張り付いてるんでしょ?なんなら北上様が焼き払ってあげようか」

提督「机傷つけたら弁償な」

北上「そーゆーとこ細かいよね〜提督。モテないぞー」

提督「え、マジでか」

北上「マジマジ。彼女の体重が五キロくらい増えても気にしないくらいの器量がなきゃ」

提督「いや五キロはやべぇだろ」

北上「そうかな…?そうかも…」
631 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:57:22.02 ID:AMpF4EnN0
北上「じゃなくてー、ここここ。ここ見て」

提督「どれだよ」

北上「ほらここの会話のところ」

少々強引なやり方だが提督を本に集中させる。

立っているのも疲れるので提督の座る椅子の肘掛に体を半分乗せる。

提督「あーうん。なんとなくさっき言ってた意味が分かった」

北上「読むの早っ」

提督「書類仕事で鍛えられたのさ」

北上「無駄なもん持ってるね〜」

提督「うっせ。というかそこに座るなよ。狭いし壊れるかもわからん」

北上「大丈夫っしょ、この椅子デカいし」

提督「何一つ大丈夫な要素がないんだが」
632 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:59:12.63 ID:AMpF4EnN0
北上「あっそうだ。提督速読できる?」

提督「資料ならできるし、本もできると思う」

北上「ねえやってやって。ここで見てるからさ」

提督「なんでそうなんだよ。見てどうする」

北上「えーどんな感じでページが進むか見てみたいの」

提督「速読っつっても早めに読めるってだけで、ページパラパラめくって内容把握するとかは無理だぞ」

北上「なんだぁつまんないの。北上さんはもう少し面白いオチを求めていたのですよ〜」

提督「お前なぁ」

ガチャ

ガチャ?
633 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 02:59:47.12 ID:AMpF4EnN0
大井「失礼しまー……あ」
提督「げ」
北上「あ」

扉を開けて大井っちの目に飛び込んで来た光景。

同じ椅子に腰掛け(?)体を密着させて話している想い人と親友。

うーん修羅場。

提督「北上、ちょっと大井と話がある」
大井「北上さん、少し提督と話があります」

北上「アッハイ」

本をさっと回収し流れるように部屋を出る。
634 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/16(月) 03:00:42.27 ID:AkkuITTR0
サンマ…ドコ?

アトゴヒキ…ドコ?
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 03:31:47.27 ID:ccD5XuSd0
乙です。
でぇじょうぶだ、北方回ってれば何とかなる!と思う。
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 07:44:40.11 ID:o9NoaU98o

そこに爆雷があるじゃろ?
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 10:36:27.79 ID:SUkKvdho0
解放してるなら6-5下ルート
夜戦も入れて3連続チャンス!
更新乙です
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 13:09:40.33 ID:t/Nl2Ixn0
3-2ハズレルートのどん詰まりも楽でいい
3-3は秋刀魚マスまで事故で行けない時があるけどこっちなら流石に大丈夫でしょ
空母マシマシの大空襲編成で秋刀魚装備満載の4スロ艦を2隻送り届ける
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 19:36:46.61 ID:21kbHU5AO
海防艦が出ねぇ・・・他の提督が乱獲してるからとかじゃないよね・・・?
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 20:04:14.57 ID:t/Nl2Ixn0
駆逐キラ付けしてる方が秋刀魚が出るジレンマ
漁業装備とは
641 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/19(木) 03:02:29.18 ID:J3X0E7kt0
部屋を出てしばらくすると提督室から賑やかで騒がしい声が溢れてきた。

提督のところへ大井っちが来るのは少し久しぶりだったが相変わらずの仲なようで一安心だ。

前は私があそこで本読んでると遅かれ早かれ必ず来てたのに、最近はめっきりだった。

やっぱあれか、改造後の服装が原因か。

恥ずかしがることもなかろうに。

何はともあれ久々に2人でゆっくりしていただこう。

提督に釈明の余地があればいいけど。
642 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/19(木) 03:03:08.82 ID:J3X0E7kt0
北上「ん」

右腕を触る。

提督と触れ合っていたせいか少し温い。

流石に馴れ馴れしくしすぎたかね私も。

どうにも球磨型内での距離感で接してしまいがちな所がある。

まあ悪い気はしないんだけど。

北上「ん?」

悪い気はしないってなんだ。

北上「〜♪」

でも、いい気分だ。
643 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/19(木) 03:03:40.02 ID:J3X0E7kt0
41匹目:猫と多摩







