他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
姫川友紀「クロワシさん]
Check
Tweet
1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 17:58:32.95 ID:aPzeCzsW0
姫川友紀「…着いたー!」
二宮飛鳥「フム…良い風だ。杜の都とはよく言ったものだよ」
友紀「そっか。飛鳥ちゃんは、仙台初めて?」
飛鳥「ああ。先日のLIVEには、同行できなかったからね」
友紀「宮城良いとこだよー?ねっ、美玲ちゃん!」
友紀「…?美玲ちゃん?」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1498985912
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 17:59:17.17 ID:aPzeCzsW0
早坂美玲「ここが、こぼすた…!」
飛鳥「どうかしたのかい?美玲」
美玲「うん。ウチ、ここに来るの初めてなんだ…ッ」
飛鳥「へぇ…。地元なら、もう何度も来ているものかと思っていたよ」
美玲「…だからぁ!ウチは元々、そこまで楽天追っかけてたわけじゃないんだってば…」
飛鳥「フフッ、そうだったね。失礼した」
友紀「まぁ…野球ファンだからって、必ずしも球場に通うとは限らないもんね!」
飛鳥「…キミの口からでは、今一つ説得力に欠けるような気がするんだが…」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 17:59:58.22 ID:aPzeCzsW0
美玲「こぼぱでいーぐるすの試合観れるなんて初めてで…ウチ、ちょっと緊張してきた…ッ」
飛鳥「それはボクも同じさ。…まさか、球場にまで来ることになるとは」
美玲「…意外というか、ミスマッチすぎるな…アスカと球場って…」
飛鳥「フッ、自覚はしているつもりさ」
友紀「…正直、あたしも最初は2人が来てくれるとは思わなかったよ」
飛鳥「おや、誘った張本人がそれを言うのかい?」
友紀「だって元々、あたしがお仕事で球場に来るだけの予定だったし」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:00:41.59 ID:aPzeCzsW0
美玲「あれ?関係者席あるからって話じゃなかったか?」
友紀「そうそう。試合前の始球式を是非!ってオファーをもらったのが始まりなんだけどね」
美玲「コラボ先の始球式なんて、大仕事だなッ!」
友紀「うん!…そしたら、向こうが3席ぐらいなら、って用意してくれたの。…まぁ、どっちにしろ観て帰るつもりだったんだけど」
美玲「それで、声かけまくってたのかッ」
友紀「どうせなら一緒に観に来てくれる子いないかなって!」
飛鳥「あぁ…なるほど、そういう話の流れだったのか。理解したよ」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:01:53.51 ID:aPzeCzsW0
美玲「…アスカも、知らずに着いてきてたのか」
飛鳥「ボクは、2人が行くというから誘いに乗ることにしただけだ」
美玲「えぇ…それでよく仙台まで来る気になったな…」
飛鳥「先日よりキミたちからレクチャーを受けている身としては、最高のタイミングじゃないか。未知から既知へ…その出会いに、理由なんていらないのさ」
美玲「お、おう…?」
飛鳥「それに…何事も、直接触れなければ理解らない感覚というものがあるだろう?」
友紀「うんうん!球場にしかない熱気とか興奮とか、いっぱいあると思うよ!」
飛鳥「ボクの知らない新鮮な風と煌めきを、身を以て経験してみるのも悪くないと、そう感じた。ただそれだけのこと」
美玲「うーん…?相変わらず、よく分かんないヤツだな…」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:02:32.75 ID:aPzeCzsW0
美玲「でも、それを言ったらウチだって、友紀に誘われたから来てやっただけなんだぞッ!」
友紀「あ、そうなの?」
美玲「だって、席があるって言うから…丁度休みだったし、帰省みたいなものだし。…それに、」
飛鳥「それに?」
美玲「…いーぐるすの話できる相手がいるのも、ちょっと楽しいっていうか…」ボソボソ
友紀「?」
美玲「…ほ、ほら!友紀にいーぐるすのこと、ちょっとだけど教えてやっただろッ?それの報酬だ、ホーシュー!」
友紀「あぁ、なるほど!ありがとね、美玲ちゃん!」
美玲「フンッ」
飛鳥「…素直じゃないね」フフ
美玲「アスカにだけは言われたくないッ!」
――
―
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:03:45.71 ID:aPzeCzsW0
@ @ @
これまでのあらすじ!
