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シーザー「田舎へ帰りな!」れんげ「もしかしてウチ…田舎に住んでるのん?」
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1 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:14:00.76 ID:YKRmdOSiO
第1話『田舎のれんちょん』
■宮内家の庭
夏海「どしたの? れんちょん?」
れんげ「なっつんにウチの新しい特技見せるのん」
れんげ「コオオオオオオオオオーッ!!」ゴオオ
夏海「音は出てるけど、それ口笛じゃないじゃん……」
れんげ「コオオオオオオオオオーッ!!」ゴオオ
夏海「だからそれ口笛じゃないって……」
バチ バギ バギ バリ
夏海「って何か出た!!」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1499858040
2 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:15:19.31 ID:YKRmdOSiO
オープニング曲『こだまことだま』
歌:ディアボロ
な、『何回も』…繰り返す……!
そ…そのたび……涙する…ッ!
オ、オレは何回死ぬんだ!?
次はど……どこから……
い…いつ「襲って」くるんだ!?
オレは…!
オレはッ!!
れんげ「うずくまっておじさんお腹痛いのん?」
オレのそばに近寄るなああーーーーーーッ
今日のボス:具のエサにされて死亡
3 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:15:56.96 ID:YKRmdOSiO
第2話『ゲームの達人』
■数時間後 宮内家
一穂「れんちょん居る?」ガラ
ひかげ「あーーん! スト様が死んだ!」ワーン
一穂「……何してるの?」
れんげ「ひか姉と『ストレイツォファイターU』で対戦してたのん」
一穂「それより、夏海見てない?」
れんげ「なっつんなら、夕方まで一緒に遊んでたん」
一穂「そっか。実は……さっき雪子さんから電話があって…まだ家に帰って来てないらしいんだよねー……」
れんげ「なっつんまだ家に帰ってないのん!?」
ひかげ「えっ、もう夜なのに?」
れんげ「……ウチ探して来るん!」ダッ
一穂「ちょっと、れんちょん!?」
4 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:16:53.84 ID:YKRmdOSiO
■同時刻 村の山
夏海「あー、どうしよう……」ハー
夏海「帰る途中、近道しようとして服汚しちゃった……」ドロッ
夏海「これ、帰ったら絶体アルマゲドンだよなー」
夏海「……もうちょっとゆっくり帰ろ…」
ガラッ ボロ ボロ
夏海「うわっ! びっくりしたー」
夏海「……なんだ、岩が崩れただけか」
夏海「あれ? この岩の後ろ、洞穴になってる」
夏海「うーん……。よし、ちょっとこの中でゆっくり休憩してから帰ることにしよう」
5 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:17:42.58 ID:YKRmdOSiO
第3話『柱の男』
■村の山の洞窟内
夏海「思ったより広いなー」
夏海「これ洞穴だと思ってたけど、どちらかと言えば洞窟だな」
夏海「あ、ここが一番奥かな?」
柱の男「」ドドド
夏海「うわっ! 何これ!? 大広間になってて……」
夏海「人の…顔? 仮面みたいな物がたくさんあって」
夏海「その中央の石柱に人間の彫刻みたいな物が……」
柱の男「」ドドド
夏海「なんか…気味が悪いなぁ……」
夏海「身の毛のよだつような恐怖の疼きって感じが……」
夏海「……あれ? 横に壁画が描いてある」ジー
柱の男「」バゴン
夏海「うわーっ!!! 何!?」クルッ
6 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:18:34.02 ID:YKRmdOSiO
柱の男「…」ババババ
夏海「ひィィッ!! ちょ、彫刻が動いた…!」
コウモリ「」バサバサ
柱の男「…」グギョン
夏海「とっ、飛んでいたコウモリが、あれに触れた瞬間に一体化して取り込まれた!!」ドドド
柱の男「……もう少しエネルギーのある物が欲しい…」ボソ
夏海「しゃッ…喋ったァ!! 兄ちゃんでもまだ喋らせてもらえてないのに!!」ゴゴゴゴゴゴ
柱の男「……そこの人間」ドッ ドッ
夏海「げぇっ…! こっち来たッ!! に、逃げろッ!」
7 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:20:09.31 ID:YKRmdOSiO
ド シ ャ ーー ン
夏海「わっ!」ビクッ
岩「」ドスン
夏海「た…助かった……」
夏海「天井が崩れて岩の下敷きになってくれた……」
柱の男「」ズッ
柱の男「…」ギギギギ
夏海「嘘!? 岩の下から這い上がって来たッ!?」
柱の男「…」シュゴゴ
夏海「うわッ!! ふ…吹っ飛んだあいつの指が! 再生していくッ!!」
8 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:21:24.74 ID:YKRmdOSiO
柱の男「…」ダッ ダッ
夏海「こんな化け物が外に出たら……この村どころか世界中が大変な事になるよ……ッ!!」ドドド
夏海「で、でも…だからといってあんな奴、ウチじゃあ、どうすることも出来ない!!」ドドド
