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デレP「蘭子の字幕が消えた」
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1 :
◆FCmO9Y9YEc
[saga]:2017/07/15(土) 23:46:56.86 ID:56ATsb7G0
ちひろ「どうしたんですか、不景気な顔をして」
デレP(以下P)「あんたに毎日搾り取られてたらそりゃ不景気にもなりますよ。いやそうじゃなくて」
P「蘭子の字幕が消えちゃったんですよ!」
ちひろ「……字幕?」
P「ほら、いつも蘭子が熊本弁を喋ってるとき、……こう、胸の辺りに字幕が出てたじゃないですか、標準語で」
ちひろ「あー……、出てましたね、なんか、こう……副音声的なのが」
ちひろ「いつも思うんですけどなんなんですか、あれ。VFX?」
P「いやそんな大層なものじゃないと思いますけど。とにかく見てください、ほら、あれ」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1500130016
2 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/15(土) 23:48:28.85 ID:56ATsb7G0
すみません酉打ち間違えてました。
3 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/15(土) 23:53:59.14 ID:56ATsb7G0
蘭子「煩わしい太陽ね……」
ちひろ「……」
P「……」
ちひろ「……あれ?」
P「……ね、おかしいでしょう?」
ちひろ「え、ええ、そうですね。いつもだったら……、こう、胸の辺りに(おはようございます!)って字幕が出るのに……どうしちゃったのかしら」
P「ですよね……、どうしましょう、これ」
4 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/15(土) 23:59:29.60 ID:56ATsb7G0
蘭子「過に面妖な色を……。魔物の邪気に中てられたか」
P「アカン、意味が三割くらいしか理解できん」
ちひろ「とりあえず私たちの顔色が悪くて心配……ってことが言いたいんじゃないんでしょうか」
P「ああ、なるほど、合点が行きました」
蘭子「むう……怪なる蜜を啜りあって……」
P「えっと……?」
ちひろ「蜜……? なんでしょう、甘いものでも飲みたいんでしょうか?」
P「あー、なるほど、それっぽいですね。ホットレモンでも沸かしましょうか」
蘭子「むー!」ブンブン
P「日傘で叩くな痛い!」
5 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 00:03:53.90 ID:XO2pR1B50
蘭子「我が眷属の様子がおかしい……。これは何者かの謀略か」
P「おかしいのは俺じゃなくてアナタの方だと思うんですけど」
蘭子「くぅ……! 忌まわしき闇の魔術よ!」
P「頼む、対抗してくれ、蘭子! 今のままじゃ何言ってるか分からん!」
蘭子「おのれ……我が眷属を異なる混沌へと誘うとは……! 何たる悪戯……!」
ちひろ「すみませーん、誰か蘭子ちゃんの熊本弁を和訳してくださる方はいらっしゃいませんかー!」
P「あれ、熊本弁って日本語じゃなかったっけ……!?」
6 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 00:12:11.90 ID:XO2pR1B50
茜「どうしましたか、プロデューサー! ちひろさん! ランニングに連れてかれた乃々ちゃんみたいな顔をして!」
P「助けてくれ、茜! 蘭子の字幕が消えて熊本弁が解読できない!」
茜「なるほど!?!!??!?」
ちひろ「すみません、文章にするとわけわかんないですけど本当にそうとしか言えない状況なんです。藁にも縋る思いなんです」
茜「おー! なんだか不本意な扱いを受けた気もしますが、分かりました! 全力で蘭子ちゃんの言葉を解明します!」
P「頼んだぞ、茜!」
茜「お任せください!」
7 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 00:19:19.71 ID:XO2pR1B50
茜「おはようございます! 蘭子ちゃん! どうしましたか!」
蘭子「我が眷属が異なる魔術師の手に陥り深き混沌へと呑まれてしまった……!」
茜「ふむふむ!」
蘭子「この私の手を以てしても抗い難き魔術……! 混沌を切り裂く無垢なる雷鳴は鳴りを潜め瞑目している……!」
茜「そうですね!」
蘭子「斯くなる上は、新たな闇を以てより深き闇へと誘うのみ……!」
茜「それは大変ですね!」
蘭子「然れば、我が双皿に禁断の智と禁忌の蜜を与えたまえ……!」
茜「分かりました! プロデューサーに伝えます!」
蘭子「其方の暗躍……歓待しようぞ!」
8 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 00:21:08.33 ID:XO2pR1B50
茜「戻りました!」
P「どうだった!?」
茜「なにひとつ分かりませんでした!」
P「お疲れ様! よくやった!」ギュッ
9 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 00:27:01.41 ID:XO2pR1B50
ちひろ「どうするんですか、これ。字幕が無いと意味を判別できかねますよ」
P「怒ってるとか笑ってるとかそういうアバウトなニュアンスしか掴めないからな。日常生活に支障をきたすぞこれ」
??「お困りのようですね……」
P「! その声は……!」
P「六代目シンデレラガール……高垣楓!」
楓「どうも、六代目でございます。なにやらお困りのようで」
P「聞いてくれ、楓! 蘭子の字幕が消えて蘭子が何言ってるか3割くらいしか分からなくなったんだ!」
楓「なるほど……。不肖この高垣、親愛なるプロデューサーにお力添え致しましょう……」
P「ありがとう、助かる!」
楓「別に最近構ってくれなくて寂しいわけじゃないんですからね」