パリーグコラボの出番も決まり、(地獄の)交流戦・そしてキャッツの連敗を(満身創痍で)(なんとか)乗り切った、我らが野球担当アイドルこと姫川友紀!
そんな彼女に迫る、小さな影が2つ。
球団応援歌なら知ってるぞッ!地元・宮城県民にしてプチ楽天推しアイドル、早坂美玲!
記念すべき獲得ファン第1号?お茶と野球はさっぱり理解らないよ系アイドル、二宮飛鳥!
2人が仲間に加わり、楽天ゆっきーとしての第一歩を踏み出したのであった!
@ @ @
※詳しくは
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496681178/
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:05:15.71 ID:aPzeCzsW0
――
―
友紀「えーっと、控え室ってどこに行けば良いのかなぁ…」テクテク
美玲「…なぁ、アスカ」
飛鳥「なんだい?」
美玲「ウチらもこっちに来て、良かったのかな…?」
飛鳥「座ろうにも座席を知らないのでは、仕方がないだろう。プロデューサーの到着が遅れているのに問題がある」
美玲「だけどさ…」
飛鳥「それに、こちらには友紀がいる。一緒に居さえすれば、ボクらも立派な関係者だよ」
美玲「…そんなに堂々としていられるの、なんかすごいな…」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:05:56.66 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「…むしろ、今日のキミが小心なのではないかな。いつもの強気な早坂美玲は、何処へ行ったんだい?」
美玲「き、緊張してるんだってばッ!」
飛鳥「そんなものかな…」
美玲「だって初めてなんだぞッ?なんかこう…色々あるだろッ!」
飛鳥「色々、か……フム。ボクの知らない景色や感情が、また1つ明るみに出たね。…興味深い」
美玲「れ、冷静に分析しなくていいってば…」
友紀「あ!ここかな!」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:06:27.33 ID:aPzeCzsW0
美玲「!着いたのかッ?」
友紀「うん、多分ここだと思う!失礼しまーす!」
ガチャ
???「………!」
美玲「えっ」
友紀「うわっ」
飛鳥「…!」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:08:15.43 ID:aPzeCzsW0
― ― ―
それは、あまりにも異質な光景であった。
そこが控え室と疑うことなく、扉を開けた3人。
しかし待ち構えていたのは、ボクらの理解という概念を超えた存在。
"ソレ"さえいなければ。
何のことはない。ごく一般的な楽屋と評するに抵抗はなかったであろう、その部屋に。
"ソイツ"はひとり…否。一羽。
死んだ魚のような目をしながら、一羽。
不気味に佇んでいたのである。
〜二宮飛鳥は、後にこう語る〜
― ― ―
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:09:11.32 ID:aPzeCzsW0
???「…ア、ドモ……」
友紀「あ、あれ…?部屋、間違っちゃったかな…あは、あはは…」
美玲「ぉ、おじゃましました…ッ」
バタン
友紀「…」
美玲「…」
飛鳥「…」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:10:18.51 ID:aPzeCzsW0
美玲「…なあ。何なんだ、今の…?」
友紀「楽天の選手…じゃあ、ないよね」
美玲「試合前の選手が、あんな格好してこんなとこにいるわけないだろッ!」
飛鳥「だが、ユニフォームは着ていたね」
美玲「それ以前の問題だッ」
飛鳥「…仮装大賞か何かかもしれないよ」
友紀「カラスとかかな」
美玲「仮装!?アレが?」
美玲「頭に変な黒い鳥被ってるだけのおっさんじゃないかッ!」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:11:05.10 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「…もしくは余興の出演者、だろうか。何か聞いていないのかい?友紀」
友紀「知らないよぉ…あたし、始球式させてもらうってしか知らない…」
美玲「…あ!もしかしたら、始球式で打席に入る人なんじゃないかッ?」
友紀「嘘…あたしさっき、思いっきり目逸らしちゃったんだけど…」
飛鳥「いや…それは正常な反応だろう。大丈夫、こんなところで自身を失くしてはいけない」
友紀「というか、そもそも関係者なのかな…?不審者とかだったら…」
