ブライアン・ホーク「鷹村に復讐する」

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1 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:05:27.01 ID:1Hs14PnM0
はじめの一歩SS
ブライアン・ホークがメインの話です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498554326
2 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:06:06.96 ID:1Hs14PnM0
(ニューヨーク・スラム街の自宅にて)

ホーク「ゴクゴク…プハァ」

グラスに入った酒を飲み干すと、ゴトッと音を立てて置く

ホーク「もう夜の11時か…」

ホーク「毎日沢山飲んでいるのに、全然寝れない」

ホーク「睡眠薬もあんまり効果が出なくなってきた。慣れってのは怖いもんだよ」

ホーク「いつからだ?オレが不眠症になったのは」

ホーク「」ビクッ

ホーク「た、た、たか…むら…」ガクガク

ホーク「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

発狂したホークの声が響く
汗だくになり、体を震わす

ホーク「あああ…ぁぁ…!!」ガクガク

ホーク「こ、怖い…寝れないよ…ど、どうすればいいんだ…」

ホーク「そうだ、女だ。女を抱きにいこう。フフ、ハハハハ…」ガクガク

3 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:07:40.36 ID:1Hs14PnM0
(売春街にて)

娼婦「あらホーク。待ってたわ」

ホーク「フフフ、待たせたね。今夜もたっぷりと楽しませてあげるよ」

娼婦「あらやだ。フフフ」

娼婦「さあおいで、ホーク」

ホーク「ハハハハハ」

娼婦「……」ジッ

ホーク「どうした?」

娼婦(いつもはもっと、ギラギラとした目で来るのに…やけに静かね)

娼婦「今日は随分と落ち着いてるわね」

ホーク「ああ…ちょっとナーバスなのさ」

娼婦「フーン。まあ良いわ」

〜〜〜

ホーク「……」

娼婦「あの、ホーク?」

ホーク(なんだ、この感覚)

ホーク(目の前にいる娼婦とは、長い付き合いだ)

ホーク(オレのお気に入り。超がつく上玉だ。それなのに…なぜだ!?)

娼婦「えっと…病気、なの?」

ホーク「ありえない…このオレが…」ガクガク

ホーク「なんで立たないんだ!!!」
4 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:08:39.27 ID:1Hs14PnM0
娼婦「ホーク、元気になったらまたおいで。バーイ」

ホーク「……」

娼婦「ホーク…」

ホーク(バカな…このオレが、EDだと…)

ホーク「……」

ホーク「これからどうしよう…」

ホーク「酒をいくら飲んでも寝れない。睡眠薬もきかなくなってきた…」

ホーク「」ガクガク

ホーク「怖い…怖いよぉ…」

ホーク「あ…ぁぁ…」ガクガク

ホーク「こうなったら、ぶっ倒れるまで飲み続けるしかない…」

不良1「おいおい、あれブライアンホークじゃねぇか?」

不良2「まじだ!」

不良3「お前、金あんだろ?」

不良4「金出せよ」

不良5「これだけ刃物をもった人間そろってれば、いくらお前でも歯が立たないよな?」

不良6「やっちまえ!」

ホーク「……」

ドス、ドガ、バキ

不良達「」

ホーク「頂くぜ」ゴソッ

ホーク「コレだけ金があれば」
5 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:09:16.36 ID:1Hs14PnM0
(次の日の昼・裏路地にて)

日陰で廃人となったホーク、深夜からずっと飲み続けていた
幾度も吐いては、また飲みなおす。ホークを囲むように空き瓶が転がっている

ホーク「」

ホーク「全然寝れない…」

ホーク「」ビクッ

ホーク「頭の中に…鷹村がぁ…!!」

ホーク「ぁぁ…ぁぁああ!!」ガクガク

ホーク「やめろぉぉぉ!!オレの中に現れるな!!!」

ホーク「ぜぇぜぇぜぇ」

ホーク「何故だ、何故オレがこんな目に…」

ホーク「……」

ホーク「アイツのせいだ」
6 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:10:27.68 ID:1Hs14PnM0
(ボクシングジム)

ミゲル「いいぞウォーリー!その調子だ!」

ウォーリー「ハハハ、ボクシング楽しい!」

ジムメイト「つ、強い…」ガクッ

ミゲル「流石は、私のラスト・サン…唯一の希望」

ガシャァァン!

