真司「羽生蛇村に取材って……マジかよ」Part2

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263 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/10(木) 20:26:39.28 ID:8mw7bqvU0
須田「……っ!?……お前……真司をどうしたんだ!」

リュウガ「………」カシャ 『ス゛ト゛ラ゛イ゛ク゛へ゛ント゛』

須田「……!」チャキッ

リュウガ「……奴ならまだ生きている……奴を殺してしまえば俺の望みは叶えられないからな」

須田「の……望み?」

リュウガ「……一回しか言わない……大人しくこの女を差し出せ……そうすればお前の命は取らないでおいてやろう」

美耶子「お前……まさか八尾に……!!」

須田「………」

須田「ふざけんな」

ダァ-ン
264 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/10(木) 20:35:51.16 ID:8mw7bqvU0
リュウガ「……」シュウウウウ

須田「……野郎!!」パ-ンパ-ンパ-ン!!

リュウガ「……」パシッ パシッ パシッ

リュウガ「無駄だ」パラパラパラ

須田「あ……あぁ」カチッ カチッ

リュウガ「いい加減目障りだ……消えろ……はぁぁぁ!!!」

ドラグブラッカー「グォォォォォォ」ボォォォォォ!!

須田「ぐっ……あ……あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」メラメラメラメラ

美耶子「い……嫌ぁぁぁ!!!」

須田「……あ」ドサッ メラメラメラ......

美耶子「嫌……キョウヤ……キョウヤァ!」
265 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/10(木) 21:24:04.54 ID:8mw7bqvU0
リュウガ「……」ドゴッ

美耶子「がはっ……」ガクッ

リュウガ「…………」ヒュン

須田「み……美耶子……」ピク......ピク......

終了条件達成 エピソードクリア
266 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/10(木) 22:01:35.83 ID:8mw7bqvU0
今日はここまでで……
267 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/11(金) 19:44:56.59 ID:Dv3/m8Ro0
神崎士郎
?日?時?分?秒

神崎「……変身」

フォンフォンフォンシャキ-ン

オーディン「……修正が必要になった」カシャ

『タイムベント』

ボ-ン...ボ-ン...

カチッ カチッ カチッ カチッ

オーディン「まだ足りん……このままではまだ……」

continue to next loop……
268 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/11(金) 20:39:43.41 ID:Dv3/m8Ro0
秋山蓮
初日2時26分02秒 大字波羅宿 吉村家

竹内「……これは」

ピ-……ガ-……ガ-......

蓮「ラジオか?……随分と古い型の様だが……」

安野「壊れてるみたいだし……そんなのに構ってる暇なんか無いですよー……早くここから……」

竹内「いや……何かに使えるかもしれん……持っていこう」

安野「ええ……こんなのただのガラクタじゃないですかー……」
269 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/11(金) 21:12:51.36 ID:Dv3/m8Ro0
大字波羅宿 井戸

竹内「……井戸の底に桶が……」

竹内「……」ギィ-...ギィ-...

蓮「……桶を引き上げてどうするつもりだ?」

竹内「これの中にラジオを……」ガシッ

?「うぅ……」ペトォ

竹内「!?」

蓮「……どうした?」

竹内「……いや、なんでもない」
270 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/11(金) 22:07:24.22 ID:Dv3/m8Ro0
ザ-....ザ-...
屍人「……?」スタスタ

安野「化け物が雑音に釣られて井戸を覗きに……先生、これチャンスじゃ」

竹内「……」チャキッ

蓮「待て……」スタスタ

安野「……?」

蓮「……」チョンチョン

屍人「ん?……」クルッ

蓮「……ふっ!」バキッ

屍人「ぐふぅ…あ…あぁぁぁぁ」ヒュウウウウ...ボチャン

蓮「……落ちたな」

安野「な……ナイスパンチ……」
271 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/11(金) 22:16:37.16 ID:Dv3/m8Ro0
続きは明日から

リアルが忙しいので中々投稿が……

盆休み中には早く進めたいですね
272 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/12(土) 11:52:43.84 ID:O4/F/0c+0
大字波羅宿 河原

ナイト「はぁ!!」ズバッ

屍人「がぁ!……あぁ」シュッ

竹内「この配管は……」

安野「……今度はこれが気になるんですか?」

竹内「……秋山、このバルブに巻き付けてある鎖、壊す事はできるか?」

ナイト「容易い……はっ!」ザクッ

ジャラッ

竹内「これでバルブを操作できるな……」ガシ

ギギギギ...ギィ-
273 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/12(土) 12:03:30.29 ID:U0eh7WKWO
蓮「この行動には何か意味があるのか?」

竹内「私にもわからない、……だがこの行動は必ず達成しないといけない……何故だかそういう衝動に駆られてな」

安野「なんですかそれ……変な電波でも受信しちゃったんですか?」

竹内「……もうここに用は無いな、付いて来い」スタスタ

安野「ま……待ってくださいよ〜」ダッ

蓮「本当にまともな人間なのか……不安になってきたな」ハァ

終了条件2達成 エピソードクリア
274 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/12(土) 13:15:02.93 ID:O4/F/0c+0
東條悟
第2日1時25分52秒 旧宮田医院 第一病棟診察室

須藤「……」ガチャ

宮田「……ふぅ」スクッ

東條「須藤さん……ホントに手錠を外しちゃっていいの?」

須藤「何か不穏な動きを見せればまた組み伏せればいいだけの事です……」

宮田「ふん……今更見苦しく抵抗するつもりはない」

須藤「全てを終わらせる方法……貴方はそう言いましたが……具体的には?」

宮田「……この病院の中庭に地下室がある……まずはそこへ向かう」

理沙「……信用……していいんですか?」

牧野「……ええ、宮田さんの言う事に嘘はありません……私も……あの方に……呼ばれていますから」

理沙「……呼ばれる?」

宮田「やはり牧野さんも聞こえていたんですね……やっぱり双子って事なのかな」
275 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/12(土) 14:18:15.37 ID:O4/F/0c+0
ズザ-....

蜘蛛屍人A「キィ-...キィ-...」

蜘蛛屍人B「カカカ」

美奈「う……あぁ……」ムクッ

理沙「お姉ちゃん……」

東條「復活したみたいだね」

須藤「……探索の邪魔になりますので……隠し部屋を探す前にまた頭脳を倒して無力化しておきますか」フォン

東條「待って……僕に任せてよ……いい考えがあるんだ」フォン

東條「……変身!」

フォンフォンフォン シャキ-ン

タイガ「……」
276 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/12(土) 14:49:43.21 ID:O4/F/0c+0
美奈「ふー……ふー……」ポワポワポワ

タイガ「……」ザッ

牧野「東條さん……一体何を……」

美奈「!……キェェェェェェェ!!!」ザッ

理沙「と……東條さん!!」

タイガ「……」カシャ

『フリーズベント』

美奈「アアアア!!!...ア...ア...」パキパキ

美奈「」カチ-ン

宮田「止まった?……いや、凍ったのか……」

タイガ「……」コツ...コツ...

タイガ「はっ!!」ブンッ!

パリ-ン!!

理沙「うっ……!!」ギュッ

東條「……こうやってバラバラにしちゃえば復活は大分遅れる……かも」シャキ-ン

須藤「なるほど……考えましたね」

宮田「……美奈」

牧野「宮田さん?」

宮田「なんでもありません……急ぎましょう……また復活したら面倒だ」
277 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/12(土) 19:28:54.04 ID:O4/F/0c+0
旧宮田医院 霊安室

須藤「……隠し部屋は中庭にあるのでは?」

宮田「美奈が復活するまでまだ時間はある……そこに行く前にここに寄ろうかと思ってな」

牧野「ここに一体何が……」ガチャ

須藤「あれは……木箱ですか」

宮田「……一箇所だけ釘が打ち付けられて箱の蓋が固定されてるな、こいつで抜くか」スポッ

東條「ネイルハンマーか…ここにきてやっと正しい使い方を……」

宮田「…牧野さん、蓋を動かします。手伝って下さい」

牧野「はい……」

ギィ-...
278 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/13(日) 05:37:43.11 ID:Q0V30LyG0
牧野「うっ……こ、これは……」

理沙「……黒いビニール袋?中に何が……」

東條「……これもしかして……人?」

宮田「……杭が打ち付けられた木乃伊か」ガシッ

ズブッ ニチニチニチ...