飛鳥「鳥の被り物をした侵入者だって?それこそ聞いたこともないぞ…」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:11:39.42 ID:aPzeCzsW0
P「…何してんのお前ら、こんなとこで」
友紀「!ぷ、プロデューサーぁ!」
美玲「お、遅いぞッ!」
P「ごめんごめん、ちょっと用事で遅れちゃってさ」
飛鳥「…やぁ、待っていたよ…。どうにかしなければいけないと、そう思っていたところだったからね…」
P「悪かった…って、どうにか?なんか問題でもあったの」
友紀「大問題だよぉ!このままじゃ、控え室に入れない!」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:12:14.07 ID:aPzeCzsW0
P「は?…鍵でも閉まってんの?」
美玲「あっ、ストップ、ストップ…ッ!」
飛鳥「止せ!これ以上、パンドラの箱を開けてはならない!」
ガチャ
P「ってなんだ、開くじゃないか…」
???「……」
P「ヒエッ」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:12:45.78 ID:aPzeCzsW0
― ― ―
それは、あまりにも異常な光景であった。
彼は鍵が閉まっているものかと誤解して、扉に手をかけた。
しかし待ち構えていたのは、そんな思い込みも一度に吹き飛ばす衝撃的な光景。
"ソレ"さえいなければ。
…以下同文だ。
― ― ―
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:13:22.68 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「…理解ってくれたかい」
美玲「やばい奴がいるんだよッ!」
友紀「スタッフの人なのかな…?プロデューサー、何か知らない?」
P「…あぁ、クロワシさんか!」
美玲「…へ?」
クロワシさん「…どうも……」ペコリ
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:13:52.25 ID:aPzeCzsW0
友紀「くろ」
美玲「わし」
飛鳥「…さん?」
友紀「誰?」
飛鳥「知り合いかい?」
P「いや違うけど」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:14:35.93 ID:aPzeCzsW0
P「えーっと…今年から、いーぐるすがたまに黒いユニフォーム着てる時あるんだけど。美玲は知らないか?」
美玲「ぅえ…っと、何となく…見たことあるような、ないような…」
P「ホームで黒ユニ着て試合する日のことを、ブラックいーぐるすデーって呼んでるらしいんだけどさ」
飛鳥「…フム」
P「その時だけ特別に現れる、楽天の新しいキャラクターだよ」
友紀「あぁ、なるほど!つまり、ねこっぴーみたいな…」
友紀「キャラクタァ!!?」
飛鳥「!?」
美玲「はァ!?」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:15:12.31 ID:aPzeCzsW0
美玲「嘘だッ!」
P「嘘なんかつかないよ」
美玲「だって!露骨に人間じゃないかッ!」
飛鳥「これをキャラクタ扱いするのは、流石に無理があるだろう…」
P「ちゃんと公式サイトにも乗ってるんだぞ」
友紀「もっとこう…マスコット的な感じじゃないの、普通」
P「俺に言われても」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:16:03.81 ID:aPzeCzsW0
P「それに、すごいんだぞクロワシさん。観てた今年の試合は、今のところ3戦全勝だ」
美玲「絶対嘘だッ!」
P「本当だってば」
飛鳥「仮に本当だとしても…彼との因果関係は無いに等しいだろう」
P「いやでもさぁ、見てたら勝つってなんかすごくね?」
友紀「そりゃちょっと羨ましいけど…」
クロワシさん「あ、あの…」
P「?どうかしましたか」
クロワシさん「…その……」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:16:42.68 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「なんか、すみません……」
友紀「謙虚だ!」
美玲「声が小さいッ!」
飛鳥「普通に喋るのか…」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:17:32.08 ID:aPzeCzsW0
P「あぁいえ、こちらこそ騒がしくしてしまってすみません」
クロワシさん「…」ペコリ
P「ほら、友紀」
友紀「ぅええっ!?は、はい!」
P「今日の始球式でお邪魔させてもらってます、うちの姫川です。よろしくお願いします」
友紀「ぅ…よろしく、おねがいします…」
クロワシさん「…そう、だったんですか…こちらこそ、お願いします…」