柱の男「…」ゴゴゴ
夏海「ま、まずいッ! 追い付かれる…ッ!!」クッ
9 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:22:12.47 ID:YKRmdOSiO
■洞窟の入り口付近
れんげ「なっつんの声がするのん! なっつん、そこにいるのんな?!」
夏海「れんちょんッ!! 早く逃げて!!」
れんげ「どうしたんな?」
夏海「後ろに怪物がッ!!」
柱の男「…」ゴゴゴ
れんげ「あれのことなのん!?」
夏海「れんちょん危ないよッ! 早く逃げてッ!!」
10 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:23:12.45 ID:YKRmdOSiO
第4話『れんちょんvs. 究極生物』
柱の男「…」ゴゴゴ
れんげ「…」スゥッ
柱の男「…」ゴゴゴ
れんげ「にゃんぱすー」
夏海「れんちょん何してるの?!」
れんげ「ひょっとしたら良いやつかも知れないのん。最初から悪いやつって決めつけるのはよくないのん」
れんげ「にゃんぱすー」
11 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:25:37.86 ID:YKRmdOSiO
れんげ「ウチ、れんげっていうのん、あんたのお名前はなんていうのん?」
柱の男「…」
れんげ「もしかして、名前が無いんな? だったらウチが、名付け親(ゴッドマザー)になるん」
れんげ「あんたの名前は『天の守護神』という意味の『アブラクサス』にするのん」
れんげ「アブラクサスさん。さあ、ご一緒に……。さん……しーー」
れんげ「にゃんぱすー」
アブラクサス(柱の男)「…」
アブラクサス「うっとおしい………ぞ……」
アブラクサス「この…原始人…が………」グギャン
『リブス・ブレード(露骨な肋骨)』
れんげ「なんですとお!!」メギャ
(『天の守護神』―サンタナ(バンド)のセカンドシングル。今回、後の展開の都合上サンタナが出せないので、オリキャラになってしまうが、サンタナの代用程度の軽いキャラと考えてほしい。サンタナ亜種、サンタナ色違い)
12 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:26:33.02 ID:YKRmdOSiO
夏海「ああッ!! れ……れんちょんが……」
夏海「れんちょんがッ吸収されちゃうッ!!」
夏海「れんちょんッ! 早く逃げてッ!!」
れんげ「無理なのん……! 動けないん…」
アブラクサス「…」ズズズ
れんげ「うう………」
13 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:27:30.36 ID:YKRmdOSiO
れんげ「うっ……うう………」
コオオ
波紋の呼吸
宮内れんげは何故この『呼吸』をしたのか、彼女自身理解できなかった
無意識だった、『波紋』が『柱の男』に吸いつくように勝手に動いたと感じた
しかし、宮内れんげの肉体は知っていた
生き抜こうとするれんげの肉体が動かしたのだ
れんげの生命の大車輪が、れんげに波紋の呼吸をさせたのだ
れんげ「…」コオオオオオオオオオオ
バチ バチ バリ バチ
アブラクサス「ぐッ…!!」ドシャン
夏海「れんちょん!? 大丈夫!?」
れんげ「よく分からないけど、助かったのん」
夏海「いや、この動き……こいつはまだ生きているよ!! すぐに体が再生する……ッ!!」
14 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:28:11.35 ID:YKRmdOSiO
れんげ「なっつん! この化け物の弱点は無いのん?!」
夏海「それが分かっていたら苦労は……」
夏海「……いや! 壁画だッ!! 洞窟壁画に書いてあった! 言葉は理解できなかったけど、あの絵から考えてみると……」
夏海「そうだ、あの絵! 太陽だッ!! こいつは太陽に弱いんだッ!!」
夏海「れんちょんの生み出した呼吸法はきっと、太陽と同じエネルギーだったんだッ!! だから、こいつに効いたんだッ!」
れんげ「太陽なん!? 今は夜だから太陽は出てないん!」
夏海「くっ………」
夏海「………………こうなったらウチがどうにかする」ゴゴゴ
れんげ「どうするのん?」
夏海「まずはこいつを縄で縛って外まで運んで!!」
15 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:28:53.08 ID:YKRmdOSiO
■村の山の洞窟前
アブラクサス「」ゴロッ
れんげ「この後はどうするんな?! 朝まで待つなら長すぎるん!! こいつが再生してしまうのんッ!!」
夏海「確か、こっちにあるはず……!」ガサガサ
アブラクサス「いいかげんにするんだな、この原始人がァ……………」ゴギャン
メキ メキ メキ
16 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:29:53.11 ID:YKRmdOSiO
れんげ「なっつん! 危ないんッ!! 後ろからとびかかって来てるのん!」
アブラクサス「…」ズズズ
夏海「ぐッ……ッ」グググ
れんげ「なっつんッ!!」
夏海「………いや、これでいい!! 見つけたよッ!!」ザッ
れんげ「こ、これは…『トラック』なん?」
17 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:31:03.25 ID:YKRmdOSiO
夏海「高木さんちのじいさんは、この時期は木こりをやっているから、ここにトラックを置きっぱなしにしている」
