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【ガルパン】博愛の通信手 -武部 沙織-
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1 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:46:40.53 ID:UYkf1d7Vo
*一部独自解釈、設定有
*この作品はフィクションです
戦車の動作、性能等、実際のものと異なる場合があります
関連(すべて1スレ完結です)
・【ガルパン】魔弾の砲手 -五十鈴 華-
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487503185/
・【ガルパン】身魂の操縦手 -冷泉 麻子-
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488550209/
・【ガルパン】不惜身命の装填手 -秋山 優花里-
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490530764/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1499867200
2 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:47:22.08 ID:UYkf1d7Vo
〜〜プラウダ高校・演習場〜〜
ピーポー…
ピーポー…
カチューシャ「…!クラーラ!クラーラ!!」
クラーラ「ぁ…ぅ…!」
カチューシャ「嫌ぁ!!いやあぁ!!」
ノンナ「カチューシャ!落ち着いて!」
カチューシャ「だって…!私、私が!あぁぁぁ!!」
ノンナ「カチューシャ!」
クラーラ「あ…ぅ…カチュ…さま…」
ノンナ「クラーラ、今は喋らないで」
クラーラ「ぅ…」ガクッ
カチューシャ「あ…!あぁ!!いやああああ!!」
3 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:47:55.56 ID:UYkf1d7Vo
ピーポー…
キキッ
プラウダ生「救急車来ました!」
プラウダ生「私が付き添います!」
ノンナ「はい、お願いします」
救急隊員「…えー、頭部から出血、左腕の骨折…はい、はい。タンカを。ええ」
救急隊員「了解」
プラウダ生「副隊長はカチューシャ様を!」
ノンナ「ええ」
カチューシャ「あ…私…私が…!あぁああ…」ガクガク
ノンナ「カチューシャ」ギュッ
カチューシャ「あ…ノンナ…あぁ…」
ノンナ「…っ…」ギュッ
4 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:48:23.89 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜〜〜〜〜
ノンナ「…はい、はい。わかりました」
ノンナ「ええ。今日は解散にします。それでは」ピッ
ノンナ「…」
カチューシャ「…」
ノンナ「カチューシャ」
カチューシャ「え…」
ノンナ「クラーラ、とりあえず命に別状はないようです」
ノンナ「ただ、当分の間は入院が必要だと…」
カチューシャ「あぁ…」
ノンナ「カチューシャ。貴女のせいではありません」
カチューシャ「…でも、私が…」
カチューシャ「私が、あんなことを言ったから…」
カチューシャ「あんな…あんな戦車に近寄っちゃいけなかったのよ…!」
ノンナ「カチューシャ…」
カチューシャ「ニーナも…アリーナも…クラーラまで、私のせいで…!」ガタガタ
ノンナ「カチューシャ!」ギュッ
カチューシャ「次は…次はきっと、私たちよ…!」
Girls und Panzer
博愛の通信手 -武部 沙織-
5 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:48:56.79 ID:UYkf1d7Vo
ザワザワ…
桃「…えー、では、本日の訓練はここまで!」
オツカレサマデシター
沙織「はぁー、疲れたぁー…」
優花里「今日は一段とハードでしたねぇ…」
華「そうですね…来週のプラウダとの練習試合もありますから」
桃「…あー、そうだ。そのことなんだが…」
みほ「河嶋先輩?」
桃「プラウダとの練習試合、中止になりそうだ」
みほ「え? 中止?」
優花里「…あ、あの、どういうことですか?」
杏「あー、そっか。みんなにはまだ連絡してなかったね」
杏「ちょっと前に、カチューシャから連絡があってね」
沙織「へぇ、カチューシャさんから…珍しいかな?」
麻子「そうだな。確か練習試合を申し込んできたのはプラウダからだったはずだ」
優花里「次こそは勝つって意気込んでいましたからね」
杏「向こうがちょっとゴタゴタしてるみたいでねー」
みほ「…あの、何があったんですか?」