北上「よし」

深夜。

消灯時間をすぎ皆が寝静まった頃。

私は部屋で、バケツを抱えていた。
644 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/19(木) 03:05:57.41 ID:J3X0E7kt0
今日の皆の寝る位置。いや、多摩姉の寝る位置は丁度本棚のすぐ近くに頭がくる所だ。

棚の空いてる位置にバケツをセットする。

うん、これで落ちたら多摩姉の頭にクリーンヒットするはずだ。

仕掛けは目覚ましと連動してバケツが落ちるだけのシンプルなもの。

さあ目覚めるのだ。

内に秘めた猫の記憶よ!
645 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/10/19(木) 03:07:39.69 ID:J3X0E7kt0
イタ…イタヨ…ホッポウニイタヨ…アリガトウ、アリガトウ…

なんでこんなに出ないかって間違いなく母港にいる9人の園児達のせいだと思うんですよ
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/10/19(木) 07:37:12.38 ID:1g+4cQhg0
此方は秋刀魚55で園児0 羨ましい
更新乙です
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 13:26:36.23 ID:sKunI9qC0
ネジメインでぶん回して秋刀魚85占守2
満足じゃ

おつ
648 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:50:52.26 ID:8TRS/tjI0
木曾「いってぇ…」

多摩「そんなに痛むにゃ?」

木曾「いや痛さとしては全然気にならないレベルなんだけどさ。地味ーにジワジワくる感じが凄くイラッとくる」

球磨「鼻真っ赤クマ」

大井「北上さん、納豆いります?」

北上「あ、貰う貰う〜」

朝食は納豆派である。
649 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:51:31.51 ID:8TRS/tjI0
さて作戦はどうなったかというと、語るに落ちると言った感じで。

明け方トイレに起きた木曾が寝ぼけ眼でバケツに顔面から直撃したという運びだ。

上手くいかないもんだね〜。

北上「ゴメンね、変なとこに置いちゃって」

木曾「いやいいよ。こっちも寝ぼけてたしな」

球磨「せいっ!」グシャ

多摩「…なんで卵が出るたびに片手で割ろうとするにゃ」

球磨「で、できたらカッコイイと思ったクマ」

大井「拭くものもらってきますね」

球磨「スマンクマ…」
650 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:52:15.70 ID:8TRS/tjI0
北上「球磨姉球磨姉」

球磨「クマ?」

北上「ほっ」タマゴカパッ

球磨「なぁっ!?」

多摩「北上煽るんじゃないにゃ」

球磨「木曾!それ寄越すクマ!」

木曾「やだよ!絶対失敗するだろ!」

球磨「貰いぃ!」

木曾「あぁ!」

球磨「てやぁ!」ゴシャ

木曾「あぁ…」

北上「うわぁ…」

多摩「にゃぁ…」

大井「球磨姉さん…?」スッ

球磨「ヒッ」
651 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:52:53.01 ID:8TRS/tjI0
北上「よいしょっと」

昼前。

自慢の魚雷を担いで出撃の準備をする。

と、勿論担ぐ必要はないのだが。

今度はこれで、
652 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:53:45.02 ID:8TRS/tjI0
北上「出撃めんどくさいな〜」

多摩「それを言ったら終わりにゃ」

北上「ただのパトロールじゃん?いらないじゃん?」

谷風「こういった所を怠らない事が大切なのさ。提督はそこんとこよぉ〜く分かってるからねえ」

伊勢「ほらほら、みんな準備して〜」

北上「魚雷重いなぁ…軽巡の頃は軽くてよかったよ」

多摩「まあ確かに量は増えたにゃ」

谷風「かぁーなっさけない。それでも軍艦かい?」

北上「ちぇー、皮かぶっちゃって」

谷風「そっちは猫被りだろ?お、リベが来たね」

多摩「北上お昼はどうするにゃ?」

北上「ん〜そだねー。うどんとか?」
653 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:54:20.17 ID:8TRS/tjI0
取り留めのない会話をしつつ多摩姉に近づく。

よし、ここなら当たるはず。

多摩「うどんはやっぱりオクラだと思うんだにゃ」

北上「私はとろろかな〜。あっ、蝶々だー」ブン

上半身を右に思い切り振る。

担いだ魚雷が勢いよく、多摩姉の後頭部めがけて振られる。

唸れ!黄金の魚雷!

