ハニエル「もう1人のお姉ちゃん」

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21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/09(日) 02:44:29.27 ID:1VSyMyPvo
>>20
何様だよ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/11(火) 00:06:45.23 ID:d+Aal1SRO


ガヴ「ふぅ寝ちゃったか………じゃぁ私も…?」

ガヴ「誰か居るのか?」

少し物音がする事に違和感を覚えた、私はその音の元へと近づいく

タプリス「あっ天真先輩?」

そこには、タプリスがハニエルの部屋の前でうろうろしていた。

ガヴ「いや、物音がしたんで…ちょっとな?」

タプリス「あぁ〜その、1人で寝るのが少し…何と言いますか…」

あぁ、お風呂場で何かそんな事を言っていたな…

ガヴ「でっ、ハニエルの部屋にか…」

タプリス「はいっ、お二人の部屋ですと邪魔になると思いまして…」

ガヴ「んな訳ないだろ、来いよ…」

がっ実際はタプリスが居たら、邪魔とは言わないがヴィーネとイチャイチャ出来なかったと思う。

タプリス「そうですか?でもまだちゃんとお子さんを見ていなかったので寝顔だけでもこっそり見てみたくて…」

ガヴ「あぁサリエルなら、夜泣きが多くてな。私達の部屋に居るんだ……」

タプリス「そうなんですか、お風呂も一緒に入ってたのでてっきり一緒に寝ているのかと………」

そのまま、タプリスを自分達の部屋へと連れていくと愛おし気に見詰めていた……

タプリス「可愛いですね……本当に」



23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/11(火) 00:07:18.00 ID:d+Aal1SRO


本当に、可愛い……
先輩達や皆様が眠りについた後に、私はそっとサリエルちゃんの眠るベットの方へ足を運んだ。

軽く抱き上げてみた。少し力を込めれば壊れてしまいそうな弱く守ってあげたい存在。

先輩に愛され、その愛によって産まれたこの子が羨ましい。
……やはり、私は駄目なんだ。もぅ隣に居る事は出来ない、隣に居て欲しいのに近くに居れば苦しくなる。辛くなる

きっと逃げても私を心配し追いかけくるでしょう。でしたら逃げられない場所へと逃げてしまえば良い。そう思うでしょサリエルちゃん?


24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/11(火) 00:07:45.37 ID:d+Aal1SRO


ガヴ「ん〜良く寝た……」

そう、この日私は良く眠れた。

ヴィーネ「……ガヴ!」

ヴィーネも良く眠れたらしい。

ヴィーネ「サリちゃんが居ないの!ハニちゃんも場所を知らないみたいなの!」

ガヴ「………えっ?」

昨夜、私達は一回も起きる事無いと今気付いた………私は即座に千里眼を使いサリエルを探した……

ガヴ「……嘘だろ…」

ヴィーネ「ガヴぅ……どうしたの?」

ヴィーネは今にも泣きそうだ、一瞬でも早くサリエルを……焦った私は神足通を使った。

ガヴ「…………なぁ、どうしてなんだ?」

ガヴ「………タプリス」

タプリス「……早かったですね天真先輩」

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/11(火) 00:08:11.79 ID:d+Aal1SRO


ガヴ「どうして、こんな事をしたんだ?」

タプリス「この子とても可愛いですね……私にくれませんか?」

ガヴ「なっ!サリエルは物じゃ無いんだぞ!出来るか!」

タプリス「えー、だって先輩達なら………また…産めば良いじゃないですか…」

ガヴ「私を怒らせて何がしたい、だが生憎…お前の事、少しは理解してるつもりだ!それが本心じゃ無い事位分かるぞ!」

あぁ、駄目ですね。嫌われてしまう…そんな簡単も許されないんなんて…
分かっていました。サリエルちゃんを拐っても…酷い事を口にしても…

私を……嫌いに何かなってくれない事を

タプリス「本心ですよ?」

ガヴ「いや、違うな!だったらそんな悲しい顔してる訳無いだろ!」

本当にこの人は………

ガヴ「辛い事があるなら聞くって言ったろ!嫌な事を話してくれって!何で……何で話してくれないんだ……そんなにっ」

私を悩ませる……

ガヴ「…そんなに、私が頼りないか!そんなに私に話したく無いのか!」

ガヴ「…確かに、駄天する様な先輩なんかに頼れる訳が無いかも知れない……」

この人は闘っている、自分自身と
私をここまで追い詰めた、こんな事をさせてしまったのは………

ガヴ「……それでも、頼られる先輩になる為に努力する…頑張るから……」

自分のせいなのだと思っているのでしょう。やはり……私はこの人の隣に居てはいけない…………

ガヴ「…許して欲しい…そして話しくれお前の悩みも悲しみも全て私が……私がっ!」

その場に崩れ落ちてしまった先輩。悲願するかの様に口から溢れる言葉…それはもぅ私の耳には届かない。
どんなに、距離が近くなっても……

ガヴ「……たっタプリス?」

タプリス「先輩は悪くありません。悪くなってしまったのは私だけ何です。」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/11(火) 00:09:05.82 ID:d+Aal1SRO


