夜神月(時を超えるメール……?)

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:09:35.32 ID:z3hWrjKpO
2010年1月某日 日本捜査本部

月「…メール?誰からだ…?」 

送信者:夜神月
送信時間:2010/08/**
件名―――


月「…携帯のバグか…?」 

月「!………」 

月(これはリュークの仕業か…?……だが今は確認できないし…) 


2010年1月28日 YB倉庫

月(リュークに確認はできなかったが…まぁいい。手は打てた) 

月「ニア…僕の勝ちだ」 

ニア「だから死にませんと何度も…ふぎゅぇっ…!」 

ドシャァァ……

レスター「――ニア!」 

リドナー「え?」 

月「…そうだ…僕がキラだ。ならばどうする?ここで[ピーーー]か?」 

ジェバンニ「何がどうなって…ぐぇぅ」 



ドシャッ

        ドシャッ


  バダッ    



月「ノートの差し替え?全書換えにすり替え…気づいてた!」 

月「どうだ!L!完全に僕の勝ちだ!!」 

月「あははははははははははははははははははははは!!」 

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499922575
2 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:10:15.97 ID:z3hWrjKpO
・DEATH NOTE×STEINS;GATEです。
・岡部「デスノート?」のパクッ…オマージュ作品です。
・以前エタってしまったものを加筆修正したものです(三度目の正直)
・場面変更過多です。
・作者の知能が一般レベルを下回るので矛盾があるかもしれません。
3 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:10:45.62 ID:z3hWrjKpO
2010年8月某日 夜神家

月(ノートの事を知っている人間は全て始末した) 

月(ニア…日本警察の者…SPK、そして魅上…) 

月(魅上は目として残しておいてやるつもりだったが…) 

月(……そういえば) 

月「リューク…いるんだろ?」 

リューク「…どうした、ライトォ」 

月「僕がニアに勝つ直前、お前僕の携帯に細工をしたろ」 

リューク「あん?なんだそりゃぁ?俺は何もしてないぜ?」 

月「…なんだと…どういうことだ、リューク?」 

リューク「俺もお前も自由に動けなかったろ、忘れたのかライト」 

月(ニアに勝てたのはあのメールで注意されたからで…) 

月(つまり、あのメールによって助けられた事になる…) ギリィ

月「…リューク、やらなければならないことが出来た…」 

月(あのメールを送った奴を見つけ出す…) 

リューク「ククッ、なんだかわからないが面白そうじゃないか…」 

月「…それはそうと裁きを継続しないとね…ん?」 


244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:8KyoMa13F
キラの裁きはまやかし!実際は殺人ノートによる大量殺人だ!
顔を思い浮かべノートにフルネームを書く
そして40秒間の内に死因を書かなかった場合は
心臓麻痺になるのだ!
違うのなら違うと言え、キラ!!フゥーハハハ!

245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:Sd+xhdrk0
>>244
キラ様に逆らうやつらは裁きで氏ね

246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:U9m+jXev0
>>244
ソースはよ

247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:shfV6hwv0
>>244
L乙wwwww
キラ様を捕まえられなくて頭沸騰しちゃったんでちゅねwwwww


月「見てみろよリューク」 

リューク「なんだよ、パソコンの画面なんて覗いて」 

月「ここにキラの殺人方法はノートだと断言している奴がいる」 

リューク「へぇ…まだ知ってる奴がまだいたのか」 

月「この書き方からして多方ノートを手にした事がある人間だ…」 

リューク「先に言っておくが、俺は何も知らないぞ。」 

月(調べてみればキラを挑発する内容を多くのスレッドに…自演しているのか同調意見も出ている……誘い出すつもりか?) 

月(これだけなら相手にするまでもない幼稚な手だが……メールのこともある…放っておくには事が大きい…) 

月(…どんなに些細な事でも見逃す事はあってはならない。馬鹿は大体それで失敗するんだ) 

月「…なんにせよ、コイツは確実に消しておかなきゃならない」 

リューク「お?久々にライトのそんな顔見たぞ?面白!」 

月「…久々?ああ、そうだな…」 

月「また顔も名前も知らない相手と戦うんだ。Lやその後継者たちと同じ様に。…そして今回も僕が勝つ、依然変わりなくね。」 

リューク「ククッ…やっぱり人間て面白…!」 
4 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:13:11.89 ID:z3hWrjKpO
2010年8月13日 警視庁


