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しんのすけ「オラのパトローナスだゾ」
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35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/05(水) 20:44:42.70 ID:ZzJt/ZLL0
翌日 大広間
風間くん「いよいよ、ハグリッドの最初の授業だね!」
しんのすけ「やっぱり、ハグリッドだから、ドラゴンとか飼育するのかな?」
ハーマイオニー「だから、ドラゴンの飼育は違法なんだって。」
しんのすけ「ほうほう。なのに、一昨年ハグリッドは飼おうとしてたの?」
ロン「だから僕達があれだけ苦労したんじゃないか。」
しんのすけ「ようやく納豆いきましたな!」
風間くん「それをいうなら納得だろ・・・」
ハーマイオニー「でもスリザリンと合同授業なんて不安だわ・・・」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/05(水) 20:59:24.94 ID:937ssUNSO
ハリー・ポッターは正直プリンスでわけがわからなくなってやめた
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/05(水) 21:03:08.23 ID:b21m+XLD0
>>34
作中の巨人族などと同じく魔法使いと意思疎通可能なぐらいな知能もある種族
ただその食性が食性だけに魔法使いからは忌避されてるし本人らも特段自制する気もない
お辞儀派が反旗を翻した際に魔法省よりいい条件(手下になれば好きに人襲っていいゾ)出されたから
喜んで配下に憑き、同時にアズカバンに収監されてた死喰い人も解放された
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/05(水) 21:06:37.87 ID:ZzJt/ZLL0
校庭
ハグリッド「や、よう来たな。3年生のみんな! この授業では、美しい魔法生物との関わり方を学んでいく!」
マルフォイ「あの、ウドの大木が教える事が出来るのか、甚だ疑問だフォイ!」
ハグリッド「俺は先生だぞ! 俺の事を呼ぶならハグリッド先生と呼ばんかい!」
しんのすけ「分かりました。ハグリッドせんせ〜!」
ハグリッド「しんのすけ、俺とおまえさん達の仲で今更、そんな呼び方水臭い。いつも通りハグリッドでええ」
ハーマイオニー「中々の贔屓っぷりね・・・」
風間くん「いいじゃないか。マクゴナガル先生は僕らにも厳しいし、少しくらい贔屓されたって!」
ハグリッド「そんじゃ、前置きはこの辺にして、本題にとりかかろう?」
しんのすけ「どんなほんだい?」
ハグリッド「今に分かる。 タッタララ〜〜」
しんのすけ「スワッタララ〜〜」
ハグリッドの呼びかけに応えて前半身が鷲、後ろ半身が馬の大柄な生き物が姿を現す。
ハグリッド「ヒッポグリフのバックビークだ。美しかろう!?」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/05(水) 22:22:25.34 ID:ZzJt/ZLL0
ハグリッド「こいつらは、えらく誇り高い。だが、礼儀を持って接すれば友好的な関係を築く事も出来る。」
ハグリッド「さぁ、だれか、バックビークに挨拶してみたいもんは居るか?」
しんのすけ「オラがやる! オラがやる!」
ハグリッド「しんのすけ、お前さんならそう言うと思っちょった。まずお辞儀をして、」
しんのすけ「角度は?」
ハグリッド「45度くらいでええじゃろう。そしてそのまま目を逸らさずじっとバックビークを見つめればええ。」
ハグリッド「お辞儀が返ってきたら、触ってもええっちゅう合図だ。」
しんのすけは、前に進み出て頭を下げた。
しんのすけ「よろしくお願いシマウマは英語でゼブラ。」ペコ
挨拶が気に入らなかったのか、バックビークは前足を振り上げる!
ハグリッド「しんのすけ、マズイ後退しろ!」バッ
しんのすけ「分かったゾ! じゃ、後はよろしく、風間くん!」ホイ
ロン&ハー&風間君「その交代じゃない!!」
ハグリッド「まぁ、成り行きだ。風間くん、お辞儀してくれるか?」
風間くん「こうですか?」ペコリ
ハグリッド「あぁ、えぇぞ! 実に美しいお辞儀じゃ!」
ロン「おっどろきー、あんな完璧なお辞儀初めてみたよ!」
ハーマイオニー「指先までキチンと揃っているわ!」
これには、気難しいヒッポグリフもお辞儀を返す。
グリフィンドール生から拍手が巻き起こった!パチパチ
ハグリッド「よおやった、風間くん。よおやった! グリフィンドールに20点!」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 00:29:37.88 ID:C6R99CcSO
しいぞう先生は出ませんか?
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 14:25:11.88 ID:TKK13nLX0
>>40
今のところ出す予定ないです 今年はウッドの出番増えるのでそれで我慢してくれたら・・・
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 17:10:35.98 ID:W5J5bHui0
風間くんの成功にクラスが沸き立つなか、バックビークに無造作に近づく姿があった。
マルフォイ「お前ぜんぜん危険じゃないな。こんなもんでいいだろ」フォイ
マルフォイは適当に頭を下げる。すると、バックビークの鈎爪が光る! ザシュッ
ハグリッドが慌てて間に割ってはいる
ハグリッド「どうどう、バックビークそんなことしちゃいかん!」
クラスはパニックに陥った。
ハーマイオニー「すぐに病院に連れて行くべきよ!」
しんのすけ「爪から悪いバイキンでも入ってたら大変だゾ!」
ハグリッド「そうだ、さっバックビーク、爪を消毒しに行こう!」
クラス「マルフォイを連れて行けよ!」
ハグリッド「そりゃ、思いつかなんだ。よっこらせ!」
ハグリッドはマルフォイの首根っこを掴むと城のほうへ駆け出していった!
しんのすけ「中々エキサイティングな授業でしたなぁ!」
ロン「そんな事言ってる場合じゃないよ!」
風間くん「最悪クビかも知れないよ。ハグリッド・・・」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 17:18:57.22 ID:FWh4G0gdo
原作は酷い侮辱して怒らせたけど今回程度でケガさせたらクビになっても仕方ないな…
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 17:27:49.74 ID:W5J5bHui0
その週の魔法薬の授業
遅れてマルフォイがクラスに入ってくる。怪我をした右腕に大げさに包帯を巻いている。
しんのすけ「そんな包帯してどうしたの? ドラゴンとでも戦ってたの!?」
風間くん「まさか! 多分怪我を大げさに見せたくてやってるだけさ!」
ロン「自分はこんな痛みに耐えてます!」
ハーマイオニー「同情して下さいってね!」
4人のこの発言により、ドラコに同情するのはごく僅かのスリザリン生のみとなってしまった。
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 17:44:11.29 ID:W5J5bHui0
次の日
風間くん「やっと新しい先生の防衛術だね!」
しんのすけ「汽車でチョコくれたあの!」
ハーマイオニー「ディメンターを追い払ったし、実力もたしかみたいだから楽しみだわ!」
ロン「前任のロックハートとは違ってね!」
そうしてお喋りしていると、
ルーピン「やあ、みんな、今日は早速実技演習をしようかな。杖だけ持ってついてきてくれるかな?」
しんのすけ「世界の果てまで?」
ルーピン「いいや、職員室まででいいよ」クスクス
一行が職員室に入ると、仲にはスネイプ先生しかいなかった。全員を職員室に入れてからルーピン先生がドアを閉めようとすると、
スネイプ「そのままでかまわん。我輩はみたくないのでね。」
しんのすけ「・・・オラも出来れば見られたくないゾ」
スネイプがしんのすけを睨みつける。
スネイプ「あぁ、そういえば君に忠告しておこう、ルーピン。ロングボトムにはあまり難しい課題を与えないようにしたまえ。」
スネイプ「それと、野原しんのすけにも、注意する事をすすめる。何をしでかすか分かったものじゃないからな・・」
ルーピン「それはご親切にありがとう、セブルス。でもネビルもしんのすけの事も私は、何も心配してないよ。」
ネビル「僕は心配です・・・」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 18:00:45.79 ID:W5J5bHui0
スネイプが部屋を出ると、ルーピン先生は部屋の置くの箪笥を指ししめした。
箪笥はひとりでにガタガタと揺れている。
ルーピン「中になにが入ってるか、分かる子はいるかな?」
しんのすけ「校長先生のヘソクリ!」
ルーピン「それも探せば入ってるかもしれないね・・・ほかには?」
ハーマイオニー「まね妖怪ボガートです!」
ルーピン「大正解!グリフィンドールに10点 しんのすけ君のユニークな答えにも5点あげよう!」
しんのすけ「先生ふともも〜〜!!」
ルーピン「それでは、まね妖怪とは何か分かる人は? ああ、ハーマイオニー君は二回目だから、隣の彼にお願いしよう!」
風間くん「形態模写妖怪です! 僕達の一番怖いと感じるものに姿を変えることが出来ます!」
しんのすけ「ケータイモシャモシャ妖怪?」
ルーピン「しっかり予習してきているみたいで関心だね。君にも10点あげよう。」
ルーピン「まね妖怪をやっつけるには、まね妖怪に滑稽な姿を取らせる必要がある!」
しんのすけ「烏骨鶏!?」
風間くん「う、は余計だよ。滑稽つまりバカバカしいってことさ。」
ルーピン「そのための呪文はこれさ!リディクラス!ばかばかしい」
ルーピン「さぁ声に出して練習してみよう!」
クラス「リディクラス!」
しんのすけ「ばかばかしい!」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 18:21:04.32 ID:W5J5bHui0
ルーピン「よし、それじゃあ実際に呪文を使って退治してみよう!」
ルーピン「ネビル、君が世界一怖いものはなんだい?」
ネビル「・・・・」ボソボソ
ルーピン「余程怖いみたいだね・・・勇気を出してもう少し大きな声で頼めるかい?」
ネビル「・・・スネイプ先生」
クラスの殆どが思わず笑う。
ルーピン「スネイプ先生か・・・良〜く分かるよ。じゃあ、ネビル、君が一緒に暮らしてるおばあさんの服装を思い浮かべて・・・」
あとはネビルにしか、聞こえない声でルーピン先生は囁いた。
ルーピン「さぁ、じゃあやってみよう。」
ルーピン先生が杖を振ると箪笥が開き、中からスネイプ先生が現れた!