夏海「そして、高木さんのじいさんは喫煙者! だから煙草を吸うために、トラックの中にはいつも予備の『ライター』が入っている!」ゴゴゴ
れんげ「まさか……なっつん……?!」ドドド
夏海「ふふふ……。どんな生き物でも、体に命令を送る脳が潰れたら動けなくなる……!!」ゴゴゴ
夏海「こいつの頭をガソリンに突っ込んだまま直接点火させて爆発させるッ!!」ゴゴゴゴゴゴ
れんげ「そんなことをしたら……なっつんまで……!!」ドドドドドド
夏海「れんちょん! ウチはこれでも誇り高きこの村の住民!」ゴゴゴゴゴゴ
夏海「故郷のためなら足の二本や腕の二本かんたんにくれてやるわーーーッ!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
れんげ「なっつんッ!! そんなことやめるのんッ!!」
夏海「れんちょん……最後に一つだけ、頼んでもいいかな………?」
夏海「この先、何かあったら……、ウチの代わりに………こまちゃんやほたるん、村の皆を守って……。ウチの代わりに……皆を……」
18 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:31:53.95 ID:YKRmdOSiO
カチャ ゴオオオッ
れんげ「なっつんッ!! 待つのんッ!!」バッ
夏海「さらばだよ、れんちょん」スッ
ド グ オ オ ア ッ
れんげ「な……なっつん…………ッ!」
19 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:32:30.29 ID:YKRmdOSiO
シュウウウウ
れんげ「………………はっ!」
アブラクサス「グッ……あの女、ただの人間だと思って油断しておったが………中々やるではないか……」ゴゴゴ
れんげ「アブラクサス……ッ!!」ドドドド
アブラクサス「最も……不死身の俺を……消し飛ばすには……爆発の威力が足りなかったがな………」
アブラクサス「だが……傷が深いッ…………早くこの傷を回復しなければ………ッ!」バアッ
れんげ「そうはさせないん!!」シュバッ
20 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:33:39.36 ID:YKRmdOSiO
アブラクサス「『波紋』使いの小娘…!」
れんげ「ウチがなっつんの意思を受け継ぐんッ!!」ゴゴゴゴゴゴ
アブラクサス「クソ…!! これを喰らえッ!!」
『ミート・インベイド(憎き肉片)』
れんげ「お、重いのんッ!!」グググ
アブラクサス「このまま『波紋』の呼吸が乱れたお前を吸収してその血を、肉体を回復するエネルギーに使ってやるッ!!」ゴゴゴゴゴゴ
れんげ「………ふふっ!」
21 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:34:46.26 ID:YKRmdOSiO
グシュ
アブラクサス「何ィッ!! ぐおおおおおお」ビリリ
れんげ「甘いのんな!! あの程度のひっつきじゃあ、ウチの因縁の敵…『オオモミ』と比べれば生ぬるいん!!」コオオオオオオ
れんげ「そして、目から脳へ『呼吸のエネルギー』を流すのん!! あんたはなっつんが与えてくれたダメージが残っているから、ウチの『呼吸のエネルギー』を受けて耐えきることはできないん!!」コオオオオオオ
アブラクサス「うっ!!」バチバチ
れんげ「…」
れんげ「最後に聞きたいことがあるのん。さっきから言っている『波紋』って何なのん……? アブラクサスさんは何者なのん……?」
アブラクサス「くっ……」バリリイッ
22 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:35:20.07 ID:YKRmdOSiO
アブラクサス「………そうだな……人間とは言え…私を倒したのだ………『託す価値』はあるかもしれん……」
アブラクサス「…………いいだろう、最期に…お前に伝えたい事がある……」
アブラクサス「俺の仲間………『闇の一族』は同胞の二人によって滅ぼされた……」
アブラクサス「そいつらの名は………カーズとエシディシッ!!」バーン
れんげ「カーズ……エシディシ……なん…?」
アブラクサス「子供だった俺は…母に逃がされて……一人……密かに……生き残る事ができた」
アブラクサス「それから俺は……『一族』の仇を討つために……カーズとエシディシを探していた……」ゴゴゴ
アブラクサス「どのみち貴様ら人間も……奴らを殺さねば………『滅びる』ことになるだろう……」ゴゴゴゴゴゴ
23 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:36:06.06 ID:YKRmdOSiO
れんげ「…」
アブラクサス「波紋は……貴様が使っている…呼吸法によって生み出される……太陽のエネルギーだ………」シュウ
アブラクサス「貴様のような原始人に頼むのは癪だが……俺の代わりに……エシディシと……カーズを倒してくれ……」シュウウ
アブラクサス「…………ッ!」シュウウウウ
ブ ワ ァ ァ ァ ァ ァ
れんげ「…」
れんげ「……なっつんとアブラクサス」
れんげ「二人の心、確かに受けとったのん!!」グッ
24 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:37:19.32 ID:YKRmdOSiO
第5話『田舎から来た波紋戦士』
■数日後 宮内家
れんげ(……とは言ったものの、カーズさんとエシディシさんはどこを探せば見つかるのん?)