誤字に関しては申し訳ありませんでした。今後、その様なミスが減るように努力します。


27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/11(火) 14:08:12.29 ID:LSyq9eNL0
あんまり気にしすぎないようにな
楽しく書くのが一番だ
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 17:48:18.21 ID:js4tyLwz0

















































































ああ
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 18:14:29.54 ID:yryWNkBoO



そっと先輩へ託す。その子をちゃんとした両親の元へ……先輩は瞳の中に水滴を溜めながらも差し出す腕に手を伸ばし…サリエルちゃんを抱っこする。

もう、離さないそう言い聞かせる様に優しく抱き締めていた……あぁやっぱり…この手を…この汚れてしまった手までは握ってくれませんよね?

ガヴ「タプリス……お前…本当に…!」

神足通…私は今足場の無い場所に浮かんでいる。当然私は下へと落ちていく、上で先輩が声を張り上げている…


ガヴ「馬鹿!そこから落ちたらその先にあるのは地獄だぞ…っ!」

先輩の目にはどんな風に写っていたのだろうか?
天使の証とも言えるその羽は、純白などでは無かった真っ黒に染め上がっていてまるで悪魔の様に……

堕天した翼は、その者の罪の象徴
故に堕天した翼は飛ぶ為にあらず。

私はゆっくり…ゆっくりと落ちていく。




30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 18:15:28.19 ID:hwwRNMqm0

















































































ああ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 18:15:54.79 ID:hwwRNMqm0
[ピーーー]


[ピーーー]

[ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー]


1[ピーーー]
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 18:16:50.61 ID:hwwRNMqm0

















































































ああ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 18:18:18.44 ID:hwwRNMqm0

















































































ああ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 18:19:40.92 ID:hwwRNMqm0

















































































ああ
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 18:19:54.87 ID:l2hTU347O


ガヴ「タプリスの奴……」

私はただ傍観しているだけ、後輩が落ちていくのを本当は直ぐにでも助けたい。
しかし、私には出来ないまたこの子を手離す事なんて……

サリエル「あぁっうぅ〜」

もう離したく無い!けどこの子を抱いたままタプリスを助ける事は不可能……

「………神足通!」

ふと後ろから声がした聞き覚えのあるなんてレベルじゃない。その声を聞かなかった日は無い位……この声は…

ハニエル「お姉ちゃん!」

ガヴ「……ハニエルお前神足通が使える様に…」

ハニエル「うん!早くガヴお姉ちゃんみたいになりたかったから頑張ったの!」

ガヴ「そうか……」

少し胸が痛む、私に憧れ…絶望し落ちていった天使を見てしまった…否まだ落ちては居ない…私が救い出す!

ヴィーネ「ガヴ!サリエルちゃん!」

ガヴ「……ヴィーネ、サリエルを頼む」

まただ、私は何も告げずに追っていた。
地獄へと向かってしまった後輩の後を…

???「大丈夫ですよ、タプちゃんは私が……」

ガヴ「へっ?お前は……」

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 23:24:46.21 ID:ilGFdURX0
面白いな
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 00:15:31.60 ID:xH2GUK/90


「貴女が望んで此処に来たのならば迎え入れましょう。しかし逃げる為の場所として選んだのならば…困ります。」

……私はただ我が儘だった…勝手に逃げて周りを振り回して挙げ句はそれをたった今自覚した……

堕天してしまった、私の羽を広げながら自傷気味に笑って見せる


「綺麗な羽……良いですね」

突然の言葉に私は首を傾げるしか出来なかった…これ程までに黒く染まったそれを綺麗だと……?