ネビル「リ、り、リディクラス!」パチン
スネイプはレースのついたドレスをきて、ハゲタカをつけた帽子を被った姿になった。
ルーピン「さぁ、みんなもやってみよう。自分が怖いと思うものを面白おかしく変身させるんだ!」
ロンが前に出ると、アラゴグのような蜘蛛が現れる。
ロン「リディクラス!」
蜘蛛が足が無くなり床をすべりだす。
しんのすけは自分の番が来るまで考えていた。最初はみさえを、思い浮かべるが汽車で出会ったあの巨大な影を思い出す・・・
しんのすけの番が来た。すると、ルーピン先生が突如目の前に出てきた!
ルーピン「こっちだ!」
まね妖怪は銀白色の玉に姿を変える
ルーピン「・・・リディクラス」
玉は破裂した風船となり箪笥に戻っていった。
ルーピン「みんな今日はとっても良かった。月曜にボガートのレポートをだしてくれ。おつかれさん」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 18:43:05.80 ID:+Ey2OKq50
映画だとダンブルドア役の俳優さんが亡くなったからアズカバンから違う人になったんだよな
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 18:56:49.55 ID:FWh4G0gdo
スネイプの人はハリポタ終わるまではもってくれたけど早死にしちゃったよな…
勿体ない人を亡くした
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 19:03:30.59 ID:W5J5bHui0
しんのすけ達が、新しい授業になじんだ頃、あのシーズンがやってくる。
過酷な練習を課すキャプテン、過度な期待をする寮監、グリフィンドールチームのメンバーは心身ともに擦り切れる寸前だった。
ウッド「みんな聞いてくれ! 元気爆発薬や元気の出る呪文を使えば、もっと全力で練習が出来るんじゃないか!?」メラメラ
フレッド「ウッド、君は知らないかも知れないが、副作用ってものがあってだな・・・」
ジョージ「俺達の体力にも限界があるんだ。そして今まさに、それを迎えている・・・」
ウッド「今年こそは何としてでも優勝杯を掴まねばならんのだ!」
しんのすけ「オラ、良い練習法思いついたゾ!」
ウッド「しんのすけ、言ってみろ!」
しんのすけ「お昼寝練習法って言って、夢の中で練習するんだゾ!」
アンジェリーナ「なんでそんな、すばらしい事思いつくの!?」
ジョージ「こりゃ、たまげたね!」
ウッド「それなら、夜中と授業中にやればいいだろう。我々には、残された時間は少ない! さぁ今から5時間みっちり頑張ろう!」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 19:25:19.88 ID:W5J5bHui0
決戦の朝 大広間
風間くん「しんのすけ、お前大丈夫か?」
しんのすけ「・・・」ポケー
ハーマイオニー「返事をする気力もない見たいだわ・・・リナベイト!(蘇生せよ)」
ロン「失神してると勘違いしちゃうよね・・・ウッド、いくら何でも練習させ過ぎじゃ・・・」
しかし、ロンの抗議は振り返ったウッドの気迫に気圧されて尻すぼみになってしまった。
ウッド「この前みたいに、しんのすけが眠らないようにコーヒーでも飲ませておけ!」
この命令に三人は、しぶしぶ従うしかなかった。
風間くん「今日の相手はハッフルパフだけど、僕、全然メンバーを知らないや・・・」
ハーマイオニー「きっと実況が紹介してくれるわよ!」
フレッド「さぁ、どうだろうね。 なんせ、去年は俺達の紹介まではしょった奴だ」
ジョージ「ま、シーカー兼キャプテンの、セドリック・ディゴリー位は知っとくと良いんじゃないか? ホグワーツきっての優等生だぜ。」
ロン「ま、学業はどうあれ、しんのすけの素早さには勝てっこないさ!」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 20:00:16.79 ID:W5J5bHui0
クイディッチ競技場 試合が始まる頃には、早朝から降り出した雨が強まり、ウッド曰く火照った心と体に丁度良い雨になっていた。
風間くん「すごい大荒れの天気だね。」
ロン「こりゃ試合がちゃんと見えるか、心配だね!」
ハーマイオニー「試合がちゃんと見えるか心配ですって!?」
ハーマイオニー「今から友達がこの雨の中飛ぶのよ! 心配するならそっちでしょう!?」
ロン「ああ、しんのすけが羨ましいぜ。チクショー」
ジョーダン「え〜 いよいよ今年もシーズン開幕。今年はスリザリンのシーカーが自身の不注意による怪我を負った為・・・」
ジョーダン「例年のスリザリン対グリフィンドールではなく、ハッフルパフ対グリフィンドールにスケジュールが変更されました!」
ジョーダン「では選手紹介に入りましょう! グリフィンドール!・・・去年と同じで」
マクゴナガル「ジョーダン!! いい加減にしないと、マイクを取り上げますよ!!」
風間くん「こんな雨の中で、よく声が通るなぁ・・・」
ジョーダン「失礼しました。ではおさらいと行きましょう! キーパー兼キャプテンのオリバー・ウッド!」
ジョーダン「そして、そんなキャプテンに振り回される憐れなメンバー達!」
マクゴナガル「そのメンバーよりも憐れな状態にしてあげましょうか!?」
ジョーダン「ほんの冗談ですよ。先生 では気を取り直してチェイサーはアシリア・スピネット、ケイティ・ベル、アンジェリーナ・ジョンソンの3人です!」
ジョーダン「そしてビーターは悪戯とブラッジャーならお任せ!双子のフレッド&ジョージ・ウィーズリーです!」
ジョーダン「最後にシーカーは数々のスーパーキャッチで我々を魅了する、野原しんのすけ!」
ジョーダン「続いてハッフルパフですが、キャプテンのセドリックディゴリーを筆頭に、フェアプレーを重んじる選手が集まっています」
ハッフルパフ生 チャントショウカイシロー
ジョーダン「残念ながら、お時間です。さぁ試合開始!」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 21:26:09.48 ID:gQkfYNaW0
>>48
>>49
最近知ったが、バーノン役の人も亡くなってるのね
ハリポタ俳優死にすぎぃ
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 21:33:41.30 ID:W5J5bHui0
それからしばらくして
風間くん「まるで、試合が見えないね・・・」
ロン「今、何点差かも分からないよ!」
ハーマイオニー「見て! 選手達がグラウンドに集まってるわ!」
ロン「きっとどちらかのチームがタイムアウトを取ったんだ!」
風間くん「しんのすけの様子も気になるし、僕らも行ってみよう!」
ウッド「今、こっちが50点差でリードしてる。どうだ、しんのすけ・・・スニッチは取れそうか?」
しんのすけ「この雨じゃオラ、スニッチなんて見えないゾ!」
そのとき、風間くんたちがグラウンドに現れる。
ハーマイオニー「私に良い考えがあるわ。」
ハーマイオニーがしんのすけの顔に杖を向ける。
しんのすけ「オラに呪いをかけないで〜〜」
ハーマイオニー「そんな事しないわよ! インパービアス、防水せよ!」
しんのすけ「おお! オラの顔が防水加工だゾ!」
風間くん「しんのすけ、頑張れよ!」
ウッド「よし、しまっていこう!」
チーム「オー!」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 21:46:29.47 ID:W5J5bHui0
しんのすけは、雨に打たれながらも、良くなった視界でスニッチを探していた
しんのすけ「キンタマさん、食べたりしないから出ておいで〜〜 ん?あれは・・」
しんのすけの視野の端では、敵シーカーが猛加速していた。
しんのすけ「こりゃ変態だぁ! おならターボ!」
必死に加速し、追いつかんとするしんのすけを、突如汽車で体験した、あの寒気が襲う。
しんのすけ「あの、シーカーってオカマさんだったのか・・・」
そして・・・しんのすけは、気を失ってしまった。
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 22:12:06.76 ID:W5J5bHui0
「コイツが石頭で良かったよ・・・」
「わたし、もうだめかと・・・」
「ほんと、ラッキーだった・・・」
パチリ
しんのすけ「そんなに見つめて・・・オラの美貌にも、困ったものですなぁ///」
風間くん「どうやら、問題なさそうだな・・・」
しんのすけ「それで、オラどうしてベッドの上に居るの?」
ロン「君、箒から落ちたんだよ」
アシリア「みんな、しんちゃんが死んだと思ったわ・・・」
しんのすけ「それで試合は?」
フレッド「負けたよ。100点差かな? でも気にする事は無いさ!」
ハーマイオニー「そうよ、命に比べたら、クイディッチなんて何でもないわ!」
しんのすけ「ま、試合の事はオラ気にして無いゾ! ただオラ何で落っこちたのか・・・」
風間くん「ディメンターが競技場に入ってきたからさ! 校長先生はカンカンに怒って奴等を追い払ってたよ!」
しんのすけ「ほうほう、それでオラの箒は?」
ジョージ「マクゴナガルが、呼び寄せ呪文で回収してたぜ」
しんのすけ「な〜んだ。もし壊れてたら、チームを辞める口実が出来たと思ったのに・・・」
ズコー
風間くん「お前みんなが心配してるって時に・・・」
ハーマイオニー「べっ、別に・・・私は心配してなんか・・・」
ロン「しんのすけらしいって言えば、らしいけどね!」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 22:20:52.07 ID:s6a4fJLt0
クディッチのチームのノリとしんのすけのボケの親和性よ
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 22:40:46.16 ID:W5J5bHui0
その週末、しんのすけも無事退院し、3年生にとっては初めてのホグズミード行きの日がやってきた。
しんのすけ「ホグすミート? そのお肉おいしいの?」
風間くん「ホグズミードだよ!」