理沙「うわっ……」

須藤「よくそんな物を触る気になれますね……その杭をどうなさるおつもりで?」

宮田「いずれ役に立つ時がくる……だから手に入れておくんだ」

須藤「では……目的の物を手にしたところで……はやく中庭に……」

ガタッ!ガタッ!

理沙「ひぃ!!」ビクッ

シ-ン......

東條「……今動かなかった?これ」

牧野「も……もう動く事はないみたいです……は、はやくここから出ましょう……」
279 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/13(日) 06:06:46.28 ID:Q0V30LyG0
旧宮田医院 ダストシュート前

狙撃屍人「……」

宮田「ちっ……外に邪魔な奴が……」

東條「あれ?でも美奈さんはまだ……」

須藤「あの化物はまだ人型なので……頭脳から支配されず独立して行動してる様です……このままでは中庭を調べるのは難しいですね」

東條「頭脳が操れるのは異形の化物だけか……じゃあまた変身して……」

宮田「待て、そんな事をせずとも……来たな」

牧野「ハァ...ハァ...お、重い……」ゴトッ

理沙「……これでいいんですか?」スッ

宮田「ええ……ありがとうございます」

須藤「蛍光灯と……これはなんです?医療機器の様ですが」

宮田「脳波測定機だ」
280 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/13(日) 17:10:14.94 ID:dvvv35YZO
東條「この2つをどうするの?」

理沙「さ、さぁ……私はこの人の言う通りに蛍光灯をここに持ってっただけで……用途はまだ…」

牧野「私も宮田さんの考えがよく……」

宮田「黙って見てて下さい……まずは蛍光灯をこの中に……」ポイッ

ヒュ-...…パリン

狙撃屍人「……ん?」クルッ

ズザザ-...

理沙「あっ……割れた音に釣られてダストシュートの前まで来たみたいですよ」

宮田「馬鹿な奴め……罠とも知らずに……」
281 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/13(日) 20:24:23.35 ID:Q0V30LyG0
狙撃屍人「……?」チラッ

東條「中を覗いた……」

宮田「……ふっ」ヒョイ

須藤「?……その測定機をどうす……」

宮田「ん……はぁ」ポイッ

ヒュウウウウウウウウ

狙撃屍人「う゛」ゴシャ

牧野「……!」ビクッ

理沙「え……エグい……」

宮田「これで邪魔者はいなくなったな……」

須藤「本当に躊躇いが無いですね……」
282 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/13(日) 22:27:46.51 ID:Q0V30LyG0
すいません

今日はここまでにします
283 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/14(月) 14:23:22.29 ID:oipe+JDr0
旧宮田医院 中庭

牧野「……」ギィ-...

蜘蛛屍人「」

牧野「うわぁ!」ビクッ

宮田「落ち着いて下さい牧野さん……そいつはもう死んでます」

牧野「わ……分かっていても心臓に悪いですね……」

須藤「ですがモタモタしていたらいずれ復活してしまいます……早く隠し部屋を見つけなければ」

宮田「声は……この銅像の下から聞こえますね」

牧野「えぇ……」

理沙「さっきから呼ばれてるだとか声とかって……あの人たちの耳には何が聴こえているんですか?」

須藤「それはまだ不明ですが……手掛かりはお二人が聴こえるという『声』だけです……今は宮田さんの言う事に従いましょう」
284 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/14(月) 14:45:09.91 ID:oipe+JDr0
旧宮田医院 地下監禁室

東條「へえ……像の下に部屋が……」

宮田「この扉の奥に……」ガチャ

理沙「ちょっと……まだ心の準備が……!!?」

須藤「うっ……こ、これは……」

東條「血生臭い……な、なにここ……どこも血塗れだよ……」

宮田「これが……この病院の裏の顔……宮田の家の正体だ……」

須藤「村の異端者を秘密裏に消す……でしたよね……なるほど」

理沙「うっ……すいません……外に……出てます」ダッ

牧野「……」

宮田「貴方は出てなくていいんですか?……牧野さん」

牧野「いえ……私は……!?……この人は……」

宮田「俺達を呼んでいた者の正体は……こいつだったという訳か」

美耶子(先代)「……」
285 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/14(月) 15:38:21.50 ID:oipe+JDr0
須藤「……拘束された遺体……体格からして女性と推測できますが……一体彼女は…」

宮田「遺体じゃない……そいつは生きている……その女は……永遠に死ねない体なんだ」

東條「え……」

美耶子「……」ギギギ

東條「う……動いた」

須藤「……何か握ってますよ?」

宮田「……受け取れって事か」

美耶子「……」...コクッ

牧野「この目で見るまでは……とても信じられなかったですが……やっぱり、八尾さんは……」ガクッ
286 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/14(月) 16:45:33.43 ID:oipe+JDr0
須藤「八尾?」

宮田「27年前、こいつをここに監禁した張本人だ……当時は神代家の女中、澄子と名乗っていたようだが」

牧野「私と宮田さんは……この方から27年もの間、ずっと助けを求められていたんです……その声を聴く度……私は怖くて…」

牧野「八尾さんは気にしなくていいと仰ってくれてたんですが……今だったら分かります」

牧野「私はずっと……あの人に騙されていたんです…は、はは」

東條「牧野君……大丈夫?」

牧野「私と父は……八尾さんにとって都合のいい操り人形でしかなかった……ただの道具でしか無かったんだ」

牧野「とんだ道化ですよ……父も……私も」

宮田「……」
287 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/14(月) 17:21:02.37 ID:LXws4bZFO
旧宮田医院 中庭

理沙(……すごく雰囲気が重たい……)

理沙(どうしよう……考えたら外にずっと出てるのってかなりマズイんだよね……でもあんな重たい空気の中また部屋に入るのも……)

蜘蛛屍人A「ギ...ギィ...」ムクッ

蜘蛛屍人B「グァ...」フラフラ

理沙「あっ……ヤバ……」

蜘蛛屍人A「!……オオオオオオオ!!!」
288 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/14(月) 17:58:39.62 ID:LXws4bZFO
旧宮田医院 地下監禁室

須藤「宮田さん…先程何かをこの方に手渡された様ですが…その人形は何ですか?」

宮田「これこそが全てを終わらせる事が出来る鍵だ……これさえあれば……」

イヤァァァァァァ!!!

東條「……思ったより復活が早かったね」

宮田「ったく……面倒な」スッ

牧野「……」

宮田「……牧野さん。いつまで呆けているんです?立ってください」

牧野「……はい」

須藤「東條さんは休んでいてください……お疲れでしょう」

東條「僕そんな疲れてないし……いけるよ」

須藤「……そうですか」

須藤 東條「変身!」

フォンフォンフォン シャキ-ン

シザース「さて……暴れますか……ライダーバトルで頂点を極めるのもいいですが……」

シザース「この村の化け物を全て叩いて……真の英雄となってみるのも……とても興味深い」『アドベント』

ボルキャンサー「ガァァァ!!!」

タイガ「…真の英雄か……面白いかも」『アドベント』

デストワイルダー「グルルルルル」

終了条件2達成 エピソードクリア
289 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/15(火) 05:48:19.91 ID:nHcmj3ab0
北岡秀一
初日19時47分21秒 合石岳 サイレン小屋

北岡「……」ガチャ ギィ-

美浜「うっす汚い小屋……」

北岡「ここ相当設備が古いね……まるで昭和時代にタイムスリップしたみたいだよ」

美浜「……なんのスイッチだろ?」カチッ

北岡「え?」

ウウウウウウウウウウウ!!