杏「あー…その…」
みほ「?」
柚子「…会長、西住さんには…」
杏「…うん、そうだね。じゃあ隊長チーム…あんこうだけには伝えておこうかな」
6 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:49:28.53 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜〜
杏「…えっと、どこまで話したっけ?」
華「練習試合が中止になる、とは伺いましたが…」
杏「そっか」
優花里「…あの、プラウダで一体何が…?」
杏「…先週くらいから、かな」
杏「今、プラウダの戦車道は休止…というか、プラウダでは戦車道が禁止されてる」
みほ「えっ…?」
杏「まぁ、そんな状態じゃ練習試合も何もないよね」
麻子「…プラウダと言えば、黒森峰とも並ぶ強豪校だ。その戦車道が禁止とは…」
沙織「な、なんでそんな…?」
杏「さぁねー。私もそこまでは聞いてないんだ」
杏「まぁ、ちょっとワケありっぽい感じではあったけどね」
華「はぁ…」
7 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:49:56.14 ID:UYkf1d7Vo
杏「ちょっと前に、泣きそうな声で電話かかってきてさ」
杏「ワケは言えないけど、練習試合を中止してほしいって言うのと、戦車道が休止状態ってことだけ伝えらえれてね」
杏「…まぁ、隊長の西住ちゃんには伝えておいてもいいかなと思ってさ」
みほ「…」
沙織「…みぽりん?」
みほ「えっ、な、何?」
沙織「気になるんなら、行ってみようよ」
みほ「い、行くって…」
沙織「カチューシャさん達が心配なんでしょ?プラウダまで行ってみない?」
みほ「それは…」
優花里「お供しますよ、西住殿」
麻子「まぁ、私も気になるからな」
華「ええ。私も同じ気持ちですよ、みほさん」
みほ「…ありがとう、みんな」
杏「んじゃ、決まりね。かぁしま、手配よろしくー」
桃「はっ」
8 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:50:28.02 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜〜
カチュ―シャ「…ごちそうさま」
ノンナ「はい、お粗末様でした」
カチューシャ「…今日は、ミホーシャ達が来るんだったかしら」
ノンナ「ええ。もうすぐですね」
カチューシャ「…たぶん、あの事よね…」
ノンナ「…えぇ」
カチューシャ「ねぇ、やっぱり、帰ってもらった方が…」
ノンナ「カチューシャ…」
カチューシャ「ミホーシャ達を、巻き込みたくないもの」
カチューシャ「これは、私たちだけで解決しなきゃ…」
ノンナ「ですが…」
カチューシャ「…ううん、私だけじゃ、どうにもならなかったものね…」
カチューシャ「でも…」
プルルルル…
ガチャッ
ノンナ「はい」
ノンナ「…えぇ、はい。では、向かいます」ガチャッ
カチューシャ「…行きましょうか」
ノンナ「…えぇ」
9 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:51:00.63 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜〜
みほ「カチューシャさん、ノンナさん。お久しぶりです」
カチューシャ「えぇ、よく来たわね、ミホーシャ」
ノンナ「ご無沙汰しております、みほさん」
沙織「…(やっぱり、何か元気なさそうだなぁ、カチューシャさん…)」
優花里「本当に、戦車は動いていないようですね」
カチューシャ「…えぇ、今はね」
みほ「あの…教えてくれませんか?一体何があったのか…」
カチューシャ「…その…」
みほ「あ…ごめんなさい、言いにくいですよね…」
カチューシャ「違うの。でも…」
ノンナ「…カチューシャ、私が…」
カチューシャ「ううん、大丈夫よ」
カチューシャ「…立ち話もなんだし、応接室に行きましょ」
10 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:51:37.51 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜〜
カチューシャ「…発端は、2カ月くらい前だったかしら」
華「2か月前というと…大学選抜戦のすぐ後くらいでしょうか?」
カチューシャ「ええ。そのくらいよ」
カチューシャ「ねぇ、『幽霊戦車』って知ってる…?」
麻子「お、おばけ…?」
みほ「…いえ、私は聞いたことがありませんけど…」
カチューシャ「…これよ」スッ
優花里「この写真は…これ、T-34ですよね?」
カチューシャ「そうよ。それで、ここを見てほしいの」
華「…このエンブレムは…擦れていますが、何かのお花でしょうか?」
カチューシャ「ええ。このエンブレムの車両が『幽霊戦車』と呼ばれているわ」
