提督「夏のプレゼント」

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39 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/17(月) 07:50:30.70 ID:nLb5GR0B0
>>38ミス
提督「ところで蒼龍はどこにいるんだ?」

青葉「確か……、弓道場のほうにいたはずですねぇ」

提督「そんなところで準備とは、本当に何をしようとしているんだ……」

青葉「危険なことじゃないとは思います、多分ですけど」

提督「飛龍もいるかもしれんからわからんぞ」

青葉「提督の中では、飛龍さんはどんなイメージなんですか……」

提督「なんていうかね、いたずらっ子みたいな感じ」

青葉「ああ……なんか理解しちゃいました」
40 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/17(月) 07:54:36.43 ID:nLb5GR0B0
提督「で、弓道場に着いたわけだが」

青葉「誰もいませんねぇ」

提督「蒼龍はどこに行ってしまったんだ」

青葉「青葉にもわかりません」

提督「一旦、食堂に戻ったほうがいいかもしれん」

青葉「すれ違いになるかもしれませんよ?」

提督「その時はその時。時間を浪費してる時間もないしな」

青葉「それもそうですね」
41 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/17(月) 08:02:35.63 ID:nLb5GR0B0
霞「あなた、何でほっつき歩いてんのよ」

提督「霞か。蒼龍を探しててな」

大淀「蒼龍さんですか? 先ほど鳳翔さんのお店で見かけましたよ」

提督「何やってんだ、そんなところで」

霞「知らないわよ」

青葉「場所がわかったんですから、司令官行きましょー!!」

霞「私たちは食堂に戻るわ」

提督「ああ、また後でな」
42 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/20(木) 22:37:12.11 ID:r4qVZ2Bm0
提督「蒼龍ー?」

蒼龍「あ、提督、どうしたんです?」

提督「いや、翔鶴に蒼龍のところに行けって言われてな……」

蒼龍「そうなの? うーん、そうだ、ちょうど提督に確認してもらいたいものがあるんです!!」

提督「確認したいもの?」

蒼龍「飛龍ー。あれ持ってきてー」

飛龍「おーけー」
43 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:35:59.69 ID:/adyo5kn0
提督「これは……」

青葉「プレゼント……?」

飛龍「そうそう。みんなのために用意したんだ」

蒼龍「四周年を祝うって飛龍が聞いたから」

提督「すっかり忘れてたな。それにしても、このプレゼントはなんだ?」

飛龍「それはパーティーのお楽しみ、ってことにね♪」

青葉「青葉、気になります」
44 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:37:03.77 ID:/adyo5kn0
提督「ま、お前たちが何やってるかはわかった」

青葉「来る前は何かやらかすんじゃないかって、かなり疑いましたもんねぇ」

飛龍「もう少し信用してよ、提督……」

提督「蒼龍はともかく、飛龍は前科がある時点でアウト」

飛龍「そんなぁ……」

鳳翔「二人とも、デザートが出来たので手伝……提督、気づかなくてすみません」

提督「いや、いい。それよりデザートって?」

鳳翔「間宮さんに頼まれたんです。パーティーのためにって」
45 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:38:04.84 ID:/adyo5kn0
提督「そうか。俺も運ぶのを手伝う」

鳳翔「提督の手を煩わすわけには……」

提督「俺が主催者なんだ。少しは手伝わせてくれ」

飛龍「提督ー。かっこいいー、ひゅーひゅー」

蒼龍「ひ、ひゅーひゅー」

青葉「一枚撮っておきますねっ!!」

提督「早くお前らも手伝え。青葉はあとで話あるからな」

青葉「お手柔らかにお願いします……」

提督「写真消すだけだよ。あれ、いつの間にか雨やんでたのか」

鳳翔「ほんとですね。良いパーティーになりそうです」
46 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:38:48.10 ID:/adyo5kn0
提督「よし、パーティーの準備が終わった」

霞「やっとね……」

提督「霞、俺の思いつきを手伝ってくれてありがとな」

提督「あとはパーティーを楽しむだけだ」

霞「それじゃ、残りの子たちが集まるのを待ちましょ」

提督「楽しんでくれるといいな……」
47 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:39:34.68 ID:/adyo5kn0
長門「それでは、ここに鎮守府四周年記念パーティー開催する!!」

みんな「わぁー!!」

提督「長門はいつも頼りになるな。それにマイクを持った姿も様になる」

霞「あなたも頼られるくらいにはなりなさい」

提督「そうなりたいもんだよ。そうだ、霞、俺はまだやることがあるから、ここは任せたいんだが」

霞「やること? まだ始まったばっかりよ」

提督「早く終わらせておきたいんだ」

霞「そう。深く聞かないでおくわ」

提督「いつも助かるよ」
48 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:40:38.12 ID:/adyo5kn0
長門「提督はどこに行ったのだ?」

霞「さぁ、やることがあるんだって言ってたわ」

長門「言ってくれれば私も手伝ったのにな」

霞「それは、あいつに直接言ってちょうだい」

陸奥「長門ー。みんな集まってるわよ。あなたも来なさい」

長門「ああ、すぐ行く。霞も駆逐艦のところに行ったらどうだ」

霞「考えておくわ」
49 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:41:32.16 ID:/adyo5kn0
〜〜〜
提督「ふぅ……、みんなの様子はどうだ、霞」