北岡「ちょ……なにやってんの!?」

美浜「しょ……しょうがないでしょ!音が鳴るなんて思わなかったんだから!!」

北岡「だからって不用心にスイッチなんか……」

ズザザザザ

屍人A「アアアア....」

屍人B「グォォォォォォォ...」

屍人C「かーぎー……かーぎー……」

北岡「……倒した奴らが復活したみたいね」

美浜「ちょっと……こっちに来るわよ!!早くなんとかしなさいよ!!」

北岡「……やるしかないか」

美浜「……何を?」

北岡「美浜さん……急いでここから離れてくれない?……できればうんと遠くに」

美浜「え……ええ」ダッ
290 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/15(火) 05:57:09.38 ID:nHcmj3ab0
炭鉱

美浜「ハァ……こんだけ離れればいいかしら?……北岡の視界をジャックして……」

ズザ-...

北岡「……」グイッグイッ

美浜「はぁ?……もっと遠くに離れろって事?……何をするつもりなのよ」ダッ

サイレン小屋付近

北岡「……変身!」

フォンフォンフォン シャキ-ン

ゾルダ(まだだ……もっと引きつけて……)

蛇頭峠

美浜「ゼェ...ゼェ...流石にここまで来ればもう……」

ズザザザ-……ザ-

美浜「うわ……だいぶ離れたからノイズと砂嵐が酷いわね」

ゾルダ「……」グッ

美浜「はぁ……やっとだわ……」

ゾルダ「……」チョンチョン

美浜「え?……今のジェスチャーってなんの意味?」

美浜「……耳を塞げって事?」

ゾルダ「……」b

美浜「……ホントに何する気よ」ギュッ
291 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/15(火) 06:07:36.49 ID:nHcmj3ab0
ゾルダ「こんだけ引きつけりゃ充分でしょ…」

ゾルダ「……」ファイナルベント『エンドオブワールド』

マグナギガ「……」キ-ン

屍人「うぅ?」

マグナギガ「……」ズゴゴゴゴ

ゾルダ「じゃあね」カチッ

マグナギガ「……」パカッ

ズドドドドドド
バキュ-ン バキュ-ン
ガガガガガガガ
ボカァ-ン

ズドォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

屍人連中「ギィアアアアアアアアアアアア!!!!」

蛇頭峠

美浜「ひ……ヒィィ〜〜!!!?」
292 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/15(火) 07:25:27.04 ID:nHcmj3ab0
シュウウウウウ......

美浜「な……な……」

北岡「……さてと、そろそろ移動しますか……あ、美浜さん大丈夫?」

美浜「……これが大丈夫に見えんの?腰が抜けちゃったんだけど」

北岡「おやおや……ひょっとしてこれがお望みかな?」ヒョイ

美浜「ば……降ろしなさいよ!!」ジタバタ

北岡「立てないんだからしょうがないでしょ……はいはい暴れない暴れない」

終了条件2達成 エピソードクリア
293 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/15(火) 22:10:14.68 ID:7OnAIEu4O
城戸真司
第2日1時32分40秒 廃屋 納戸

須田「……この部屋の中……美耶子達を隠せるかも」

真司「おっ……ナイスアイデアじゃん恭也……ってあれ?…鍵掛かってる?」ガチャガチャ

294 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/15(火) 22:16:27.29 ID:rgSylH6xO
須田「……もしかしてこれで」ガチャ

真司「開いた!」

美耶子「キョウヤ……その鍵どこで……」

須田「今朝田んぼの辺りで拾ったんだよ……まさかここの鍵だなんて思わなかったけどさ」

亜矢子「すごい偶然ね……」

真司「よっしゃ!……この部屋のスペースなら2人ぐらいは……」スッ

バキッ

真司「へ?」

バキバキバキ

真司「うわぁ!!」ズッコケ ドシ-ン

亜矢子「真司さん!?」

須田「床が抜けた……大丈夫かよ真司!!」
295 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/15(火) 22:29:24.87 ID:rgSylH6xO
美耶子「クスッ……ぐーず」

真司「……」

美耶子「な……なに?愚図って言ったから怒っちゃった?」

真司「……いや……むしろ嬉しくなっちゃって……やっぱ女の子ってツンツンしてたり泣いてたりしてる時より……」

真司「笑ってる時の方が……一番可愛いよな」ニッ

美耶子「う……///」

亜矢子「うわぁ……」

真司「え……俺なんか引かれる様な事言ったか?」

須田「自覚ナシ?……あんたって……ホントバカだな」

真司「だ……だれが馬鹿だだれが!!」
296 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/15(火) 23:31:52.42 ID:nHcmj3ab0
須田「そんじゃ……次は2階を調べるか……美耶子と亜矢子はここに隠れててくれ」

真司「もし屍人に見つかったら大声で叫べよ?すぐ駆けつけてやっつけちゃうからな!!」

亜矢子(?……ちょっと待って)

亜矢子(つまりそれって……しばらく美耶子とここで2人きりってこと……!!?)

美耶子「え……わ……わかった」

亜矢子(露骨に嫌がってるんじゃないわよ!!……無理もないけど)

亜矢子(……気まずいにも程があるでしょ)
297 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/15(火) 23:54:07.65 ID:rgSylH6xO
なんかここ最近報告したりしなかったりで申し訳ないです

明日から続き書きます
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 02:36:08.46 ID:U6MqoP7X0
おつ
299 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/16(水) 11:51:36.65 ID:6rPQiZJc0
ギィ- バタン

美耶子「……」

亜矢子「……」

亜矢子(……やっぱり超気まずい!!!)

亜矢子(ここ数年顔合わせたらずっと喧嘩ばっかしてたから……いざ仲直りとなると……何から話せば……えーと)

亜矢子「ね……ねぇみや」

美耶子「亜矢子」

亜矢子「はひっ!」ビクッ

美耶子「……何今の返事?」

亜矢子「いや……あんたから話ふっかけられるとは思ってなかったからちょっと驚いただけよ」ドキドキ
300 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/16(水) 11:58:18.99 ID:6rPQiZJc0
亜矢子「……覚悟は出来てるよ。私あんたに消えちゃえばいいとか早く生贄になればいいのにとかずっと非道い事言ってきたんだもんね」

美耶子「……」

亜矢子「あんたもさ……言いたい事があるならここでハッキリ言っときなさい……どんな言葉を浴びせられても私は今更動じたりなんか……しない。しっかり受け止めるつもりよ」

美耶子「じゃあ……」

亜矢子「……」ゴクッ

美耶子「亜矢子……」

亜矢子「……なに?」

美耶子「学校……通ってたんだよね?」

亜矢子「……は?」
301 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/16(水) 17:00:51.57 ID:sinAKz7vO
亜矢子「……そりゃあ、小中と通って……今はそこそこ良い高校に進学させてもらったけど……」

美耶子「私ね……言った事ないんだよ……学校」

亜矢子「そっか……あんた戸籍上じゃ存在していないから……」

美耶子「そう……私は天の神に実を捧げる為だけに育てられた存在だから……学校にいって友達とお話ししたりとか……遊びに行ったりとか……なんにも許してもらえなかった」

美耶子「ケルブだけが……唯一心を許せる家族だったの」

亜矢子「あんたが目の代わりにしてた犬ね……ケルブは今どこに……」

美耶子「ケルブは死んだ……化け物から私を庇ってくれたの」

亜矢子「ご、ごめん……悪い事聞いちゃったわね……」

美耶子「う……うぅ……」フルフル

亜矢子「あーもう泣くんじゃないわよ!!実の姉である私が側にいるじゃない!」

美耶子「ふざけるな…お前を家族だなんて思ったことは一度だってない」

亜矢子「う……」グサッ
302 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/16(水) 19:48:38.21 ID:6rPQiZJc0
亜矢子「だよね……散々非道い仕打ちしといて今更何ムシのいい事いってんのって話よ……」