月(情報は集まった…アクセス元も割り出せたが…) 

月(しかし…書き込んだ人間も分からないこの状態で動くのは早計だ) 

月「…だけど…うん、観念しろよ…」 

カタカタカタカタカタ

月「…中々セキュリティが堅いけど上手く侵入できたみたいだな」 

リューク「ククッ、クラッキングとは懐かしいなライト」 

月「向こうも気付けてはいないはずだ…」 

月「!…………」

リューク「どうした…まさか失敗でもしたか?ククク………警察のコンピュータに忍び込めるライトでもクラッキングを失敗するんだな?」

月「…たしかに、思ったよりも、相手は慎重みたいだったよ、リューク」 

リューク「そうなのか?」 

月「…18禁ゲームのデータばかりだった」 

リューク「ククッ、なんだそれ」 


―――夜神家

月「くそ!やられた!」 

月「こんな屈辱は生まれて二度目だ…!」 

リューク「お、落ち着けよライト…」 

月(くそ…僕をおちょくっているのか…?素人丸出しかと思えばPCに情報を残すヘマはしない…)

月(…油断はできない!)

月「…冷静さを欠いていたらこっちがやられる…けど。こいつは必ずこの僕の手で裁きを下す。」 

月「キラを…僕を敵に回したことを後悔させた後でね…」 

リューク「で、どうするんだ?大した情報は得られなかったんだろ?」 

月「心配するなリューク、すでに手は打ってある」 
5 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:16:03.88 ID:z3hWrjKpO
―――未来ガジェット研究所

岡部(キラ叩きのレスをあちらこちらにばら蒔いた……表面上こそ反応はなかったが…) 

ダル「んお!?」 

岡部(まさかクラッキングに出られるとは…! キラ…いや、その信者か…ともかく今はダルに…) 

ダル「ちょ、オカリン何したん!?」 

岡部(…結果は惜敗。予め出来る限りの情報は消していたが…)

岡部(既に居場所は知られている…ならば、タイムリープして…)

警官「すみませーん、警察の者ですがーいらっしゃいませんかー?」 

ダル「……っ」

岡部(ダルには既に事の経緯を話した…キラ事件は半年前から一切の動きを見せてなかったはず)

岡部(しかしこの世界線では…)」

警官「もしもしー?いらっしゃらないんですかー?」

ダル「ひ、ひぃ…」

警官「近くで爆破予告があったのでお話を聞きたいんですがー」

ダル「へ?」 

岡部「ば、爆破!?」 

警官「あぁ、いらっしゃった?っと、この部屋を借りてる方だよね?」 

岡部「は、はぁ、そうですが、さっき爆破って……」 

警官「えぇ、この付近を爆破するって予告あったんですよ」 

岡部「は、はぁ!?」 

警官B「いやね、イタズラの可能性は大きんだけどもね」

警官A「ちょっと避難ついでに話聞かせてくれないかな」

岡部(…さっきの警察からのクラック…関係あるのか?)

岡部(迂闊なことは出来ない…が、爆破予告だと…?)

岡部(そんなバカな、ビルごと爆破だなんて…) 

岡部(…しかしついて行かねば本当だった時に取り返しがつかん…)
6 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:17:44.83 ID:z3hWrjKpO
―――翌日、夜神家

月「だいぶ情報が入ったよ」

リューク「お?」

月「ビルの契約者は岡部倫太郎、大学生だな」

リューク「じゃ、そいつを殺すのか」

月「…続きがある、よく聞いてろよ、リューク」

月「岡部倫太郎はあの部屋に小さいサークルを立ち上げている」

リューク「サークル?」

月「ああ、早い話がSPKのようなものだ。」

月「サークルの人数は8人。その中にノートを知る者がいる。」

リューク「全員殺すのか?」

月「…罪のない一般人を殺すのはキラの信念に反する」

月「爆破予告だけで終わらせたのもそれが理由だ」

月「だが、ノートの存在を知る者…そうだな…岡部倫太郎からイニシャルをとってOとしようか」

リューク「半ば決めつけてないか?」

月「……あくまで呼称としてだよ。リューク」

月「決め付けてかかるから冤罪が生まれるんだ」

月「世の中は決め付けてかかって間違ったらごめんなさいでは許されないんだよ」

リューク「ククッ…」

月「Oを見つけ出して目の前で死ぬ様を見てやる…」

リューク「悪趣味だなぁ、ライト」

月「…今の世界ではキラが法であり、キラが秩序を守っている」

月「それを侮辱するとはどういうことか…」

月「思い知らせてやる!」

月(…手始めにやった警察訪問や爆破予告…)