ロン「ホグワーツに一番近い村さ。許可証が夏に届いただろ?」
しんのすけ「そんなのあったっけ?」
風間くん「まぁ、マクゴナガル先生に行ってもいいか、お願いしてみろよ・・・」
そして、
マクゴナガル「保護者からの許可が無いと外出を認めるわけには行きません!」
しんのすけ「そんなぁ」
風間くん「しんのすけ、何かお土産でも買ってきてやるから、こればっかりは我慢しろ」
こうして3人は村に行ってしまった。
しんのすけ「あ〜ぁ お暇だし、競争あいてのいない徒競走でもやるか!」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 22:52:53.38 ID:C6R99CcSO
ムササビはよ
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 22:59:09.88 ID:W5J5bHui0
しんのすけが廊下を走っていると、呼び止める声があった
ルーピン「しんのすけ、どうして走っているんだい?」
しんのすけ「鬼のいない鬼ごっこをしてまして!」
ルーピン「それは、面白そうだが・・・どうだい? 少し私と話さないかね?」
しんのすけ「それは・・・オラを口説こうと?」
ルーピン「いいや、私は同性愛者ではないから、安心したまえ。」
ルーピン「こないだの試合は残念だったね。」
しんのすけ「いやぁ、それほどでも」
ルーピン「終わった事にクヨクヨしないのはいい事だ。」
しんのすけ「でも、何でオラだけ箒から落ちちゃったの?」
ルーピン「それは、君がディメンターに狙われているからだ・・・」
しんのすけ「オシリを?」
ルーピン「違うよ、ディメンターという生き物は相手の喜び、生きる意志、希望といったものを貪って生きている。」
ルーピン「そして、君はそういった感情に満ち満ちている。奴等からみれば極上のご馳走というわけだ・・・」
しんのすけ「それじゃ、オラは如何すればいいの?」
ルーピン「幸いな事にディメンターと戦う方法はある。君が望むのならそれを教える事も出来る。」
しんのすけ「お手数おわりしますが、お願いしたいゾ!」
ルーピン「分かったよ。ただ私は今、体調が少し優れない。週をまたいでから始めよう。」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/06(木) 23:14:27.27 ID:W5J5bHui0
その週の防衛術の授業
しんのすけ「遅れてごめ〜ん! 夏はそうめ〜ん!」
スネイプ「遅いぞ、野原!座りたまえ・・」
しんのすけ「あれ、ルーピン先生は?」
スネイプ「・・・『病気』で、お休みだ。」
しんのすけ「あっそ、じゃオラもお休みしよっと!」
スネイプ「我輩の授業でこれ以上ふざけるのはやめたまえ」
スネイプ「では今日は394ページ、人狼をやる。」
しんのすけ「じゃあ、13人のグループに分かれないと・・・」
風間くん「その人狼じゃない! いい加減にしとけ!」
・・・・・・
スネイプ「では各自、月曜にレポートを書き我輩に提出したまえ。」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 01:45:47.86 ID:b7gE3tdo0
箒は無事だったのか
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 01:46:30.61 ID:0QClFJis0
ルーピン先生はぶりぶりざえもんになるんだよね
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/07(金) 08:31:44.04 ID:5VMEgzLG0
その日の夕食後、しんのすけ達は寮に入れずに居た
ハーマイオニー「いったい何事かしら?」
風間くん「人がいっぱいで何が起きてるか、全然見えないや」
ロン「どうやら、肖像画が閉まったままみたい。」
しんのすけ「ついに、美人のおねいさんの肖像画に交換するのか・・・待ちわびたゾ!」
風間くん「しんのすけは、のんきでいいよな」
そのとき、パーシーとダンブルドア、マクゴナガルがやってくる。
パーシー「監督生かつ主席の僕に道をあけてくれ!」
しんのすけ「どうして普通に通してくれ、って言わないんだろ?」
風間くん「そんなの主席だって事を、ひけらかしたいからに決まってるじゃないか・・・」
しんのすけ「まるで、風間くんみたいだゾ」
風間くん「一緒にしないでくれよ!」
ロン「ゴホン、一応僕の兄なんだけど・・・」
ハーマイオニー「ねえ、あれ見てよ!」
彼女が指差した先には、刃物でズタズタにされた肖像画があった。
ピーブス「いやぁ、無残な光景でしたよ」ヒョコ
ダンブルドア「なにか、知っておるのかね、ピーブス?」
ピーブス「噂に違わぬ残酷さ。相当なもんだよ、あのシリウス・ブラックは・・・」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 08:53:21.98 ID:eN9JhWKO0
しんのすけならピーブスと相性よさそうだな
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/07(金) 09:24:24.07 ID:Wiqe4ncz0
その夜 大広間
しんのすけ「ほっほ〜い! みんなでお泊り会だゾ!」
風間くん「おまえ、城内にブラックがいるって状況で、良くそこまではしゃげるな・・・」
しんのすけ「いやぁ、それほどでも///」
ロン&ハーマイオニー「褒めてない、褒めてない」
パーシー「もう、灯りを消すぞ。静かに!」
そして皆が寝静まった頃、しんのすけがポツリと呟く・・・
しんのすけ「一度に13人も殺しちゃうなら、こうやって一箇所に集まるのが一番危険だゾ!」
生徒達「眠れなくなるような事、言うなよ!」
そのとき、ダンブルドアとスネイプが大広間にやってくる。
ダンブルドア「なんじゃ、みんなまだ起きておったのかの。ブラックはもう校内にはおらん。朝にそれぞれ寮に戻るがよかろう。」
スネイプ「お言葉ですが、夏の間も申し上げましたが、ブラックの侵入には内部のものの手引きが・・・」
ダンブルドア「セブルス! ワシは校内の誰かがブラックに手を貸したとは思っておらんよ。」
しんのすけ「ねえねえ、手を貸すってどうやって貸すの? 利息はつく?」
風間くん「いいから寝ろ!」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/07(金) 09:55:45.67 ID:Wiqe4ncz0
風間くんのお辞儀褒められ過ぎワロ
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 12:50:18.81 ID:xCcNMlBU0
あ、これシリウスおじさんシロに代わるペット枠になりそう
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 14:25:11.31 ID:CnaDPTUB0
わたあめ習得しないと厳しいゾ(難題)
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 14:38:19.34 ID:SPEgDJYL0
読んでくれてありがとう。 シリウスの話題多いきがしますが、出番はまだ先なんで気長にお待ち下さい
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 14:58:03.86 ID:SPEgDJYL0
クリスマス休暇直前の土曜
しんのすけは寮の談話室に取り残されていた
しんのすけ「オラもホグズマートに行ってみたいゾ」
フレッド「それをいうならホグズミードさ!」
しんのすけ「お二人さんは行かないの?」
ジョージ「いやぁ、同じチームでウッドのしごきに耐えてるもの同士、君が寮で暇してるのは見過ごせなくてね!」
しんのすけ「まさか、オラに個人練習をかさせるように、ウッドに言うの?」
フレッド「まさか! そんな非人道的な行いはできないさ!」
ジョージ「君に一足早いクリスマスプレゼントをあげようと思ってね!」
そうして双子が取り出したのは、くたびれた羊皮紙だった。
しんのすけ「オラこんな紙でオシリ拭いたら、痔になっちゃうゾ・・・」
フレッド「なーに、トイレットペーパーよりもっと素晴らしい使い道が、用意されているから安心しろ!」
ジョージは杖を取り出し唱える
『われ、ここに誓う。われ、よからぬことをたくらむ者なり』
すると、ホグワーツ城の精細な地図が現れ、その上に人物の名前と位置が点で表示された。
しんのすけ「こりゃ、凄いゾ!」
フレッド「だろ!? 使い終わったらこういうのさ」『いたずら完了!』
ジョージ「さ、しんのすけもやってみろよ!」
しんのすけ「オラ、ここに誓う。オラ、くだらぬことをたくあんおいなり!」
フレッドとジョージは、この後10分かけてしんのすけに正しい呪文を教えたのだった・・・
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/07(金) 15:12:55.58 ID:SPEgDJYL0
しんのすけが、地図の示す抜け道を通って、ハニーデュークス菓子店に出ると、丁度三人が買い物していた。
ロン「また、しんのすけに何か買っていってあげようよ!」
ハーマイオニー「やっぱりチョコが喜ぶかしら?」
風間くん「でもこの前と同じものって飽きちゃわないかな?」
しんのすけ「オラ、風間くんの愛情がこもっていたら何でもいいゾ///」
3人「ウワー!!」
風間くん「何でここに居るんだよ!」
しんのすけは3人に地図の事を説明した。
ロン「何で弟の僕にくれないのさ、あの二人は」
ハーマイオニー「そんなことより、これはマクゴナガル先生にお渡ししなきゃ!」
風間くん「確かに、これがあれば城への侵入者は簡単に見つけられるね。」
しんのすけ「城に侵入する人なんて居るの?」
風間くん「ついこないだ、ブラックが入ってきたじゃないか・・・」
ロン「ま、これを見なよ! あれからディメンターの警備も強化されたし、二人は心配しすぎだって。」
しんのすけ「オラせっかくきたし、取りあえず今は色々見て周りたいゾ!」
結局4人は地図の事は後回しにして、外出を楽しむことにした。