美耶子「……」

亜矢子「……この際だから正直に打ち明けるけど」

美耶子「……?」

亜矢子「私……あんたに嫉妬してたのよ」

美耶子「嫉妬?」

亜矢子「小さい頃はお家の事情なんて知らなかったからそれなりに仲良くしてたけど……あんたが家のみんなからチヤホヤされて特別扱いされるのを見続けているうちに……次第にあんたの存在が疎ましくなっていった」

亜矢子「挙句……許婚の淳まであんたに執着するようになって……」

亜矢子「だから早くあんたが儀式で生贄になっちゃえばいいと思ってたのよ……そうなれば、次にみんなの注目の的になるのは長女の私……ってね」

美耶子「……バカだな」

亜矢子「言われなくたってわかってる……私は……大バカよ」
303 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/16(水) 20:52:33.58 ID:6rPQiZJc0
亜矢子「私……なんにも気がついてやれなかった……あんたがどれだけ辛い思いをしてたか……どれだけ寂しい思いをしてたか」

亜矢子「私の……私の身勝手な劣等感のせいで……美耶子に……や、八つ当たりまでしちゃって……」

亜矢子「ごめん……ごめんなさい」ポロポロ

美耶子「……」ガサゴソ

美耶子「これ……」スッ

亜矢子「グスッ……え?これって……」

美耶子「ビーズ人形……友達が作ってくれたの」
304 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/16(水) 21:42:55.02 ID:6rPQiZJc0
亜矢子「え……この人形あんたがモデル?……友達って……あんた友達がいたの?」

美耶子「春海っていうの……秘密の友達なんだ……私の……ただ一人の友達……」

美耶子「この人形は春海が手作りでプレゼントしてくれたの……私、プレゼントなんて初めてもらったから……すっごく嬉しかった」

亜矢子「そ……それをなんで……私に見せたの?」

美耶子「……もし……もしもだよ?……生きてこの異界から……脱出できたら……」

美耶子「春海に……亜矢子のこと……紹介してあげる……私のお姉ちゃんだって」

亜矢子「え……」
305 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/16(水) 22:37:50.53 ID:6rPQiZJc0
明日からまた書きます
まだまだ長くなるかもしれないです
306 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/17(木) 17:44:15.23 ID:sFogmmc60
亜矢子「な……何言ってんの……冗談でしょ?さ……さっき私の事……家族じゃないとか……言ってたくせに……」

美耶子「確かに今のお前は馬鹿だし……口悪くてムカつくし私だってはやく目の前から消えてくれればいいって……思ってたけど」

亜矢子「……口悪くてムカつくのはお互い様でしょうよ」

美耶子「でも……昔みたいに仲良くしたい……あの時、亜矢子はそう言ったよね?」

美耶子「凄くびっくりしたけど……嬉しかった」

亜矢子「う……嬉しかった?」

美耶子「どんだけ憎まれ口叩いたって……やっぱり私たち……血を分けた姉妹なんだよ」

美耶子「私だって……喧嘩なんかしたくない……ずっと仲良くしていたい………!」ギュッ

亜矢子「美耶子……」
307 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/17(木) 18:51:26.90 ID:aAO7VhdfO
美耶子「でも……駄目なの……私もうすぐ死んじゃうから……長生き……できないから」

亜矢子「……『亜矢子ちゃんだって……美耶子ちゃんだって死なせない』」

美耶子「……!」

亜矢子「あの人の言葉……疑うつもり?」

美耶子「……シンジ」

亜矢子「あの人は……上辺だけじゃない……本気で私達を助けたいって考えて……必死に頑張ろうとしてる……そんな気がするの」

亜矢子「……あんたがそんな後ろ向きな考え方でどうすんの?……生き延びて友達に会いたいんでしょ!」

美耶子「……会いたい」

亜矢子「あの尼の為に死んでやる必要なんかないわ……これまで犠牲になってきたご先祖様の仇は……真司さんと恭也が必ず……」

美耶子「うん……」

美耶子「……ありがとう」

廃屋 2階

須田「……」

真司「……恭也?……きょーやー?……おーい?」ブンブン 

須田「え?…なに?」

真司「2階はもう大体調べ終わっただろ?……そろそろ美耶子ちゃん達を迎えに行こうぜ?」

須田「……あぁ」

真司「なんかさ……お前ちょっと嬉しそうじゃない?」

須田「……そうかな?」
308 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/17(木) 22:13:01.34 ID:Fsp+cmekO
ズザザ-...

女屍人「あ゛あ゛ぁ゛…ひひひ」ヌッ

須田「げ……」

真司「嘘だろ!?……もう一人増えやがった!!?……一体どこから……」

須田「……トイレの便器から侵入したみたい」

真司「え?……おぇ」ウップ

須田「あいつ野放しにしとくとマズイかな……早く納戸に…」
309 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/17(木) 22:18:12.28 ID:Fsp+cmekO
廃屋 納戸

美耶子「アイツら……増えた」

亜矢子「なんつーとこからはいってきてんのよ……ってこっちに向かってきてない!?」

女屍人「ハァ-...ハァ-...」ヨロ...ヨロ...

美耶子「キョウヤ……シンジ……早く」

須田「はっ!」バキッ

女屍人「ギャッ...」ドサッ

真司「美耶子ちゃん!……無事か!?」ガチャ

美耶子「シンジ!」
310 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/17(木) 22:24:47.85 ID:Fsp+cmekO
須田「ここから移動しよう……あまり騒ぐと拳銃を持った奴まで部屋から出てくるかも……」

亜矢子「そうね……行くわよ美耶子」スッ

美耶子「うん…亜矢子」ギュッ

ポトッ

美耶子「あっ……」

真司「ん?どうした?」

美耶子「……なんでもない、急がないと……」

終了条件2達成 エピソードクリア
311 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/17(木) 23:25:05.15 ID:Fsp+cmekO
続きは明日から書きます
龍騎見直し&SIRENプレイ動画見直し中です
なるべく口調とか性格とか違和感の無いように進めたいとこですね…
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 23:26:38.99 ID:dhskbcgOo
乙。がんば
313 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/18(金) 15:05:58.80 ID:qIbKzrWb0
浅倉威
第2日6時0時2秒 刈割 棚田

手塚「……何故彼等が生きた人間を襲い、殺そうとするか……考えた事があるか?」

浅倉「……そんなもん興味あるか」

手塚「彼等は俺達に害を成そうと襲ってきてるわけじゃ無い……救おうとしているんだ……俺達に『楽園』を視せる為に」

知子「……楽園?」

手塚「屍人にはこの世界が素晴らしい楽園に視えている……恍惚とした表情を浮かべながら人間に襲い掛かるのは……仲間に引き入れてこの世界を共に楽しみたい……そう考えているからだ」

知子「……」

浅倉「あぁ……とことんイライラさせる奴等だァ!!!」ドゴッ!