沙織「これが、今回のことと何か関係あるんですか?」
カチューシャ「プラウダ高校の戦車道に、言い伝えられているの」
カチューシャ「この『幽霊戦車』には近づくなって」
みほ「幽霊って、どういうことですか…?」
11 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:52:06.18 ID:UYkf1d7Vo
カチューシャ「今から…20年前だったかしら」
カチューシャ「…戦車道の練習中に、この戦車の乗員が亡くなる事件があったのよ」
みほ「えっ…」
カチューシャ「一人で居残り練習をしていた時に、エンジンのトラブルで、戦車が動かなくなって…」
カチューシャ「外に出て調べていた時に、崖崩れに巻き込まれて…」
沙織「…」
華「…」
カチューシャ「この車両を使っていた生徒は、誰よりも遅くまで練習していたらしいわ」
カチューシャ「そのころのプラウダはまだ強豪って呼ばれる前で、あまり戦車道の履修者もいなくて」
カチューシャ「それで、居残りで練習をしていて…周りに監督する人もいなくて…」
麻子「…な、なるほど…それで幽霊戦車か…」
沙織「あれ、麻子大丈夫?」
麻子「あ、あぁ」
カチューシャ「その子、当時はあまり目立たない子だったみたいで」
カチューシャ「誰からも気にかけてもらえなくて…それが悔しくて、ずっと居残りで練習をしていたそうよ」
優花里「…なんだか、少しだけ気持ちが分かる気がします…」
みほ「優花里さん?」
優花里「私も…ずっと、一人だったことがありますから」
12 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:52:39.24 ID:UYkf1d7Vo
カチューシャ「…もう、大体わかったかしら。この戦車に、怨念が憑りついているって言われているわ」
カチューシャ「現にその後、この戦車に乗った人間がケガをしたり、急に病気にかかったりするケースがあったそうよ」
華「…怨念、ですか…そういったことがあれば、信じるしかありませんね」
カチューシャ「それで…」
カチューシャ「…ぁ…あぁ…」ガタガタ
みほ「か、カチューシャさん!?」
沙織「ちょっ、大丈夫ですか!?」
ノンナ「…カチューシャ、あとは私が」
カチューシャ「…い、いいの。私に言わせて」
みほ「…」
カチューシャ「私が…私のせいなの…」
カチューシャ「私が…無責任にこの戦車を動かしたから…」
みほ「…!」
カチューシャ「この戦車、レギュレーションに違反しない範囲で、改良が加えられているの」
カチューシャ「本来のT-34よりも、かなりスペックが良くなっているハズよ」
カチューシャ「…だから、試しに動かしたのよ。この前…」
みほ「…この戦車の危険性は…」
カチューシャ「もちろん、みんな知っていたわ。だから、私も最初は一人で動かすつもりだった」
カチューシャ「でも、みんなが一緒についてきてくれて…」
カチューシャ「あの時いたのは、ノンナ、クラーラ、アリーナ、ニーナ…それから私だったわね」
13 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:53:07.40 ID:UYkf1d7Vo
沙織「…それで、その後は…?」
カチューシャ「…最初に事件が起きたのは、この前の模擬戦の時よ」
カチューシャ「アリーナの戦車からフラッグが出ていたんだけど…」
カチューシャ「その時、正面にいた戦車が勝手に発砲したせいで、アリーナの戦車に当たって、降りようとしていたアリーナが車外に…」
みほ「…」
カチューシャ「もちろん、撃った砲手は引き金に触れていないと言ってたわ」
カチューシャ「その時、戦車が勝手に動いて…」
優花里「そんな…そんなこと…」
カチューシャ「…ニーナは、戦車の整備中に機材が倒れてきて…」
カチューシャ「それに、もう私たちだけじゃないの」
華「どういうことですか…?」
カチューシャ「ノンナがこの前、別の戦車に乗っていた時に、また勝手に砲撃が…」
カチューシャ「それで前の戦車の履帯が壊れて、坂から滑り落ちて…」
麻子「そんなことが…」
カチューシャ「もう、私たちが戦車にかかわると、誰かが不幸になるのよ…」
カチューシャ「それに、クラーラは……」
カチューシャ「…っ…! うっ…!」
14 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:53:41.90 ID:UYkf1d7Vo
・・・
数日前
クラーラ『カチューシャ様』
カチューシャ『クラーラ?』
クラーラ『…もう一度、あの戦車に乗っていただけませんか?』
カチューシャ『な、何を言い出すのよ、クラーラ!?』
クラーラ『私が相手になります。カチューシャ様』
カチューシャ『だ、ダメよ!もうあれは動かせないわ!それに、貴女も今は戦車にかかわっちゃダメ!』
クラーラ『…カチューシャ様。このままでは何も変わらないんです』
