モバP「恋するユッコのテレパシー」

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2 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:21:01.98 ID:RpmWiIEW0
翌日

ガチャ

裕子「おはようございます!ユッコで

薫「せんせぇ!あのね!薫ね!今日学校のテストで100点とったんだよ!」

P「おおっ!すごいなあ!」

薫「すごいでしょー!」ペカーッ

P「薫はお利口さんだなあ」ナデナデ

薫「えへへーっ」

裕子(これは邪魔するのもあれですね、部屋の端でサイキック瞑想でもしておきましょう)

薫「薫、今度のテストもがんばるよ!」

P「おっ、楽しみだなー」

薫「あっ!!でもね!次のライブだって頑張るよ!」

P「おおっ、それは楽しみだなー、頑張れよ」ナデナデ

薫「うんっ!!」

裕子(むむむー……)
3 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:21:33.13 ID:RpmWiIEW0
翌日

裕子(さあ!今日こそはサイキック透視術をお見せいたしますよ!!)

ガチャ

裕子「おはようござ

未央「プロデューサーに未央ちゃんの愛をプレゼントだぞっ☆」ぎゅーっ

P「暑苦しいっつーの」

唯「そんなこと言って本当は喜んでるっしょー?」ぎゅーっ

P「こーら、二人してまとわりつくんじゃない」

未央「おやおやー?やけに顔が赤いですなー?」

唯「可愛い子にハグされて照れちゃってるー?」

P「うるせえ」

未央「うーん、私たちってば罪な女だねっ☆」

唯「だねー♪」

裕子(な、なんですかこれは!!)
4 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:22:27.22 ID:RpmWiIEW0
女子寮

裕子「それにしてもプロデューサー、抱きつかれて嬉しそうでしたね……」

裕子「……」

裕子「プロデューサー!サイキックハグですっ!」

裕子「…………サイキックハグってなんなんですか、はあ、ちょっと羨ましいですねぇ」

テレビ「ロシアから最強超能力者が緊急来日!『私は手に触れただけで考えていることが分かります』と豪語する男!あなたは今夜衝撃の瞬間を目の当たりにする!」

裕子「!!これは使えそうですね……!」
5 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:22:56.29 ID:RpmWiIEW0
翌日

裕子「おはようございます!ユッコです!」

P「おはよう。今日はレッスンだったかな?」

裕子「はい!でも今日はプロデューサーとサイキック特訓をするために早く来たんです!」

P「俺、仕事してるんだけどなあ」

裕子「だめですか?」

P「俺だってそれなりに忙しいんだぞ?」

裕子「未央ちゃんと唯ちゃんとイチャイチャする時間はあるのにですか?」ジトーッ

P「いや、あれはだな

裕子「」ジーッ

P「分かった分かった、分かったから」

裕子(ふっふっふ!サイキック乙女の嫉妬作戦成功ですね!)
6 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:23:23.05 ID:RpmWiIEW0
P「特訓って具体的に何するんだ?」

裕子「手を握ってください!」

P「え?そんなのでいいのか?」

裕子「はい!昨日ロシアの超能力者がテレビでやってたんです!」

P「あー、昨日のあれか。うん、気が済むまで握っていいぞ」

裕子「はい!」
7 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:23:53.90 ID:RpmWiIEW0
裕子「むむーっ……」

P「……」

裕子「むむむーっ……」

P「……どうだ?」

裕子「……だめですね、プロデューサーが何を考えているか、サッパリ分かりません!」

裕子(まあ、実際分かってたとしても分かんないことにするんですけどね)

P「おいおい、サイキックキャラがそんなんでいいのか」

裕子「キャラじゃありません!本物のサイキックガールですよ!」

P「だったらなおさら分かんなきゃだめだろ」

裕子(余裕ぶってるのも今のうちですよ!)
8 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:24:24.89 ID:RpmWiIEW0
裕子「いえ!きっと手を握るのはロシア式なんですよ!」

P「はあ」

裕子「だからですね、ここは日本風にアレンジしましょう!」

P「ほう」

裕子「プロデューサー、ハグしましょう!」

P「は?」

裕子「ハグですよハグ!」

裕子(ハグでドキドキするのはセクシーギルティで証明済みですからね!)
9 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:24:52.73 ID:RpmWiIEW0
P「いや、ハグのどこが日本式なんだよ」

裕子「えっ?」

裕子(本当ですね、何が日本式なんでしょう?)

裕子「えーっと……」

裕子(すごいですね!何も思い付きません!)

P「……」

裕子「…………」

P「……分かった、とりあえずハグすればいいんだな」

裕子「そういうことです!!」

裕子(助かりました!さすがですよプロデューサー!)
10 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:25:19.25 ID:RpmWiIEW0
ぎゅっ

P「これでいいのか?」

裕子「ええ、いいですね、すごくいいです」

裕子(思ってた以上にいいですねこれ)

P「……」

裕子「……」

P「…………」

裕子「…………むふっ」

P「……で、考えてることは分かったか?」

裕子「えっ?」

P「俺が何を考えてるか分かるんだろ?」

裕子「あっ、えっと、も、もう少しで分かりそうなのでちょっと待っててくださいね!」

P「もう少しなのか?」

裕子「え、ええっ!もう少しで分かりそうなので!」

裕子(そうでした、サイキックするってことになってたんでした。あぶないあぶない)

P「もう少しか、じゃあ俺も協力するぞ」

裕子「え?」
11 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:25:45.45 ID:RpmWiIEW0
P「もう少し強めにハグすれば伝わるかもしれないしな」ぎゅーっ

裕子(ああああっっっ!!なんてことを!これじゃ気が散って何も分かんなくなりますって!!)

