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【笑ゥせぇるすまん×俺ガイル】平塚静「ココロのスキマ、お埋めします……だと?」
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1 :
◆kh6j.ZZqSk
[sage saga]:2017/07/01(土) 20:05:02.80 ID:4JutK+cUo
私の名前は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん。
ただのセールスマンじゃございません。
私の扱う商品は『心』。人間のココロでございます。
この世は老いも若きも男も女も心の寂しい人ばかり。そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。
いいえ、お金は一銭も頂きません……お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。
さて、今日のお客様は――。
静「なっ………そんな! ちょっと待って………っっ!!」
静「はぁ……またフラれた…………」
<平塚 静(ひらつか しずか) 30代 女 高校教師>
「色眼鏡」
ホーッホッホッホッホッホ……
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1498907102
2 :
◆kh6j.ZZqSk
[sage saga]:2017/07/01(土) 20:07:20.63 ID:4JutK+cUo
【千葉県内 某所】
静「はぁぁぁぁ……またフラれた……」
静(何がいけなかったんだ……どうしていつもダメなんだ……)
静(はぁ……だめだ、ヤケ酒してから帰ろう……)
どっと重い気を引きずりながら、私は手頃なおでん屋の屋台に腰を下ろす事にした。
3 :
◆kh6j.ZZqSk
[sage saga]:2017/07/01(土) 20:09:34.87 ID:4JutK+cUo
× × ×
【とあるおでん屋台】
静「ゴクッゴクッ……っくっはあああああ!!!! 美味しいなぁ……このビールおいしいなぁ……」
静「ひっく……大体……なーにが『静さんには僕なんかよりもっと良い人がいると思います』だよちくしょう……私がダメならはっきり言えってぇの……」
静「これだから最近の若いのは……草食系っていうか、変に優しいっていうか…………ああぁぁ……今度こそはと思ったのになあぁぁ……」
静「ゴクッ……ゴクッ……はぁ……おっちゃん、次ハイボール! あとちくわぶとはんぺんも!」
店主「はいよー」
静「はぁ……結婚したい……」
なんて事を呟きながら、私は苛立ちと寂しさを肴に酒を煽っていた。
4 :
◆kh6j.ZZqSk
[sage saga]:2017/07/01(土) 20:10:41.39 ID:4JutK+cUo
× × ×
……カチッ……カチッ
静「ん……チッ、ライターのガスが切れたか……」
静「おっちゃん、ここライターとかって……」
喪黒「お嬢さん、宜しければこちらをどうぞ……」
さっと、横からライターを差し出す手が伸びる、その火を私は有難く頂戴する。
静「ん……ああ。すみません、ありがとうございます」
……その人に一言礼を言い、咥えたタバコに火を付け、私は紫煙をくゆらせる。
5 :
◆kh6j.ZZqSk
[sage saga]:2017/07/01(土) 20:13:26.15 ID:4JutK+cUo
静「……ふぅ、どうも……ありがとうございます……」
喪黒「いえいえ、しかしお嬢さん、随分と荒れているご様子ですが、どうかなさいましたか?」
静「はぁ……いや、さっき失恋したばかりでして……」
あ〜、なんで見ず知らずの人にこんな事を言ってしまったんだ私は……。
構ってちゃんな自分につい嫌気が差してしまう。
喪黒「おお、それはそれは……さぞ辛かったことでしょう……」
静「ええ……まぁ……」
その人は背丈こそ私の胸ぐらいまでしかないが、黒いスーツに黒いシルクハットと全身黒ずくめで……
一言で言えば、怪しさ全快な人だった。……まさかナンパか……?
6 :
◆kh6j.ZZqSk
[sage saga]:2017/07/01(土) 20:14:22.83 ID:4JutK+cUo
喪黒「おやおや、もしかして私が怪しいとお思いで?」
静「なっ……別にそんな!」
思いもよらない言葉に心臓が脈打つ……まさか、心を見抜かれた?
喪黒「いえいえお気になさらず、私もこんな格好ですから、何かと見た目から判断される事が多々ありまして、ホーッホッホッホッホ……」
静「……失礼、火を貸してくれた親切な人に対して、見た目で判断したのは無礼でした。謝ります」
……確かにそうだ、いくら見た目が怪しいとは言え、善意を向けてくれた人を悪く思うもんじゃないよな……。
7 :
◆kh6j.ZZqSk
[sage saga]:2017/07/01(土) 20:16:37.32 ID:4JutK+cUo
喪黒「いえいえ、私は気にしてませんから、顔をお上げになって下さい……ああ失礼、申し遅れました。私、こういう者でございます」
その人は懐から名刺を取り出し、私に手渡す。普通の名刺だが、その名刺には、とても気になる言葉が書かれていた。
静「……ココロのスキマ、お埋めします……喪黒福造?」
喪黒「ええ、ワタシは人が心に抱く様々な悩みを解決し、ココロのスキマをお埋めする事を生業としている者でして」
静「セールスマン……ですか……その、申し訳ない。私、金銭的にそんなに余裕は……」
喪黒「いえいえ、別にお金を取ろうという訳ではございません」
静「……はぁ」
喪黒福造と名乗るその人は話を続ける。
慈善事業……人助けと言うにはあまりそれっぽさを感じないな、この人……私の受け持つ奉仕部も人助けを念頭に置いた活動をしているが、どうも彼女達とこの人とはその質が違うような気がする……。
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