知子「キャッ!」ビクッ
314 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/18(金) 18:47:11.37 ID:0Bz7jb34O
手塚「粗相はよせ浅倉……知子が怯えているだろ」

浅倉「……化け物と同類になんざなってたまるか……あいつらはただの獲物だ……黙って俺に潰されればいい……ハハハ」

知子(もう充分化け物だと思う……)

ツチノコ「ウォレ-」ピョン

浅倉「……なんだ今のは」

知子「あの特徴的なフォルムは……もしかしてツチノコじゃないですか!?」

手塚「ツチノコだと……さすがは異界だな……あんな珍しい生き物が容易に発見できるとは」

浅倉「……焼いたらうまそうだな」

知子「真顔でなんか恐ろしいこといってる!!?」
315 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/18(金) 19:01:52.86 ID:X2HU+17cO
浅倉「ハハハハハ……」コン

知子「あぁ……浅倉さん!」

手塚「やめろ浅倉!……未確認生物だぞ!?これは貴重な」

浅倉「どけ!」ドンッ

手塚「うっ…」ドサッ

ツチノコ「……!」ピョ-ン

知子「逃げた!」

浅倉「待て逃げるな……俺の食い物ォ!!」ガサガサ

犬屍人「グァァァァ!!」ダッ

浅倉「なんだお前は……お呼びじゃ無いんだよ!!」グシャ

犬屍人「ギィ!!?」ドサッ シュッ

知子「い……一撃で仕留めちゃった……」

浅倉「どこだ……どこに逃げた……ツチノコォォォォ!!!!」

手塚「騒ぎに乗じていなくなったか……遊んでないで早く教会に向かうぞ」

知子「えっと……この門を超えたらもうすぐの筈です」
316 : ◆ctHzNL5EpQ [sage saga]:2017/08/19(土) 00:19:11.14 ID:EaJNbV4+O
続きは明日から書きます
あんまり進んでなくて申し訳ないです
317 : ◆FcIAPRMDNE [sage]:2017/08/20(日) 13:24:22.98 ID:++lrhtIU0
昨日はちょっとバタバタして書き込めませんでしたすいません

今日から再開します
318 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/20(日) 13:35:30.56 ID:++lrhtIU0
佐野満
第2日 15時34分4秒 廃屋 納戸

佐野「うー……トイレトイレ」ダッダッ

佐野「ここかな?」ガチャ

佐野「違うか……わっ床に穴あいてんじゃん…危ないなぁ」

知子「床が腐っちゃったんですね……ここだいぶ古い家みたいだし」

佐野「へー……ってそれどころじゃないや……トイレはどこかな?ずっと我慢してたからそろそろ限界……」

知子「あそこの部屋ですけど……」

佐野「あそこ?……急がないとやばいやばい」ダッダッダ

知子「あっでも……行っちゃった」

春海「……あれ?」

知子「春海ちゃん……どうしたの?」

春海「これ……みやちゃんの……」スッ

知子「ビーズ人形?」
319 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/20(日) 13:46:38.70 ID:++lrhtIU0
知子「みやちゃん……お友達?」

春海「あっ……」バッ

知子「……?」

春海「……ほんとはみやちゃんのこと……他の人には内緒にしないといけないんだけど……」

春海「このお飾り……春海が編んでみやちゃんにあげたんだ」

知子「ふーん……結構かわいいねこれ……なんでそのお人形がこの家に落ちてるの?」

春海「多分……前にここに来てたんだよ……みやちゃん」

知子「あぁ……今の私たちみたいにこの家に身を隠してたんだね」
320 : ◆FcIAPRMDNE [saga]:2017/08/20(日) 13:57:59.33 ID:++lrhtIU0
春海「……」ギュッ

知子「えっと……だ…大丈夫だよ!みやちゃんは無事だよ……ほら、この村ってライダーの人がたくさんいるみたいだから……きっとその人達に守ってもらって……」

春海「……うん」

知子(あーでも……浅倉さんみたいな危ないライダーと出くわしちゃったら……逆に危ないかも……)

ガチャ

佐野「きったねぇ便器だったなぁ……外でしてくりゃ良かった……」スタスタ

知子「……そこの便器ってほんと汚いですよね」

佐野「えぇ……君知ってたの?……そういう事は入る前にちゃんと教えてよ」

知子「だ……だって言い終わる前にそそくさと入って行っちゃったから……」

終了条件2達成 エピソードクリア
321 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/20(日) 14:49:53.32 ID:HLclrImUO
八尾比沙子
第2日 20時00分25秒 屍人ノ巣 水鏡

八尾「あのお方の首は……海の向こうから……お戻りになった」

八尾「そして強い御印を持った実は……今私の手の本に……」

美耶子「……」

八尾「あなたには感謝しなくてはね……よく彼女を取り戻してくれた……これで儀式がやり直せる」スッ 

真司(鏡像)「……ふん」

八尾「おめでとうございます……恵みに満ちた方よ……全ての祝福は……御身に」スッ
322 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/20(日) 15:07:05.43 ID:HLclrImUO
八尾「この時を私は……どれだけ待ち望んでいたか」

八尾「本当に永かった……自分が何者なのか忘れてしまうくらい……」

八尾「でももう終わり……」

八尾「これでようやく……全ての罪が……洗い流される」

真司(鏡像)(……哀れな女だ……本気で救われると思い込んでいるのか)

真司(鏡像)(あの女が大昔に犯した罪……たった一度の咎……その償いの手段として奴はさらに罪を重ねている)

真司(鏡像)(今の今まで……その事実に気づく様子も無いとは……つくづく救えない)

ズザザザザザ

八尾「……!!」

真司(鏡像)「ようやく来たか……」ニヤッ
323 : ◆FcIAPRMDNE [saga]:2017/08/20(日) 16:29:07.63 ID:doKyjn+WO
城戸真司
第2日 20時35分22秒 大字粗戸 屍人ノ巣

真司「……」アングリ

蓮「な……なんだこれは……」

安野「さすがにもう何があっても驚かないと思ってたけど」

安野「……物凄い違法建築だね」

竹内「幼い頃、慣れ親しんでいた村に……まさかこんな要塞が築かれるとはな……」

真司「こ……こんなハリボテに気圧されてたまるかよ」ブンブン

真司「……早く助けに行かなきゃ」

北岡「待ちなよ……お前に闇雲に突っ走られたらこっちが迷惑だからさ」

真司「だからって……き……北岡さん!?」

北岡「ハァ……覚悟はしてたけどやっぱりお前らも来てたんだねぇ……」

蓮「……こんな所でお前のツラを拝みたくはなかったんだがな」

北岡「へーそりゃ奇遇だねぇ……俺もだよ」
324 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/20(日) 17:11:26.00 ID:doKyjn+WO
手塚「いがみ合ってる場合じゃない!……今はライダー同士力を合わせなければ活路を開けないんだぞ!」

北岡「……ったく」

秋山「!……お前は」

真司「………」

手塚「どうした?……鳩が豆鉄砲を喰ったような顔をして」

秋山「お前……さては分かってて聞いているだろ……」

真司「……ゾンビじゃないよな?体は……ちゃんとあるよな……生きてるんだよな!!?」

手塚「……俺はゾンビでも幽霊でもない……ちゃんと生きてる……心配するな……城戸」

真司「……手塚アァァー!!!」ガバァ
325 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/20(日) 17:39:42.35 ID:G+lmsT5rO
真司「こ……このヤロー……なんで俺を庇って死んじゃったんだよ……ライダー同士の戦いを止めるって……お前言ってたじゃんかよぉ……!!」

蓮「落ち着け……こいつはおそらく浅倉に殺される前の時間から……」

手塚「あぁ……秋山達の時間軸では、既に俺は脱落してしまったようだな……俺の占い通りに……運命を変える事は出来なかったというわけか」

真司「よく言うよ……次に死ぬライダーは俺だって……俺にそう言い遺した癖に……」

手塚「……バレていたか」

真司「でも良かった……こうしてお前と……また逢うことができて……」
326 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/21(月) 01:25:00.86 ID:5cnRIh1HO
報告遅れました

明日から続き書きます
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 01:28:51.97 ID:+xaSvKYJO
乙乙
段々終局に向かって行っているけど安心できる不思議
328 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/21(月) 05:22:05.31 ID:S77dJHTx0
北岡「感動の再会のトコ悪いんだけどさぁ……」

美浜「誰よこいつら……あんたの知り合いみたいだけど」

北岡「ただの腐れ縁だよ……」

蓮「そういえば……あの秘書はどうした?……ここにはいないのか」

北岡「ゴローちゃん?……この村にはいないよ。今回はちょっとお暇をね……それが見事に仇になっちゃったけど」

真司「えぇ……あの人来てないのかよ……かなり腕っぷし強いのに残念だなぁ」

北岡「しょうがないでしょ……プライベートの旅行のつもりでこの村に来たんだからさ」

美浜「……仲良さそうじゃないのよ」

安野「とても殺しあう仲には見えないね……」
329 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/21(月) 05:59:08.10 ID:S77dJHTx0
蓮「……お前浅倉は見たか」