一穂「れんちょん、ちょっといい?」
れんげ「姉々どうしたのん?」
一穂「よく分かんないんだけどさー。何か、どこかの財団の人が来てて、れんちょんにローマまで来てほしいって言っててねー」
れんげ「ローマなん!? 沖縄より遠いん?!」
一穂「私もさすがに怪しいと思って、いろいろ調べて見たんだけど、どーも詐欺とかじゃなくて、本当らしいんだよねー」
一穂「確か……最近この辺で調査をしていた…」
一穂「あー、思い出した。スピードワゴン財団ってところだ」
25 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:38:02.42 ID:YKRmdOSiO
■さらに数日後 ローマのホテル
???「てめえ! ざけんじゃあねーぜッ! このホテルはインク入りスパゲティーを食わせようってんのかァ。ああ〜ん!?」
れんげ「姉々! このうどん、お汁がないのん!!」
一穂「それはうどんじゃなくてスパゲティーだよー」
???「最近このホテルも格が落ちたな…イナカ者が増えたようだ」
れんげ「…」
れんげ「……姉々……」
一穂「ん?」
れんげ「もしかしてウチ……田舎にすんでるのん?」
26 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:39:21.99 ID:YKRmdOSiO
れんげ「このなめらかかつコシのある麺にはさすがのウチも気後れしてしまいます。チョルン」チョルチョル
ビシィッ バッシーッ ドドドーッ
れんげ「!? あの二人、波紋を使ったん!?」ガタッ
店員「シーザーツェペリ様、スピードワゴンという方から電話がはいっております」
シーザー「ママミーヤ、わかった今行くよ」
ジョセフ「なっ! なにィ〜ッ。あのスケコマシイタ公が、おれたちの会いに来たツェッペリだとォ!!」
27 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:40:27.42 ID:YKRmdOSiO
■ローマ 噴水前
れんげ「ジョジョー、シーザー、にゃんぱすー!」
シーザー「スピードワゴンさんこの際だ…はっきり言おう」
シーザー「彼の波紋を試してみてガッカリしたよ! その兄ちゃんの波紋は弱すぎるッ!」
シーザー「そこの娘に至っては、数日前まで波紋のことすら何一つ知らなかったというではないか!」
シーザー「二人とも柱の男を倒したと聞いたが、柱の男たちにはきっとまぐれで勝ったにすぎなかったのだろう!」
シーザー「俺はこんなヤツらと組むのはごめんだぜッ!」バン
スピードワゴン「シーザー! それはジョジョも、れんげも、波紋が訓練されていないから……」
ジョセフ「へへへ、じいさん、もう遅いぜ! この野郎、きっちりとブチのめしてやるッ!」
シーザー「無理だね! お前らの波紋では、この女の子にさえ勝てやせん」
ジョセフ「ならばてめーは、この鳩にさえ勝てやしねえぜ!」
れんげ「ならばジョジョもシーザーも二人とも、ウチの『具』にさえ勝てやしないのん!」
28 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:41:16.20 ID:YKRmdOSiO
シーザー「…」チュ
ジョセフ「なッ……!」ギリギリ
女「…」ガッバァ
ジョセフ「うっ! こ……これは! この娘をキスの波紋で……ッ!」グググ
れんげ「これってウチも巻き添えなん!?」ギギギ
シーザー「もう一度言う! お前らは『その娘にさえ勝てん』とな……」
シーザー「奥義! 波紋シャボンランチャー!」ブワワワワ
シーザー「喰らってイナカへ帰りな!」ブワオーッ
れんげ「やっぱり田舎!!」バーーン
29 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:42:10.80 ID:YKRmdOSiO
ジョセフ「オゴッ!!」ゲシャッ
シーザー「お前らの波紋では俺のシャボンバリアーは割れん!」
ジョセフ「てめーは『シニョリーナ、波紋の魔術をといてやる』と言う」
シーザー「どれ、シニョリーナ、波紋の魔術をといてやるよ……」
シーザー「ハッ…!」
鳩「…」バチバチ
シーザー「ムォッ!!」ガバッ
ジョセフ「さっき首を絞められたとき、女の子の口の中に波紋をくらわせた小鳩をいれておいたのだ!」
ジョセフ「もう一度キスして波紋を解くとよんでいたんでなあ、このスケコマシ!」
ジョセフ「もう一度言うぜ、てめーは『鳩にさえかてない』のさ!」バーーン!