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 15:13:33.53 ID:Fog97CRWo
双子としんのすけは相性いいな
不真面目の方向性がだいぶ違うけど
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/07(金) 16:37:57.22 ID:SPEgDJYL0
風間くん「あれがフクロウ郵便局。」
ロン「いたずら専門のゾンコがあそこ!」
ハーマイオニー「そして、イギリス一のお化け屋敷と言われてるのが、あの叫びの屋敷よ!」
しんのすけ「あそこに、ドビーのお仲間もいるの?」
3人「いねーよ!」
風間くん「そうだ、三本の箒に行ってバタービールでも飲もうよ!」
しんのすけ「トオルちゃん、ママが見てない間にすっかりグレちゃって・・・」
風間くん「ノンアルコールだから安心しろ・・・あとママの真似はよせ・・・」
4人が店に入ると、ハグリッドの巨大な姿が見えた
しんのすけ「昼間っからのんじゃって・・・」
風間くん「いや、クリスマス前の最後の週末なんだし大目にみようよ・・・」
ロン「あれ、一緒にいるのは、魔法大臣じゃないか?」
ハーマイオニー「マクゴナガル先生とフリットウィっク先生もいるわ!」
しんのすけ「これは、何か・・・金のにおいがしますな!」
3人「いや、しないしない」
ハーマイオニー「でもこれだけ大物が揃ってるなんて、どんな話か気になるわね・・・」
しんのすけ「ハグリッド以外は大物じゃないと思うゾ」
風間くん「体の大きさのはなしじゃなーーい!!」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/07(金) 16:54:29.73 ID:SPEgDJYL0
そんなこんなで、しんのすけ達は大臣達の話に耳を澄ます
ハグリッド「大臣、俺を冤罪で投獄したことへの保障はどうなりました?」
しんのすけ「やっぱり、お金の話だったゾ!」
ファッジ「それに関しては、また後ほど話合おうハグリッド。」
マダム・ロスメルタ(三本の箒店主)「どうして、今日は大臣もこちらに?」
ファッジ「君も噂くらい聞いてるだろう。ホグワーツで何があったか・・・」
ロスメルタ「シリウス・ブラックが侵入したとか・・・」
マクゴナガル「ハグリッド。またあなたはベラベラと秘密をしゃべったのですか?」
ハグリッド「んにゃ、俺は何も・・・」
ロスメルタ「それで大臣は、この近隣にブラックがいると?」
ファッジ「まず間違いないと思う」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/07(金) 17:06:23.24 ID:SPEgDJYL0
ロスメルタ「でも、私信じられませんわ。あのシリウス・ブラックが闇の陣営に加担したなんて!」
マクゴナガル「ええ、亡くなったポッター一家の家長ジェームズ・ポッターとは、ホグワーツ時代からの無二の親友で」
しんのすけ「課長なんて・・・オラの父ちゃんは係長なのに・・・」
フリットウィック「何をやらせても、一番良くできる二人組でした。」
ハグリッド「いたずらでも、間違いなくトップだった。」
ファッジ「あるときからポッター夫妻は、『例のあの人』から身を隠すために、忠誠の術を用いた。」
ロスメルタ「それは一体どういう・・・」
マクゴナガル「生きた人間を『秘密の守人』として、その中に複雑な呪文で秘密を封じ込めます。」
フリットウィック「そうすると、守人から秘密を教えられていない限り、例え誰であろうと手出しができなくなる!」
ロスメルタ「という事はブラックがポッター夫妻の秘密の守人に?」
マクゴナガル「当然といえるでしょう。」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/07(金) 17:16:18.85 ID:SPEgDJYL0
ファッジ「後はもう分かるでしょう。ブラックはあの人に秘密を漏らし、ポッター一家は殺害された・・・」
マクゴナガル「そして学生時代ジェームズとブラックの腰巾着だったピーター・ぺティグリューがブラックを追い詰めた!」
ハグリッド「魔法省にまかせておきゃ良かったんだ・・・」
フリットウィック「そして、追い詰められたブラックは道路を吹き飛ばしマグル12人と、ぺティグリューの小指以外を消し去ったという訳です・・・」
ロン「凄い話聞いちゃったね・・・」
風間くん「友達裏切るなんて、最低だよね・・・」
ハーマイオニー「聞かなきゃよかったわね・・・」
しんのすけ「バタービールおいしかったゾ・・・」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 17:27:31.87 ID:aXtC3eMn0
>>70
みんなシリウス好きなんだな
俺もハリポタに興味無かったけどゲイリー・オールドマンが出てるって聞いて見始めた
レオンのときから大ファンだ
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 19:47:52.45 ID:LQDXWxQSO
まだ係長なんだ…
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/08(土) 12:01:13.35 ID:qFGHZwOk0
4人はクリスマス休暇を満喫した。他のウィーズリー兄弟も入れてクィディッチをしたり、まあそれはウッドの登場によって地獄の紅白戦に姿を変えたのだったが・・・
そして休暇が明けて・・・
しんのすけ「入ってますか〜?」コンコン
???「入ってるよ〜」
しんのすけ「じゃ、また後できます!」
ルーピン「いや、トイレじゃないんだから・・・・お入り、しんのすけ」
しんのすけ「今日はよろしく爆買いします!」
ルーピン「それをいうならお願いしますだよ」クスクス
しんのすけ「それで、今日は何をするんだったっけ?」
ルーピン「ディメンターとの戦い方を君に教える約束だったろう?」
しんのすけ「そう言えば、そうでしたな! でも、どうやってたたかうの?」
ルーピン「非常に高度な魔法、O・W・Lレベルを遥かに超える、守護霊(パトローナス)の呪文と呼ばれるものだ!」
しんのすけ「それでその、パトロンはどんな力を持ってるの?」
ルーピン「パトローナスね・・・これは一種の正のエネルギーで喜び、希望等の塊だ。これが君とディメンターの間で盾になる。」
ルーピン「パトローナスは幸せな思い出を渾身の力で思いつめることで、初めて呼び出せる!」
しんのすけ「それで、どんな姿をしてるの?」
ルーピン「呼び出す魔法使いによって様々だが、形ある守護霊を呼び出せる魔法使いは少ない・・・」
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/08(土) 12:11:15.54 ID:qFGHZwOk0
ルーピン「では、まず呪文を言ってみよう。」
ルーピン「エクスペクト・パトローナム!(守護霊よ、来たれ)」
しんのすけ「エクスペクト・パトローナス!」
ルーピン「この呪文には一流の魔法使いでも手こずるんだ、さぁもう一度・・・」
しんのすけ「エクスペクト・オタンコナス!」
ルーピン「呪文を忘れちゃったかな、エクスペクト・パトローナム だよ・・」
しんのすけ「エクスペクト・パトロー南無」
ルーピン「大分おしいところまで来た。もう少し、南無じゃなくてナムで頼むよ!」
しんのすけ「エクスペクト・パトローナム!」
ルーピン「素晴らしい! さっ杖を出して、あぁ下の杖じゃなくて魔法の杖ね・・・さぁ先ずはディメンターなしでやってみよう!」
しんのすけ「エクスペクト・パトローナム」
すると、杖の先から白い何かが噴出した!
ルーピン「良く出来た! じゃあ次はまね妖怪の変身したディメンターで練習しようか!」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/08(土) 12:16:49.67 ID:lAEzBFYEO
下の杖wwwww
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/08(土) 12:17:33.12 ID:ubCU2FzDO
ルーピン「素晴らしい! さっ杖を出して、あぁ下の杖じゃなくて魔法の杖ね・・・さぁ先ずはディメンターなしでやってみよう!」
さらっとぞうさん出そうとしてるの草
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/08(土) 12:33:49.65 ID:qFGHZwOk0
ルーピンが部屋の中央に置かれた箱の蓋を開ける
ゆらり、と箱の中からフードを被った巨大な姿が現れる! ガラガラと不気味な息遣い・・・
しんのすけ「エクスペクト・パトローナス!」
しんのすけ「エクスペクト―――」
ルーピン「しんのすけ・・・大丈夫か?」
しんのすけ「オラが気絶してる間に、何かした?」
ルーピン「・・・その様子だと、大丈夫そうだね・・・」
ルーピン「それで、何を思い出してパトローナスを作ろうとしたんだい?」
しんのすけ「昨日やった雪合戦!」
ルーピン「それじゃ、思い出の強さが十分じゃない。まぁ幸せな思い出でそんな最近のことを思い出せるのは素晴らしいことだが・・・」
ルーピン「それと、呪文も間違えてるから、気をつけて。そうだ・・・まず目を閉じて」
しんのすけ「オラに・・・キスするの?」
ルーピン「しないしない! むしろキスをするのはディメンターの方だ・・・」
しんのすけ「え〜 口なんてあるの!?」
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/08(土) 12:47:49.13 ID:qFGHZwOk0
ルーピン「それを見たものは、もう口が利けない状態になっている・・・」
しんのすけ「そんな、骨抜きになっちゃうの?」
ルーピン「抜き取るのは、骨じゃない・・・魂だ・・・」
しんのすけ「それで・・・たまが抜き取られたらどうなるの?」
ルーピン「もう、立つことが出来なくなる。・・・脱線してしまったね、もう一回やってみよう! 杖を構えて!」
再びディメンターが現れる!