全員「!?」

ドアが突如、破壊される
全員がその視線を壊れたドアへと向ける

ジムメイト「なっ、おまえは!」

ウォーリー「だれ?」

ミゲル「ホーク…」

ホーク「……ウィー、ヒック」

ホーク「久しぶりだな。ミゲル」

ミゲル「どうした、やけに臭いが。昼間から酒か?」

ホーク「お前を殺す」

ミゲル「な…」

ジムメイト「!?」

ホーク「殺してやる…!!」

7 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:11:43.78 ID:1Hs14PnM0
ホークは、一気にミゲルの目の前まで接近する

ミゲル「!!」

ホーク「ゴートゥーヘェェェル!!!」

ボゴォォン!!!

ウォーリー「ぐっ!」

ミゲル「マイボーイ!」

ミゲルとホークの間に挟まるように、とっさに現れガードするウォーリー

ホーク「どけ、ガキに用はない」

ウォーリー「ミゲルには指一本触れさせないよ!」

ホーク「このクソガキが!!」

〜〜〜

ホーク「ぜぇぜぇぜぇ」

ホーク(こいつ、なかなか良いスピードしている)

ウォーリー「凄いパワーだ。まるで幕之内みたい…いや、それ以上かな?」

ウォーリー「やっぱりボクシングは楽しい!」ニヤッ

ホーク「っ!!!笑ってんじゃねぇ!!!」

ズドォォン!!!

ウォーリー「うわわ!!腕が折れちゃうよ!?」

ミゲル「怠けてた割には、実力は衰えてないようだな」

ミゲル「なぜ私の命を狙うんだ、ホークよ」

ホーク「……寝れないんだよ」ガクガク

ミゲル「なに?」

ホーク「毎日毎日…寝ても覚めても…あいつが、鷹村が!!」

ホーク「ああ…ぁぁ…」ガクガク

ウォーリー「…?どうしたの、寒いの?顔色悪いよ」

ミゲル「……」
8 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:13:20.75 ID:1Hs14PnM0
ホーク「ミゲル…キミがオレにボクシングなんか教えなければ…」

ホーク「こんなに苦しまなくて済んだ!!あの路地裏で喧嘩相手をぶっ殺してれば…エクスタシーに達していられたんだ!!!」

ホーク「お前のせいだぞ!?喧嘩しても、もう全然ハイになれねぇ!!」

ホーク「女とヤリたくても、立つモン立たなくなっちまったんだよぉ!!!どうしてくれるんだよぉぉ!!!」

ホーク「酒も女も喧嘩も、全てが楽しめねぇ!!夜も寝れない!!」

ホーク「だから殺すんだよ!!お前を、ミゲル!!地獄行きだ!!!」

ウォーリー「そうはさせないよ」

ホーク「じゃあまずはお前からだ、モンキーボーイ!!」

ミゲル「マイボーイに手を出すな。私を殺したければ殺すが良い」

ウォーリー「何いってるんだ!?」

ホーク「観念したようだな」

ミゲル「だがキミは、こんな老いぼれを殺して本当に満足なのか?」
9 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:14:03.67 ID:1Hs14PnM0
ホーク「ああ満足さ」

ミゲル「いいや、それじゃあキミはエクスタシーを取り戻す事はできない」

ホーク「なに?」

ミゲル「私を殺してもキミはタカムラというトラウマを、一生抱え続けるだろう」

ミゲル「喧嘩をしても、女を抱いても、酒を飲んでも、ハイになれないキミは…もはや人生で楽しむという感覚を失ってしまっている」

ミゲル「キミはこれからも…生ける屍だ」

ホーク「う、うぁぁ…」ガクガク

ホーク「知ったような口聞くんじゃねぇよ!!!」

ホーク「ぜぇぜぇぜぇ…」

ミゲル「どうした?私を殺さないのか?」

ホーク「………………」

ホーク「………………」

ホーク「どうすれば良いんだ」

ホーク「どうすれば!?おれは!またエクスタシーを取り戻せるんだよぉ!!」

ミゲル「……呪縛を解き放つのだ」

ミゲル「またボクシングをやらないか?」
10 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:15:22.17 ID:1Hs14PnM0
ホーク「!?……ッ!!!!!」ガクッ

ミゲルの勧めを聞いた瞬間、ホークは腰が砕け、尻餅をつく
ガタガタと体を震わせながら

ホーク「ぼ、ボク、シング…」ガクガク

ミゲル「そうだ」

ホーク「イヤだ!!!そんな事したら、リングに上がれば余計、あいつの事を思い出しちまう…!!!」

ミゲル「ならば、キミの未来はゾンビだ」

ホーク「イヤだ!!またエクスタシーを感じたい!!心行くまで…」

ミゲル「ならば立ち上がるのだホークよ。これはキミがエクスタシーを取り戻すための…治療だ」

ホーク「治療…」

ミゲル「ただし、これは荒治療。以前の様に、練習をサボる事は許されない」

ホーク「れ、練習だと?このオレが?なんでそんな面倒な事を」

ミゲル「キミは今のままで、鷹村に勝てると思っているのか?」

ホーク「ッ!!」

ミゲル「鷹村はいまや、WBAとWBCの統一チャンピオン。階級も1つ上に上がっている。二階級制覇者だ」

ミゲル「キミがエクスタシーを取り戻すには…鷹村に勝つしかないのだ」

ミゲル「そのためには、努力と忍耐が必要なのだ」

ホーク「……」
11 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:16:09.45 ID:1Hs14PnM0
ミゲル「さあホーク、選べ」