霞「みんな喜んでいるわ」

提督「そうか、それはよかった。ところで蒼龍たちのプレゼントって?」

霞「さっき出してたわ。みんなの写真を集めたアルバムよ」

提督「もしかして青葉もグル?」

霞「ええ、その様子だと騙されてたみたいね」

提督「全く素振りも感じなかったよ」

霞「あなたのほうはどうなの?」

提督「ぼちぼちだ」
50 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:42:12.50 ID:/adyo5kn0
長門「おー、提督。帰ってきていたのか」

提督「長門。最初に使ったマイクはあるか?」

長門「あるが……、ずっと何をしていたのだ?」

提督「それは今から教える」

提督「みんな聞いてくれー。今から窓を見てくれないかー」

提督「これが俺からの、みんなへのプレゼントだ」

霞「窓……?」
51 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:43:40.84 ID:/adyo5kn0
赤城「わぁ……花火」

加賀「キレイですね……」

長門「これの準備をしていたのか……」

陸奥「花火、大きいわね」

翔鶴「ふふっ……」

瑞鶴「キレイ……」

青葉「写真になりますねぇ……」

大淀「……素敵です」

鳳翔「提督、ありがとうございます」

蒼龍「飛龍ー。花火すごいよっ!!」

飛龍「すごい花火だよねっ!!」
52 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:44:30.47 ID:/adyo5kn0
霞「あなた、いつから用意してたの?」

提督「蒼龍たちがプレゼント用意してるって聞いて思いついたんだ」

霞「時間なかったじゃない」

提督「知り合いに頼みこんで、花火大会に使うのを分けてもらったんだよ」

霞「よく分けてもらえたわね」

提督「少しばかり財布が軽くなってしまったがな」

霞「そこはカッコつけるところよ」

提督「じゃあ、俺の人望でなんとかした」
53 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:45:25.90 ID:/adyo5kn0
霞「もう遅いわよ」

提督「悪かったな。これが俺の精一杯なんだよ」

霞「あなたらしいわね」

提督「そうだそうだ。これ渡しおかないと」

霞「これ何よ?」

提督「部屋に帰ってから開けてみてくれ。面白いものが入ってるぞ」

霞「こんな小さい箱に?」

提督「まぁ、面白さは人それぞれの認識によるからな」

霞「今さら保険かけるのやめなさいな」
54 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:47:34.40 ID:/adyo5kn0
提督「保険かけないと俺がやばいんだよ」

霞「この箱に何入れたのよ」

提督「強いて言うなら大事なもの」

霞「大事なもの……?」

提督「まぁまぁ、この話はパーティーが終わったあとにしよう」

提督「今は花火を見ようぜ。金が足りなかったから、あと数発で終わっちゃうし」

霞「思いつきで行動するからよ」

提督「それはしょうがない。俺だもの」

霞「ええ」
55 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:48:43.27 ID:/adyo5kn0
長門「花火よかったぞ、提督」

提督「ありがとう。これでパーティーは終わりだ」

長門「楽しかったよ」

提督「このあとは自由だ。各自、二次会がしたければ勝手にするがよい」

陸奥「あら? もちろん提督も参加するわよね?」

提督「当たり前だろ。と言っても、最初しか参加できないけどな」

長門「よし、提督が参加している間に飲みまくるか」

提督「おいおい、勘弁してくれよ。明日も仕事あるんだからな」

陸奥「大丈夫よ。今はやんじゃったけど、また雨が降りだすそうだから」

提督「……最初だけだからな」
56 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:49:33.89 ID:/adyo5kn0
霞「……いる?」

提督「いるぞ」

霞「あなたにはしてやられたわ」

提督「そう思ってくれてるとは、この上なくうれしい限りだ」

霞「……酔ってるの?」

提督「すまんな。長門たちに抵抗できなくてね。ダメか?」

霞「少し不恰好になるだけね、あなたが」

提督「それはまずい。ちょっと酔いを覚ましてくるから、考えておいてくれ」

霞「何を、って聞くのは無粋ね」

提督「助かるよ」
57 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:50:21.37 ID:/adyo5kn0
提督「よし、もう大丈夫だ」

霞「しっかりしなさいな」

提督「霞、改めて聞く。俺と結婚してくれるか?」

霞「……カッコカリもしてないわよ」

提督「そんなのあとででいいよ。今は結婚の返事が聞きたいんだ」

霞「やっぱり逃げられないわね」

提督「ここに来た時点で覚悟は決まってたんだろう」

霞「わかったわよ。……司令官、私のことをよろしくお願いします……」

提督「霞、ありがとう」

霞「こっちこそ」
58 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:51:43.59 ID:/adyo5kn0
提督「指輪は持ってるか?」

霞「これよね。開けた時にびっくりしたわ」

提督「驚かせたかったのと、考える時間が必要だと思ったんだよ。君は真正面から突っ込むと逃げるからね」

霞「本当にしてやられたわ。でも……」

提督「でも?」

霞「今まで一番幸せよ」

提督「そりゃよかった。あと、もう一つのプレゼントだ」

霞「まだ何かあるの?」

提督「好きだよ、霞……」
59 : ◆/Uf/AxpcwY [saga]:2017/07/22(土) 11:52:43.69 ID:/adyo5kn0
終わりました
前のやつよりはマシに書けた気がする
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 11:45:49.92 ID:Xzu+L7HR0
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 11:49:26.98 ID:f6isIDd0o
乙カレー
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