しんのすけ「エクスペクト・パトローナム!」
すると、杖から霞のようなものが大量に噴出し、しんのすけからディメンターを遠ざける
しんのすけ「まるで、おしりで押してるみたいだゾ」
ルーピン「素晴らしい! 初日でここまで出来るなんて・・・」
しんのすけ「いやぁ 天才だなんて・・・///」
ルーピン「そこまでは言ってないが・・・良くやった。リディクラス」パチン
ルーピンはボガートを箱に戻す
ルーピン「さ、食べるといい。最高級板チョコだ」スッ
しんのすけ「先生、ふともも〜!!」
ルーピン「今日はここまでにしよう! あと、呪文を間違えずに言えるように復習しておきなさい。じゃおやすみ」
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/08(土) 13:01:51.31 ID:qFGHZwOk0
しんのすけが寮に戻ると、誰かが言い争う声が聞こえた。
ロン「スキャバーズが、居なくなった! 君の猫が食べたんだ!」
ハーマイオニー「決め付けないでよ。ベッドの傍に数本の毛が落ちてた位で!!」
風間くん「まぁまぁ、二人とも落ち着いて・・・」
しんのすけ「みんな、オラが居ない間にイノベートでもしてたの? それで議題は?」
風間くん「それを言うなら・・・ディベートだろ? そうだ、しんのすけが何をルーピン先生に習ったか、みんなで聞こうよ!」
ロン「トオルはそうやっていつも、当たり障りのない事ばかり言って!」
ハーマイオニー「私達の真剣さが伝わらないの!?」
しんのすけ「小狡い処世術に頼ってバッカリ!」
風間くん「なんで僕ばっかり、こんな目に・・・」シクシク
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/08(土) 14:05:32.75 ID:qFGHZwOk0
こうして、ギスギスしたムードになってしまった、4人の関係を改善するチャンスは週末にやってきた。クィディッチだ!
大広間 朝食時
グリフィンドールの選手達はガツガツ朝食を食べている
風間くん「なんだか、今日はみんなやる気に満ち溢れてるね・・・」
ウッド「これも俺の、長年のせんの・・・特訓の成果だ!」
フレッド「今すぐブラッジャーを滅多打ちにしたいね!」
ジョージ「早く!早く!俺達をピッチに解き放ってくれ!」
ロン「兄さん達まで・・・信じられないや・・・」
しんのすけ「オラ達やるときはやるんだゾ!」
その時、フォイっと誰かが現れる
???「今日はディメンターが現れないといいねぇ」
しんのすけ「おお、心配してくれてありがと! でもオラ特訓してあるからドンと来い、だゾ!」
ハーマイオニー「この人は心配して来たんじゃないわよ、ダンブルドアがあれだけカンカンになったんですもの、二度とディメンターなんか来るもんですか!」
マルフォイ「それはどうだろうねぇ?」フォイ
こうして来たときと同じように、フォイっとマルフォイは立ち去った。不穏な捨て台詞を残して。
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/08(土) 16:48:51.94 ID:qFGHZwOk0
クイディッチ競技場
風間くん「そもそも、今日相手するレイブンクローってどんなチームなんだろう?」
ロン「バリバリの頭脳派集団って感じさ! 相手チームを分析して作戦勝ちするってタイプだね」
ハーマイオニー「この間の、レイブンクロー対ハッフルパフでもディゴリーを徹底マークして勝利してたわ」
風間くん「やっぱり、しんのすけもマークされちゃうのかな・・・がんばれよ、しんのすけ!」
ジョーダン「さぁ やってまいりました。グリフィンドール対レイブンクロー」
ジョーダン「まずレイブンクローはキャプテン、ロジャー・デイビース。紅一点のシーカー、チョウ・チャン!」
しんのすけ「長ちゃん?」
ウッド「チョウ・チャンだ! かわいいからって油断するなよ!」
しんのすけ「別に、オラのタイプじゃないゾ」
ジョーダン「そして、グリフィンドールは、いつものメンバーですが、今日はやる気に漲っております。」
マクゴナガル「いつもこうあって欲しいものです・・・」
ジョーダン「今クァッフルが審判を勤めるフーチ先生の手から放たれて・・・試合開始!」
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/08(土) 17:05:53.80 ID:qFGHZwOk0
試合が始まるや否や、観客はレイブンクローの異様な陣形に驚く!
風間くん「あれは・・・」
ロン「おっどろきー! チェイサーを二人しんのすけの妨害に当ててきやがった!」
ハーマイオニー「多少ゴールを決められても、先にスニッチを取ろうっていう作戦ね!」
アンジェリーナ「キーパーと二人であたし達と相手しようなんて、舐められたもんじゃない!」
ケイティ「しんちゃんの分まで、あたし達で点とってやろうじゃない!」
ジョーダン「アシリア選手決めたーー! 先ずは、グリフィンドール、10点リード!」
グリフィンドールサイド イエーイ
しんのすけ「お二人さん、オラについて来て・・・オラみたいなかわいい少年が趣味?」
敵チェイサ―「ちげ〜〜よ!!」
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/08(土) 17:12:14.28 ID:qFGHZwOk0
ジョーダン「只今、80対0でグリフィンドール優勢、しかしスニッチの行方しだいではまだ分かりません! お〜っとあれは!?」
選手も観客も一斉に地上を見る。
風間くん「またディメンターだ!!」
しんのすけは杖を取り出す。
しんのすけ「エクスペクト・パトローナム!!」
杖からディメンターに向かって、銀白色の何かが噴出す。
観客も選手もピッチにいる皆がそれを見ていた・・・しんのすけを除いて。
気をとられてマークを忘れた二人を、しんのすけが振り切る。そして・・・
しんのすけ「取ったどー!!」
チームみんながしんのすけ目掛けて飛んでくる
フレッド「やっぱりお前は最高だぜ!」
ウッド「良くやってくれた!」
しんのすけとチームのみんなが地面に降りると
ルーピン「立派な守護霊だったよ!」
しんのすけ「オラへっちゃらだったゾ」
ルーピン「実はあれは、本物のディメンターじゃなかったんだよ。あれを、見てごらん」
ルーピンの指差した先には、マントを被ったマルフォイと3匹のゴリラがいた。
マクゴナガル「あさましい悪戯です。なんと下劣な行為でしょう! スリザリン50点減点! それに罰則も!」
ジョージ「やってやったな、しんのすけ! さぁ帰って祝勝会でもしよう!」
こうして勝利を収めたチームは、意気揚々と寮のほうに引き返していくのだった。
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/08(土) 18:36:49.76 ID:LUFmUaGSO
たまをとられるフォイ
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/08(土) 19:37:19.92 ID:bUPlqLnM0
玉無しマルフォイからさらにたまを取ったらフォイしか残らないじゃないか
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/09(日) 14:27:19.32 ID:wYJg1bKl0
午前一時になってようやく祝勝会も終わり、皆が眠りについた
しんのすけ「・・・ななこおねいさん///」ムニャムニャ
風間くん「・・・愛してるよ、もえP///」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛や゛め゛て゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」
二人の幸せな夢は、突然の絶叫で遮られた
しんのすけ「・・・もう少しで結婚出来そうだったのに・・・・どしたの?」
ロン「ブラックだ!シリウス・ブラックが!ナイフを持ってここに!」
風間くん「エーッ!?」
ロン達の寝室にゾロゾロと人が集まってくる。
「そんな大きな声を出して、どうした?」
「まだパーティーでキメたのが抜けてないのかよ?」
パーシー「何事だ! 監督生の僕に説明したまえ!」
ロン「兄さん、ブラックだ! やつが居たんだ!」
パーシー「分かった、マクゴナガルにしらせよう。」
こうして再び先生方による、校内の捜索が行われたが、ブラックが捕まる事は無かった・・・
マクゴナガル「しかし、何故ブラックはグリフィンドール寮に・・・?」
ダンブルドア「もしかすると、しんのすけの噂を耳にしたのかも知れん。」
ルーピン「一年の頃に、ヴォルデモートから賢者の石を守ったという・・・」
ダンブルドア「そうじゃ、ブラックはもしかしたら、ご主人様を挫いた彼を倒せば、主人の復活が早まると考えておるのやも知れん。」
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/09(日) 19:48:57.32 ID:lXQJekzG0
翌朝
ハーマイオニー「それで、3人とも怪我は無かったのね?」
ロン「君には、猫の事で沢山失礼な事、言ったのに・・・心配してくれるのかい?」
ハーマイオニー「当然じゃない!」
ロン「・・・ありがとう」
その時一羽のフクロウが、彼らのテーブルに手紙を落とす
風間くん「手紙だ・・・誰からだろう?」
しんのすけ「トオルちゃん、まさかラブレター?」
風間くん「え〜、そんなまさか!」ワクワク
風間くん「ラブレターなんて・・・・・ハグリッドからだ・・・」ガクッ
しんのすけ「まさか、本気で期待してた?」
風間くん「そんな訳ないだろ。ハハハハハ」
ハーマイオニー「それで内容は?」
風間くん「遊びに来ないかって・・・」
ロン「のんきなもんだね、まったく」
しんのすけ「ま、行ってやりますか!」
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/09(日) 20:52:51.62 ID:lXQJekzG0
ハグリッド「よう来た。おめえさん達、よう来た・・・」
しんのすけ「どしたの? 何か元気ないけど?」
ハグリッド「実はバックビークが裁判にかけられる事になった・・・」
風間くん「そんな!!」
ハーマイオニー「あのフォイが、勝手にバカやっただけじゃない!」
しんのすけ「でも、処罰されても仕方ないって意見もあったゾ」
風間くん「お前は黙ってろよ!」
ハグリッド「いや、いいんだ風間くん。先生になった事が嬉しくて、ちいっと最初から飛ばしすぎたんだ。こうなったのは、仕方ねえ・・・」
ハーマイオニー「私達で裁判に必要な資料は集めるわ!」
風間くん「裁判で勝てばいいんだよ! まだ望みを捨てないで!」
しんのすけ「じゃあ、いつ捨てるの?」
ゴチン
ハーマイオニー「馬鹿も休み休み言いなさい! 全く!」プンスカ
ロン「マーリンの髭!」
しんのすけ「股の髭!」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 01:05:55.66 ID:HGGcSDBH0
「象さんの鼻!」
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 01:55:20.45 ID:4OXs25H/0
次の週末 とある廊下
スネイプ「探したぞミスター野原。君はまだ我輩の人狼のレポートを出してはいないだろう・・・我輩の研究室まで来たまえ・・・」
しんのすけ「え? オラ出したはずだゾ!」
スネイプ「あのマグルの遊びの事ではなく、狼男について書けと言っているのだ!」
しんのすけ「狼男!? うそつきの狼少年が大きくなったらそうなるの?」
スネイプ「どうやら、君は我輩をおちょくっているらしい・・・ところで君は今までどこに居た?」
しんのすけ「ホグz・・・ホグワーツの寮に居ました!」
スネイプ「おかしい、我輩はレポートの催促に、寮に人をやったのだが・・・君は居なかったと報告を受けた。」
しんのすけ「いや〜 オラ、鬼のいないかくれんぼしてたから・・・」(汗)
スネイプ「ポケットを裏返し給え! 今すぐだ!」
しんのすけがポケットを裏返すと・・・ゾンコ悪戯商品店の紙袋と羊皮紙(忍びの地図)が出てきた。
スネイプ「ほう、ホグズミードへ行く許可の無いはずの君が・・・何故こんなものを?」
しんのすけ「いやぁ、オラ実はマジシャンなもので・・・」
スネイプ「それ以前に、魔法使いだろう・・・それでその羊皮紙は?」
しんのすけ「あ〜 トイレでお尻を拭くために・・・」
スネイプ「何故学校備え付けのものを使わないのだね?」
しんのすけ「柔らか過ぎて、拭いた気がし無くて・・・」
スネイプ「どうやら君は、よほど尻の皮が厚いらしい、それに面の皮も・・・」
スネイプは地図に杖を向けると、唱える
「汝が秘密を現せ!」
すると、地図に文字が浮かびあがる。
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 02:23:10.30 ID:4OXs25H/0
スネイプ「さぁ、読みたまえ」
しんのすけ「え〜私ミスター・ムーニーから ミスター・スカイプにご挨拶申し上げる。」
スネイプ「我輩の事を言っておるなら、スネイプだ!」
しんのすけ「こりゃ失礼、他人事対する異常なお節介はお控えくださるよう、お願い申し上げる」
しんのすけ「私、ミスター・プロングスも同意する。スネイプ教授はろくでもない嫌な奴だ・・・6じゃないならなんだろ?」
スネイプ「・・・いいから、続けたまえ!」
しんのすけ「ミスター・パッドフットからも一言、かくも愚かしき者が教授になれた事に驚きの意を記すものである。」
しんのすけ「ミスター・ワームテールがお別れを申し上げ、そのドロドロ頭を洗うようご忠告申し上げる。」
スネイプ「ふむ・・・片をつけよう・・・」
スネイプは暖炉の方に向かうとそこにフルパウダーを一握りつかみ、炎に投げ入れる。
ボッ!