ミゲル「堕落を選択し、一生エクスタシーを感じれない日々を過ごすのか?」

ミゲル「それとも荒治療を選択し、鷹村に復讐するか?」

ミゲル「好きな方を選ぶのだ」

ホーク「………………」

ホーク「わかった、やってやるよ」

ミゲル「……!」

ホーク「前はエクスタシーを達したいからボクシングを始めた。今度は…」

ホーク「エクスタシーを取り戻すために闘うよ。荒治療も覚悟するさ」

ホーク「鷹村をぶっ殺して、もう一度女を抱けるようになって見せる。夜も安心して眠れる様になってみせるさ」

ホーク「鷹村に復讐する」

ミゲル「そうか…」フッ

ミゲル「お帰り、ホーク」
12 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:17:25.63 ID:1Hs14PnM0
ウォーリー「えっとミゲル。改めて聞くけど、この人はなんなの?」

ミゲル「彼はかつて、私の元でボクシングをしていた。元ジュニアミドルの世界チャンピオンさ」

ウォーリー「世界チャンピオン!?すごい!!」

ウォーリー「ヘイ、ホーク!一緒にスパーリングしよう!」

ミゲル「待てウォーリー!彼は強すぎる…危険だ!」

ホーム「いいぜ。キミは割と強そうだしね」

ミゲル「ホーク、やめるのだ!」

ホーク「鷹村を殺す…鷹村を殺す…鷹村を殺す…絶対殺す!!!」

ミゲル「駄目だ。全然聞いてない…」

ミゲル(しかし、まさかホークが復活してくれるとは)

ミゲル(私の希望が二つに増えた)
13 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:18:31.02 ID:1Hs14PnM0
(スパーリング終了後)

ミゲル「すごいぞウォーリー、あのホークを相手に1ラウンドやり合うとは」

ウォーリー「ま、まるでゴリラだ…ぜぇぜぇ。凄い、凄いよホーク!」

ホーク「……」

ミゲル「どうしたホーク。浮かない顔して」

ホーク「……」

ミゲル「軽量級相手に1ラウンド、ノックアウト出来なくてショックだったかな?」

ミゲル「気にするな。彼はインドネシアの国内チャンピオンだ。実力も桁違い。天才の中の天才だ」

ホーク「……」

ホーク「全然、感じないんだ」

ホーク「殴っても殴っても、全然楽しくない…鷹村を思い出しちまう…」ガクガク

ミゲル「ホーク、荒治療は始まったばかりだ」

ホーク「オレはこの後、どうすればいい」

ミゲル「ウォーリーとロードワークに行くといい」

ホーク「マラソンタイムか…気が滅入る。だがこれも鷹村を殺すための荒治療…」

ウォーリー「さあ行こうホーク!」

ホーク「フン、仕方ねぇ」
14 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:20:34.99 ID:1Hs14PnM0
ミゲル「あのホークが復活し、いきなりロードワークの参加とは…今日はなんと素晴らしい日なんだ」

ミゲル(だが問題は階級の事だ。鷹村は階級を上げた)

ミゲル(ダメ元で、相手に階級を下げてもらう様に頼んでみるか?いや、どう考えても無理な交渉だ)

ミゲル(ホークの階級を、ミドル級に上げるしかない)

ミゲル(減量の逆、増量でのトレーニングが求められる)

ミゲル(今後の為に、あらゆるプランを立てる必要があるな)

ミゲル(鴨川よ、今度こそ我々が勝たせてもらうぞ)

ミゲル(まず目の前の目標は…そうだな)

ミゲル(かつて鷹村と戦った強者達を倒す)

ミゲル(相応の強者に勝利し、アピールしていくしかない)
15 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/27(火) 18:21:02.30 ID:1Hs14PnM0
今日はここまで
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 19:08:52.32 ID:PPFL+KLSo
一歩ssとは珍しい…期待
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 19:09:29.26 ID:yCoO+8xA0
面白そう!
期待
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 08:08:47.31 ID:iZlxZslsO
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19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 09:21:37.73 ID:tnlI60gXo
荒治療じゃなく荒療治」じゃね?
20 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 02:29:07.21 ID:pNTRltSm0
>>19
たしかに日本語がおかしかったので、3レスほど訂正しときます
21 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 02:30:58.24 ID:pNTRltSm0
>>10(訂正)