クラーラ『あの戦車の怨念を振り払うには、あの戦車に白旗を立てなければならないと、私は考えています』
クラーラ『…正々堂々と、正当な勝負の結果としてです』
カチューシャ『…また、余計な日本語を覚えたわね…』
クラーラ『その相手は、プラウダの総帥であるカチューシャ様でなければならないのです』
クラーラ『これは私のためでも、カチューシャ様のためでも、それにプラウダ戦車道のためでもあります』
クラーラ『お願いです。同志カチューシャ』
カチューシャ『……わかったわ』
・・・
カチューシャ「それで…私の砲撃が当たった後、私の戦車のブレーキが利かなくなって…」
カチュ―シャ「クラーラの戦車が、崖まで押されて、逃げるのが間に合わなくて…」
カチューシャ「それで…うっ…!うわぁぁぁっ…!あぁぁ…!!」ボロボロ
ノンナ「カチューシャ!」ギュッ
みほ「カチューシャさん…」
カチュ―シャ「ごめんなさい…ごめんなさい…!」ボロボロ
15 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:54:11.92 ID:UYkf1d7Vo
ノンナ「…申し訳ありません、皆さん。今日はお引き取りを…」
優花里「は、はい」
ノンナ「学園の食堂と、空き部屋の手配ができておりますので、よろしければ…」
華「すみません、わざわざ…」
ノンナ「いえ…」
沙織「…」スッ
麻子「…沙織…?」
沙織「ノンナさん」
ノンナ「はい…?」
沙織「私たちのことも、頼ってくださいね」
ノンナ「沙織さん?」
沙織「ノンナさんだって、怖いんですよね」
ノンナ「そんな…私は…」
沙織「カチューシャさんのこと、お願いします」
ノンナ「…沙織さん…」
沙織「とりあえず、ノンナさんに任せよっか。行こ、みぽりん」
みほ「あ…失礼します」
ガチャッ
バタン…
ノンナ「…」
カチューシャ「ぐすっ…ノンナ…」
ノンナ「…」ギュッ
16 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:54:50.11 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜〜
華「…ふぅ、ごちそうさまでした」
優花里「プラウダの学食は美味しいですねぇ…体が温まります」
麻子「ん…」
優花里「…あの、武部殿」
沙織「ん?なに?」
優花里「その…先ほどの、ノンナさんへの言葉は、どういうことでしょうか?」
沙織「うん…だって、もうカチューシャさんには、ノンナさんしか頼る人がいないみたいだし…」
沙織「ノンナさんは、誰にも頼れないのかなぁ…って思ったら、つい…」
みほ「…そう、だよね…」
優花里「武部殿…」
麻子「…それで、どうするつもりだ?」
沙織「ん?」
麻子「まさか、このまま放って帰るわけにもいかないだろう」
みほ「うん。このままじゃカチューシャさんもノンナさんも、プラウダの皆さんも、戦車道が嫌いになっちゃう」
みほ「私…もう、戦車道で悲しむ人を見たくない」
華「…そうですね…みほさんも、以前は…」
みほ「…うん」
17 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:55:23.96 ID:UYkf1d7Vo
優花里「でも、どうすればいいんでしょうか…」
華「私たちでは、除霊なんてできそうにありませんし…」
麻子「目的がある分、大学選抜に勝つ方がまだ楽かもしれないな」
沙織「…なんで、こうなっちゃうのかなぁ…」
みほ「沙織さん?」
沙織「なんで、誰かを傷つけちゃうんだろう…」
沙織「もし、その戦車に、死んじゃった子の意思みたいなのがあるとしてさ」
沙織「…こうやって、周りの人を傷つけることが、本当にやりたいことなのかな…って」
麻子「…沙織…言おうとしてることはわかるが…」
沙織「うん、ごめんね…今更私がこんなこと言っても、何にもならないのはわかるんだけど…」
華「…いえ、私たちにもできることが、きっとあるはずですから」
沙織「…うん、そうだよ。そうだよね」
18 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:55:58.30 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜
2日後
みほ「…みんな、おはよう」
優花里「おはようございます、西住殿っ」
麻子「ぐぅー…」
沙織「ほら麻子!みぽりん来たから!」
スタスタ
カチューシャ「揃ってるわね」
ノンナ「おはようございます、みなさん」
みほ「カチューシャさん、ノンナさん」
カチューシャ「…」
華「カチューシャさん?」
カチューシャ「あ、今日はね、ちょっと話があって…」
みほ「例の戦車の事ですか?」
カチューシャ「ええ。そのことなんだけど…」
カチューシャ「…あの戦車のことは、もう気にしなくていいわ」
優花里「はぁ…」
みほ「気にしなくていいって…どういう意味ですか?」