月(Oにとってはプレッシャーだろう…)

月「この僕に…キラに迫られている事に対してどれだけ持つかな?」

リューク「じわじわと追い詰めて反応見るってか」

リューク「お前をおちょくるような奴がそんな簡単に尻尾を出すかね?」

月「く!黙ってろリューク!」

月「ああ、今思い出しても吐き気がする…!」

月(あぁいう存在こそ裁きを受けるべきなんだ…)

月(O…絶対にこの手で殺す…!) ギリィ

リューク「で、どうするんだ?」

月「ラボのメンバーに尾行をつける…」

月「爆破予告の犯人の可能性…使える事は何度でも…だよ。」

リューク「いたずらで終わったんじゃないのか?」

月「まだ警戒態勢を取らせているよ」

月「後はメールや電話の記録を通信会社に提示させたいけど…」

リューク「ククッ、まあ面白いものが見れるのを期待してるぜ」
7 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:20:20.99 ID:z3hWrjKpO
―――未来ガジェット研究所

岡部(結局爆破予告は狂言だったが…ダルは憔悴し早々に帰宅…)

岡部(…ダルが帰る直前に言っていたが)

ダル「いくら警察でも個人のPCに堂々とハックなんてかけないと思われ」

岡部(警察にキラ、もしくはキラの手の者がいる…しかもタイミングよく爆破予告で事情聴取か…)

岡部(偶然…ではないよな……向こうは俺の名前まで辿りつけている可能性もある…か)

岡部(予想以上にマズイ…タイムリープするか…いやしかし……)

岡部(…いや、ギリギリまで情報を入れたほうがいいだろう……ダルにも普段通り振舞えと伝えておかねばな)

送信者:岡部倫太郎
件名くれぐれも普段通りでいろ
本文:奴が接触してくる可能性が高いからな

岡部「これでよし…と」
8 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:22:35.58 ID:z3hWrjKpO
―――後日、夜神家

月「サークルの情報が集まったよ」

リューク「へぇ、どんな奴らなんだ?」

月「岡部倫太郎、東京電機大学一年生」

月「たまにおかしな言動をする事があるそうだよ」

リューク(ライトみたいだな…)

月「椎名まゆり、私立花浅葱大学附属学園二年生」

月「…こいつもおかしな言動をする」

月「橋田至、東京電機大学一年生」

月「スラングを連発するらしく、おかしな言動といえばコイツもだ。」

リューク「…そいつじゃないのか?」

月「可能性はある…が、まだそうと決まったワケじゃない」

月「牧瀬紅莉栖、ヴィクトル・コンドリア大学脳科学研究所所属研究員」

月「18歳にして飛び級で大学を卒業してる」

リューク「それってすごいのか?」

月「かなりな。」

月「……桐生萌郁、フリーター」

月「…みたいだがいつも街をうろついているらしく、正直何をしているのか全く分からないそうだ」

月「漆原るか、私立花浅葱大学附属学園二年生」

月「女のような容姿で美人の部類に含まれる…だが男だ」

月「秋葉留未穂、私立金糸雀学園二年生」

月「秋葉一帯の大地主でメイド喫茶も経営している」

月「そして…尾行が取れなかった相手が1人いる。警察をまくってどんな人間なんだか…」

リューク「どいつもこいつも怪しいな」

月「全くだよ…一体どうやったらこんな濃い奴らが集まるんだ…」

リューク「これからどうするんだ?」

月「ただの捜査員を必要以上に接近させるわけには行かないし…」

月「爆破予告の容疑者だけでは尾行を続けさせるには正直難しい」

月(……クソ…これじゃどいつがOだか分からない…!)

