【ミリマス】環「かおりとたまきとおやぶんと!」響「ちょっと、自分は!?」

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23 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/07/01(土) 11:56:58.30 ID:0ligPOBV0
>>2訂正
○レジャーシートを広げられる場所を探す作業へと戻った。
×ピクニックシートを広げられる場所を探す作業へと戻った。

>>22
○「嫌なことあったら、すぐにたまきたちに相談してね。たまき、かおりのこと好きだから、力になってあげたいんだ」
×「嫌なことあったら、すぐにたまきたちに相談してね。たまき、歌織のこと好きだから、力になってあげたいんだ」
24 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/07/01(土) 11:58:48.38 ID:0ligPOBV0
===

 その後の昼食はつつがなく終わり、いぬ美を探すのに時間を取られていた分を取り返すべく、
 午後から俺は環と遊びに遊んだんだ。もちろん響も一緒だし、それに加えて――。

「タッチ! 次はかおりがオニね!」

「捕まっちゃった……! 環ちゃんは、とっても足が速いのね」

「うん! 海美と同じぐらい速いんだ!」

「でも、私も負けないわよ〜。追いかけて、捕まえちゃうんだから♪」

「歌織! プロデューサーがそっち隠れてる!」

「ばっ、響! お前なんてことを!」

「あっ、こんな近くに……それっ! タッチです!」

「あー! ……あ、でも歌織さんに移されるなら本望かも」

「今度はおやぶんのオニ!」

「いぬ美! 二人でかく乱作戦だ!」

「バウッ!」

 ――歌織さんも、ご覧のように環たち同様のはしゃぎっぷり。
 帰る頃にはみんなクタクタ、充実した休日だったと言っていい。
25 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/07/01(土) 12:00:10.85 ID:0ligPOBV0
>>24
○「うん! うみみと同じぐらい速いんだ!」
×「うん! 海美と同じぐらい速いんだ!」
26 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/07/01(土) 12:01:48.16 ID:0ligPOBV0

 ……とはいえ今日一番驚くことになったのは帰り際、
 同じように公園で遊んでいた家族連れにかけられた言葉だった。

「皆さんはご家族ですか? 随分と仲が良いんですね」

「えっ?」

「えぇっ!?」

 歌織さんと二人、顔を合わせて口ごもる。

 そ、そりゃあれか? 「一生懸命頑張りますね、パパ! なんてなんて〜」みたいな麗花的な。
 だったら母親役は歌織さんで、環と響は娘になって……!?


「家族? おやぶんがお兄ちゃんで、たまき、かおりみたいなお姉ちゃんなら、いつでも大大大歓迎だぞ!」

「家族か〜……だね! 劇場のみんなはプロデューサーも合わせて、一つの家族みたいなものさー!」

 俺たちに代わって答えた二人の言葉に、
 相手が「あれ、違うんですか」と申し訳なさそうな顔になった。

「てっきりそうじゃないかと……すみませんね、どうも」

「いえいえ! 気にしてません、大丈夫です」

「は、はい。少し、驚いてしまっただけで……
27 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/07/01(土) 12:04:26.41 ID:0ligPOBV0

 謝りながら去って行く家族連れを見送って……「参りましたね」と、俺は歌織さんに声かけた。

「……参ったとは?」

 すると彼女は少しだけ眉をつり上げると。

「プロデューサーさんは、私に母親役は務まらないと?」

「な、なに言ってるんですか。俺はただ、そういう風に見られてしまって申し訳ないと」

「どうしてです?」

「どうしてって……。その、俺なんかじゃ、貴女にとても釣り合わない」

「私では不足だと言うことですか? ……そうですよね、プロデューサーさんはとても立派な方ですし――」

「逆ですよ、逆! 俺が貴女に相応しくない! ……紬みたいな曲解しないでくださいよ〜|」

 なぜだか不機嫌になってしまった彼女のことをなだめるのに、
 それからどれだけの時間をかけたことか。

 待ちぼうけを喰らった環たちの欠伸が二十回を超える頃になって、ようやく彼女は折れてくれた。

 正し、俺に一つの条件つきで。


「では、一つだけ条件を」

「は、はい。俺にできることならなんなりと……」

 さてさてどんな無茶難題が飛び出すのか? 