P「そうか、分かった!」
楓「別に一緒にお酒を呑む仲間が欲しいわけじゃないんですからね」
P「分かったから! 分かったから蘭子の元へ!」
10 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 00:37:40.92 ID:XO2pR1B50
楓「蘭子ちゃん、こんにちは」
蘭子「フッ……新たに聖杯を掲げ栄光の頂へと登り詰めし舞踏姫よ……。意を決しを決し強大なる闇の権化を照らそうと目論むか」
楓「ウフッ」
蘭子「而して斯様な奸計を試みようとも……瞳の力を持たらざる者に斯かる大義を成せようか……」
楓「うんうん」
蘭子「然し……私とて悪魔ではない。若し望むのであれば、禁忌の扉の錠を緩めることも吝かではない……!」
楓「ありがとう、よく分かったわ」
11 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 00:41:06.61 ID:XO2pR1B50
楓「ただいま戻りました」
P「おお、蘭子はなんて言ってた?」
楓「今晩お酌に付き合ってくださいって言ってました」
P「会話の内容あまり聞こえなかったけど120%違うって断言できるぞ!」
楓「ついでに高垣楓も誘ってほしいって言ってました」
P「そもそも蘭子まだ未成年だからね!?」
楓「いいから行きましょうよ、プロデューサー」
P「もはや取り繕わなくなった!?」
12 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 00:46:16.10 ID:XO2pR1B50
みりあ「あれー、何してるの、プロデューサー?」
P「みりあ、ちょうどいいところに! 蘭子が何言ってるか分からなくなったんだ!」
みりあ「えー、どうしちゃったの、蘭子ちゃん!?」
ちひろ「今まで、こう……胸の辺りに熊本弁の字幕が出てたんですけど、今日はなぜかそれが無いんですよ。おかげで意味が3割くらいしか把握できません」
みりあ「うーん……、よく分かんないけど、みりあに出来ることなら協力するよ!」
ちひろ「そういえばみりあちゃん、熊本弁の数少ない理解者でしたね」
P「頼むぞみりあァ! お前だけが頼りだ!」
みりあ「任せて、プロデューサー!」
13 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 00:50:46.44 ID:XO2pR1B50
みりあ「ねーねー蘭子ちゃーん、いったいどうしたのー?」
蘭子「くっ……稀少なる理解者よ。我が眷属が混沌に堕ち、希望がうち消え、翼は焼け落ちた……!」
みりあ「えー、大変だねー!」
P「どうだ、みりあ! 蘭子はなんて言ってる!?」
みりあ「プロデューサーさんが蘭子ちゃんの言葉を理解できなくなって、蘭子ちゃん、とっても寂しいって!」
P「ちくしょう……こんなことなら国語の授業で方言について勉強しておけば……!」
ちひろ「いや、あの、熊本弁ってそもそもこういう言葉じゃないですからね?」
14 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 00:56:08.52 ID:XO2pR1B50
蘭子「而して我が言の葉は膨大なる魔力の媒……! 安易に手放しては闇の結界が砕け堕ち、神羅万象に亀裂が走る……!」
P「みりあ、蘭子はなんて?」
みりあ「蘭子ちゃん、今の喋り方は止めたくないって!」
蘭子「くう……やはり日々勢力を増す灼熱の豪華が眷属の魔術回路に多大なる負荷を与えたか……!」
P「みりあ、今のは?」
みりあ「えーっと、暑さでプロデューサーの頭がおかしくなったんじゃいかなって」
P「え、マジ? そこまで辛辣なこと言ってるの?」
15 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 01:05:13.86 ID:XO2pR1B50
蘭子「斯く言うこの身も……度重なる灼熱の魔手に身を蕩かされ……あるべき姿を惑い、頼みとなるエルフの息吹も清廉なる輝きに陰りを見せている……!」
P「みりあ、今のは?」
みりあ「この事務所のクーラー壊れてない? だって」
P「みりあさん、あの、だいぶ意訳してない?」
蘭子「斯くなる上は……青く眩き氷山の結晶をこの身に胎し、錆往く我が身に栄光を再び宿さなければ……!」
P「今のは……?」
みりあ「アイス食べたい」
P「みりあさん、ひょっとして飽きてきた?」
蘭子「くう……! 深き溶岩より出でし灼熱の古龍がその業火で鉄砂より生まれし結界をも侵し我が身に降りかかる……!」
P「みりあ……?」
みりあ「暑い」
P「2文字!?」
16 :
◆btZY.W7DfU
[saga]:2017/07/16(日) 01:11:13.84 ID:XO2pR1B50
ここまで読んで頂きありがとうございます。残りは後日書きます。
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2017/07/16(日) 01:45:49.74 ID:0PUN1qlko
いやもともと蘭子の熊本弁は完結にまとめられるだろ
これで暑いは的確
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/16(日) 10:04:34.25 ID:MO+4vYV9O
期待してるで
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/16(日) 10:12:09.51 ID:3fibFHfSO
灼熱の豪華
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/16(日) 10:19:35.85 ID:CJjiSCW1O
暑いでも間違っちゃいないから困る
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/16(日) 14:35:30.54 ID:ONivGgBYo
言ってることは間違ってないから、うん
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