19 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:56:34.79 ID:UYkf1d7Vo
カチューシャ「実は昨日、私とノンナと…一部の生徒で戦車を動かしたんだけどね」
カチューシャ「…しばらくの間乗っていても、結局何も起こらなかったのよ」
みほ「…え?昨日ですか?」
カチューシャ「ええ」
華「それじゃ、今までのは…」
カチューシャ「さぁ…悪い偶然だったんじゃないかしら?」
麻子「…」
カチューシャ「いろいろ試したわ。アリーナやクラーラがケガをした状況を再現したり…」
カチューシャ「でも、結局何も起きなかったのよ」
優花里「それは…」
カチューシャ「ノンナ」
ノンナ「はい。ニーナやアリーナのケガも治りましたし、クラーラも状態は良くなっているそうです」
カチューシャ「そういうことだから、結局私たちの考えすぎだったのかもしれないわね」
みほ「そうだったんですか…」
沙織「…それ、本当ですか?」
カチューシャ「…ええ、本当よ」
20 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:57:26.40 ID:UYkf1d7Vo
みほ「それじゃあ…」
カチューシャ「わざわざ心配してプラウダまで来てもらって、悪かったわね」
みほ「いえ、そういうことでしたら…」
カチューシャ「そういうことだから、この話はもう解決したわ。ノンナ」
ノンナ「はい。わざわざ来ていただいたのですから、お土産にでも…こちら、プラウダの林檎です」
華「これは丁寧に…大洗で頂きますね」
ノンナ「はい」
みほ「…カチューシャさん、本当に大丈夫ですか?」
カチューシャ「…ええ。大丈夫よ。ミホーシャこそ、手間をかけさせたわね」
みほ「いえ。カチューシャさんが元気になってくれて、良かったです」
沙織「(…ホントに…ホントに、これで終わったのかな…)」
沙織「(…やだ…何だろう、このモヤモヤした感じ…)」
21 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:58:05.46 ID:UYkf1d7Vo
優花里「…では、私たちは帰りますか?」
みほ「うん。それじゃ、明日の朝に出発かな?」
カチューシャ「…明日はちょっと都合が悪いから、見送りはできないけど…」
カチューシャ「それじゃ、これでお別れね」
みほ「はい。それじゃあ、また」
カチューシャ「…ええ。また…」
カチューシャ「…いつか、必ず会いましょう」
みほ「はい」
ノンナ「…みほさん、沙織さん」
沙織「ノンナさん…」
ノンナ「本当に…ありがとうございました」
みほ「いえ…私たちは、何も…」
ノンナ「言葉をかけていただけただけで、励みになりますから」
沙織「ノンナさん…カチューシャさんも、本当に大丈夫ですか?」
ノンナ「はい。私たちは、もう問題ありませんから」
沙織「でも、ごめんなさい。ホントに何にもしてなくて、お土産だけもらっちゃって…」
ノンナ「沙織さん。良いんですよ」
ノンナ「…もう、済んだことですから」
沙織「…?」
ノンナ「では、失礼しますね。お元気で」
みほ「は、はいっ。それでは」
22 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:58:35.63 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜
- 同日:夜 -
カチューシャ「…ノンナ」
ノンナ「はい、カチューシャ」
カチューシャ「消灯時間は過ぎたかしら?」
ノンナ「…はい、15分前に消灯時間です」
カチューシャ「見回りは?」
ノンナ「完了しています。今、外にいるのは私たちだけでしょう」
カチュ―シャ「そう」
ノンナ「はい、問題ありません」
カチューシャ「…ねぇ、ノンナ」
ノンナ「はい」
カチューシャ「ノンナまで、来ることはないのよ…?私だけ…」
ノンナ「私も当事者ですから。それに…」
ノンナ「…カチューシャ。私はずっと、貴女と運命を共にすると決めています」
カチューシャ「…お礼なんて言わないわよ」
ノンナ「はい。当然ですから」
カチューシャ「ふふっ…」
ノンナ「…時間です。同志カチューシャ」
カチューシャ「ええ。行きましょう」
23 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:59:03.12 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜〜〜〜
- 同時刻 -
沙織「じゃあ、私の部屋ここだから」
みほ「うん、また明日ね、沙織さん」
沙織「おやすみー」
バタン
沙織「ふぅ…」ゴロン
沙織「(…本当に、これで終わったのかな…)」
沙織「(確かに、カチューシャさんもノンナさんも、大丈夫だって言ってたけど…)」
沙織「(…何だろ…何が引っかかってるんだろ…?)」