リューク「なら、どうするんだ。このまましっぽを出すのを待つか?」

月(…………)

月「…何言ってるんだ?」

月「こっちから追い詰めないで捕まえられるはずがないだろ」

リューク「!」

月「僕自ら、サークルに潜り込むよ」

リューク「ククッ、Lと戦った時みたいだな」

月「ふふふ、そうだね…だとしたらまずは関係者から責めなきゃ」

月(この中で一番Oとしての可能性の低いのは…)
9 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:24:00.27 ID:z3hWrjKpO
―――数日後、未来ガジェット研究所

岡部「フゥーハハハ!見ろ!機関が今そこまで迫っているのだぁ!」

紅莉栖「ちょっとなにあれ、普段の3割増しくらいで鬱陶しいんだが」

ダル「まあオカリンにも色々あるんだお」

紅莉栖「なによそれ…あんたなんか知ってるの?」

ダル「し、知らない!それでも僕はやらないお!」

紅莉栖「……怪しいわね」

岡部「ん!?なんだ!クリスティーナよ!ダルのエロゲをプレイしたいくぁ!?」

紅莉栖「は、はぁ!?それにティーナじゃない!」

岡部「この天才HENTAI少女め!素直に頼めば貸してくれるぞぅ?」

紅莉栖「んなわけあるか!…っていうか堂々とセクハラすんな!」

岡部「顔が赤いぞTheゾンビよぉ!ゲルバナでも食べたいのかぁ?」

紅莉栖「うっさい!あぁ…もう心配して損した……」

岡部(…済まない…巻き込むわけにはいかないんだ…)

岡部(……あまりカレンダーは好まないな…外しておこう)
10 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:25:43.47 ID:z3hWrjKpO
((それにしても…))


―――夜神家

月(潜り込めばこっちの勝ちだが…Lやニアの時のように接点があるというわけでもない)

月(急に近付くにしても“僕”には理由がない…)

月(いくら可能性が低くてもどいつがOかわからないし…不用意に近付いてバレるわけにはいかない…)

月(考えろ…僕ならできる…)


―――ラボ

岡部(もしキラが警察関係者ならどう言う手を使ってくる…?警察関係者を尾行させてくるか…?)

岡部(…いや、キラは犯罪を嫌う…おとり捜査はさせないだろう…)

岡部「…だが、本人ならその抵抗はないんじゃないか…?」

紅莉栖「は?」

岡部「!…い、いや、なんでもないぞクリスティーナよ!」

紅莉栖「……なにか隠してない?」

岡部「……心配するな。俺の問題だ。」

紅莉栖「…そう。詳しくは聞かないけど、何かあったら言ってよね。…思い過ごしでも一人で悩むと苦労するから。」

岡部(思い過ごし……待てよ、なんで俺はキラに狙われていると判断した?)

岡部(警察は今やキラの味方だ…日本にキラの敵はいないも同然。個人規模のクラッキングも警察内の嫌がらせの可能性もある)

岡部(……そう、きっと思い過ごしだ…警戒はするが、確証はない…)
11 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:30:23.91 ID:z3hWrjKpO
―――岡部が対策を打たなかった世界線―――

DEATH NOTE
橋田至 牧瀬紅莉栖 岡部倫太郎

月(…予定よりずれたが……チェックメイトだ…!) 

ダル「ふぅぐぇ!!」ドクン

ドタン

月(もう3度目…3度目の勝利だ…宣言して勝つのは飽きたからな、お前には表情にて勝利を宣言してやろう)

紅莉栖「!」ドクンッ

紅莉栖「あれ…力がはいらな……おか、べ……?」

岡部「………ぅ」

岡部「うぉおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」


ぶ ぅ ぅ ぅ ぅぅ ぅ ぅ う ん ! !


月(!!)

岡部「!」ドクンッ

岡部(負けてたまるか……!意識を失う前に………!)

岡部「 跳 べ よ ぉ ぉ お お お お お お お ! ! ! 」


    〜 ぐ ぅ ぅ ぅ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ん 〜
12 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:33:13.40 ID:z3hWrjKpO

2010年8月―――

岡部「―――――かはっ…ぐっ…うぅ…ぁぁっ!!」

岡部(…落ち着け…気持ちが悪いだなんて言ってる場合じゃない…)

岡部(…考えろ…一体どこからダメだったのか…!)