れんげ「ジョジョすごいのん!」
スピードワゴン「やれやれ……」
れんげ「ウチはスピードワゴンの口の中に波紋をくらわせた『具』を仕込んでいたけど出番無かったのんな」
スピードワゴン「オオオオエエエェェェーーーッ!!」ゲホゲホ
30 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:43:05.92 ID:YKRmdOSiO
■8時間以上後 夜10時すぎ ローマの遺跡
ジョセフ「おい、軍隊が警備しているんだろォ? どこにいるんだ!」
マルク「お…おかしい。ここにいるはずの見張り番がいないッ!?」
れんげ「こんなところに何か落ちてるのん」グニョリン
マルク「こ…これは! 人間の皮だ!! 全滅しているぞォ! ま…まさかッ……。うわーーっ!」ダッ
ジョセフ「待て! そっちにいくんじゃあねぇ、何か潜んでいるぞ!」
シーザー「目覚めているッ!! 逃げろッ! マルクッーーッ!!」
ワムウ「…」トン
マルク「うおあ……」ザムウー
シーザー「マルクーーッ!!」
31 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:43:42.28 ID:YKRmdOSiO
第6話『ヒーローの資格』
シーザー「くらえ! 必殺ゥ シャボンランチャー!!」バババ
ワムウ「……ふん!」スパッ
スピードワゴン「シャボンランチャーが敗れた! こいつらと波紋は! 2000年前に出会っている!」
カーズ「行くぞ、エイジャの赤石を求めに」
シーザー「待ちやがれ! 逃げる気かッ!」
ジョセフ「そろそろ見せてやるぜ、考えに考えた俺だけのできたてホヤホヤの必殺技をな!」
ジョセフ「名付けて、『波紋クラッカーボレー』!!」バアアアアッ
ワムウ「フフフハハハ。面白くなってきた…。だから1分間……。1分だ……1分間だけお前にこのワムウと戦う時間をやろう」ゴゴゴ
カーズ「ワムウ、外で待っているぞ」スゥッ
エシディシ「うむ」スゥッ
32 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:44:13.60 ID:YKRmdOSiO
エシディシ「さて、人間世界の変化ぶりを見学すると言ったが、まずはどこへ行くか……」
れんげ「待つのんッ!」バッ
カーズ「ん……?」
れんげ「やっと見つけたのんな……! おまえ達がアブラクサスさんの仲間の闇の一族を滅ぼした、エシディシとカースなんなッ!」ゴゴゴ
カーズ「『カーズ』だ!」
エシディシ「ほう、お前も波紋使いのようだが、人間の中でもまだガキのようだなぁ」
エシディシ「よかろう、ワムウが来るまでの暇潰しにお前と遊んでやるとしよう……」ドドド
れんげ「なっつんと約束したのん。ウチがこの世界を、村の皆を守るのんッ!!」ゴゴゴ
33 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:44:59.68 ID:YKRmdOSiO
れんげ(…とは言っても、今の訓練されていないウチの波紋でまともに戦っても、こいつらには傷一つ付けられないのん……)
れんげ(こんな時こそ、ウチの大好きなヒーロー『グレートマン』の戦いを思い出すのん……)ゴゴゴ
れんげ(『グレートマン』はいつもいろんな怪獣と戦っているのん……)ゴゴゴ
れんげ(その戦いの中にはグレートマンが強い怪獣を倒すための力、『ヒーローの資格』があるはずなん……)ゴゴゴゴゴゴ
れんげ(『ヒーローの資格』……グレートマンの戦いを参考にして、勝利をつかむのんッ!)シュッ
34 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:45:30.88 ID:YKRmdOSiO
■アニメ『グレートマン』
グレートマン「グレートでスよこいつはぁ〜〜っ」
ギター怪人アキラ「小指一本でおまえの腕をフッ飛ばすと予告しよう!」キュウイイイイイイイン
グレートマン「ドラァ」ベキン
ギター怪人アキラ「ぎゃあああああああああっ!」
■回想終わり
れんげ「エシディシさんはウチに小指1本でも勝てるのん?」
エシディシ「当たり前よ! 人間の子供ごとき、小指1本で十分だ!」
れんげ「どらぁ!」コオオオオ バリリイッ
エシディシ「あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ 俺 の 指 が ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ」 H E E E E Y Y
Y Y
35 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:46:25.51 ID:YKRmdOSiO
■30秒後
エシディシ「『怪焔王』の流法!!」ババババ
れんげ「んなー!?」ドジュウ
エシディシ「当たり所を外したか……致命傷にはならなかったようだが、どっちにしろすぐには動けまい…」
エシディシ「おっ、あそこにいるのはワムウともう一人の波紋使いか…」
ジョセフ「でももっとも………この俺が強くならないうちに殺してしまったほうがあんたにとっていいよねー……」
ワムウ「きっさまあ〜〜ッ!!」
エシディシ「ワムウ、そっちの戦いももう終わったか?」
ワムウ「エシディシ様………私はこの波紋使いをえらく気に入りました」
ワムウ「……ジョジョとやら、俺は敢えてお前の口車にのってやるぞッ!」
ワムウ「いいだろう! 1ヶ月で強くなると言うのなら1ヶ月だけ命をくれてやろうではないか!」
ジョセフ(やった、助かるぜ)
ワムウ「ただし、お前が逃げたままでおれんように儀式を施す!」
ワムウ「名付けて『死のウエディング・リング』」ズボォ
ジョセフ(げッ!!)
エシディシ「俺との戦いは無いだろうが、このエシディシからもプレゼントだ」ドスッ
36 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:47:05.16 ID:YKRmdOSiO
ジョセフ(ご丁寧に2個も埋めやがって……2個じゃあ重婚罪じゃあねーか……! クソったれ!)