北岡「さっきまで一緒にいたんだけどねぇ……」

竹内「……さっきまで?どういうことだ」

美浜「……一足先にあの巣窟に突入しちゃったのよ……30分くらい前かしらね?」

屍人ノ巣 第二層付近

王蛇「はははは!!……ァァ!!」ドゴッ

屍人「グギャアァァァァァァ!!!」

キ-ンキ-ンキ-ン

王蛇「……この気配は」

王蛇「丁度いい……こいつらで遊ぶのもそろそろ飽きてきたところだ」

王蛇「俺と戦えぇぇぇ!!!!!」ブン

大字粗戸

真司「はぁ……ホンットブレないよなアイツ」

蓮「できれば自滅してくれればありがたいが……」

北岡「無駄な期待だと思うよ?……あいつ実際かなり狡猾だからさ」

蓮「それもそうか……だがまぁ、蘇って化け物になられるよりマシか」

手塚「浅倉の屍人か……想像もしたくないな」
330 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/21(月) 09:38:58.95 ID:dTExjMWUO
手塚「…このアジトの中は想像以上に厄介な状況になっていてな……幻視をして中を覗いてみろ」

真司「えーと……」

ズザザ-

狙撃屍人「フ-...フ-...」

ゲルニュート「ギギギ」

拳銃屍人「あー……」

ディスパイダー「……」カサカサ

真司「!?……蓮、これってまさか」

蓮「間違いない……モンスターだ」

竹内「ライダーと契約していない野良モンスターと言ったところか」

手塚「屍人だけではなく、大多数のモンスターが巣のあちこちに配置されている……仮面ライダーリュウガの仕業だ」

真司「あ……あんの偽物野郎……!!」

美浜「巣の中がこんな有様じゃあ迂闊に入り込めないから……私達ここでどうしようか話し合ってたのよ」

北岡「ま、浅倉の奴はそんなの関係ねぇってんで大喜びして突っ込んで行っちゃったけどね」
331 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/21(月) 17:54:25.77 ID:S77dJHTx0
蓮「となると浅倉を先に行かせたのはむしろ好都合かもしれんな……奴が暴れまくってモンスターを次々と潰してくれれば……」

竹内「我々が巣の中を探索するのは少しは楽になるということか……」

手塚「モンスターは屍人と違って倒しても復活する事は無い……とはいえ油断はするな。この異界ではライダーの活動時間がかなり短くなっているからな」

真司「あ、そういやそうだった……」

手塚「……また浅倉がモンスターを1匹潰したようだな」

真司「っしゃあ……じゃあ俺達も浅倉に続こうぜ!」

手塚「できればもう少しライダーが集まってから突入したかったが……生憎もう時間が無い。行こう」

北岡「良しきた……やっとこさ戦えるわけね」スクッ

美浜「モンスターはあんた達に任せるわ。屍人の方は私達がなんとかしないとね……」チャキッ

竹内「そうだな」チャキッ

安野「うわぁ銃刀法を守ってない人が多すぎ……」チャキッ

美浜「なーにを呑気な事を……ってあんたも拳銃所持してんじゃないのよ」
332 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/21(月) 19:34:20.67 ID:S77dJHTx0
屍人ノ巣内部 ミラーワールド

ナイト「……」ファイナルベント『飛翔斬』

ダークウイング「キキィ-!!」バサッ

ナイト「とう!……はぁぁぁぁぁ!!!」ギュルルルルル

ゲルニュート「ギィアアアアアアアアア」ドゴォォォォン

ナイト「はぁ……」シュタッ

シュウウウウウウウウ

ナイト「くっ……もう時間か」シュン

屍人ノ巣 現実世界

蓮「思ったよりもシビアだな……3分というのはあまりにも短すぎる」

真司「おぅお疲れ蓮!次モンスターが現れた時は俺に任せろよ!!」

北岡「1体ずつならこーやってローテーションしてりゃなんとか対処は出来るけど……」

竹内「集団で襲ってくるケースも考えられる……一瞬たりとも気が抜けないな……」
333 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/21(月) 20:01:55.01 ID:S77dJHTx0
屍人ノ巣 ミラーワールド

シールドボーダー「ブルルルル」

ゾルダ「どっかで見たことあると思ったら……めぐみを狙った奴か」『シュートベント』

ゾルダ「はっ!」ドカ-ン

…………

シールドボーダー「ブハァ」ゴロゴロゴロ

ゾルダ「くそ……早く倒されてよ……もう時間が」

シュウウウウウウウ

ゾルダ「ちっ」ヒュン

屍人ノ巣 現実世界

北岡「はいバトンタッチ!……後は任せたよ?」ヒュン

手塚「あぁ……変身!」フォンフォンフォン シャキ-ン

ライア「ふっ!」ヒュン
334 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/21(月) 23:47:59.44 ID:GvbR0RNSO
屍人ノ巣 ミラーワールド

ライア「トドメだ」ファイナルベント『ハイドベノン』

ライア「はっ」シュタッ

エビルダイバー「……」ブ-ン

ドゴォォォン

シールドボーダー「ガアアアアアアアアア!!」

屍人ノ巣 現実世界

手塚「……ふぅ」ヒュン

安野「お疲れ様〜」

竹内「この一帯の屍人は全員無力化させておいたぞ」

美浜「そりゃまぁ……拳銃を持った奴が3人もいりゃあ楽勝でしょ」

安野「先生が弾を見つけて来てくれて助かったよ〜」

蓮「……モンスターの気配が消えた。早く行くぞ」
335 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/22(火) 00:08:36.89 ID:4DXndTrRO
屍人ノ巣 上層部

安野「うわー……看板が足場になってるんだ……」

美浜「足乗せた途端に崩れやしないでしょうね……」

北岡「んー…大丈夫じゃない?……1人ぐらいなら」コンコン

…………

屍人ノ巣 中枢への道

北岡「あーあ……せっかくのスーツが赤い雨でビショビショ……いくらしたと思ってんの」

安野「私の服も……早く着替えたいよー」

蓮「結局モンスターを3分以内に倒せなかったのはお前だけか……情けない奴だ」プッ

北岡「喧嘩売ってんのか?」

手塚「秋山!」

蓮「ふん……」

美浜「ガキっぽい掛け合いだこと……」

竹内「この道を進んだ先にあの尼が……もう引き返せないぞ?覚悟はいいな?」

蓮「無論だ」スタスタスタ

ヒュン

真司「いててて……やっと倒した……あっおい置いてくなよ!!」

終了条件達成 エピソードクリア
336 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/22(火) 00:11:00.12 ID:4DXndTrRO
明日から続き書きます
ようやく明日から3日目に突入できそうです
だがまだやらなきゃいかんエピソードがあるもんで……ゴールは遠いですね……

337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 00:51:43.27 ID:U24oRTod0
338 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/22(火) 19:14:43.70 ID:n3ek6U9xO
芝浦淳
第3日 0時0分12秒 屍人ノ巣 第二層

芝浦「……今俺らってどこにいんの?」

志村「さぁな」

芝浦「いやいやいやさぁなじゃねぇし!!あんたがわかんきゃ俺らもう何処にも進めないじゃんか!!」

志村「こんだけ景色が変貌してりゃ俺だってお手上げだ……せめて何か目印になるもんがありゃあいいんだが……」

芝浦「はぁ……俺生きてここから出られるのかなぁ」

キ-ンキ-ンキ-ン

芝浦「……来たな」

志村「モンスターか?」

芝浦「あぁ……変身!」

フォンフォンフォンシャキ-ン

ガイ「……」ヒュン
339 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/22(火) 19:27:13.53 ID:n3ek6U9xO
ミラーワールド

ビュ-ン...

