【ミリマス】静香「プロデューサーに構って……貰えるかしら?」

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1 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 22:51:14.54 ID:kucaiU+v0

ミリP(以下、P) 「…………」カリカリ

音無小鳥(以下、小鳥) 「プロデューサーさん、少し休んだ方が……」

P 「いえ、ちょっと律子に釘刺されて大変だったので……」

小鳥 「でも、営業行ってきた後でしょう?いつも事務所で手伝ってもらってる量以上に今日やってませんか?」

P 「ここら辺でしっかりと仕事しておかないと社長にクビにされるので……」カリカリ

小鳥 (社長、別に今の仕事ぶりで満足してたけどなぁ)

小鳥 「で、でもそろそろ休んだ方が……」アワアワ

P 「大丈夫ですよ、まだ仕事量大したことないですし」

小鳥 「りょ、両極端ピヨ……」

P 「やる気出せる時にやらないと終わりませんから……あ、音無さん。こっちの書類上がりました」

小鳥 「は、はい!いただきます!」


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2 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 22:52:16.44 ID:kucaiU+v0

―――――

最上静香(以下、静香) 「……どうしようかしら」

春日未来(以下、未来) 「静香ちゃん?どうかしたの?」

静香 「あぁ未来……いや、大したことじゃないから。気にしなくていいわ」

未来 「そう?」

静香 「そうよ。だから、私の事は放っておいていいから」

未来 「…………」

静香 「未来?」

未来 「放っておけるわけないよ!静香ちゃん、何か悩んでるなら話して!」

静香 「ど、どうしたのよ未来!?」アセアセ

3 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 22:53:04.73 ID:kucaiU+v0

未来 「だって、春香さんがこういう時は見捨てるなって」

静香 「あの人は……」

未来 「で?なに悩んでたの、静香ちゃん」

静香 「え、いや大した事じゃないんだけど……」

静香 「……プロデューサー、最近忙しくしてるなって」

未来 「え?まぁ最近忙しそうだよね」

未来 「……律子さんがサボってたのに喝入れてたし」

静香 「そ、そうなのよね……」

未来 「えっ?それがどうかしたの?」

静香 「え?な、何でもないわよ……?」

4 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 22:54:48.32 ID:kucaiU+v0

―――――

静香 「……プロデューサーに構って……貰えるかしら?」

北沢志保(以下、志保) 「……貴女、人の事言う割に寂しがりなのね」

静香 「ひゃい!?」ビクッ

志保 「何驚いてるのよ、一緒にレッスンする予定なんだからいるに決まっているでしょう」フン

静香 「し、志保!?ま、まさか今の……」ダラダラ

志保 「聞こえてたわよ。寂しい寂しいウサギさんみたいな声」ニヤッ

静香 「な、なんてこと……!!」サー

志保 「全く。貴女、人の事笑う割に自分も寂しがり屋なんじゃないの」フフン

5 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 22:55:52.25 ID:kucaiU+v0

志保 「大体、貴女。プロデューサーの事、嫌いなんじゃなかったの?」

静香 「そんな訳ないじゃない!プロデューサーの事は大好きよ!」

カチッ

静香 「カチッ?」

志保 「面白い物が撮れたから、後で小鳥さんに渡しておこうかしら」ニヤッ

静香 「し、志保……ハメたわね……!」カァアア

志保 「この前笑ったからよ。まったく、寂しいならそう言えばいいのに」

志保 「……じゃ、私も手伝うわ」

静香 「え、手伝ってくれるの?」

志保 「当然でしょう。受けた恩は返すわ」

志保 「まぁ、これは担保ってとこね」フリフリ

静香 「……ねぇ、今からでも消してくれない?」

志保 「イ・ヤ♡」ニッコリ

6 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 22:56:33.15 ID:kucaiU+v0