岡部「……ゼェ…ハァ……ゼェ……」

岡部(……振り返ってみれば治す点は何個も…そもそもは…甘い考えを持ったあの時から……)

岡部(………………)

ぶぅぅぅぅぅぅん

紅莉栖「!!ちょっと岡部!何を…!」

岡部「………」


ぐ ぅ ぅ ぅ ぇ ぇぇ ぇ ぇ ん ! !
13 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:35:43.58 ID:z3hWrjKpO
岡部(―――それにしても…)

岡部(もしキラが警察関係者ならどう言う手を使ってくる…?警察関係者を尾行させてくるか…?)

岡部(…いや、キラは犯罪を嫌う…おとり捜査はさせないだろう…)

岡部「…だが、本人ならその抵抗はないんじゃないか…?」

〜〜〜♪

岡部「ん、電話か?…はい、俺だが―――ッッ!!?」

――――Pi

岡部(…何度ものリープを経て…やっと戻って来れた…今日の日付は………カレンダーはかけられていない…)

岡部「…ダル、いるか」

ダル「…どうしたん?」

岡部「今日は何日だ?」

ダル「何日って今日は―――」

岡部(―――よし。時間はある。今回は運良く間に合っただけ。あと数秒遅れていたら俺は…)

岡部(ちゃんと考えろ…頭の隅々までフル活用しろ…考えるんだ俺…!)

ダル「…オカ…リン?」

岡部「…ダル…エロゲはどうした。ほら、プレイを続けるといい」

ダル(オカリン…いつもの口調が抜けてるお…)

岡部(考えろ考えろ考えろ考えろ…!あの時の思考の延長線上に立て…!)

紅莉栖「ちょっと…さっきから岡部へんよ?」

岡部(…!)

岡部「……助手よ、電話がかかってくる直前、俺は何と言っていた?」

紅莉栖「は?」

岡部「いいから答えろ!!俺は何といっていた!?」

紅莉栖「え、ええと…」

紅莉栖「だが、本人ならその抵抗はないんじゃないか…?」

紅莉栖「って言ってたけど…何もそんな強く言わなくても…」

岡部「そうか…!ありがとう、紅莉栖」

紅莉栖「は、はぁ!?別にアンタのために…てか名前…」

岡部(となるとやはり近付いてくる奴には警戒せねば…)

ダル(牧瀬氏のツンデレの行き場がないお…)

岡部(しかしどうする…ダルは事情を知っているからいいが…)

岡部(助手は講義がある…他のラボメンは接客業で下手に行動制限は出来ないし…くそっ…!)
14 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:38:51.19 ID:z3hWrjKpO
月(それにしても潜り込めればこっちの勝ちは確かだが…Lやニアの時のように接点があるというわけでもない)

月(急に近付くにしても“僕”には理由がない…)

月(いくら可能性が低くてもどいつがOかわからないし…不用意に近付いてバレるわけにはいかない…)

月(考えろ…僕ならできる…)

月(そうだ…冷静になれ…こっちにはまだ時間がある…)

月(そもそもキラを探すために掲示板を荒らしまくったんだ…)

月(それに、まずクラッキングでファーストコンタクトをとったのは僕)

月(つまり現時点ではOは攻めあぐねている…!)

月「ふふふ…」

リューク「おい、ライトどうしたんだ?」

月「ふふ、僕にはまだ時間があるってことさ。」

月「といっても、早く手を打たないといけないのに変わりはない。」

月「クラッキングの時に受けた屈辱は腹が立つけど……逆に、これを使わない手はないよ」

リューク「ククッ…また悪知恵か…」

月「ははっ、悪知恵とはひどい言い方だなぁ」

月(そうだ…警察として潜ろうとするからダメなんだ…それなら考え方を変える…!)

月「…例えば、他の職業をでっち上げればいい。一昔前のスパイ映画じゃないけどね。」

リューク「ククッ、他の仕事か…ライトなら殺し屋か?」

月「…確かにキラの由来はキラーからだが……僕は殺し屋じゃない」

月「この世界における正義、新世界の神」

リューク「おーこえー…」

月「そうだな…桐生萌郁のような……フリーターに化け…やっぱりフリーライターにしようかな」

月(…偽名の名刺が必要だな)
15 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:50:44.88 ID:z3hWrjKpO
―――柳林神社