インペラー「……ライドシューター!?」

ファム「まさか……」

ガイ「あれ?……先客がいたんだ?」

シアゴーストA「ウ...ウ...」

シアゴーストB「ウ゛」

シアゴーストC「ウー……」

ガイ「多いなぁ……あんたらあとどんぐらい時間残ってんの?」

インペラー「ほとんど無い……んじゃない?」

ファム「……」コクッ

ガイ「あっそ……じゃあ同時に決めるぞ」ファイナルベント『ヘビープレッシャー』

インペラー「あ……あぁ!!」ファイナルベント『ドライブディバイダー』

ファム「……」ファイナルベント『ミスティースラッシュ』
340 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/22(火) 20:32:02.45 ID:n3ek6U9xO
早いですが今日は終わりにします
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 21:22:18.50 ID:6W6lW3n60
おつ

シアゴーストの種飛ばしほんとこわい
342 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/23(水) 11:09:57.99 ID:dKhm2DnlO
屍人ノ巣 現実世界

志村「そうか……おめぇさんも家族を……」

高遠「志村さんの家族は27年前の土砂災害で……お辛かったでしょうに…心中お察しします」

志村「おめぇさんほどじゃねぇさ……2歳っつったら一番可愛い年頃だろうによ……」

高遠「……」

須田(……重たい)

ヒュン

芝浦「ただいま……そっちも増えてんじゃん」

霧島「え?お……お爺ちゃん?」

佐野「えー……こちとら介護なんかしてる余裕ないよ?」

芝浦「大丈夫だよ……この人年の割に強いから」

志村「若造の足を引っ張りゃしねぇよ……心配すんな」

須田「ら……ライダーが3人も……」

芝浦「……こいつは?」

佐野「あの辺で倒れてたのを玲子さんが見つけてさ……化け物にはなってないみたいだから手当てしてあげたんだよ」

芝浦「こんな時に人助けかよ……こいつ役に立つんだろうな」

佐野「さぁねぇ……そこそこの見返りは期待したいとこだけど」
343 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/23(水) 15:01:56.99 ID:dKhm2DnlO
高遠「もう佐野君……こんな時に見返りがどうとか言わないの」

佐野「ゴメンゴメン……」

霧島「男の子か……君高校生?」

須田「は……はい。須田っていうんですけど……俺、真司達と一緒に」

霧島「真司!?……あんた真司と一緒にいたの!!?」

佐野「しんじ?……って誰?」

須田「城戸真司……ライダーの1人なんですけど……知り合いですか?」

霧島「そっか……やっぱアイツもここに……」

高遠(気のせいかしら……美穂ちゃんちょっと嬉しそう……)

佐野「城戸……もしかして花鶏で働いてたアイツ!?……うっわ」

須田「あとり?」

芝浦「ああ……あのバカか。まぁ秋山がいたぐらいだし、いるだろうなとは思ってたけど」

須田「いや……一緒に居たのは真司なんだけど……実はそいつ、真司じゃなくて」

志村「……詳しく話をしてみな」
344 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/23(水) 19:42:03.09 ID:dKhm2DnlO
…………

須田「……というわけなんですけど」

芝浦「あぁ……多分あいつだね」

霧島「うん……あいつだ」

佐野「あんたら心当たりあんの?」

霧島「浅倉に殺されかけてピンチだった所に颯爽と現れて……私、そいつに命を救われたの……てっきり私は真司本人かと思ってたけど」

芝浦「まー……俺は黒いライダーっていう特徴ぐらいしか知らないんだけどね……けどあんた悪運強いねぇ……ライダーの技をまともに喰らってピンピンしてるなんてさ」

須田「……美耶子のおかげだ」

高遠「美耶子?……もしかして……」
345 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/23(水) 22:06:30.83 ID:dKhm2DnlO
…………

志村「神代の血に……そんな秘密があったとはなぁ」

高遠「不死の血……」

霧島「恭也は美耶子って子から血を与えられたから……九死に一生を得た……ってわけね」

佐野「えぇー……ずりぃよあんただけ屍人にならないなんてさー……俺らにもその血を分けてよ」

須田「分けるって簡単に言うけどさ……んー……試してみるか」

霧島「試してみる……?」
346 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/23(水) 22:31:02.65 ID:dKhm2DnlO
須田「えーと……あ、ここに釘が」

ブシュ

…………

志村「……何だか妙な感覚だ」

佐野「げぇー……もう治った」

芝浦「……これでホントに大丈夫なんだろうな」

須田「断言はできない……でもこうすれば……化け物になる事はない……そんな気がする」

高遠「いきなり自分の手首を切ったりして……一体何事かと思ったけど……」

志村「……これでもう、逃げ出すことはできないってわけだな」

芝浦「……逃げ出す?」
347 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/23(水) 22:32:12.48 ID:dKhm2DnlO
今日は終わります
348 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 11:13:15.14 ID:wmo+YfPB0
屍人ノ巣 近藤家

芝浦「……アイドルオタクって27年前にもいたんだね」

霧島「うわぁ……押入れの中にまでアイドルのポスターがびっしり……」

高遠「東エリ……70年代に活躍した超人気アイドル歌手……ちょうど私の両親の世代かしら」

志村「デビュー曲は確か……私の……彼の……なんだったか」

高遠「『私の彼の左手に肉球』です」

佐野「な……何その『部屋とTシャツと私』みたいなタイトル……」

霧島「あれはYシャツでしょ」
349 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 11:19:42.75 ID:wmo+YfPB0
ズザザザ

犬屍人「グルルルルル...」

須田「外に1匹いる……」

佐野「どうしよっか?あれ1匹の為だけに変身するのもね……」

須田「俺が行きます……」スッ

高遠「須田君無理しないで……怪我が治ったばかりなんだから…ここは私が」

須田「いえ……助けられてばかりは性に合わないし、俺も何か役に立たないと……バール貸してください」ガシッ

高遠「あっ……」

芝浦「威勢いいねぇ……口だけじゃないとこ見せてくれよ?」
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 11:25:32.23 ID:rD4QIKLE0
バールのようなものとうりえんどっちが強いんだろう
351 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 11:25:46.63 ID:wmo+YfPB0
須田「はっ!!」ドゴッ

犬屍人「グァイ!!」ドサッ

霧島「やった!」

犬屍人「ガ...ア...」ピクピク

須田「……まだ息があるのか」ゴシャ

犬屍人「」

佐野「よ……容赦無いなぁ〜」

志村「…奴も相当修羅場をくぐって来たようだな」

須田「……」スタスタ

芝浦「やるじゃんお前……正直そんな期待してなかったんだけどさ」

須田「……こんなの全然大したことないですよ。それよりコイツを家の中に運びたいんで手伝ってもらえますか?」

霧島「……なにするつもり?」
352 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 11:32:30.39 ID:wmo+YfPB0
近藤家 外

須田「……これでよしと」ガチャ

佐野「鍵もかけてないのに大丈夫?」

須田「あいつらにはもう、手を使って扉を開けるほどの知能は残ってないんですよ……だからここに閉じ込めておけば蘇っても二度と邪魔してこない……」

志村「ほぅ……そりゃ新発見だ……」

芝浦「 あの蜘蛛みたいな奴もそうだったよな……あれは物理的に開けるのは無理そうだったけど」

志村「さ、そろそろ出発するとしようか」

須田「はい…待ってろよ……美耶子」
353 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 12:48:51.25 ID:wmo+YfPB0
屍人ノ巣 千曳橋