エシディシ「カーズ、お前も埋め込むか?」
カーズ「下らん………」ゴゴゴ
カーズ「我らの第一目的はエイジャの赤石のパワーを手に入れること…」ゴゴゴ
カーズ「それを忘れるなよ……ふたりとも!」ゴゴゴゴ
れんげ「うっ……」
エシディシ「ワムウよ! 俺はお前ほど、戦闘に誇りを持っている訳ではないが、さっきこの娘から喰らった波紋には腹が立ったッ!」ドドドドド
エシディシ「この娘にも『結婚指輪(ウエディング・リング)』を埋め込むぞッ!」ズボォ
ワムウ「分かりました、エシディシ様」ドスッ
カーズ「ならば俺も埋め込ておこう」グニィ
ワムウ・エシディシ「…」
37 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:49:17.83 ID:YKRmdOSiO
第7話『波紋教師 ダガシヤ』
■2日後 れんげ達の村 駄菓子屋前
れんげ「何で日本に帰ってきたのん?」
一穂「スピードワゴンさんが言ってた話によると、ジョセフさんやシーザーさんに比べて、れんちょんはまだ幼いから、二人とは別メニューの特訓にした方がいいってことになったんだよー」
れんげ「でも、ウチの村で誰が波紋の練習を教えてくれるん?」
楓「私だッ!」バーン
れんげ「駄菓子屋、波紋使えるん!?」
楓「あぁ、正確に言えば、私が教えるのは日本や中国に伝わる仙道だが、波紋も同じ物らしいからな」
38 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:50:13.61 ID:YKRmdOSiO
楓「おっと! いいか、れんげッ! もう今日からはいつもの私じゃあないぞッ!!」ゴゴゴ
楓「ひと月で一人前の実力になるには『死の覚悟』が必要だ!」ゴゴゴゴゴゴ
楓「わたしはれんげの命を助けるために『波紋法』を教える訳ではない」ゴゴゴゴゴゴ
楓「ヤツらを倒す戦士を作るために教える!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
れんげ「分かりましたなのんッ! 気合い入れますん!」
■数十分後
れんげ「コオオオオオオオ」ビシッ
楓「あ、れ…れんげ! だ、大丈夫か……!? そ、そうだッ、もう今日の練習は終わりに……!」アワアワ
れんげ「駄菓子屋、ちょっとうるさいのん!!」
39 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:51:36.98 ID:YKRmdOSiO
第8話『深く罠をはれ!』
■二十数日後
れんげ「エイジャの赤石……なん?」
楓「あぁ、カーズ達は太陽を克服するために、その中でもスーパーエイジャと呼ばれる赤石を探している」
楓「そして、スーパーエイジャはジョジョ達の師匠、リサリサが守っているんだ」
楓「これで私から教えられることは全てだ。これから、最終試練を行う」ゴゴゴゴ
れんげ「はいぃっ!」ビシッ
楓「いくぞっ! れんげ! 私と戦って、見事たおしてみろッ!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
■10秒後
れんげ「のすッ!!」ズバッ
楓「」バタリ
40 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:52:22.49 ID:YKRmdOSiO
■その日の夜 うさぎ小屋
れんげ「波紋の訓練が終わって、明日からジョジョやシーザーと合流するのんな」
れんげ「柱の人たちを倒すまでは村に帰ってこれないのん。だから、うさぎさんや小鳥さんにご飯をたくさん置いておくのんな」
れんげ「じゃあ、ウチはそろそろ帰……」
れんげ「はっ!」ゴゴゴ
ワムウ「この近くに『波紋使い』がいると聞いたが……そいつは『赤石を持っている波紋使い』だろうか……?」ドドド
れんげ(あいつは、確か………えしでぃんとカースの部下の人なのん……!)
41 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:52:54.03 ID:YKRmdOSiO
ワムウ「あと数日で決闘の日……。ふふ…ジョジョとやらがどれだけ強くなっているか楽しみだ……」
れんげ(まだウチが近くにいることには気付いてないみたいなのんな…)
れんげ(でも、赤石を持った波紋使いを探しているって言ってたのん……)
れんげ(駄菓子屋は赤石を持っていないけど、駄菓子屋の所に赤石を探しに行くかもしれないん……)
れんげ(ここでウチがこいつを倒さないと、駄菓子屋が危ないん!)ゴゴゴ
れんげ(でも、ジョジョが言ってたのん、こいつは『神砂嵐』って技で巨大な竜巻を作って何でも蹴散らすのん)ゴゴゴ
れんげ(こいつを倒すには『神砂嵐』を……腕を封じなければいけないのんッ!!)ゴゴゴゴゴゴ
れんげ(何かいい作戦を考えないといけないのんな……)ゴゴゴゴゴゴ
42 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:53:49.40 ID:YKRmdOSiO
ワムウ「もう少し北の方を探してみるか」
ワムウ「……む?」
ワムウ「これはトウモロコシか」
ワムウ「………はッ……何だ、これはッ!!」ドドド
ワムウ「なぜトウモロコシがこんなに沢山落ちてるのだ………!」ドドドド
ワムウ「こっちにも…こっちにも…」ドドドド
ワムウ「こっちの道に続いている……!」
ワムウ「この不自然なトウモロコシの並び! まさかッ! 『スーパーエイジャ』の力によるものかッ!? この先にあるというのかッ!!」ドドドドドド
ワムウ「この小屋の中に続いていくぞ……」ドドドドドド
ワムウ「この小屋に、カーズ様の求めるスーパーエイジャが?!」ドドドドドド
れんげ「『ザ・もろこしづりー』!!」ドバッ
ワムウ「ハッ! まさか! これは罠……」
ワムウ「SYYYYHHHHAAAAHH!!」バチバチ バチバチ
43 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:54:43.59 ID:YKRmdOSiO
ワムウ「貴様ッ……!! 不意討ちとは卑怯なッ……!!」バチバチ バチバチ