リベッチオ「ヘブンッ!!」ゴチン
北上「えっ」
多摩「にゃ!?」
谷風「うわー…」
654 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:54:52.87 ID:8TRS/tjI0
どうなったかといえば、

何を思ったか思いっきり助走を付けて多摩姉に飛びついていったリベの顔面に魚雷が思いっきり当たった次第である。

飛びつかれる側の負担を一切考慮しない飛びつきと遠心力を加えた魚雷のスイングが見事にジャストミートした結果、場外ホームランが生まれたのだった。

飛んでったのはボールではなく意識なのだけど。

幸いにも出撃前の艤装装備時のことなので鼻血すら出ず、まるでギャグ漫画の如く仰向けで倒れるだけですんではいるが。

伊勢「え、何今の音?」

リベ「」チーン

北上「あはは…いやちょっとね」

多摩「ふ、不幸な事後がにゃ…」

谷風「おぉー白だねえ」ピラッ

多摩「こらっ」ペシッ
谷風「あいたっ」
655 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:55:29.30 ID:8TRS/tjI0
多摩「リベちゃんの部屋ってどこだったかにゃ」

北上「海外組だし4階だよ」

お昼の後。

私達は階段登っていた。

最早手段を選ぶ余裕はない。今までも大概だったけど。

やるしかない。
656 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:56:06.57 ID:8TRS/tjI0
3階と4階の間。

周りに人気はない。

私が前、後ろに多摩姉。

ええいままよ!

北上「うわっ」ズリッ
多摩「にゃ!?」

足を滑らしたていで多摩姉の体に体当りする。

転げ落ちるというより踊り場にすっ飛ぶ形になるはずだ。

大丈夫!艦娘だし!大丈夫、大丈夫?

飛んだ反動をそのまま回転に利用し、にゃんぱらりんと着地する。

北上「ほっ」スタッ
多摩「にゃ」スタッ



あれ?
657 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:56:38.33 ID:8TRS/tjI0
多摩「大丈夫かにゃ?」

北上「う、うん。多摩姉こそ、大丈夫、みたいだね」

多摩「気をつけるにゃ。艦娘とはいえ何があるかわからんにゃ」

北上「ごめんごめん。怪我人のお見舞いに行くのに怪我してちゃ世話ないよねー」

多摩「まったくにゃ。まあ周りに誰もいなくてよかったにゃ」

北上「だねー」


忘れてた。

いや忘れてるのは多摩姉で今まさに思い出させようとしているのだけれど、

私達は猫だったのだ。

この程度で怪我をするドンくささは持ち合わせていない。
658 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:57:04.78 ID:8TRS/tjI0
北上「もうだめぽ」

神風「何かよっぽどの事とお察ししますがだからと言って私の袴に顔を突っ込まないでください」

北上「え〜」

黙々と、淡々と言われた。

神風「話しなら聞きますから後数ページ待っててください」

北上「うい」

助けを求めに図書室に来ると神風が本棚に背を預ける形で座り本を読んでいた。

ので袴に芋虫の要領で顔を突っ込んでみた。

ところで猫は狭いところが落ち着くものだが私はそうでもない。

それでも袴の中はなんというか心地よかった。
659 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/03(金) 02:57:52.01 ID:8TRS/tjI0
秋刀魚漁に疲れて燃え尽きていました

あれこれなんのゲームだっけ
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 12:35:50.63 ID:uJyNhjHT0
資源を集め年数回盛大に吹っ飛ばしてニヨニヨするゲームだったはず
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 16:59:05.09 ID:NEpbq/V70
>660
その通りだね、後、新規艦娘のおっぱいをぷるんぷるんするゲーム
涼月はでかいぞぉ〜
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/04(土) 09:30:50.27 ID:90srvaLP0
おい北上さんその袴の中ちょっと代われ(血涙)
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/05(日) 23:42:19.09 ID:G47zqZum0
いなかっぺ大将ネタとは…
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 11:55:38.62 ID:EJVCjUyC0
乙です。
え?意地張り通すべくwiki信じて5-3空母入れたまま攻略しようとして、いつのまにか高確率で逸れるじゃなくて確定逸れと分かったらしいって聞いて愕然とするゲームだろ?