スネイプ「ルーピン! 話がある!」
すると、暖炉の火の中から・・・
ルーピン「セブルス、呼んだかい?」
スネイプ「今しがた、野原のポケットから発見したものだ・・・」スッ
スネイプはルーピンに地図を差し出す。
スネイプ「君の専門分野だろう・・・闇の魔術が詰まっていると思われる。」
ルーピン「・・・フム・・」
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 10:43:37.84 ID:faRNO/No0
スネイプ「それで?・・・さっきから何故、野原は私を見ているのかね?」
しんのすけ「いやぁ、この頭にも闇の魔術が詰まっているのかなぁって・・・」
スネイプ「―――貴様ッ」
ルーピン「まぁまぁ、セブルス落ち着いて・・・しんのすけも先生にそんな事言ってはいけないよ。」
しんのすけ「ほーい!」
スネイプ「それで、その羊皮紙だが・・・」
ルーピン「おそらく、ゾンコの商品だろうが、一度私のほうで調べてみる事にするよ。しんのすけもついて来なさい」
スネイプ「待て!、そいつはまだ我輩のレポートの件で・・・」
しんのすけ「じゃ! そ〜ゆことで〜」
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 12:14:26.38 ID:faRNO/No0
ルーピンの私室
ルーピン「君がどこでこれを手に入れたかは、聞かないよ」
しんのすけ「オラも言わないよ。」
ルーピン「ただ、君がこれを使って許可なく外出したことは注意しておこう。」
ルーピン「これは、言うべきか迷ったんだが、・・・シリウス・ブラックは君を狙っているらしい。」
しんのすけ「えっ、オラのおしりを!?」
ルーピン「お尻じゃなく命だ、それにあいつは男色家ではない。」
しんのすけ「何でそんな事、知ってるんだゾ?」
ルーピン「実は、私は彼の友人だったんだよ。彼がジェームズを裏切るまでは・・・」
ルーピン「この地図は、私が預かっておこう。寮までまっすぐ帰るんだよ。」
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 12:48:02.19 ID:UG/nJkfAO
この世界観ならシリウスが本当に男色家になりかねない?
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 12:49:07.08 ID:faRNO/No0
翌朝 大広間 4人はある知らせを受け取っていた
風間くん「こんなのって、あんまりだ・・・」
ハーマイオニー「バックビークが処刑されるなんて・・」
そのとき、
マルフォイ「あの、狂った獣についに裁きが下されると思うといい気味フォイ!」
ロン「この、腐れ外道め!」
しんのすけ「お前なんて、次のクィディッチでペタンコにしてやるゾ!」
風間くん「それをいうならペシャンコだろ・・・」
ロン「こんな奴ほっといて占い学の教室にいこうよ」
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 13:20:10.47 ID:TZpJo6iLo
そういえばしんのすけはなんでホグズミート行けなかったんだ?
ひろしに頼めば許可してくれたろうに
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 13:31:35.83 ID:faRNO/No0
そして、占い学の教室で
ハーマイオニー「いい加減にしてよ! また、しんのすけが死ぬですって!?」
トレローニー「まぁ、こんなこと申し上げるのはなんですけど、あなたの様な俗な心をお持ちの方には、この教科を理解することはできませんの」
ハーマイオニー「結構よ!」プンスカ
しんのすけ「あ〜、どこ行くの?オラも〜」
風間くん「あ〜あ二人して出てっちゃったよ・・・」
ロン「でも、ハーマイオニーが授業を投げ出すなんて・・・しんのすけは別にいつも通だけど・・・」
・・・・・・・
しんのすけ「どうしたの?」
ハーマイオニー「占い学を辞めるのよ!」
しんのすけ「一番楽な授業なのに・・・」
ハーマイオニー「フフッ・・・だから辞めるのよ。なんか最近嫌なニュースばっかり。」
ハーマイオニー「その上スリザリンがクィディッチ優勝杯を取ったりしたら、私耐えられそうにないわ・・・」
ハーマイオニー「次の試合絶対勝ってね! 頼りにしてるんだから!」
しんのすけ「泥舟に乗ったつもりでいたまえ!」
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 13:34:03.55 ID:faRNO/No0
>>103
許可証は忘れた(学校からの手紙を良く見てなかった)設定です 一応・・・
>>58
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 13:38:44.46 ID:KKzC2xIE0
>>101
原作通りのお股のおじさん枠よりはマシとはいえ
劇場版オカマ枠にするのは草
とはいってもあからさまに男好きなオカマはたまゆらの長男くらいだったと思うから男色家はそんないないイメージある
他に男好きなオカマってだれかいたっけ
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 13:58:49.58 ID:faRNO/No0
試合が近づくに連れて、寮間の対立はこれまで以上に激しくなった。
しんのすけに、廊下ですれ違うスリザリン生は、足を突き出し引っ掛けようとするし(その度に華麗にかわし、後ろの風間くんが犠牲になった)
呪いをかけられそうになったのも一度や二度ではなかった。
そして、決戦の朝 大広間
風間くん「しんのすけ、何か僕に出来る事はないか?」
しんのすけ「う〜ん、肩でも揉んでくれたまえ!」
風間くん「・・・仕方ない。負けたら承知しないからな!」モミモミ
しんのすけ「あっ、・・・そこ、そこ、い〜〜い///」
ロン「やっぱり、この二人って・・・」
ハーマイオニー「こんな所で変な声ださないの!」
しんのすけ「じゃあ何処ならいいの?」
風間くん「そういう意味じゃ無い・・・」
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 17:13:37.42 ID:sL+GMGmO0
ハリポタ側だとアルバスが若い頃グリンデルバルトに恋してたっけか
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 17:42:31.87 ID:Wdg49+9h0
ぞーさんもイソギンチャクになるお年頃
露骨に披露しようものならアズカバンで臭い飯を食う嵌めになる
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 17:52:15.59 ID:WRcOttv30
そして、試合前のロッカールーム
ウッド「これが俺にとっての最後の試合だ・・・そして、これが最後の演説になる」
チーム(どうせ長いんだろうなぁ・・・)
ウッド「俺たちの優勝には200点差をつける必要がある、しんのすけスニッチを取るのは50点差がついてからにしろ。」
しんのすけ「ブ・ラジャー!」
ウッド「話はこれだけだ。勝つぞ!」
パチパチ
ウッド「どうした、お前ら? 拍手なんてして・・・」
フレッド「最高の演説だったよ。オリバー!」
ジョージ「今までで一番だ! 最短記録だよ!」
アンジェリーナ「見て、誰も寝てないわ!」
ウッド「何、積もる話は、勝利の後にすればいいだろ?」ニヤッ
こうして一丸となったチームは、ピッチに飛び出して行くのだった。
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 18:01:27.10 ID:WRcOttv30
競技場
ジョーダン「さぁでは、選手の紹介です。グリフィンドールは野原、双子のウィースリー、ジョンソン、スピネット、ベル、そしてウッド!」
グリフィンドールサイド ワー イケー
ジョーダン「対するスリザリンは・・・」
マクゴナガル「ちゃんと紹介するんですよ!」
ジョーダン「完全に了解です。メンバーはフォイ、ゴリラA、ゴリラB、ゴリラC・・」
マクゴナガル「ジョーダン!!」
ジョーダン「すいません先生! ですが、試合開始が迫っておりますので、スリザリンの選手紹介は割愛させて頂きます。」
ジョーダン「さぁ、クアッフルが放たれて、試合開始です!」
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 18:16:20.49 ID:WRcOttv30
観客席
風間くん「それで、何でお前がこんな所に居るんだよ・・・」
なんと、しんのすけは風間くん達のいる観客席のすぐそばを飛び会話していた
しんのすけ「だって、ウッドがまだキンタマ取るなって言うから・・・」
風間くん「だからって、相手のシーカーを撹乱したり、出来る事はあるだろ・・・」
しんのすけ「そんなの、めんどくさいゾ」
その時、敵ビーターが、しんのすけ目掛けてブラッジャーを放つ!