るか「これでお掃除おしまい…はぁ、今日もいい天気…」 

月「どうも、こんにちは」 

るか「あ、こんにちは…参拝の方…ですか?」 

月「いえ、違うんです。僕はフリーのライターで……」 

るか「ライターさん…ですか?」 

月「あ、えっと……名刺名刺、改めまして僕はこういう者です」 

るか「夜神月…さん、ですか」 

リューク「ククッ…偽名じゃなくていいのかライト?」 

月(五月蝿い…黙ってろ死神…問題ないんだよこれで…) 

月「そう、秋葉原の事について記事を書いてまして…」 

るか「そういう事なら…その…お父さんを呼んできましょうか…?」 

月「いえ、アポイントメントも取らずにやってきたのは僕ですから…それに神主さんの仕事もお忙しいのでしょう?」 

月「手短に済ませますので、お話聞かせていただけませんか…?」 

るか「えっと…あ…はい…」 

月「ありがとうございます!それでは取材始めますね!」 

リューク「何その明るいキャラ」 

るか「…えっと、その…何を話せばいいんでしょう…?」 

月「こちらから質問させていただきますので、それに答えていただければ…はい!」

るか「あ、はい…わ、わかりました…僕上手く話せるかな…」

リューク「へへぇ、うまく釣れたなぁ、ライト」 

――――――へぇ、毎年神社で催し物ですか!」  「はい…地元の方に感謝の意も込めて…」 

「ハハ、それじゃこの神社は毎年参拝客でいっぱいなんですね」  「あ、はい…」 

「…このご神木ですか?いたずらされたのって」  「そうなんです…去年の冬…くらいに…」 

「ふーん、じゃあラボにはあんまり遊びに行けないんですね…」  「はい…勉強の方が忙しくて…中々」 

「その年じゃ仕方ないですよね、僕もそんな時期がありました…」 「そうなんですか…?」 

「さっき聞いた話じゃ結構ラボに人いるみたいですけど…」  「ええ、岡部さん…ラボの所長の岡部倫太郎さんという人の人望が―――

月「あ、ごめんなさい。手短と言ったのに…つい話し込んでしまいました…」 

るか「い、いえ…お役に立てたのなら…良かったです…」 

月「!…ご協力ありがとうございました!それでは失礼します」

月(………) 

リューク「ククッ、三文芝居打っただけの価値はあったみたいだな」 

月「五月蝿いぞリューク。……だがその通りだ。尾行を巻いた女の名前も分かったしね…」 

月「そして何より興味深い情報が得られたよ。」 

リューク「なんだ?興味深い情報って」 

月「あぁ、奴らは……いや、まだ伏せておこう。見たほうが面白いと思うぞ」 

リューク「ククッ、楽しみにしてるぜ…」 

月(まさか、Oがタイムマシンを所持していたとはね…しかし、そうなるとますますわからない…) 

月(不本意だが、僕はあのメールに助けられた。しかし、掲示板で見た限りは反キラ思想のはず…) 

月(僕をおちょくっているのか…?) 

月(そもそも僕は、Oは攻めあぐねていたと思っていたが…) 

月「そうじゃない…くそっ…!」 

月(迂闊なことをすると僕が殺られる…)
16 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:53:23.51 ID:z3hWrjKpO
岡部「………」

岡部(…もう既に接触を図られている可能性もあるのだが…)

岡部(…待てよ、確かにここで勝てれば至上なのだが…俺はタイムリープマシンがあるんだぞ…?)

岡部(…つまり俺にとっては切り札。絶対に譲れないものだ…)

紅莉栖「………」

ダル「………」

ダル(…さっきからオカリンも牧瀬氏も怖いお…)

岡部(だからこそ…キラに封じられたら…?)

岡部「…気付かれたら…負け…か?」


月(迂闊な事をすれば過去を変えられる可能性が…)

月(…いや、考え方を変えろ。攻めは緩めてはいけない。…Oは僕と戦っている相手だ…そう言う奴ならどう考える…)

月(……タイムマシンは切り札のはず一切のデータを残していない事から…恐らく…いや絶対にだ。)

月(なら、それをその情報をもしキラに知られたら…?)