美玲「ま、マジメだッ」
飛鳥「頭に乗ってるものがなければ、もう少しマシな絵面なんだが…」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:18:17.88 ID:aPzeCzsW0
P「今日はいつ頃の出番なんですか?」
クロワシさん「ええと…最初と、あと中盤頃、ですかね…」
友紀「…」
P「最初…というと、始球式も見ていただけるんでしょうか」
クロワシさん「はい…お話には聞いていましたし…是非見たいと、思ってます…」
P「そうですか!それはよかった…」
友紀「…」
美玲「…あ、友紀が戻ってきたぞッ」
飛鳥「耐え切れなくなったのだろう…無理もない」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:18:53.84 ID:aPzeCzsW0
友紀「なんか普通のおじさんだった」
美玲「うん。ウチも、見ててそれは分かった」
飛鳥「まるで楽屋の挨拶回りのようだったよ」
友紀「キャラクターの筈なのにね」
美玲「アレで良いのか…?」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:19:34.90 ID:aPzeCzsW0
prrrr...
P「っと、電話だ。すみません、失礼します」
友紀「ええっ!?ちょっと、行っちゃうの!?」
P「すぐ戻るから。本番まで、少し待ってて!」タタタ
友紀「待ってってば!置いてかないでよぉ…」
バタン
友紀「…プロデューサーのばかーー!」
美玲「えぇ…」
飛鳥「…」
クロワシさん「…」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:20:54.46 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「…」
友紀「…」
飛鳥「…」
美玲「…おい、どーするんだこの空間ッ」ヒソヒソ
飛鳥「…どうと言われても…友紀に任せるよ」ヒソヒソ
友紀「任されても困るよぉ…」ヒソ
飛鳥「今日の主役だろう?…それに、この中では一番年長なんだ、こんなに頼もしいことはない」ヒソ
友紀「あっズルい!こんな時だけ年上扱いして!」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:21:35.28 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「ズルくない。現状、それが一番丸く収まるだろうという判断さ。…なに、本番までの時間を稼いでくれるだけで良い」
美玲「…なんか、アスカの扱いが一番辛辣な気がするんだけど…」
飛鳥「ボクは彼を、マスコットキャラだと認めた訳じゃない。それだけのことだよ」
美玲「うーん…。でも確かに、友紀がいくのが一番良いような気がするッ」
友紀「美玲ちゃんまで!?最近の14歳ってみんなこうなの!?」
美玲「だってウチ、あいつと会話する自信ないんだモン…」
友紀「あたしだって1人じゃ嫌だよ!公平にいこう、公平に」
飛鳥「しかしだ。この状況で、どうやってフェアな人選ができるというんだい…?」
美玲「あ、それなら簡単だッ!じゃーんけーん……」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:22:02.40 ID:aPzeCzsW0
――
―
飛鳥「…」
クロワシさん「…」
友紀「…やっぱ、あたしが行くべきだったかな」
美玲「じゃんけん弱いアスカが悪いッ」
友紀「ちょっと罪悪感が…」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:22:44.80 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「(…これが、俗にいう言い出しっぺの法則、というヤツなのか)」
飛鳥「(友紀に押し付けるような妙な真似、しなければよかった)」
飛鳥「(…良いだろう。これが、天が与えし試練だと言うのならば…望むところだ、受けて立とうじゃないか…!)」
クロワシさん「…、…?」
友紀「すっごくマジメな顔で何か考えてるよ、飛鳥ちゃん」
美玲「クロワシさんも困惑してるな」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:23:43.50 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「…さて」
クロワシさん「…」
飛鳥「初めまして、かな…フフッ。まずは自己紹介をするとしよう。ボクはアスカ、二宮飛鳥だ」
クロワシさん「はぁ…どうも……」
飛鳥「…先程から、ずっと考えていたことがある。…宮城という緑あふれるこの地でこうして巡り合ったのは、果たして偶然なのだろうか…ってね」