ゴリラB(ビーター)「油断しやがって、これでも食らえ!」ボカッ!
ロン「危ない!」
しんのすけ「ほっほーーい!」クルッ
しんのすけは箒を軸に回転して、見事に回避するが・・・ ボクッ!
しんのすけ「あーー! 風間くん!」
フーチ「観客に対してブラッジャーを放つとは何事ですか! グリフィンドールにペナルティースロー!」
ゴリラB「え! おれはシーカーを・・・」
ジョーダン「3年生風間トオル君の、素晴らしい自己犠牲によって、グリフィンドールがペナルティスローを得ました!」
ハーマイオニー「やったわね!風間くん!」
ネビル「よかったね!」
風間くん「全然良くない!」シクシク
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 18:25:05.58 ID:WRcOttv30
試合はグリフィンドール優勢で経過していた。
しんのすけ「スニッチはあそこにあるのは、分かってるし早く50点差つかないかな?」
ジョーダン「アシリア決めたーー! 80対30でグリフィンドールリード!」
しんのすけ「ほうほう! 一応念のため・・・」
丁度近くをすれ違ったマルフォイに声をかける
しんのすけ「80ひく30って何?」
マルフォイ「50フォイ、こんな計算も出来ないのか?」
しんのすけ「ありがと、フォイフォイ!」
しんのすけは一気に加速する!
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/10(月) 18:41:03.21 ID:mtXGlyzE0
ところが、急にしんのすけのスピードが落ちる、後ろを振り返ると―――
マルフォイが箒の尾にしがみついていた!
グリフィンドールサポーターは怒りに拳を振り上げる!
マクゴナガル「マイクを貸しなさいジョーダン!」
ジョーダン「はい、先生」スッ
マクゴナガル「この卑怯者! なんという事を!」
風間くん達「あのクソッタレ! しんのすけ、そんな奴振り払っちまえ!」
そして、しんのすけは、箒の尾の方に体を移動させた。
マルフォイ「なんのつもりだフォ・・・ムガッ」
何と・・・マルフォイの顔面に尻を押し付ける!
しんのすけ「喰らえ!必殺! おならバズーカ!!!」プーッ!
マルフォイ「ウオェッ、ゲホクッサ、お前いつも、一体何を食って・・・って待てフォイ!」
その反動を利用して、しんのすけは加速する・・・そして!
パシッ
ジョーダン「信じられねぇ! あの反則をものともせず、スニッチを取った!」
初めにウッドが、そしてフレッドがジョージが、チームメイトがしんのすけを抱きしめる
ウッド「俺達の優勝だ! ついにやった!」
観客席からピッチになだれ込んできたグリフィンドール生と共に彼らは城に凱旋するのであった。
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 19:48:47.00 ID:exYfjF7uO
良かったな、フォイ
実が出てなくて
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/10(月) 21:33:31.19 ID:2Si0vIiSO
スーザン小雪(シリウス)
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 01:05:06.43 ID:YFGPA13vo
ぶりぶりざえもんが出てくるのかと
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 01:21:21.23 ID:aWQptaRd0
クィディッチ優勝杯の獲得の喜びもつかのま、しんのすけ達に期末試験が襲い掛かる
ロン「占い学の試験もなんとか終わったね!」
風間くん「占いの試験なんてどうやって採点するんだろ?」
しんのすけ「そんなの明日の天気で採点するに決まってるゾ!」
風間くん「お前、お天気占いしたのかよ・・・」
しんのすけ「何にも見えない、水晶玉の前でウソつくよりマシだゾ」
ロン「それ言えてるかも!」
風間くん「あのさぁ、・・・あれ?ハーマイオニーだ」
しんのすけ「どうしたの?そんなに走って」
ハーマイオニー「バックビークが、・・・日没に処刑だって!」
ロン「そんなぁ!」
風間くん「とりあえず、夕方ハグリッドの所に行こう! このまま、ほっとけないよ!」
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 01:32:14.93 ID:aWQptaRd0
夕方
コンコン ガチャ
ハグリッド「どちら様で?」
しんのすけ「オラ達だゾ」
風間くん「僕達ほっとけなくて!」
ハグリッド「お前さん達は、来ちゃなんねぇ! こんな時間に、特にしんのすけは!」
ロン「どうして、しんのすけは特に、なのさ?」
しんのすけ「オラの事・・・嫌いなの?」ウルウル
ハグリッド「馬鹿いえ、そんな訳ねえだろ!」
ハーマイオニー「それじゃ何で、しんのすけだけ?」
ハグリッド「もう、知っちょると、思っとったんだが・・・ブラックの狙いはしんのすけらしい!」
しんのすけ「そう言えば、ルーピン先生がそんなような事、言ってたような気がするゾ!」
3人「そういう事は、もっと早く言えよ!」
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/11(火) 01:38:41.96 ID:klh6tLJn0
くさそう(小並感)
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 01:53:16.86 ID:aWQptaRd0
ハグリッド「そういう事だから、お前さん達は城に帰らなきゃいけねえ!」
ハグリッド「来てくれた事は嬉しいが、お前さん達に・・・処刑なんてみせられねぇ!」
その時、ロンが大声をあげる
ロン「スキャバーズ! お前こんな所に!」
しんのすけ「本当にスキャバーズなの? そこら辺のネズミじゃなくて?」
ロン「間違いないよ、小指が欠けてる!」
しんのすけ「ヤクザ鼠なのかな?」
ハグリッド「・・・役人どもが来おった・・・ お前さん達は裏口から行け! マントを来てな」
4人は小屋を出て、城へと、芝生を登り始める。
しんのすけ「オラ、やっぱり見過ごせないゾ!」
風間くん「気持ちは分かるけど、今は何も・・・」
ハーマイオニー「私達が小屋に居た事がばれたら、今度はハグリットまで・・・」
そして、しばらくして・・・
シュッ、ドサッ!
4人は言葉も無く佇んだ。
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 02:19:08.27 ID:78fl4qos0
ハーマイオニー「なんて残酷なの?・・・信じられないわ」
風間くん「ロン、さっきから如何したのさ?」
ロン「スキャバーズが、さっきから暴れてるんだ! アイタッ!」
スキャバーズはロンの指を噛み、手の内から逃れる
ロン「待って。スキャバーズ!」ダッ
スキャバーズを追って走りだしたロンを、更に追う形で3人も走り出す
ロン「スキャバーズ、やっと捕まえた!」
その時、しんのすけは暗闇を、何か巨大な獣が跳躍するのを視界の端に捕らえる。それは凄いスピードでロンに迫っている
しんのすけ「危ないゾ!」
ロン「え? 何が? ってうわっ、この犬何処から!?」
犬はロンの腕に噛み付き、彼を引きずっていく。
風間くん「大変だ! ロン!」
必死で3人も追いかけるが、犬は暴れ柳の根元の穴にロンを引きずりこんでしまった。
それに続こうとする3人は、暴れ柳の極太の枝の一撃に進路を阻まれる!