月(そうだ…切り札ならば知られる事自体アウトだろう。)


岡部(だが…こう言ってはなんだがラボメン達は口が軽い。既にバレている可能性すらある)

月(しかし、自分からバラす形ならそれは逆の意味を持つ)

岡部(探りをいれてきたものがキラと考えられる…)

月(深く探りを入れればキラということを晒すようなもの…)

岡部(…違う、タイムマシンは人類の夢だ。興味が湧くこともある。だからこそ)

月(興味本位で“偶然”知ってしまう可能性は否定できないゆえに…)

岡部(キラを見つけるために―――)

月(Oが考える策は―――)
 
 
 
 
―――タイムマシンをきっかけにキラを誘い込む!
17 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:54:57.65 ID:z3hWrjKpO
リューク「…ライト?どうしたんだ、ずっと黙ったままで」

月「…次はメイド喫茶の取材に行かないとな」

リューク「!」

リューク「ククッ、今のライトは悪役の顔だぜ」

月「バカを言うな。僕は正義だ」

―――May Queen + Nyan Nyan

フェイリス「おかえりニャさいませー、ご主人様ー!」

月「…!?」

フェイリス「ニャフフ、ご主人様は初めてのご来店なのニャ?」

月「え、ええ…そうですね……知り合いの勧めで。」

リューク「ククッ、友人の勧め…ね。」

月(嘘じゃないぞ、日本警察内部にだってオタクはいるさ。)

フェイリス「お席まで案内するニャーん」

月「あ…はい…」

月(クソ…変に思われないためには余り目立ってはいけない…少しでも警察の人間だと疑われることがマズイんだ)

月(キラは警察内部にいる事をあえてバラしたのはいい…プレッシャーは十分にかかった、救いの手も封じることになった)

月(だが…)

おまいら「ぶひぃぃぃぃぃぃいん」

月(だめだこいつら早く何とかしないと…)

フェイリス「それではご注文を給わるのニャ!」

月「ア、アイスコーヒー…」

フェイリス「かしこまりましただニャ、しばらくお待ち下さいなのニャ」

月「はぁ…」

リューク「ククッ、ここは面白そうな場所だなライト」

月(僕は何一つとして面白くない…!)

リューク「…少なくとも俺はげんなりしているライトを見れて面白いぜ…ククッ」

月(この死神…!)

フェイリス「お待たせしましたニャー、アイスコーヒーになりますニャ」

月「あ、ありがとうございます」

フェイリス「…メイクイーンはご主人様にくつろいで貰うのが第一ニャ、だからご主人様もリラックスするニャ!」

月「…わかりました!」

フェイリス「ニャフフ、素敵な笑顔をくれてフェイリスも嬉しいのニャ!ご主人様のお名前はニャンて言うのかニャ?」

月「夜神月です。ライトって呼んでください。」

フェイリス「ニャフフ、ガッテンニャ!ライト!」

フェイリス「初めて来てくれたライトには〜…秘奥義”目を見て混ぜ混ぜ”を披露するのニャ!」

月(なんだよそれ!)

フェイリス「ニャニャ、どうかしたのかニャ?」

月「いえ…知り合いが言っていたとおりだなと。」

フェイリス「──!」
18 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 14:56:01.83 ID:z3hWrjKpO
月「…?」

フェイリス「…ライトは嘘が下手なのニャ」 

月(…なんだと?)

フェイリス「なんで嘘を付くのかフェイリスには分からニャいけど…さっきも言った通りくつろいでもらうのが第一ニャ」

月(しまった…なにかミスを犯したか…?)

フェイリス「だからライトがどうしてここに来たのかも聞かないニャ」

月「──!」

フェイリス「ただし、来たからには癒されて行って欲しいのニャ!」

月「は、はは…実はここら辺で調べていることがありましてね…出来るだけ目立ちたくなかったんですよ…」

月(下手なことは言わないほうが良い…これが今僕が言える限界だ…)

フェイリス「…ライトがが何を調べてるのかはわからニャいけど、フェイリスはライトの事を応援するのニャ」

月「…ありがとうございます」

フェイリス「サービスニャ」

月(オムライス…か)

リューク「世界がヤバいか。ヤバイのはお前じゃないのか?ライト」

月(いい加減黙ってろ死神…)

まゆり「トゥットゥルー☆」

月(!!)

まゆり「あれれぇ?お客さん、はじめましてだねぇ?」

フェイリス「お客さんじゃないニャ」

月「えっと…?」

フェイリス「紹介するニャ!このメイドは…メイクイーンナンバー2のマユシィ・ニャンニャンだニャ」

まゆり「えっへへぇ、まゆしぃ☆です!」

月「あ、ああ…まゆしぃさん。初めまして」

まゆり「わぁ、お客さん、オカリンと声が似てるねぇ?」

月(オカリン…岡部倫太郎のことか…?)