れんげ「勝てばよかろうなのんんんんんッ!!」ズッ
ワムウ「ハァ…… ハァ……」
れんげ「やったのん! これで、再生するまではもう腕が使えないのん!」
ワムウ「こ…こうなったら、明りをなくして『風』だけを………」
とうおるるるるるるるるるるるるるるるるるるん
ワムウ「はい、ワムウです」
電話(カーズ)「ワムウか、人間の文化も少しは進歩しているようだな。この『すまふぉ』という物は2000年前には無かったなぁ。まぁ、そんなことはどうでもよいのだ」
44 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:55:17.58 ID:YKRmdOSiO
電話(カーズ)「エシディシがエイジャの赤石の在りかを突き止めた! すぐにスイスへ戻って来いッ!!」
ワムウ「なんとエシディシ様が! 分かりました、私も今目の前にいる先日の波紋使いの娘との闘いが終わったらすぐに向かいます」
電話(カーズ)「波紋使いの一人など、後でよい。我々の目的を忘れるな、すぐに戻って来い」
ワムウ「し…しかし……ッ! 闘いの途中で背を向けるなど……」
電話(カーズ)「ワムウッ!!」
ワムウ「……………………………………………」
ワムウ「……………………………………………」
ワムウ「………………………分かりました」
れんげ「待つのんッ!!」
ワムウ「貴様ッ!! 次会ったときはこのワムウが必ず! 貴様と闘って決着をつけるッ!!」バッ
れんげ「惜しかったのん、うさぎ小屋の隣の井戸の中に逃げられたん……」
■次の日の昼(日本時刻) 駄菓子屋前
れんげ「と言うことが昨日あったのん」
楓「ああ、私の所にも今朝リサリサから連絡が来た、エシディシは倒せたようだが、赤石は奪われて、カーズの元へ輸送されているらしい」
楓「まずは、リサリサ達と合流。そして、すぐにスイスへ向かうぞッ!!」
45 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:56:28.79 ID:YKRmdOSiO
■夕方(イタリア時刻) スイス国境付近のロッジ
れんげ「りさりん、メッシーナ兄にい、にゃんぱすー」
リサリサ「り…りさりん………?」
メッシーナ「にぃぃゃぁぁぁんぱあぁぁぁすうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!」シュバッ
シーザー「こら! れんげ、リサリサ先生をそんなに気安く呼ぶんじゃあないッ!」
ジョセフ「まあまあ、いいじゃあねーかよシーザー。子どもなんだから大目に見てやれって。れんげ、これはエシディシから取った、れんげの分の解毒剤だ」スッ
楓「電車に追いついて、何とか赤石を取り返せましたね」
リサリサ「えぇ。今日はこのロッジで休んで、明日このスーパーエイジャの郵送されるはずだった住所に向かいましょう」
具「ギュアアーーッ!!」ゴゴゴ
れんげ「にょぱぱ!? 皆すぐに今いる場所から離れるのん!」ゴゴゴ
ザ ギ イ イ ィ ィ ィ
46 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 20:58:54.92 ID:YKRmdOSiO
メッシーナ「!!」ブワアァァァァ
シーザー「何ィ!」
ジョセフ「メ、メッシーナ師範代がうめき声ひとつたてずに死んでしまったッ!!」ドドド
楓「危なかった。壁や暖炉から身を避けていなかったら、私たちもメッシーナのように…」ドドド
メッシーナ(いや…まだ死んでねーよ……)ピクピク
カーズ「ぬう……。ひい…ふう…5つ、6人と一匹…。だが、その狸が邪魔をするとは…」ゴゴゴゴゴゴ
れんげ「あ…あんたは……! カースなんッ!!」ドドド
カーズ「『カーズ』だ!」
47 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 21:00:02.72 ID:YKRmdOSiO
リサリサ「早い! たった数時間のあいだにヴェネチアでエシディシが死んだことを知り、そして、赤石を私たちが取り返したことを知り、ここに奪いに来るとはッ!」
カーズ「…」ズオオオオ
ジョセフ(お…おれをにらんでやがる。こ…こいつ、おれがエシディシを倒したことを知ってやがるんだ。憎んでやがるんだ)ズゴゴゴ
カーズ「JOJO……れんげ……、赤石を取り戻したら、まずはきさまら二人を始末する」ゴゴゴ
カーズ「日本から帰還中のワムウがおまえらと戦いたがっていたが、エシディシが倒され、ワムウの神砂嵐を封じたとあっては、そんな波紋使いどもをほうってはおけぬ!」ゴゴゴゴゴゴ
シーザー「まずいッ! 赤石が入ってる鞄には俺たちよりもカーズの方が近い!!」ドドド
カーズ「この鞄の中に! 何千年も求め続けたスーパーエイジャが……!!」ズバッ
れんげ「そうはさせないん!」バッ
楓「れんげッ!!」
カーズ「そこを退かぬなら、いいだろう…」ゴゴゴゴゴゴ
カ シ ィ イ イ ーーーー ン
カーズ「真っ二つに切断するかッ!」ギャルルルルル
ジョセフ「れ、れんげッ!!」
48 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 21:00:50.55 ID:YKRmdOSiO
れんげ(カースの腕の剣(サーベル)! 波紋を一点集中しても、あの剣を受け止めることはできないのん……。人間の体じゃあ、触れたとたん真っぷたつにされるのん……)
れんげ(でも、ウチは赤石をカースに渡す訳にもいかないのん……)ゴゴゴ
れんげ(アブラクサスさんの意志を無駄にしない為にも……)ゴゴゴ
れんげ(皆を守る為に犠牲になった、『なっつん』の為にも……)ゴゴゴゴゴゴ
カーズ「フン!!」グオオオオオオオオ
れんげ「来るのんッ! カース!!」コオオオオオオォ
ジ ャ キ ーー ン
49 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 21:02:10.28 ID:YKRmdOSiO
カーズ「ぬう!?」
れんげ「だ、誰なのん!?」ドドド
カーズ「こ…これはッ!」ゴゴゴゴゴゴ
ズババ スパァ!