クロワシさん「は、はぁ…?」
飛鳥「宮城に…しかも、野球を観に、だなんて。それまでのボクなら、絶対にあり得ない選択肢だった。…ハズなんだ。にも関わらず、ボクはキミとこうして会話を重ねている」
飛鳥「キミのキャラクタとしての在り方に、思うことは多々あれど…。こうして出会ってしまったのも何かの縁。あるいは、星の導き。そうは考えられないだろうか…」
クロワシさん「…?」
友紀「あっ、これクロワシさんのためにもあたしが行くべきだったやつだ」
美玲「遠慮ってやつを知らないのかアスカはッ!」
友紀「会話になってないんだよなぁ…」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:24:57.84 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「…しかし。こんな奇妙な巡り合わせも、そうはないね」
飛鳥「キミの名前、"クロワシ"だったかな…フフ。なかなかカッコいいじゃあないか」
クロワシさん「…そうですか」
飛鳥「アスカ。飛ぶ鳥と書いて、飛鳥。…同じく鳥を名に持つ者として、何かシンパシーめいたものを感じるよ」
飛鳥「もし良ければ、聞かせてくれないだろうか。キミの名は…そして、キミに課せられたストラテジーには。一体どんな想いが込められているのかを」
クロワシさん「…はぁ」
飛鳥「…」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:26:15.59 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「…えぇと」
飛鳥「…」
クロワシさん「……」
飛鳥「…」
飛鳥「……」
飛鳥「…きょ、」
飛鳥「今日は、良い天気、だね…」
友紀「諦めちゃったよ」
美玲「が、頑張れ…ッ」
友紀「あんなに普通な話題を出す飛鳥ちゃん、あたし初めて見た」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:26:52.89 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「…二宮さん?」
飛鳥「…ム。あぁ、そうだが」
クロワシさん「あ…やっぱり、ニノさんでしたか…」
飛鳥「にの?」
クロワシさん「先日は、お世話になりました…」
飛鳥「…は」
友紀「ちょっ、えっ!?」
美玲「知り合いだったのかッ!?」
友紀「まさかの展開!」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:27:31.45 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「ちょ、ちょっと待ってくれ…?ボクとキミは初対面のハズでは…」
クロワシさん「テレビなんて、初めてだったもので…あの時は緊張してしまって…」
飛鳥「だから…」
美玲「しかも番組で共演してたのかッ!」
飛鳥「外野の2人!少し静かにしていてくれないかっ!」
友紀「知らばっくれてあたしに押し付けてたの!?飛鳥ちゃん酷い!」
飛鳥「ご、誤解だ…!ボクは本当に何も知らない!」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:28:19.53 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「…あ、勘違い…?」
飛鳥「…あぁ、そうだね。間違いなく、完全に、キミの人違いであると。ボクはそう思う」
クロワシさん「二宮違いでしたか…すみません…」
飛鳥「…うん。誤解が解けて、何よりだよ…」
飛鳥「…何なんだアイツは!」
友紀「ニノさんって誰のことだろ」
美玲「さぁ?」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:28:58.49 ID:aPzeCzsW0
――
―
美玲「…」
クロワシさん「…」
友紀「次は美玲ちゃんの番だね」
飛鳥「…一体何だろうね、この時間…」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:29:28.40 ID:aPzeCzsW0
美玲「な、なぁ…」
クロワシさん「?」
美玲「その…頭のソイツ、何なんだ?」
飛鳥「訊いたな」
友紀「訊いたね」
飛鳥「ずいぶん直球な物言いだ」
友紀「さすが美玲ちゃん」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:30:23.74 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「…えぇっと……」
美玲「いーぐるすだし、鷲なんだよなッ?多分。でも、なんで頭になんか乗っけてるんだ?」
クロワシさん「…」