それと年一回秋刀魚を集めるゲーム。
665 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/13(月) 02:44:34.14 ID:ZyLHAVHx0
北上「寝そう」

神風「って何してるんですか!?」ゲシッ
北上「ぐぇ」

文字の世界から現実に戻った神風がようやく現状を理解したらしく容赦のない蹴りをかましてきた。

北上「ぐおー…なんの本読んでたの〜」

神風「もりのくまさん。処刑人の方の」

北上「あーあれね」

羞恥心からか若干涙ぐむその幼い容姿からは想像もつかないくらいエグいもの読んでやがる。
666 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/13(月) 02:45:15.70 ID:ZyLHAVHx0
神風「記憶を戻す方法?」

北上「はい」

現在の姿勢。正座。

神風「北上さん記憶喪失なんですか!?」

北上「あーいや、私じゃなくて。でも同じようなものなのかな〜」

神風「んー、イマイチ要領を得ませんね」

北上「まああんまり深く考えずにさ、物語上でよくある記憶喪失って感じに考えて」

神風「方法ねぇ。定番なのは頭に衝撃を与えるやつですよね」

北上「だよね〜」

もうやり尽くした、とは言えないな。
667 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/13(月) 02:46:19.03 ID:ZyLHAVHx0
神風「科学の発達した今だからなにか馬鹿馬鹿しい方法に聞こえますけど、記憶や意志が魂に宿ると言った考えの名残って感じで私は好きですね」

北上「確かに今じゃあまりに危険な方法だよね。壊れた家電製品を叩いて治すようなもんだし」

神風「昔みたいな簡単な作りならともかく、今の家電は精密機械ですからね。そこへいくと人間の脳も精密機械、もしくはそれ以上ですから」

叩くなんて以ての外、と言ったふうに語る。

めっちゃ叩こうとしちゃってたよ私。

神風「後は入れ替わりなんかも同じですね」

北上「入れ替わり?」

神風「ほら、角で男女がごっんつんこして入れ替わっちゃった!ってアレですよ」

ザ・少女漫画。どうでもいいけどごっつんこって言う神風カワイイ。
668 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/13(月) 02:47:05.25 ID:ZyLHAVHx0
北上「改めて言われると凄い発想だよね。メモリーとメモリーを叩き合わせたら中身が入れ替わるなんて」

神風「だからやっぱり魂こそが人の根幹であり、体は入れ物という考えから来たものなんでしょうね」

北上「なるほどねぇ」

確かに、私にとってこの体は入れ物だ。

神風「荒っぽいのはなしだとして、後はキーワードですよね」

北上「定番だね」

事実、多摩姉が思い出しかけたきっかけも麦畑というキーワードだ。

残念ながらきっかけ以上の効果はあれ以降見られていないけれど。
669 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/13(月) 02:47:56.41 ID:ZyLHAVHx0
北上「ところでさ」

神風「はい?」

北上「足が痺れてきた」
神風「ダメです」
北上「はい」

神風「後はー、五感に訴えるですかね」

北上「五感?」

視覚聴覚味覚…嗅覚!後は〜ああ触覚か。

神風「物語上でいうなら、例えば思い出の場所に連れて行ったり、写真を見せたり音楽を聞かせたりとか。臭いや触覚はあまり出てこないですけど」

北上「五感かぁ」

視覚と嗅覚。とくに嗅覚は結構効果あるかもしれないな。猫だったし。でも何を使えばよいのやら。
670 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/13(月) 02:48:34.78 ID:ZyLHAVHx0
神風「思いつくのはこれくらいですね」

北上「ありがとね。やっぱこういうのは自分以外に聞いてみると意外な発見があるもんだよ」

神風「お役に立てたようで何よりです」

北上「さてでは」
神風「私が読み終えるまではそこに正座です」
北上「そんなにっ!?」

神風「日頃の分も含めてですよ」ジトー

北上「うっ」

それを言われると弱い。

北上「仕方ない。代わりに私のパンツを見せてやろう」ピラッ

神風「キャーー!何してるんですか!」

キャーが似合う系女子。顔を背けつつしっかりとチラ見してる当たりが高得点。
671 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/13(月) 02:49:20.96 ID:ZyLHAVHx0
北上「普段から見慣れてるし見られ慣れてるからねえ」

神風「ま、まあ確かに…」

艦娘の常である。

北上「大井っちなんかも露出度上がってがっかり来てたみたいだし」

神風「そうなんですか?」

北上「直接聞いたわけじゃないけど、最近少し元気ないからさ」

神風「意外です。なんていうか、そのー、北上さんさえいればって感じに思えたので」

北上「ふふ、結構大井っちは乙女なところあるよ」

それじゃ、と図書室を出る。



よし!脱出成功!!
672 : ◆rbbm4ODkU. [saga]:2017/11/13(月) 02:52:24.37 ID:ZyLHAVHx0
年末に向けて順調に更新が遅くなってますね…

レイテ怖い
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 03:05:43.65 ID:OtRB2vO00
大丈夫
最近は煩雑で理不尽なだけで難しくはない
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