しんのすけ「オラに任せるんだゾ!」
しんのすけは軽快な身のこなしで、次々に巨木の攻撃を掻い潜り、幹に到達すると
しんのすけ「くらえ、くすぐり攻撃!」
風間くん「でかした、しんのすけ!」
ハーマイオニー「今の内に、私達も!」
こうしてロンを追って、3人は叫びの屋敷に続くトンネルを進むのだった。
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/11(火) 09:58:16.56 ID:Tx1yQQWjo
乙
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 12:26:48.05 ID:ucxcJXJI0
叫びの屋敷
奥の方から、ロンの声が聞こえる
ロン「罠だ! みんな逃げろ!」
しんのすけ「オラは友達を見捨てて逃げたりしないゾ!」
そして、ロンの居る部屋に辿り着く
風間くん「犬は何処?」
ロン「犬じゃない! アニメーガス(動物もどき)だ! あいつが犬なんだ!」
しんのすけ「アニメガス? トラえもんの道具かなにか?」
授業をろくに聞いていないしんのすけとは違い、事態を把握した風間くんとハーマイオニーは杖を抜くが・・・
???「エクスペリアームス!」
既にロンから奪った杖で、更に二人の杖も奪い取る。
???「勇敢な子たちだ・・・あぁ」
ハーマイオニー「シリウス・ブラック・・・」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 12:47:46.73 ID:ntb4TU2D0
しんのすけ「ほうほう、オラ達に何か用ですかな?」
風間くん「しんのすけは殺させないぞ!」
シリウス「ハッハッ、ワンと勇敢な子だ!・・・・失礼、犬に変身している時間が長いと言葉がなかなか・・・」
ギィ、ギィ その時誰かの近づく足音がする
ハーマイオニー「助けて、シリウスブラックよ! 上にいる!」
足音が早くなり、現れたのは・・・
ルーピン「シリウス、あいつは何処だ?」
シリウス「あの、鼠だ・・・」
風間くん「そんな・・・先生、まさか・・・」
しんのすけ「まかさ・・・・そいつと出来てたなんて!」
ルーピン「コイツと? 冗談じゃない!」
シリウス「こっちもお断りだワン! チッ・・・また・・・」
ハーマイオニー「でも、今までブラックの城への侵入を手引きしていたのは先生でしょう?」
ロン「それで、しんのすけを殺そうとしたんだ!」
ルーピン「私は手引きしていない、どうか落ち着いてくれ、説明するから。」
シリウス「君のネズミを見せてくれないか?」
しんのすけ「オラ、ゾウしか見せれないゾ!」
ルーピン「しんのすけ、君じゃなくてロンのネズミだよ・・・」
ロン「こいつに何の関係があるんだよ!」
ルーピン「そいつは、魔法使いだ!」
シリウス「名前は、ピーター・ぺティグリュー」
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 13:05:27.19 ID:ntb4TU2D0
ハーマイオニー「そんな、ありえないわ。アニメーガスはみんな登録されて・・・」
しんのすけ「だから、そのアニメガスって何なの? オラも使いたいゾ!」
風間くん「動物に変身できる魔法使いの事だよ。」
シリウス「ピーターも未登録のアニメーガスだ・・・私と同じように」
ルーピン「ジェームズとシリウス、そしてピーターは動物もどきになってくれた・・・狼人間の私と付き合うために」
ルーピン「どうやら、風間くんとハーマイオニーは気づいていたみたいだね?」
風間くん「ええ、スネイプ先生のレポートで・・・」
そのとき、あのネットリとした声が聞こえる。
スネイプ「我輩の教育が実を結んだようで、・・・エクスペリアームス!」
ルーピンとブラックの杖が弾き飛ばされる。
スネイプ「やはり、君がブラックを手引きして・・・」
ルーピン「これは、誤解だ・・・」
スネイプ「そして、ブラック。貴様を捕まえるのが我輩であればと、どれだけ願ったか・・・・」
シリウス「城まで、そのネズミを一緒に連れて行くなら、おとなしく同行するがね・・・」
スネイプ「その必要はないだろう・・・ここを出たらすぐディメンターを呼べばいい」
しんのすけ「ねえねえ、風間くん・・・」
風間くん「何だよ、こんな時に!」
しんのすけ「・・・エクスペリアームスって、どういう呪文だったっけ?」
赤い閃光がスネイプを直撃する!
風間くん「お前なあ! そう言う事は杖を持たずに聞けよ!」
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/11(火) 14:26:51.81 ID:klAnhsDNO
ワロタ
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 14:46:04.20 ID:ntb4TU2D0
ルーピン「助かった・・・」
シリウス「危ないところを、どうも」
しんのすけ「どいたまして!」
ハーマイオニー「何やってるのよ! さっきまでの話がウソだったらどうするのよ!?」
しんのすけ「ほうほう、先生は狼少年だったらしいですからな」
ロン「それを言うなら狼男!」
シリウス「なら、今こそ証拠を見せよう!」
ルーピン「ロン、ネズミを渡してくれるかい?」
ロン「スキャバーズは家族なんだ! 絶対に渡せるもんか!」
シリウス「一つ忠告しておくが、君が今必死に握り締めているのは、小太りの中年だ・・・」
ロン「どうぞ」スッ
ルーピン「ありがとう、では!」
カッ!
杖から青白い光が迸り
禿げあがった髪、鼠のような口元の小汚い男が現れた・・・
ロン「僕、こんな奴と毎日一緒に寝てたなんて・・・」
しんのすけ「リストラものですなぁ」
風間くん「それを言うなら、トラウマだろ・・・」
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 14:56:42.34 ID:ntb4TU2D0
シリウス「聞きたい事は山程ある。何故我々を裏切り、秘密をヴォルデモートに明け渡したのか・・・」
ルーピン「ということは、こいつが守人だった?」
シリウス「そうだ。誰もコイツに秘密を託そうなんて考えない、我ながら敵の裏を書く名案だと思っていたが・・・そのせいで、ジェームズ・・・」
ルーピン「友よ、そう自分を追い詰める事はない・・・」
ピーター「一体誰があの方に逆らえるんでチュ?」
風間くん「うえ〜 この人も動物だったころの名残が抜けてないよ」
シリウス「当然だ! 12年間もずっとネズミのままコソコソしていたんだから!」
シリウス「さぁ、答えてもらうぞ! ピーター!」
しんのすけ「ネズミの餌っておいしいの?」
ピーター「最初は抵抗があったけど、今じゃもう病みつきでチュウ」
ハーマイオニー「ごめんなさい、私気分が・・・」
シリウス「リーマス、もう私は限界だ! 殺してしまおう!」
ピーター「やめて、やめて・・・」
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 15:07:14.23 ID:ntb4TU2D0
ピーターがロンに擦り寄る
ピーター「私は良いペットだったろう? 一緒に千の夜を過ごした仲じゃないか・・・」
ロン「・・・・失せろ」
ピーター「かしこいお嬢さん、あなたなら止めてくれるでしょう?」
ハーマイオニー「・・・・・ペッ」ビチャッ
ピーター「あぁ・・・風間くん・・・・ツッコミの上手な風間くん・・・」
風間くん「褒めるところを無理に探すなよ!」
しんのすけ「ほうほう、こんな時までツッコンでるゾ!」
シリウス「お前を庇うものなんて、誰も居ない!」
ルーピン「ヴォルデモートが殺さなくても、私達が[
ピーーー
]・・・それに気づくべきだったな!」
その時、しんのすけがピーターとシリウス達の間に立ちふさがる!
しんのすけ「それは、ダメだゾ!」
しんのすけ「こんな奴でも、[
ピーーー
]のはイケナイ事だゾ」
ルーピン「シリウス、この子の言う通りだ。こんな奴の為に君の肉球を汚す訳にはいかない」
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 15:21:03.87 ID:ntb4TU2D0
ぺティグリューを城に連行すべく一同は叫びの屋敷を出発した。
シリウスはスネイプ先生を乱暴に引きずり、ピーターはロンとルーピン先生に手錠で繋がれ、無理やり引っ張られた。
シリウス「ネバネバの髪の毛だが、モップがわりには使えるかも知れん」
しんのすけ「自由になれるんでしょ? お尻のおじさん、よかったね!」
シリウス「お尻のおじさんって私の事かい? シリウスお兄さんと呼んでほしいものだが・・・」
ルーピン「その年でお兄さん!? お尻のおじさん、似合うじゃないか!」
シリウス「だが、君達には感謝してもしきれない。何かお礼を・・・」
しんのすけ「とりあえず、オラ、一つ知りたい事があるゾ」
シリウス「一体それはなんだい?」
しんのすけ「おじさんはどうして、ディメンター相手にそこまで頑張れたの?」
シリウス「それは・・・」
その時、月明かりが彼らを照らす。
シリウス「満月・・・まさか!」
ハーマイオニー「ルーピン先生が!」
恐ろしい唸り声と共に、ルーピンの姿が変わっていく・・・
シリウス「ここは、私に任せろ! 君達は逃げろ!」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 15:33:53.86 ID:ntb4TU2D0
狼人間に黒い犬が、向かっていく。
あまりに急な出来事に4人の感覚は麻痺していた。その隙にピーターがルーピンの杖を拾う。
ピーター「それじゃ、さよならでチュウ!」
風間くん「待て! エクスペリアームス!」
しかし、遅かった! 変身を終えたピーターはネズミとなって逃げた!
しんのすけ「変態だ! 変態だ! ピーターが変態して逃げ出した!」
ロンはルーピンの変身の際に怪我をしたのか、うずくまっている。
ハーマイオニー「シリウスと、先生は?」
キャン キャン
しんのすけ「あっちから、声が聞こえるゾ!」
駆け出したしんのすけに、ハーマイオニーと風間くんも続く!
風間くん「ロンはここで待ってて!」
そして、彼らが湖のほとりに辿り着いた時、そこには人に戻ったシリウスが倒れていた。
しんのすけ「おじさん!」
シリウス「逃げろ。・・・逃げろぉぉぉ」
ハーマイオニー「あ、あ、」
風間くん「・・・ディメンターだ・・・・」
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/11(火) 15:49:20.80 ID:ntb4TU2D0
しんのすけ「何か幸せなことをカンガルーんだゾ! エクスペクト・パトローナム!」
しんのすけの杖から靄が吹き出し、ディメンターとの間に壁を作る。
風間くん「エクスペクト・パトローナム」
ハーマイオニー「エクスペクト・パトローナム」
2人も唱えるが、何も起こらない! ディメンターが容赦なく、2人に襲い掛かる
風間くん「そんな・・・もえPが打ち切りなんて・・・いやだぁぁぁぁぁあ」ドサッ
ハーマイオニー「私、退学・・・・ウソよぉぉぉ」ドサッ
2人は地面に倒れ込む。しんのすけは必死に唱える
しんのすけ「エクスペクト・パトローナム!」
もう、手の感覚もなく、目が霞始める・・・・しんのすけは倒れている3人に目をやる
しんのすけ「オラがやらなきゃ、風間くん・・・ハーマイオニー・・・おしりス・・・」
シリウス「・・・シリウスだ・・・」ボソッ
しんのすけ「エクスペクト・パトローナム!!」
これまで以上の力で、守護霊はディメンターを押し返すが、数を増していくディメンターについに破られる。
しんのすけ「オラが・・・お守り・・・」
立ち上がろうにも体に力は入らず、杖は手から放れた。それでも、しんのすけは闘おうとする。
そのとき、銀色の光が彼らを包み込み、ディメンターを蹴散らす。
しんのすけ「・・・あれは、」
助かった安心感で、しんのすけは最後の意識の糸が切れ、気を失った
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/11(火) 16:45:39.03 ID:gmyg1tITO
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