ホーク「!?……ッ!!!」ガクッ

ミゲルの勧めを聞いた瞬間、ホークは腰が砕け、尻餅をつく
ガタガタと体を震わせながら

ホーク「ぼ、ボク、シング…」ガクガク

ミゲル「そうだ」

ホーク「イヤだ!!!そんな事したら、リングに上がれば余計、あいつの事を思い出しちまう…!!!」

ミゲル「ならば、キミの未来はゾンビだ」

ホーク「イヤだ!!またエクスタシーを感じたい!!心行くまで…」

ミゲル「ならば立ち上がるのだホークよ。これはキミがエクスタシーを取り戻すための…治療だ」

ホーク「治療…」

ミゲル「ただし、これは荒療治。以前の様に、練習をサボる事は許されない」

ホーク「れ、練習だと?このオレが?なんでそんな面倒な事を」

ミゲル「キミは今のままで、鷹村に勝てると思っているのか?」

ホーク「ッ!!」

ミゲル「鷹村はいまや、WBAとWBCの統一チャンピオン。階級も1つ上に上がっている。二階級制覇者だ」

ミゲル「キミがエクスタシーを取り戻すには…鷹村に勝つしかないのだ」

ミゲル「そのためには、努力と忍耐が必要なのだ」

ホーク「……」
22 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 02:32:34.66 ID:pNTRltSm0
>>11(訂正)

ミゲル「さあホーク、選べ」

ミゲル「堕落を選択し、一生エクスタシーを感じれない日々を過ごすのか?」

ミゲル「それとも荒療治を選択し、鷹村に復讐するか?」

ミゲル「好きな方を選ぶのだ」

ホーク「………………」

ホーク「わかった、やってやるよ」

ミゲル「……!」

ホーク「前はエクスタシーに達したいからボクシングを始めた。今度は…」

ホーク「エクスタシーを取り戻すために闘うよ。荒療治も覚悟するさ」

ホーク「奴をぶっ殺して、もう一度女を抱けるようになって見せる。夜も安心して眠れる様になってみせるさ」

ホーク「鷹村に復讐する」

ミゲル「そうか…」フッ

ミゲル「お帰り、ホーク」
23 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 02:33:20.41 ID:pNTRltSm0
>>13(訂正)

(スパーリング終了後)

ミゲル「すごいぞウォーリー、あのホークを相手に1ラウンドやり合うとは」

ウォーリー「ま、まるでゴリラだ…ぜぇぜぇ。凄い、凄いよホーク!」

ホーク「……」

ミゲル「どうしたホーク。浮かない顔して」

ホーク「……」

ミゲル「軽量級相手に1ラウンド、ノックアウト出来なくてショックだったかな?」

ミゲル「気にするな。彼はインドネシアの国内チャンピオンだ。実力も桁違い。天才の中の天才だ」

ホーク「……」

ホーク「全然、感じないんだ」

ホーク「殴っても殴っても、全然楽しくない…鷹村を思い出しちまう…」ガクガク

ミゲル「ホーク、荒療治は始まったばかりだ」

ホーク「オレはこの後、どうすればいい」

ミゲル「ウォーリーとロードワークに行くといい」

ホーク「マラソンタイムか…気が滅入る。だがこれも鷹村を殺すための荒療治…」

ウォーリー「さあ行こうホーク!」

ホーク「フン、仕方ねぇ」
24 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 02:34:03.72 ID:pNTRltSm0
訂正終了したので、書き溜めしてきます
25 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:06:16.76 ID:pNTRltSm0
投下します
26 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:06:55.76 ID:pNTRltSm0
ウォーリー「ただいま!」

ミゲル「うむ、二人とも、まだまだ元気なようだな。流石だ」

ホーク「……」

ホーク(疲れはするが、不思議と以前の様に、練習への面倒臭さは感じない)

ミゲル「二人ともシャワーを浴びたら、レストランへ行こう。そこでミーティングがしたい」

ウォーリー「やったー!楽しみだな」

ミゲル「こらこら、遊びじゃないんだぞ」
27 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:09:08.09 ID:pNTRltSm0
(レストラン)