―――――

静香 「……で、どうしようかしら」

志保 「貴女、自分の時はズカズカ行かないの?」ハァ

静香 「あ、あの時はまだ仕事が余裕そうだったから……」アセアセ

静香 「でも、最近忙しくしてるじゃない?そんな所に行っても、迷惑なだけじゃないかって……」

志保 「……自分がやるとなると引け腰なのね」フッ

静香 「悪かったわね!」

志保 「まぁ、気持ちは分かるわ。私も、抵抗があったし」

静香 「……ごめんなさい、こういう立場になると辛いのね。痛感したわ」ショボン

志保 「構わないわよ。じゃ、まずは観察からね」

静香 「観察?」キョトン

志保 「貴女より上手く絡める人が絡んでるかもしれないでしょ?」

静香 「……言い方に棘を感じるけど、分かったわ。観察ね」

7 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 22:57:38.28 ID:kucaiU+v0

―――――

馬場このみ(以下、このみ) 「おはよ……ちょっと、プロデューサー?また仕事ばっかりやってるのかしら?」

P 「このみさん、おはようございます……いや、最近サボリすぎだって言われちゃいまして」ハハハ

このみ 「あー、悪かったわねえ……まさか、うちの事務所の子達があそこまで寂しがりやばかりとは思わなくて」

このみ 「お詫びに少し手伝うわ。資料頂戴」

P 「えっ?いや、これは……」

このみ 「俺の仕事だ!っていうつもり?」

P 「そ、それはですね……」

このみ 「なぁに言ってるのよ。小鳥ちゃんだって、手を出せないから困ってるじゃないの」

8 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 22:58:29.64 ID:kucaiU+v0

このみ 「いい?仕事しすぎる事がいい事じゃないの。時間が必要って言うなら、皆に頼った上で時間を作ればいいだけなんだから」

P 「こ、このみさん……」ジーン

このみ 「ほら、良いから書類頂戴!事務職志望の腕前ってのを発揮してあげるから!」

P 「……分かりました!はい、これお願いしてもいいですか?」サッ

このみ 「分かればよろしい!なんてね」フフッ

このみ 「あれ?会計とか領収書とかの書類ばかりじゃない……」

小鳥 「…………」ダラダラ

このみ 「小鳥ちゃん」

小鳥 「ごめんなさい、仕事します」ガックリ

9 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 23:00:15.09 ID:kucaiU+v0

―――――

静香 「…………」

志保 「このみさんは凄いわね……静香?」

静香 「私、プロデューサーの隣で手伝える自信がないわ……」ドヨーン

志保 「何弱気になってるの」

静香 「だって、このみさんは事務仕事の手伝いが出来るでしょう?」

静香 「あれだけ私、普段からプロデューサーに文句言ってても……手伝える仕事なんてあるのかしら」シュン

志保 「……まったく、ここまで来ると臆病も度が過ぎてるわよ」

志保 「プロデューサーさんが、そんな程度でガッカリすると思ってるんじゃないでしょうね?」

静香 ビクッ

志保 「はぁ……」ガシッ

静香 「えっ、志保?」

志保 「行くわよ、構ってもらうのが困るくらい忙しそうなら、私たちで終わらせてしまいましょう」

静香 「え、え?志保、ちょっと心の準備をさせ――」

10 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 23:01:00.21 ID:kucaiU+v0

―――――

志保 「プロデューサーさん」

P 「お、志保か……あれ?」

静香 「ね、ねえ志保!ちょっと待って」

志保 「もう遅いわよ」

P 「静香、どうした?今日は、とくに俺の関わる仕事はなかったような気がするが……?」

静香 「そ、それはそうなんですけど」アワアワ

志保 「プロデューサーさん、私たち二人でも手伝えそうなお仕事ってありませんか?」

P 「手伝えそうな仕事か?ただ、ここらへんにある書類はなぁ……」

このみ 「良いじゃない、手伝ってもらいましょうよ」

P 「このみさん!?」

11 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 23:01:44.59 ID:kucaiU+v0