クロワシさん「……わ、」
美玲「わ?」
クロワシさん「わかりません…」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:31:20.71 ID:aPzeCzsW0
美玲「…いやいや、分からないってことはないだろッ!」
クロワシさん「…ええと、」
美玲「上と下のどっちが本体かとか、鳥の名前とか、何かしらあるだろッ!」
クロワシさん「…」
美玲「…なんか答えろよッ!!」
友紀「飛鳥ちゃんの時もそうだったけどさ。基本的に聞いても答えないんだよね、あの人」
飛鳥「トークNGの指示でも出ているのだろうか…」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:31:55.03 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「……!」
美玲「ん、どうし……!?う、これはッ?」
友紀「あぁ!頭のクロワシの目が!」
クロワシさん「…!」ギラギラ
飛鳥「光っている…だと?これは、一体…」
美玲「な、なんだよ急に?もしかして、怒っちゃったのかッ…?」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:32:50.99 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「あ、いえ…別にそういう訳では」
美玲「違うのかよッ!」
クロワシさん「たまに光らせると、良いみたいで…」
美玲「…だからッ!そういうのがなんでかってのを知りたいんだよコッチはッ!!」
飛鳥「理解できない」
友紀「あたしも」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:33:28.94 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「…あの、ですね」
美玲「おっ!なんだなんだ?」
クロワシさん「その……」
美玲「…じれったいなッ!なんだよぉ!?」
クロワシさん「そういう設定、あまり決まってなくて…」
美玲「…もったいぶってそれかッ!!」
飛鳥「なるほどね」
友紀「道理で答えてくれない訳だよ」
飛鳥「答えないのではなく、アンサーが用意されていない故の、梨の礫だったということか…」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:34:09.56 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「…あ、でも…」
美玲「?」
クロワシさん「そちらのフードと、役割は似てるかもしれないですね…」
美玲「…」
美玲「…い、」
美玲「一緒にすんなーーッ!!」ガルル
飛鳥「…限界だな。友紀、回収だ」
友紀「ほいきた」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:34:50.30 ID:aPzeCzsW0
美玲「何なんだッ!何なんだアイツ!」ウガー
友紀「まぁまぁ。悪気はないんだよ、きっと」
飛鳥「しかし…少しずつだが、見えてきたね」
友紀「何が?」
飛鳥「ヤツの生態がさ」
友紀「生態って」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:35:57.27 ID:aPzeCzsW0
――
―
友紀「…」
クロワシさん「…」
美玲「大トリかぁ…」
飛鳥「ワシだけにね」
美玲「やかましいわッ」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:36:36.51 ID:aPzeCzsW0
友紀「(うーん…悩んでても仕方ないよねっ)」
友紀「どうもっ!さっき、うちのプロデューサーからも紹介ありました、姫川ゆっきーですっ!」
クロワシさん「…どうも……」
美玲「あ。そういえばウチ、名前言ってないな」
飛鳥「必要性を感じるのなら、後で名乗ってくると良いさ」
美玲「…別に、良いや」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:38:04.01 ID:aPzeCzsW0
友紀「今、パ・リーグとのコラボで楽天担当やらせてもらってるんです!」
クロワシさん「…」
友紀「それで、始球式にも呼ばれちゃってさ!お仕事で野球に関われるの、すごく嬉しいんだっ!」
友紀「まぁ…本来の推し球団はキャッツなんだけど。どっちも応援してるよってことで!」
友紀「おじさ…じゃなくって。クロワシさんは、どこの球団のファンなのかな?やっぱり、いーぐるす?」
美玲「…なんか、いつも通りの友紀だなッ」
飛鳥「あぁ。あの分け隔てのなさ…。彼女の良いところの1つでもあるからね」