フェイリス「じゃニャくて!マユシィ!お客さんじゃニャいし!語尾もニャを付けるニャ!」

まゆり「あ、ごめんなさい…ご主人様だにゃぁ」

月「い、いえ…どっちでもいいですよ…」

フェイリス「良くないニャ!ここは来てくれるご主人様のための場所、曖昧な態度でいるのはダメだニャ!」

月「そ、そう…なんですか…あ、では、僕はこのへんで。お会計…」

フェイリス「ニャニャ!600円になりますニャ!」

月(コーヒー1杯で600円!?…ぼったくりじゃないか………だが、椎名まゆり…思わぬ所で核心に近付けた)

月「……」

リューク「おい、どうしたんだよ黙っちゃって?もしかしてあの猫耳メイドに情が移ったとかか?」

月「そんな訳ないだろ…Oを潰すための次の手を考えていたんだよ。」

月(それにしてもあの女…一体…特に変な事を言った覚えは…僕の嘘を見破った…何者だ…)

月(超能力…?…いや、そんなものあってたまるか…!)

月(くそ…考えれば考えるほど頭がぐちゃぐちゃになる!)

月「………今日は一度帰るか…」
19 : ◆XozYxp.J6w [saga]:2017/07/13(木) 15:01:00.26 ID:z3hWrjKpO
月「…?」

フェイリス「…ライトは嘘が下手なのニャ」 

月(…なんだと?)

フェイリス「なんで嘘を付くのかフェイリスには分からニャいけど…さっきも言った通りくつろいでもらうのが第一ニャ」

月(しまった…なにかミスを犯したか…?)

フェイリス「だからライトがどうしてここに来たのかも聞かないニャ」

月「──!」

フェイリス「ただし、来たからには癒されて行って欲しいのニャ!」

月「は、はは…実はここら辺で調べていることがありましてね…出来るだけ目立ちたくなかったんですよ…」

月(下手なことは言わないほうが良い…これが今僕が言える限界だ…)

フェイリス「…ライトがが何を調べてるのかはわからニャいけど、フェイリスはライトの事を応援するのニャ」

月「…ありがとうございます」

フェイリス「サービスニャ」

月(オムライス…か)

リューク「世界がヤバいか。ヤバイのはお前じゃないのか?ライト」

月(いい加減黙ってろ死神…)

まゆり「トゥットゥルー☆」

月(!!)

まゆり「あれれぇ?お客さん、はじめましてだねぇ?」

フェイリス「お客さんじゃないニャ」

月「えっと…?」

フェイリス「紹介するニャ!このメイドは…メイクイーンナンバー2のマユシィ・ニャンニャンだニャ」

まゆり「えっへへぇ、まゆしぃ☆です!」

月「あ、ああ…まゆしぃさん。初めまして」

まゆり「わぁ、お客さん、オカリンと声が似てるねぇ?」

月(オカリン…岡部倫太郎のことか…?)

フェイリス「じゃニャくて!マユシィ!お客さんじゃニャいし!語尾もニャを付けるニャ!」

まゆり「あ、ごめんなさい…ご主人様だにゃぁ」

月「い、いえ…どっちでもいいですよ…」

フェイリス「良くないニャ!ここは来てくれるご主人様のための場所、曖昧な態度でいるのはダメだニャ!」

月「そ、そう…なんですか…あ、では、僕はこのへんで。お会計…」

フェイリス「ニャニャ!600円になりますニャ!」

月(コーヒー1杯で600円!?…ぼったくりじゃないか………だが、椎名まゆり…思わぬ所で核心に近付けた)

月「……」

リューク「おい、どうしたんだよ黙っちゃって?もしかしてあの猫耳メイドに情が移ったとかか?」

月「そんな訳ないだろ…Oを潰すための次の手を考えていたんだよ。」

月(それにしてもあの女…一体…特に変な事を言った覚えは…僕の嘘を見破った…何者だ…)

月(超能力…?…いや、そんなものあってたまるか…!)

月(くそ…考えれば考えるほど頭がぐちゃぐちゃになる!)

月「………今日は一度帰るか…」
232.43 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)