24 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 22:59:36.02 ID:UYkf1d7Vo
カチューシャ『…いつか、必ず会いましょう』
沙織「(なんで、あんな言い方…)」
ノンナ『沙織さん。良いんですよ』
ノンナ『…もう、済んだことですから』
沙織「(なんであんなこと…)」
沙織「(済んだことって、何が…?どういう意味…?)」
沙織「(変な言い方って言うか…何だろ…?)」
沙織「(あの時のノンナさん…何か安心したような顔だったけど…)」
沙織「(この事件が終わってホッとしてるって言うより…もっと別の何か…)」
沙織「(何か…私たちにお別れを言って…それで…)」
沙織「…っ!!」ガバッ
沙織「まさか…」
ピッピッ
沙織「…もしもし、みぽりん?」
沙織「ごめん、急いでゆかりんに連絡してくれる?私は華と麻子に連絡するから」
沙織「プラウダの戦車倉庫前に集まってほしいの」
25 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:00:11.38 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜〜〜〜
みほ「…沙織さんっ!」
沙織「みぽりん!」
優花里「武部殿、どうしたんですか…?こんなに慌てて…」
沙織「ちょっと、確かめたいことがあって…」
麻子「私たちを集めたのは、何か意味があるのか?」
華「もしかして、戦車を動かすつもりですか?」
沙織「そうなるかもしれないから…」
みほ「…?」
沙織「えっと、あと…あ、いたいた。おーい!」
プラウダ生「…あ、大洗の…武部さん。どうしたんです?こんな時間に…」
沙織「ごめんなさい。ちょっと、例の幽霊戦車を見せてほしくて…」
麻子「こんな時間にか?」
沙織「うん。どうしても今じゃないとダメだから…」
優花里「どういうことですか?」
プラウダ生「それでしたらここですね。今シャッター開けますから」ピッ
ガラガラ…
プラウダ生「…あれ?」
華「何もありませんが…」
プラウダ生「おかしいなぁ…戸締りした時にはここにあったはずなんだけども…」
26 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:00:49.25 ID:UYkf1d7Vo
みほ「沙織さん、これって…」
沙織「…うん。そうだと思う」
麻子「…なるほど、話が見えたぞ」
優花里「え?」
みほ「…たぶん、今の幽霊戦車は、カチューシャさんとノンナさんが乗っています」
優花里「え…!ちょ、どういうことですか!?」
みほ「私も、もっと早く気付くべきだったのに…」
沙織「みぽりん、今は良いから」
みほ「うん」
華「もしかして…」
みほ「はい。たぶん昼間話していたことは、ほとんど真実ではありません」
みほ「本当は何も解決していなくて…でも、このままじゃまた被害が出るし、プラウダの戦車道はずっとこのままになってしまいます」
みほ「だから、二人はあの戦車と一緒に、プラウダから去ることを選んだんです」
優花里「えっ…」
27 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:01:20.76 ID:UYkf1d7Vo
みほ「それで解決するかはわからないけど…」
みほ「…でも、カチューシャさんとノンナさんは、これしか方法がないと思って…」
みほ「それに…カチューシャさんは、プラウダにいることがもう耐えられないんだと思うから…」
華「そんな…」
沙織「…追いかけよう、みぽりん!まだ間に合うよ!」
みほ「…うんっ」
プラウダ生「あの…?」
みほ「…すみません、戦車を1台貸してもらえませんか?」
プラウダ生「は、はいっ」
みほ「麻子さん」
麻子「今、マニュアル読んでる。たぶん大丈夫だ」
優花里「西住殿、こっちに履帯の後がありますよ!あっちの門から出て行ったと思います!」
みほ「ありがとう、優花里さん」
麻子「…ここからだと…こっちを抜ければ先回りできるかもしれない。ちょっと急ぐぞ」
みほ「お願いします、麻子さん」
沙織「…必ず助けようね、みぽりん」
みほ「…うん!」
プラウダ生「戦車準備できました!」
みほ「…行きます!パンツァー・フォー!」
28 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:01:52.40 ID:UYkf1d7Vo
〜〜〜
キュラキュラ…
ノンナ「カチューシャ。そろそろ、運転を変わりましょうか」
カチューシャ「ううん、平気よ」
ノンナ「…」
カチューシャ「…やっぱり、楽しいわね。ただ、こうして戦車を動かしているだけなのに」
ノンナ「カチューシャ…」
カチュ―シャ「ううん。もう決めたもの。この戦車はウチで保管するわ」
カチューシャ「それで、私はもう戦車にかかわらないから。それで、この話はおしまいよね」
ノンナ「…」
カチュ―シャ「…?」