「ふふっ、貴女は堕ちて何か居ませんよ…だって…」


何も見えない世界に1つ天使の羽でも無く、悪魔の翼でも無い…異形なそれが視界に入り込んだ…

「これは、貴女の気持ち……でもこれはまだ飛ぶ為の羽なんです。堕ちる為のでは無く………」


ふと体が軽くなった。落ちていくだけの感覚から風に乗って空を舞う羽の様に…
気が付けば、声が遠くなっていた…私に優しい言葉をくれた声が……

「此方にはもう……来ては駄目ですよ?……ちゃん」

微かに耳に入った言葉…ふと思い出す…

タプリス「……っ白羽…先……」

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/15(土) 00:16:04.24 ID:xH2GUK/90



…また声が近付いてくる、けど今度はあの声じゃない…私が憧れる声…

「…プリ……ス!」

段々、はっきりと………

ガヴ「タプリス!」

タプリス「せっ先輩……?」

気づけば、私は天真先輩の腕の中で泣きそうな顔を見てしまった。

ガヴ「……良かった…戻って来れたんだな!」

ヴィーネ「大丈夫!?」

タプリス「えぇ、すみません…色々と迷惑を掛けて…」

ガヴ「いや、お前の気持ちを理解してるつもりになっていた私の責任だ……」

タプリス「先輩……」

ガヴ「どうした?」

タプリス「私、先輩の隣に居ても良いですか?」

ガヴ「…………あぁ勿論…」

タプリス「先輩の喜ぶ姿を見て一緒に嬉しくなっても良いですか?先輩の悲しむ姿を見て一緒に泣いても良いですか?」

瞳には今にも溢れそうな程の涙で溜まっていく、決して悲しくて流れる物ではない……嬉しさから溢れる為……

タプリス「私が先輩の傍に!近くに!見ていても!」

ガヴ「」ギュッ

タプリス「!」

先輩の声は………先輩の温もりは…

ガヴ「あぁ、好きにしろ……私の責任だ……何だって受け入れてやるさ…」

タプリス「…………私の手を……伸ばしたら…求めたら…私の手も…握って…くれますか?」ポロポロ

最早、溜めて要られず行き場の無いそれは頬を伝い…溢れ零れていく

ガヴ「そんなのお安いご要だ」

あの人は汚れてないと言った……その手を優しく包み込まれていく…

ヴィーネ「じゃぁ、私も!」

ハニエル「ハニエルもー!」

ガヴ「どうする、タプリス…手が足りなくなったな……」

タプリス「…本当ですね………」



39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/15(土) 00:17:09.39 ID:xH2GUK/90



ガヴ「さてと………まぁそれはそれこれはこれと言った感じで……お前のした事についての償いをして貰おうかな?」

タプリス「………えぇ!?」

ガヴ「……お前はどうやら私と一緒に居たいみたいだし…だから家の家事手伝いをして貰う」

タプリス「へっ?」

ガヴ「ハニエルにだって学校があるからな…サリエルの面倒をみてくれる奴を探してたんだ……今回の罰としてそれを銘ず!」

タプリス「………先輩や月野瀬先輩達と……」

ヴィーネ「そうね、一緒に住む事になるわね……どうかな?」

タプリス「………ずるいです…断る理由なんか無いです!私も一緒に暮らしたいです!」

ガヴ「そうか……」

こうして、私を含めた同居生活が新たに…

ガヴ「んじゃ、これ」

タプリス「………先輩これ…」

ガヴ「お前のサイズに合わせたメイド服だ!私の家に仕えるんだからそれなりの服装をだなぁ………」

タプリス「聞いてませんよー!」

ガヴ「言ってないからな……」


40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/15(土) 00:18:47.26 ID:xH2GUK/90



それから月日は流れていき…

ハニエル「今日も楽しい1日だったっと!」

私は、あの日から何となく日記を付けみました。日々の思い出をどんな形でもと残せる様に………

ですが、此に書けない程の大事やイベントはまだ起きてません。そう毎日が同じように………

コンコン

タプリス「失礼します。ハニエルお嬢様、お食事の準備が整いました。」

ハニエル「タプリスさん!お嬢様と呼ぶのは止めてって何度言ったら……」


タプリス「いえ!お嬢様はお嬢様ですので!」

新しい私のお姉ちゃんは、メイドさんのお仕事も板に付いてきました。
私は沢山のお姉ちゃんに囲まれて、毎日楽しく生きています………かしこ!

〜fin〜

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 01:32:21.59 ID:aVOZw9aL0

上手くまとまっていて良かったです
ところでサタラフィはどこ……?
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/15(土) 12:13:46.33 ID:GoKHrMD90



ラフィサタは前回ので満足気味だったので……
ラフィサタss書いてみようかな…


43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/15(土) 12:22:44.58 ID:/sLJGYGh0
おっおっおっ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/15(土) 16:09:47.27 ID:+0smpWMuo
サタラフィは前回で出てたぞ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 00:27:02.12 ID:CyFxl9LX0
>>42
サタラフィも見たいですが、
自分の好きなものを書いてほしいです
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 01:31:04.14 ID:ZbkeIkWWo
良い
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