ミゲル「さあ、食べたまえ」

ウォーリー「わぁぁ!ステーキだ!」

ホーク「おいおい、ボクサーがこんなもの食べて大丈夫なのかい」

ミゲル「まだ試合は決まってない。問題ない」

ミゲル「特にホーク。キミにはコレから毎日。ステーキを食べてもらう」

ホーク「なに?」

ミゲル「食事代は私がおごる。朝昼晩、しっかり食べるんだ」

ホーク「それじゃ、ブヨブヨになって動けなくなっちゃうよ」

ミゲル「心配いらない。毎日、しっかりとトレーニングを積んでもらう。それでカロリーは充分、消費できる」

ミゲル「何よりも君には、体重を増やしてもらわないと困るのだ」

ホーク「何故だ」

ミゲル「言っただろ?鷹村はいま、ミドル級へと階級を上げたと」

ホーク「っ!!」ガタッ

『鷹村』という単語を耳にした瞬間、ホークは手に持っていた、ナイフとフォークを落とす

ホーク「た、たか…むら…」ガクガク

ウォーリー「大丈夫?顔色悪い、もう無理して食べないほうがいいよ」

ミゲル「ホーク、いま鷹村はいない。安心したまえ」

ホーク「そ、そうだ…ここはアメリカ。いるはずがない」
28 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:09:59.59 ID:pNTRltSm0
ミゲル「もちろん食べるだけではない。それだけじゃ、キレのある動きは出来ない」

ミゲル「君にはしっかりと筋肉を付けてもらう。ウエイトトレーニングをしっかり積んでもらう」

ミゲル「ジュニアミドルから、ミドル級の体へと改造するのだ」

ミゲル「だが走りこみは怠るなよ。スピードが落ちてしまうからな」

ホーク「プランはよーく分かった」

ホーク「で、基礎練習ばかりで良いのか?」

ミゲル「もちろん、パンチの打ち方も改めて教えようとおもう」

ミゲル「ずっと自己流にまかせていたからね」

ミゲル「野生のままでは、鷹村には勝てない。野生と科学が融合してなければならない」

ミゲル「それと、ウォーリーとはスパーリングしてはならない」

ウォーリー「ええ!?なんで!」

ミゲル「ウォーリー、さっきも話したが彼は尋常じゃなく強い」

ミゲル「下手したら壊れてしまう」

ウォーリー「じゃあ、一緒に練習するのは?」

ミゲル「それは良いよ」

ウォーリー「やった!」

ホーク(ふん、変なガキだ)
29 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:12:23.24 ID:pNTRltSm0
(次の日)

ウォーリー「おはようミゲル」

ミゲル「やあ、おはよう。ホークは来てるかな?」

ウォーリー「うーん、分かんない」

ミゲル「そうか、せっかく朝食を作ってあげたというのに」

ミゲル「君も食べるといい」

ウォーリー「やったー!」

〜〜〜

ウォーリー「目玉焼きにパン、バナナ、スープ、サラダ…」

ミゲル「悪くないだろ?」

ウォーリー「うん。でもホークの分は、僕の倍の量があるね」

ミゲル「階級を上げるからね」

ミゲル「彼は以前、ほとんど練習しなくてもジュニアミドルの体重を保っていた」

ミゲル「逆を言うと、ほどよく練習しないと、体重が必要以上に落ちてしまう」

(数時間後・昼間の12時)

ミゲル「〜〜〜〜っ」

ミゲル「ホークはまだ来ないのか」

ウォーリー「どうする?いっしょに迎えにいく?」

ミゲル「ああ、止む終えない」

ガララッ

ウォーリー「あ、来た」

ミゲル「遅いじゃないかホーク」

ホーク「ぜぇぜぇぜぇ…」

ウォーリー・ミゲル「…?」

ホークは全身を汗だくにしながら、ジムへと入っていく
30 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:14:00.37 ID:pNTRltSm0
ホーク「ロードワークいって来たよ…ぜぇぜぇ」

ミゲル「お、おお…」

ミゲル(あの練習嫌いのホークが、自発的に特訓をしていたとは)

ホーク「いま、何時だ」

ミゲル「昼の12時だよ」

ホーク「なに?もうそんなに経ったのか」

ミゲル「……ちなみに、何時から走ってた」

ホーク「深夜の3時からかな」

ミゲル「なんだと!?」

ウォーリー「9時間走りっぱなし!?」

ホーク「いやいや、そんな訳ない。水飲んで休憩を挟みながら走ったよ」

ミゲル「休憩をはさんだとしても、これはオーバーワークすぎる」

ミゲル「なぜそんなに走り続けたんだ。あの練習嫌いの君が」

ホーク「寝れないだよ。全然」

ホーク「そのうち、鷹村を思い出して発狂しちまう」

ホーク「しかも女は抱けないし、酒を飲んでもハイになれない」

ホーク「だから走ったんだよ。走って走って…」

ホーク「鷹村を殺すための体作りしてたんだ」
31 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:14:58.78 ID:pNTRltSm0
ミゲル「そうか、君の意気込みはよーく分かった」