犬屍人「グァ-...」

霧島「まぁたここに犬が……やんなるなぁ」

高遠「あいつの目を盗んで先に進むのは……地形的に難しいわね」

須田「じゃあまた倒すしか……」

芝浦「待ってよ……正面から倒すばっかじゃ芸がないでしょ」

芝浦「近くに流れの速い川があるわけだし?……たまには頭を使わないとね」コンコン

志村「なんか策でもあるのか?」

芝浦「策って程のもんでもないけどさ……おーい!!」

犬屍人「グ!?......ガァァァァァ!!!」ダッ

佐野「え……おい何やってんだよ!こっち来ちゃうよ!?」

芝浦「いいから黙って見てろよ……」
354 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 13:05:30.87 ID:wmo+YfPB0
犬屍人「グァァ」シュタ

霧島「……橋の上に」

バキ

犬屍人「……ギ?」

バキバキ ズボッ

犬屍人「ギィ!?」ボチャァン

犬屍人「ガ!?……ガボッ!……ズボボボボボ」ザアアアア

高遠「な……流されていっちゃった」

芝浦「へっ…まんまと引っかかった……ざまぁないね」

志村「この木の橋……よく見りゃぁ大分脆くなってんな……」

須田「そういうことだったんですか……」

佐野「でも屍人を川に沈めたはいいけどさ……ここ通れなくなっちゃったんじゃないの?」

芝浦「まぁそれは……ちょいと遠回りすりゃ充分でしょ」
355 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 15:00:36.07 ID:AewmImr+O
屍人ノ巣 中央交差点付近

芝浦「……いきなり景色が現代っぽくなったんだけど」

志村「さっきまでの街並みは……27年前の風景そのまんまだった……おそらくここは数日前に取り込まれたばかりの……現代の風景だろうな」

須田「美耶子が言ってたんだ……この異界は27年前の地形と現代の地形が混ざり合って出来ているって」

高遠「そうか……橋が途中から新しくなっていたのはそれが理由なのね……」

志村「ったく、せっかく目印になるもんが見つかったかと思ったら……ますます道が分からなくなっちまったなぁ」

キ-ン...

須田「…聞こえる」

キョウヤ...シンジ...

須田「声が……聞こえる……美耶子に……呼ばれている気がする……」

佐野「は?……いきなり何?」

須田「多分この声……真司にも……あっちか」ダッ

佐野「あっ……行っちゃった……どうする?」

志村「こうなりゃ……あいつが聞こえるっていう声に従ってみるしかねぇか」

芝浦「今のまんまじゃあなんの手がかりもないからねー……いいんじゃない?」

高遠「決まりね……」

霧島「……真司」ギュッ

終了条件達成 エピソードクリア
356 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 16:28:29.03 ID:jyesSF3hO
宮田司郎
第2日4時44分44秒 旧宮田医院 地下監禁室

ギャアアアアアアアアア....ア...アアアアアアアアアア!!!

牧野「こ……これは」ウップ

東條「……宮田君がいきなり美奈さんを解剖するって言い出した時はびっくりしたよ」

須藤「しかもよりにもよってそれを理沙さんがいる前で宣言しましたからね……やはりまともな神経じゃありませんよあの人は」

牧野「自分で殺しておいてシレッと表情一つ変えずに言い放ちましたよねあの人……我が弟ながら狂ってる……」

東條「あの時の理沙さん……凄まじかったね」

牧野「ええ……宮田さんに対して殴る蹴るの嵐でしたから……でもまぁ」

牧野「……宮田さんが外にいた狙撃屍人と数匹の蜘蛛で妥協してくれてよかったです」

狙撃屍人「ギィヤァアアアアアアアアアアアア」グチュグチュ

蜘蛛屍人「……」グッタリ

宮田「……」ボロッ
357 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 16:40:14.64 ID:jyesSF3hO
宮田「……」ガチャ

東條「……血塗れだね宮田君」

須藤「お疲れ様です……永遠の命の種明かし……終わりましたか?」

宮田「…このカルテを見てくれ」スッ

須藤「……大腿静脈切断…腹部切開…頭部切開」

牧野「お……おえっ」

宮田「そこじゃない……所見の欄を見ろ」

須藤「体内の赤い液体に赤血球が存在せず……別種の結晶?……この結晶とは」

宮田「おそらくそいつが……この化け物どもの体を再生させているんだろう」

宮田「奴らの体をどんなに細かく切り刻んでも……たちまち自己再生しちまう……これじゃあ俺も用無しだな」
358 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 22:10:41.12 ID:VnjDJClvO
須藤「…数時間前、東條さんが美奈さんに気絶させられ……その後彼がすぐに意識を取り戻したのは……」

東條「僕の中に入ってた赤い水のおかげ……なのかな」

宮田「あぁ……」

東條「なんだか複雑な気分だよ……」

須藤「しかし……どんな方法を使っても殺せない……ミラーワールドに引きずり込む事も不可能……となると現状……」

宮田「これを使うことでしか……奴等を完全に消滅させることは出来ない……」スッ

須藤「2体の人形……『宇理炎』ですか」
359 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/26(土) 22:32:46.90 ID:VnjDJClvO
須藤「それを使えば……この異変の黒幕と言われる八尾とやらも……」

宮田「宇理炎は……不死の力と相対する力を宿している……永い時を生きてきたあの女も……煉獄の炎を浴びてしまえば瞬く間に消滅するだろう……これはあの女の唯一の弱点とも言える」

宮田「だから奴はこの部屋に宇理炎を封印していたんだ……先代の美耶子と共に……27年もな」

牧野「なんて惨いことを……そういえば」

牧野「先代の美耶子様は何処に?……姿が見えませんが」

宮田「開放してやりましたよ……あの姿のまま放置しておくのもしのびなかったので」

牧野「え……大丈夫なんですか?」

宮田「あの女は放っておいても害はありません……身体はミイラのように干からびてはいますが人間としての理性はちゃんと残っている様ですから……」

須藤「逆を言えば……彼女はこの部屋に監禁されて……飲まず食わずのまま死ぬことも狂うことも許されず……はっきりとした意識の中、助けを求めながら苦しんでいた……というわけですね」

須藤「なぜこんな残酷な仕打ちを……14歳の少女が受けなければならなかったのか……」

東條「僕、その八尾って人……許せないよ」
360 : ◆ctHzNL5EpQ :2017/08/26(土) 22:35:29.26 ID:VnjDJClvO
続きは明日
申し訳ないですが来週からもちょくちょく投下できない日があるかもしれないです……
361 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/08/27(日) 17:08:10.98 ID:cJqKMu3d0
宮田「……すみませんが少し出掛けてきます」スタスタ

牧野「どちらへ?」

宮田「蛇ノ首谷です……我々の救世主となるかもしれない男がそこに倒れている……との事でね」ギィィバタン

東條「……また何か変な声をキャッチしたのかな」

牧野「心配ですね……あそこは地盤が緩いから……土砂崩れが起きるかも……」

須藤「では……私が彼と同行しましょう……留守を頼みます」ダッ ガチャ

東條「……」

牧野「私は……一体どうすれば……」
362 : ◆ctHzNL5EpQ [saga]:2017/09/03(日) 19:37:16.29 ID:l4B4D36wO
秋山蓮
第2日23時24分12秒 屍人ノ巣 ミラーワールド

龍騎「うおりゃぁ!!」ドゴォ

ガルドサンダー「グァ!!」ドサッ

ライア「はっ」スパ-ン

ガルドストーム「ギャア!!」ドサッ

龍騎「……しゃあ!」『ストライクベント』

ライア「……」『コピーベント』

ドラグレッダー「グォォォォォォ」ビュ-ン 

龍騎&ライア「はぁぁぁぁ!!」ボォォォォォッ!!

ガルドサンダー&ガルドストーム「グギャアアアアア!!!」ドカァァァァァン

屍人ノ巣 現実世界

ヒュン

真司「はぁ……こうしてお前と共闘するのも久しぶりだな!」

手塚「あぁ……まさか再び親友の仇を打ち倒す事ができるとはな…」

竹内「親友?」

真司「あ、竹内さんその話はちょっとここじゃ……」
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