ノンナ「カチューシャ?」
カチューシャ「…あれ…プラウダの戦車じゃない?」
ノンナ「え?」
キュラキュラ…
みほ「…カチューシャさん!」
カチューシャ「え…ミホーシャ!?なんで…?」
麻子「やっぱりここだったか。カチューシャさんの家に向かうつもりだったんだな」
華「失礼ですが、カチューシャさんの家はプラウダの方に教えていただきました」
優花里「冷泉殿のショートカットがなければ、追い付けませんでしたね…」
29 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:02:31.30 ID:UYkf1d7Vo
カチューシャ「…」
みほ「カチューシャさん…みんな、心配しますよ。帰りましょう」
カチューシャ「…なんで…」
みほ「え?」
カチューシャ「…なんで……何で、何しに来たのよ…」
カチューシャ「…っ…!もう、関わってほしくないの!迷惑なのよ!!」
カチューシャ「もう放っておいてよ!なんで!」ボロボロ
沙織「カチューシャさん…」
みほ「…本当はやめたくないんですよね、カチューシャさん」
カチューシャ「っ…」
みほ「絶対に助けるって、みんなで決めたんです」
みほ「今はまだ、力になれないですけど…きっと助けますから」
みほ「無責任な言葉で、ごめんなさい…でも、そんなに自分だけを責めないでください」
カチューシャ「…」
沙織「カチューシャさん…ね、いったんプラウダに戻って…」
…カタッ…
みほ「…!! 麻子さんっ!! 左後方! 下がってください!!」
麻子「んっ」グイッ
ドォォン!!
沙織「きゃあっ!!」
優花里「うわっ!」
30 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:03:18.07 ID:UYkf1d7Vo
カチューシャ「え…!?」
華「今…撃たれたんでしょうか?」
みほ「大丈夫ですか?」
麻子「何とか躱せたみたいだな」
ノンナ「…」
カチューシャ「ノ、ノンナ!?なんで撃っ…」
ノンナ「…カチューシャは、関わるなと言ったんです」
みほ「ノンナさん…?」
ノンナ「ごめんなさい、みほさん。それでも、私はカチューシャの意思に従うだけです」
ノンナ「…そこを通して貰います」グッ
カチューシャ「ノンナ…」
ノンナ「カチューシャ、操縦を」
カチューシャ「…っ…!ケガしても知らないから…!ミホーシャ…!」グッ
31 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:04:15.97 ID:UYkf1d7Vo
みほ「カチューシャさん…どうして…!」
カチューシャ「私はもう決めたの!もう、私はプラウダにはいられないのよ!」
カチューシャ「なんで…なんで認めてくれないの!?なんで分かってくれないのよ!!」
沙織「…っ!!」
カチューシャ『その子、当時はあまり目立たない子だったみたいで』
カチューシャ『誰からも気にかけてもらえなくて…それが悔しくて、ずっと居残りで練習をしていたそうよ』
沙織「…そっか」
華「沙織さん?」
沙織「わかったよ、みぽりん」
みほ「え?」
沙織「そっか…なんで気づかなかったんだろう」
沙織「それだけのことだったんだ…」
優花里「武部殿…?」
沙織「麻子、ごめん、ちょっと降りるね」
麻子「沙織?どこに…?」
沙織「…ね、みんな」
沙織「これから、私がすることは…絶対に止めないで欲しいの」
華「…わかりました」
麻子「沙織…?何をするつもりだ…?」
沙織「よっ…と」スタッ
32 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:05:14.83 ID:UYkf1d7Vo
カチューシャ「…え…?沙織…?」
ノンナ「沙織さん…?戦車から降りて、何を…?」
沙織「…大丈夫、大丈夫だから…ね」
…ギギッ
カチューシャ「…え…?」
ノンナ「カチューシャ?」
キュラキュラ…
ノンナ「カチューシャ?戦車が前進していますが…?」
カチューシャ「えっ…うそっ、私、何も…!」
ゴゴゴゴ…!
優花里「…に、西住殿…あの戦車、武部殿の方に…」
みほ「えっ…?」
ゴオォッ
沙織「…」
カチューシャ「えっ…!な、なんでっ!うそっ!」
ノンナ「カチューシャ!ブレーキを!」
カチューシャ「いやぁ!!止まって!止まってよぉ!!」ガチャガチャ
ゴォォッ
33 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:06:27.02 ID:UYkf1d7Vo
沙織「…」
麻子「さ、沙織っ!!何やってるんだ!逃げろ!」
華「…麻子さん、いけません」
麻子「離せ!離してくれ!!沙織がっ…!」
華「…信じましょう、沙織さんを」
ゴォォッ
沙織「(…大丈夫、大丈夫だよね)」
沙織「…いいよ、おいで」
ゴォッ
カチューシャ「いやあ!!いやああああぁぁ!!」ガチャガチャ
麻子「沙織っ!沙織ぃっ!!」
…ギイィィィィー……!!