P「どうだ?」ぎゅーっ

裕子「えっと、あの……///」

P「ん?」ぎゅーっ

裕子「こ、この方法も私には合わないみたいですねっ!ぜ、全然分かりませんっ///」

P「そうかあ」

裕子(ハグしてドキドキさせちゃおう作戦で返り討ちにするとは……さすがプロデューサーですね……!)
12 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:26:57.95 ID:RpmWiIEW0
P「じゃあ、違う方法にしよう」

裕子「違う方法ですか?」

P「テレパシーを送るときに頭使ってるだろ?」

裕子「まあ、使ってないことはないですが」

P「脳内に直接語りかけるとか言ってなかったか?」

裕子「そうですね、脳内に向けて直接歌を届けてますから!」

P「つまり、俺とユッコの脳を近づければ、よりテレパシーが届きやすくなると思うんだよ」

裕子「おおっ!それはナイスアイデアですね!」
13 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:27:26.97 ID:RpmWiIEW0
P「ということで失礼」ピトッ

裕子「?!?!」

P「さすがに脳を取り出すわけにはいかないからな、おでこで我慢してくれ」

裕子「そ、そうですね!!」

裕子(ちょっと距離が近すぎませんか!!)
14 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:28:54.10 ID:RpmWiIEW0
P「よーし、今から一生懸命テレパシーを送るからちゃんと受けとれよー」

裕子「は、はいっ」

裕子(まったく集中できないですけどね!!)

P「んー!」

裕子(こんな近くで見たことなかったですけどプロデューサーって……)

P「んーっ!!」

裕子(意外とかっこい

P「んーーっ!!!」

裕子(って鼻毛出てるじゃないですかー!はあ、台無しですよ……)

P「ふう……どうだ?伝わったか?」

裕子(鼻毛しか見てなくて全く頭に入ってこなかったですよ)

裕子「うーん、残念ながらテレパシーは届いてきませんでしたね」

P「そうかぁ、残念だなあ」
15 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:30:04.84 ID:RpmWiIEW0
P「じゃあ、もうアレやるしかないかなあ」

裕子「アレ?なんですか?」

P「テレパシーって、しゃべる代わりに念じてるんだろ?」

裕子「そうですね」

P「だからな、口と口を合わせるんだ」

裕子「あー、なるほど!……えっ?」

P「と言うことで

裕子「わーわーわー!待ってください!待ってください!!」
16 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:30:36.18 ID:RpmWiIEW0
P「どうした?」

裕子「どうしたじゃないですよ!!それってつまり、キ、キ、キキ

P「まあ、キスだな」

裕子「なんでそんな冷静なんですか?!アイドルとプロデューサーですよ?!」

P「いや、だってやましい気持ちとかないし」

裕子「あっ、そ、そうですか……」

裕子(それはそれでなんか納得いきませんね……)
17 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:31:05.36 ID:RpmWiIEW0
P「だってテレパシーひいてはサイキックパワーの特訓だろ?」

裕子「いや、まあそうですけど……」

裕子(そもそもスキンシップの口実だったんですけど)

P「だからこれでキスしてもノーカンだノーカン」

裕子「はあ……」

P「それにキス1回で真のサイキックパワーを手に入れられるとすればすごいことじゃないか?」

裕子「そうですね……」

裕子(むぅ……)
18 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:31:40.88 ID:RpmWiIEW0
P「じゃあ行くぞー」

裕子「はぁい……」

裕子(なんか納得いかないですけど、今さら引くに引けないですし、プロデューサーとキスできるならそれもそれです
かね……)

裕子「んーっ」

裕子(それにしても鼻毛が気になって台無しですね……目は瞑っておきましょう)

……

…………

………………

裕子(……焦らしますね)
19 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:32:08.96 ID:RpmWiIEW0
…………

裕子「あ、あのー、まだですか?」パチリ

P「おう、そろそろ時間じゃないのか、レッスン行ってきな」カタカタ

裕子「プロデューサー?え?ええっ?」

P「ははっ、さすがにキスなんてするわけないだろー」

裕子「ええっ?!」

P「いや、アイドルとプロデューサーだし」

裕子「ノーカンじゃないんですか?!」

P「ノーカンだとしてもあんな嫌そうな女の子にキスなんかできるかよ」

裕子「え?あ、はあ……」

裕子(そういうことならもう少し嬉しそうにしてたら……?)

P「それにしてもそんなに嫌か?喜んでキスしてくるとも思ってなかったけどさあ。でも、嫌ならちゃんと嫌って言ってくれよ?」

裕子「……」

P「ユッコ?」
20 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:33:05.65 ID:RpmWiIEW0
裕子「プロデューサー、テレパシーを送るのでこっちに来てください」

P「??ああ……」

裕子「一回しか送らないので、目を瞑って第六感に集中してくださいね?」

P「おう」

…………

ちゅっ

P「えっ?」パチリ

裕子「伝わったみたいですね!じゃ、レッスン行ってきます!」

P「ユッコ??えっ?ユッコー?!」
21 : ◆99skM4/jE2 [sage saga]:2017/07/13(木) 19:34:05.90 ID:RpmWiIEW0
終わりです。
HTML化依頼出してきます。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/13(木) 23:42:55.30 ID:3V04xzclo
かわいいなんでゆっこなんで
おつおつ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/13(木) 23:54:53.39 ID:vqclgiIAo
ユッコの可愛さしか伝わってこない
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/14(金) 00:52:22.17 ID:fd4C5BmEO
ゆっかわ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/14(金) 00:54:59.59 ID:TXdSqRqx0
ユッコの可愛さのやばい
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