ミゲル「だがオーバーワークは体を壊してしまう。気をつけるんだ」

ウォーリー「ホーク!ミゲルが朝食を作ってくれたよ!」

ホーク「ふん、もう昼だけどな」

ホーク「まあ折角だ。いただくよ」

〜〜〜

ミゲル「食事を終えたな?ホークよ。休憩も終わったし、まずは体重計るのだ」

ホーク「ああ」ガシャッ

ミゲル「うーむ、やはり走りすぎて体重が落ちてる」

ホーク「食べ終えたばかりなのになぁ」

ミゲル「ホーク、午後からのトレーニングは、ウエイトトレーニングだ」

ミゲル「上半身の筋肉をしっかりつけて、体重を増やすのだ」

ホーク「ああ」

ホーク「フン!」

ホークはバーベルを上げ、上下に動かしていく

ミゲル「ウエイトトレーニングを終えたら、夜からシャドーをやってもらう」
32 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:17:00.55 ID:pNTRltSm0
ホーク「外はすっかり暗くなったね」

ミゲル「ああ。ではそろそろ、シャドーの時間だ」

ミゲル「まずはウォーリーの動きをみるのだ」

ホーク「あ?あの青臭いガキの動きを?」

ウォーリー「いっくよ!ホーク!」

シュシュッ!シュシュッ!

ウォーリー「ふっふっ!」

ホーク(いい動きだ。惚れ惚れしてしまう)

ウォーリー「今やったのは左ジャブ…そして」

ブン!ブン!

ウォーリー「これが右ストレート!」

ホーク「ふむ」

ミゲル「キミは以前、自己流で世界一になった」

ミゲル「だが昨日も言ったが、野生だけでは駄目なのだ。鷹村には勝てない」

ホーク「」ビクッ

ホーク「ほ、ほひ…ほひ、本当に、左ジャブと右ストレートを形に出来れば、鷹村を殺せるのか?」ブルブル

ミゲル「勝利へ一歩、近づく事になる」

ホーク「……」ガクガク

ホーク「やるよ!!やってやるよ!!いますぐ!!」

ミゲル「そうか、ならばこれから一週間。左ジャブのシャドーの特訓をしてもらう」

ホーク「ん?右はストレートは?」

ミゲル「右は私からオッケーが出るまで封印」

ホーク「??」

ホーク「まあいい…やるよ。強くなるためなら、何でもするよ」
33 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:18:02.32 ID:pNTRltSm0
ホーク「フン!フン!」

ミゲル「力みすぎだ。もっと力を抜いて!」

ホーク「フン!フン!」

シュッシュッ!

ミゲル「そうだ、その調子だ」

ホーク(うん、たしかにキレのある音に変わってきたのが、よーく分かる)

ホーク(だがこんな地味な作業を延々と続けるのか?これは辛い)

ホーク(ああ!!右ストレートをサンドバックにぶちこみてぇ!!)

ブン!ブン!

ミゲル「こらこら、また力んできてるぞ。もっと力を抜いて」

シュッシュッ!

ミゲル「そうだ。その調子だ」

ホーク(ちくしょう。ちくしょう!)
34 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:19:11.97 ID:pNTRltSm0
ミゲル「さあ、今日はここまでとしよう」

ミゲル「レストランに行って食事だ」

ウォーリー「やったぁ!待ちわびてたよ!」

ホーク「」ドサッ

ウォーリー・ミゲル「!?」

ミゲル「ホーク!!」

ウォーリー「ホーク、しっかりして!」

ホーク「zzz」

ウォーリー「あれれ」

ミゲル「ふむ、疲労で寝てるだけか」

ミゲル(無理もない。常時寝不足なのに、朝からオーバーワーク)

ミゲル「医務室まで運ぼう。寝かせておくんだ」
35 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:20:56.98 ID:pNTRltSm0
〜〜〜〜〜

ホーク「ん?ここは…」

ワァァァァァ…!!!