ギィィ…
……
…
34 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:07:27.17 ID:UYkf1d7Vo
沙織「…」
麻子「…え…?」
カチューシャ「…止まった…の…?」
沙織「…ずっと…ずっと一人にしちゃったよね、ごめんね」
沙織「あなたがずっと一人で頑張ってたこと、私には伝わったから」
沙織「…もう、休んで良いんだよ」
麻子「…沙織…?」
カチューシャ「え…?」
沙織「(ずっと一人で頑張ってて…)」
沙織「(きっと、誰かに認めてほしかったんだよね)」
沙織「(だから、あんなこと…)」
カタカタ…
カタ…
カチューシャ「え…?な、何の音…?」
ノンナ「沙織さん…?」
みほ「…沙織さん…今、何が…」
沙織「…みぽりん、カチューシャさん」
沙織「終わったよ…全部…」
35 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:08:23.38 ID:UYkf1d7Vo
〜〜数週間後〜〜
大洗vsプラウダ 練習試合当日
審判「…では、両校隊長、副隊長、前へ!」
ザッ
みほ「…」
カチューシャ「よく来たわね、ミホーシャ!」
ノンナ「ご無沙汰しております、みほさん」
カチューシャ「怖気づかずに来たことは褒めてあげるわ」
カチューシャ「でも、今日は容赦しないから!全国大会の時の借りは返させてもらうわよ!」
みほ「はい!よろしくお願いします!」
・・・
麻子「…それで、聞いたか?」
沙織「何が?」
麻子「あの日以来、例の戦車絡みの事件は全く起きていないそうだ」
華「まぁ…」
麻子「それに、カチューシャさんやノンナさんも、何事もなく戦車を動かせていると言っていた」
優花里「例の戦車はどうなったんでしょうか?」
麻子「たぶん問題ないが、また倉庫で保管するそうだ。今度こそ誰も触らないように管理すると」
華「そうでしたか、それなら安心ですね」
麻子「クラーラさんも、ニーナさんやアリーナさんもケガは完治したようだ」
華「ええ。本当に良かったです」
36 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:09:04.87 ID:UYkf1d7Vo
桃「全く、何だあいつらは!西住達が助けてやったというのに、礼の一つもせんのか!」
杏「まーまー、いいじゃんかぁしま。いつも通りのカチューシャだし」
みほ「…はい。私もそう思います」
みほ「カチューシャさんもノンナさんも、前みたいに元気になって、ホントに良かったですから」
桃「ま、まぁ、西住がそれでいいというなら…」
みほ「それに…」
桃「ん?」
カチューシャ「…」スタスタ
カチューシャ「…」クルッ
沙織「?」
カチューシャ「…」ペコッ
沙織「…ふふっ」
みほ「…それに、感謝の形は、言葉だけじゃないと思いますから」
桃「ど、どういう意味だ?」
杏「ほらほらかぁしま、行くよー」
みほ「…皆さん、今日はプラウダと練習試合になります」
みほ「ですが、これまでの練習の成果を発揮して、落ち着いて戦いましょう」
みほ「それでは、頑張っていきましょう!パンツァー・フォー!」
- 完 -
37 :
◆o8JgrxS0gg
[saga]:2017/07/12(水) 23:09:51.81 ID:UYkf1d7Vo
以上です、ありがとうございました。
ちょっと無理やりなシナリオになっちゃいましたが、なんとかあんこう4人分書けてホッとしてます。
黒森峰戦の「行ってあげなよ」から僕の中の沙織株がストップ高なので、沙織さん主役は意地でも書きたいところでした。
車長編は思いつけば書きたいです。
おまけ:没ネタ供養しました。よろしければこちらもお願いします。
・【ガルパン】みほ「ちょっと真面目な短編集です!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497772202/
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/13(木) 00:58:50.00 ID:hpwiq1bn0
乙
さおりんのママ力がストップ高
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/15(土) 01:59:59.19 ID:XN+yj4iWo
TVとかで浄霊してる霊能力者みたいな
沙織の姿が思い浮かぶ
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