 ドキドキしている鼓動を「静まれ!」と心の中で叱りつけ、俺は彼女の要求を待った。

 b環が二十二回目の欠伸をかみ殺す。
 響がいぬ美のリードを持った手を頭の後ろで組んで待つ。

 ……公園の木を風がさわさわと鳴らす中、歌織さんが悪戯っぽく微笑んだ。
28 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/07/01(土) 12:06:16.57 ID:0ligPOBV0

「今度、お買い物に付き合ってくださいますか」

「へっ?」

「アイドルらしい私服を選んで頂きたくて……。あの、ダメでしょうか?」

 それはなんとも……なんとも拍子抜けする申し出だ。

 その程度のことでいいのなら、俺はいくらでもオーケーする! 
 と言うか、今までもオーケーして来たことだった。翼とか、伊織とか、まつりとか……。

「もちろん構いませんよ! それで、予算はいくらぐらい持って行けばいいですか?」

「……はい?」

「五万ですかね? 十万ですかね? この前亜利沙をファミレスに連れて行った時の分も残ってますから、
 そこそこいい服をプレゼントできると思いますよ!」

「え、えぇっと……何の話を?」


 歌織さんが戸惑った様子で俺に訊く。

「なんの話って、買い物でしょう? 任せてください! プレゼントには慣れてるんです」

 笑顔で俺がそう言うと、ようやく彼女も理解したようだった。
 先ほどまでの威勢はどこへやら、慌てた様に首を振ると。

「支払いは、わ、私がします!」

「えっ? でも歌織さん、俺に買い物に付き合ってくれって――」

「言いました、言いましたけど……大人ですよ、私!」

「言わなくたって知ってますよ。……ああ! 育みたいに大人っぽい小物も、ついでに欲しいってことですかね?」

「ち、違います! ひ、響ちゃん、環ちゃん!」
29 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/07/01(土) 12:08:23.42 ID:0ligPOBV0

 どういうワケか歌織さんが、響たちに助けを求める視線を向ける。

 だが、二人はちらりと顔を見合わせると。

「かおりー、それおやぶんの病気だから」

「お祝いだと思って受け取ってあげて。じゃないと、貰うまでいつまでもしつこいよ」

「え、えぇ……!?」

 歌織さんが再び俺を見る。

 心無しか、先ほどまで存在した敬愛の眼差しが
 怯えた物に変わっているような気もしたが……。

「それじゃあ予定を合わせましょう! 今度の週末でいいですかね?」

 それはそれ、これはこれだ。アイドルのお願い一つ聞けないで、何が担当プロデューサーか!

「いやいやいやいや腕が鳴るなぁ。こう見えて俺、結構センスあるんですよ!」

「待って、待って……!」

「はっはっはっ! 待ちきれませんか? でも残念、楽しみに待っててくださいね!」

 そのうちにこの空も暮れはじめ、今日と言う日はまもなく終わる。

 されど週末にはまた新しいイベントが。

 願わくばその日も今日のように、充実した一日にならんことを。


 ――新たな仲間の描いた夢は鳥のように空を舞い、
 歌を届けるために世界を果てなく駆け巡る。

 歌織さんが俺たちにとって、
 そして劇場にとっても欠かせない存在になるのはそう遠くはない未来の話。


「それじゃあそろそろ帰りましょうか! 明日からまた、忙しい一日の始まりです!」
30 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/07/01(土) 12:12:39.73 ID:0ligPOBV0
===
 以上、おしまい。

 本当はミリシタに時間を取られて書く予定無かったんですけど、歌織さんが余りにも素敵すぎて。
 http://i.imgur.com/IRhxWy8.jpg
 http://i.imgur.com/g5zxjHK.jpg
 http://i.imgur.com/zVP0JIF.jpg
 どうにも抑えられず、気持ちのままに書きなぐっちゃいました。

 もうね、コミュがいちいちズルい。
 どのくらいズルいかは実際にプレイして確かめてみてください。

 http://i.imgur.com/miDybid.jpg
 http://i.imgur.com/rAS2ltF.jpg


 でも、なぜだかハイライトさんが消えがちなので。
 他のPラブ勢ともあれこれ絡めてみたいな〜と思ったり無かったり。

 それじゃ、美咲ちゃんがふわかわボイスで呼んでますからこの辺で。

 少しでも楽しんで頂けたなら幸い。お読み頂きありがとうございました。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 11:55:14.56 ID:xGAYT8GNO
気付いたら歌織さんと結婚してた
おつ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/15(木) 00:20:33.31 ID:Ru1+ghGa0
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