美玲「…ふーん?さて、どうくるか…」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:38:33.46 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「…野球は、そんなに…」
友紀「えっ」
クロワシさん「すみません…あまり詳しくなくて…」
友紀「そんなぁ…」
美玲「楽天のキャラクターなんだよな…?」
飛鳥「野球に詳しくないボクが言うのもなんだが…それはどうなんだ…」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:39:09.82 ID:aPzeCzsW0
友紀「…で、でも!楽天の試合、観てるんでしょ?」
クロワシさん「服が黒い日だけ…」
友紀「観てて誰か好きな選手とか…ポジション!ピッチャーとかキャッチャーでどこがお気に入りとか!なんか無いの!?」
クロワシさん「…投げてる人が変わったなぁ、ぐらいは…」
友紀「嘘でしょ」
美玲「おいッ!いくらなんでも、あんまりじゃないかッ!?」
飛鳥「…同情するよ、友紀…」
美玲「責任者出てこいッ!ウチがひっかいてやるッ!」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:39:44.10 ID:aPzeCzsW0
クロワシさん「でも…」
友紀「…うん」
クロワシさん「ホームランが出ると、かっこいいと思います…」
友紀「…!」
クロワシさん「…あと、ヒットも…」
美玲「なんかほるひすみたいなこと言い出したぞッ」
飛鳥「小学生並み…というより、野球素人のボク並みの感想じゃないか」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:40:27.14 ID:aPzeCzsW0
友紀「そう!それだよ、おじさん!!」
クロワシさん「…え?」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:42:00.15 ID:aPzeCzsW0
友紀「良いよねぇ、ホームラン!1球で試合の雰囲気が変わるっていうかさぁ!」
友紀「逆転のホームランなんかはまさにそれでね?4番の一発が出た時なんかは、もう興奮しすぎて爆発しそうになっちゃうくらいだもんっ!」
クロワシさん「…!」
友紀「他にも、先頭打者で打線に勢いをつけるホームランでしょ?逆転の狼煙を上げる一発だってあるし!」
友紀「ダメ押しの追加点でホームランなんかしたら、試合も決まっちゃったりさぁ…!」
美玲「…すごい、一気に空気を換えた…ッ」
飛鳥「…いやはや、流石だね。好きが生み出すエネルギー…これほどとは」
美玲「やっぱり野球、大好きなんだなッ。友紀って」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:43:29.29 ID:aPzeCzsW0
友紀「…それでねそれでね。あたしは、ライナー性のホームランのが好みなんだけど、どうかな!」
クロワシさん「……?」
友紀「そりゃ、インコースをガツン!って叩いて確信する当たりも良いんだけどさー。技術を生かした、技ありの打球も捨て難いなぁって思う訳よ!」
友紀「低い弾道で、ギュンッて伸びてくボール見てると、いっけーッ!!ってなるでしょ?だからさ…」
クロワシさん「…、……」
美玲「…あっ、内容が専門的になってきて、付いて行けなくなってるッ!」
飛鳥「そろそろ引き剥がした方が良いかもしれないね…」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:44:03.05 ID:aPzeCzsW0
ガチャ
P「おーい、友紀ー」
飛鳥「…遅かったね」
美玲「時間かッ?」
P「うん、そろそろ着替えとかスタンバイの時間だってさ」
友紀「そっか、もうそんな時間かぁ!」
P「…あ、なんか話してた?すみません、邪魔して」
クロワシさん「あ…いえ……」
友紀「じゃあね、おじさん!また野球トーク、しようねっ!」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:44:31.50 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「トークというか…」
美玲「こっちが一方的に喋ってるだけの時間だったような…」
P「?」
友紀「よーし、やるぞー!!」
――
―
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:45:32.78 ID:aPzeCzsW0
――
―
友紀「たっだいま〜!」
飛鳥「やぁ、お疲れ様」
美玲「ナイスピッチだったぞッ!」
友紀「ありがと!…へへ、なんかすっごく良いマウンドだった!」
飛鳥「…場所によって違うものなのかい?」
友紀「うん!土の感じとか、バッターの見え方とか!全然違うんだよ?」