?「…」カシィィィン
カーズ「機械…!」ドドドド
?「何とか間に合った……」ガシン
れんげ「そ…その声……もしかして………」ドドドドドド
コシガヤナッツン「れんちょん……ウチがいない間、皆を守ってくれてありがとう…」ドォーーン!
れんげ「なっつん!!」
50 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 21:03:01.95 ID:YKRmdOSiO
第9話『コシガヤナッツンの逆襲』
れんげ「や、山で木端微塵に四股欠損したはずのなっつんがウチの目の前にいるのん!!」ドドド
ナッツン「れんちょん………。地獄から舞い戻ったよ!」ガギギギギ
楓「そういえば! 越谷卓の医学や科学にはとんでもない技術が隠されていて、コミケにそなえているというが……。それで体が助かったのか! 夏海!」
ナッツン「おい、駄菓子屋! こんな体になったウチを気の毒だなんておもうなよ」
ナッツン「ウチの体はァァアアアアアアア───ッ!!
我が『越谷兄妹』の最高知能の結晶であり誇りであるゥゥゥ!!
つまりすべての村人を越えたのだァアアアアアアアアアアアア!!
くらえ! カーズ
一分間に600発の鉄甲弾を発射可能!
30mmの鉄板を貫通できる重機関砲だ!!
一発一発の弾丸がおまえの体をけずりとるのだ!!」バァァァァァ
ジョセフ「胴体も機械なのか!」
51 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 21:04:16.74 ID:YKRmdOSiO
ド バ バ バ バ バ バ
ガ ガ ガ ガ ガ ガ
ド ド ド ド ド ド
カーズ「MMMMWOOOOOOOOーッ!!」
カーズ「なにがなんでも赤石を手に入れる!!」
カーズ「我が流法は『光』」ブウウゥゥン
カーズ「輝彩滑刀の流法!!」ドグシャアア
ナッツン「バ…バカな!」ガシャン
カーズ「越谷卓がなんだというのだ! やつは青っちょろいガキ…文化祭の時も番犬のような存在」
カーズ「セリフの量も我らとは比較にならん!!」
カーズ「どれ…赤石をもらおうか………」ガシッ
52 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 21:05:58.10 ID:YKRmdOSiO
カーズ「『エイジャの赤石』! この時をまって4…いや、5000年! ついに目のあたりにするぞ!」ドドドド
ナッツン「カーズ…。きさま…ウチを完全にやっつけたと思うなよ…」ガシッ
ナッツン「ウチの兄ちゃんの科学力はァァァァァァァアアア 世界一ィィィイイイイ」ギャン
カーズ「むっ!」
ナッツン「紫外線照射装置作動!」シュバァーッ
カーズ「WONUUUUUUUU!」ボッ
楓「コミケってそんなにヤバい所なのか?」
れんげ「都会って恐いのんな」
53 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 21:06:47.60 ID:YKRmdOSiO
第10話『死の崖へつっ走れ 』
リサリサ「ああ、赤石が!」
赤石「」ツツツーーッ
ジョセフ「おい、雪面をすべっていくぜ!」
カーズ「…」バッ
シーザー「ジョジョ! はやくひろいにいけ! おまえが一番赤石に近い! カーズよりも先に追いつけ!」
ジョセフ「お、おう!」ダッ
54 :
◆leBvKgSNz2
[saga]:2017/07/12(水) 21:07:51.48 ID:YKRmdOSiO
ジョセフ「カーズの…この走りのスピードは! 赤石をキャッチしてそのまま崖下に飛び降りるつもりだ!」ドドド
ナッツン「もう追いつかれた! ジョジョは崖っぷちでのブレーキを考えて走っている!! しかしカーズは考えない!!」ドドド
カーズ(ジョジョは俺が赤石に掴もうとする瞬間に波紋の蹴りを放つつもりだろう)
カーズ(それならば、その蹴りを避けつつ、足を赤石のペンダントの鎖にひっかけて手に入れる!)
カーズ(最悪、失敗しても足から剣を出してジョジョを崖下に引っ張り落とせば……)
れんげ「具!! いくのん!!」
れんげ「『具に伝わる波紋疾走』なん!」
具「ギュアアーーッ!!」バチバチ
カーズ「ウヌウウウウウウウウウウ !!?」バリバリ
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