このみ 「じゃ、志保と静香でこの書類の仕分けお願いしてもいいかしら」

静香 「仕分け、ですか?」

このみ 「そうよ。事務所での作業で出たお金の領収書と、外でのイベントのお金ってので分けておいて欲しいの」

このみ 「分けておいてもらえれば、後で私たちの処理が楽になるから」

志保 「分かりました。二人で頑張ってみます」

小鳥 「……志保ちゃん、静香ちゃんの手伝いするような仲だったかしら?」

志保 「べ、別に手伝ってるわけじゃないですよ!」

静香 「そうです!絶対、そんな仲じゃありませんから!」アセアセ

小鳥 「そうなの……?」

P 「まぁ、手伝ってくれるならありがたいよ。二人ともありがとう」ニコッ

12 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 23:03:00.25 ID:kucaiU+v0

静香 「!こ、これは仕方ない事ですから!私のプロデュースされる時間が減っちゃいますし!」プイッ

P 「ハハ、悪かった。これからはもっと時間取るから許してくれよ」

静香 「も、もう……」カァア

志保 ムッ

このみ 「じゃ、二人ともお願いね?」

志保 「はい、分かりました、このみさん。ほら、静香やるわよ」グイッ

静香 「へっ?あ、ちょっと引っ張らないで」ズルズル

P 「静香、急にどうしたんでしょうか……」

小鳥 「この天然ジゴロは……」ハァ

13 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 23:03:59.30 ID:kucaiU+v0

―――――

静香 「これは……こっちかしら」

志保 「ええ、大丈夫だと思うわ」

静香 「ありがとう志保」

志保 「礼を言われる様な事じゃないわ。あともう少し、とっとと片付けましょう」

静香 「勿論よ!」グッ



P 「やっぱあいつら仲良くないですか……?」

小鳥 「しずしほ……?」

このみ 「アホな事言ってないで、私たちも手を動かしましょうか」ニッコリ

14 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 23:04:39.09 ID:kucaiU+v0

このみ 「プロデューサー、自分の片づける分の書類終わってるかしら?」

P 「ええ、元々音無さんの書類手伝ってるだけなので」

このみ 「流石ね。じゃ、これの確認してもらってもいい?こればっかりは、プロデューサーにチェックしてもらわないとね」スッ

P 「任されました!じゃ、こっちで見ておきますね」

小鳥 「……こっちもこっちで、いい雰囲気だし。どうなってるの、小鳥……」アゼン

P 「音無さん、手元の分進めちゃってください」

―――――

小鳥 「終わった……」グッタリ

このみ 「普段から溜め過ぎなのよ小鳥ちゃんは……プロデューサーは平気?」

P 「ええ、二人が仕分けしてくれたりしてたので。目の通す労力が減りましたから」チラッ

15 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 23:05:22.80 ID:kucaiU+v0

静香 スーッ

志保 スヤスヤ



このみ 「……疲れたのかしら。無理もないわね」

P 「少し無茶をさせちゃいましたね……今度、お詫びに何か買ってきます」

このみ 「買ってくるより、ついててあげる時間増やしてあげた方が喜ぶかもしれないわよ?」

P 「静香は嫌がるでしょうから……今度、スキルアップに役立ちそうなものでも送ります」

このみ (プロデューサーはいっつも微妙なところで気を利かせるわね……)

16 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/06/25(日) 23:06:10.15 ID:kucaiU+v0

小鳥 「二人ともお互いにもたれかかって寝てますけど……どうします?」

P 「放っておいてあげましょう。疲れてるでしょうし、寝られるうちに寝た方がいいですし」

このみ 「それもそうね。じゃ、私もそろそろレッスン行くわ」

P 「はい、ありがとうございました!」

小鳥 「このみさん、ありがとうございます」ペコリ

このみ 「小鳥ちゃんはもっと普段から仕事片付けるって事を意識して仕事しなさいね……じゃあね」フリフリ

小鳥 「肝に銘じておきます……」ガックリ

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