ホーク「リングの上?観客の声…」

ホーク「ああ、そうだ。オレは戻ってきたんだ…」

ホーク「……戻ってきた?なんで?何のために?」

ホーク「敵は誰なんだ」

「……」クルッ

ホーク「ひっ…!!」

鷹村「オレ様だ」

〜〜〜〜〜〜〜

ホーク「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ホーク「はぁはぁはぁはぁ…!」

ホーク「ゆ、夢…?」

ホーク「ぜぇぜぇ…」

ホーク「朝の5時か」

ホーク「ぅ……」ガクガクガク

ホーク「何かしてないと、落ち着かない…」

ホーク「頭の中で、鷹村が…グルグルとあいつの姿が…浮かんでくる…」ガクガクガク

ホーク「走ろう。どこまでも」
36 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:22:22.22 ID:pNTRltSm0
(朝8時)

ガラッ

ホーク「ただいま。ぜぇぜぇ」

ミゲル「む、今日は早かったな」

ホーク「ミゲル、腹が減った」

ミゲル「ああ、ちゃんと作ってあるよ」

ホーク「……」

ホーク「ハムエッグにスープ、パン、サラダ…」

ミゲル「ああ。量はウォーリーの倍だ。結構な量だろ?」

ホーク「これじゃ足りない」

ミゲル「むむ」

ホーク「これを食べたら、レストランへいきたい」

ミゲル「ふむ、そうか。今度からはもっとボリュームを増やしておこう」

ミゲル「ではレストランで、ステーキでも食べに行こう」
37 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:23:45.81 ID:pNTRltSm0
ホーク「ふぅぅ、生き返った」

ミゲル「帰ったら、縄跳びをやって、ウエイトトレーニングだ」

ホーク「んで、仕上げは左ジャブの練習か」

ミゲル「ああ」

ウォーリー「今日も頑張ろうねホーク!」

ホーク「あ?ああ…」

ホーク(なんか調子狂うぜ…)

ウォーリー「ねぇホーク!」

ホーク「んだよ」

ウォーリー「明日からさ、一緒にロードワークしよ!」

ホーク「あぁ?何言ってんだお前」

ウォーリー「練習は1人よりも、2人の方が楽しいよ!」

ホーク「チッ…調子狂うぜ」

ホーク「勝手にしろ」

ウォーリー「やったぁ!」

ホーク「……」

ホーク(純粋な目をしてやがる、スラムにいた頃には、こんなガキはいなかった)

ホーク(オレは悪の巣窟みたいな場所で育ったからな。無理もないが)
38 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:25:01.80 ID:pNTRltSm0
(次の日の朝)

ホーク「うわぁぁぁ!!!」ガバッ

ホーク「はぁはぁはぁ、ちくしょう…また夢の中で…あいつが…」

ウォーリー「ヘイ!ホーク!」

ホーク「あぁ?なんでお前がオレの部屋に」

ウォーリー「さあ!ロードワークの時間だよ」グイグイ

ホーク「お、おい!引っ張るな!」

ホーク「いま行くって…たく」

〜〜〜

ホーク「ぜぇぜぇぜぇ」

ホーク(やっぱり走ってる時が一番落ちつくぜ。この瞬間だけ、悪夢を忘れられる)

ウォーリー「ねぇホーク。なんでボクシング始めたの?」

ホーク「あ?オレは…」

ホーク「ミゲルから殺人許可証を貰ったんだ。気持ちよくなりたいから始めた」

ウォーリー「世界チャンピオンにもなったんでしょ?」

ホーク「ああ、無敵だったさ。あいつに会うまでは」
39 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:25:42.11 ID:pNTRltSm0
ウォーリー「鷹村だっけ?ビデオみたけど強いよねぇ」

ホーク「うっ!!」ドサッ

ホークは突然、つまづいて転んでしまう

ウォーリー「大丈夫?」

ホーク「あ、ぁぁ…」ガクガクガク

ホーク「あああああああああああああああああああ!!!!!」ガクガクガク

ウォーリー「わわわ!?ホーク落ち着いて!」

ホーク「やめろぉ!来るなタカムラァァ!!」

ウォーリー「大丈夫だよホーク!ここには鷹村はいないから!」

ホーク「ぁ…ぁぁぁ…」ガクガク

ウォーリー「ひとまず、ジムに帰ろう?ほら、肩を貸すから」

ホーク「ご、ごめんよ…ウォーリー…」ガクガク

顔面が真っ青になり、ウォーリーに肩を貸してもらいながら、不安定な足取りでジムへ帰っていく
40 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:27:50.30 ID:pNTRltSm0
ミゲル「……少しは落ち着いたかい?」

