ムヒョ「希望ヶ峰学園…?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 21:16:38.37 ID:SJYXb7WI0



※ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
          ×
 ダンガンロンパ―希望の学園と絶望の高校生―

※クロス作品の都合上、時系列はED後なので
 大半のキャラは幽霊として出てきます

※ふいんきで読んでくれるとうれしい




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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 21:17:05.79 ID:SJYXb7WI0


ロージー 「こちらが、執行人の六氷透。僕は一級書記官で、助手の草野次郎と申します。
      分からないことがありましたら、どうぞ遠慮なく聞いてくださいね。
      ――ええと、苗木誠さん」

苗木   「あの、敬語とかいいですよ。たぶん、僕の方が年下なので」

ロージー 「そ、そう?」エヘヘ

苗木   「僕はよく知らないんですけど……魔法律って、除霊みたいなもの、ですか?」

ロージー 「ええっと、いわゆるお祓いとはちょっと違うんだ。
      簡単に言うとね、幽霊の犯罪を裁くための法律で……」

ムヒョ  「ヒッヒ、どうしても信じらんねえってんなら、実演してやろーか?
      オメエにくっついてる奴で」スッ

苗木   「えっ?あ、……うわあああっ!!」


指さされた自分の背後。振り返った苗木は悲鳴を上げる。

異形――どろどろに溶けた目玉のようなものが、ブツブツと何かを呟きながら
苗木におぶさっていた。

ロージー 「あれは"集合霊"だ……霊気が合わさったものだけど、かなり大きい……!」

ムヒョ  「魔法律第102条……"おぶさり"の罪により」ポォッ

ムヒョ  「"送り火"の刑に処す!」

パァッ…

苗木に取り憑いていた目玉が、本から出た光によって消えていく。

ムヒョ  「……と、これが魔法律だ」パタン

驚きの表情のまま固まった苗木に、ムヒョは尊大な口調のまま問う。

ムヒョ  「で。オメエはどんな霊をあの世なり地獄なりに送りてえんだ?」

苗木   「……友達を」

やっとの思いで絞り出した声は、かすれていた。

苗木   「僕の友達を、救ってあげたいんです」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 21:17:33.86 ID:SJYXb7WI0


【夜.希望ヶ峰学園正門前】


ロージー 「うう……なんかおどろおどろしい雰囲気が……」

初めて見る希望ヶ峰学園は、想像していたよりずっと大きく、恐ろしい気配を漂わせている。

その周りを、警視庁と蝶布市からの応援のお巡りさんたちが囲んでいた。

知り合いの刑事さんによると、昼間は学園の中に入って『絶望』について捜査しているらしい。
それと、ここ数日(分かってるだけで)20人くらい、この学園の近くで消息を絶っているとか。

緑河   「本当に君たちだけで平気か?」

葉利魔  「そうだ、念のためにこれを……魔法律協会の技術班と合同で開発した、神通弾だ。
      まだ実験段階だが、霊に向けて撃つことで動きを止めることができる」

ムヒョ  「ま、お守りだと思って受けとっておくぜ」

ロージー 「ありがとうございます……」ギュッ

葉利魔  「弾数に限りがあるから、ここぞという時に使ってくれ」

緑河   「僕たちは錬が少ないから力にはなれないが……無事を祈っているよ」


コンソールに数字を打ちこんで、中に入る。

すぐに、むわっとした霊気がまとわりついてきた。

ムヒョ  「こりゃ、相当やべえのがいるナ……マコトの話じゃ、少なくとも3体はデケぇ地縛霊がいるらしいが。
      錬の限界もある。今夜だけじゃ全部執行できねえかもナ」

ロージー 「じゃあ、日を空けて一体ずつ執行していくってことだね」

ムヒョ  「そういうこった。オメェもだいぶ察しがよくなってきたじゃねえか」


真っ暗な廊下を歩く。霊探針を使って探す必要はないくらい、霊気が濃い。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 21:18:07.34 ID:SJYXb7WI0


【苗木の部屋】


ムヒョ  「扉に霊痕がくっきり残ってんナ。シャワールームにいた奴は、無理やりこじ開けて出たらしい」

ロージー 「それって……舞園さやかちゃん、だよね」

ムヒョ  「中継で見た限りじゃ、相当執念深い性格してたナ。仁の言ってた地縛霊のうちの一体は、
      そいつと考えるのが自然だ」

ロージー 「でも、霊気は濃いのに低級霊はいないみたいだ……人の気配もない……」

ムヒョ  「ヒッヒ…なら、答えは一つだロ」

ロージー 「まさか、さやかちゃんが!?」

ムヒョ  「ここの近くで行方不明の奴らか、それとも学園の中に漂っていた浮遊霊か……
      あるいは両方かもナ。いずれにしろ、いい状況じゃねェ。さっさと……ん」

ロージー 「?なんだろ、この声……」


静かな闇の中。かすかに鼓膜をふるわせる、歌声。
澄みきっているのに、どこか恐ろしい、底知れない響きを持っている。

ムヒョ  「"呼んで"るナ。殺人計画も穴だらけなら悪霊になった後の"食事"も下手クソと来てやがる」

ロージー 「ど、どどどどうする?」

ムヒョ  「体育館の方角か。とりあえず誘いに乗って…」


その時。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/05(水) 21:18:36.21 ID:XMqXDDz80
ムヒョのssなんて初めて見た
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 21:18:42.40 ID:SJYXb7WI0

通風孔から『ガタッ』と音がして、人が落ちてきた。

苗木   「いったたた…」ヒリヒリ

ロージー 「マコトくん!?こんな所で何して……」

苗木   「お、お願いです。僕っ…どうしても、舞園さんに伝えたいことがあって」

ムヒョ  「……」

苗木   「絶対に足手まといにはなりませんから!だから…「バカかオメエ」……え?」

ムヒョ  「説明したはずだぞ。この世に強い執着を残した地縛霊は、生前の記憶も理性も失っている。
      今のさやかにとって、テメエはただの"エサ"だ」

苗木   「そ、そんなこと…」

ムヒョ  「嘘かどうか、オレたちについてきて確かめるか?死んでも文句は言わねえってのが条件だがナ」

ロージー 「ムヒョ!そんなのあんまり「分かりました」

苗木   「元からそれだけの覚悟です、だから、お願いします!!」
      
地面に頭をこすりつけて頼む苗木に、ムヒョは「勝手にしろ」と背中を向けた。

苗木   「あ、ありがとうございます!」

立ち上がってついていく苗木。かくして、3人に増えたパーティーは、体育館へ歩いて行く。
しかし、彼らはすぐに知ることとなる。

舞園さやかの歪んだ『想い』は、そう簡単に祓えるものではないということを。

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 21:19:16.33 ID:SJYXb7WI0
今日はここまで。

ムヒョ手元にないのでいろいろ手探りなSSだけど
一応全員に魔法律執行したい
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