飛鳥「へぇ…面白いね」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:46:17.09 ID:aPzeCzsW0
友紀「さ、あとは思いっきり試合を観るだけだー!」
美玲「おぉーッ!」
友紀「そうと決まれば…おねえさーん!こっちこっちー!ビールと、コーラ2つね〜!!」
飛鳥「…フフッ。ブレないな、キミは」
美玲「いつも通りだなッ!」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:47:35.62 ID:aPzeCzsW0
美玲「…あ」
飛鳥「どうしたんだい?」
美玲「ほら、あそこッ!」
飛鳥「あそこ?……ム」
友紀「クロワシさんだ!」
飛鳥「目立つね…」
美玲「本当に試合観てるんだな…ッ」
友紀「…あ、ビール飲んでる」
飛鳥「頭以外は、中年男性そのものじゃないか」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:48:37.95 ID:aPzeCzsW0
――――
――
―
バッターアウッ!
美玲「…うあぁー!負けたー…ッ」
友紀「いやぁ、惜しかったねえ」
美玲「3塁まで進んで、もう一歩で同点だったんだけどな…」
友紀「でも、良い試合だったね!お互いに、追い付け、追い越せ!ってさ」
飛鳥「…フフ、これが守護神というヤツか。頼りになる」
友紀「あれ。飛鳥ちゃん、さふぁては知ってるんだ」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:49:13.99 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「…まぁ。少しは」
美玲「あっ!アスカお前まさかッ、ほーくすのことちょっと調べてるんだろッ!」
飛鳥「何のことかな」
美玲「蘭子の推してるチームだからって!ウチと一緒にいーぐるす応援するんじゃなかったのかッ!?」
飛鳥「…推測だけでモノを喋るのは、賢明とは言えないな。たまたまだよ、たまたま」
美玲「そう言ってぇ!」
友紀「まぁまぁ美玲ちゃん、怒らない怒らない」
美玲「うーッ!」ガルル
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:49:52.29 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「…そういえば、」
美玲「?」
飛鳥「途中から、姿が見えないね」
友紀「誰が?…ってあれ、ほんとだ」
美玲「…あっ!クロワシさんがいないッ!」
友紀「いつの間に居なくなったんだろ…」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:50:42.91 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「これまでに、彼が観ていた日は全て勝っていた…と聞いていたが」
友紀「居なくなってるんじゃ、判断しようがないなぁ」
美玲「…いやいやッ、勝利の女神じゃないんだから…」
飛鳥「あんな女神がいても困るけどね」
友紀「でもマスコットキャラって言うにはちょっと…おじさんくさすぎるというか…」
美玲「ホントに何だったんだアイツは…」
飛鳥「…少なくとも、」
友紀「?」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:53:36.18 ID:aPzeCzsW0
飛鳥「口数の少ない、シャイなヤツだったが…少なくとも、彼もまた。ボクらと変わらぬ1人のヒトなのだということだね…」
友紀「…」
美玲「…」
友紀「球団キャラクターに対するまとめ方じゃないよ…」
美玲「あんな見た目だもんな…」
友紀「帰ろっか」
美玲「おうッ」
飛鳥「終わりだよ」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/02(日) 18:56:50.20 ID:aPzeCzsW0
姫川友紀「スマート&スピリット」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496681178/
続いた。続けてしまった。無理やり締めた。
Koboスタの新アイドルことクロワシさんをよろしくお願いします
ロッテの魚もよろしくね
おわり
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/03(月) 00:38:30.28 ID:DfuakoX50
そっか、地味にクロワシさん初敗北か
この三連戦はお互いにダメージ受けまくってて次のカード大変そう
おつおつ
32.89 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)