ホーク「ああ…」

ミゲル「じゃあ、昨日と同じメニューをこなしてくれ」

ホーク「ああ…縄跳びをやってくるよ」

ミゲル「ウォーリーはサンドバックを」

ウォーリー「まだホークが心配だから、一緒に縄跳びやる」

ミゲル「む、そうか」

ミゲル「……」

ミゲル「さて、挑戦者はどうしようか…」

ミゲル「まだ交渉するには時期が早いが、具体的な事を考えておかなければ」

ミゲル「鷹村が過去に戦った世界ランカーのビデオでも見るか」

〜〜〜

ミゲル「黒人ボクサーのピーター・ラビットソン…あの鷹村を相手に12Rまで粘った…」

ミゲル「だが鷹村自身も中盤までは、あまり調子が良くなかった。後半に鷹村が、強烈な一撃を与え、ラビットソンを一撃ノックアウトした」

ミゲル「技巧派で逃げるのが得意で、地道に点数稼ぎに徹している選手…」

ミゲル「ホークが、ボクシングの勉強をする上では持って来いの選手だ」

ミゲル「技術をしっかり身に付けて野生と科学を融合させるのだ」

ミゲル「そして鷹村戦前までの、総仕上げは…」

ミゲル「やはりWBCのデビッド・イーグルか、WBAのリチャード・バイソン…」

ミゲル「この二人のどちらかを乗り越えなければ、鷹村に挑戦できないだろう」
41 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:29:49.39 ID:pNTRltSm0
(2週間後・とあるジムにて)

ヴォルグ「ぜぇぜぇ、ただいま」

団吉「おかえりヴォルグ」

ヴォルグ「……」

団吉「どうしたんだ?」

ヴォルグ「気のせいか…」

団吉「ん?」

ヴォルグ「ダン、聞いて欲しい」

ヴォルグ「さっき、ウォーリーを見かけた」

団吉「天才ウォーリーか、あの幕之内を苦しめた…」

ヴォルグ「そして、その隣に…」

ヴォルグ「ブライアン・ホークがいた」

団吉「なっ!?バカな…何かの間違いじゃないか?」

ヴォルグ「……ダンもそう思うかい?」

団吉「再起不能だと聞いたぞ。精神不安定にして戦意損失、それでボクシングが出来ない状態だと」

ヴォルグ「……だだの気のせいかもしれない。忘れてくれ」

団吉「うむ」

団吉(確信が持てるまでは、鴨川に連絡は取れないな)
42 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:30:56.56 ID:pNTRltSm0
ホーク「ミゲル、もう二週間たったぞ。約束が一週間もオーバーしてる!いい加減に右ストレートを教えろ!」

ミゲル「まずは左ジャブを見せろ」

シュッシュッシュッ!

ホーク「ほらどうだ」

ミゲル「うむ、合格だ」

ミゲル「右ストレートだけでなく、アッパーも教えてあげよう」

ホーク「ほう、気前が良いね」

ミゲル「元々、キミは性能が段違いだ。今日中に物に出来るだろう」

ホーク「何てったって、元王者だからな」

ミゲル(ジャブは基本中の基本。地味ゆえに、ホークみたいなタイプにはあまり好きな練習ではない)

ミゲル(逆に豪快な一撃技は、すぐに吸収できるだろう)

ミゲル(左ジャブはもう体に染みこんだ。あとは大砲を撃つための練習を積み重ねていく)

ウォーリー「いいかいホーク!お手本を見せるよ!」

ウォーリー「これが右ストレート!」ブンッ

ミゲル「ウォーリーの動きを目に焼き付けるのだ」

ホーク「ああ、分かったよ」

ミゲル(しかしウォーリーもまだキャリアが短いのに…この吸収力…まさに天才だ)
43 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:32:02.56 ID:pNTRltSm0
(それから、時がたち)

ミゲル「体重を量るのだ」

ホーク「うん」ガシャッ

ホーク「……」

ミゲル「ミドル級の体重になったようだな」

ウォーリー「やったねホーク!」

ホーク「……ああ。これで闘う準備は整った」

ミゲル「よし、ではこれから交渉をしてみよう」

ミゲル「二人は練習をしていてくれ」

ホーク「ウエイトトレーニングをしてくる」

ウォーリー「僕もやろうかな!」

ホーク「お前はムキムキになる必要ないだろ。体重が無駄に上がるぞ」

ウォーリー「一緒に同じ練習!しよ!」

ホーク「ほどほどにしとけよ」
44 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/06/29(木) 06:33:18.76 ID:pNTRltSm0
(数週間後・鴨川ジム)

鷹村「……」ペラッ

一歩「ねぇ青木さん、今日の鷹村さん…やけに静かじゃないですか?」

青木「確かに、何かあったのか?」

木村「ボクシング雑誌を読み始めてから、様子がおかしくなったな」

板垣「ちょっとのぞいて見ます?」

木村「やめとけ、マジで機嫌悪かったら、とばっちり喰らうぞ」

鷹村「……」ググッ

鷹村(あの野郎…まだ生きてたのか)

〜〜〜〜

鴨川「おお…団吉か。久しぶりだな、どうした国際電話までして…」

鴨川「……」

鴨川「な、なんじゃと!?あの男が…復活しただと!?」
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